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現在【地球温暖化ニュース (資源枯渇、種の絶滅ほか、文明の持続に関係するニュースも紹介)】は、エコロジーシアターから発信しております。
ユーラシア大陸:「厳冬は地球温暖化の影響」
‥‥海氷が多いと厳冬になる確率が6・2%だったが、少ない場合には14・4%と2倍以上高くなった。海氷が少ない年は、大陸中央部を中心に時計回りの空気の流れが生まれ、北極海の冷たい空気が大陸側に流れ込みやすくなると考えられるという。‥‥
(2014年10月27日毎日新聞から抜粋)
事態は深刻!? 地球温暖化が予想以上の速さで進行中!

温室効果ガスによって引き起こされるという地球温暖化、その存在を疑う声もあるが、気温の上昇が起きていることは確かだ。そして、われわれが思っているよりも、その状況は深刻かもしれない。というのも、今まで南半球の海水温の観測が不正確だったため、温暖化の状況を過小評価していたようなのだ。‥‥
(2014年10月27日TOCANAから抜粋)

参考
地球温暖化の「停滞」、海による熱吸収ではない
海洋の温暖化はどこで起こっているのか

30年までに温室効果ガス4割削減、EUが「野心的」な目標で合意

再生可能エネルギーの比率も同じく今後16年間で全体のエネルギー消費量の27%に拡大し、エネルギー効率を27%改善させるとした。‥‥
(2014年10月24日AFPから抜粋)

CO2排出量は30年間で最大の増加:国連の科学者の報告
1984年以降、2012年から2013年までの間に最も多くの二酸化炭素が大気に排出され、人類を取り返しのつかない地球温暖化へ急速に向かわせていることが、火曜日に発表された国連の気象機関による報告書で明らかになった。‥‥
(2014年10月8日国連大学0urWorldから抜粋)
海洋酸性化が進行、科学者が警告
二酸化炭素(CO2)排出量の増加により、海洋の酸性度が産業革命前と比べて25%以上上昇し、食料源としての海洋の将来に懸念が出ていると、科学者らが8日、警鐘を鳴らした。‥‥酸性化の帰結は数千年単位で長期化する恐れがある。‥‥
(2014年10月8日AFPから抜粋)
1970─2010年に野生生物(脊椎動物)の個体数が世界で52%減少した。減少ペースが大幅に加速

世界自然保護基金(WWF)が30日発表した2年に1度のリポートによると、1970─2010年に野生生物(脊椎動物)の個体数が世界で52%減少した。‥‥
(2014年9月30日ロイターから抜粋)

参考
地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある

海水温上昇が警告する地球異常気象の活発化 ――16年間の温暖化猶予期間は終焉へ

地球温暖化は止まったわけではない、海洋が熱を吸収してくれていただけだ。しかしそのモラトリアムも終わりに近づいた。上昇した海温は異常気象をさらに激しいものにするだろう。
(2014年9月26日nippon.comから抜粋)

南極の氷が将来崩壊せずにすむ限界点を超えてしまった

南極大陸の一部で、温暖化する海の影響により氷床の融解に歯止めがきかなくなり、将来の大幅な海面上昇が避けられそうにないとする研究結果を、米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが12日発表した。NASAの研究者は「南極の氷が将来崩壊せずにすむ限界点を超えてしまった」と警告。‥‥
(2014年5月13日共同通信から抜粋)

参考
南極の氷は小さな栓で持ちこたえている

「原発抜きでも温室ガス削減可能」 IPCCが文書公表
‥‥報告書公表後、原発を推進する立場から「温暖化対策として必要」との声が大きくなるなか、原子力なしの選択肢が成り立つことを示す内容だ。‥‥
(2014年4月21日朝日新聞から抜粋)
温室効果ガス:今世紀末までに「ほぼゼロかそれ以下」必要 IPCC報告書

具体的には、再生可能エネルギーなど低炭素エネルギーを50年までに3〜4倍に増やし、電力部門ではその比率を現在の30%から80%以上に伸ばす必要がある。また、30年までの対策が遅れれば、CO2の回収・貯留など未実現の技術に大きく頼らざるを得ず、目標達成は困難になるとの認識を示した。 2度未満にする対策費については、世界全体の消費拡大率を年0.04〜0.14ポイント鈍化させるだけで、必ずしも経済成長の妨げにならないと評価した。‥‥
(2014年4月14日毎日新聞から抜粋)

参考
IPCCの温暖化抑制シナリオは実現できるか

米海洋大気局、地球温暖化で警告 CO2濃度また400ppm超え
‥‥観測所では昨年5月9日、1958年の観測開始から初めてCO2濃度が400ppmを超えた。地球温暖化による危険な気温上昇を防ぐには濃度を400ppm未満に抑えるのが望ましいとされており、危険水準に入ったことがあらためて示された。昨年より約2カ月早い大台超えに、NOAAの研究者は「化石燃料からの大気中へのCO2排出が続く以上、この傾向は続く」と警告している。
(2014年3月22日共同通信から抜粋)
地熱大国アイスランドにみる自然エネルギー立国
世界最北の島国アイスランドが、地熱発電を柱とする自然エネルギー立国への挑戦を進めている。地震と火山の国という厳しい自然環境を生かして経済成長を目指す取り組みは、世界の注目を集めつつある。‥‥
(2014年3月20日ケンプラッツから抜粋)
温暖化:今世紀末6.4度上昇 洪水被害、年6800億円
‥‥海面は60〜63センチ上昇すると予測。海面上昇による浸食で、砂浜は最悪の場合、83〜85%消失。干潟も12%が失われ、日本の風景が激変する可能性もあることが分かった。‥‥
(2014年3月17日毎日新聞から抜粋)
やっぱり人類は滅亡することがNASA出資の調査で判明。資源浪費と貧富二極化で
‥‥持続可能な状態がだいぶ長く続くと思われているが、極一部のエリートの将来を枯渇スピードが一番緩いシナリオで占ってみても、エリートは浪費が行き過ぎて、平民に飢餓をもたらし、それが引いては社会の崩壊をもたらす。この種のLラインの崩壊は自然崩壊が原因で起こるのではなく、不平等が原因で飢餓が起こり、それが労働者喪失に繋がって起こる。これは頭に刻んでおくべき重要なポイントだ。解決策は主に2つ。資源がもっと平等に配分できるよう、経済の不平等を減らすこと。資源負担の軽い再生エネルギーに依存し人口増加を抑制することで、資源消費を劇的に減らすこと‥‥
(2014年3月17日gizmodoから抜粋)
オーロラ、英国の空彩る 各地で異例の観測

赤や緑の幻想的な輝きを放つオーロラが2月27日夜、英国の広い範囲で観測された。英国の空にオーロラが出現するのは珍しく、英メディアは「荘厳な光のショー」と大きく取り上げている。‥‥
(2014年3月1日共同通信から抜粋)

参考
巨大オーロラ発生危険 太陽活動数十年間低下か

気候変動を回避するため原子力発電を選択肢として検討すべきではない7つの理由
‥‥原子力を推進する利益団体は石炭利用を推進する団体と同一である。それらの団体とは、経済官庁、電力会社、重機メーカー、エネルギー多消費産業だ。こうした団体は省エネ対策に関して積極的とはとても言えない。なぜなら省エネ対策は彼らのビジネスモデルを損なうからだ。‥‥
(2014年2月24日0urWorld2.0から抜粋)
「気候変動の原因は太陽」という説を覆す研究結果が発表される
‥‥14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた、過去1000年の間でも最も長い気候変動の1つである小氷期は、主に火山の噴火によって大気中に噴出されたエアロゾルにより、地球に届く太陽光が遮断されていたことが主たる原因であることがわかり、1900年以降続いている気候変化についても、太陽ではなく人間が排出している温室効果ガスが大きく影響していることも同時に判明しました。‥‥
(2013年12月25日gigazineから抜粋)
太陽活動の低下、地球への影響は?
最近の太陽表面は、驚くほど穏やかな状態が続いており、黒点の数が20世紀のどの時期よりも少なくなっている。この現象に興味をそそられた科学者たちは、それがこの地球上で何を意味するのかに思いを巡らせている。‥‥
(2013年12月2日AFPから抜粋)
COP19閉幕、新枠組み作りへ課題が山積
‥‥世界は、日本の震災に同情を示しても、CO2排出を見逃してくれるわけではない。京都議定書第2約束期間からの離脱で、日本は国連の排出権クレジット取引を制限された。仮にも、すべての国が参加する取り組みに、消極的と受け取られる態度を取り続ければ、孤立を招きかねない。次期枠組みの自主目標提出まで1年4カ月ほどしかない。
(2013年11月28日東洋経済から抜粋)
(CO2排出量)”増加目標”の提示。恥ずかしくはないのか。

目の前の気象危機から逃れるために、温室効果ガスの削減目標を高めよう−。気候変動枠組み条約ワルシャワ会議(COP19)の主要議題。そこへ“増加目標”の提示。恥ずかしくはないのか。‥‥
(2013年11月20日東京新聞から抜粋)

参考
日本、「CO2排出量25%削減」を「3%増」へ変更
<地球温暖化>イチからわかるCOP19 日本はどうする?
CO2排出量の問題から手を放した日本とドイツ。そして温暖化防止がまるで進まないCOPの不毛

温暖化で世界の降水パターンが変動
‥‥今回の研究は、地球規模で、降水量が気候モデルの予測通り変化し始めていることを初めて示したものだ。同じモデルが干ばつや嵐の激化を予測している以上、これは悪い知らせと言えるだろう。‥‥
(2013年11月19日WIRED. jpから抜粋)
太陽元気なし 寒冷化予兆 11年周期の磁場転換起きず、黒点も最少
‥‥NASAは今年8月5日、「黒点は少ないが、3〜4カ月以内に極域磁場転換が起きるだろう」と予測したが、3カ月半が過ぎた今でも、明瞭な兆しは現れていない。‥‥今後、地球は寒冷化に向かうのだろうか。太陽活動の低調化による波及効果は温室効果ガス排出量増加による温暖化現象を打ち消すには至らないとう見方がある一方で、「地球は間違いなく寒冷化に転じる」(大気海洋地球物理学者の中村元隆氏)と断言する専門家も決して少なくない。
(2013年11月18日産経から抜粋)
海の酸性化「前例ないスピード」 過去3億年で最速か
‥‥「海洋の酸性化が進めば、今のように大気中のCO2を吸収することはできなくなり、気候変動を和らげる役割を十分果たせなくなる」 またCO2の排出が減らず酸性化が進めば、海の生態系は大きな影響を受ける。‥‥
(2013年11月15日CNNから抜粋)
CO2出さない水素製造事業、巨大市場見据え世界で始動

‥‥水素社会を実現するために不可欠な取り組みとして注目されているのが、CO2の排出を伴わない(CO2フリー)水素製造プロジェクトである。背景には、先進国が「2050年までに先進国全体のCO2排出量を80%削減する」という、2009年のG8ラクイアサミットにおける合意がある。‥‥
(2013年11月13日日経から抜粋)

参考
電気自動車と大規模太陽光発電所の普及で、二酸化炭素(CO2)の排出量は50%削減できる

温暖化対策会議でフィリピン代表がハンスト

台風30号(ハイエン)で壊滅的な被害が出たフィリピンの政府代表が12日、ポーランドの首都ワルシャワで開かれている第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)で、地球温暖化対策の具体的な進展を訴えてハンガーストライキに入った。‥‥
(2013年11月13日CNNから抜粋)

参考
COP19:温暖化止めて 比交渉官、涙の大演説 台風被害訴え
“観測史上最強”、台風30号

地球温暖化減速、フロン規制の効果か

‥‥現在の地球温暖化減速は、これが初めての例ではない。以前にも、2回の世界大戦や1930年代の世界大恐慌の際に、地球温暖化のペースが落ちていたことが今回の研究で判明している。大恐慌の時期には、世界的な不況により、温室効果ガスの排出量が減少したと考えられる。 ‥‥
(2013年11月12日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

参考
温暖化懐疑論にみる「トマト殺人鬼の論理」

海洋温暖化のペース、過去1万年で最速
地球温暖化により生じた熱を、海洋がこれまで推測されていた以上に吸収している可能性があることが、インドネシア沖の海底堆積物をもとに算出した、過去1万年間の海水温の記録によって判明した。‥‥
(2013年11月1日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
温暖化:今世紀末の東京、2000キロ南西の気候に
地球温暖化が進んで気温と降水量が変化すると、21世紀末の東京は、約2000キロ南西にあたる今の中国・揚子江南部の沿岸都市に近い高温多湿の土地になるとの分析結果を、筑波大の日比野研志研究員らのグループがまとめた。ローマは北アフリカ並みになるという。‥‥
(2013年10月31日毎日jpから抜粋)
【地球温暖化は疑う余地がない】「気候システムに対する人間の影響は明確だ」。IPCCが初めて断言
今こそ世界を挙げた早急かつ実効的な取り組みが求められる「地球温暖化は疑う余地がない」。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が6年ぶりにまとめた報告書は、強い調子でこう切り出した。執筆・編集に携わる850人の専門家たちの危機感が伝わる言い回しだ。‥‥
(2013年10月21日神奈川新聞から抜粋)
始まるか北半球の寒冷化 世界の平均気温は、上昇停止している
「地球は間違いなく寒冷化に転じると思いますよ」 大気海洋地球物理学者の中村元隆さんは断言する。‥‥国連の「気候変動に関わる政府間パネル(IPCC)」による最新版の将来予測とは、真反対の見解だ。‥‥中村さんも二酸化炭素などによる温室効果を認めているが、それを打ち消す気温の低下を見込んでいるのだ。‥‥
(2013年10月20日産経新聞から抜粋)
ニューヨーク、47年に気温の転換点−平均に戻らない見通し

‥‥各年の平均気温が1860−2005年の平均を超える「クライメート・デパーチャー(気候離脱)」が起きるのはインドネシアのジャカルタとナイジェリアのラゴスで2029年、北京で46年、ロンドンで56年と予想される。 同研究は、温暖化で絶滅に追い込まれる種が出るほか、食物供給が危機に陥ったり病気がまん延したりする恐れがあるとして温暖化ガスの排出削減の緊急性を訴えている。50年までには50億人が極端な気候に見舞われ、移民や天然資源争奪が活発化し暴動や混乱のきっかけとなる可能性があるという。 ‥‥「結果は衝撃的だ。想定に関係なく変化は間もなく起きるだろう。私の世代に、これまでなじんできた気候が過去のものになりそうだ」との声明を発表した。 ‥‥
(2013年10月8日ブルームバーグから抜粋)

参考
「経験ない高温」20年代に 熱帯域、温暖化で打撃

「死のトリオ」、海へのリスクを科学者が警告
‥‥現在のCO2排出速度は年間約30ギガトン(300億トン)で、約5500万年前に先の大規模な種の絶滅があった時の排出速度に比べて、少なくとも10倍は速くなっているという。さらに、海洋酸性化も、少なくとも過去3億年で類を見ない水準で進行しているという。‥‥
(2013年10月8日AFPから抜粋)
気候変動で水不足が深刻化、5億人以上に影響か−独研究所
‥‥気温が5度上昇し世界の人口が増え続けるとすると、10億人以上が新たに気候変動の影響を受ける。 研究報告によれば、2度の上昇で高等植物独特の生息地の1%で生態系に「大きな」変化が生じ、5度上昇だとその割合が74%に増える。 ‥‥
(2013年10月8日ブルームバーグから抜粋)
猛スピードで解けていく世界の氷河が、IPCC最新の警告を裏づける
‥‥もし人間が地球の気候を変えることなく、自然に委ねるとすれば、1000年か2000年のうちに氷河期が再び訪れるだろう。逆に私たち人間が、地下にある石炭や石油や天然ガスを燃やし尽くせば、地球上の氷は残らず解ける。 氷河は私たちが、重要な分岐点にいることを思い出させてくれる。  アルプス山脈にかつて存在した氷の半分が、20世紀までに解けてしまった。‥‥
(2013年10月8日ナショナルジオグラフィックから抜粋)
温暖化評価報告 まいた種は刈らねば
‥‥想像してほしい。今世紀末、世界人口は百億を超えている。このままでは、どうなるか−。 人間一人の力は小さい。だがそれが集まれば、地球を変え得る力を持つ。ただし、発電時にはCO2を出さないという口実で、原発を増やすのはもってのほかだ。原発に頼らない削減策はある。
(2013年10月7日東京新聞から抜粋)
地球温暖化否定論者、ペース減速データ誤解−国連条約事務局長
人類が温暖化の原因を作っていることを否定する人たちは地球の気候に関する科学について「原始的な理解」しか持ち合わせていないと指摘した。 ‥‥
(2013年9月26日ブルームバーグから抜粋)
日本の地熱再始動、政府が開発後押し 規制見直し、全国で発電事業化調査
‥‥地熱発電の開発を進める民間企業幹部は「事前調査から稼働開始まで10年以上かかるため、政府が推進姿勢を維持し続けることが明確にならないと一時的なブームに終わりかねない」と釘を刺した。‥‥
(2013年9月7日SankeiBizから抜粋)
動物は、従来の1万倍のスピードで進化しないと絶滅する!?:研究結果

‥‥動物種は通常、ニッチと異なる気候条件に適応するためには1度あたり平均100万年相当の進化を必要とすることが明らかになった。このデータにIPCCの予測である「今後100年間で地球の平均気温が4度上昇」というシナリオを適用すると、気候変動への適応にはこれまでの1万倍以上の進化スピードが必要‥‥
(2013年9月4日WIREDから抜粋)

参考
環境危機時計は9時19分 生物多様性喪失が深刻

高温や偏った雨‥‥今夏は「異常気象」 気象庁の検討会
‥‥検討会によると、6〜8月はフィリピン周辺の海面水温が高く、海面上で活発に上昇気流が発生。偏西風を北に押し上げた結果、中国大陸からチベット高気圧が張り出し、太平洋高気圧と重なる「ダブル高気圧」の状態に。‥‥
(2013年9月3日朝日新聞から抜粋)
排出CO2が電力源になる可能性
‥‥しかし商業への導入は、数年先かもしれない。「天然ガスの値段が非常に低いため。クリーンなエネルギーを利用するインセンティブがないのです」‥‥
(2013年9月2日0urWorld2.0から抜粋)
地球温暖化促進の新たな要因は「海洋酸性化」、研究
‥‥CO2は、世界の海のpH値を低下させ、酸性度を高めて、プランクトンによる硫黄化合物の「硫化ジメチル(DMS)」の生産を阻害する、と論文は指摘している。  大気中に放出されるDMSは、地球に注がれる太陽放射を反射して、地球の表面温度を下げる助けになる。  研究チームは気候シミュレーションを使って、DMSの放出量が2100年までに18%減少することが原因で、地球温度が最大0.48度上昇する可能性があると試算‥‥
(2013年8月26日AFPから抜粋)
気候変動、世界は元の姿に返らない
‥‥温暖化か寒冷化か、乾燥化か湿潤化かはともかく、我々ないし我々の直接の子孫がこれまで見知ったものとは異なる世界に生きることになる、という思考を、もはや受け入れるべきだ。古き慣習、伝統を断ち切り、新たな時代を生き抜くための効果的な戦略を開発するべきなのだ。‥‥
(2013年8月23日ロシアの声から抜粋)
気候変動の原因は「人間」、95%の確率 国連パネル草案

‥‥国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、気候変動は人間の活動によって引き起こされている可能性が「95%」に上るとの報告書をまとめていることが21日までに分かった。‥‥
(2013年8月21日CNNから抜粋)

参考
IPCC報告書最新案 温暖化で海面最大81センチ上昇 平均気温は最大4・8度上昇すると予測
ブラジル、100年後に砂漠化か アマゾンで洪水と干魃の繰り返し

大量の酸素を生産し「地球の肺」と呼ばれるアマゾン熱帯雨林を抱える南米ブラジルで、地球温暖化による洪水と干(かん)魃(ばつ)が繰り返され、生態系に変化が出始めている。北東部の高地は最悪の場合、100年後に砂漠になるとの予測もあり、専門家は「今すぐ行動しなければ手遅れ。地球全体にとって深刻な問題だ」と訴えている。‥‥
(2013年8月14日産経から抜粋)

参考
干ばつ深刻なアマゾン、CO2排出源になる危険性
アマゾンが砂漠へ

平均気温上昇の原因は? 地球全体の傾向、やはりCO2
‥‥世界的には地球温暖化が止まったかもしれないとの説もある。過去60年間で見ると、2000年ごろまで上昇していた世界平均気温が頭打ちし、以降はほぼ横ばいに推移しているからだ。‥‥「地球全体で見れば熱エネルギーが移動しただけなので温暖化が止まったとまでは言いがたい。平均気温が再び上昇に転じる可能性もある」‥‥
(2013年8月13日産経から抜粋)
中国を取り込んだオバマ大統領の温暖化対策の「落とし穴」
‥‥シェールガス革命により二酸化炭素は減り、先進国で最も競争力のある米国の電気料金も維持されている。さらにシェールガスを利用すれば石炭比率を下げることが可能とオバマ大統領は考えているようだ。しかし、そうではない。これまでと事情は異なり、今後米国の電気料金は大きく上昇する。‥‥
(2013年8月13日WEDGEから抜粋)
北極海氷喪失とCO2排出、2012年は過去最高を記録 国際報告
‥‥この報告書を読むと、温暖化ガスの排出を削減する取り組みが、かつてないほどの急務となっているとの結論に達せざるを得ない‥‥
(2013年8月7日AFPから抜粋)
地球温暖化で紛争や殺人が増加?

‥‥気温や降水量が通常の値からわずかに逸脱しただけでも、紛争のリスクは明らかに増大するというのだ。ここで紛争というのは、殺人やレイプのような個人間の攻撃から、国内の政情不安、国際紛争まで、さまざまなレベルのものを含んでいる。 ‥‥気候変動によって叩きのめされた多くの文明は、周辺地域と比べて、あるいは地球全体で見ても、当時としては最も進んだ社会を形成していた。おそらく何にでも対応できるような気になっていただろう。‥‥
(2013年8月2日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

参考
自然を一方的に搾取した文明はすべて崩壊してるわけですよ。どういうときに崩壊するか、それは気候変動や、天変地異があったときに崩壊してるんです。

地球温暖化の熱、海が吸収か‥‥今後、再び気温上昇が始まる可能性が高い
20世紀後半から上昇していた地球全体の平均気温が、今世紀に入ってほぼ横ばいとなっているのは、海洋の深層部が熱を吸収しているため‥‥「約10年間隔で起きる海洋循環の変化が影響しているようだ。今後、再び気温上昇が始まる可能性が高い」‥‥
(2013年7月23日読売新聞から抜粋)
温暖化による海の酸性化 殻つくる生物の試練に

‥‥「炭酸カルシウムを何らかの形で利用している生物は多く、海の酸性化が急速に進むと生物の大量絶滅を招く恐れもある」と指摘する研究者は多い。‥‥
(2013年7月21日日経から抜粋)

参考
浮遊性巻き貝の殻が溶解=南極海「酸性化」で−欧米チーム

北極海の海氷、夏季はほぼ消滅‥‥今世紀半ばに

地球温暖化が加速すると、北極海の夏季の海氷が今世紀半ばに、ほぼ消滅するとの予測を、米中のチームが米科学アカデミー紀要に発表した。‥‥
(2013年7月20日毎日新聞から抜粋)

参考
北極海の氷、減るとどうなる?

止まらない小水力発電の勢い、2020年にエネルギー自給率77%へ
小水力発電の導入量で全国トップの長野県はエネルギー自給率が極めて高い。2010年度で50%を超えていて、さらに2020年度には77%へ引き上げる計画だ。小水力発電を着実に増やすのと並行して、太陽光発電を大幅に伸ばしていく。大規模なメガソーラーの建設も始まろうとしている。‥‥
(2013年7月16日スマートジャパンから抜粋)
温暖化、気温1度上昇するごとに海面2メートル上昇か−調査
‥‥「継続的な海表面上昇は世界の気温が下がらない限り避けられない。適応する必要がある。政権を選ぶ時間尺度で考えると海表面の上昇を鈍化させることは可能かもしれない。しかし、海表面の上昇は不可避で、今後何世代にもわたって海岸沿いに何かを建設するほぼ全てのケースで強く関連してくる」と述べた。 ‥‥
(2013年7月15日ブルームバーグから抜粋)
ドイツ主導で10カ国が「エネルギーシフト・クラブ」を結成
‥‥エネルギーシフト・クラブを結成した10カ国は、ヨーロッパのいわば環境技術の先進国であるデンマーク、ドイツ、フランス、イギリスに、新興国の大国である中国、インド、アフリカの南アフリカ、モロッコ、中東のアラブ首長国連邦、それに南太平洋の島嶼国トンガで、いずれもIRENAへの加盟国である。‥‥
(2013年7月15日環境ビジネスから抜粋)
猛暑日、過去40〜50年で3倍に 地球温暖化が影響
最高気温が35度以上になる猛暑日の全国の年間日数が、過去40〜50年間で3倍近くに増えていることが気象庁のまとめで分かった。‥‥
(2013年7月11日朝日新聞から抜粋)
原子力を電力改革回避の口実にするな
‥‥廃炉など原子力利用に伴うコストは、これまでの日本政府の強力な原発推進政策がつくり出したもので、電力会社だけの責任で生じたわけではない。日本全体として、このコストはもはや回避はできない。しかし原子力コストを賄う必要から電力会社の利益を守り、電力市場の改革を遅らせることがあってはいけない。長い目でみれば日本全体の競争力を弱め、電力の利用者により重い負担を押しつける結果になる‥‥
(2013年7月10日日経から抜粋)
エジプトに例示されたピークオイル革命

エジプトで起きていること、あるいはちょうど起きたばかりのことは、最初のピークオイル革命と言い得るものであり、世界中の多くの国々で何度も繰り返されることは確実だ。‥‥
(2013年7月6日シフトムから抜粋)

参考
「始めにエネルギーありき」であり、全てのものはそれからなのです。言い換えれば、私たちの感じる繁栄と幸福のどちらも、エネルギーから派生しているのです。

地球温暖化:前例のないペースで進行、海面上昇など−国連
国連の発表によると、地球温暖化が2001年以降、過去最大のペースで進んでいる。海面はほぼ2倍のペースで上昇し、熱波に関連した死者は約20倍に増加した。 ‥‥
(2013年7月3日ブルームバーグから抜粋)
温暖化とサンゴ礁保全国際会議「早急な対策を」

‥‥地球上のサンゴは、海水温の上昇でサンゴが大量死する「白化現象」や、二酸化炭素が海水に溶け込む海洋酸性化によって衰退傾向にあると指摘。‥‥
(2013年6月30日読売新聞から抜粋)

参考
海洋の酸化、過去3億年で最速ペースで進行 海の生命体に懸念

オバマ大統領腕まくり、温暖化対策「脇役ダメ」
オバマ米大統領は、火力発電所に二酸化炭素(CO2)の排出基準を設けることなどを盛り込んだ「気候行動計画」について、25日午後(日本時間26日未明)、ワシントンにあるジョージタウン大学の中庭で演説して正式に発表した。‥‥
(2013年6月26日読売新聞から抜粋)
マレーシアにおける森林破壊、115%拡大=NASA調査

NASAが地球観測衛星を使用して実施した調査によると、マレーシアではペラ州の西海岸地域で森林破壊のホットスポットが確認されたという。また、サラワク州やマレーシア半島でも多くの地域で森林破壊が進んでいる。‥‥
(2013年6月25日アジアエックスから抜粋)

参考
マレーシア・サラワク州の先住民族と日本木材市場の切れない関係 」

温暖化で大洪水、被害最大で1億人…東大チーム
地球温暖化が今世紀末まで進むと、豪雨や長雨によって大洪水が起きる危険性がアジアやアフリカ、南米で高まり、最大で1億人の被害者が出るという試算を、平林由希子・東京大准教授(河川工学)らのチームがまとめた。‥‥
(2013年6月18日読売新聞から抜粋)
厄介者CO2で燃料生み出せ!実用化できるか「人工光合成」日本が世界をリード

地球温暖化の原因として嫌われ者の二酸化炭素を使って、燃料やプラスチックなどを作り出す夢の技術「人工光合成」の研究が日本、欧米で広がっている。‥‥センターのリーダーは「今後3年間で、植物の10倍以上の効率にすることを目指している」と語る。‥‥
(2013年6月18日J-CASTから抜粋)

参考
なにかの技術を発見すると、すぐさまより高い効率を求める人類の技術は地球全体で調和する視点を失っている。

2012年の米国電源開発の主役は大方の予想に反して風力
2012年の米国電源開発の主役は大方の予想に反して風力だった。年間電源開発量全体の42%を占めたが、これは全ての電源中のNO1で、シェールガス革命に湧く天然ガス火力発電を上回った。まさに風力発電が経済成長を牽引した。‥‥
(2013年6月17日日経ビジネスから抜粋)
IEA、CO2排出削減の鈍化に警鐘
国際エネルギー機関(IEA)は気候変動に関する最新の報告書で、2020年までに何らかの実効ある措置を取らないと手遅れになると警告している。‥‥
(2013年6月12日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
IEA試算:今すぐ温暖化対策強化なら費用3分の1以下に
国際エネルギー機関(IEA)は10日、各国が今すぐ、効率の悪い石炭火力発電所の建設を禁止するなど温暖化対策強化に乗り出せば、対策を2020年以降に先送りした場合に比べ、必要な費用を3分の1以下に抑えられるとの試算を盛り込んだ報告書を発表した。‥‥
(2013年6月11日毎日新聞から抜粋)
世界のCO2排出量過去最高に、 日本は高い伸び
IEA=国際エネルギー機関は10日、2012年の世界の二酸化炭素排出量が過去最高だったことを明らかにしました。国別では、アメリカは石炭からシェールガスへ、燃料の転換が進んだため、3.8%の減少。 一方、福島第一原発事故の影響で火力発電が増えた日本は、5.8%増とおよそ20年ぶりの高い伸びです。 また、世界最大の排出国中国は3.8%増と、この10年で最も低い伸び率となっています。‥‥
(2013年6月11日TBSから抜粋)
温暖化、アジア、アフリカで洪水激増の恐れ 最大で14倍に
‥‥大洪水の被害に遭う恐れがある人は約560万人とされるが、温暖化対策が取られず気温が3・5度上がった場合は約8000万人と14倍に増えるという。
(2013年6月10日産経ニュースから抜粋)
エベレストの氷河面積14%縮小 50年でペース6倍に加速
世界最高峰エベレストの氷河の総面積が過去約50年で約14%減少したとの調査結果を、イタリア・ミラノ大などの研究グループがまとめたことが6日分かった。近年の縮小のペースは、1958〜75年の平均の6倍近くに加速しており、地球温暖化が原因とみられる。‥‥
(2013年6月6日中国新聞から抜粋)
大西洋岸森林=1年で235平方キロ消失=08年以降最大の面積=現存の原生林は8・5%
世界環境デーの5日、2011/12年の大西洋岸森林(マッタ・アトランチカ)の消失面積は、2008年以降最大の235平方キロメートルだったと伯字紙が報じた。大西洋岸森林は国内で最も消失度が高く、今も残る原生林は8・5%に過ぎない。‥‥
(2013年6月6日ニッケイ新聞(サンパウロ)から抜粋)
「人新世」議論活発に 水の危機回避へ6つの行動
‥‥「人新世」とは地学などで最近、用いられるようになった新語で「人間が地球の生態系や気候に大きな影響を及ぼすようになった、18世紀後半の産業革命以降の時期」を指す。要するに人間の作り出したダム、灌がい、土地の改変が水循環のあり方を大きく変え、それに気候変動が拍車をかけているというのだ。‥‥
(2013年6月5日日経から抜粋)
3年で日本と同じ面積失う−世界の砂漠化、国連局長が警告
‥‥スーダン西部のダルフール紛争や、フランス軍が介入したマリ北部の内戦も「報道では政治や宗教に関連付けられがちだが、実は水や耕作地の奪い合いが真因になっていることが多い」と指摘した。‥‥
(2013年6月4日時事ドットコムから抜粋)
温暖化で赤道上空の成層圏東西風弱まる
地球温暖化によって、赤道域の上空約18〜50キロの成層圏を東西に流れる風が、過去60年間にわたって弱まり続けていることを海洋研究開発機構などのチームが発見し、英科学誌ネイチャーに発表した。‥‥
(2013年6月3日産経ニュースから抜粋)
気候変動、犯罪の温床に 国連事務総長が懸念
‥‥気候変動に伴う干ばつなどを原因とした食料不足が政情不安につながり「過激派や国際犯罪の潜在的な温床になっている」と語り、懸念を示した。‥‥
(2013年6月2日産経ニュースから抜粋)
人災としての気候変動の新たな予測
‥‥他の研究者も、新たに示された推測から安心材料はほとんど得られないと述べている。彼らは、温室効果ガスの排出量は、21世紀のこの段階までに 予測されていたよりもはるかに急速に増加しており、これからもこの傾向は続くと見込まれるため、温暖化がどれほど進行するかの推測も上乗せせざるをえないだろうと警告する。‥‥
(2013年5月31日0urWorld2.0から抜粋)
気候変動の人為的要因に科学的コンセンサス
地球温暖化と気候変動に関する科学者による論文を新たに分析したところ、人間が主な原因であるとの意見でほぼ一致していることが分かった。 気候に関する査読済みの論文の包括的検証によると、最近の温暖化現象の大部分は人為起源、すなわち人間の活動の結果であるとする科学者たちの圧倒的なコンセンサスが示された。‥‥
(2013年5月29日0urWorld2.0から抜粋)
海洋酸性化は気候変動の「邪悪な双子」
‥‥現在、世界の海の表層水の平均的な酸性度は、産業革命が始まった時より約30%高くなっている。 ‥‥今すぐ二酸化炭素の排出を止めたとしても、酸性化は何万年も続きます。‥‥
(2013年5月24日0urWorld2.0から抜粋)
風力エネルギーの影、タービンの限界
‥‥ただし、風力エネルギーが天井に達する要件は、「何十億基というオーダーになる」とジェイコブソン氏は話す。‥‥2011年末現在、全世界で稼働するタービンは20万基弱だという。‥‥ 地球上を吹く風から最大の電力を得ようとすれば、大気中の二酸化炭素が倍増した場合と同等の気候変動を引き起こしかねないというのだ。 ‥‥
(2013年5月20日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
温室効果ガス 削減公約いったん撤回へ
2020年までに温室効果ガスを25%削減するとした国際公約について、日本政府が、国連への登録をいったん撤回し、11月に開かれる温暖化対策を話し合う会議=COP19までに新たな目標を登録したいとする文書を、近く国連に提出することが分かりました。‥‥
(2013年5月19日NHKから抜粋)
今後2週間、大型の太陽フレアに注意、人工衛星・GPS・短波通信障害の恐れ

独立行政法人 情報通信研究機構は、日本時間2013年5月13日(月)から5月15日(水)までの2日間に合計4回の大型(Xクラス)太陽フレア現象の発生を確認しました。この現象の最大X線強度は、通常の100倍以上に及ぶ大型のものです。また、この現象に伴い、ほぼ同時刻にデリンジャー現象の発生が観測されました。‥‥
(2013年5月16日情報通信研究機構から抜粋)

参考
巨大オーロラ発生危険 太陽活動数十年間低下か
2013年5月に新たな人類の危機、巨大な太陽フレアによる「ソーラーストーム」が地球に到達する可能性(2010年の記事)

温暖化進むと動植物の生息域半減 英大学などの研究班が予測
温室効果ガスの抜本的な削減策を取らずにこのまま地球温暖化が進むと、2080年までに世界の動物の34%、植物の57%の種が生息に適した地域を半分以上失うとする予測を英イーストアングリア大などの研究チームがまとめ、12日付の英科学誌に発表した。‥‥
(2013年5月13日東京新聞から抜粋)
大気中のCO2量が歴史的水準を突破、専門家らが行動を呼びかけ
大気中の二酸化炭素(CO2)の量が人類史上初めて400ppmを超えたことが、米監視当局の10日の発表で明らかになった。 ‥‥大気中のCO2量は、人類が存在するはるか以前の300万〜500万年前から400ppmを超えたことはないとされる。当時の地球は、現在より気温が数度高く、海水面が20〜40メートル高かったと推定されている。 ‥‥「われわれが今、生み出しつつあるのは先史時代の気候であり、人間社会は膨大かつ破滅的な可能性を秘めたリスクに直面することになる」‥‥
(2013年5月11日AFPから抜粋)
太陽の異変がもたらす日本の異常気象
‥‥「太陽の異変は進行中で、寒冷化も起きていますが、もちろん温暖化も深刻です。両者が進行し綱引きしている状態で、気象が激甚化しています。今後は、夏に雪が降ったり、ゲリラ豪雨や竜巻など、いつ何が起きるか分からない状況になる可能性があります」  恐ろしい時代になってきた。 ‥‥
(2013年5月9日ゲンダイネットから抜粋)
急速に進む北極海の酸性化、科学者らが警鐘
‥‥二酸化炭素の排出が原因で北極海の酸性化が急速に進んでおり、北極海の壊れやすい生態系に悲惨な結果をもたらす恐れがあると警鐘を鳴らした。‥‥CO2の排出をすぐに停止したとしても、海の酸性度を200年前に産業革命が始まる以前のレベルに戻すには、数万年かかるだろうという。‥‥
(2013年5月8日AFPから抜粋)
「崩壊」回避する5つの行動 未来からの警告

