レインボーパレードのコンセプト Rainbow Parade Logo
レインボーパレード

1.レインボーパレード宣言

2.代表者宣言

3.地球温暖化防止京都会議市民宣言 (京都会議会場にて)



レインボーパレード宣言

レインボーパレードは、地球とそこに生きるわたしたちの未来を願うパレードです

だから、みんなで考えてみました

空気と水と大地が健康であり続けるためにはどうしたらいいのか
何をしたらいけないのか

ある生きものがにんげんのせいで地球からいなくなってしまうとしたら
それはとっても哀しいことではないのか

水と空気と命の恵みが妨げられてしまうような人工的な物質が
大地の上に留まってしまうと、わたしたち自身も健康に暮らすことが
できなくなってしまうのではないか と

地球はあらゆる可能性に満ちています
そのなかでわたしたちは人類というひとつの種であり
地上の生きとし生けるものは、運命を分かち合うひとつの家族です

わたしたち人類はかつてない叡智と勇気をもって
共生を図る総合的な倫理ビジョンを確立するよう迫られています

そのためには  地域、生物域、国、 そして国際的なレベルで
パートナーシップをつくりあげ相互協力を推進していくことが必要です

次の世代に美しい地球を残していくために
循環型社会のあり方について考え、行動していくことをここに宣言します

レインボーパレード参加者一同


吉川 宗男さん(ハワイ大学名誉教授)


 
主婦の主張

私たち「主婦」という立場の人間には、社会を変えて行く大きな力があると信じています。一つには私たちが少し高くても環境に負荷を与えない商品を選ぶ、又そういう商品を作るよう企業に働きかけることによって、企業をひいては国を変えていくことが出来るからです。私たちは毎日何かを買い、消費しています。その商品の選択権は家庭においては主婦が握っている場合がほとんどです。ですから、すべての主婦がそこに環境という視点をプラスするようになれば、間違いなく大きなうねりを作り出すことが出来ます。コマーシャルに流されることなく、自分の頭で考え判断することで、社会にインパクトを与えることが出来るのです。もう一つの理由は、家庭内で直接子どもたちに環境教育が出来るということです。難しく考えなくても毎日の生活ゴミの出し方や、節電の仕方など生きた環境教育が出来るということです。何気ない会話の中で自然のこと、地球のこと、本当の幸せな生き方のことを伝えることも出来ます。環境教育の必要性が叫ばれる中、私たちの果たす役割はとても重要です。特別何かの運動に関わっていなくとも、私たちは毎日の生活の中で「環境」というテーマを意識するだけで社会を変えていくことが出来るのです。地球は未来の人達からの借り物です。かけがえのない地球を主婦の力で守りましょう。美しい地球を子どもたちに!! 


坂口 雪子 さん (ストップ・フロン埼玉)
 



高校生の主張
 
地球温暖化防止会議のための京都会議では、2010年までの二酸化炭素削減の目標値が決まります。2010年、私達は30歳です。この会議で決まることがそのまま私達の未来を決めると言ってもいいでしょう。しかし決めるのは大人達です。どうか、私達に明るい未来に美しい地球を残して下さい。私達はさらに次の世代に責任を持ってこの地球をより良い形で残せるように努力します。どうぞその一歩目を今度の会議で、より確かなものにしてください。また、人任せばかりではいられません。私達は自分の未来を自分で守る権利があります。そのために、私達は今、できることから始めたいと思います。地球のために私達ができることはたくさんあります。本当に身近なことでいいのです。 
         
私達は自分の箸を持ち歩きます。割り箸を使わないためです。テレビの電源はリモコンではなく本体から切ります。使わない電気製品のコンセントは抜きましょう。持ち物はなるべくリサイクルされたもの、リサイクルできるものを使います。言い出せばきりがありませんが、地球のことを考えたエコライフを少しでも実践していきます。  

   
桜井 愛子 さん (青山学院高等学校)




