グリーンクリエイターズネットワーク※が2001年から様々なテーマで開催してきたグリーン・リバーアートは、地球環境を題材にした環境派アーチストによるアート作品と環境問題に取り組む団体のピーアー ルによる、エコロジックなコラボレーションの場です。
地球温暖化防止に向けて取り組みを始めたモーニング娘。と『モーニング娘。文化祭』においてグリーン・リバーアートを 開催しています。
私たちにできる地球温暖化防止の様々な取り組みの中でも、地球を冷ましつつ、浄化を促す「緑化推進」「森林保全・活用」運動は省エネであると同時に積極的に気温を下げ、二酸化炭素を固定する効果的な活動です。
「緑化推進」「森林保全・活用」というと、何か専門的で取っつきにくい印象を与えてしまうかもしれませんが、花を育てること、木の苗を植えることは立派な 「緑化推進」ですし、今、使おうとしている、購入しようとしている木製品に国産材を選ぶこと、たとえ運送時にエネルギーを消費する外国材であっても森林認証材を選ぶことは「森林の保全・活用」につながっています。
モーニング娘。一人一人が伝えるテーマとともに、グリーン・リバーアートでは、木と直接触れてもらうことを通して、木という素材の語る物語に耳を傾け、地球温暖化防止と森の関係を来場者に知って頂くきかっけを作りの場を提供します。
※ GREEN CREATORS NETWORK は、2001年アースデイ東京を機に、環境・自然保護運動を支援し、また自らも活動してゆく事を主旨として立ち上げられた、アーティストと環境・自然保護活動団体のNGO です。自らのスキルを環境・自然保護活動に役立てたいクリエイターと、活動中にアート・デザインを取り入れたいNPO・NGO との出会いの場を提供するとともに、グリーンリバー・アートをはじめとしたアート・イベント、参加型ワークショップを通して一般来場者に環境・自然保護活 動に興味を持って頂き、協力・参加していくきかっけ作りを活動の柱にしています。また、企業、財産法人から環境PR に関わるツールやグッズのクリエイティブ・デザインを受注し、クリエイター同士でワークシェアリングを行いながら収益を活動費用に充てています。
■これまでのグリーンリバー・アート
※地球温暖化がどれほど深刻か最近のニュースを以下にUPしております。
地球温暖化ニュース/そろそろ間に合わなくなってきた…
われわれは現在、生物の大量絶滅の時代を生きている
現在は6度目の大量絶滅時代?=人類の環境破壊に警告−地球研
ペンタゴンがブッシュに警告:「温暖化はテロより危険!」
地球温暖化で国際紛争多発 米国防総省、対策求める
温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か
他
国産材を使うことがなぜ地球温暖化防止につながるのか
文明史上最大の危機とも言っていい地球温暖化問題を回避するべく地球温暖化防止京都会議で定めた京都議定書において、日本はCO2な どの温室効果ガスの排出量を1990年レベルから6%削減することを議 長国として世界に約束いたしました。
その6%のうち約2/3の3.9%は国内の森林によって吸収することになっています。その吸収にカウントされる種類として国産材の活用による森林経営が最も必要とされています。
ところがすでに政府は「政府目標を達成するのは非常に厳しい」との見通しを報告しています。議長国である日本がこの約束を果たせないというのに、どうして他の国が無理して約束を果たそうという気持ちになるでしょうか。
約束の達成には以下の図にもあるように、私たち自身が選択的に国産材を購入、活用していくことが不可欠ですが、このこともまだほとんど知られていないといっていいでしょう。
林野庁のホームページから
日本はときに海外から「沢山の木があるのに自国の木を大切にとっておき、大量の木を輸入している」と 批判を受けることがあります。これは国産材が外国材に押され使われなくなったためです( 木材自給率20%以下)。
日本は高度成長期、急激な人工造林をし、その結果、人工林が、総森林面積の約半分を占めるようになりました。現在、日本では大規模に人工林の間伐(森林を 育てるため木を間引くこと) を行ない、その材(間伐材) を積極的に使っていく必要がありますが、国産材の消費量が激減したため、
4分の3以上の人工林が荒廃に向かっています。
白神山地や、綾の森などの天然林はそのままにしておくのが一番いいのですが、人工林は天然林とは違って人の手で管理しなければ保全できません。
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活用されなくなった人工林は、木の枝が伸び放題となって、陽が射さず下草が生えず、病害虫にも弱くなり、土をつかむ根 が細り、雨が降るたびに剥き出しの地面は削られます。そのため倒木、土砂崩れ、洪水などの災害も生じやすくなり、やがては山林全体も崩壊し、川と海の生態系をも同時に壊してしまいます。
反対に活用されている森林では、木や草が地下水に水を導き入れる働きをしているため保水機能が大変大きく、緑のダムと呼ばれ、土砂流失を防止し、災害予防にもなっています。
国産材が活用されなくなるに伴い、林業も山林とともに崩壊ぎりぎりの所まで来ています。
日本の林業は歴史的に培ってきた優れた技術があり、私たちが国産材を活用すれば、森林を守ることが出来ます。
しかしながら一般にはこうした問題に対する危機意識は少なく、国産材を利用する生産・供給体制づくりや消費行動を、一刻も早く広く呼びかけていく必要があ ります。
伐採・出荷の時期を迎えた国内の人工林を活用することで、二酸化炭素を吸収する健全な森林を育むとともに、木製住宅、家具などを何世代にも渡って長期使用していくことは、その樹木が樹齢の分だけ吸収した二酸化炭素を固定することにもつながります。外国材よりも国産材のほうが日本の風土においては長期使用(CO2の蓄積)に適していることもわかりました。
伐採、植林を繰り返すことで、化石燃料とは比べモノにならない短期間で再生する森。その恩恵を受け、森からの資源を大切に育ててきた人間が森を顧みなくなった時から地球の温暖化が始まったと言っても過言ではありません。
現在の私たちにとって森林を保全・活用し、緑化を推進していくことは、次世代に健全な地球を渡していく上で重要な課題です。
はるか遠くから運ばれてくる木材は、その輸送に掛かるエネルギーも莫大です。家を建てる木材を地球の裏側から輸送するのに必要なエネルギーは、その家を建て るためのすべての部材を作るのに必要なエネルギーに匹敵します。輸送過程のエネルギーは、近くの山の木を使うことよって、どれだけ少なくなってゆくので しょうか。それをわかりやすく提示するために、使用した木材の量と距離を物差しとした指標(ウッドマイレージ)についてはこちらを クリックしてください。
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グリーンリバー・アートにはいつも国産材(間伐材)が使われています。
国産材(間伐材)を使うことが、なぜ世界と日本の森林保護になるのかは、
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