‥‥明らかに私は、自分が予想する未来を好ましいとは思っていない。もっと素晴らしい未来が技術的には実現できるはずであり、費用的にも可能だ。しかし、そこには断固とした意思決定が必要とされ、民主主義社会ではそれがなかなか難しい。幸い、2052年が実際にどうなるかは、その時になってみなければわからない。小さな努力を積み重ねることで、大きな効果がもたらされ、悲しむべき未来を避けることができるかもしれない。 そう考えれば、よりよい未来を目指して奮闘しつづける意欲も沸いてくる。そして私の予想が外れることを願う。
(2013年5月2日日経から抜粋)

参考
エコデモクラシー

「効率80%の太陽光技術」をIBMが開発
通常の太陽光発電では太陽光のうち最大30%しか利用できないが、IBMは残りの7割の多くを熱として再利用することで、システム全体の熱損失を入射エネルギーの約20%まで減らせる「HCPVT(High Concentration Photovoltaic Thermal)」を開発した。‥‥
(2013年5月1日WIREDから抜粋)
168カ国におよぶ砂漠化の危機
‥‥国連食糧農業機関(FAO)は、食料需要が2050年までに60パーセント増加すると予測している。専門家は、求められる食料生産を支えるためには農地をさらに1億2000万ヘクタール増やす必要があると言う。つまり南アフリカと同じ広さの農地が新たに必要になるのだ。‥‥
(2013年4月30日0urWorld2.0から抜粋)
中国が世界の気候変動対策のリーダーに、報告書
気候変動問題で、中国は米国と並ぶ世界の指導的立場を急速に確立しつつあるとする新たな研究報告が29日、発表された。同時に報告書は、世界の温室効果ガス排出量が強い増加を続けていると警告している。‥‥
(2013年4月29日AFPから抜粋)
代表団からNGO外す 温暖化国際交渉で政府
地球温暖化対策を協議する気候変動枠組み条約の国際交渉で、日本政府代表団の一員として参加してきた環境保護の 非政府組織(NGO)の枠を、政府がスリム化を理由に除外した ことが26日、分かった。‥‥
(2013年4月29日共同通信から抜粋)
真剣さ見えない温暖化対策
‥‥日本はこの問題に背を向けたかのようだ。安倍政権は「20年に1990年比で25%削減」とした現行の削減目標を見直す方針だが、新目標をどうするかの議論は進んでいない。‥‥
(2013年4月28日日経から抜粋)
石油の需給逼迫とユーロ圏危機
‥‥心に留めておかなくてはならない重要な点は、レポートの著者らは石油の価格高騰が明日にでも起こると言っているわけではないことだ。そうではなく、彼らが示唆しているのは、石油供給の低下が今から2020年までの間のどこかで起こる可能性があり、それを公共政策において考慮しなければならないということだ。‥‥
(2013年4月26日0urWorld2.0から抜粋)
電力の50%を風力と太陽光で得たドイツ、記録更新中

ドイツのシンクタンクInternationales Wirtschaftsforum Regenerative Energien(IWR、再生可能エネルギー国際経済フォーラム)は2013年4月18日の正午、ドイツ全国の電力のうち、50%以上を風力発電と太陽光発電がまかなったと発表した。  欧州の主要な電力取引所であるEEX(European Energy Exchange)のデータによれば、風力発電と太陽光発電の合計が初めて36GWに達した。これは原子炉30基分以上に相当する出力だ。IWR所長のNorbert Allnoch博士によれば、長期休暇などを除き、電力需要の多い平日に50%を達成したのは初めてのことだという。‥‥
(2013年4月24日スマートジャパンから抜粋)

参考
石原環境相は「再生可能エネルギーは、基幹エネルギーに位置付けられない」との認識を示したという。

景気後退には勝てないか? EUの温暖化防止政策、制度崩壊間近
‥‥ここ数年の景気後退により、多くの工場で生産量や電力消費量が減少し、二酸化炭素(CO2)自体の排出量が減少してきたため、取引をする排出枠が過剰供給となり、その価格が暴落。当初の効力が薄れてきているという。‥‥
(2013年4月22日マイナビニュースから抜粋)
もしも人類が絶滅したら

‥‥もし一夜にして人類が滅亡したらどうなるのか?制御されないダムや発電所、分解しない合成樹脂や放射性物質が残り続け、他の生物が住めない死の星へと変えるだろう。‥‥原子力発電の燃料や砲弾に使われるウラン235は約7億年、ウラン238はおよそ45億年とケタ外れに長い。‥‥
(2013年4月21日マイナビニュースから抜粋)

参考
【動画】人類消滅後の地球

地球温暖化が減速か、各国の政策や企業経営にも影響
異常気象の原因になっているとされる地球の温暖化。ただ一部では温暖化スピードが減速しているとの見方が出ており、科学者らはその現象を説明するのに苦慮している。100年単位など長いスパンでの傾向を分析する多くの気候モデルでは、気温上昇のスピードが2000年ごろから減速するとは予想されていなかった。科学者らは原因の解明を急いでおり、この減速が一時的なものか、より長期的な傾向なのかを見極めようとしている。 ‥‥
(2013年4月18日ロイターから抜粋)
温暖化ガス排出量、過去20年間は横ばい−大気汚染対策停滞
IEAは17日発表したリポートで、風力や太陽光といった再生可能エネルギーブームや、温暖化ガス排出規制を目指し1997年に採択された京都議定書もトレンドの歯止めにはならなかったとの見方を示した。 ‥‥
(2013年4月17日ブルームバーグから抜粋)
火力発電でCO2排出量が増加、最大の問題は石油
‥‥電力会社は原子力発電所の安全性を強化するためにコストをかけるよりも、石油火力から高効率のLNGあるいは石炭火力に発電設備を転換するほうが長い目で見れば得策だろう。‥‥
(2013年4月17日スマートジャパンから抜粋)
2030年までの大幅削減不可欠 温室効果ガスでIPCC部会
温室効果ガスの排出量を2030年までに大幅に減らすことができなければ、気温上昇を抑えるために大気中から人工的に除去しなければならなくなる―。ロイター通信は15日までに、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の作業部会がこんな内容の報告書素案をまとめたと報じた。‥‥
(2013年4月16日共同通信から抜粋)
風力やバイオマスで自給率35%へ、復興を加速するエネルギー拡大戦略
岩手県は2020年までに電力需要の35%を再生可能エネルギーで供給する計画を推進中だ。特に拡大が期待できるのは風力発電で、洋上における事業化の検証も始まった。釜石市をはじめ各市町村が復興を目指して意欲的に取り組む。豊富にある木質バイオマスを活用する動きも広がってきた。‥‥
(2013年4月16日スマートジャパンから抜粋)
ほぼ全ての氷河が後退=最大97メートル、温暖化の影響−オーストリア
オーストリア山岳会は12日、2012年に観測した国内の氷河95カ所のうち、93カ所が1年前から後退したことを明らかにした。中でも同国を代表するパステルツェ氷河は1879年の観測開始後、最大となる97.3メートルも後退していた。‥‥
(2013年4月13日時事ドットコムから抜粋)
CO2激増の一方、気温は予想より上昇せず
‥‥この15年間、世界のCO2排出量は激増しているものの、地球表面の平均気温が上昇していないというのだ。実は英国気象庁も同様の発表をしており、昨年12月24日に、2020年までの温暖化進展に関する見通しを大幅に下方修正する見通しを発表した。‥‥
(2013年4月13日アゴラから抜粋)
今世紀末の洪水リスク、温暖化で最大4倍超も
地球温暖化が今のまま進むと、今世紀末には大雨が増加し、河川の洪水リスクが現在と比べると1.8〜4.4倍になると予測した報告書を環境省と文部科学省、気象庁が12日、公表した。‥‥
(2013年4月12日日経から抜粋)
温暖化対策 「空白」は不信を招く
‥‥原発を勘定に入れて、削減計画を立てようというのなら、間違いだ。原発事故の放射能汚染は身に染みているはずだ。再生可能エネルギーへの移行こそ、温暖化対策の未来を開く王道である。 日本はいわば京都議定書の生みの親。それだけに国際社会はこの対策の空白に、不信を募らせている。‥‥
(2013年4月12日東京新聞から抜粋)
「大気汚染の死者は年600万人超」、国連機関が半減目標を提唱
国連工業開発機関(UNIDO)は9日、大気汚染が原因で死亡する人の数が世界で毎年600万人以上に上り、その危険性が過小評価されていると警告した。クリーンエネルギーを導入すれば、2030年までに死者数を半減できるとしている。‥‥
(2013年4月10日AFPから抜粋)
中国 世界一のトウモロコシ輸入国の座を日本から近々奪う
トウモロコシや大豆の消費がこれ以上増えると、世界の穀物の需給関係が一気に逼迫しかねない。‥‥
(2013年4月10日NEWS ポストセブンから抜粋)
温暖化、ここ100年で急速進行 米研究チームが調査
‥‥7千年前ごろをピークに気温が下がってきたが、ここ100年で一転して急上昇。現在の気温は1万年のうち9千年間より高くなっているという。
(2013年4月10日朝日新聞から抜粋)
温暖化の脅威「闘う科学者」ハンセン博士 NASA退職
‥‥私には2人の孫がいます。彼らの世代が大人になったとき『将来、こうなると分かっていたことについて、どうして声をあげなかったの?』と非難されたくないのです。そんな不道徳なことができますか?
(2013年4月7日SankeiBizから抜粋)
南極の海氷:温暖化で記録的拡大 塩分濃度減で
地球温暖化は、かえって南極大陸周辺の海氷を拡大させるとの分析を、オランダ王立気象研究所がまとめ、3月31日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に発表した。‥‥
(2013年4月1日毎日jpから抜粋)
北極圏、今後数十年で大幅「緑化」 温暖化影響
地球温暖化の影響で今後数十年以内に北極圏の氷や永久凍土が溶けて草木が茂り、爆発的に「緑化」される可能性が高いとする研究が、3月31日の英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジに掲載された。‥‥
(2013年4月1日AFPから抜粋)
北極海が暖かいと寒い冬に? 大気の流れ変わり寒気流入
北極海の氷が減ると日本の冬は寒くなる――。国立極地研究所や海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究で、そんな関係がわかってきた。‥‥
(2013年3月31日朝日新聞から抜粋)
太陽がおかしい

‥‥今秋以降、黒点数は減っていく。その減り方などから数百年ぶりに長期にわたる極小期が訪れるかどうかが明確になってくる。世界の太陽研究者の間では、太陽の活動低下を予測する声が増えているという。太陽活動が長い極小期に入れば、その影響は無視できない。二酸化炭素による地球温暖化と、太陽に起因する地球寒冷化が、大気現象としてせめぎ合い、より複雑な気候変動をもたらすことも考えられる。‥‥
(2013年3月19日産経ニュースから抜粋)

参考
太陽活動数十年間低下か

太陽活動の変化、グリーンランドの気温変動に影響−極地研発見
‥‥グリーンランドの気温は太陽活動の強い時、北半球の気温変動よりも寒く、逆にその活動が弱いと、暑くなることを突き止めた。‥‥
(2013年3月18日日刊工業新聞から抜粋)
日本の温暖化対策が後退――環境保護団体が強い懸念
‥‥国際交渉でも日本は後ろ向き 気候ネットワークも温対法の改正に対して、「2020年の中期目標のみならず、閣議決定済みの2050年80%削減の長期目標すら明記されていない。地球温暖化対策推進本部は、温室効果ガスの80%削減を目指しているのにもかかわらず、目標に関する文言はどこにも見当たらない」と指摘した。‥‥
(2013年3月18日オルタナから抜粋)
温暖化対策法改正案を閣議決定=数値目標は明記せず
‥‥政府は民主党政権が掲げた20年までに温室ガスを1990年比で25%削減する目標を11月までにゼロベースで見直す方針だ。
(2013年3月15日時事ドットコムから抜粋)
首相がTPP交渉参加を正式表明

‥‥政府の試算によると、TPPに参加した場合の国内への影響は、農業分野の生産額が3兆円減少する一方で、消費や工業製品の輸出は増加し、全体では実質国内総生産(GDP)を3兆2千億円(0・66%)押し上げる効果があるという。
(2013年3月15日産経から抜粋)

参考
自由貿易は先進国も途上国も利さない。

北海道の太陽光発電、100万キロワット超に 稼働時間の抑制検討

問題は北海道での送電網の容量が本州に比べて小さいこと。経産省によると、道内には40万〜60万キロワット程度しか太陽光の受け入れ容量がないという。認定される設備の総出力は容量を上回る見通しで、このままでは全ての設備が売電することはできない。‥‥
(2013年3月15日日経から抜粋)

参考
再生可能エネルギー 買い取り義務「名ばかり」

パワー・トゥ・ザ・ピープル 〜グローバルからローカルへ〜
10年かけて100%クリーンエネルギーを実現したデンマークの小さな島、サムソ。人口4200人のこの島では、本土の電力会社を通さずに電力を確保するため、海上風力発電と太陽光による自家発電を取り入れているほか、農業中心の土地柄を利用してバイオマスやバイオ燃料を製造。その結果、余剰電力を売って利益を得ることができることになっている。‥‥
(2013年3月14日VPRO)
地球温暖化で2040年までに花粉量2倍以上に? 米研究
地球温暖化に伴い各地で異常気象が頻発する中、花粉症の原因となる花粉の飛散量が今後数十年で急増すると予想されている。‥‥
(2013年3月14日CNNから抜粋)
最近の気温、過去1万年で最高 人為的な温暖化を裏付け

特に過去100年ほどの気温上昇幅が大きく、産業革命以降の大気中の二酸化炭素(CO2)の増加傾向と一致した。現在の地球温暖化が人間活動によって引き起こされたことを裏付ける結果で、チームは「このままでは今世紀末にかけてさらに気温が上昇する」と警告している。
(2013年3月8日共同通信から抜粋)

参考
1万年の気温変動を推定、「100年前からの急増」がより顕著に
Scientists Find an Abrupt Warm Jog After a Very Long Cooling
海水温データを示す海底コアの時間軸を、現在の方に1008年間ずらしたり、過去の方に191年間ずらしたりしてから平均していた。

1.5度の気温上昇で永久凍土がとける?
「世界の平均気温が1.5度上昇するだけでシベリアの永久凍土の融解が始まるだろう」と2月21日、科学者たちが警告した。 シベリアの永久凍土内の広範囲の融解は、 気候変動に深刻な影響を及ぼす可能性がある。‥‥
(2013年3月7日0urWorld2.0から抜粋)
皇太子さま:国連で水問題テーマに講演へ

‥‥日本の皇族が国連でスピーチするのは初めて。皇太子さまが特別会合で講師となったのは、「水問題」の研究に長年取り組んできたことが背景にある。‥‥「水問題はあらゆる人類の問題に関わる」との認識を強めていったという。‥‥
(2013年3月6日毎日jpから抜粋)

参考
狙われている日本の水資源
日本の国民一人当たりの水資源は世界平均の半分程度。日本の食生活を支えるだけの水資源が日本にはない。
日本の「水輸入」は世界最大
21世紀末に迷い込んだ少女の、水をめぐる物語

木くずから水素 新技術、燃料電池車に活用
木くずや下水汚泥などから水素をつくり出す新技術が注目されている。ドイツからの技術導入をもとに実用化技術を磨いてきたベンチャー企業、ジャパンブルーエナジーを中核に、岩手県宮古市で水素を利用する地域復興プロジェクトが始まった。‥‥
(2013年3月6日日経から抜粋)
「従来と同等以上を」=温暖化対策で要請−石原環境相

‥‥3月末に期限が切れる京都議定書の目標達成計画に代わる新たな計画の策定が遅れているため、当面は現行の取り組みを最低限維持するよう呼び掛けたものだ。
(2013年3月5日時事ドットコムから抜粋)

参考
中央環境審議会の委員に内定していた脱原発や温暖化対策強化を訴える環境NPO代表や大学教授らが、政権交代直後に就任を取り消されたことがわかった。石原伸晃環境相の意向とみられる。

再生可能エネルギー固定価格買い取り制度 買い取り義務「名ばかり」
‥‥実はこの法律には穴があいている。例えば、同じ5条の第2項には「電気の円滑な供給の確保に支障が生ずる恐れがあるとき」という例外規定がある。つまり、大手電力は送電線や変電所の容量を超える電力は受け入れなくてもよいわけだ。 そのうえ、送電線や変電所へ接続するためのインフラは、発電業者の負担。その接続工事を担う会社は電力会社の子会社が多いため、競争原理が働かず、コストは高止まりという具合だ。その高コストが新規発電業者には過大な負担になる。 ‥‥
(2013年3月5日東京新聞から抜粋)
大いなるペテン、シェールガス
‥‥採掘は猛スピードで資本を食いつくし、生産が行き詰ると業者に借金の山の上を残してきた。この生産量の低下で経営者たちの懐を痛めないようにするために、企業は次から次へと汲み上げなくてはならなくなり、涸れた油井の分を他の油井で補うのである。他の油井も明日には涸れるだろう。悲しいかな、遅かれ早かれこういう図式は壁に突き当たる。現実という壁である‥‥
(2013年3月ル・モンド・ディプロマティークから抜粋)
大異変!ホッキョクグマが生き残りをかけて前代未聞のハンティング!原因は温暖化?

海鳥を捕るために断崖絶壁をよじ登る、泳ぎでは勝てないセイウチに海の中で挑みかかる…。カナダのハドソン湾周辺に暮らすホッキョクグマが、通常はしない方法での狩りを強いられている。‥‥
(2013年3月1日テレビドガッチから抜粋)

参考
Nat Geo Wild Ice Bear(その動画)

いよいよ動き出す?国立公園での地熱発電事業が本格化!?
これまで、地熱発電には様々なハードルがあり、なかなか前進できなかった。 しかし、今春にも北海道上川町の大雪山国立公園内で、地熱発電所の建設に向けた地表調査が始まる見込みとなった。‥‥
(2013年3月1日マイナビニュースから抜粋)
『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンド来日講演

多くの人――特にエンジニアリングや技術系の人――は技術革新で、すべてが解決できると思い込んでいるのですが、それは間違いです。 なぜかと言うと、すべての科学技術はマイナス面が予測不可能な形で出てくるからです。エンジニアが新しいテクノロジーを作ったとします。プラス面ももちろんありますが、マイナス面がまったくないものも絶対にありません。 ‥‥
(2013年3月1日ガジェット通信から抜粋)

参考
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

シェル:太陽光が今後50年で最大のエネルギー源になる可能性
欧州最大の石油会社、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル は太陽光が今後約50年間に最大のエネルギー源になる可能性があるとのリポートを発表した。同社は4年前に太陽光事業から撤退している。 ‥‥
(2013年2月28日ブルームバーグから抜粋)
「経済成長」という呪縛からの解放

‥‥20世紀に日本を含めた先進国が豊かになる上での大前提だった「ただ同然の石油」も今や当時の何十倍、何百倍に高騰している。結果的に新興国でさえも、低成長経済への転換を迫られ始めているというのだ。もはや人類は地球の果てまで開発をし尽くし、地球上には夢の未開地=フロンティアが存在しない。常に先進国の成長の大前提だった搾取の対象を、既にわれわれはしゃぶり尽くしてしまったというわけだ。そのような状況の下で、相も変わらぬ成長神話にすがりついた政策を無理矢理推し進めれば、当然そのバックラッシュは避けられない。こうした世界経済の潮流の中で、日本はどこへ向かうべきなのか。成長を前提としない資本主義は成ち立つのか。その場合、民主主義はどうなるのか。‥‥
(2013年2月23日ビデオニュース・ドットコムから抜粋)

参考
今後10年で、石油の需給ギャップの拡大によりエネルギークランチが起きる可能性は高い 加工貿易といった自由貿易体制の恩恵は殆ど失われる
近代民主主義に基づく代表制政治では、現代の環境問題のすさまじいまでの規模と新しさには対応できない

人類を待ち受ける「暗くて不愉快な未来」「地球社会への最終警告書」を読み解く

‥‥今、持続不可能な領域に足を踏み入れている我々は、そこから簡単に抜け出せるのだろうか? 持続可能な状態にソフトランディングしていけるのか、それとも世界は崩壊するのだろうか?‥‥人類は、私が恐れていた通り、動きが鈍く、素早い決断ができないため、本来なら十分に避けられるはずのダメージを回避することができない。民主主義国の意思決定が、いかに複雑で時間がかかるかを見れば、よく分かるだろう。
(2013年2月20日日経ビジネスから抜粋)

参考
エコ・デモクラシー

生産量が減っても、経済成長はできる

旧式な技術に戻って生産量が減少することにより、経済成長が実現することもあるのだ。‥‥
(2013年2月18日東洋経済から抜粋)

参考
"人の手”こそ石油に代わる資源 あえて手作りにすることで雇用機会を10倍にし、生産者の生活を支援

米 気候変動への対策求めるデモ

アメリカの首都ワシントンで気候変動の問題への対策を求める大規模なデモが行われ、2期目の政権運営を始めたオバマ大統領に対し、積極的な取り組みを求めました。 ワシントンのホワイトハウスの周辺で17日、3万人を超える人々が集まって大規模なデモを行いました。‥‥
(2013年2月18日NHKから抜粋)

参考
オバマ大統領、気候変動対策に強い決意

世界の風力・太陽光発電が「記録的成長」
‥‥世界の太陽光発電の全設備容量は100GWの大台を上回ったという。‥‥太陽光と風力の発電容量が記録的に増加しているとはいえ、全体の枠組みから見れば、いまだにかなり小さい規模なのだ。‥‥
(2013年2月15日WIREDから抜粋)
気候変動による湿潤化で東シベリアの森林の枯死が進行中
海洋研究開発機構は、地球温暖化の影響による北極域の気候変化に伴い、冬季の降雪量と夏季の降雨量が増加し、東シベリアの地表付近の永久凍土の融解が促され、さらにその過剰な湿潤状態が森林の枯死を進行させていることを明らかにしたと発表した。‥‥
(2013年2月12日マイナビニュースから抜粋)
太陽光・風力に続け 実用化狙う海洋エネルギー発電
‥‥NEDOの調査によると、日本近海で理論上利用可能な波力エネルギーの資源量は約2億kW。現状の技術水準でも、そのうち539万kWを活用できそうで、およそ原発5基分の電力を賄える計算だ。‥‥
(2013年2月12日日経から抜粋)
私たちは危機のサインを見逃してきた

脱化石燃料なくして繁栄は得られない ‥‥実際、現在、原油高にも拘らず石油大手は儲かっていない。‥‥化石燃料に大きく依存した日米欧の多くの国は、今後とも不況を抜け出すことは不可能という陰鬱な結論が得られる。‥‥
(2013年2月11日アゴラから抜粋)

参考
失業と貧困は、なぜ生み出されるのか?
石油生産がピークを過ぎた。 ポスト・ピークオイル

米の原油輸入6.9%減 12年、シェール革命で
新型天然ガスや石油の生産増につながる「シェール革命」が、米国経済の構造変化を後押ししている。米貿易統計によると2012年の原油輸入量は15年ぶりの低水準となり、3年ぶりに貿易赤字が減少する要因となった。‥‥
(2013年2月10日日経から抜粋)
露学者「氷河期はもう来年から始まる」

ロシアの学者らは、グローバルな地球の温暖化に異を唱え、逆に、今後数年のうちに寒冷化が始まると予想している。‥‥
(2013年2月8日ボイスオブロシアから抜粋)

参考
太陽両極の磁場異変を確認

気候変動の影響で食品価格2倍上昇の可能性も
気候変動の影響でアジアの穀物生産は今後40年間で最大4分の1減少し、中国など主要消費国は輸入の急増を余儀なくされ、食品価格は最大で現在の水準の2倍に上昇する可能性があると国際食糧政策研究所(IFPRI)は明らかにした。‥‥
(2013年2月8日WSJから抜粋)
スターン報告書よりはるかに深刻な現実
英国政府の委託によりスターン卿が著した気候変動に関する報告書は、政治家や環境保護論者の議論の拠りどころになっていた。だが、当のスターン卿は今日、自分はリスクを過小評価していた、気温の上昇が経済にもたらす脅威について、もっと「直截的」になるべきだったと話している。‥‥
(2013年2月8日0urWorld2.0から抜粋)
温暖化対策推進法改正案を提出へ
政府が温室効果ガス削減の国際枠組みである京都議定書にことし4月以降参加しないため、環境省は日本独自の削減計画を策定して対策を取ることを定めた温暖化対策推進法の改正案を今の国会に提出する方針を決めました。‥‥
(2013年2月7日NHKから抜粋)
電子書籍は本当に紙の本よりエコか?
‥‥結局のところ、紙の本と電子書籍リーダーのうち、最も環境持続性の高い選択は、良識をもって製造された本を選ぶという条件であれば、紙の本なのだ。さらに言うなら、本の交換や、中古本市場や公共図書館を利用することが、よりエコな行為であることは間違いないだろう。
(2013年2月4日産経から抜粋)
グリーンランド:温暖期、氷床の厚さ400メートル減少−−国際チーム調査

エーム期が始まったばかりの12万6000年前ごろが最も温暖で、気温は現在(年平均氷点下29度)より約8度高かったことが分かった。また、12万8000年前からの6000年間で氷床の厚さが約400メートル減った。‥‥
(2013年2月4日毎日jpから抜粋)

参考
12万5千年前の海水面は現在より最大9mも高かったことが明らかに

誰が気候変動のコストを負担すべきか?
‥‥ハリケーン・サンディが米国沿岸を襲った1ヶ月後、ボーファ台風(台風24号)がフィリピンを直撃した。これは、この4年間で4番目に大規模な自然災害で、経済に大打撃を与え、2000人もの命を奪った。現在の見積もりでは総コストは8億3900万ドルにのぼる。フィリピンは6500万ドルの緊急援助を要請したが、現在のところ、1200万ドルしか得られていない。‥‥米国では国民の59%が海外援助の削減を望んでいることがわかった。‥‥
(2013年2月1日0urWorld2.0から抜粋)
太陽両極の磁場異変を確認

‥‥次の太陽活動の極大期は半年ほど後ろにずれ込んで、今年秋ごろになるとみられ、その時の平均相対黒点数は69と予想される。これは、過去100年で最低の極大期黒点数であり、当面、太陽活動は低調に推移するものと考えられるという。 こうした太陽活動の異変は、地球が寒冷期となったマウンダー極小期(1645〜1715年ごろ)やダルトン極小期(1790〜1820年ごろ)に似ているとも言われる。‥‥
(2013年2月1日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

参考
地磁気減少で寒冷化?=化石に「証拠」
巨大オーロラ発生危険 太陽活動数十年間低下か

積雪面積が10年で20%減少 北半球、予測上回るペース
‥‥この地域の年間平均気温は10年間で0.3〜0.5度のペースで高くなっており、これが雪に覆われた面積の減少の原因と考えられるという。 太陽光の反射率が高い積雪面が減ると、地表で吸収される熱が増え、温暖化が加速する恐れがあり、チームは「生態系や人間生活に大きな影響を与える可能性がある」と警告している。
(2013年1月30日日経から抜粋)
南極の氷は急激に溶ける可能性がある 60%が溶けやすい状態にある
地球温暖化によって気温が今より最大3度高くなると予測されている2100年、同じ気温だった12万5千年前の海水面は現在より最大9mも高かったことが明らかに。‥‥
(2013年1月29日クローズアップ現代から抜粋)
公表相次ぐ新指標、温暖化ガスの削減貢献量
企業の環境活動を示す数値として、温暖化ガスの削減貢献量を公表する動きが広がりを見せている。製造過程などで生じる温暖化ガスの削減目標は、以前から設定・公表が進んでいた。削減貢献量はこれとは異なり、製品の使用段階などでどれだけ排出量を削減できたかを算出したもの。自社製品の「効果」を明示できることが特徴だ。算出方法が企業や業種によって異なるなどの課題は残されているが、日本が国際標準化を主導する取り組みも始まっている。‥‥
(2013年1月29日日経から抜粋)
温室ガス削減目標見直しへ 首相「25%は実現不可能」
菅義偉官房長官は24日の記者会見で、温室効果ガスの排出削減をめぐり民主党政権が掲げた「2020年に1990年比で25%削減」の国際公約について、「とてつもない目標であって、実現不可能だ」と述べた。‥‥
(2013年1月25日朝日新聞から抜粋)
失業と貧困は、なぜ生み出されるのか?
‥‥エネルギー制約により、世界経済のパイが大きくならない状況では、高生産性産業が出現しても、全体の生産量は、大きくできない。 従って、失業した人たちの多くは、必然的に、低生産性の職に就くか、失業を続けなくてはいけないことになる。これが格差、即ち貧富の差の拡大を生むことになるのである。‥‥IEAはWorld Energy Outlook 2012で、シェール革命によりアメリカが近い将来エネルギーを他国に依存しないようになると楽観的な予測を述べたが、多くの疑義が出されている‥‥
(2013年1月23日BLOGOSから抜粋)
人工光合成の研究加速 実用化へ日本が先陣 資源・温暖化で脚光
植物の光合成のように、太陽光のエネルギーを使って水と二酸化炭素からアルコールなどの有機物を工業的に製造する「人工光合成」の研究が日本で急展開している。‥‥パナソニックが早くも植物と同じ変換効率を達成した。‥‥
(2013年1月21日産経ニュースから抜粋)
低炭素社会を目指して豊かになるガイアナ
‥‥気候変動の原則からわかることですが、基本的に、自然資源のシステムが気候変動により衰弱したり、脆弱になったり、破壊されたりすると、それによって経済は崩壊します‥‥
(2013年1月18日0urWorld2.0から抜粋)
成長限界のゴードン説に挑むダボス会議−ダイナミズム議論へ
‥‥ゴードン教授が意味した「終わり」というのは、幸せな日々はまだ戻っていないがあと1四半期待てばいいというような程度のものではない。完全な終わり、終えんであり、二度と幸せな日々は戻らないという意味だ。「1人当たりの実質国内総生産(GDP)は将来、19世紀後半以降の期間で最も低い伸びになる」と教授は論じている。‥‥
(2013年1月18日ブルームバーグから抜粋)
経済低迷下で日本が示す新たな標準
‥‥私たちは経済成長のために生きているのではありません。日常に幸せを見出すために生きているのです。そして将来の世代も幸せを享受できる事を願っています。経済と社会はこの目的を果たすべきであり、それが達成できないのであれば異なった形態や構造をとらなければなりません‥‥
(2013年1月17日0urWorld2.0から抜粋)
経団連、2020年までのCO2削減計画取りまとめ
計画は自主的なもので、未達成の際の罰則はなく、産業界全体としての目標も設定しない。 また、政府のエネルギー政策の策定が遅れているため、将来の原発比率が見えないことなどから、削減目標の設定を先送りした団体・企業もある。‥‥
(2013年1月17日産経ニュースから抜粋)
2013年は過去最高の暑さになる、NASA
‥‥海洋が暖まっている。これは地球がバランスを失っていることを示している。放出されるエネルギーより入るエネルギーの方が多くなっている。それゆえ、今後10年間が過去10年間より暖かくなることを確信を持って予測できる‥‥
(2013年1月16日AFPから抜粋)
2013年、世界各地で異常気象の年明け

またしても世界が異常気象に襲われている。エルサレムは吹雪となり、オーストラリアでは山火事が収まらず、中国は寒波に見舞われ、ブラジルは熱波の真っただ中にある。年明けの2週間から判断するかぎり、2013年も2012年の気象傾向がそのまま続きそうだ。‥‥
(2013年1月16日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

参考
豪シドニー 史上最高45度8分の猛暑
欧州西部に寒波や強風、事故が多発

すすの温暖化、2倍も強力 東大などの国際チーム
‥‥ディーゼル燃料などからの排出を減らすことで効果的に温暖化を抑制できると指摘。大気汚染による健康被害も減らせるとして各国に早急な対策を求めている。
(2013年1月16日河北新報社から抜粋)
米国:12年は気温最高 異常気象も深刻

2012年の米国は、観測史上で最も平均気温が高かったと米海洋大気局(NOAA)が8日発表した。大きな被害をもたらしたハリケーン「サンディ」や干ばつにも見舞われ、過去2番目に異常気象が激しい年だったとも分析している。‥‥
(2013年1月9日毎日jpから抜粋)

参考
異常気象は「終末の前兆」と捉える米国人、3割超

エネルギー大変革 〜岐路に立つ日本の資源戦略〜(1) (2)

気候変動報告書案また流出 経済成長への悪影響指摘
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、地球温暖化による社会や自然への影響を評価する第2作業部会の報告書草案がインターネット上に流出したと発表した。昨年12月には第1作業部会の報告書草案が流出したばかり。‥‥
(2013年1月9日共同通信から抜粋)
サンゴ分布、大幅縮小の可能性 海洋酸性化の影響予測

二酸化炭素(CO2)をこれまで同様に排出し続けると、海水温の上昇や海水の酸性化によって、日本近海でサンゴが生息できる海域が今世紀中に大幅に縮小する可能性があるとする予測を、北海道大や国立環境研究所(茨城県つくば市)などのチームが9日発表した。‥‥
(2013年1月9日共同通信から抜粋)

参考
海洋の酸化、過去3億年で最速ペースで進行 海の生命体に懸念

地磁気減少で寒冷化?=化石に「証拠」−神戸大など

地球を取り巻く磁場(地磁気)の変化と、気候の寒冷化が関連する可能性を示す証拠を、神戸大などの研究チームが花粉の化石などの分析で発見し、7日までに論文をまとめた。‥‥
(2013年1月8日時事ドットコムから抜粋)

参考
巨大オーロラ発生危険 太陽活動数十年間低下か

気候変動は私たちの目の前で起きている
凍結と解凍を毎年繰り返す北極の 海氷は今年9月、 観測史上、最小の面積となり、その後、さらに50万平方キロメートル縮小した。こうした状況に、海氷学者の小さなコミュニティーは衝撃を受けた。‥‥
(2013年1月1日0urWorld2.0から抜粋)
世界の温暖化対策後退 京都議定書、第1期間終了へ 景気低迷で後回し
二酸化炭素(CO2)など温暖化ガス削減の国際的な枠組みを定めた京都議定書の約束期間が31日で終わる。2013年からは日本やカナダ、ロシアが参加を見送るため、削減義務を負う国・地域の割合は世界全体の約15%に下がる。‥‥
(2012年12月30日日経から抜粋)
気候変動による損害支払い請求急増‥‥保険業界の対応は
気候変動による損害は年間1兆2,000億ドルと推定され、保険支払い請求は1980年代以降、10年ごとに倍増している。‥‥ロイズ(ロンドンにある世界的な保険市場)は、気候変動を保険業界が抱える最も大きな問題と見ている。
(2012年12月26日産経ニュースから抜粋)
「地球温暖化」でも厳冬なのはなぜ? 原因は夏の北極海に

‥‥温暖化による北極海の海氷の消失は今後も続きそうで、負の北極振動(AO)や北大西洋振動(NAO)はますます起こりやすくなる。温暖化時代の厳冬という逆説的な現象はこれからもしばしば現れそうだ。
(2012年12月24日日経から抜粋)

参考
寒波で200人超死亡=東欧、旧ソ連

西南極氷床が予想以上の温暖化、国際チームが報告

気候変動による海面上昇幅の約1割は西南極氷床の融解によると推測されているが、西南極の気温は以前に考えられていた2倍のスピードで上昇しているとみられることが分かった。‥‥
(2012年12月24日AFPから抜粋)