グリーンコンシューマー宣言

COP3が日本で開催される意義は日本をはじめとする先進国全ての人々の生き方が問われていることです。この温暖化の主な原因は私たちの日々の生活によるものです。自動車や多くの電化製品を使うことで大量の二酸化炭素を増加させているからです。   
                            
「便利・快適」という私たちの生活そのものに原因があるのです。この経済社会、ライフスタイル、私たち日々の行動や考え方、そして私たちの価値観そのものが地球の環境を破壊しているのです。この問題がこんなに大きくなるまで、耳を傾けなかったのは私たち自身なのです。便利な生活、快適な暮らしを追い求めてばかりいたために、その原因が自分の中にあることが気がつかなかったのです。私たちの住む地球はとても重症です。   
          
さて、治していくのにはどうしたらいいのでしょうか?  
           
今必要なのは、私たちひとりひとりのライフスタイルを見直すことであり、私たちの価値観を転換することです。少しずつ行動を変えていくことです。例えば、買い物。本当に必要な物だけを買う。もっと長く使う。環境負荷の少ない商品・企業を選ぶ・支援する。もっと良い商品を提案する、意志表示をすることです。            
自動販売機のような環境負荷を与えているものは使わない。箸や水筒を持ち歩くことです。そういう人を「グリーンコンシューマー」と言います。   
      
来年、「地球にやさしい買い物ガイド」とグリーンコンシューマー全国ネットワーク作ります。皆さんもグリーンコンシューマーになりましょう。     


向達 壮吉 さん (グリーンコンシューマー全国ネットワーク設立発起人・東京地球村)   



ジェニング宣言
 
私たちが、ごく普通の生活をしているだけで消費してしまうエネルギー等から出る二酸化炭素量を浄化するためには、約樹齢50年以上の樹木が一人当たり145本以上は必要とされています。樹木たちからこんなにお世話になっているのに樹木はどんどん伐られています。 

自然界の美しくはかないバランスを乱しているのは私たちです。
国や行政が削減目標を決めていても、何も地球は変わりません。削減目標は私たち一人一人が決め、今日から実行することで地球を変えていきましょう。  

野口 理佐子 さん (樹木環境ネットワーク協会)




 
地球温暖化防止京都会議市民宣言
1997年12月10日  於  地球温暖化防止京都会議会場


地球温暖化防止京都会議は本日、幕を閉じます。これまで各国代表団によって提案されてきた温室効果ガスの削減案は残念ながら大規模な気候変動を食い止めるには全く不十分なものでした。

温暖化による地球環境の激変がもたらす被害は数百、数千年に及ぶと言われ、対策が遅れれば遅れるほど私たちが生きるために残される選択の幅はますます狭くなってしまいます。

私たちは、未来をなくしてしまっては国益も何もないことをそろそろ学ばなくてはなりません。お互いが地球上に生きていくためには譲り合う心がどんなに大切か、今回の会議を見て多くの人がそう思ったのではないでしょうか。 

私たちにはしかし、まだ残された道があります。それは、まず私たち一人一人が、自分自身から生活の質を改め、温室効果ガスの排出削減に努めることです。そして、国境を越えて温暖化防止へ向けた新しい経済・社会システムの構築のために市民運動の輪をより発展させていくことです。もしも世界中の人が地球の危機に気付き、まず自分からそうした生活をするなら、明日にでも地球温暖化の危機は去っていくのです。

日本語には「足るを知る」という言葉があります。これは空気や水、大地の恵みによって自らの命が満たされ生かされていることに気付く、本物の豊かさを表現した言葉です。地球温暖化を防ぐということは、決して耐えるとか我慢するとかいったネガティブなものではありません。失われた地球とのつながりを取り戻すこと、地球と共に生きること、限りなく豊かな自然から学び、人と自然が呼応しながら新しい秩序を創り出す、そんな大きなチャレンジなのです。  

そのために私たちは、地球温暖化を防ぐ最初のステップとして、水没の危機にある小島嶼国連合の提案である、まずは先進国から2005年までにCO2を1990年レベルから20%削減されることを実現させるべく、今後とも地球温暖化防止に向けた市民運動を大きく展開していくことをここに宣言いたします。