全世界の科学者が集まる地球温暖化問題で最も権威ある組織とされる国連の国際専門家組織「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、地球の温暖化は予想以上の速さで進んでおり、地球の平均気温は21世紀末までに(これまでの最大3度の上昇から)最大6度まで上昇すると予測を上方修正しました。
大気中の二酸化炭素濃度を現状レベルで安定化させるためには、現在のCO2排出量を直ちに60%削減する必要があるとされています(環境省ホームページ)。ところが地球温暖化防止ハーグ会議において発表された国際エネルギー機関(IEA)の報告は、世界のCO2排出量は、1997~2010年間に逆に60%増加の方向にあるというものでした。
私たちは何百万年も道を歩いてきたはず
一方、京都会議をきっかけに始まったレインボーパレードですが、パレードへの参加者が一車線では危険なほど大変に多く、安全を確保するめ車道を開放するよう3年間しかるべき機関に要請してきたものの、都内の交通量が圧倒的に増えているため、年に一度のパレードのために車道を開放をすることさえ現状ではありえないと中止を余儀なくされているところです。
私たちの生活は一日も休むことなく、大変な勢いで母星を破壊し続けている
悲しいことに私たちの生活は一日も休むことなく、大変な勢いで母星を破壊し続けることによって成り立っています。いつのまにか大きく地球のルールからはみだしてしまったのですから、近い将来大きな破局がくるという考え方もあります。現実に海外を見れば既に破局が始まっているとしかいいようのない地域は驚くほど数多くあります。しかしたとえそんな時代であっても私たちはそこで生きていかなくてはなりません。
尽きるまですべてが加速するゲームになってしまった現代社会。この新しい世紀に生まれてくる子どもたちに私たちはどんな地球を手渡していくことになるのでしょう。せめて希望の持てる方向は見失わないように、もっとゆっくり、のんびり、歩いていきたいものです。
RAINBOW.vol.3 より
●地球温暖化ニュース/そろそろ間に合わなくなってきた…
※レインボーパレードのいわれ
第一回のレインボーバレードが地球温暖化防止京都会議の一週間前、11(いい)月24(にじ)日に行われため「いい虹」を未来へ架けようという
語呂合わせだったのですが、北米ネイティブピープルのホピ族に 「母なる大地が瀕死の病にかかり動物や植物たちが姿を消し始めたとき、人種も信仰も肌の色も異なる虹の戦士が世界各地から集まって大地を
再び緑に潤すための仕事を始める」という言い伝えがあることから、レインボーギャザリングや虹の祭りなど、レインボームーヴメントといわれる動きが世界中で起こり始めているのもまた事実です。