参考
北極海を覆う氷の温度は、以前の予想の約2倍の速度で上昇している。

未公表のIPCC報告書流出「海面最高82センチ上昇」
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2013年9月に公表を予定している第5次評価報告書の一部が、ネット上に流出していることが分かった。IPCCは「評価や査読を妨害し、残念だ」とのコメントを発表した。報告書では、人間の活動が気候変動の原因である「可能性が極めて高い」とし、今世紀中に海面が最高82センチ上昇するなどと予測している。‥‥
(2012年12月17日朝日新聞から抜粋)
肉食は自動車よりも二酸化炭素を排出する:研究結果
週に一度しか肉を食べないことで、死亡率を下げて、自動車の走行距離750億kmに相当する二酸化炭素の排出量を削減することができる。という研究が、世界自然保護基金によってドイツで行われた。‥‥
(2012年12月11日WIREDから抜粋)
地球の海面、20年で11ミリ上昇 温暖化で氷床溶ける
米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)などの国際研究グループは、地球温暖化による南極やグリーンランドの氷床の減少で、地球の海面が最近20年間で11ミリ上昇した、とする論文を30日付米科学誌サイエンスに発表した。 ‥‥
(2012年11月30日朝日新聞から抜粋)
再生可能エネルギーは従来型のエネルギーよりも多くの雇用を創出する
輸入エネルギーを再生可能エネルギーに置き換えていくことで、ドイツの貿易収支は改善し、エネルギー安全保障は強化されるのである。すでに再生可能エネルギー部門で、38万人の雇用が国内で創出されている。これは従来型のエネルギーの雇用をしのぐ規模である。この中には製造業に従事する人もいるが、他の多くは、設置やメンテナンス業に従事している。ドイツはこのようにして、他の諸国よりも経済・財政危機をうまくしのぐことができているのである。‥‥
(2012年11月28日ハインリッヒ・ベル財団 訳:気候ネットワークから抜粋)
COP18関連
浮遊性巻き貝の殻が溶解=南極海「酸性化」で−欧米チーム

‥‥石油・石炭の燃焼などで排出される二酸化炭素(CO2)が海水に溶け込む量が増え、海水の弱アルカリ性が酸性側に近づく「酸性化」が進んでいる影響とみられ、生態系への打撃が懸念される。
(2012年11月26日時事ドットコムから抜粋)

参考
海の酸性化が止まらない!とうとう巻き貝の殻が溶け始めた【南極】
牡蠣の大量死は二酸化炭素が原因
二酸化炭素が世界中のサンゴ礁に影響を及ぼしています。2050年までに完全に消滅
警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
海水の酸性化、急速に進行(最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍) 50年には今の2.5倍に
世界の海は過去6500万年の間には見られなかったペースで化学変化が進んで‥‥
海洋酸性化、今世紀末までに海洋生物の崩壊をもたらす

温室ガス削減、最大130億トン不足=世界気温3〜5度上昇も−国連

国連環境計画は21日、世界各国による温室効果ガスの排出削減目標の合計量が、地球温暖化防止に向け2020年までに必要な削減量に80億〜130億トン不足しているとする最新報告を発表した。現行の取り組みのままでは、世界の気温は今世紀中に、18世紀半ばの産業革命時と比べ3〜5度上昇する可能性があると警告している。
(2012年11月21日時事ドットコムから)

参考
国連は地球のゆるやかな破滅を予告するか

二酸化炭素を食べる虫 ミドリムシの恐るべき潜在パワー
‥‥通常の何倍もの濃度のCO2にさらすとかえって成長が阻害されるが、ミドリムシに関しては通常の350倍の濃度まではOK。収量が通常の30〜40倍に増えるという。 そこでユーグレナが目を付けたのは、CO2をたっぷり含む火力発電所や製鉄所の排ガスだ。すでに沖縄電力の火力発電所に培養槽を持ち込んだ実証実験も済ませ、増殖加速を確認した。 ‥‥
(2012年11月19日日経から抜粋)
化石燃料の補助金見直しを 温暖化で世銀報告書
‥‥報告書は、各国が温暖化対策を強めなければ、18世紀後半に始まった産業革命以降の気温上昇が、今世紀末に世界平均で4度に達すると予測。その場合、0・5〜1メートルの海面上昇や、地域によっては6度以上の気温の上昇、農業や水資源への深刻な打撃が予想されるとした。  キム総裁は「世銀の重要な役割は化石燃料から再生可能エネルギーに移るよう積極的に後押しすることだ」と強調。
(2012年11月19日共同通信から抜粋)
温暖化対策基本法が廃案 現行の計画、期限切れ迫る
‥‥温暖化対策の現行計画は期限切れが今年度末に迫っている。このままでは日本の対策は法的な根拠や具体的な計画を失うことになりかねない。 ‥‥
(2012年11月16日朝日新聞から抜粋)
米が最大産油国、世界の需給変化
国際エネルギー機関(IEA)は、水圧破砕が世界のエネルギー情勢を一変させ、2017年までにアメリカがサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国となるとの見通しを明らかにした。さらにアメリカは、ガス生産でも3年以内にロシアを上回り、世界最大の生産国の座に着くとも予測されている。‥‥エネルギーの需要と生産が高まると予測される中、温室効果ガスの排出抑制の取り組みについて報告書は悲観的な見方を示している。エネルギーに関連する二酸化炭素排出量は2011年の31.2ギガトンから2035年には37ギガトンに増加、平均気温の長期的な上昇幅は3.6度になると予測されている。‥‥
(2012年11月15日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
気候変動で花粉の量が2倍以上に、今後30年で 米研究
‥‥2000年に比べて40年には花粉飛散量が2倍以上に増えるとの結果が出たという。また、アレルギーのシーズンが始まる時期も年々早くなることが分かった。‥‥「二酸化炭素の濃度が高くなると、アレルギー原因植物の花粉生成は3〜4倍まで促進される。そのうえ花粉自体も強力になると考えられる」と話している。‥‥
(2012年11月14日CNNから抜粋)
2011年の世界CO2排出量は過去最高、1位は中国
2011年の世界の二酸化炭素(CO2)排出量は前年から8億トン増の340億トンと過去最高になり、温室効果ガス排出量が最も多い国は引き続き中国だった‥‥
(2012年11月14日AFPから抜粋)
ドイツの電力料金は再生可能エネルギーの急増で低下
‥‥火力発電は一定出力での運転時が発電コストが最も低いため、電力需要の変動に合わせて時間的に変動させることはコストアップ要因になる。変動分の電力需要を再生可能エネルギー、特に太陽光発電が供給するようになったことで、火力発電の発電コストが大きく低下したというのである。「再生可能エネルギーの促進策は、ドイツのここ10年の政策の中でも最も成功したものの一つ。電力を大量に使う産業ほどこの電力料金低下の恩恵を受けるだろう」‥‥
(2012年11月13日日経Tech-On!から抜粋)
地球温暖化、最悪のシナリオが現実に?
‥‥相対湿度の観測値と最も一致していた3モデルはどれも、最も暖かい未来を予測している。21世紀末までの気温上昇は4.4度という値だ。最も不正確とされるモデルは、相対湿度の値を高く、気温上昇を低く予測していた。 ‥‥
(2012年11月13日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
ハーフカーボンビルも登場 節電が救う日本のエネルギー危機

‥‥節電を深掘りすれば政府が革新的エネルギー・環境戦略で「30年までに10年比3倍の3000億キロワット時に増やす」と意欲的な目標を掲げる再生可能エネルギーの導入量が少なくても電力需給をバランスさせることができる。再生可能エネの導入量が増えると天候で出力がぶれやすい太陽光や風力発電の導入拡大に対応し、蓄電池を増やすなど電力系統を安定させるコストもかさむが、このコストも抑制できる。‥‥
(2012年11月12日日経から抜粋)

マヤ文明の衰退は気候変動のせい?

文明の盛衰は世の常だが、高度なマヤ文明の衰退は謎に包まれている。滅びた原因はどこにあったのか。最新の研究によると、壊滅的な火山噴火や地震、伝染病ではなく、気候変動が大きな要因だったという。‥‥
(2012年11月12日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

参考
現代文明てのはね、2050年〜2070年ぐらいに崩壊するっていう説を出したんですよ

温暖化ガス削減、46業界が目標 20年までに達成めざす
京都議定書の約束期間が2012年末で切れるのを受け、鉄鋼、化学など46業界は20年までに達成をめざす温暖化ガスの自主的な削減目標をつくる。温暖化ガスを大量に排出する産業界が、自主的な目標で「ポスト京都」の空白を埋める。ただ、原子力発電の依存度が見通せないため、産業界全体の目標は設定しない。本当に効果を上げるかは不透明だ。‥‥
(2012年11月11日日経から抜粋)
海洋大調査、北極海の温暖化進む 熱量90年代の3倍超
‥‥北極海の海氷面積は今年、80年代の半分以下に激減しており、その原因の一つに温暖化した海水が影響した可能性がある。島田准教授は「床下暖房の上に氷が載っているような状態だ。いったん温められた海水は冷めにくく、今後も氷の減少が続く恐れがある」と警告している。
(2012年11月10日共同通信から抜粋)
人類のCO2排出、氷河期の到来を遅らせる−ヨーテボリ大
人類の二酸化炭素(CO2)排出が気温上昇を招き氷河期の到来を遅らせる可能性があるとの研究結果をスウェーデンのヨーテボリ大学が発表した。 ‥‥
(2012年11月8日ブルームバーグから抜粋)
IHI、藻類バイオ燃料を16年に事業化 航空機向けなど出荷へ
IHIは7日、同社が実用化を目指している藻から燃料を作り出す「藻類バイオ燃料」の実験施設を報道陣に公開した。光と水、CO2(二酸化炭素)があれば燃料が作れ、食料競合もしないのが特徴。2014年からジェット燃料向けなどにサンプル出荷を始め、16年以降に事業化する。‥‥
(2012年11月8日SankeiBizから抜粋)
中国など海外勢が狙う日本の水、森林買収進む−温暖化で世界的に不足
‥‥森林取得の背景にあるのは、地下に豊富に蓄えられた上質な水資源の存在だ。国連の報告書によると、水資源のランクで日本は上位10%に入っているのに対し、人口増の続く中国やインドは30年から水不足に陥る。経済協力開発機構(OECD)は温暖化による水不足で、同年には水不足に直面する人口が10億人増えて39億人に達すると警告。‥‥
(2012年11月6日ブルームバーグから抜粋)
エネルギー自給:現実的な目標か夢物語か?
‥‥自給性の追求は世界の原油価格や地政学に著しい影響は及ぼさないだろう。なぜなら石油は、世界市場で刻一刻と価格が変わる代替可能商品だからだ。‥‥エネルギーを輸入しているか生産しているかにかかわらず、すべての国は世界のエネルギー市場の一部である。こう考えると、エネルギーを自給すれば欧米諸国に敵対的な中東の石油輸出諸国を弱体化できるという通俗的な主張にも疑いが生じる。‥‥長続きする真のエネルギー安全保障を確立するために、私たちは自給性を、競合的な燃料市場パラダイムと差し替えなければならない。そのためには、輸送部門を燃料競争にさらす他に方法はない。‥‥
(2012年11月6日0urWorld2.0から抜粋)
なぜ今、スマートハウスなのか

このところスマートハウスに大きな関心が寄せられている。わが国が抱えるエネルギー問題の解決策のひとつとして、家庭で取り組むことができる最も有効な方法と考えられるからである。‥‥
(2012年11月1日スマートジャパンから抜粋)

気候変動で伝染病深刻化=「世界地図」で警告−WHOなど
‥‥気候変動が健康に及ぼす影響を分かりやすく警告し、各国に必要な対策を促すことが狙い。  地図では、蚊の媒介によって毎年約100万人が死亡しているマラリアやデング熱が、洪水で流行が深刻化することが示された。‥‥
(2012年10月29日時事ドットコムから抜粋)
北極海航路 貨物輸送量が急増

地球の温暖化によって新たな海上輸送ルートとして注目を集めている「北極海航路」の、ことしの貨物の輸送実績が100万トンを超え、この2年間で10倍近くに伸びていることが分かりました。‥‥
(2012年10月27日NHKから抜粋)

参考
北極圏海氷面積最新情報 JAXA
地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

絶滅危惧種2万超に=「レッドリスト」最新版−IUCN
国際自然保護連合(IUCN)は17日、インドのハイデラバードで記者会見し、絶滅の恐れのある世界の動植物を列挙した「レッドリスト」最新版を公表した。調査対象6万5518種のうち絶滅危惧種は2万219種で、6月公表の前回より402種増えた。‥‥
(2012年10月17日時事ドットコムから抜粋)
南極の海氷面積増加、その意味は?

南極は各種モデルが予測したほど速いペースでは温暖化していません。しかし、ペースが遅いだけで温暖化していることは確かです。したがって、地球温暖化の傾向とはまったく矛盾していません。 ‥‥
(2012年10月15日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

参考
温暖化でも南極の氷が溶けない理由

温暖化ガス25%削減目標、事実上撤回 首相が表明
野田佳彦首相は15日、都内で講演し、2020年に温暖化ガスを1990年比で25%削減する政府目標を事実上撤回する考えを示した。省エネの徹底や再生可能エネルギーの普及に努めるとしながらも「そうした努力を尽くしても、原発によって賄うことを想定していた二酸化炭素(CO2)排出の抑制を代替するのは厳しいものがある」と認めた。‥‥
(2012年10月15日日経から抜粋)
高度な長期戦略で結実 オランダの「持続可能な社会」
したたかな戦略と真摯な姿勢で、持続可能(サステナブル)な社会を構築しつつあるオランダ。九州ほどの国土面積しかないにもかかわらず、高度な機械化と情報化によって、同国は世界第2位の農産物・食品輸出国になった。二酸化炭素(CO2)排出量の削減やエネルギー利用の高効率化の進捗も著しい。‥‥
(2012年10月15日日経から抜粋)
藻類の超高速増殖で日本が産油国になる?
‥‥燃料の常識を一変させるもしれない研究が進んでいる。微小藻類だ。旺盛な繁殖力を生かして大量に培養した藻類から油分を搾り出し、石油やガソリンを代替しようというのである。 ‥‥
(2012年10月15日日経ビジネスから抜粋)
日本の短期および長期のエネルギーリスク
‥‥これが日本の抱える本当のエネルギー安全保障の問題、つまり海外の石油やガス、石炭への依存という問題なのだ。日本のエネルギーバランスに原子力を残しておくことは、こうした依存性に伴う短期的および長期的リスクを改善するのにほとんど役立たない。‥‥
(2012年10月11日0urWorld2.0から抜粋)
環境税、きょう導入 16年度、負担1200円増
政府は1日、地球温暖化対策税(環境税)を導入した。原油や液化天然ガス(LNG)にかかる石油石炭税に上乗せし、2016年度にかけてさらに段階的に増税する。ガソリンや電気料金への転嫁により消費者にも影響が出る。‥‥
(2012年10月1日共同通信から抜粋)
50年後、魚が2割小型化 温暖化で、漁業影響も
地球温暖化がこのまま進むと、2050年ごろには世界各地の海にすむ魚の体の大きさが今より2割近く小型化し、沿岸の環境や漁業に大きな影響が出るとの予測結果を、カナダや米国の研究チームが9月30日付の英科学誌に発表した。‥‥
(2012年10月1日共同通信から抜粋)
仏トタル、北極海での石油掘削に警鐘
仏エネルギー大手トタルが北極海では石油を掘削すべきではないと述べ、同地域沖合の油田探査に反対する意向を石油大手として初めて公表した。 ■原油流出のリスクが高すぎる‥‥
(2012年9月26日日経から抜粋)
実質的に崩壊した排出権取引
世界で唯一のグローバルシステム、温室効果ガス排出権取引は、貧しい国々にグリーンテクノロジーを広めることがそもそもの目的だったが、崩壊したに等しい。これによって途上国の資金供給の流れも危機にさらされている。‥‥
(2012年9月25日0urWorld2.0から抜粋)
北極の海氷面積、温暖化で観測史上最小に 米研究所

米雪氷データセンターは19日、北極の海氷面積が観測史上最小になったことを確認したと発表した。  今年最も海氷面積が小さくなる日と予想されていた今月16日に撮影された衛星画像を分析したところ、北極の氷は約340万平方キロまで縮小していたことが分かった。これは1979年に観測が始まって以来最小の記録だという。‥‥
(2012年9月20日AFPから抜粋)

参考
海氷溶解で北極圏での汚染進む=国連環境計画
北極圏で資源獲得競争  温暖化で氷減、油田注目

竹製自転車に乗って持続可能な発展へ

交通渋滞が急増するガーナは、経済成長が著しく、都市部と農村部の格差が激しい。こうした状況の国にとって、竹で自転車のフレームを作ることは持続可能な開発を促進する鍵となり得る。しかも、竹製の自転車は丈夫で長持ちする。‥‥
(2012年9月18日0urWorld2.0から抜粋)

参考
世界を変えるアフリカンバンブーバイク

藻から次世代燃料 「油1リットル100円以下」挑む
微小な藻から搾り取る油がガソリンやジェット燃料の代わりに――。水中に漂う藻類が有力な次世代燃料として浮上してきた。日米の大手やベンチャー企業が開発を競い、コストを商業生産可能な水準に下げる培養技術にもメドが立ち始めている。次世代燃料の代表格であるトウモロコシとの「主役交代」も視野に入りつつある。 ‥‥
(2012年9月16日日経から抜粋)
温室効果ガス削減 達成できない状況
削減率を巡って国際社会では、ヨーロッパなどを中心に目標をさらに引き上げるべきだとする意見が出ています。 政府は「実現は難しくなったが、公約を撤回すると決めたわけではない」としていて国際社会にどう説明するのか検討したいとしています。 ‥‥
(2012年9月15日NHKから抜粋)
熱波で数を減らす生物種
‥‥野生動物が数を大幅に減らす原因は、地球温暖化による漸次的な気温上昇ではなく、異常気象が度々発生するからだと警告する。  残念ながら、もはや「異常」と呼べない状況になりつつある。地球温暖化が進むにつれ、海水の蒸発量が増加。大気中の水分が右肩上がりに上昇すると、熱波や干ばつ、豪雨までも日常化する可能性が高い。 ‥‥
(2012年9月14日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
米干ばつでエタノール生産に強い批判
‥‥今夏、アメリカでは深刻な干ばつが本土48州の63%にまで広がり、燃料用トウモロコシを巡って論争が起きている。5月の時点では、トウモロコシは豊作が予想されていた。しかし、7月下旬には「優」と「良」を合わせた割合が26%まで低下、価格は史上最高を更新した。農地は乾燥し、道路には枯れたトウモロコシの皮が舞っている。だが、RFSでは今年度の国内生産高の42%をエタノール精製に使用するよう義務づけている。‥‥
(2012年9月7日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
石油の可採年数は減らないが安い石油は枯渇している
石油の価格が高騰している。‥‥サウジは最近の無理な増産で石油資源の枯渇化に拍車がかけられ来年以降は急速に産油量が減少することは避けられない ‥‥高い原油は新しく見つかる場合もあるが、これまでのような安い石油は無くなっている ‥‥
(2012年9月5日 財経新聞から抜粋)
「自然資本」情報開示が始まる、CO2の次は水、大気、土壌
企業活動が水や空気などの「自然資本」に与える影響はどれだけあるか。その負荷を定量評価し、開示する新しい動きが始まった。原材料の調達から、製品の生産、流通、使用、廃棄に至るまでのサプライチェーン全体で、温室効果ガスの排出量を算定して開示する「スコープ3」。企業は今、このスコープ3対策のため、温室効果ガスの算定に追われている。‥‥
(2012年9月3日 日経BP環境経営フォーラムから抜粋)
協力的進化のとき
‥‥ダーウィンは進化しなければ種は死ぬと述べたが、それは現状の私たちのとるべき選択肢を浮き彫りにしてくれる。多くの人々は適応と自分勝手は同じものだと考えているようだ。しかし私たちが現在の苦境にあるのは集合的適応を達成するために協力する能力がないからではなく、成功の過程で私たちを支える自然のシステムの有限でもろい性質を十分に考慮に入れなかったためなのである。‥‥
(2012年8月31日 0urWorld2.0から抜粋)
洋上風力、原発8基分に再生可能エネルギー

環境省がまとめた、再生可能エネルギー4分野を大きく伸ばすための戦略が30日判明した。「2030年時点で原発ゼロ」を選択した場合、政府の試算では4分野で総発電量の約10%をまかなう必要があるため、潜在力が最も高い「洋上風力発電」を30年には原発約8基分にあたる803万キロワット(10年度は3万キロワット)に伸ばす目標を設定。海上に発電設備を浮かせる「浮体式」技術を20年までに商用化する必要があると位置づけた。‥‥
(2012年8月31日 毎日jpから抜粋)

参考
洋上風力発電を7社が事業化へ、10年後に数百MWの発電所を建設
風力発電の送電網、特別会社が整備へ‥‥経産省

溶け出す北極圏のCO2と南極圏のメタン、温暖化の悪循環にも
地球温暖化で北極圏の永久凍土や南極の氷床が融解し、何万年にもわたって閉じ込められていた二酸化炭素やメタンが放出されていると英科学誌ネイチャーに掲載された2本の研究論文が警告している。‥‥
(2012年8月30日 AFPから抜粋)
北極の海氷、史上最小に 米学会「原因は人類」
北極海の海氷面積が、2007年に記録した最小値よりもさらに縮小し、史上最小となったと、米雪氷データセンター(NSIDC)が米航空宇宙局(NASA)と共同で発表した。8月26日現在、北極海の海氷面積は410万平方キロメートルだった。これは非常に不穏なニュースだ。というのも、例年、北極海の氷が最も少なくなるのは9月下旬なのだ。つまり、例年通りに推移すれば、海氷面積の縮小はもっと進んでしまうのだ。‥‥
(2012年8月27日 Forbes.comから抜粋)
北極の海氷面積、観測史上最小更新する勢い 米研究所

‥‥米コロラド大学ボルダー校の研究者らによれば、夏の溶解期はまだ終わっていないのにもかかわらず、北極の海氷は既に史上最小水準に縮小しつつあるという。同大学雪氷データセンターのマーク・セリーズ所長はAFPに対し、「出てきた数字を見て、われわれも驚いている」と語った。‥‥
(2012年8月22日AFPから抜粋)

参考
北極海の海氷、最速ペースで縮小‥‥宇宙機構観測
北極圏海氷面積最新情報 JAXA
中国の砕氷船が初めて北極海を横断
地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

福島原発事故から地熱発電へ

‥‥固定価格買取制度、実現可能性調査や試掘への新たな助成金、また原子力発電の全盛期が終わりを迎えたという世間の認識により、地熱エネルギー分野のシェアが飛躍的に伸びると科学者たちは考えている。 日本の地熱発電量は現在55万キロワットに満たないが、その潜在的な生産能力はアメリカ、インドネシアに次ぐ2,400万キロワットに上るという推定もある。‥‥
(2012年8月21日0urWorld2.0から抜粋)

参考
インドネシア、地熱に550億円 円借款供与、官民でインフラ輸出
原発29基分の再生可能エネルギー、日本の高温岩体地熱発電
高温岩体発電 マグマ発電

「猛暑増加は気候変動が原因」、NASA科学者が警鐘

近年、世界各地で増加している夏の猛暑は人類の活動により進む気候変動に起因し、つい20年前に出された予測よりも状況は悪くなっているという米航空宇宙局(NASA)の科学者の見解が、4日の米紙ワシントン・ポストに掲載された。‥‥
(2012年8月7日AFPから抜粋)

参考
世界で異常気象、洪水や干ばつ 温暖化で増加の恐れ
50年で最悪の米干ばつ、熱波が追打ち

深海にCO2を蓄積する「渦」、南極海で発見 英豪研究
地球上のCO2の約4分の1は海中に吸収・隔離されているが、その約40%は南極海に集中している。水深約1000メートル付近に数百年〜数千年にわたって閉じ込められているとされるものの、CO2がどのようにして深海にたまっていくのかは究明されていなかった。‥‥
(2012年7月31日AFPから抜粋)
地球規模で歴史的な「暑い年」に 北極圏の氷、急速に消失
5〜6月の地球の陸地の平均気温が、統計の残されている1880年以降の同時期としては過去最高を記録した。米海洋大気局の調べで、29日分かった。7月以降も同じで、日本だけでなく、北半球の多くの地域が酷暑に。今年の世界は歴史的な「暑い年」になりそうだ。今月16日、グリーンランド北西部の氷河から巨大な氷山が生まれたことが確認された。面積は山手線内側の面積のほぼ2倍。以前から注目されていた氷河の亀裂が完全に割れた。 北極圏の氷は今夏、記録的なペースで失われている。米科学者はAP通信に「グリーンランドの形が急速に変わりつつある」と警告した。
(2012年7月29日共同通信)
日本に根付く協働的資本主義
‥‥持続可能な経済へ前進するために、私たちは競争ではなく協働に、もっと重点を置く必要がある。さらにポリット氏は「人類が進化に成功するにあたって、協働は競争より重要でなかったとすれば、少なくとも同等に重要だったと証明する学術研究が多数」あると論じる。それにもかかわらず、私たちのビジネスへのアプローチは協働的な方法ではなく、現在の資本主義の土台である「適者生存」の競争方式に固執している。ポリット氏はまた、「ダーウィン自身が異なる種の間での協働的行動の重要性を雄弁に記している」と論じている。‥‥
(2012年7月27日0urWorld2.0から抜粋)
グリーンランドほぼ全域 氷とける
‥‥グリーンランドを覆う氷の表面は毎年夏に全面積のおよそ半分がとけるものの、これほどの規模で氷がとけたのは、30年余りの観測史上、例がないということです。 また、島の中心部に位置する標高およそ3200メートルの山の頂上付近の氷も、およそ120年ぶりにとけ出したことが確認されたということです。‥‥
(2012年7月25日NHKから抜粋)
最もエネルギー効率が高い国は英国 日本は4位
‥‥調査対象となった12カ国の順位は以下の通り。1位英国、2位ドイツ、3位イタリア、4位日本、5位フランス、6位EU、オーストラリア、中国(3カ国同順位)、9位米国、10位ブラジル、11位カナダ、12位ロシア。
(2012年7月24日日刊温暖化新聞から抜粋)
自然資源の争奪戦はこれから
‥‥オックスフォードで開催された会議「資源 2012(Resource 2012)」で、学術界および経済界の要人たちは、食料からエネルギー、貴金属まで、自然資源をめぐる世界の争奪戦はまだ序盤を迎えたばかりで、今後は激化して各国で大問題になるだろうと述べた。‥‥
(2012年7月24日0urWorld2.0から抜粋)
やはり南極などの氷床融解の原因は人為的な温暖化のせい? - 東大が発表
東京大学 大気海洋研究所(大気海洋研)は7月19日、現在進行中の南極氷床及びグリーンランド氷床そして山岳氷河の融解が、2万年前の氷期から引き続き起こっている氷床融解現象ではなく、近年に特有の現象、すなわち人為起源の気候変調による極域氷床の変動である可能性を示唆する結果であることを明らかにしたと発表した。‥‥
(2012年7月20日マイナビニュースから抜粋)
京都議定書、達成ピンチ 温暖化ガス6.6%増
日本の2011〜12年度の温暖化ガスの排出量が平均13億4400万トンとなり、京都議定書の基準年である1990年度に比べ6.6%増えることが環境省の試算でわかった。原子力発電所事故を受け、代替する火力発電を増やしたため、二酸化炭素(CO2)の排出量が急増した。‥‥
(2012年7月20日日経から抜粋)
米国の干ばつ、国土の6割に 穀物の被害深刻

‥‥トウモロコシや大豆の世界的産地である中西部を直撃している形だ。両作物とも8割弱の生産が熱波で何らかの被害を受け、凶作の恐れが急速に広がっているという。米海洋大気局の基準では全米の55%が干ばつ状態にあり、1956年以降で最悪の状況だという。‥‥
(2012年7月20日日経から抜粋)

参考
米国のエタノール生産量が過去2年で最低、干ばつの影響で

地球温暖化を信じる米国民が70%に増加、記録的熱波で−調査

過去1年の気温が米史上最高を記録 異常気象の原因は?
猛暑や大規模な山火事、死傷者を出した暴風雨――。米国各地で6月、異常な天候による災害などが相次いだ。9日には、米本土の過去1年間の気温が1895年の観測開始以来最高を記録したとのニュースも流れた。世界各地で続く異常気象の原因には、気候変動がかかわっているのだろうか。‥‥
(2012年7月11日CNNから抜粋)
温暖化続けば梅雨1カ月長く 気象研が予測
気象研究所の楠昌司第一研究室室長らは地球温暖化が進むと60〜90年後には、今は7月中旬ごろの梅雨明けが8月半ば以降までずれるという予測をまとめた。スーパーコンピューターで温暖化の影響で気候が変化する様子を模擬実験した。‥‥
(2012年7月9日日経から抜粋)
グリーン経済から目をそらす指導者たち

‥‥多くのNGOやサステイナビリティの専門家が希望を捨てつつあり、歴史的な大惨事が起こらないかぎり、世界は変わらないと思い始めているところで、事態はますます急を要している。 ジャクソン教授は次のように語った。「代わりになるものはないと、これまでずっと聞かされてきました。しかし、私たちは他の世界があると言っています。私たちは立ち上がり、欧米型の持続的成長は不公正で不適切で不安定な状態を招くおそれがあるものだと言いました。そう言ってから、政府がなぜ、そのようにするのかを理解しました。私たちには、他の筋書きもあることを示し、目指すところにたどり着くのに必要な構造改革を明確にする責任があります」
(2012年7月6日0urWorld2.0から抜粋)

参考
化石エネルギーが経済成長をもたらした

国連、億万長者に課税案=開発・気候変動対策の財源に
国連は5日、途上国開発や気候変動などへの対応で必要な資金を確保するアイデアをまとめた報告書を発表した。その一つとして、現時点では実現性は乏しいとしながらも、億万長者への課税という大胆な案を盛り込んだ。  報告書によると、2012年現在、10億ドル(約800億円)以上の資産を持つ人は世界に1226人。総額は4.6兆ドルになり、年に1パーセントの税を課すだけで、460億ドル(3兆6800億円)が集まる計算。報告書は、今のところ現実味は薄い案だと自ら認めつつも、「この程度で大富豪の負担になるだろうか」と賛同を求めている。
(2012年7月6日時事ドットコムから)
有象無象、「発電成金」を目指せ! 再生可能エネルギーバブルの経済効果

再生可能エネルギーで発電した電力を、一定期間、一定金額で電力会社が買い取る新制度の開始を受けて、エネルギービジネスに新規参入する企業は後を絶たない。7月1日の制度開始から当面は、かなりの好条件が設定されていることから、産業界は色めき立っている。‥‥
(2012年7月4日日経ビジネスから抜粋)

参考
太陽光発電事業への参入相次ぐ、全量買取制度を受けて

ピークオイル政策の概観
‥‥どのようにすればエネルギー革命が可能か、なぜそれに意味があるのかについて、説得力のある議論を構築しなければならない。これらの困難で複雑な問題にまずは真剣に取り組み、そして劇的な変化をもたらすように尽力する政治指導者も必要だ。なかなか叶えられない要求だが、無理というわけではない。今、これらはすべて必須である。もう時間がないのだ。
(2012年6月29日0urWorld2.0から抜粋)
NYが沈む? 米東海岸で海面上昇進行 地球温暖化で海流減速
人口が密集する米国の東海岸は、世界のほかの地域よりも3〜4倍速いペースで海面上昇が進んでいるとの研究結果を米地質調査所(USGS)が25日までに発表した。‥‥
(2012年6月26日産経ニュースから抜粋)
リオ+20:途上国、環境より成長 グリーン経済に不信

ブラジル・リオデジャネイロで開幕した「国連持続可能な開発会議(リオプラス20)」は、地球環境保全と経済成長に向けた新しい道を探るため、国連史上最大規模の約130カ国の首脳ら5万人が集結した。しかし、最終日の22日(日本時間23日)に採択される成果文書案は、先進国と途上国の対立が解消されず、具体的な目標や施策に欠ける内容となっている。92年の「国連環境開発会議(地球サミット)」以降、環境問題や貧困が深刻化しているにもかかわらず、国際社会の一致点は見えない。‥‥
(2012年6月22日毎日新聞から抜粋)

参考
【グリーン経済は失速】15年に新たな開発目標  リオ会議が閉幕

新潟県沖に大規模油田か、来春にも試掘
経済産業省は18日、新潟県沖で油田・天然ガス田の商業開発に向けて試掘に入ると発表した。 来年4月にも掘削を開始し、埋蔵量を3年かけて調査する。地質調査の結果では国内最大の油田・ガス田となる可能性もある。 試掘地点は、新潟県の佐渡島から南西約30キロの水深約1000メートルの海底。2003年に周辺海域で試掘した際、少量の石油やガスの産出が確認されていた。‥‥
(2012年6月18日読売新聞から抜粋)
ピークオイルへの政策立案者の遅い対応
‥‥国際エネルギー機関や国際通貨基金など世界で最も影響力を持つ組織がピークオイルを事実として言及している。ところがほとんどすべての国々で政策立案者は相変わらず無言のまま行動を起こさないかより悪質な場合には、この問題が消えてなくなることを期待して意図的に無視している。‥‥
(2012年6月15日0urWorld2.0から抜粋)
地球の生態系、わずか数世代以内に崩壊か 新研究

気候変動や人口増加、環境破壊によって地球の生態系は今後わずか数世代で崩壊すると警告する報告が、6日の英科学誌ネイチャーに発表された。‥‥こうした変化を引き起こす要素には、今世紀半ばまでに現在の70億人から93億人前後に達すると見込まれる人口増加や、気温上昇を2度未満に抑えるという国連目標を上回る地球温暖化などが挙げられる。‥‥
(2012年6月8日AFPから抜粋)

参考
国連報告「地球は既に限界点」

温室ガス減、20年5〜15%=6案提示、公約達成は困難−環境省審議会
2020年の削減率は1990年比で5〜15%になると試算しており、国際公約である25%削減は困難な情勢だ。‥‥
(2012年6月8日時事ドットコムから抜粋)
ILO報告書:グリーン経済への移行、1,500万〜6,000万人の雇用を創出
国際労働機関(ILO)は5月31日付けのリリースで、よりグリーンな経済へ移行すれば、今後20年間に1,500万〜6,000万人の雇用が創出され、数千万人の労働者が貧困から抜け出す可能性を示す新しい報告書について発表した。‥‥
(2012年6月8日日刊温暖化新聞から抜粋)
気候変動で発電量低下〜水温上昇が原発・火力発電に影響

気候変動が川の水温上昇や水量低下を招き、欧米の原子力発電所や火力発電所の発電量を低下させているという調査報告書が、英ネイチャー誌系列の「ネイチャー・クライメート・チェンジ」最新号に掲載された。‥‥
(2012年6月6日usfl.comから抜粋)

参考
干ばつが原子力発電所の操業に脅威を与えている

地球がおかしい? 海氷解けて雲減少 北極圏の温暖化加速か
海氷の減少が進む北極海で、低く垂れ込めた雲が減り、高度1キロ以上にある高い雲が増えているとする観測結果を、海洋研究開発機構などのチームがまとめ、31日付の米学術誌に発表した。海氷減少により雲が変化し、それがさらに北極圏の温暖化を加速させている可能性があるという。‥‥
(2012年5月31日SankeiBizから抜粋)
太陽活動低下、電波観測でも=過去20年のデータ分析−国立天文台など

太陽の活動が長期低下傾向にあり、最近では北半球と南半球の活動周期にずれが生じていることが31日、国立天文台と米航空宇宙局(NASA)などの研究で分かった。同様の異変は太陽観測衛星「ひので」のデータでも明らかになっており、この傾向が続く可能性があるという。‥‥
(2012年5月31日時事ドットコムから抜粋)

参考
巨大オーロラ発生危険 太陽活動数十年間低下か
太陽磁場、来月に4極化か‥‥300年前は寒冷に

地球温暖化、危険レベルの3.5度超える気温上昇も 欧州共同研究
温暖化による地球の気温上昇は危険レベルとされる3.5度を超え、将来は干ばつや洪水、海面上昇の危険性が高まるとの研究結果が、ドイツ・ボンで25日に閉幕した地球温暖化対策の次期枠組みを話し合う国連気候変動枠組み条約の会合で報告された。‥‥
(2012年5月29日AFPから抜粋)
温暖化会合、進展なく閉幕=先進国と途上国が対立
‥‥「温室効果ガスの主要排出国の一部は前進ではなく、引き返すことにエネルギーを浪費した」と述べ、先進国に重い責任を担うよう繰り返し求め、議論を停滞させた中国を暗に批判した。
(2012年5月26日時事ドットコムから抜粋)
昨年の世界CO2排出量、中国急増で過去最高に
2011年の世界の二酸化炭素(CO2)排出量が過去最高を記録したと発表した。中国の排出量が急増し、米国や欧州での減少分が相殺されたという。‥‥
(2012年5月25日時事ドットコムから抜粋)
酷暑で15万人死亡増も 米都市部、今世紀中に
米シンクタンクの天然資源保護協会(NRDC)は地球温暖化が今世紀末まで現在のペースで進行した場合、暑さに起因した病気による死者が全米の都市部で約15万人増えるとの研究結果を公表した。‥‥
(2012年5月24日産経から抜粋)
シェールガス革命で米CO2排出量が大幅減

米国で新型天然ガス「シェールガス」の生産急増を受けて発電用燃料の石炭から低価格のガスへの切り替えが進み、同国の二酸化炭素(CO2)排出量が大幅に減少した。‥‥
(2012年5月24日英フィナンシャル・タイムズ紙から抜粋)

参考
シェールガス開発に沸く米国、エネルギー純輸出国化の予測も
加速するシェールガス革命
シェールガスに期待し過ぎてはいけない 

温室効果ガス削減 目標達成困難か

原発事故後の温暖化対策を巡り、環境省の審議会は、総発電量に占める原発の比率を最も高く想定した場合でも、2020年の温室効果ガスの削減率は最大でも19%にとどまるという試算を公表し、日本が国際公約としている25%削減の達成は困難な見通しとなりました。‥‥
(2012年5月23日NHKから抜粋)

参考
【原発の不都合な真実】原発は温暖化対策に役立たない 原発頼みの日本の温暖化対策が完全に失敗

海草は森林よりも大量のCO2を吸収

世界の沿岸海域の海草は単位面積当たりで陸上の森林以上の二酸化炭素(CO2)を吸収していることが分かった。海草が気候変動問題解決に一役買う可能性がある。‥‥
(2012年5月22日時事ドットコムから抜粋)

来年にかけて巨大オーロラ発生の危険高まる。その後太陽活動数十年間低下か。

(来年にかけて発生危険が高まっている)地球全体を覆うような巨大オーロラが現代社会を襲ったら。(アメリカの場合)主要な変電所がすべてダウンし全米が停電、復旧に4年から10年もかかる。損害は日本の国家予算の2倍近く。 太陽の活動周期が11年から13年(今年)に変化したあとは過去3回太陽活動が低くなっている。前回(マウンダー極小期)は70年間弱くなり欧州全体が異常な寒さに襲われた。
(2012年5月20日【動画】NHKスペシャルから抜粋)

参考
マウンダー極小期はいつ頃始まるのか

スベンスマルク効果 wiki

国内太陽光発電の12年度出荷量、前年の2倍にはなる
太陽光発電協会によると、2011年(暦年)の国内総出荷は前年比30.7%増の129万キロワットで初めて1ギガワットを超えた。片山代表理事は「昨年の2倍くらいにはなる」との見方を示した。‥‥
(2012年5月17日ロイターから抜粋)
CO2濃度、初の400ppm超=1987年から毎年更新−気象庁
気象庁は16日、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の月平均濃度が、岩手県大船渡市で3月に401.2ppm、4月に402.2ppmを記録し、1987年の観測開始以降初めて400ppmを超えたと発表した。  また、2011年の年平均濃度も、大船渡市を含む国内の3地点全てで観測史上最高値を更新。更新は87年以降連続で、CO2排出に歯止めがかからないことが改めて裏付けられた形だ。
(2012年5月16日時事ドットコム)
1970年以降、地球上に存在していた生物種のうち3割近くが絶滅
世界自然保護基金(WWF)は15日、1970年以降、地球上に存在していた生物種のうち3割近くが絶滅したとの報告書を発表した。熱帯地方は特に深刻で、約6割が失われた。  地球上の哺乳類や鳥類、魚類など約2700種を調査した結果。森林伐採や地球温暖化などが原因という。  WWFは「われわれ人類は、地球が再生産できる資源よりも5割も多い資源を消費している」と警告。ブラジル・リオデジャネイロで6月に開かれる国連持続可能な開発会議(リオ+20)で、人口増大が続く中での持続可能な資源の利用方法を議論すべきだとしている。
(2012年5月15日共同通信)
従来のビジネスの終えん
‥‥たとえ気候変動など無視し、学術的な理由でそれをでたらめだと仮定しても、今日私たちが直面する他の様々な難題には悩まされるだろう。‥‥グローバル経済を構築できたのは、原油価格が比較的低い時代のことであり、石油がこの先も安価で安定していることを前提としていた。だが現在は上昇し続ける石油価格の現実と折り合いをつけなければならない。現在の高価格には様々な要因がある。例えば、新たな油田の発見数は減少しており(ピークは1960年だった)、発見されても小規模になってきている。石油の掘削作業もはるかに高額になった。 「以前よりずっと深く掘削しなければなりません」とロバーツ氏。「北極、シベリアなど過酷な環境で作業しなければならず、そのコストは著しく上昇しています」 また石油価格を左右する別の問題は、ほとんどの油田は世界で最も不安定な国々、主に中東に集中しているという点である。これを考慮に入れると「私たちの経済はこれらの様々な要因によっていわば人質となっている商品に基づいたものだとお分かりでしょう」と氏は続けた。‥‥
(2012年5月14日0urWorld2.0から抜粋)
南極:海氷量、琵琶湖分消滅 世界の気候に影響も

この海域では多くの海氷が生成され、相対的に周囲の海水の塩分濃度を高めてきた。その影響で、海水は重くなって深層に沈み、世界中をめぐる「海洋大循環」の起点となった。今回の現象は海洋大循環にブレーキをかけることになる。‥‥
(2012年5月13日毎日jpから抜粋)

参考
海流の循環が止まってしまうと北大西洋地域は一気に寒冷化してしまう。
熱塩海洋循環の停滞は何をもたらすのか

ホッキョクグマ、687キロも遠泳‥‥温暖化で

大きな氷は見あたらない海域で、大半は休まずに泳ぎ続けたとみられるという。泳いだ時間と距離は、平均すると3日余りで154キロ・メートルだが、最大では10日で687キロ・メートルの例もあった。一帯は地球温暖化で氷が減り、海面が拡大している。クマはエサを取る必要から最近になって遠泳を迫られるようになった可能性がある。‥‥
(2012年5月11日読売新聞から抜粋)

参考
ホッキョクグマも原告 「温暖化は公害」東京地裁に提訴

10億年前からの自然の電池、エネルギーを貯めるカギを握る

‥‥酵素が電池のようにエネルギーを貯蔵する時間の長さを、数秒から数時間へ延長できることを示す新しい研究について述べた。‥‥研究者たちが注目している理由として、こうした古来からの自然のシステムは、カーボン・ニュートラルで、太陽や二酸化炭素や水など、豊富にある資源を使用するからであると述べた。‥‥
(2012年5月11日日刊温暖化新聞から抜粋)

参考
すごい自然データベース

地球の気温は52年までに2度上昇=ローマクラブ
スイスに本部を置くシンクタンク、ローマクラブは8日、世界各国の政府や産業界が気候変動に対して十分な措置を取る公算が小さいことから、地球の平均気温は2052年までに2度、80年までに2.8度上昇するとの予想を発表した。‥‥
(2012年5月9日ロイターから抜粋)
急増する世界の風力発電容量
最近発表された2つの報告書によると、2011年の世界の風力タービン市場は大幅に発電容量を増やしたばかりでなく、新記録も達成した。‥‥二つの報告書が相互に確認しあったのは、世界経済の苦境にもかかわらず、風力エネルギー市場は依然、目覚しい成長を続けているという事実だ。‥‥
(2012年5月8日AFPから抜粋)
経済成長は人を幸福にするか
‥‥最も幸せなのは社会民主主義のデンマーク、ノルウェー、フィンランド、オランダの北欧各国で、高評価の7.6となった。このような国家主導の社会的意識の高い社会形態を支持する人々は、アメリカやイギリスなど経済成長第一と考える英語圏の国々より北欧の国民がより幸福だという結果にほくそ笑んでいるはずだ。‥‥
(2012年5月8日0urWorld2.0から抜粋)
牡蠣の大量死は二酸化炭素が原因

簡単に言うと、 米国オレゴン州立大学が発表した海洋酸性化のニュースは一大事だった。科学者たちは、ウィスキークリーク牡蠣養殖場における稚貝の死滅という謎の解明に乗り出し、原因が二酸化炭素濃度の増加であることを突き止めたのだ。 これは、 化石燃料を燃焼する自動車や石炭火力発電所、その他の機械が引き起こす汚染による現象である海洋の酸性化が、北米の北西太平洋岸地域において、商業的に貴重な種とビジネスに打撃を与えていることを示す最初の具体的な証拠である。‥‥
(2012年5月8日0urWorld2.0から抜粋)

参考
海洋の酸化、過去3億年で最速ペースで進行 海の生命体に懸念

南極大陸を覆う氷の層は急速な勢いで薄くなっている

南極大陸を覆う氷の層は急速な勢いで薄くなっている。その原因は水と接触している下層の氷の溶解速度が急速化したことにある。こうした米国航空宇宙局(NASA)の最新の調査報告をBBCが伝えた。 人工衛星が行った450万枚にもおよぶ計測結果では、南極の表層の氷の厚さは年間7メートルも減少している。しかも主な氷の減少は下層で進行しており、その原因となっているのが南極海の水温の上昇だった。‥‥
(2012年4月27日The Voice of Russiaから抜粋)

参考
NASA Warm Ocean Currents Cause Majority of Ice Loss from Antarctica

ガイア理論のラブロック氏が間違いを認める、「気候変動の予測が行き過ぎていた」

地球を一つの大きな生命体と見なす「ガイア理論」で知られるジェームス・ラブロック氏は、著書「ガイヤの時代」が出版された 2006 年に、このまま地球温暖化が進めば「今世紀末までに何十億もの人が死に、ほんの数組の男女だけが北極で生き延びる」と述べていた。だが MSNBC との電話インタビューで、当時の「予測は行き過ぎていた」と述べ気候変動の「alarmist (人騒がせな人物)」だったことを認めた ‥‥
(2012年4月27日財経新聞から抜粋)

参考
地球は10万年も続くかもしれない熱病に罹りつつある ジェームズ・ラブロック

太陽光発電の価格42円、全量買い取り制度で経産省委原案
再生可能エネルギーの全量買い取り制度の買い取り価格を協議してきた経済産業省の「調達価格等算定委員会」は25日の会合で、太陽光で発電した電気の買い取り価格を1キロワット時当たり42円(税込み)、買い取り期間を20年とする委員長案を提出した。‥‥
(2012年4月24日ロイターから抜粋)
持続可能なエネルギーへのロードマップ
報告書によると、統合的に結びつけられた再生可能エネルギー、エネルギー効率性、送電網技術を受け入れることにより、国々は経済的に発展しながら、エネルギーシステムをより持続可能な進路へとのせることができるとのこと。‥‥
(2012年4月24日日刊温暖化新聞から抜粋)
欧州へ北極航路利用可能に 温暖化進み氷減少
地球温暖化の影響で氷が急激に減っている北極海が、欧州との間を行き来する日本船の航路として利用される可能性が出てきた。スエズ運河を通る南回りの従来ルートに比べ距離は3分の2になり、航行日数の短縮や燃料代の削減が期待できる。インド洋で多発する海賊被害を避けるメリットもあるという。‥‥
(2012年4月24日共同通信から抜粋)
オール電化「環境にいい?」 市民団体など指摘

原発事故後、電力供給に余裕がなくなっている中、台所やお風呂など、住宅の全エネルギー源を電気にする「オール電化住宅」に環境団体などが厳しい目を向けている。「消費電力が多い」「環境に優しいといえない」などと主張し、「原子力発電と関係が深い」とも指摘。「原発が減ったのだから、普及させる意義も薄れたのでは」と問題提起している。‥‥
(2012年4月23日中日新聞から抜粋)

参考
オール電化住宅、普及裏目‥‥原発2基分の消費増

太陽磁場、来月に4極化か‥‥300年前は寒冷に

国立天文台などは19日、5月にも太陽の磁場が反転し、北極と南極にN極(プラス磁場)、赤道付近に二つのS極(マイナス磁場)が出現する「4重極構造」に変化するとの予想を発表した。約300年前に地球が寒冷化した時期と太陽活動の特徴が一致しており、温暖化の一時的な抑制につながる可能性もある。‥‥
(2012年4月20日読売新聞から抜粋)

参考
「ひので」が太陽極域磁場の反転をとらえた

原発ゼロでもCO2削減25%可能 環境省が経産省上回る試算
‥‥経済産業省の総合資源エネルギー調査会は11日に原発が稼働しないと30年の二酸化炭素(CO2)削減は16%にとどまるとの試算を示しており、見通しの違いが鮮明になった形。‥‥
(2012年4月12日中國新聞から抜粋)
OECDが警告、環境問題に今取り組まなければ手痛い結果に
この予測は、新たな思考が至急必要なことを浮き彫りにしている。それがなければ、環境資本が浸食されて回復不能な変化のリスクが高まり、過去2世紀にわたる生活水準の向上が危機にさらされるだろう。‥‥
(2012年4月11日日刊温暖化新聞から抜粋)
鹿児島に国内最大の太陽光発電所、京セラなど3社が7月着工へ
太陽電池メーカー大手の京セラが大規模な発電事業に乗り出す。再生可能エネルギーの全量買取制度が7月から開始されることをにらみ、太陽光発電の普及拡大に向けて、みずから発電所の建設・運営に取り組む計画だ。‥‥
(2012年4月10日スマートジャパンから抜粋)
南極半島のラーセンB棚氷、17年で85%縮小
‥‥ESAの地球観測衛星エンビサットが捉えた画像からは、1995年には中東カタールの国土に匹敵する1万1512平方キロメートルの面積があったいわゆる「ラーセンB」棚氷が、現在ではわずか1670平方キロメートルまで縮小している事が分かる。‥‥
(2012年4月6日AFPから抜粋)
氷河期:CO2が幕引き役 深海から大量放出、気温上昇
‥‥「地球の軌道変化がきっかけではあるが、CO2が増加したことによる影響が大きい。現在も大気中のCO2は増え続けており、温暖化がより進行するのではないか」と指摘している。
(2012年4月6日毎日jpから抜粋)
あなたは気候変動を信じますか?
‥‥気候変動の現実を捉えようと思うならば、私たちは全体的な視点から物事を見る必要がある。 Met Officeの調査によると、人間の活動が気候変動を生み出したという証拠は、 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最新の報告書が出されたときよりも、さらにはっきりと現れている。‥‥
(2012年4月4日0urWorld2.0から抜粋)
太陽光発電システムの価格が低下、設置容量は急拡大へ
メーカーの過当競争で太陽光発電システムの価格が下がっている。しかも、余剰電力の「全量買取制度」といった政策的支援が加わることで、2012年の太陽光発電システムの設置容量は急激に拡大する見通しである。‥‥
(2012年4月2日日経から抜粋)
気候変動で加速する異常気象、「リスクどこにでもある」とIPCC
‥‥IPCCは2007年に発表した第4次評価報告書で複数の誤りが指摘され、閉鎖性と透明性の欠如が批判されたことがある。今回の報告書作成には62か国、220人の科学者や経済学者が参加し、公表済みの何千件もの研究を精査した。その上で作成された原案を、専門家や政府関係者による外部の審査にかけ、3回の審議で約1万9000件の論評を集めた。
(2012年3月29日AFPから抜粋)
異常気象は地球温暖化に関連=独研究所チーム
‥‥論文は「過去に例を見ないようなこの10年間の異常気象のいくつかは、人間が原因となる温暖化がなければ起こらなかった可能性が高い」としている。世界気象機関(WMO)によると、この10年はおそらく、過去少なくとも1000年間で最も気温が高く、昨年は過去11番目の高さを記録した。‥‥
(2012年3月26日時事ドットコムから抜粋)
シェールガスに期待し過ぎてはいけない 持続的と考えられてはいない米国のLNG輸出

‥‥もし米国からのLNG輸入を期待するならば、積極的な日本側からのトレードオフ提案を伴っているべきです。問題は、あまりに外交力のない今の日本にめぼしい交渉カードが見当たらず、足元を見られてどんな厳しい要求を飲まされるかわからないということです。おまけに要求を飲んだ上でも、実際に安いLNGが長期的に輸入できる保証はありません。 ‥‥
(2012年3月26日日経ビジネスから抜粋)

参考
日本はLNGバカ高購入 日本の電力事情知るカタールがふっかけた
シェールガスはバブルに過ぎない
なぜ交渉は行き詰まったのか  イラク巨大油田争奪戦
北米発エネルギー革命 「石油の世紀」ヤーギン氏に聞く

世界の平均気温 過去最高に
2001年から2010年までの10年間の世界の平均気温は、これまでで最も高かったことが分かり、調査に当たった国連の専門機関「WMO=世界気象機関」は、地球温暖化の対策が急務であると訴えています。‥‥去年1年間の平均気温は、14.4度と推定され、東太平洋の赤道付近で海面水温が下がり、世界的に気温も低下傾向になるとされる「ラニーニャ現象」が続いた年としては、これまでで最も高かったということです。‥‥
(2012年3月24日NHKから抜粋)
違法伐採の収益、年1兆円規模=犯罪組織の関与警告−世銀

世界銀行は20日、森林の違法伐採による収益が、世界全体で年間100億〜150億ドル(約8400億〜1兆2500億円)に上るとの報告書を発表した。多くのケースで犯罪組織の広範な関与が判明しており、「麻薬を売りさばく犯罪組織へと同様のやり方で対抗する必要がある」と警告している。‥‥
(2012年3月21日時事ドットコムから抜粋)

参考
日本の消費によるタスマニア森林破壊

太陽光発電、年内600万キロワットへ 原発6基分 家庭向け需要が急増
太陽光発電の国内導入量が年内に500万キロワットを超え、600万キロワット近くまで伸びる見通しになった。原子力発電所6基分に相当する。再生可能エネルギーでつくった電気を割高な価格で全量買い取る制度が7月に始まるほか、家庭での需要が伸びる。企業によるメガソーラー(大規模太陽光発電所)建設も今後数年で150万キロワットが導入される計画だが、買い取り価格が安く設定されれば投資が見送られる可能性もある。‥‥
(2012年3月20日日経から抜粋)
公正なパーム油生産を求めるバリ宣言
アブラヤシから採れるパーム油は様々な用途に使えるため、ありとあらゆる商品に利用され、世界中の多くの加工食品の基本的成分である。化粧品や家庭用洗剤として最も広く使われている油で、使用量は世界全体で劇的に増加している。しかしながら配慮を欠いたアブラヤシプランテーションは森林を破壊し、泥炭地を枯渇させ、危機に瀕した動物をさらに脅かし、空気や水路を汚染して気候変動を悪化させている。先住民は土地を奪われ、農村部の貧困層はさらなる貧困に追いやられている。それらの事実を 示す証拠は数多くある。大規模なアブラヤシのプランテーション栽培による環境への影響として、生物多様性の喪失、温室ガス排出、大々的な森林伐採、土壌栄養素の枯渇、干ばつ、砂漠化、有毒廃棄物による水質汚染が挙げられる。‥‥
(2012年3月17日0urWorld2.0から抜粋)
温室ガス、50年に50%増=破壊的気候変動の可能性―OECD見通し

経済協力開発機構(OECD)は15日、2050年時点での気候変動など環境の見通しを発表した。新たな地球温暖化対策を講じなければ、世界の温室効果ガス排出量は10年比で50%増えると予測。産業革命以降の気温上昇を2度以内に抑える国際目標は難しくなり、「破壊的な気候変動が起こる可能性がある」と警告した。
(2012年3月15日時事ドットコムから抜粋)

参考
OECDが2050年を大胆予想 悪化する地球環境に商機を見いだす新資源ビジネスも過熱へ

2度目標なら40年代に化石燃料排出ゼロに 今後10年間で気温の上昇傾向が再び顕著に

人口増、環境悪化‥‥訪れる「転換点」
世界人口の増加や地球環境の悪化などをこのまま放置すれば、現代の文明をカオス(混沌)に陥れる転換点がやってくる。米国の民間シンクタンク、アース・ポリシ―研究所のレスター・ブラウン所長はそう主張する。カオスを避けるには大きな社会変革が要ると説く。‥‥
(2012年3月14日日経から抜粋)
1.6度上昇で氷床融解 温暖化のグリーンランド
グリーンランドの氷床はこれまで考えられていた以上に地球温暖化の影響を受けやすく、産業革命前と比べ1・6度の気温上昇を境に、融解を止めるのが難しくなるとする解析をドイツなどの研究チームがまとめ、12日までに英科学誌ネイチャークライメットチェンジに発表した。  現時点で平均気温は既に0・8度上昇しており、余裕はあと0・8度しかない。完全に解けてしまうと、地球の海面が現在に比べて約7メートル上昇する恐れがあるという。‥‥
(2012年3月14日共同通信から抜粋)
サウジアラビアが石油輸入国になる日

‥‥昨年の7月、サウジアラビアの著名な投資会社Jadwa Investmentが衝撃的な報告書を発表しました。それによると、 ・サウジアラビアの原油輸出量は2005年の7.5mbd(mbd: 百万バレル/日)から既に減少し始めている・国内石油消費量は2030年には6.5mbdまで増大し、原油輸出量は4.9mbdを下回る としています。これをグラフにしたものが図3です。原油生産量が増加するのにもかかわらず、輸出量は減少してしまいます。 ‥‥
(2012年3月12日日経ビジネスから抜粋)

参考
イラン制裁で試されるサウジの原油生産能力

脱原発「正しい決断だった」‥‥ドイツ首相

ドイツのメルケル首相は10日公開の録画ビデオで、東日本大震災後にドイツが22年までの全原発稼働停止を決めたことを「正しい決断だった」と振り返った。‥‥
(2012年3月11日毎日新聞から抜粋)

参考
独の脱原発政策、76%が「正しい」 独世論調査
独、太陽光全量買取13年廃止へ 買取負担重荷に

浮体式風力、正式決定‥‥福島沖
福島県沖の大規模洋上風力発電所の建設計画で、政府は6日、丸紅や三菱重工業、清水建設など10社と東大を共同事業体として正式に決定した。船のように浮かべる浮体式風力発電の実用化は世界初で、再生可能エネルギーの切り札として国内企業が総力を挙げて取り組む。‥‥全体の発電能力は最大で原子力発電所1基分の100万キロ・ワットにする計画だ。‥‥
(2012年3月7日読売新聞から抜粋)
環境税創設など予算関連4法案、月内にも成立へ
自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長らが7日会談し、2012年度予算関連法案のうち、地球温暖化対策税(環境税)の創設などを盛り込んだ税制改正関連など4法案に賛成する方針を確認した。これにより、4法案は月内にも成立する見通しとなった。‥‥
(2012年3月7日読売新聞から抜粋)
世界の陸氷の消失量をNASA衛星データで初調査
‥‥2003年から2010年の間の地球の陸氷すべての消失量を調べた。 調査した期間に、グリーンランド、南極、地球の氷河と氷冠で溶けた氷の量は、合計約4兆3,000億トンで、世界の海面は12ミリ上昇した。‥‥
(2012年3月6日日刊温暖化新聞から抜粋)
イラン制裁で試されるサウジの原油生産能力

‥‥クウェートとアラブ首長国連邦(UAE)の生産量は既に上限に近い。そのため、すべてはサウジアラビア次第になる‥‥サウジが今回直面する試練は過去のケースより厳しい。IEAによれば、サウジの1月の生産量は日量990万バレルに達しており、過去30年間で最も多い。背景には、南スーダン、シリア、イエメンで生産が滞っていることや、アジアの原油需要が旺盛なことがある。‥‥不足分を埋めるサウジの原油は、欧州諸国、日本、インド、韓国、中国に輸出される。タイミングも、余剰生産能力にかかる圧力を増大させる。サウジでは、夏場に原油の国内需要が高まる。エアコンの利用が増え、原油を燃やして発電せざるを得なくなるからだ。‥‥
(2012年3月2日日経から抜粋)

参考
サウジアラビアの楽観的な増産見通しに大いなる疑惑!
「楽な」石油は枯渇へ−鍵を握るサウジ重油プロジェクト
サウジアラビアにすべての命運を託している事態は異常だ
サウジアラビア以外は増産余力はゼロ
日本の原油輸入 中東への依存度は87% 外交青書2010
産油国における国内消費が増えていけば、世界市場に出回るアブラの量は相対的に減ってしまう
枯渇性資源の問題は、まず持たざる国から政府を追い詰めていく
サウジアラビア石油埋蔵量は40%誇張されていた

石油生産がピークを過ぎた。

海洋の酸化、過去3億年で最速ペースで進行 海の生命体に懸念

‥‥過去の海洋酸化は、小惑星が地球に衝突し二酸化炭素が発生した際や、火山爆発で地球全体の気温が上昇した時などに起きていた。だが、海洋生物の固体数激減という観点から現在と同程度の状態が見られたのは、大気候変動が起きた約5600万年前‥‥海洋酸化が進行する速さは現在、5600万年前の10倍以上で、少なくとも過去3億年で最も早いペース‥‥「海洋生態系の変化に関して、われわれは未知の領域に踏み込みつつある」‥‥
(2012年3月2日AFPから抜粋)

参考
二酸化炭素が世界中のサンゴ礁に影響を及ぼしています。2050年までに完全に消滅
警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
海水の酸性化、急速に進行(最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍) 50年には今の2.5倍に

世界の海は過去6500万年の間には見られなかったペースで化学変化が進んで‥‥
海洋酸性化、今世紀末までに海洋生物の崩壊をもたらす

再生可能エネルギー、20年に倍増も‥‥中環審委
中央環境審議会の小委員会は2日、政府が最大限の普及策を取った場合、2020年に再生可能エネルギーによる発電量を現状の約2倍にまで拡大できるとする報告書を公表した。‥‥最大のケースでは化石燃料購入により海外に流出する資金を年間9100億円分抑制でき、温室効果ガスを8000万トン削減できると試算。これは10年度の日本の排出量の約6%にあたる。
(2012年3月2日読売新聞から抜粋)
石油生産の上昇局面に比べて下降局面は急峻になる
石油生産の上昇局面に比べて下降局面は急峻になることが予測され、それはセネカの崖と名付けられた。危機が本格化してから準備をするわけにはいかないのだから、今から崩壊後を見越して準備をした方がよい。このことをASPO(Association for the Study of Peak Oil)の会議で発表して、準備を促したつもりだったが、頭でわかっているはずの人も行動に移せていないことが嘆かれる。‥‥
(2012年2月28日ShiftM.jpから抜粋)
独、太陽光全量買取13年廃止へ 買取負担重荷に

ドイツ政府は太陽光発電の全量買取制度を2013年から廃止することを決めた。 同制度のもとで太陽光の導入量が急拡大し、電気料金を通じた電力消費者の買取負担額が膨らんでいるためだ。‥‥
(2012年2月28日電気新聞から抜粋)

参考
ドイツが太陽光発電の全量買取制度を終了 2017年には補助金全廃も

北半球の大雪、原因は北極海の海氷融解か 米中研究

‥‥研究グループは、海氷融解によって大気中の水分が増え、例年は冷気を北に追いやる気流および西向きの風に影響を与えたと考えている。このため冷気が通常より中・低緯度の地域に多く流れ込んで「欧州や米国北東部・中西部の大雪につながった」とジョージア工科大学のJiping Liu上級研究員は述べた。
(2012年2月28日AFPから抜粋)

参考
気象庁の異常気象分析検討会、今冬の大雪の要因はシベリア高気圧などの見解発表

地球を目の敵にするエネルギー業界
‥‥地球温暖化についての報道は、この2年間で 40%減少した。たとえば、1月の竜巻のように稀なことが起こると、テレビ番組の司会者は形式通り、「極端な天候」については議論をするが、気候変動については、あえて口にされることのない災害なのである。 そして誰かが沈黙を破れば、エリートメディアが喜び勇んで登場し、公然と否定を繰り返す。たとえば先月、ウォール・ストリート・ジャーナルは、「16人の科学者と技術者」による 論説を掲載した。「地球温暖化でパニックに陥る必要はない」と題されたその記事こそ、 でっちあげであることはすぐに明らかになった。それは、かなり前に誤りが指摘された説の混ぜ合わせだったのである。しかも、それらを語っていたのは 結局、気象学者などではなかった。彼らは他の科学者の説を引用していたが、引用された科学者たちは即座に、実際の研究結果が示しているのは真逆のことだと反論したのだった。 このような否認主義の根源は秘密でもなんでもない。資金源は化石燃料業界だ(たとえば、先の16人の著者のうち、5人が エクソンと結びついていた)。‥‥
(2012年2月22日OurWorld2.0から抜粋)
核燃料サイクル「無限ムリ」 原子力委が見直し
原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」について、内閣府の原子力委員会は現状ではリサイクルは数回だけに限られる、という考えに改めることを決めた。‥‥
(2012年2月17日朝日新聞から抜粋)
気候科学をオンラインで議論する
気候変動のような差し迫った国際的問題に関して言えば、科学者がピアレビュー誌だけに論文を発表し、他の誰もがつながっている社会から、自分たちだけを蚊帳の外においていれば、より効率的に多くの人々に研究内容を知ってもらうことは難しい。‥‥インターネットがさらに進化すれば、科学の情報の伝達手段も徐々に変化し、科学者は真空状態の中で働くわけにはいかなくなる。研究者仲間だけではなく、一般大衆に対しても、よりオープンで透明性の高い伝達方法が求められている。
(2012年2月17日OurWorld2.0から抜粋)
米、地球温暖化防止連合の立ち上げを目指す
アメリカのクリントン国務長官は16日、「アメリカは、カナダ、メキシコ、スウェーデン、ガーナ、バングラデシュ、国連環境計画と連携して、気候とクリーンエア連合の立ち上げを目指している。われわれは、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素3種類の汚染物質排出量削減を目指して取り組んでいく」と明らかにしました。‥‥
(2012年2月17日CRIonlineから抜粋)
温暖化で海洋内部の水温も長期的に上昇
地球温暖化に伴って、水深700メートルまでの海水温が、世界全体平均で10年あたり0.02度のペースで上昇していることが、気象庁の解析で明らかとなった。‥‥
(2012年2月15日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
「地球温暖化のせいで寒冷化‥‥」 なぜそんなことが起こるのか

‥‥地球温暖化とは「地球全体の平均気温が均等に数度上がる」ことではなく、「平均気温の上昇で従来の気候システムが変化し、予期せぬ異常気象が増える可能性が大きくなる」現象だ。それを考えれば、局地的な寒冷化の頻繁な発生は、これからもますます増えていくだろう。‥‥熱塩循環が温暖化によって減速しつつあるのか、それが欧州に寒冷化をもたらすのかといった事象について、まだ決定的なことは分かっていない。ただ、地球の複雑な気候メカニズムを考えると、このように「風が吹けば桶(おけ)屋がもうかる」式の、一見温暖化とは逆にも思えるような現象が局地的に起こる可能性が、十分にあるということだけは確かだ。
(2012年2月6日日経から抜粋)

参考
海流の循環が止まってしまうと北大西洋地域は一気に寒冷化してしまう。
熱塩海洋循環の停滞は何をもたらすのか

日本の厳寒は北極の海氷減少が原因
地球の温暖化によって北極域の海氷が少なくなると、北極で発生した低気圧の進路が変わり、シベリア地方に寒気が入りやすくなることが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究で分かった。日本の今冬の厳寒や大雪も、こうしたことが一因とみられる。‥‥
(2012年2月3日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
ソマリアに「飢饉終息宣言」=234万人の支援継続必要−国連

「待ちわびた雨と農機具や肥料の確保、人道支援により飢饉の終息宣言に至った」と強調。一方で「危機は終わっていない」とも述べ、援助を続けなければ再び飢饉に陥る恐れがあると警告した。‥‥
(2012年2月3日時事ドットコムから抜粋)

参考
最大50万人のスーダン人が紛争や食糧不足で難民となり、隣国の南スーダンに流入する可能性がある

グリーン経済と成長のゆくえ
‥‥私たちは熱心に技術をもてあそんでいる。しかし、無条件に拡大し続ける経済は(それが効率的だとしても)もはや実行不可能だという重大な事実と将来的には折り合いを付けなければならない。少なくとも、生物圏のエネルギーや資源には限界があり、拡大し続ける経済には不平等が付き物だからだ。したがって、自然と社会の関係に介在する物理的インフラストラクチャーを国が追求する場合には、検討されている設計が充足性の評価を内在化かつ保証し、生産と消費のバランスの統制を資本からコミュニティーへ転換できる方向に、国は焦点を移さなければならない。‥‥
(2012年2月2日OurWorld2.0から抜粋)
生物多様性の危機:気候変動より深刻
‥‥種の絶滅と生態系の悪化は、急速に起きており、そのスピードも増している。世界では、自然の絶滅率の100〜1,000倍の速さで種が失われている。人間という一つの種と、その他の生物すべての間で資源をめぐる争いが行われた結果、現在は第六の絶滅を迎えている。絶滅を引き起こすものとしては主に、生息環境の悪化があり、それが生物多様性に与える影響は、進行中の人間に起因する気候変動によってさらに深刻化している。‥‥
(2012年2月1日日刊温暖化新聞から抜粋)
温暖化による酷暑で小麦が老化、2度上昇で収穫2割減
地球温暖化によって熱波や酷暑がより厳しくなると、小麦が「老化」し、世界的に収穫高が減少することを示す研究結果が、29日の英科学誌「ネイチャー・クライメートチェンジ」に発表された。‥‥
(2012年1月30日AFPから抜粋)
温暖化対策、ポスト京都はアジアで共同達成を
さて、そこで改めての提案であるが、温暖化ガス削減の次期枠組み(ポスト京都)に向けて、世界の3分の1以上の排出量を占めるアジア諸国を束ねて「アジアバブル」構想として臨むことを求めたい。ここで言うバブルとは「共同達成」の意味だ。‥‥
(2012年1月30日 日経から抜粋)
2005年がピークオイル ネイチャー
‥‥In an opinion piece released on Wednesday by the journal Nature, James Murray of the University of Washington and David King of the University of Oxford point out that global oil production appeared to hit a cap of about 75 million barrels a day in 2005. Since then, they note, small supply bumps have caused big price gyrations, yet even when prices spike above $100 a barrel, supply appears incapable of rising to meet the demand.‥‥
(2012年1月25日 NYTimesから抜粋)
太陽活動低下で地球温暖化は鈍らない=専門家報告
英気象庁と同国レディング大学の専門家は23日、今世紀の太陽活動の低下によって地球温暖化が大幅に鈍ることはなさそうだとの研究報告を発表した。‥‥
(2012年1月23日 時事ドットコムから抜粋)
北極海の淡水が増加、欧州の気温低下も=英研究チーム
英国の研究チームは22日、北極海で淡水のたまっている膨大な水域が拡大しており、それによって海流の動きが遅くなって欧州の気温が下がる可能性があると発表した。この結果は科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに掲載された。‥‥
(2012年1月23日 時事ドットコムから抜粋)
CO2の排出量増、魚の中枢神経系を侵す恐れ オーストラリア研究
二酸化炭素(CO2)の排出量が増えると海の魚たちの脳と中枢神経系が侵され、魚の生存が脅かされる危険性があるとする論文が、16日の英科学誌「ネイチャー・クライメートチェンジ」に発表された。今世紀末までに予想される海水中のCO2濃度は、魚の聴覚と嗅覚、および捕食者から逃げる能力を妨げる恐れがあるという。‥‥
(2012年1月17日 AFPから抜粋)
「地球を冷やす」分子発見 「掃除」効果も 英グループ
‥‥検出されたのは「クリーギー中間体」と呼ばれる小さな有機分子。1950年代から存在が予想されていたが、直接見つかっていなかった。汚染物質から、大気を冷やす効果がある硫酸塩など浮遊粒子(エーロゾル)を作る能力を持つ。‥‥
(2012年1月15日 asahi.comから抜粋)
2011年の食料価格、過去最高を記録 国連
国連食糧農業機関(FAO)は12日、2011年の食料価格は過去最高だったとする調査結果を発表した。‥‥
(2012年1月13日 AFPから抜粋)
メタン削減で気温上昇を低減効果 大気浄化と一石二鳥
大気汚染の主な原因となるメタンと「すす」の排出量を削減すれば、2050年までの地球の平均気温上昇を約0・5度低くすることが可能とする一石二鳥の結果を、米航空宇宙局(NASA)などのチームがまとめ、13日付の米科学誌サイエンスに発表した。‥‥
(2012年1月13日 共同通信から抜粋)
IEA報告書:今後5年間の世界の石炭需要は大幅な拡大を続ける
‥‥すでに石炭は世界で最も利用されている発電用資源となっており、今後予想される需要増加の主な理由は、新興国における発電の急激な伸びであると報告書は指摘している。‥‥
(2012年1月12日 日刊温暖化新聞から抜粋)
ピークオイルを世界エネルギー戦略に含めること
‥‥グローバル規模のエネルギー戦略を推進するには、これまで挙げたような機関の結束が不可欠であり、そのゴールは低エネルギー計画の策定とすべきである。低エネルギー計画とは、各国がどのように協調して石油枯渇の問題に取り組むかを規定した石油減耗議定書のようなものだ。‥‥
(2012年1月9日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)
排出枠価格が「ただ同然」になる日 下落の発生源はロシア・東欧に
「排出枠価格がただ同然になる日が来るのではないか」。温暖化ガスの排出量取引の関係者の間で、そんな本気とも冗談とも取れない話がささやかれている。買い手が欧州連合(EU)と日本にほぼ限定されているマーケットに、東欧諸国から大量の排出枠が流入。供給過剰が明らかになってきているためだ。2013年以降の市場の仕組みに不透明感も抱えたまま、需給バランスが崩れた市場はどこに向かうのか。‥‥
(2012年1月9日 日経から抜粋)
石原慎太郎 地球は滅びるだろう
‥‥年の明けた今昨年暮れのある出来事を思い返すと新年早々縁起でもない話だが、やはりこの地球は間もなく滅びるような気がする。昨年十二月のダーバンでのCO2に関する世界会議の体たらくはどういうことなのか。会議を延長して得られた合意とは、重病の病人に手当てをしないことへの合意としかいいようない。‥‥
(2012年1月9日 産経ニュースから抜粋)
CO2、25%削減撤回へ 政府、現実的な目標提示
政府は、2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減するとした現在の目標を下方修正する作業に本格的に着手する。東京電力福島第1原子力発電所事故を受けたエネルギー政策の見直しで、発電中に二酸化炭素(CO2)を排出しない原発の推進が困難になったためで、現実的な目標を提示する方針だ。‥‥
(2012年1月6日 産経ニュースから抜粋)
世界の自然災害での損失額、昨年は過去最高
世界最大の再保険会社、ミュンヘン再保険は4日、日本の大震災やニュージーランドの大地震など昨年の世界の自然災害による経済的損失が過去最高の3800億ドル(29兆1000億円)に上ったと発表した。これは前年の倍以上、過去10年間の平均の3倍。‥‥
(2012年1月4日 時事ドットコムから抜粋)
研究報告:地球温暖化は「スローダウンしていない」
英国物理学会は12月6日付けのリリースで、地球温暖化が減速している兆候はなく、今後数十年間でさらなる温暖化が予測されることを示しながら、世界の気候の傾向について一層明確にした。‥‥
(2011年12月31日 日刊温暖化新聞から抜粋)
2011年、カナダのオイルサンド開発
‥‥国際エネルギー機関(IEA)が発表した2011年版の『世界エネルギー展望(World Energy Outlook)』によると、2035年までに世界の石油需要は24%も上昇する。増加の主な要因は、中国やインドなどの発展途上国である。ただしIEAの見通しでは、発展途上国が温室効果ガスの削減目標を達成したとしても、15%の需要上昇は免れない。「需要を抑える対策と継続的な新エネルギー開発が不可欠」とIEAのレポートは強調するが、先進国における需要を削減し、発展途上国での消費拡大に歯止めをかける措置はほとんど講じられていない。しかし供給面では、カナダのオイルサンドが膨大なエネルギー源として新たに登場した。 ‥‥
(2011年12月28日 ナショナルジオグラフィックから抜粋)
地球の救済はなぜ難しいのか?
‥‥ニコラス・スターン氏によると、気候変動を食い止めるためのコストが世界のGDPの約1%なのに対し、このまま安穏として気候変動に何の対処もせずにいたら、そのコストはGDPの5〜20%に達する。 現時点の世界のGDP1%というと6,300億米ドルだ。それに対して、 ブルームバーグの報道によると、米国連邦準備制度理事会(FRB)は2009年の3月までに、7兆7,700億米ドルを銀行救済に充てた。たった1国の政府による資金援助でこの額である。世界の気候変動に年間で支払うべき額の12倍だ。他国の資金援助も合わせたら、さらに何倍にもなるだろう。‥‥
(2011年12月27日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)
COP17と日本 義務なくとも削減努めよ
地球温暖化の影響を最小限にとどめるためには産業革命以来の平均気温の上昇を2度未満にすることが必要とされる。国際目標であり日本も受け入れている。そのためには15年には世界の排出量増を止め、減少に向かわせる−が多くの科学者の指摘だ。だが国際交渉はそれに比して速度が遅すぎると言わざるを得ない。‥‥
(2011年12月21日 福井新聞から抜粋)
再生エネ、原発上回る=総発電量の2割に―ドイツ
ドイツのエネルギー・水道事業連盟は17日までに、今年の同国の総発電量に占める風力など再生可能エネルギーの割合が初めて原発を上回る見通しになったと発表した。 再生可能エネルギーが前年の16.4%から19.9%に拡大し、原発が22.4%から17.7%に低下する見込み。
(2011年12月18日 asahi.comから抜粋)
国連、「年間砂漠化面積は1200万ヘクタール」
‥‥「世界で毎年砂漠化した土地の面積は1200万ヘクタールに達している。この勢いが続けばアフリカの3分の2の耕地は砂漠になってしまう」と述べました。  「国連砂漠化対処条約」のデータによりますと、世界の110カ国で砂漠化の現象が見られたりまたその可能性があります。‥‥
(2011年12月18日 CRI onlineから抜粋)
記録的短時間大雨情報100回 「猛烈な雨」増加傾向 気象庁
数年に1度程度しか発生しない1時間に100ミリなどの大雨が観測された地域を対象に出る「記録的短時間大雨情報」の発表回数が、豪雨災害の相次いだ今年は全国で100回(11月末現在)に達したことが17日、気象庁のまとめで分かった。‥‥
(2011年12月17日 産経ニュースから抜粋)
ナノ粒子を用いた新たな電極により、風力や太陽光の大規模利用が可能になるかもしれない

‥‥実験室で行われた試験では、この電極は4万回の充電と放電の繰り返しに耐えた上に、その後でも当初の充電容量の80%以上の電気を蓄えられたという。これと比較すると、平均的なリチウムイオン電池は、劣化により実用に耐えられなくなるまでの充放電回数はおよそ400回とのこと。‥‥
(2011年12月17日 日刊温暖化新聞から抜粋)

私たちに残されている時間はたった5年

‥‥災害は不公平を暴き現状に挑む。ぺリング教授はその研究において、バングラデシュ、ニカラグア、メキシコなどの国々で災害が民主的改革に導いたことを示している。さらに最近の例で言えば、2008年に中国で起こった地震により、公立の小学校が複数倒壊し、 重度の腐敗が明らかとなった。それらの学校は建築基準に則って建てられていなかったのである。そのためデモが起こった。‥‥
(2011年12月16日 OurWorld2.0から抜粋)

参考
IEA、『世界エネルギー展望2011年版』を発表

COP17(気候変動枠組み条約第17回締約国会議)情報
二酸化炭素が世界中のサンゴ礁に影響を及ぼしています。2050年までに完全に消滅

‥‥私が研究を続けている間に、そういったほぼ無傷のサンゴ礁の数は急激に減少していき、今では私たちが排出する二酸化炭素が世界中のサンゴ礁に影響を及ぼしています。その影響の大きさから、私を含む多くのサンゴ礁の研究者は、1970年代に見られた状態のサンゴ礁は2050年までに完全に消滅すると考えています。人間はこれまでも種の絶滅を引き起こすのがとても上手でしたが、生態系全体を世界的に消滅させてしまうのは、今回が初めてとなるでしょう。‥‥
(2011年12月8日 OurWorld2.0から抜粋)

参考
警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
海水の酸性化、急速に進行(最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍) 50年には今の2.5倍に

世界の海は過去6500万年の間には見られなかったペースで化学変化が進んで‥‥
海洋酸性化、今世紀末までに海洋生物の崩壊をもたらす

世界のCO2排出量が急増、08年金融危機の影響消える
2010年の化石燃料とセメント産業による二酸化炭素(CO2)排出量は、開発途上国での急増を受け、前年比5.9%増加して過去最大になった‥‥
(2011年12月5日 AFPから抜粋)
人類起源の気候温暖化に対する独立した確証
‥‥これまで人類活動が原因となった温度上昇の見積もりは、さまざまな原因による空間的および時間的な温暖化のパターンを正確にシミュレーションする気候モデルの能力に依存してきた。新しい結果は、この仮定に基づいておらず、したがって最近の温度上昇に対する人類起源の原因の重要性をさらに確実なものとしている。‥‥
(2011年12月5日 Natureから抜粋)
温暖化:アマゾン川流域、今世紀末にも干上がる?
地球温暖化の影響で、緑豊かな南米アマゾン川流域が今世紀末までに乾燥化する恐れがあるとの分析を、国立環境研究所(茨城県)のチームがまとめた。‥‥
(2011年12月5日 毎日新聞から抜粋)
極寒の北極海がなぜ 温暖化の「加速器」に 海氷減り、暖流引き込む悪循環
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は北極は21世紀末に6〜6.5度上がると予測しているが、北極の海の温暖化は予測を上回る速度で進んでいる。‥‥
(2011年12月4日 日経から抜粋)
城南信金、東電の電気買いません 「脱原発」取り組み
契約の切り替えに伴い、年間の電気料金は従来の約2億円から1千万円減らせるという。‥‥
(2011年12月2日 中日新聞から抜粋)
再生可能エネルギー投資、初めて化石燃料抜く−温暖化対策に追い風
新規の発電施設への投資で、再生可能エネルギーが初めて化石燃料を上回り、金融危機に伴う停滞と国連の地球温暖化防止に向けた協議の行き詰まりの打開につながる兆しが示されている。 ‥‥
(2011年11月25日 ブルームバーグから抜粋)
IEA、『世界エネルギー展望2011年版』を発表

‥‥今後25年間の累積CO2排出量は、過去110年間分の全排出量の3/4に達し、長期的な平均気温の上昇が3.5℃となる軌道をたどる。2035年には、中国の一人あたり排出量は、OECD平均に並ぶ。もし仮に新政策が実施されなければ、6℃上昇という、さらに危険な軌道をたどることになるという。
(2011年11月24日 日刊温暖化新聞から抜粋)

参考
世界エネルギー展望2011年版 エグゼクティブサマリー

北極海の氷が「前例のない」割合で縮小、気候変動が原因か−研究
北極海の氷が過去1000年以上の間で「前例のない」割合で消えつつあるという研究が発表された。研究は、その原因が人間が影響を与えている気候変動にあることを示唆している。 英科学誌ネイチャーに24日発表された研究によると、過去数十年の傾向は、近い将来に北極で夏季に氷が消滅する可能性を示唆している。‥‥
(2011年11月24日 ブルームバーグから抜粋)
FAO:気候変動と対峙するには、伝統作物の保全が鍵となる
国連食糧農業機関(FAO)は11月14日、「食料及び農業に用いられる植物遺伝資源に関する国際条約」の採択から10周年を迎え、世界中の伝統作物と植物品種を、気候変動などの環境ストレスから緊急に保護する必要があると訴えた。‥‥
(2011年11月22日 日刊温暖化新聞から抜粋)
温室効果ガス濃度、史上最高レベルに 世界気象機関
世界気象機関は21日、地球温暖化の主要因となっている温室効果ガスの平均濃度が2010年、史上最高レベルに達したと発表した。‥‥
(2011年11月22日 AFPから抜粋)
破滅に突き進む気候変動
たぶん、これからの5年間も、世界はこれまでどおり数多くの化石燃料発電所、大量のエネルギーを消費する工場、そしてエネルギー効率の悪いビルの建設を続けるだろう。 世界的なエネルギー機構の詳細な分析によると、このまま行けば、世界的温暖化を安全なレベルに保つことは不可能になり、危険な状態につきすすむ気候変動を救う最後のチャンスも「永遠に失われる」という。‥‥
(2011年11月21日 OurWorld2.0から抜粋)
IEA試算 疑問だらけ
原発発電量「30年に18%」←20年で10% CO2「削減困難」←自然エネ考慮せず 経済負担「増大」←省エネ効果を無視 「原子力ムラが外圧利用」‥‥
(2011年11月19日 東京新聞から抜粋)
"世界で異常気象深刻”報告書
温暖化の影響で、世界各地で猛暑や大雨といった異常気象が深刻化しており、温室効果ガスの排出を削減することが急務だとする特別報告書を、IPCC=「国連の気候変動に関する政府間パネル」が発表しました。‥‥
(2011年11月19日 NHKから抜粋)
2050年に自然エネルギー100%は可能 WWF
‥‥自然エネルギーによって日本のエネルギー需要を満たすことは、少なくとも技術的には十分可能であることを示しました。 電力と熱・燃料の総合的な姿として、2050年に自然エネルギー100%への移行を完了するには、2020年には20.0%、2030年には49.6%、2050年には76.6%に達していることが必要であることがわかりました。‥‥
(2011年11月18日 WWFホームページから抜粋)
終末的光景へ:加アルバータ州のオイルサンド
環境と気象との因果関係をはっきりさせなければ、アルバータ州での石油抽出が終末的光景をもたらすのは明らかだ。原生林や湿地は荒廃・枯渇し、荒れた丘と有毒な沼に変り果て、周辺生物の再生には何世紀もかかることだろう。‥‥
(2011年11月18日 WIRED. jpから抜粋)
海面上昇、氷河縮小、温暖化が各地で顕著に―中国気候変動レポート
‥‥約50年間で中国の陸地表面平均温度が1.38度上昇したことや、青蔵高原の氷河が年7.8メートルのペースで縮小していることなどが明らかとなった。‥‥1950年代以降、中国沿海の海面は平均で毎年2.5センチメートル上昇しているという。‥‥
(2011年11月17日 サーチナから抜粋)
地球の気温上昇を2度以内に抑えるには、この10年間に確固たる行動が必要
‥‥2度以内という目標への実現可能な経路となる排出シナリオはたくさんあるが、この目標に近づくためには、国々はより高い目標を履行する必要がある‥‥
(2011年11月16日 日刊温暖化新聞から抜粋)
段階的な脱原発8割、代替策として9割が再エネ発電を選択
‥‥日本における原子力発電およびエネルギー政策に関しては、約49%が「1〜2年以内」もしくは「2020年まで」に原子力発電所を操業停止して廃炉プロセスに入るべきと回答し、2050年までの段階的な廃止を含めると約83%が日本における脱原発を支持した。原子力発電による電力供給量が減少した場合の対策(複数回答可)として、約90%が「再生可能エネルギーによる発電を増やす」をあげた。‥‥
(2011年11月15日 環境ビジネスから抜粋)
北極は瞬く間に温暖化している。今や、最も大きな氷山が解け始めているとの研究者の情報がある。
北極海の沿岸に浮かぶ漂流ステーション「北極」が、土台を据えられるだけ大きな氷山を見つけることが難しくなりつつあることから、ロシア人の学者も、この北極の温暖化を身をもって知らされている。‥‥
(2011年11月14日 VORから抜粋)
ラニーニャ現象が発生 来春まで続く見通し
気象庁は10日、南米・ペルー沖で海面水温が下がって異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が発生していると発表した。‥‥
(2011年11月10日 NNNから抜粋)
オーストラリア、来年7月から炭素税導入へ
オーストラリア上院議会は8日、気候変動の原因とされる温室効果ガスの排出量削減を目指し、石炭火力発電所などに炭素税を課す「クリーンエネルギー法案」を可決した。下院でも前月可決されており、来年7月1日に施行される。‥‥
(2011年11月10日 AFPから抜粋)
沈みゆくバンコク、洪水は不吉な未来の序章か
タイの首都バンコクが、ゆっくりと沈んでいる――もともと湿地だった土地に作られたバンコクを襲った洪水は、気候変動による暗い未来への序章にすぎないと専門家たちが警告している。‥‥
(2011年11月9日 AFPから抜粋)
地球温暖化は「確かに」起こっている
この10月、Berkeley Earth Surface Temperatureプロジェクトが、これまでで最も包括的なデータ解析結果に基づいて、地球が温暖化しているという結論を示した。このプロジェクトは、気候変動の懐疑論者からも一部資金援助を受けて運営されている。 ‥‥「今回の解析結果で、一部の懐疑論者が地球温暖化の現実に関する考え方を変えるかもしれない、と私は考えています」とMullerは語った。
(2011年11月7日 natureから抜粋)
CO2、年間増加量が最高の伸び 最悪シナリオ上回る
2010年の世界全体の二酸化炭素(CO2)排出量は09年に比べて18億8千万トン増え、1年間の増加量としては過去最高の伸びを記録したことが3日、米エネルギー省のまとめ(速報値)で分かった。 ‥‥AP通信によると、排出量の増加は、今世紀末の平均気温が20世紀末に比べて4度上がるとした「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の最悪シナリオの想定を上回る勢いで、さらなる気温上昇の恐れも出てきているとしている。
(2011年11月4日 共同通信から抜粋)
アジア大陸でジャワサイが絶滅
世界自然保護基金(WWF)は10月25日、アジア大陸部ではジャワサイが絶滅したと発表した。‥‥
(2011年10月31日 ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
EU世論調査:気候変動は非常に深刻な問題とする回答者は68%

欧州連合(EU)が10月7日に発表したユーロバロメータ調査(EUの世論調査)によると、欧州の人々の68%は気候変動を非常に深刻な問題だとみており、約80%の人は気候変動対策によって経済や雇用が促進されると考えている。‥‥
(2011年10月30日 日刊温暖化新聞から抜粋)

参考
地球温暖化を信じる米国民が増加

米国の水資源不足、気候変動で深刻に=専門家が警告
‥‥問題は砂漠の都市ラスベガスのように明らかに水の必要な地域で水を確保するかだけではないと指摘する。降水量が多く、真水の供給源が豊富に見える地域でも、需要が供給能力を超えるようになっていくという。  同教授は「米国の人口は2050年までに4億2000万人になるとみられている。新たに増える1億2000万人分の水をどこから調達するのか」と問いかけた。
(2011年10月28日 時事ドットコムから抜粋)
世界人口70億人へ、資源争奪など不穏な時代の幕開けか

国連の推計によると、世界の人口は10月31日に70億人を超える。人類はこれまで経験したことのない人口密集時代に突入するが、急速な都市化や環境の悪化、医療や教育への需要急増、資源や雇用の配分など、70億人突破は世界がこれから不穏な時代を迎えることを暗示しているとの指摘もある。‥‥
(2011年10月26日 ロイターから抜粋)

参考
70億人突破 地球は増える人口を養えるか

CO2「25%削減」方針変わらず 細野環境相
細野豪志環境大臣は25日の衆議院環境委員会で、‥‥「25%削減の考えを変えているわけでない。議論には柔軟に対応していきたい」と法案の修正に柔軟に対応していく姿勢を示しながらも、CO2削減の数値については政府として考えを変えていない旨を語った。‥‥
(2011年10月25日 サーチナから抜粋)
世界の気温上昇幅、数十年で「2度」超える可能性も=論文
世界の気象学者は23日に英科学誌ネイチャーに掲載された2本の論文で、温室効果ガスの排出量が増え続けると、地球の気温の上昇幅はわれわれの多くが寿命を迎えるまでに、一部の地域で「安全」とされる水準のセ氏2度を超える恐れがあると警告した。‥‥
(2011年10月24日 時事ドットコムから抜粋)
地球温暖化で動植物が小型化? 化石調査と実験で判明
地球温暖化の影響で多くの動植物の小型化が進み、いずれ人間の栄養源にも影響が及ぶかもしれない――。‥‥温暖化と降雨不順の影響は、海中の微生物から地上の肉食動物に至るまで生態系の隅々にまで及んでいるという。同大学のデービッド・ビックフォード氏は、特に温度変化の影響を受けやすいカエル、カメ、ヘビなどの外温動物は、水中でも地上でも既にかなりの小型化が進んでいると指摘する。‥‥
(2011年10月18日 CNNから抜粋)
温暖化ガス「25%削減目標、撤回すべきでない」
‥‥やればできるのだが、制度が邪魔をしてきた。自律分散型の電力供給をやろうとすると、電力系統への接続で周波数が不安定になるなど電力会社などから技術的な理由をあげられ、なかなか踏み切れないできた。冒頭であげた北九州のエコタウンなどはやればできるという例だと思う。思い切って変えていけなければ、日本全体が沈んでいくだけだ
(2011年10月12日 日経から抜粋)
地熱発電の利用拡大、開発規制緩和へ‥‥政府方針

‥‥地熱発電所の有望地点の多くは、国立公園などの開発が制限されている地域にあり、新規開発が進まない要因になっていた。公園内で開発前の掘削調査を行うには、自然公園法や温泉法に基づく開発許可を得ることが必要となるほか、森林法の保安林解除の手続きが課せられる場合もある。このため、政府は関係法の運用を見直し、地熱発電目的の開発に限り許可手続きを簡素化することにした。
(2011年10月12日 読売新聞から抜粋)

参考
なぜ増えない 日本の"地熱"

太陽活動衰退期にも可視光放射増加、改めて問われる温暖化の原因
太陽活動の衰退期は、予想されてきたほど地球の冷却化に貢献していないとする研究結果が7日の英科学誌ネイチャーに発表された。‥‥温暖化懐疑派は、地球は太陽活動の影響で冷却化と温暖化を周期的に繰り返していると指摘してきたが、衰退期に温暖化効果を持つ可視光放射が増えるということは、太陽が気候に与える影響について認識を改める必要があることを意味する。 ただしヘーグ教授は、衰退期に温暖化効果が現れるのであれば、活発期には冷却効果が現れているかもしれないと指摘する。 その場合、過去100年間の平均気温の上昇は、これまで考えられてきた以上に温室効果ガスに起因していると言うことができる。‥‥
(2011年10月8日AFPから抜粋)
パナマ会議 ポスト京都枠組み、COP17採択絶望的

12年末に先進国の温室効果ガス削減義務の期限が切れる京都議定書後の枠組みを協議してきた国連気候変動枠組み条約の特別作業部会が7日午後(日本時間8日)、パナマ市で閉幕した。主要議題で各国の主張は対立し目立った進展はないまま1週間の協議を終えた。今回は11月末から南アフリカで開かれる同条約第17回締約国会議(COP17)に向けた最後の事前交渉で、COP17でポスト京都の新たな枠組みを採択することは絶望的になった。‥‥
(2011年10月8日毎日新聞から抜粋)

参考
「ポスト京都」合意絶望的 交渉、進む「日本外し」

公害排出国は気候変動会議を欠席せよ

北極オゾン層、8割が破壊
‥‥生物に有害な紫外線を遮るオゾン層の破壊は南極上空で顕著な現象で、北極では少なかった。だが、今年4月に高度18キロ〜20キロメートルでオゾン量が80%も破壊されていたことが分かった。‥‥
(2011年10月3日日経から抜粋)
熱帯雨林を伐採、パーム油洗剤のアブラヤシ植林で温暖化進む
エコ商品、思わぬ反エコ 国立環境研が分析  
熱帯雨林を伐採しアブラヤシを植林すると、森林が本来ため込むことができた炭素量が30年後で65%減っていたことが、国立環境研究所(つくば市)などのチームの分析で分かった。減少分は大気中の二酸化炭素となって地球温暖化を悪化させた恐れがある。アブラヤシは、環境にやさしい洗剤やバイオ燃料の原料になるパーム油を採ろうと、栽培面積が急増している。消費者の高まるエコ意識が、環境悪化を招くことを示唆する結果として注目される。‥‥
(2011年9月30日毎日JPから抜粋)
雲は温暖化の原因ではない
米国、テキサス州カレッジステーション―実は雲が気候変動の根本的原因であるという最近の主張に反論し、テキサスA&M大学教授のアンドリュー・デスラー氏は9月6日、雲は気候変動を増幅させるだけだとする研究を米国地球物理学連合の学会誌『Geophysical Research Letters』に発表した。‥‥
(2011年9月30日日刊温暖化新聞から抜粋)
アマゾン巨大ダム計画、連邦裁が中止命令 ブラジル

ブラジルの連邦裁判所は29日、アマゾン川流域に計画されている総工費110億ドル(約8400億円)規模の巨大ダムの建設計画の中止を命じた。‥‥
(2011年9月29日AFPから抜粋)

参考
米最大のダム撤去計画、解体作業始まる
八ッ場ダム問題 国の検証に疑義相次ぐ

地熱発電 開発資金を支援へ
経済産業省は、将来の再生可能エネルギーの柱の1つとして期待される「地熱発電」の開発を促すため、地熱発電に取り組もうとする企業に対し、巨額の初期投資の一部を支援する新たな制度を設ける方針を固めました。‥‥
(2011年9月25日NHKから抜粋)
京都議定書、EUが延長主導へ
‥‥EUは昨年、京都議定書の条件付き延長容認に転じた。デルベケ総局長の発言は、11月28日に南アフリカで開幕する国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)で、EUが議定書の延長論を主導する姿勢を鮮明にしたものだ。‥‥
(2011年9月25日読売新聞から抜粋)
太陽光発電、10年後には1兆7千億円市場に

矢野経済研究所は、国内の太陽光発電システム市場を調査した結果を発表した。それによると、2020年度の同市場は、2010年度比263.2%となる1兆7,250億円まで拡大する見通し。‥‥
(2011年9月21日環境ビジネスから抜粋)

参考
宮崎駿:現在の太陽光発電もあんまり好きになれないんだけどね。
GDP信仰から脱却 国連決議

トヨタ、水とCO2のみで人工光合成 温暖化解決手段にも

トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手町)は20日、太陽光、水、二酸化炭素(CO2)のみを原料に、人工光合成を実現する技術を開発したと発表した。特殊な光や薬品を加えて人工的に光合成させる技術はあったが、添加物を使わない方法は世界で初めてという。‥‥
(2011年9月20日日経から抜粋)

史上2番目に小さい面積=北極海の氷、融解進む−宇宙機構

北極海の海氷面積が今月9日時点で453万平方キロと、2007年の425万平方キロに次いで衛星観測史上2番目に小さくなったことが分かった。‥‥
(2011年9月20日時事ドットコムから抜粋)

動かぬ台風、前線なしでも豪雨 温暖化一因の指摘も
大規模な河川の氾濫や土砂災害で深刻な被害を出した台風12号。奈良県や三重県の南部では、降水量の記録を塗り替える地点も出た。勢力だけをみると、もっと大きな台風は数多くあったが、ここまでの雨は降らなかった。様々な要因が重なったためとみられているが、地球温暖化で今回のようなケースは珍しくなくなるとの指摘もある。地域防災に新たな課題が浮上した。‥‥
(2011年9月18日日経から抜粋)
地球温暖化を信じる米国民が増加
ロイター通信が15日発表した世論調査結果によると、地球温暖化を信じている人の割合は昨年より増えており、この変化は共和党の大統領選挙候補者指名争いの議論によって影響されている公算が大きい。  地球温暖化を信じている米国民の比率は83%で、昨年の75%を上回った。‥‥
(2011年9月16日時事ドットコムから抜粋)
温室効果ガス「25%削減目標の撤廃を」 経団連が提言

経団連は15日、「2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する」とした政府の中期目標を撤廃すべきだとする提言を発表した。震災や原発事故を機に、国のエネルギー政策が再構築を迫られているためで、国際的な公平性や実現可能性、国民負担の観点から「改めて透明で開かれた国民的な議論を行う必要がある」としている。‥‥
(2011年9月15日産経ニュースから抜粋)

参考
「上から目線」経団連会長に枝野氏チクリ
経団連が原発を死守したい訳

黒色炭素の排出削減、温暖化対策として最も効果が早く経済的
‥‥黒色炭素は、ディーゼル車両や船舶などの排気から、また途上国で調理や暖房用に燃やされる薪や動物の糞などから排出される。この研究の計算によると、黒色炭素の排出を減らすことで、北極圏の一部の気温上昇を15年間で1.7℃近く抑えることが可能だという。 同博士は、「このような即効性のある温暖化対策は他にはない」と述べ、「黒色炭素の排出は二酸化炭素に次いで大きな温暖化要因であるが、これまでの気候モデルでは過小評価されており、国内的にも国際的にも十分規制されてこなかった」と語る。‥‥
(2011年9月14日日刊温暖化新聞から抜粋)
GDP信仰から脱却 国連決議

GNH(グロス・ナショナル・ハピネス=国民総幸福)。「社会の最終目標は国民の幸福実現にある」と、ヒマラヤの仏教王国ブータンが追求する国家理念が、世界の注目を浴びている。人口70万人、九州とほぼ同じ面積の小国を一つのモデルに、日本政府や熊本、福岡両県などが「幸福度」を研究。国連はGNHを新しい開発指標とする決議を採択した。東日本大震災、福島原発事故を受け、経済的繁栄を最優先するこれまでの価値観、生き方が問い直される中、3度目のブータン訪問で見聞きしたGNHの現状を報告する。‥‥
(2011年9月14日西日本新聞から抜粋)

参考
経済的な会計計算(例えばGDP)が間違っているのは、資源の消耗・枯渇と(それにともなう)エントロピーの増大を、富の創造と取り違えているからである

今の経済システムは「エネルギー中毒者」だ

‥‥米国では常に9.11が話題に上がるが、3.11の方が世界にとって重要な日付になるはずだ。自然を破壊すれば、我々は生きていけない。それなのに便利な生活を求めて、大地、海、空気を汚染してしまった。生活様式を江戸時代まで戻そうとは言わない。ただ、いずれ食料や水は人口増加に追いつけず不足する。畑を増やすために森林をこれ以上伐採するのは無理だし、そもそも人類は(酸素供給減として)森林にも頼っている。人口増加は人類にとって自殺行為になる。フクシマの原発事故はこうした現状に対する警告だ。
(2011年9月13日日経ビジネスから抜粋)

参考
指数関数的に増殖する成長システムは必ず実在的世界との乖離を生じる。真の富は、化石燃料資源の使い尽くしにもとづくのではなく、太陽からのエネルギーの現在のフローにもとづくものだ。

20年あまりの世界の食料価格の推移をグラフ化してみる
‥‥今データは1990年以降にFAOが世界の食料価格の月ごとの変化を定期的に監視・統計した上で食料価格指数として発表しているもので、昨今の各種商品市場の動向や政治情勢を判断する際に、重要な指針となりうるものである。‥‥
(2011年9月10日サーチナから抜粋)
ソマリアの飢饉さらに悪化、75万人に餓死の危険迫る
国連食糧農業機関(FAO)は5日、ソマリアで人道援助を必要としている人が400万人に達し、75万人に餓死の危険が迫っていると発表した。‥‥
(2011年9月6日CNNから抜粋)
北極圏の海氷量が記録的低水準に=米科学者グループ
アクセル・シュワイガー氏ら米ワシントン大学の科学者グループによると、夏季における北極海の海氷量は昨年、過去最低水準に落ち込んだと見られる。氷の溶解ペースが結氷ペースを上回っていることを示唆するもので、この研究結果は近く発表される。 夏季の最低海氷量は2007年に過去最低を記録していた。今回の研究は、北極圏での急激な気候変動によって夏季の海氷が今世紀中にゼロになるとの見方を裏付けるものだ。‥‥
(2011年9月6日時事ドットコムから抜粋)
「石油作る藻」仙台市が実験 東北大・筑波大と共同研究

仙台市は筑波大学、東北大学と共同で、藻を使って石油を作る実証実験を始める。オーランチオキトリウムという藻を使い、水中の有機物を吸収して石油(炭化水素)を作る。市は下水処理場「南蒲生浄化センター」を藻の培養の実験場所として提供する。実用化できれば再生可能エネルギーを使った復興のモデルとなりそうだ。‥‥
(2011年9月6日日経から抜粋)

参考
IHI、「藻から重油」に本格参入 原油高騰のヘッジ期待

ドイツの再生可能エネルギー、初の電力の20%越え!

2010年度実績で、電力の17%、総エネルギーに対して11%を再生可能エネルギーで賄うという実績を積んでいるドイツ。脱原発路線を確実にして、さらに2011年上半期で、再生可能エネルギーが電力の20%越え、速報値で20.8%を達成しました。‥‥
(2011年9月5日ソフトエネルギーから抜粋)

参考
(日本) 自然エネルギーなぜ "1%" に?

地球環境に変動?太陽北極域で異例の磁場反転

宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。  太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。‥‥
(2011年9月2日読売新聞から抜粋)

参考
これまで見たことのない太陽面大爆発

経済成長という夢の終えん

今の世界はどの程度までリアルか? 過去60年間の経済成長のうち、本当の成長はどのくらいあっただろうか? 富、快適な暮らし、給料、お年寄りが一般的あるいは必要だとして受け取る年金のうち、リアルなのはどの程度までか? そして様々なレベルの借り(金銭的および生態学的な借り)が作り上げた持続不可能な幻想は、どの程度まで本物だろうか? アイルランドに行けば、レンガやモルタルでさえ蜃気楼だということが分かる。負債の上に建てられた新経済の驚異は、価値もなく空虚なたたずまいを見せている。‥‥
(2011年9月1日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

参考
『借金を燃料としてくべる成長』という幻想・・・は、結局のところ社会的な災厄を招き、経済的な負債と地球生態環境的な負債を将来世代と貧しい人びとに押しつけ、たらい回しにすることになるだろう。指数関数的に増殖する成長システムは必ず実在的世界との乖離を生じる。

IEA:世界の電力、2060年までに大半が太陽エネルギー利用に
国際エネルギー機関(IEA)は、今後50年以内に世界の電力の大半は太陽エネルギーを利用したものになるとの見通しを示した。環境を破壊する地球温暖化ガスの排出量が削減されるという。 ‥‥
(2011年8月30日ブルームバーグから抜粋)
「気候が紛争のきっかけに」、初めて科学的研究で示される

気候の変化は、ときに紛争の原因だと指摘されてきた。たとえば、気候の変化で収穫量が激減し、飢えた農民が都市部に流れ込んだことが、1789年のフランス革命に燃料を注いだとされている。この説を支持する証拠は「粗雑」あるいは「逸話的」だと批判されることが多かった。だが、気候変動と暴力との間に明白な関連があること結論づけた初の科学的な研究が英科学誌ネイチャーの8月25日号に発表された。‥‥
(2011年8月29日AFPから抜粋)

参考
気候変動は精神的にも悪影響、豪研究
地球規模の自然災害頻発・深刻化は人災
気候の安定と文明の期間は重なる

国会で可決された「再生可能エネルギー法」を全文紹介!
電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案‥‥
(2011年8月29日EOLニュースから抜粋)
北極海の海氷面積、7月は観測史上最小

JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、北極海の平均海氷面積は先月、およそ750万平方キロメートルと、7月としては観測史上最も小さい面積だったということだ。‥‥
(2011年8月25日北極圏ニュースから抜粋)

参考
減る北極海の氷河‥‥“秋の寒波”来るのか
北極海に100キロ超の渦=生態系研究に活用―海洋機構
北極海の海氷が急速に縮小する原因判明?
北極の海では、もはや後戻りのできない変化が始まろうとしている
北極圏海氷面積最新情報 JAXA

自然エネルギーなぜ "1%" に?

‥‥その方向性を決めたのは経済産業省の審議会での議論です。
議論をリードしたのは電力関係の出席者だったといいます。
報告書に盛り込もうとした、「新エネルギーは我が国のエネルギー源の一翼を担うことも可能」という一文が問題視されたのです。

「一翼」というのはいったいなんなのだと申し上げたくなる。(東電 勝俣氏)

補完的エネルギー源が「一翼を担う」という意味合いはよくわからない。過度な期待を抱かせないような文面をはじめに書くべきだ。(電力総連 妻木氏)

自然エネルギーは主食ではない。餅に巻く海苔のようなものだ。(電事連 殿塚氏)‥‥
(2011年8月25日NHKスペシャルから抜粋)

参考
ドイツの再生可能エネルギー初の電力の20%越え

水資源不足と人口急増、世界食料危機に直面 国連
人口増加と水資源問題で地球が食料と環境の危機に向かっており、唯一の解決策は農業技術の向上と生態系のより賢明な活用しかないとの報告書を、国連が22日、スウェーデンのストックホルムで開幕した水問題の国際会議「世界水週間」で発表した。‥‥
(2011年8月23日AFPから抜粋)
食料価格と世界的政情不安:まもなく「臨界点」に?

政情不安の発生は食料価格の高騰と関係しており、近年の北アフリカや中東等で見られた政変は、さらに大規模な混乱の前触れを示す可能性があるとする研究結果が発表された。‥‥ ‥‥主に商品投機、農作物の燃料への転用、および肥料と石油の価格上昇がもたらしているこの傾向は、2012〜2013年の間に、問題の数値を超えるとみられる。 「そのレベルに到達してしまえば、価格の急騰はもはや問題ではない。問題はこの傾向のほうだ。そして傾向を軌道修正するほうが、より困難だ」とバー=ヤム所長は述べる。このレベルに到達したとき、北アフリカや中東より安定した国々でも、広範囲に及ぶ政情不安や社会不安が発生するおそれがあるという。
(2011年8月19日WIREDから抜粋)

参考
自己組織化臨界

動物の生息域、温暖化で移動か 高く涼しい場所へ
世界各地の動物の生息域が、予想を超えるペースで緯度や標高のより高い場所へ移動しているとの研究結果を、科学誌サイエンスが18日、公開した。‥‥
(2011年8月19日CNNから抜粋)
温暖化懐疑派、警鐘鳴らす学者に嫌がらせや脅し

米国やオーストラリアで、地球温暖化に警鐘を鳴らす著名な気象学者らが、温暖化に懐疑的な勢力から嫌がらせや脅しを受けている。  危機感を強めた科学者団体が、個人攻撃を非難する声明を出し防戦する事態となっている。‥‥
(2011年8月17日読売新聞から抜粋)

参考
進化論も気候変動も否定、米大統領選に名乗り上げたペリー氏

生物多様性の損失、保護地域のみでは抑制不可能
‥‥保護地域という戦略に大きく依存し続けることが、「予測されている保護地域の増加率が低すぎる」「保護地域の規模と結合性が不適切」「保護地域は人間による脅威の一部のみを改善」「資金不足」「人間の開発との対立」という、五つの主な技術的及び実用的な限界があると指摘されている。 モラ博士は、「明らかに、生物多様性の損失の問題は過小評価されており、この問題を解決するための保護地域の能力が過大評価されている」と述べた。‥‥
(2011年8月16日日刊温暖化新聞から抜粋)
大気からCO2を除去、アメリカで研究
大気中の二酸化炭素(CO2)を、化学物質を利用して直接取り除く「CO2直接回収技術(DAC)」の研究が進められている。木などの緑色植物もCO2を吸収するが、より効率的な環境技術が実現するかもしれない。‥‥
(2011年8月15日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
ソマリア食糧危機 ガーナの少年が基金を立ち上げ

干ばつによる深刻な食糧危機が続くソマリアの助けになりたいと、ガーナに暮らす11歳の少年が基金を立ち上げた。夏休みの間に2000万ガーナセディ(約10億円)を集めたいとしている。‥‥
(2011年8月15日AFRICA Business Newsから抜粋)

参考
ソマリアの子供「40万人が餓死恐れ」 数か月間で数万人が死亡し、1200万人以上が食糧不足
東アフリカ、過去60年で最悪の干ばつ 飢饉がせまる

原発は温暖化対策に役立たない−この世界には、はるかに有効な二酸化炭素の排出削減政策がたくさんある
‥‥グラフにある8カ国の中で、原発建設を強力に進めている唯一の国である日本の排出量だけが目立って増えていることが分かる。このことは、原発頼みの日本の温暖化対策が完全に失敗していることを示している。逆に言えば、この世界には原発に頼ることよりも、はるかに有効な二酸化炭素の排出削減政策がたくさんあるということだ。‥‥
(2011年8月11日 47NEWSから抜粋)
北極の氷床面積、7月観測で過去最低水準 米機関が報告
米国の国立雪氷データセンターは6日までに、今年7月の北極の氷床面積が同月の記録としては観測史上、最低水準を示したと発表した。平均面積は約7925万平方キロで、2007年7月に記録されていた最低数値より約21万平方キロ減っていた。‥‥
(2011年8月6日 CNNから抜粋)
石油ピークを迎えた世界が直面するエネルギーと経済の危機
  • 世界の石油生産はピークを迎えている
  • 現代文明を築いたのは化石燃料であり、それに取って代わる代替エネルギーはない
  • 「腐敗」した米国および世界の経済システムではその危機に対処することはできない
  • 米国の外交政策はエネルギーコントロールに基づいている:イラク戦争は石油のためのもの
  • 大規模農業の化石燃料への依存により緑の革命が引き起こされたが、土壌を駄目にしてしまった エタノール補助金は無意味であり、世界が食料として必要とする穀物を消費するものである
  • この経済の破滅の根本原因は、社会の石油依存にある 政策立案者はゼロ成長の経済を作り、出産の自由など微妙な問題を提起しなければならない
  • 代替エネルギー事業は政府の監視下に入り、実用的な量のエネルギーを迅速に生み出さなければならない
  • 食糧の地産を始めとする地域による自給は必要不可欠である
    (2011年8月3日ITmediaから抜粋)

参考
石油生産がピークを過ぎた

温暖化後の地球ではエルニーニョ現象はより大規模化し、頻発する
‥‥地球が温暖化していた鮮新世にエルニーニョ現象があったのかどうか。これは、長年議論が続けられてきたテーマだった。「地球全体の温度が上がると、太平洋の東西で水温差が小さくなり、海水のダイナミックな対流が滞るのでエルニーニョ現象は起こらない」という、人類にとって“都合の良い”仮説が提唱されていたのだ。今回の研究成果は、その仮説を否定するものとなった。そして「温暖化後の地球では、太平洋の東西の水温差はさらに拡大し、エルニーニョ現象はより大規模化し、頻発する」という逆の仮説が、にわかに信ぴょう性を帯びてきた。今後、この時代の研究がさらに進めば、より正確な予測が可能になるだろう。いずれにしても、温暖化で大気中の水蒸気量が増した環境下で発生するエルニーニョ現象の被害は、現在よりも格段に大きくなることは容易に想像ができる。今回の研究成果は、温暖化防止の切実さを改めて浮き彫りにしたようだ。
(2011年8月1日日経から抜粋)
"自然エネ" 抑制の恐れ 国会審議の「特別措置法案」
太陽光や風力など、自然エネルギーで発電された電気の買い取り制度創設を柱とする再生エネルギー特別措置法案。国会審議が本格化する中、自然エネルギー普及を目指す環境団体と、電力料金の値上げを抑えたい経済界の溝が表面化している。「経済界寄りに内容が修正されるのでは」と警戒する声も上がっている。法案の国会審議は、七月中旬にスタート。環境団体はほっとしたものの、審議が進むにつれ、不満を募らせている。「自然エネルギーの促進法ではなく、制限法になってしまいそう」など懸念の声まで聞かれる。‥‥
(2011年8月1日東京新聞から抜粋)
再生可能エネルギー:特許、日本最多 世界の55% 実用化技術力は遅れ
世界各国で出願された4万7000件余りの再生可能エネルギーに関する特許のうち、日本で出願された特許件数が全体の55%を占めることが、環境省のまとめで分かった。日本の活発な研究現場の実態を示す一方、生産現場の技術力は他国に及ばないとの専門家の評価もあり、実用化に向けた幅広い展開が今後の課題になりそうだ。‥‥
(2011年 7月31日毎日jpから抜粋)
米国:再生可能エネルギーの生産量、原子力を上回る

米国エネルギー情報局(EAI)が6月28日に発表した『月次エネルギー報告2011年6月』(Monthly Energy Review June 2011)によると、米国における今年1月から3月までのエネルギー生産量は、化石燃料が14.767千兆Btu、再生可能エネルギーが2.245千兆Btu、原子力が2.125千兆Btuと、再生可能エネルギーが原子力を上回っていた‥‥
(2011年 7月26日日刊温暖化新聞から抜粋)

参考
脱原発、米政府「検討する考えない」 大統領補佐官明言
米 “脱原発”の詳しい説明求める
日米原子力協定によって米国からの濃縮ウラン購入を義務付けられて今に至っている

アフリカ東部食糧危機 支援を

アフリカ東部のソマリアを中心に深刻な干ばつが続き、食糧危機が起きている問題で、FAO=国連食糧農業機関は、ローマで国際会議を開き、食糧の不足に苦しむ人々を救うためには、今後1年間で日本円で1500億円に上る支援が必要になるとして各国に協力を呼びかけました。‥‥
(2011年 7月26日NHKから抜粋)

参考
東アフリカ、過去60年で最悪の干ばつ 飢饉がせまる

サウジアラビアの楽観的な増産見通しに大いなる疑惑!
一連の状況から読み取れるのは、「サウジの石油生産はすでにピークを打っており二度と生産量が1000万b/dを超えることは不可能であるだけでなく現在の900万b/dが最大限の生産能力」ということだ。 僕が出した結論に対し、昨年秋(とはいっても最新)に発表された『世界エネルギーアウトルック2010』によると、「サウジアは2009年の960万バレルから2035年には1460万バレルまで増産し世界最大産油国の座をロシアが奪い返す」‥‥としている。足元の最大増産幅1250万b/dから更に200万b/d以上、増産されるとの見通しだ。 仮の話しだが、この見通しを、まともな感覚で発表しているのだとするなら、統計元のIEAは、よほどの保守派の集まりか、あるいは事実を知っていないがら隠している確信犯ということになる。 日本の原発事故後がそうだったように、You are screwed(あなたはだまされている)のか?!‥‥
(2011年 7月21日ドットコモディティから抜粋)
地球温暖化対策法案 成立もう断念‥‥早すぎ批判も
民主党は20日、今通常国会に政府が提出した法案のうち、野党の協力を得るメドが立たない約10本の成立を断念する方針を固めた。‥‥
(2011年 7月21日読売新聞から抜粋)
ベネズエラの原油埋蔵量、サウジを抜く=OPEC
石油輸出国機構(OPEC)は年次統計報告の中で、2010年時点のベネズエラの原油確認埋蔵量がサウジアラビアの埋蔵量を超え、世界最大の原油埋蔵量を持つ国になったことを明らかにした。ベネズエラの確認埋蔵量は2965億バレルで、前年から40%増え、サウジアラビアの2645億バレルを上回ったという。 ‥‥
(2011年 7月19日ウォールストリートジャーナルから抜粋)
危機的状況が進む世界の水産資源

食料、水資源、レアメタル‥‥と人口増加と経済拡大によって、資源が次々に危機的状況に陥っている。なかでも、水産物の現状は深刻をきわめている。最近公表された国連食糧農業機関(FAO)の「世界漁業・水産業白書2010」では、世界における水産物の1人当たり供給量は2008年に過去最高に達し、持続的な生産の維持がいよいよ困難になっていると警告している。‥‥
(2011年 7月19日ECO JAPANから抜粋)

参考
海洋生物専門家の国際パネルが6月20日に報告書を発表し、「世界の海は人類史上例のない海洋種の絶滅期に入るリスクが高い」と警告した。
海洋生物大量死の危機5500万年ぶり 専門家集団
50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画が警告
「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
ブリから放射性物質検出 大型魚が早期汚染してるのは不気味

森林は温暖化防止に想定以上の貢献=豪研究者が調査報告

‥‥報告によると、森林破壊を考慮に入れても、石炭燃焼など人間活動によりこれまで排出された二酸化炭素(CO2)の10%超を森林が吸収していることが分かった。‥‥ ‥‥カナデル氏を中心とする研究者チームは、森林のCO2吸収量は150億トン弱で、世界全体の排出量のほぼ半分に達することを突きとめた。 しかしカナデル氏らによると、森林破壊によるCO2排出量が107億トンに上ると推定され、森林を破壊せず保護していた場合の森林の温暖化防止効果ははるかに大きくなるという。‥‥
(2011年 7月15日時事ドットコムから抜粋)

参考
地球温暖化でのカーボンシンク効果は過大評価か

電気自動車の蓄電池を電力系統につなぐ試み始まる

デンマークは、世界に先駆けて「Vehicle-To-Grid(V2G)」(ビークルツーグリッド)を市場試験することになった。ビークルツーグリッドとは、EV(電気自動車)の蓄電池に蓄積されている電力を、電力系統に供給する技術。電気自動車の所有者は蓄電池を配電グリッド網と接続して電力の安定供給に貢献する傍ら、自動車の寿命中に約10.000ドル相当を稼ぐことが可能になるということで、高価な電気自動車を購入する際のインセンティブなることが期待される。 ‥‥
(2011年 7月11日エコロジーオンラインから抜粋)

参考
日産自動車、EVの充電に太陽光発電を利用する実験を開始

日本のエネルギー、現在と未来の課題
‥‥アンドリュー・デウィット氏は、「方法はいくらでもある」と話す。「理想論に聞こえるかもしれないが、日本では再生可能エネルギーの需要が存在しながら、これまで抑え込まれてきた。今後の1〜2年で、驚異的に拡大する可能性もある」。  ただし、原子力推進派も簡単にはあきらめないとデウィット氏は述べる。「風力発電はうるさ過ぎる、風車にぶつかった鳥が命を落とすなど言い訳はたくさんある。この国のエネルギー経済は今後の数カ月で決まる。おそらくカギを握るのは、真夏の暑さと原発事故の深刻度だろう」。
(2011年 7月8日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
IHI、「藻から重油」に本格参入 原油高騰のヘッジ期待

IHIは7日、藻を光合成で増殖させる過程から重油を抽出する「藻バイオ燃料」事業に本格参入すると発表した。8月上旬をめどに、藻の育成技術を持つベンチャー企業2社とともに新会社を設立。横浜市のIHI横浜事業所内に設備を導入して大量培養に向けた実証実験を始め、3年後をめどにサンプル燃料の販売開始を目指す。‥‥
(2011年 7月8日SankeiBizから抜粋)

参考
藻由来バイオ燃料で米国の輸入石油17%代替も可能に
植物プランクトンから作る「未来の燃料」、CO2も吸収 スペイン
日本が産油国になる日

史上最速の海面上昇が温暖化に関連

‥‥紀元前200年から紀元1000年まで比較的安定していた海水面は、11世紀に400年間毎年約0.5ミリずつ上昇して中世の異常気象として知られる温暖期の一因となった。その後の小氷河期とよばれる寒冷期には、19世紀末まで続く2回目の海水面安定期を迎えた。19世紀末以降は、年間平均2ミリ以上ずつという、史上最速の海面上昇となっている。
(2011年 7月3日日刊温暖化新聞から抜粋)

参考
温暖化で海面上昇が加速 今世紀末までに1メートルの予測

異常気象 干魃、洪水、噴火、熱波、寒波‥‥ 各地で頻発、地球の叫び声が聞こえる
この地球はいったいどうなってしまったのだろうか。近年、世界中で指摘されるようになった異常気象による自然災害が、今年も各地で頻発している。干魃(かんばつ)による山火事、集中豪雨による大洪水、火山の噴火、熱波、寒波‥‥。海外通信社からは連日のように、猛威をふるう災害の現場やその爪痕をとらえた世界各国の写真が送信されてくる。 ‥‥
(2011年 7月3日産経ニュースから抜粋)
東アフリカ、過去60年で最悪の干ばつ 飢饉がせまる

東アフリカは「アフリカの角」を中心に過去60年で最悪の干ばつに見舞われており、約1000万人が何らかの影響を受けているとする報告書を、国連人道問題調整事務所が28日発表した。一部地域は飢饉(ききん)の瀬戸際にあるという。 報告書によると、雨季に雨が少なかったことに加えて食料価格が高騰したため、ジブチ、エチオピア、ケニア、ソマリア、ウガンダなどでは深刻な食糧不足に陥っている。 食料価格は現在も上昇を続けており、ケニアの一部地域では穀物価格が過去5年間の平均を最大80%も上回り、エチオピアでは消費者物価指数が約41%も跳ね上がった。 ‥‥
(2011年 6月29日AFPから抜粋)

参考
ウガンダからの支援物資 ノートとえんぴつを日本に
干ばつが続くケニアの村で保健指導に携わるJICA専門家が、村で採れた豆を日本の被災者にと声を掛けられた
エチオピア政府は、東日本大震災の義援金として、544万ブル(約2500万円)を在エチオピア日本大使館に寄付した。
震災への子供たちの祈り〜ケニア・キベラ・マゴソスクールの子供たち
東北地方太平洋沖地震 ジブチにおける「日本国民との連帯の一日」について
ソマリア干ばつ深刻化、数千人が近隣国へ流入の末に餓死
世界中からのメッセージ

IEA、石油備蓄6000万バレルの放出を決定

国際エネルギー機関(IEA)は戦略石油備蓄6000万バレルを協調放出すると発表した。内戦状況にあるリビアなどからの原油輸出停止で生じた供給問題を緩和するためで、これを受けて石油価格が低下した。 ‥‥
(2011年 6月24日WSJから抜粋)

参考
2度目は効かない IEAの原油押し下げ介入
IEA加盟国の備蓄日数
アジアにおける石油備蓄日数 日本:175日 韓国:130日 台湾:90日 中国:25日 フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール:15日程度 それ以外:なし
多くの産油国が既に生産能力の限界に達している中、余剰生産能力を持っているのはOPEC諸国だけ
サウジアラビア以外は増産余力はゼロ
ピークオイル説は、今では仮説ではなく、現実の話しなのである。

もんじゅ炉内落下の装置、引き抜き完了

日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器から、約10カ月間落下したままになっていた重量3.3トンの装置の引き抜き作業を終えた。 ‥‥
(2011年 6月24日asahi.comから抜粋)

参考
保安院の西山審議官「年度内に本格稼働に結び付けたい」と発言
今年度内に、発電を伴う出力40%での試験運転を行う予定
福島第2やもんじゅは例外=原発再稼働で海江田経産相」 枝野氏、原発再稼働「できない」
テレビ朝日ドキュメンタリ宣言 「もんじゅ事故‥‥原子炉内部を取材」
「想定外」の事態になれば、現システムで打つ手はない。
高速炉もんじゅに出た『生殺し』死亡宣告
「もんじゅ」以上に生殺し状態の高速増殖炉「常陽」。 「常陽」の事故とその重大性
高速増殖炉の危険な特徴
衆議院議員・河野太郎―虚構の核燃料サイクルで日本の原子力政策は破綻
世界は高速増殖炉に見切りをつけた
東芝の原子力事業の広告とその周辺の記事を時系列で並べました。
エネルギー問題に関しては、「技術が解決してくれる」という楽観的な見方もある。しかしその場合の「技術」とは、往々にして「より複雑でより高度な技術」である。ところが歴史は、高度な複雑化が逆に文明崩壊の引き金になることを教えている。

海洋生物大量死の危機、5500万年ぶり 専門家集団

海洋汚染と地球温暖化は、世界中の海で、海洋生物を過去5500万年見られなかった大量絶滅へと追いやっているとする報告書が、20日公開された。 報告書は、海洋研究国際計画(IPSO)の後援のもと、世界トップクラスの海洋専門家27人が今年4月に英オックスフォード大に集まり、最近の研究を総括した際にまとめたもの。 海の環境を悪化させる要因は主に3つある。温暖化、酸性化、低酸素化で、いずれも人間活動が直接的にもたらしたものだ。 これまでは、これらの要因は個別に研究されることが多かった。これらの要因がどのように相互作用するかが理解されるようになったのは近年になってのことだ。 そして、最近の研究を総括した専門家らは、海洋環境が国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2007年に発表した最悪のシナリオの場合と同じか、それを上回る速度で悪化していることを見出した。このことは、生物学的要因と化学的要因が複雑に絡み合った「地球系」の広範な崩壊をもたらす前兆ととらえることができるかもしれない。今の海洋環境の状況は、深海生物の50%以上が死滅した5500万年の「暁新世/始新世境界温暖化極大イベント(PETM)」の前の状況と多くが同じだという。「われわれはこれまで、総合的なリスクを過小評価してきた。個別の要因が重なると、海洋環境は最終的に、それぞれの影響を足したものよりも大きく悪化する。そして海洋環境は予想を超えるスピードで悪化しつつある」と、IPSOを率いるオックスフォード大のアレックス・ロジャース教授は言う。海の酸性化へつながる連鎖反応は、地球の気候系に大量の二酸化炭素(CO2)が流入することが発端となる。海は大気中のCO2の25%以上を吸収する巨大なスポンジの役割を果たすが、飽和状態になると、海、ひいては地球上のすべての生態系の微妙なバランスが崩れることになりかねない。報告書によると、海に吸収されるCO2の割合は、既にPETMの時をはるかに上回っているという。‥‥
(2011年 6月21日AFPから抜粋)

参考
海洋生物、6億年で6回目の絶滅の危機も?科学者団体が警告

菅首相が執心する「再生可能エネルギー法案」は本当に有効なのか?
‥‥ということで、一番のこの制度の「肝」である、「価格と買取り期間」が明示された上で議論がはじまっていません。まさに雲をつかむような話なので、批判や分析のできようもありません。今後、政令・省令などによっても、策定が進むとは思いますが、まずはここを明らかにしないことには、本当にこの法律が再生可能エネルギーの推進を成し遂げるものなのかどうかは一切不明ですから、注意が必要でしょう。‥‥
(2011年 6月16日エコロジーオンラインから抜粋)
後ろ向き発言の日本に2度目の「化石賞」

‥‥日本政府代表が「京都議定書に基づく新たな削減義務をいかなる条件でも拒否する」との従来の立場をあらためて表明したのが理由。同ネットワークは「あまりに硬直した交渉姿勢だ。年末に南アフリカで開かれる条約の締約国会議が台無しになる恐れがある」と指摘した。

前回の受賞は、発展途上国への原発輸出で先進国が温室効果ガスの排出枠を得られる仕組みをあらためて提唱したのが理由だった。福島第1原発事故後も変わらない産業重視の姿勢が、各国の環境保護団体の批判を浴びた。
(2011年 6月16日日刊スポーツから抜粋)

参考
菅政権はなんと日本が途上国に建設する原発による二酸化炭素削減分を、日本の京都議定書の目標にカウントするように申し入れ、福島の事故後にそんなことをまだ言うのかと、国際社会の大ヒンシュクをかった。
ベトナムへの原発輸出は日ベト両国民への民主党政権による史上最悪の犯罪行為だ。
参議院 ヨルダンとの原子力協定案を可決 3/31  賛成した議員
東芝は6000億円突っ込んでるからそれを取り戻さなければいけないのですよ

「顔見たくないなら法案通して」=菅首相、自然エネルギー普及に意欲

首相はあいさつで、電力会社に自然エネルギーによる電力の買い取りを義務付けた「固定価格買い取り制度法案」の今国会成立に強い意欲を表明。「『菅の顔を見たくない』という人も国会にはいる。それならこの法案を通した方がいい」と述べ、同法案成立までは退陣しない姿勢をにじませた。‥‥
(2011年 6月15日時事ドットコムから抜粋)

参考
エネルギーシフト勉強会 17分過ぎから菅首相のトーク
自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」出演: 菅直人・枝廣淳子・岡田武史・小林武史・坂本龍一・孫正義

自然エネルギー:推進へ首相が新組織検討の意向
原発利権問題各種
菅おろし 裏の事情
この瞬間だけは支えないとまずいです 本当にまずいです

グーグル、太陽光発電に巨額投資

‥‥グーグルは2億8000万ドル(約225億円)の基金を設立し、住宅の屋根に太陽光パネルを設置する事業へ投資すると発表した。同社で過去最大規模のクリーンエネルギーへの資金投入となる。‥‥
‥‥ 「人々は手ごろな価格であればクリーンなエネルギーを望んでいるが、屋根に設置する太陽光パネルを購入する金銭的余裕に乏しい場合が多い」というのが同社の事業コンセプトだ。 ソーラーシティをはじめとしてさまざまな企業が、太陽光発電システムの購入をユーザーに求めず、貸し出しによって価格問題を解消しようとしている。 ‥‥
(2011年 6月15日ナショナルジオグラフィックから抜粋)

参考
自立国債で太陽光発電

自然エネルギー協議会ソフトバンク19道県参加

村上春樹氏「原発疑問の人にはエアコンなしを脅される」

原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃあ、あなたは電気が足りなくなってもいいんですね。夏場にエアコンが使えなくてもいいんですね。」という脅しが向けられます。
村上春樹氏 カタルーニャ国際賞受賞スピーチ
(2011年 6月10日報道ステーションから抜粋 ノーカット版はこちら)

参考
関電節電要請に対し 橋下府知事『原子力発電所が必要でしょ』という議論に持っていくためのブラフ(はったり)にしか見えない」
ピーク時の電力需要と供給力 (原子力市民年鑑2010)
原発なしでも電力足りてる 小出裕章
日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA
「原発は必要悪」ウソだった?“全停止”でも大丈夫なワケ

原発がまったく稼働しなくても火力と水力で十分賄えます。
東電また"情報操作"「電力不足キャンペーン」にモノ申す
「脅し」でなく適切な「政策」で 今夏の電力は充分足りる! 飯田哲也
経産省と東京電力が「飯田(哲也)さえ潰せばいい」
地下式原子力発電所政策推進議員連盟 大物が勢ぞろい 超党派議連発足の狙いは?
初の市民運動出身宰相は、この国の禁忌に触れたのではなかったか。エネルギー政策の見直しを打ち出した菅首相はこれだけの勢力を敵に回した可能性がある。

人類のソフトウェアもうすぐ更新へ
‥‥まだプロセスの途上ではあるが、本記事で概要を示した新たなビジョンの片鱗は、21世紀を通じて私たちの集団としての行動と意思決定を導く、人類の新たな知性を形成しうるのではないだろうか。 最も重要なのは、この新たな現実認識が、精神と物質の間の大きな溝を埋め、近代科学によって内なる生命に関するあらゆる概念が否定されてきた物質世界に「再 び魔法をかける」貴重なチャンスを呈していることだ。自然が生きていて、それ自体に特有の価値を持つと考えられる世界においては、経済成長の名の下に地球 環境を破壊し続けることは誤りとされる。そうなれば、地球上の気候問題や生態系保護への取り組みは、至極当然のこととして進められるようになるかもしれない。 地球で最も優れた科学者たちの中に、地球も人類も生きていて、相互に結びついているという新たなビジョンを唱える人たちが出てきたことは、決して些細な出来事ではない。
(2011年 6月10日国連大学Our World 2.0から抜粋)
「原発は安い」は破綻しています。

‥‥というわけで、財政支出を加えた総合の発電コスト(1970〜2007年平均)は一般水力が3.98円/kWh、火力が9.9円/kWhで原子力は10.68円/kWh。揚水発電とのセットで考える「原子力+揚水」は12.23円/kWhになります。財政まで加味したコストは、原発が一番高いわけです。 ‥‥
‥‥再処理費用もそうですが、廃棄物の最終処分を含めたバックエンド費用はまだ確定していません。見えてきた段階で順次、追加的に消費者の負担が増えていく仕組みだったわけです。 そして今回の事故です。発生した大量の汚染水の処理など収束までにかかる費用さえ見えていません。被害補償や廃炉はどうなるのか。将来起こりうる事態を想定した対策や補償のためのコストをどう考えるかもいずれ大きなテーマになるはずです。 これから日本のエネルギー政策を再検討する際、重要な論点として原発のコストをもう一度、洗い直す作業は欠かせません。「原発は安い」は破綻しています。
(2011年 6月9日ECO JAPAN から抜粋)

参考
「原発はエコ」は大ウソ
「原子力=コスト安」そのカラクリを独自検証

これまで見たことのない太陽面大爆発

‥‥私が太陽の画像を見始めて、まだ3年くらいですが、もちろんこんな光景は、見たことがないですし、 見慣れているはずの NASA の人たち自身が大変に驚いた心境のコメントを述べているところを見ても、普通ではないことのようです。‥‥
‥‥NASA のゴダード宇宙飛行センターの太陽物理学者アレックス・ヤング氏によると、これは太陽フレアが爆発後に、また太陽表面へ戻っていっていることを示しているという。 ヤング氏はこのように言う。 「私は物質がこのように太陽から放出される様子を見たことがない。誰かが空中で太陽フレアを蹴り上げているように見える! とにかく驚きだ! これは驚きなのだ!」。‥‥
(2011年 6月8日In Deepから抜粋)

参考
NASAによる映像
太陽嵐の被害予防で「宇宙天気予報」刷新へ=世界気象機関
磁気嵐が活発化、衛星通信で支障の恐れも 日本では9日
太陽南西部の黒点群でM2.5の中規模フレア、激しいCME(太陽ガス放出)が発生
太陽フレアと地震
地球と太陽フレアの大きさ比較
チリのプジェウエ火山が半世紀ぶりに大噴火
今日の宇宙天気情報
太陽が極小期に突入する3つの証拠
月や太陽フレアと地震についてのこと
NICT、約4年ぶりの大型太陽フレア現象を確認 - 太陽活動の活発化を示唆
無黒点太陽の磁場が気候を変えた ―樹木年輪から解明した17-18世紀の急激な太陽地球環境変動―
屋久杉を使って1100年前の太陽活動の復元に成功
過去1200年間における太陽活動および宇宙線変動と気候変動との関わり(PDF)
2013年5月に新たな人類の危機、巨大な太陽フレアによる「ソーラーストーム」が地球に到達する可能性
太陽活動、次のピークは2013年5月?
活発な太陽活動は地球寒冷化を招く?
地球は一時冷却化へ? IPCCの予測を否定するものではない
今年の太陽活動は過去最低の水準だ。それなのに気温が過去最高を記録するのは注目すべきことだ。
20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
最近の急激な温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない
太陽活動だけでは地球温暖化は説明できない
「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
太陽活動周期は、ループ状のプラズマ流の影響で長引いた?
太陽この100年で一番元気なし
太陽風、ここ50年間で最も弱く
強力な太陽嵐で2012年に大停電? 対抗策は
磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念 次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。

2012年までに石油の余剰生産能力は完全に消失 (アメリカ統合戦力軍2010年報告書)

‥‥世界の安全保障への数々の脅威については、アメリカ統合戦力軍による 2010年の報告書(JOE報告書)に最も詳細に記されている。その脅威の中には食料やエネルギー安全保障、気候変動も含まれる。同報告書はピークオイルについて特筆し、「エネルギー供給が需要に追いつかず、減耗するエネルギー資源を軍事的に確保する必要があると国が考えた場合、将来的に紛争が生じる可能性は高い」と論じている。‥‥
‥‥軍事支出バブルは崩壊し、世界は減耗するエネルギー資源、特に石油をめぐる紛争に翻弄される可能性がある。さらに同報告書は「2012年までに石油の余剰生産能力は完全に消失し、早ければ2015年に生産不足量が10MBD(100万バレル/日)に達するだろう」と推測している。‥‥
‥‥しかしフリードリヒ氏がより大きな懸念を寄せているのは、エネルギー不足への歴史的反応の他の2例だ。すなわち全体主義的な経費節減(例えばソビエト連邦崩壊後の北朝鮮)、および略奪的軍国主義(例えば米国の制裁措置によって石油の供給を妨害された、第2次世界大戦前の日本)と彼が表現した状況である。 したがって強い軍事力を持つ国々にとってより大きな課題とは、未来のエネルギー危機に対して全体主義的反応あるいは軍国主義的反応を避けることだろう。私たちにはそれができるのか、それとも歴史上の愚行を繰り返すしかないのか、私たち全員が考えなければならない問題である。
(2011年 6月7日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

参考
石油生産がピークを過ぎた。

ドイツ:「脱原発」閣議決定 22年までに 主要先進国初

ドイツは6日、22年までに国内全17基の原発を停止することを盛り込んだ改正原子力法案を閣議決定した。福島第1原発の事故後、各国が原発政策を巡って揺れる中、主要先進国で「脱原発」を正式決定するのは初めて。  ‥‥法案成立は確実とみられる。‥‥
(2011年 6月7日毎日jpから抜粋)

参考
再生産可能エネルギーで先行するドイツを、日本が追ったらどうなるか  10 年以内に原発への依存を半減できる

現在のCO2排出ペース、「温暖化極大期」の10倍
現在、地球の大気に二酸化炭素(CO2)が放出されるペースは、5600万年前に地球の気温が5度以上上昇した「温暖化極大期」と比べて10倍に達しているとの米大学などの研究が、5日の英科学誌「ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)」に発表された。‥‥
(2011年 6月6日AFPから抜粋)
気候変動、作物が生育不能になる「ホットスポット」を特定
気候変動は、貧困にあえぐアジア・アフリカの広い地域で、生命線となる食用作物をおびやかしつつある。国際農業研究協議グループが3日、このような報告書を発表した。 報告書は、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が出した2050年までの予測通りに地球の平均気温が上昇すると、作物の栽培可能期間が短くなり、気候も変動しやすくなることから、零細農業で成り立っている多くの地域で主食となる作物の栽培ができなくなると指摘する。これらの地域が慢性的な食糧不足に陥っている場合は致命的となり、3億5000万人以上がこうした「最悪の事態」に直面していると警鐘を鳴らしている。‥‥
(2011年 6月6日AFPから抜粋)
外れた東電のくびき スマートシティは加速するか

福島の原子力発電所事故で揺らいだのは、東日本の電力供給体制だけではなさそうだ。発電設備などを納入する電機、重電メーカーに対する東電の影響力もひとつだろう。「電力自由化につながる」と東電が嫌がったとされるスマートグリッド(次世代送電網)の国内への普及も大きく前進する可能性がある。‥‥
(2011年 6月6日日経から 抜粋)

参考
スマートシティー構想が加速 復興・原発事故で需要拡大
スマートシティの国際標準を狙え
スマートシティが「業界」の壁を崩す日
世界中に広がるスマートシティ構想、日本はビジネスチャンスをつかめるか
スマートシティとは何か?都市を効率化する3つのIT
都市ではスケール・メリットが生じたり、効率的なサービスを提供することが可能になる
自然エネルギー:那須野ケ原、電力も地産地消 「自給率100%村」構想 /栃木

温室ガス25%減目標を削除=基本法案で修正案浮上−民主党

国会に提出されている地球温暖化対策基本法案をめぐり、温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比で25%削減する中期目標を削除する修正案が民主党内で浮上したことが6日、分かった。‥‥
(2011年 6月6日時事ドットコムから 抜粋)

参考
温室ガス25%削減の棚上げ濃厚 産業界反発、再生エネルギーにも不信感
25%削減目標を取り下げる「修正試案」は撤回すべき

現在の破局を現代文明の危機と闘う絶好の機会に転換する

‥‥つまり、半世紀にわたって日本の中心にあったこれまでのエネルギー政策は破棄し、炭素とウランに依存しない再生可能なエネルギーシステムに転換すべきだと言いたいのである。こうした戦略的決定ができれば、現在の破局を現代文明の危機と闘う絶好の機会に転換する革命的アジェンダになるが、その実現のためには全国民が力を合わせて強い意志で政府に圧力をかけなければならない。日本がこうした危機にきちんと対処していれば、どのような方向に進もうと世界はついてくるだろう。この挑戦は基本的に政治の問題である。日本の市民社会は憲法で保証されている主権を徹底行使できるのか、そして、日本を現在の危機に追い込んだ無責任な官僚や政治勢力から国家のかじ取りを奪還できるのかが問われている。‥‥
(2011年 6月5日ル・モンド・ディプロマティークから 抜粋)

参考
民主主義に隠された官僚独裁主義

「原発はエコ」は大ウソ
‥‥地球温暖化が叫ばれるようになって以来、原子力発電のPRには必ずといっていいほど「CO2を排出しない」という文言が入るようになったが、これはあくまでも“発電時にはCO2を排出しない”ということだ。燃料のウラン採掘やウラン原鉱の製錬、ウラン濃縮、そして燃料棒の形への加工、それらの運搬など、それぞれの過程ではおびただしい量のCO2を排出しているのである。‥‥
(2011年 6月5日新刊JPから 抜粋)
サウジ、2030年までに原発16基導入へ

‥‥世界最大の産油国サウジでは人口増や経済成長に伴い、電力需要の急増が予測されている。外貨獲得源の原油を輸出用に温存するため、原発導入を含むエネルギー源の分散を進めている。‥‥
(2011年6月2日読売新聞から 抜粋)

参考
「楽な」石油は枯渇へ−鍵を握るサウジ重油プロジェクト
サウジアラビアにすべての命運を託している事態は異常だ
サウジアラビア以外は増産余力はゼロ
日本の原油輸入 中東への依存度は87% 外交青書2010
産油国における国内消費が増えていけば、世界市場に出回るアブラの量は相対的に減ってしまう
枯渇性資源の問題は、まず持たざる国から政府を追い詰めていく
サウジアラビア石油埋蔵量は40%誇張されていた

石油生産がピークを過ぎた。

CO2濃度が最高値=87年から毎年更新−気象庁
気象庁は1日、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の2010年の年平均濃度(速報値)が、国内の観測3地点全てで観測史上最高値を更新したと発表した。化石燃料使用によるCO2排出に歯止めがかからないことなどが要因という。‥‥
(2011年 6月1日時事ドットコムから 抜粋)
世界のCO2排出量、2010年は過去最悪のレベル

国際エネルギー機関(IEA)によると、世界のエネルギー消費による二酸化炭素(CO2)排出量は昨年1年間で306億トンと、年間排出量として過去最悪のレベルを記録した。 昨年の排出量は、これまで最大だった2008年の記録を5%上回った。 昨年メキシコで開催された国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)では、世界の平均気温の上昇を2度以内に抑えるという目標が設定された。これを達成するには、2020年時点のCO2排出量を320億トン以下とする必要がある。 IEAの主任エコノミスト、ファティ・ビロル氏は、昨年の数字はすでにこの上限に「信じ難いほど近付いている」と指摘し、このままでは目標の達成が「著しく困難」になると警告した。IEAによれば、目標達成のためには今後10年間の排出量増加を、09年から10年までの増加幅以内に抑制する必要がある。 地球温暖化で予想される気温の上昇については、一部の科学者らが「2度以内」は楽観的すぎると主張。21世紀中に4度上昇、海面が2メートル上がり、世界の人口の約2.5%が移住を余儀なくされる可能性も指摘されている。
(2011年 5月31日CNNから)

化学肥料使用は安全基準の2倍、農薬の7割は残留=中国
‥‥大量の化学物質投入に依存した、いわゆる“現代農業”は、危害が多すぎ、「持続不能な農法」と主張。地下資源の大量利用や地球温暖化ガスの排出原因にもなっているばかりか、耕地そのものも植物の成長に適さなくなり、結局は減産や耕作不能になっていく。しかも、食の安全に対する重大な脅威をもたらしている。   さらに農業は、「自ら作りだす汚染」だけでなく、工場廃水などによっても汚染されている。中国の河川水は70%が汚染されており、うち40%は「基本的に使用できない状態」だ。都市部を流れる川の95%は「重度の汚染状態」という。
(2011年 5月27日サーチナから 抜粋)
日本の送電網「低い柔軟性」 自然エネルギーへの対応、最低水準
国際エネルギー機関(IEA)は26日までに、日本の送電網の再生可能エネルギーへの対応能力が世界の主要国の中で最低水準にあるとする報告書をまとめた。菅直人首相は25日にパリの経済協力開発機構(OECD)会合で、太陽光発電の整備方針を表明したが、新たな課題を突きつけられた形だ。‥‥
(2011年 5月27日SankeiBizから 抜粋)
自然エネルギーを20%に高める、菅首相がOECD演説

菅直人首相は25日夕、フランスのパリ市内で開かれた経済協力開発機構(OECD)の設立50周年記念行事で演説し、太陽光発電など自然エネルギーによる発電比率を、現状の数%から、2020年代のできるだけ早い時期に20%に高める目標を示し、「大胆な技術開発」に取り組む姿勢を表明した。‥‥
(2011年 5月26日IBTIMESから 抜粋)

参考
太陽光パネル、1000万戸に 菅首相、OECDで表明
菅首相の太陽光目標「聞いていない」 海江田経産相しばし沈黙
石油連盟会長:首相発言は「温室効果ガス削減より現実的」
このままでは新しいエネルギー社会は作れない:菅総理のG8での発言を受けて
自然エネルギー「2030年に40%」 民主党部門会議

「楽な」石油は枯渇へ−鍵を握るサウジ重油プロジェクト

‥‥糖蜜ほどの粘り気のある重油は、軽質油に比べ、地中からの取り出しが困難で、ガソリン精製にもコストがかかる。しかし、サウジアラビアとクウェートは、両国間に広がる広大な砂漠地帯のワフラ油田から、重油を回収するという野心的な実験に乗り出した。  そのようなプロジェクトをサウジが検討しているという事実は、世界の石油需要を満たすことがますます困難でコスト高になりつつあることを示すと同時に、将来の予想外の需要増の事態に、サウジでさえすぐに増産で対応できない可能性をも示唆している。  「『easy oil』は終わりつつある」と、スコットランドのエネルギー・コンサルティング会社、ウッド・マッケンジーの中東アナリスト、アレックス・マントン氏は言う。マントン氏によると、ペルシャ湾地域の主要油田は、すでに埋蔵量の半分以上の産出を終えている。埋蔵量の半分に達すると、通常、油田の産出量は減少に向かう。‥‥
‥‥このような困難に満ちたプロジェクトに、一部の専門家は「お手上げ」と言う。  シェブロンの元エンジニア、ロバート・トロニー氏は、このプロジェクトでシェブロンが大きな利益を上げるのは難しい、との見方を示した。 ‥‥
(2011年5月25日ウォールストリートジャーナルから抜粋)

自然エネルギー普及へ協議会=休耕田で太陽光発電も−ソフトバンク主導19道県参加
ソフトバンクは25日、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギー普及を促進するため、北海道など19道県と共同で「自然エネルギー協議会」を7月上旬に設立すると発表した。‥‥
(2011年 5月19日時事ドットコムから 抜粋)

参考
ソフバンク社長:電力業界に一石、自治体との大規模太陽光構想で
自然エネルギー協議会
「普及の突破口に」ソフトバンクが太陽光発電で専業会社
風力発電事業:発電用風車建設、ワタミが融資へ 子会社で電力使用
太陽熱の巻き返しなるか 東京都が20億円で導入促進

環境分野の産業が経済をひっぱり安定的な雇用をもたらす

環境分野の産業が経済をひっぱり安定的な雇用をもたらしているデンマーク。国をあげた職業訓練の成果と言われています。
(2011年 5月19日クローズアップ現代から 抜粋)

参考
グリーン雇用
政策とともに成長する環境雇用
漂流する「グリーンニューディール」 米国の雇用対策から日本が学ぶこと
2010年、独の再生可能エネルギーの割合は17%へ、雇用は37万人へ増加
EUの再生可能エネルギー20%目標は280万人の雇用を生むことが欧州委員会の調査で明らかに

IPCCが再生可能エネルギーの可能性を発表

先日発表された画期的な報告書によると、今後40年間で再生可能エネルギーは世界のエネルギー需要の80パーセント近くを供給できるようになるが、そのためには各国がグリーン電力を促進するのに必要な政策を実行することが条件だという。 国際連合によって招集された世界有数の気候科学者の組織、 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、再生可能エネルギーのあらゆる技術が導入された場合、温室効果ガス濃度は450ppm以下に抑えられると発表した。450ppm以下というレベルは、 科学者たちが安全性の限界だと推測した数字であり、これを超えれば気候変動は壊滅的で不可逆的な影響を及ぼすとされている。‥‥
(2011年5月18日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)

東京電力の解体論が現実味を帯びてきた。

‥‥枝野幸男官房長官は16日の会見で、東電の事業形態について発電と送電部門の分離は「選択肢として十分あり得る」と明言。発送電分離は、電力会社の地域独占体制を崩して競争を促すだけでなく、再生可能エネルギーの大量導入の基盤になる可能性も秘めている。‥‥
(2011年5月17日 サンケイビズから抜粋)

参考
発送電分離論が政府内で拡大
5/16報道ステーション
5/5モーニングバード!
田中優さん緊急講演会 1:30分過ぎ
10年前に東電が政治力で潰した「発送電分離」案が電力業界を大変革する  原発と独占による高収益は表裏一体

飯田哲也氏に聞く、日本のエネルギーの未来
飯田哲也氏のアイデアは、急進的だが明快だ。日本は100%再生可能エネルギーに移行できる、というのである。飯田氏は数十年にわたって原子力に反対し、再生可能エネルギーを支持し続けている。このアイデアを前進させるために、飯田氏は2000年、自らが旗振り役となって 環境エネルギー研究所 (ISEP)の設立を果たした。同研究所は、地域や国、国際レベルで住民参加型のエネルギー政策を推進する独立系シンクタンクである。‥‥
(2011年5月17日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)
石油を作る“藻”が被災地を救う?

‥‥オーランチオキトリウムという藻が大量な石油(正確には炭化水素)を作り出すと言うのです。それも1リットルあたり50円程度の実用レベルのコストで! だいたいこういった話は眉唾的なものが多かったり、思い込みがかなりの部分を占めていたり、実用に途方もない時間がかかるものだったりということが多かったのですが、今回ばかりは本物のようです。‥‥
(2011年5月17日 ニコニコニュースから抜粋)

参考
藻由来バイオ燃料で米国の輸入石油17%代替も可能に
植物プランクトンから作る「未来の燃料」、CO2も吸収 スペイン
日本が産油国になる日

米国、原油高対策でアラスカ備蓄の開発拡大、国産油田増強へ
オバマ米大統領は14日の国民向けビデオ演説で、連邦政府が備蓄用に管理する「アラスカ国家石油保留地」の開発を拡大する方針を明らかにした。大西洋の石油調査も急ぐ。原油高が米景気の回復に脅威となるなか、輸入原油への依存を脱却する狙いだが、環境破壊への影響が懸念されるなど論議を呼びそうだ。‥‥
(2011年5月14日 産経ニュースから抜粋)
「原子力=コスト安」そのカラクリを独自検証

白書をつくるときに10年前のデータをそのまま載せてること自体にかなり意図的なものを感じる。
日本の原発は老朽化しているので10年後に(発電割合)10%ぐらいに落ちる。
新規の原発をつくるとき事故コストを保険でカバーするとコストが3倍になる。
現実に立った議論では原発は急速に少なくなる。世界では再生可能エネルギーが爆発的に増えている。
最大の障害は電力会社が送電線を独占し自然エネルギーを排除していること。G20で発送電分離をしていないのは日本だけ。
(2011年5月14日 【動画】ウェークアップ!ぷらすから抜粋)

参考
経産省、原発重視の方針堅持へ 安全宣言で電力確保目指す
エネルギー政策賢人会議、原子力寄りの人選
原子力発電のエネルギー収支が推進派と反対派で大きく食い違う点は、使用済み核燃料、その他の放射性廃棄物の処理、寿命が尽きた原子力発電所の解体や廃炉に関して発生するエネルギーの消費をどう考えるか、です。
原子力発電とは、石油消費を減らすのではなく、逆に増やしてしまうシステム。環境問題や資源問題の答えにはなっていないどころか、公害をまき散らしながら市場の延命に寄与しているだけ。
原発 事故前から最も割高 再生可能エネルギーは市場でも十分に離陸できる。
エネルギー源としては、EPTが寿命(Tlifetime)より十分小さいこと、もしくはEPRが1より十分大きいことが求められます。再生可能エネルギーの多くは、この条件を満たします。
環境省 再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査の結果を公表
IPCC 再生可能エネルギーで、2050年の世界のエネルギー消費量の最大77%をまかなえる。再生可能エネルギーの温暖化対策への貢献度は原子力発電などより大きい

原発事故の正体
  • 近代化の勝利そのものが、私たちに制御できない結果を生み出しているのです。そして、それについてだれも責任を取らない、組織化された無責任システムができあがっている。こんな状態は変えなければいけません。
  • 保険制度は原子力事故のリスクに対応しきれません。
  • チェルノブイリ原発事故による犠牲者について、数十人という見方もあれば、はるかに多い数を挙げる説もある。なぜ、そうなるのか。事故の影響が広範で複雑で長期にわたるからです。
  • 自転車用のブレーキしかついていないジェット機に乗せられた。
  • 問題が起きて、その負担を国や市民に回すのなら、それは資本主義ではありません。
  • 私たちは制御不能な結果をもたらす温暖化も原発も避けなければなりません。
  • 自然エネルギーへの投資は、国民にとっても経済にとっても大きな突破口になる
  • 市民運動がないと、産業界と政府の間に強い直接的な結びつきができる。
  • 産業界や技術的な専門家は、今まで、何がリスクで何がリスクでないのか、決定する権限を独占してきた。彼らはふつうの市民がそこに関与するのを望まなかった。
  • (2011年5月13日朝日新聞から抜粋)

    参考
    原発事故賠償問題 5/16 TVタックル
    河野太郎氏 賠償金は支払えないから国民が負担しますということになっていいはずがない。
    環境エネルギー政策研究所 「被害救済と国民負担最小化のための福島原発事故賠償スキーム」
    ■チェルノブイリ原発事故 死者数認識 立場が違うとこんなに違う
    日本政府官邸2011.4.15発表 原発内被ばく28人 周辺住民15人
    IAEAの圧力を受けてWHOが減らしたとされる人数 4,000人
    その後WHOが修正した人数 9,000人
    ソ連側の事故処理責任者による推計 4万人
    ニューヨーク科学学会発行 チェルノブイリ〜大惨事の環境と人々へのその後の影響  98万5千人

    なぜ増えない 日本の"地熱"

    地熱発電の技術 日本は最先端
    世界3位の地熱資源
    電力供給量に占める地熱発電の割合 0.3%
    (2011年5月13日 【動画】ニュースウォッチ9から抜粋)

    参考
    [日本はもっと地熱発電を](東洋証券)
    地熱発電、日本企業が世界シェアの7割 課題は環境規制との両立
    風力や地熱の潜在力大きいと発表 東北のエネルギー調査
    原発より強かった 東北地方の地熱発電所
    日本は自国のエネルギー経済の中心に地熱を据えるべきである
    地熱開発に本腰を入れていた国は一気にブレーキを踏んだ

    菅首相「エネルギー計画白紙に戻し議論」 省エネ推進

    菅直人首相は10日、首相官邸で記者会見を開き、総電力に占める原子力の割合を将来的に50%に高めるという政府のエネルギー計画について、「いったん白紙に戻して議論する必要があるだろうと考えている」と述べた。  首相は、現在54基の原発を2030年までに14基以上増やし、発電時に二酸化炭素を出さない原子力などが総電力に占める割合を約70%に――とする昨年決定の政府の「エネルギー基本計画」に言及。内訳を「原子力が50%以上、再生可能エネルギーが20%」と指摘した上で、「この従来決まっている基本計画は白紙に戻して議論する」と強調し、原発の新増設計画を認めない可能性もあることを示唆した。  さらに、議論の方向性について「原子力と化石燃料は電力では二つの柱だったが、太陽光や風力、バイオマスといった再生可能エネルギーを基幹エネルギーに加える。もう一つは省エネ社会を作ることだ」と述べた。一方、「原子力については一層の安全性を確保する」とも述べた。 ‥‥
    (2011年5月10日 asahi.comから抜粋)

    温暖化、世紀末海面1・6m上昇 北極の氷融解進む
    地球温暖化のため北極やグリーンランドの氷の融解が進み、今世紀末までに世界の海面が最大1・6メートル上昇する可能性があるとの研究結果を、北極圏に位置する米国やロシアなど8カ国でつくる北極評議会の研究チームが4日までにまとめた。‥‥
    (2011年5月4日 くまにちコムから抜粋)
    発電用の原油価格が上昇 東電の火力シフトが影響

    火力発電向けの原油の価格がアジア地域で上昇している。 東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、火力発電所の稼働率引き上げを急ぐ東電が調達量を増やしているためだ。‥‥
    ‥‥生だき用原油の約3分の1を占めるインドネシア産スマトラライトの3月積み価格は1バレル114.16ドルと、前月に比べて8.8%上昇した。 中東・北アフリカ情勢の緊迫化でサウジアラビア産など多くの原油が値上がりしているが、これらに比べても前月比上昇率は1ポイント程度高い。‥‥
    ‥‥東電は2010年度に約500万キロリットルの石油を火力発電用に使ったが、火力へのシフトで「今年度は2倍以上を調達する可能性がある」(商社)。 東電の事故の余波で、原発の稼働に慎重となっている関西電力など他の電力会社も生だき用原油の量を増やす公算がある。 東電などの火力シフトをにらみ、既に天然ガスの国際価格は上昇。 ‥‥
    (2011年4月28日 日経から抜粋)

    参考
    世界的に食料や原油の価格が高止まりするなか、インド洋の島国モルディブでは、食料など物価の上昇に抗議するデモ隊と、警官隊が衝突し、数十人がけがをしました。
    モルディブでも地震直後に、テレビやラジオを通じた被災者支援キャンペーンが始まった。36時間で700万ルフィヤの義援金が集まった。人口31万人の国民の多くは貧しく、約4600万円の義援金は「記録的」。お金が出せない人はツナの缶詰を持ってきた。

    ふたつの「25%削減」 節電をCO2排出削減のチャンスに

    ‥‥「3.11」の東日本大震災によって引き起こされた東京電力の福島第1原子力発電所事故で、首都圏では今夏の需要ピーク時には500万〜1000万キロワット程度の電力不足が生じる見通しだ。不足をカバーするために政府は大口需要家である企業に対し節電を求める考えで、大企業では当初、節電目標が「前年比25%減」になる見込みだった。東電が供給力を上積みできたため、結果的に目標は15%減にとどまるもようだが「25%節電」は企業に強い圧力となった。  鳩山前首相のCO2削減の公約と、くしくも同じ「25%」。このふたつの「25%」は一見関係ないようにみえるが、実は結びつけることができる。節電こそCO2排出削減策そのものだからだ。‥‥
    (2011年4月25日 日経から抜粋)

    参考
    COP17の事務局長「25%削減、維持できる」
    温室ガス削減「見直し」 外交戦略 軌道修正へ

    植物プランクトンから作る「未来の燃料」、CO2も吸収 スペイン

    高さ8メートルの筒400本が竹林のようにそびえ立つスペイン東部の施設で、「未来の燃料」が産声を上げた――かもしれない。科学者たちが期待をかけるのは、植物プランクトンと工場から排出される二酸化炭素(CO2)を組み合わせたバイオ原油だ。緑色の筒の林は、アリカンテ(Alicante)郊外の平野に、セメント工場に併設して立っている。筒の中は数百万の微細藻類で満たされており、セメント工場から排出されるCO2がパイプラインで筒へと送られてくる。‥‥
    (2011年4月25日 AFPから抜粋)

    参考
    日本が産油国になる日

    震災電力回復、再生可能エネのほうが原発・火力より低コストで早い
    米国のシンクタンク「ノーチラス研究所」は21日までに、東日本大震災で失われた電力の供給を回復するには原子力や火力の発電所を再稼働、新設するよりも、省エネや再生可能エネルギー、小規模分散型の発電を拡大する方が、供給を早期に実現できる上に、年間の費用も安く済むとの調査報告書をまとめた。‥‥
    (2011年4月21日 共同通信から抜粋)
    風力や地熱の潜在力大きいと発表 東北のエネルギー調査

    環境省は21日、風力や地熱、水力発電など再生可能エネルギーの利用可能性について、東北地方(新潟県を含む)では、火力や原子力などによる現行の発電量を上回る潜在力があるとする調査結果を発表した。福島第1原発事故を受け原子力を含むエネルギー政策の見直しが避けられない中、注目を集めそうだ。‥‥
    (2011年4月21日 共同通信から抜粋)

    参考
    Google、世界最大の風力発電所に1億ドルを投資 自社データセンター向け電力を風力発電会社から20年間購入へ
    インド、「風力エネルギーでグリーンな経済成長を」
    「自然エネ基地に」 玄葉担当相、脱原発を強調

    ソフトバンクの孫社長、脱・原発のため「自然エネルギー財団」を設立へ

    ‥‥脱・原発の具体的な例として、孫氏は「東日本ソーラーベルト構想」を挙げた。東日本大震災で津波により潮をかぶった農地は、塩害のため10年間ほど農地として使えない。しかし、その土地を政府主導で、太陽光発電などを行う「ソーラーベルト」として利用したらどうかという提案だ。  孫氏の提案は、太陽光のほか風力や地熱など様々な自然エネルギーを利用した発電を行うというもの。孫氏は「世界最大のソーラーベルトを作ろう。希望あふれるビジョンを作ろう」と語った。‥‥
    (2011年4月21 IBTimesから抜粋)

    参考
    自由報道協会主催 孫 正義 記者会見
    孫正義氏 講演 震災復興に向けて
    今回の事故で思い知らされた。自分も今心から反省した。これは我々の子や孫やその後の世代に残しちゃいけない問題。

    再生可能エネルギーへの100%転換は可能か?

    ‥‥同教授が懸念するのは、日本では再生可能資源の開発の可能性が十分に追求されていないのではないかということだ。そして、次のように述べた。「本当に望むのであれば、100%再生可能エネルギーにするのが不可能な理由はありません。これは技術の問題ではなく、意志の問題です。技術と資源はあるのですから。特別な利権や補助金が間違ったグループ(つまり化石燃料と原子力に関わるところ)にむやみに流れていることが足かせになっているのです。政治的に環境汚染源からクリーンエネルギーに補助金の行き先を切り替えられれば、問題の解決に向けて大きく前進することができます」‥‥
    (2011年4月20国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    官邸を経産省がジャックしたかのようである。

    CO2排出量25%削減、原発頼らず可能

    原子力発電所に頼らなくても、政府が掲げる温暖化対策の目標「2020年までに温室効果ガス排出量を90年比25%削減」は達成できるとする試算を、環境NGO「気候ネットワーク」(浅岡美恵代表)が19日、公表した。再生可能エネルギーを増やすほか、火力発電の燃料を二酸化炭素(CO2)排出量が比較的少ない天然ガスに切り替える内容だ。 ‥‥
    (2011年4月19asahi.comから抜粋)

    参考
    COP17の事務局長「25%削減、維持できる」

    原発より強かった 東北地方の地熱発電所

    東日本大震災では、大きな地震と津波に襲われた福島第1原発が重大な事故を起こした。一方で、同じ揺れに見舞われた東北電力の地熱発電所3カ所(岩手県、福島県、秋田県)は無事だった。地熱発電のCO2排出量は原子力発電の1KWh当たり20gに比べて、同13g(電力中央研究所調べ)と少なく、温暖化対策にも有効なことが分かっている。地熱発電は、ポスト原発の有力候補になる可能性を秘めている。‥‥
    (2011年4月18日オルタナから抜粋)

    参考
    火山国の日本、地熱エネルギーの先駆者に
    風力発電フル稼動、被災地支える 地震耐え無傷

    風力・太陽光エネが原発を逆転 福島事故で差は拡大へ

    2010年の世界の発電容量は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーが原発を初めて逆転したとする世界の原子力産業に関する報告書を米シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」が15日までにまとめた。‥‥
    (2011年4月16日産経ニュースから抜粋)

    参考
    歴史的な日!太陽光発電が原発を超えた ドイツ

    ドイツ全州・政府、脱原発の早期実現で一致

    福島第一原発事故を受けて原発政策の見直しを進めるドイツのメルケル政権は、15日にドイツ全16州の代表と行った協議で、脱原発を出来るだけ早期に実現する方針で一致した。‥‥
    (2011年4月16日読売新聞から抜粋)

    参考
    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    ドイツ政府の諮問機関、「2050年までに100%再生可能電力の供給は可能」

    自然エネルギーを加速させる世界と立ち後れる日本
    東電は再生可能エネルギーの発展を防いできた。

    長期的な視点で原発からの脱却を進めたい。

    ■社説:震災後 地震国の原発 政策の大転換を図れ
    ‥‥大災害を転機に、長期的な視点で原発からの脱却を進めたい。既存の原発を一度に廃止することは現実的ではないが、危険度に応じて閉鎖の優先順位をつけ、依存度を減らしていきたい。第一に考えるべきは浜岡原発だ。‥‥
    (2011年4月15日毎日jpから抜粋)

    ■社説:震災後「低エネ」社会 日本モデルは可能だ
    ‥‥カナダのエネルギー経済学者ジェフ・ルービン氏は(1)東京電力とBPというエネルギー巨大企業の管理下で起きた事故であること(2)いずれも原油枯渇に対応するプロジェクトであること、をあげている。2点目がより重要だ。海面から数千メートルもの地点で、サーカスのような危なっかしい石油採掘をなぜBPはやらなければならないのか。それは楽に石油掘削ができるところが陸になくなったからだ。いま、新規油田の大半が深海である。他方の原子力発電。これもまた、化石燃料の枯渇あるいはコストの高騰に対処するため、非常なリスクを冒してエネルギーを取り出そうとしている点で、深海油田と本質は変わらない。ルービン氏は「自然は何かを私たちに語りかけているのではないか」と言う。「何か」とは「もっとエネルギーを」という人間のあくことなき欲望への警告である。‥‥
    ‥‥しかし、過度の悲観論は排し、3・11の意味をもっと前向きにとらえたい。エネルギー制約を逆手にとって、日本を低エネルギー社会の先進国に転換していく覇気をふるい起こすべきであろう。‥‥
    ‥‥窮乏生活をする必要はない。浪費を避け、資源の再生につとめ、リサイクルを促進する。そして、小型水力発電などでエネルギーの地産地消を可能な限り進めたい。分散型の国土形成で防災力を高める。エネルギー制約は早晩、ほかの国をも襲う。それに先だって低エネルギーでも福利の低下しない日本モデルを構築することこそ、3・11への何よりの鎮魂となるだろう。‥‥
    (2011年4月16日毎日jpから抜粋)

    ピークオイル説は、今では仮説ではなく、現実の話しなのである。

    ‥‥今回、サウジの民間石油企業からの見解として伝えているところでは、減産の理由は「世界の原油需要の伸び悩みに対応ため」だとしている。表向きはそうだとしても中東での供給不安で原油価格の高騰が続いているわけだから、額面どおりに咀嚼することはできにくい。‥‥となると、構造問題ではないのか、という疑念も否定はできない。 サウジの原油生産は日量約900万バレルだが、実のところ、その原油を抽出するため、その900万バレルを上回る1000万バレル以上の海水を入れることによって油圧を上げ、無理・無理、原油を押し出しているのが現状なのである。そのやり方を最も強烈に行っているのが、世界最大の埋蔵量を誇るサウジのガワール油田。原油枯渇の問題、ピークオイル説は、今では仮説ではなく、現実の話しなのである。‥‥
    (2011年4月15日ドットコモディティから抜粋)

    参考
    アメリカは原油を余剰確保?! ピークオイル説背景
    サウジアラビアにすべての命運を託している事態は異常だ
    サウジアラビア以外は増産余力はゼロ
    日本の原油輸入 中東への依存度は87% 外交青書2010
    中東民衆デモ「新政権アメリカ離れ」で日本深刻
    エネルギー問題は、もともとピークオイルという根源的な部分が十分に議論されないまま、将来的なエネルギー供給に不安を抱えたまま推移しているわけで、その状況下で起こっている目下の中東の動乱は強い脅威である。
    産油国における国内消費が増えていけば、世界市場に出回るアブラの量は相対的に減ってしまう
    枯渇性資源の問題は、まず持たざる国から政府を追い詰めていく
    サウジアラビア石油埋蔵量は40%誇張されていた

    石油生産がピークを過ぎた。

    ドイツを、日本が追ったらどうなるか 10 年以内に原発への依存を半減できる
    ‥‥ドイツが過去 10 年間に行ったのと同じペースで、もし日本が再生産可能エネルギーの開発をしたな ら、10 年後に 120TWh の供給増加を見るであろう。 また、もし日本がドイツの過去 5 年間の 猛烈な太陽エネルギー開発に追随したなら、より著しい数字を見るであろう‥‥。 ‥‥国内の制度を弱めてしまう原子力の開発とは違い、再生産可能エネルギーの開発はその給電料金制度 が大なり小なりの全ての参加者に対して同様に公平な機会を作り出し、多くに分散することによって、 民主社会を強めることが出来のである。 日本もこのようなコミットをすれば、そしてそれを今年から実行すれば、風力、バイオマス、そして 太陽光等の発電の設置がドイツの 2000 年~2010 年に匹敵するペースで急速に増えるであろう。‥‥
    (2011年4月14日wind-works.orgから抜粋)
    城南信用金庫が脱原発宣言〜理事長メッセージ

    ‥‥われわれは安心して電力の供給を受けていたのがですね、こんなに福島県の方々に迷惑をかけてしまったと、今までこういった問題に関心を持っていなかったことに対して非常にこれはいけないことだったなと、反省したわけなんですね。そうしますと、今まで原発反対というと一部の市民運動の方々がやっていることなのかなと思っていましたが、われわれ普通の人間、あるいは普通の企業としてもですね、これに対して真剣に考えてですね、これに対する態度というのをはっきり決めていかないと、この日本全体が大変なことになるということに改めて気づかされました。‥‥
    (2011年4月14日YouTubeから抜粋)

    参考
    ソフトバンク孫社長 僕は去年までは原発しかたないと思ってる側の人間だったんですよ。無知だったから。でも今回の事故で思い知らされた。自分も心から反省した。これは我々の子や孫やその後の世代に残しちゃいけない問題。
    全国漁業協同組合連合会 原子力発電所すべての停止を求めていく方針

    毎日新聞 長期的な視点で原発からの脱却を進めたい。

    東芝社長 原発1兆円達成「遅れる」  東芝が処理システムの設計・建設を請け負う  原発の新設計画 今後も事業を継続する方針を強調
    経団連会長 原発「津波に耐え素晴らしい」

    東電は再生可能エネルギーの発展を防いできた。

    ‥‥送電と発電の分離は絶対にやるべきだ。これをやらせないように東電は経産省から天下りを受け入れてきた。送電と発電の分離をすることにより、再生可能エネルギーの導入もスムーズになる。これまで送電部門も握ることによって、東電は再生可能エネルギーが送電を利用することを拒み、再生可能エネルギーの発展を防いできた。これも与野党の電力族が経産省と一緒に守ってきたものの一つだ。‥‥
    (2011年4月14日BLOGOSから抜粋)

    参考
    10年前に東電が政治力で潰した「発送電分離」案が電力業界を大変革する
    東京電力:発電と送電の分離案 政府、大手と統合検討
    田中優さん緊急講演会

    アメリカは原油を余剰確保?! ピークオイル説が背景か
    ‥‥「今回、日本でも水や食料などの買占めが起こりました。  同じことが世界のオイル市場で起こっているとの指摘もあるのです」 どういうことでしょう?!アメリカは原油を余剰確保しているということ?! 小針さんが長期的展望として解説くださったのはピークオイル説。 サウジアラビアにある世界最大の埋蔵量を誇るガワール油田。 原油を掘削する際の自噴圧力維持のために、現在では1日に数百万バレルもの 海水が圧入されており、それが掘削できる原油量とほぼ変わらない程度の 海水圧入量となっているとの指摘があります。 つまり油田の老齢化、枯渇による生産減退が起こっているのではないか。 海水圧入量の増加は枯渇に向かう兆候ではないのか。 となると、原油価格は・・・・・
    (2011年4月13日ラジオNIKKEI こちらが録音 から抜粋)

    参考
    サウジ、原油を減産か 減産幅は日量50万バレル前後
    ピークオイル説は、今では仮説ではなく、現実の話しなのである。
    米原油在庫は予想以上に増加=EIA週報
    サウジアラビアにすべての命運を託している事態は異常だ
    福島原発の事故が世界的な食糧危機につながる恐れ
    石油生産がピークを過ぎた。

    「原子力からシフトを」 自然エネルギー、50年までに100%に

    ――「戦略的エネルギーシフト」とは何ですか。  
    原子力に電力の約3割を依存する従来の体制から、自然エネルギーなどへ比重を移し、エネルギーの全体バランスを漸進的に変えていこうという案です。現行では10%程度である自然エネルギーの割合を2020年までに30%、50年には100%に上げることを目標に掲げています。自然エネルギーの内訳は水力や太陽光、風力、バイオマス、地熱発電などです。ドイツは、電力に占める自然エネルギーの割合を過去10年で6%から16%に高めた。今後10年で35%に伸ばす目標も持っている。政府が政策的にテコ入れをすれば投資や技術開発が進み、市場が広がっていくという見本です。 ‥‥
    (2011年4月13日 asahi.comから抜粋)

    参考
    代替エネルギー関連の特許、日本が世界の55%を占め圧勝
    原発に頼らない安心できる社会へ 城南信用金庫

    東電の悪夢、問われる原発の合理性

    ‥‥これまで原発は安全性に難点はあるものの、燃料コストが安く、経済合理性に優れているとされてきた。だが、今回の事故とその後広範な周辺地域に及んだ数万人規模(半径20キロ圏内だけで約8万人)の住民避難、農産物、海産物への被害、そして「最大10兆〜11兆円」(外資系証券会社の試算)ともいわれる補償額を考慮すると、「原発の経済合理性」は説得力を持たなくなる。仮に原子力損害賠償法の下で政府が負担を肩代わりするとしても、その原資は税金であり、「社会のコスト」として果たして国民が受け入れるかどうか疑問符がつく。

    なにより、電力会社の経営者が事業上のみならず心理的な“原発リスク”に耐えられなくなる可能性が高い。東電の経営陣は事故発生後の1カ月間、暴落する株価を見ながら株主代表訴訟の悪夢が脳裏をかすめたに違いない。事故のエスカレートによって、もはや資金的にも心理的にも民間企業の経営者が負えるリスクの限度をはるかに超えているように見える。

    事故さえ起こさなければ、原発にはまだ合理性が‥‥という議論があるかもしれない。しかし、この10年間を見る限り、その合理性は大きく揺らいでいる。原発1基あたりの建設費は4000億〜5000億円で初期投資は火力発電所の1.5倍。これを40年以上長期運転をすればコスト競争力は高いとされてきた。ところが、原発建設には地元対策として巨額の支援事業(例えば、東電が福島県楢葉町・広野町に130億円を投じて建設したスポーツ施設「Jヴィレッジ」)など見えないコストがあるほか、加えて事故・トラブルが余りにも多すぎる。

    東電に限ってみても、2002年に原発点検時のデータ改ざんが発覚、翌03年には同社の原発全17基が停止を余儀なくされ、その過程で当時の南直哉社長はじめ荒木浩会長、那須翔相談役、平岩外四相談役の歴代社長経験者4人がそろって辞任を余儀なくされている。

    さらに07年の中越沖地震では柏崎刈羽原発1〜7号機が全基停止。火災などの被害を受け、08年3月期と09年3月期に合計2500億円の特別損失を計上した。中越沖地震の後遺症は尾を引き、連結純損益も08年3月期は1501億円、09年3月期は845億円のともに赤字。07年3月期に3兆335億円あった株主資本は09年3月期に2兆3786億円と6500億円も目減りした。

    これほどやっかいな原発を電力会社の経営者は「国策事業」として背負い続けていくのか。株主は大事故を起こせば株価が暴落するリスクに耐えられるのか。そして危険を覚悟で事故処理に立ち向かう従業員を今後も確保できるのか――。‥‥
    (2011年4月12日 日経から抜粋)


    参考
    原発 事故前から最も割高
    経団連会長 原発「津波に耐え素晴らしい」
    原発事故 放射線/東日本大震災に関する情報リンク

    ピークオイルの予行演習

    ‥‥食料やペットボトル入り飲料水の不足、停電、燃料配給、ジャスト・イン・タイム方式による製造システムの崩壊は、いずれもピークオイル論を真剣に考える者たちによって予測されていたことだ。日本のその他の地域には実質的な影響は出ていないものの、東日本はまるでピークオイルの予行演習をしているかのようだ。ピークオイル論の支持者が正しいとするなら、今後5〜10年以内に、世界中が似通った経験をすることになる。だからこそ、現在の状況に対する日本の対応から、重要な教訓を得る必要があるのだ。

    現状とピークオイルの違いは何か?

    ピークオイルのシナリオ下では、世界規模での石油生産の継続的な減少に、一カ国だけでなく世界全体が影響を受ける。ここで重要なのが、減少率である。もし、きわめて緩やかな減少(年に2〜3パーセント程度)であれば、経済、そして食料やエネルギー生産、流通システムなどは特に、適応する余地があるだろう。

    こうした状況下においては、世界中で人や物資の流れが著しく減少し、そのスピードが遅くなるだけでなく、停止してしまうことも考えられる。ピークオイルのシナリオが現実化すれば、日本のように、自給率わずか40%でかなりの部分を輸入食料に依存する国に与える影響は甚大だ。‥‥
    (2011年4月9日国連大学OurWorld2.0から 抜粋)

    参考
    石油が入らなくなるや(原発)冷却のコストを払えなくなる
    石油を使わない時代の人々に長期間の冷却と放射能の監視が必要な放射性廃棄物を押し付けることは無理

    荒ぶる神の鎮め方 内田樹

    ‥‥なんだ、そうなのか。あれはただの金づるなのか。なんだ、そうか。そうなら怖いことなんか、ありゃしない。ははは。ただの金儲けの道具なんだ、原子力って。 全員がそういう語り口を採用したのである。 政治家も、官僚も、もちろん電力会社の経営者も、原発を誘致した地方政治家も、地元の土建屋も、補償金をもらった人々も、みんな「あれはただの金儲けの道具なんだよ」と自分に言い聞かせることによって、原子力に対する自分自身の中にある底知れぬ恐怖をごまかしたのである。‥‥
    ‥‥福島原発のふざけた書き割りを見たヨーロッパやアメリカの原発関係者はかなり衝撃を受けたのではないかと思う。 その施設の老朽ぶりや、コストの安さや、安全設備の手抜きに心底驚愕したのではないかと思う。 どうして原子力のような危険なものを、こんなふうに「雑に」扱うのだろう・・・と海外の原子力研究者は頭を抱えたはずである。 そこまでして「コストカット」したかったのか?日本人は命より金が大事なのか? もちろんそうではない。話は逆なのだ。‥‥
    (2011年4月7日BLOGOSから 抜粋)

    参考
    原発建設現場には原発の危険を知り尽くした熟練した現場監督がおらず、ズブの素人がいい加減な工事をしている。
    官邸を経産省がジャックしたかのようである。
    もののけ姫

    福島原発の事故が世界的な食糧危機につながる恐れ

    ‥‥原油など石化エネルギーの構造的なピークオイルの時代を迎え、原発事業が後退すれば、ますます世界のエネルギー事情は緊迫する。そのエネルギー事情から、例えば供給補填のため一層トウモロコシがバイオエタノール向けとしての需要にまわされるのであれば、トウモロコシの高騰とともに、大豆や小麦などの租粒穀物価格も高騰するのは避けられまい。 となると、現在、中東で起こっている民主化デモの発端となった食糧危機は、より世界中に飛び火して、一段と由々しき事態となることが予想されるし、食糧の価格高騰とともに本格的な食糧の世界争奪戦が始まる恐れも出てくるわけだ。‥‥
    (2011年4月6日ドットコモディティから)

    参考
    世銀:食料価格、依然08年のピーク付近に高止まり−貧困層に脅威

    COP17の事務局長「25%削減、維持できる」

    国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)の作業部会が開催中のバンコクで4日、フィゲレス条約事務局長が会見し、2020年までに温室効果ガスを90年比25%削減するという日本の目標は「維持できる」との期待感を示した。  福島第一原発の事故を受け、作業部会に参加した南川秀樹・環境事務次官が3日、エネルギー政策の変化は避けられず、「25%という数字も議論の対象」と見直しを示唆していた。  フィゲレス氏は「(25%の目標を)日本が変えなければならないか知るには時期尚早」としながらも、「災害を克服し、前進すべきだ」と述べた。
    (2011年4月4日asahi.comから)

    参考
    COP17見通し見えず。第一回作業部会終了
    太陽光発電で安全とCO2削減の二兎を追う
    脱原発、省エネ、節電...再生可能エネルギー100%の未来を!WWF
    原発は温暖化防止に役立つか

    広がる藻類の将来性、放射能を除去できる可能性も

    ‥‥藻が放射線に耐えられるかどうかなどの問題もありますが、この方法が成功すれば、1時間足らずでストロンチウムを除去することができ、コストと時間の大幅な節約になると期待されてます。
    (2011年4月4日スゴモリから抜粋)

    参考
    日本が産油国になる日
    ヒマワリが放射能汚染を20日で95%除去
    チェルノブイリで放射線を食べる菌が見つかる
    土壌から放射能を吸収「菜の花プロジェクト」

    原発 事故前から最も割高 再生可能エネルギーは市場でも十分に離陸できる。

    ‥‥国家財政からの資金投入は、一般会計と電源特会から行われている。電源別に計上された財政資料は存在しないため、「国の予算」を基に可能な限り再集計した。1970〜2007年度の合計で見ると、95%が原子力に費やされていた。火力の106倍、水力の27倍だ。  そして、(1)(2)に(3)を加えた「総単価」を電源別にみると、原子力10・68円▽火力9・90円▽水力7・26円。一般水力3・98円、揚水53・14円で、「原子力+揚水」は12・23円に跳ね上がる。原発は安価ではないどころか、国民にとっては最も割高であることが明らかになった。  −−バックエンド費用に問題があると指摘されているが。‥‥
    (2011年4月3日毎日jpから抜粋)

    ‥‥東電には事故に伴う原発自体の被害と周囲への被害補償費が生じる。全容は不明だが、少なくとも数兆円規模になるだろう。議論が先行している農業被害や漁業被害は全体の一部で、観光産業や原発のため操業できない事業などにも及ぶ。住民の健康や資産への被害もある。健康被害はアスベスト(石綿)と同様に長期的に見る必要がある。避難に伴う経済的損失も大きい。土地の価格も下がるだろう。人が住めなくなれば、その地域の人々の全財産が対象となり、天文学的金額になる。想像を絶するとしか言いようがない。 次に原発自体も廃炉が必要で、その費用も膨大になるだろう。これまでも廃炉費用は積み立てられてきたが、以前、見積もりが甘かったとして積立額が引き上げられている。事故による汚染もあって膨れ上がるのは間違いない。‥‥

    ‥‥他の電力会社も当然、津波対策や耐震強化の見直しが必要になる。震度も従来の想定でいいのか。福島第2原発も、女川(東北電力)も止まっており、きちんと検証する必要がある。新潟県中越沖地震(07年7月)で被災した柏崎刈羽原発もそうだったが、何年も要するだろう。今回の震災を基準にすれば全国の原発全てが基準外になるのではないか。浜岡原発の1、2号機は新潟県中越沖地震の後、より厳しい耐震性が求められて廃止を決めたが、そんな事態に及ぶ可能性がある。原子力損害賠償保険の限度額(1200億円)も大幅に引き上げる必要があるだろう。  また、今回の事故では使用済み核燃料の危険性も浮き彫りになった。前述のように廃棄物の処理コストは一応は計算されてきたが、過小評価であり、今回の震災でさらに見直さないといけない。‥‥

    ‥‥今まで電力会社は原発推進で一枚岩だったが、東電が原発を失い、路線を転換する影響は大きい。東電以外は置かれた状況がまだ分かっていないかもしれないが、東電に出来て、他社はなぜ出来ないのかとなる。大きな転換点だ。原発の安全神話は崩壊した。新規立地は全国どこでも無理だろう。事故防止のコストが高くなり過ぎて、電力会社にとっても割に合わなくなる。加えて事故処理と放射性廃棄物の「負の遺産」がある。原発はもはや割に合わない産業に成り果てた。他の原発も今後次々と廃炉となっていくから、20年、30年先を見るとなくなっていくしかない。  国として「脱原発」に転じれば、原発向けの予算をほとんど再生可能エネルギーに使える。国の財政資金は原発費用として年間4000億円ぐらいある。さらに、再処理費をやめれば、その分の11兆円も回せる。再処理のため税金のようにキロワット時当たり0・5円ほど電気料金に上乗せ徴収されている金額は年間3000億円くらい。これらを使えば、再生可能エネルギーは市場でも十分に離陸できる。
    (2011年4月10日毎日jpから抜粋)

    参考
    廃棄物処理の真のコストもいまだによくわかっていない。廃炉の費用もさらによくわからない。
    原発を全部止めたら?
    原発なしでも電力は足りている

    東電の悪夢、問われる原発の合理性

    ■飯舘村に避難勧告を=IAEA  ■「避難見直す必要なし」 原子力安全委員会

    ■国際原子力機関(IAEA)のフローリー事務次長は30日、ウィーンの本部で記者会見し、事故を起こした福島第1原発の北西約40キロにあり、避難地域に指定されていない福島県飯舘村について、高い濃度の放射性物質が検出されたとして、住民に避難を勧告するよう日本政府に促した。‥‥
    (2011年3月31日時事ドットコムから抜粋)

    ■国際原子力機関(IAEA)が福島第1原発の北西約40キロの福島県飯館村で放射性物質の数値が避難基準を上回ったと指摘したのを受け、国の原子力安全委員会は31日、避難区域の設定を見直す必要はないとの考えをあらためて示した。‥‥
    (2011年3月31日共同通信から抜粋)

    参考
    日本はきわめて激しく官僚主義化されているので、現状をそのまま維持しようとする特別に強い圧力に支配されている。そして、なんとか現状を維持しようというその目的のために、偽りのリアリティ像を守り抜くことがとくに必要なのだ。
    内橋克人「原子力安全神話はいかにして作られたか」/ 正統性を喪失したエリート支配層
    たとえ癌になっても、福島原発が原因だと証明することは極めて難しい。政府や御用学者が「大丈夫だ」とまやかしの安全宣言をすることは止めるべきだ
    原子力安全・保安院と経産省を始めとする原子力推進ロビーに支えられ「奢り高ぶった」企業の体質が、原発内の事象や技術報告の隠蔽を生み出した温床ではないか
    なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科に

    東京大学大学院工学系研究科教授 原子力安全委員会委員長 班目氏「安心なんかできるわけないじゃないですか、あんな不気味なの。」
    原発関連団体は「天下り」の巣窟だった 年収1000万円超の経産省、文科省OBがゾロゾロ
    原子力監督機関と電力会社は一心同体

    東大など、氷期終焉期の急激な温暖化時に起きた大規模氷床崩壊時期を特定
    東京大学(東大)などの研究グループは、地球の気候が氷期から現在の間氷期に移行した際に起きた、大規模かつ急激な氷床崩壊の規模とタイミングの正確な決定を行ったと発表した。日米欧が中心となって行っている統合国際深海掘削計画(IODP)の第310航海にて得られたタヒチ沖のサンゴ礁掘削試料の化学分析に基づくもので、東大大気海洋研究所の横山祐典准教授、奥野淳一研究員、仏国CEREGE研究所と英国オックスフォード大学らにより、成果が「Nature」に掲載された。‥‥
    (2011年3月30日マイナビニュースから抜粋)
    「子供にヨード剤(ヨウ素剤)を!」チェルノブイリ現地支援の菅谷昭医師

    ‥‥チェルノブイリでもって甲状腺がんの子どもが増えたのが5年後なんですよね。 5年後から出てきているんですよね急激に。そしてその事故前の時の子どもの発症率というのは100万人に1人か2人でこれはチェルノブイリのとこも同じなんですよ。  それが汚染地になるとそれが100倍になったり、ひどい時には130倍ですね、ゴメリ市なんか。 だから将来のことを考えれば、これは本当に申し訳ないけれど、作っている方々に。しかしこれはそんな事を言っても色々ありますけれど、風評ではなくて事実として、これはやはり押さえておかなければいけないと私は思って、パニックでなくて国民も冷静に聞いてくれて、そして今の時期は食も少しひかえてもらうということ、そのためにも早くにヨードをやらないと、もう入ってしまったら終わりなのです。‥‥
    (2011年3月29日ガジェット通信から抜粋)

    参考
    チェルノブイリ周辺で甲状腺癌治療に従事した菅谷昭 松本市長の記者会見(動画)
    朝ズバ  菅谷「だから、とにかく早くやらないといけない」 ここで、子どもへのヨード剤投与をめぐって言い合いになった。(菅谷氏の意見に反対した諸葛氏)
    プロジェクトX 挑戦者たち チェルノブイリの傷 奇跡のメス 菅谷昭 (動画)
    福島県飯館村の汚染レベルが、チェルノブイリ原発事故による強制移住レベルを超えている
    ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの小児甲状腺がんの発生数
    チェルノブイリ原発事故後、小児・思秋期甲状腺ガンの発症率
    放射線から身を守る
    汚染マップの作製こそ急務‥‥IAEA調整官
    避難地域の設定に科学的な基準を
    ヨウ素剤(ヨード剤)について

    原発事故を巡る国内と海外のあまりに大きな温度差
    今回の原発事故ほど、日本と欧米との受け止め方に大きな「温度差」のある現象にこれまで出会ったことがない。自国民を日本から避難させ、甲状腺がん予防の安定ヨウ素剤を送りつける欧米と、実感とかけ離れた発表を繰り返している政府や東京電力との差はどこからくるのだろうか。‥‥
    (2011年3月29日ECO JAPANから抜粋)
    私たちは最後まで闘う─原発から東電社員がメール

    福島県の原子力発電所で働く東京電力社員の電子メールを見ると、めったに報道されない彼らの一面を垣間見ることができる。不眠不休で震災対応に当たる一方で、愛する人と再会できない苦しみにいかに耐えているかを。

    「実家の両親は津波に流され、いまだに行方がわかりません。本当なら、すぐにでも実家のあるところに飛んでいきたい・・・。でも、退避指示が出ている区域で立ち入ることすらできません」‥‥

    (2011年3月28日ウォールストリートジャーナルから抜粋)

    参考
    「もう限界です」東電女性社員メール―原発作業員使い捨て 全文
    福島第1原発作業員 食事は1日2回、毛布1枚で雑魚寝
    福島原発は異常事象と作業員の被曝が日本で最も多い発電所
    「日本の放射線防護政策は、何より原子力産業の保護を優先する」として、原発作業員が白血病などを発症しても、めったに労災と認定されないと批判。
    福島原発 非正規社員募集中 日給9,000円〜11,000円
    実際に炉心にはいって作業するのは、電力会社本体の社員ではなく、末端の下請け会社の従業員が多いんです。そこで私がいつも気にしていたのは、“タマがあるかないか”ということでした。
    隠された被爆労働〜日本の原発労働者 沈黙をお金で買われている姿でありまして、原発を受け入れている地域は民主主義が破壊されている。
    東京電力にも元官僚がたくさん天下っている。政治家や国民を無視することに慣れ、また質問に答えるより命令を下すことに慣れた人々だ。
    行政機関や事業者を指導する役割を担い、他の審議会より強い権限を持つ原子力安全委員会委員長 高放射線量の汚染水への対応について「知識を持ち合わせていない。まずは事業者(東京電力)が解決策を示すとともに、原子力安全・保安院にしっかりと指導をしていただきたい」
    福島第1原発:「神のみぞ知る」 池田副経産相、発言撤回
    原子力安全・保安院と経産省を始めとする原子力推進ロビーに支えられ「奢り高ぶった」企業の体質が、原発内の事象や技術報告の隠蔽を生み出した温床ではないか
    テレビコマーシャルなどで「原発はいいものだよ」とPRするたびに、それも経費として3.5%利益としてとれる。その結果、あらゆるメディアは電力会社にビビって、電力会社の意向に逆らうことだけは言えなくなった。

    なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科に
    なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科にジャブジャブと流し込まれている。これは、東大の全86寄付講座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力のカネの黒い本性は、2002年の長崎大学大学院で暴露された。そもそも東京電力が、自分の管区とはほど遠い長崎大学に手を伸ばしたことからも、手口の異様さがわかるだろう。‥‥
    (2011年3月26日INSIGHT NOWから抜粋)

    参考
    東京大学大学院工学系研究科教授 原子力安全委員会委員長 班目氏「安心なんかできるわけないじゃないですか、あんな不気味なの。」
    班目氏 汚染水への対応について知識持ち合わせず 首相への勧告権限も持つ専門家集団トップの発言だけに、その役割について議論を呼びそうだ。

    原発関連団体は「天下り」の巣窟だった 年収1000万円超の経産省、文科省OBがゾロゾロ

    ‥‥「この原発推進運動を支えてきたのが、天下り団体。例えば、経産省関連の『日本立地センター』は、住民向けのセミナーやクイズ大会、メディアへの広報活動などを展開し、『原発で地域振興』『原発は安全』と刷り込みをしてきた。‥‥ ‥‥驚くことに、こうした原子力関連の「天下り団体」は無数にある。原発地域の振興策などを手掛ける「電源地域振興センター」(東京)、原子力推進を掲げる「日本原子力産業協会」(東京)、原子力の基礎研究を行う「日本原子力研究開発機構」(茨城)、大型混合酸化物(MOX)燃料などを研究する「核物質管理センター」(東京)、原発の安全管理などを行う「原子力安全基盤機構」(東京)、海外のエネルギー事情を研究する「海外電力調査会」(東京)‥‥。数え上げるとキリがないが、共通するのは、理事クラスに旧通産省、科技庁、文科省出身者が名を連ね、年収で1000万〜1500万円も得ていることだ。‥‥ ‥‥これだけ多くの団体が税金で原子力を研究しながら、いざという時には役に立たない。甘い汁を吸ってきた官僚OBは、率先して現場で汗を流したらどうか。自衛隊や消防、警察、東電協力会社に尻拭いさせて、知らんぷりは許されない。

    (2011年3月26日日刊ゲンダイから抜粋)

    参考
    原発推進組織の資金源としての電気料金
    公的な領域(つまり国)に送電線を返して欲しい
    官邸を経産省がジャックしたかのようである。

    東電側は『全員撤退したい』と伝えてきた。撤退したら終わりだった。

    「(3月14日に)2号機の燃料棒が露出したとき、東電側は『全員撤退したい』と伝えてきた。撤退したら終わりだった。絶対に止めなければならなかった」

     あの時点で撤退とは無責任極まりない。この政府関係者は、事故の初動から東電の対応に不信感を抱いていた。‥‥

    ‥‥福島第1原発の現場責任者は、吉田昌郎・執行役員発電所長である。その陣頭指揮は光っていたようだ。「吉田所長は勇敢で現実的だった」と政府関係者は言う。「しかし、本店を経由してしか現地に連絡できなかった。だから12日朝、菅直人総理がヘリで現地に飛び『ベントしろ』と言った。吉田所長の背中を押しに行ったんだ」(政府関係者)。

    ‥‥政府側が現地に連絡すると、吉田所長らが懸命に注水作業をしているところだった。そして、「水が入った」と言っているのに東電はいっこうに発表しない。

    「とにかく、本店と現地に温度差があった。そもそも予備電源が切れたときの想定がなくて驚愕した。最初から自衛隊でも警察でも使えと言っていたのに、本店はあまりにも悠長だった」と、政府関係者は言う。‥‥

    ‥‥それに対して、東電の武藤栄副社長は「全員撤退については言っていない。プラントや通信の状況が悪いなかで、ともかく人身の安全が重要だという判断 で、プラントの保守や保安に必要な人間だけを現場に残し、それ以外の人を一時的に避難させた」と言う。初動についても「状況を見ながら適切に判断してきた。最大限の努力はした」と話す。

     いずれにせよ、当初は東電内で事をすませようとしたことは間違いないようだ。‥‥

    ‥‥「放水作業のなか電線工事をすることは作業員の安全を確保できるものではなかった。何が起こるかわからないからだ。本店と現地は何時間も議論した。本店は『自衛隊の放水は止めてもらえ』とまでなった。だが吉田所長が『やる』と判断した」

     ぎりぎりの選択だったが、この工事は成功。現場でも本店でも拍手が起きた。「本店がいろいろと言っても吉田所長は『評論家はいらない』と取り合わなかった。彼がいなければ現場も本店もパニックだったろう」(東電関係者)。‥‥

    ‥‥「事後処理に莫大なカネがかかる。さすがにつぶれてしまうのではないか」と思う読者が多いだろう。だがじつはそう簡単にはつぶれない。‥‥

    ‥‥まさしく“焼け太り”である。‥‥ 

    ‥‥原発はキャッシュの源泉だったのだ。‥‥

    (2011年3月25日週刊ダイヤモンドから抜粋)

    参考
    原発推進組織の資金源としての電気料金
    公的な領域(つまり国)に送電線を返して欲しい

    原発見直しの動きが広がる

    上関原発の準備工事中断 中電
    福島第一原発事故、川内原発増設への影響必至
    串間原発住民投票 市長が見送り表明
    伊勢市長、中電に浜岡原発の稼働停止求める
    浜岡原発、安全対策見直し要求−−知事
    米子市議会 プルサーマル中止要望
    電力各社:原発計画の見直し必至
    東芝や日立など原発関連売り止まらず、福島緊迫−海外で見直し動き
    スイス、原発計画を当面凍結 「国民の健康が最優先」

    ドイツで原発廃止デモ 25万人参加
    メルケル独首相、国内原発の稼働延長を凍結 福島原発事故を受け
    ドイツ首相「敗因は福島原発」 州議会選で連立与党敗北
    オバマ政権のエネルギー政策、日本の原発被災で見直し求める声
    イタリア、原発再開計画1年間停止へ
    イタリア、原発再開を無期限凍結 反原発ムードに機先
    ロシア 原発政策見直し論急増
    原子力政策見直し、枝野官房長官が理解示す
    経済産業省は、向こう20年間で国内に原子力発電所を14基以上増設することなどを盛り込んだ「エネルギー基本計画」の見直しについても検討を進める方針

    参考
    原発「津波に耐え素晴らしい」経団連会長が発言
    「フクシマ」で原発政策を転換しない日本
    廃炉は明言避ける−東電副社長
    これからの原発政策について聞かれた保安院 「災害に強い原発を作り」と明言
    与謝野経済相「原子力の利用は避けて通れない道」
    災害に強い原子力発電所づくり (新潟県中越沖地震の際の東電メッセージ)

    日本の原子力発電が止まらない理由(動画)
    田中優×小林武史 緊急会議 「今だからこそできる話がある」送電線を電力会社が全部押さえていたら、つまり風力発電や太陽光発電を作るといっても分配はみんな電力会社に決められてしまうわけだったんですね。テレビコマーシャルなどで「原発はいいものだよ」とPRするたびに、それも経費として3.5%利益としてとれる。その結果、あらゆるメディアは電力会社にビビって、電力会社の意向に逆らうことだけは言えなくなった。
    高価な原子力発電所を建てても、利益は保証される仕組みになっているのです。 ここから言えるのは、電力会社には経営外圧がかからないシステムになっていて、採算の悪い投資を行っていても決して赤字にならないようになっている、ということです。
    原子力安全・保安院と経産省を始めとする原子力推進ロビーに支えられ「奢り高ぶった」企業の体質が、原発内の事象や技術報告の隠蔽を生み出した温床ではないか
    東京電力にも元官僚がたくさん天下っている。政治家や国民を無視することに慣れ、また質問に答えるより命令を下すことに慣れた人々だ。
    反原発なので逮捕されたとも言われている佐藤栄佐久元福島県知事インタビュー
    失敗するトップの"7つの習慣" 習慣その1 自分と会社が市場や環境を"支配している"と思い込む 習慣その2 自分と会社の境を見失い、公私混同する 習慣その3 自分を全知全能だと勘違いする 習慣その4 自分を100%支持する人間以外を排斥する‥‥
    「日本の放射線防護政策は、何より原子力産業の保護を優先する」として、原発作業員が白血病などを発症しても、めったに労災と認定されないと批判。
    隠された被爆労働〜日本の原発労働者「沈黙をお金で買われている姿でありまして、原発を受け入れている地域は民主主義が破壊されている。」
    日本のマスメディアが原発報道をスポンサーに気遣い 自主規制していると痛烈に批判
    原発事故報道にみる、「報道しない」という手口
    マスコミは「原発タブー」から覚醒してほしい
    郡山市長の廃炉の訴え 福島原発の「廃炉」を求める有志の会(署名のお願い)
    日弁連「原子力発電所の新増設を停止し、既存の原子力発電所については、電力需給を勘案しつつ、危険性の高いものから段階的に停止すること。」
    福島第一原発昨年も同様な事故
    原発震災 原発を全部止めたら?
    もんじゅ性能試験工程を疑問視
    エネルギー問題に関しては、「技術が解決してくれる」という楽観的な見方もある。歴史は、高度な複雑化が逆に文明崩壊の引き金になることを教えている。
    人類は、核分裂や核融合によって太陽のエネルギーを使いこなすのには向いていない
    地震と津波に弱い原発の9割が日本にある
    原子力発電はピークオイルから日本を救えるか
    原発は温暖化防止に役立つか

    自然エネルギーを加速させる世界と立ち後れる日本

    石油が入らなくなるや(原発)冷却のコストを払えなくなる

    ‥‥この度の大惨事から学ぶべきことは、たとえ原子炉の稼働を正常に停止した後でも、冷却のためのコストを払い続けることができなくなれば、放射性物質が飛散する大惨事を招き得るということである。今すぐ日本全国津々浦々にある原子力発電所を段階的に全廃する方向に舵を取らないと、十分な石油が手に入らなくなるや、ヒトが住めない国土になってしまうだろう。
    (2011年3月23日shiftm.jから抜粋)

    参考
    原子力発電はピークオイルから日本を救えるか?
    石油を使わない時代の人々に長期間の冷却と放射能の監視が必要な放射性廃棄物を押し付けることは無理

    オール電化住宅、普及裏目‥‥原発2基分の消費増
    東京電力が、給湯や調理などすべてを電気でまかなう「オール電化住宅」の普及を推進してきたことが、今回の電力不足に拍車をかけている。この3年間で戸数が倍増し、最大で原子力発電プラント2基分にあたる約200万キロ・ワット分の電力消費能力が増えた可能性がある。東電は、東日本巨大地震後、計画停電をせざるをえない状態で、オール電化の普及策は抜本的な見直しを迫られている。‥‥ ‥‥「原子力は発電時に二酸化炭素を排出せず、地球温暖化の防止につながる。省エネにもなる」とアピールし、電気料金の割引を適用してきたが、急速な普及策が裏目に出た形だ。‥‥
    (2011年3月23日読売新聞から抜粋)
    歴史的な日!太陽光発電が原発を超えた ドイツ
    まさにドイツにおいて歴史的な日。太陽光発電の発電量が、はじめて、原子力発電を超えました。2011年3月22日12時30分(ドイツ時間)のことです。 ソーラーテクノロジー(株)<Die SMA Solar Technology AG (SMA)>(※1)によると、電力供給網への太陽光発電からの供給容量が12,1GWに達しました。現在、供給網につながっている9基の原子力発電所の出力は、12GW。 1993年当時電力大手が予測したのは、長期的にも、太陽光、水力、風力は、電力需要の4%以上をカバーすることはできないだろう、というものだった。‥‥
    (2011年3月22日Web マガジン「Klimaretter.info」から抜粋)
    原発危機が気候変動問題にもたらしうる二つの前途
    ■危ぶまれる化石燃料への逆行  これによる日本を含む世界のエネルギーの不足分は、短期的には化石燃料で穴埋めされると他の専門家は予測する。ロンドンに拠点を置くエネルギー問題コンサルタント、世界エネルギー研究所のアナリスト、ジュリアン・リー氏は「日本の原子力産業の破たんは、石油やガスによる発電への依存が高まることを意味する」と指摘する。‥‥
    ■再生エネルギーへの転換が加速する可能性も  他方、原子力エネルギーに対する投資が減速する分、リーマンショックで歯止めがかかっていた再生エネルギーへの投資に資金が流れ込むかもしれない。先の英バークレイズのマドラーニ氏は「今後数年間、風力エネルギー、太陽エネルギーへの需要が年間10%ずつ増加する見込みがある」と言う。同氏は、メキシコ湾の原油流出事故以降の石油価格高騰や、石油採掘にかかるコスト増なども追い風要因に挙げる。‥‥
    (2011年3月15日AFPから抜粋)
    グリーンランドや南極で氷床の縮小が加速、国連の海表面上昇見通しが甘過ぎる

    グリーンランドや南極大陸で氷床が縮小するペースが速まっており、国連の海表面上昇見通しが甘過ぎることが示唆されている、との調査を米航空宇宙局(NASA)の研究チームが発表した。 ‥‥
    (2011年3月9日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    グリーンランドの氷床融解、2010年に過去最大を記録
    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに
    南極大陸西部やグリーンランドの氷床が溶解した場合の影響について
    南極の氷の減少、規模・速さ予測を上回る
    南極で巨大氷山衝突:海洋循環への影響

    魚の乱獲損害、世界で3兆円 カナダの大学試算

    過去約50年間、主要な魚種のほぼ半分で乱獲が進んでおり、乱獲をせずにきちんとした資源管理が行われていれば、2004年の世界の漁獲量は約1千万トン多かったはずだとの試算結果を、カナダ・ブリティッシュコロンビア大の水産学センターのグループが9日までにまとめた。 ‥‥
    (2011年3月9日共同通信から抜粋)

    参考
    警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
    海のエコラベル認証漁業が地球環境大賞
    海水の酸性化、急速に進行(最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍) 50年には今の2.5倍に

    もはや従来の「資源ナショナリズム」ではない?  流通過程でも起き始めた原油や穀物の"囲い込み"

    ‥‥中国やインド、ブラジルなど、多くの人口を抱える国が工業化の段階に入り、庶民の所得水準が大きく上昇し始めた。所得が増えると、人々がまず、「おいしいものを食べたい」「きれいなものを身に着けたい」と思うのは人情だ。 一挙に需要が盛り上がると同時に、おカネの価値が下落する。経済のパラダイムが、デフレからインフレへとシフトするのである。 しかも問題は、シフトの速度が速いため、その潮流についていけない国が出てくることだ。その一例が、足もとのアラブ諸国で今起きていることに他ならない。‥‥
    (2011年3月8日DIAMOND onlineから抜粋)

    参考
    産油国における国内消費が増えていけば、世界市場に出回るアブラの量は相対的に減ってしまう
    枯渇性資源の問題は、まず持たざる国から政府を追い詰めていく
    中国の原油備蓄わずか10日分、中東情勢に緊迫
    ルービニNY大教授:原油140ドルなら一部先進国・地域は二番底に
    レスター・ブラウン氏「2011年の大食料危機」
    近づく飢饉の足音 再び始まった食料高騰
    限られた食料が奪い合いになり、中国などに買い負ける時代が来るかもしれない。いつまでも輸入できる保証はない。
    気候変動は既に世界の食糧供給の安全に影響を及ぼしており、行動を起こさない限り、その状況は悪化するだけだ
    自然農法で、途上国の食料収量倍増も=国連
    日本の政財界の指導者たちは皆、北アフリカおよび中東の 情勢を注意深く見守っている。しかし、彼らにできることといえば、反体制デモが平和裏に収束してくれることを祈るくらいしかないのだ。
    リビア 政権側と反政府側との衝突続く 原油生産量が3分の1以下に落ち込む

    停滞深刻、日本の風力発電 昨年、中国の75分の1

    昨年1年間、日本で新たに建設された風力発電の容量は22万1千キロワットで、最も多かった中国の約75分の1にとどまったことが、業界団体でつくる「世界風力エネルギー協会(GWEC)」の調査で7日、分かった。  地球温暖化対策や石油代替エネルギー源として世界各国で風力発電の建設ラッシュが続き、総容量は前年比22・5%の伸び。日本はここでも約10%と世界平均の半分以下で、立ち遅れは鮮明だ。‥‥
    (2011年3月7日中日新聞から抜粋)

    参考
    風力発電失敗は国のせい? 自治体職員「運営力」の欠如
    全量買い取り、産業界が異論 「再生可能エネルギー」政府方針で
    「自然エネルギー自給率」が10%以上なのは全国に7県あった。
    英国政府が、とてつもない規模の風力発電計画
    自然エネルギーを加速させる世界と立ち後れる日本

    サウジ、抗議デモや行進を禁止 内務省が阻止警告

    サウジアラビア内務省は5日、全ての抗議行動やデモ行進を禁止、秩序を混乱させる企てに対しては、あらゆる手段を講じて治安部隊が対応すると警告する声明を国営テレビで出した。ロイター通信が伝えた。‥‥
    (2011年3月5日共同通信から抜粋)

    参考
    サウジ、ここ数年で最大の試練に直面―11日は「怒りの日」抗議へ
    サウジ東部でシーア派住民デモ 聖職者解放など要求
    サウジアラビア以外は増産余力はゼロ
    サウジアラビアにすべての命運を託している事態は異常だ
    日本の原油輸入 中東への依存度は87% 外交青書2010
    米国の原油輸入 2009年の対サウジ依存度が35%も減少
    中東民衆デモ「新政権アメリカ離れ」で日本深刻
    日本は「軍事パートナー」失格だ
    サウジアラビア王室が庶民の声を力で押さえ込むのか、あるいは要求を受け入れるのかで中東情勢が大きく変化する可能性
    原油価格急騰で世界経済はどうなる 政情不安がサウジに飛び火すれば 未曾有の原油高で最悪スタグフレーションも
    エネルギー問題は、もともとピークオイルという根源的な部分が十分に議論されないまま、将来的なエネルギー供給に不安を抱えたまま推移しているわけで、その状況下で起こっている目下の中東の動乱は強い脅威である。

    そこで伺います。知事は国際機関IEAの2006年ピークオイルの追認評価をどのように受け止められますか。
    ‥‥そこで伺います。 知事は国際機関IEAの2006年ピークオイルの追認評価をどのように受け止められますか。知事はピークオイル問題への注意を国に対して喚起するおつもりはありませんか。‥‥
    (2011年3月5日ん!-ピークオイル時代を語ろう-から抜粋)
    もんじゅ性能試験工程を疑問視 県会特別委 「徹底調査を」

    福井県議会は1日、原子力発電特別委員会を開いた。高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で昨年8月、原子炉容器内に炉内中継装置が落下したトラブルに関して委員から、日本原子力研究開発機構が2011年度内に性能試験を再開するとしている工程を疑問視する意見が相次いだ。各委員はトラブルの徹底的な原因究明と対策を求めた。‥‥
    (2011年3月1日福井新聞から抜粋)

    参考
    高速増殖炉「もんじゅ」課長が自殺
    技術的常識に従えば本格運転も廃炉措置もできない袋小路に追い込まれた
    事故の重大性を指摘する発想は一切なく、儲かればいいとばかりに駆け引きの道具になってしまっている。なぜ、ここまで知的堕落が進んでしまったのか。もんじゅを”封印”しても原子炉内にはプルトニウムを含んだMOX燃料と放射能を浴びた大量の液体ナトリウムが残る。それを永遠に管理することなどできはしない。
    これまで全く経験がない引き上げ作業が本当に無事済むのか、過去の失敗の数々からも疑わしいと思います。
    高速増殖炉開発の歴史は事故の歴史 主要先進国はすべて増殖炉開発に見切りをつけて中止
    エネルギー問題に関しては、「技術が解決してくれる」という楽観的な見方もある。歴史は、高度な複雑化が逆に文明崩壊の引き金になることを教えている。
    残された研究はますます費用を要するようになり、解決も困難になって、わずかばかりの知的前進となる傾向がある(pdf)
    高速増殖炉開発の歴史は、ナトリウム技術の困難とその対策による経済的不成立を立証(pdf)
    核原料国際会議(IPFM)「失敗した「高速増殖炉」は長期原発廃棄物処分問題の解決にはならない」
    ストップ・ザ・もんじゅ 吉永小百合さんのご協力を得て、ビデオ『もんじゅ―問われている叡知』を自主制作し‥‥
    情報公開で出てきた3年間の資料だけで、約1億5000万円もの「研究開発費」を接待に流用
    原発推進組織の資金源としての電気料金
    民主主義に隠された官僚独裁主義
    もんじゅ - Wikipedia 高速増殖原型炉もんじゅへようこそ
    もんじゅ、装置引き抜き手順了承

    サウジ増産でも1バレル150ドルの恐怖

    原油価格の高騰を食い止めるためにサウジアラビアが増産を発表したが、既に生産量はほぼ限界に達しているとの見方も‥‥ ‥‥「リビアの減産を補えるのはサウジアラビアだけだ。サウジアラビアにすべての命運を託している事態は異常だ」‥‥
    (2011年2月28日Newsweekから抜粋)

    参考
    世界は新たな石油危機に対処するには厳しい状況にある。
    野村ホールディングス リビアとアルジェリアが原油輸出を停止した場合、原油相場が220ドルまで急騰する可能性
    ピークオイルの考え方がゆっくりと浸透する中、抜本的なエネルギー改革を我々自らがやっていかなくては抜き差しならない時節に入っていることは確かだ。カダフィ大佐だけに原油高騰の原因を押し付けるのは誤りだ。
    サウジアラビア石油埋蔵量は40%誇張されていた
    NY原油、100ドル突破 広がる中東不安 サウジ増産も効果なく
    FAOの食料価格指数、8か月連続上昇 最高値更新
    食料高騰や不均衡是正に打つ手なし 主導する国不在の世界経済危機
    韓国で深夜の消灯令、中東情勢による原油高騰で
    原油価格急騰で世界経済はどうなる 政情不安がサウジに飛び火すれば 未曾有の原油高で最悪スタグフレーションも
    エネルギー問題は、もともとピークオイルという根源的な部分が十分に議論されないまま、将来的なエネルギー供給に不安を抱えたまま推移しているわけで、その状況下で起こっている目下の中東の動乱は強い脅威である。

    幻に終わるか、「第2東電」構想

    ‥‥政府の自然エネルギー政策の混乱もあり、国内の風力やバイオマスなどの発電所を運営する企業のなかには、厳しい経営を強いられているケースも多い。確実に「CO2ゼロ電力」の需要はありながら、供給側とのミスマッチが続いている。両者をつなぐ役割を期待されていた日本卸電力取引所に設けられたグリーン電力の取引市場は、開設された2008年11月以来、取引実績ゼロが続いている。‥‥
    (2011年2月28日日経から抜粋)

    参考
    日本卸電力取引所におけるグリーン電力等の卸電力取引の開始について

    TPPは「社会的共通資本」を破壊する 宇沢弘文氏

    ‥‥宇沢氏は、TPPが謳う無条件の自由貿易は、各国が持つ固有の社会状況を無視して、全ての国を同一のルール上で競争させることを前提とするもので、これは社会的正義に反すると主張する。‥‥
    (2011年2月26日ビデオニュースドットコムから抜粋)

    参考
    【特別寄稿(上)】菅政権のめざすことと、その背景 宇沢弘文・東京大学名誉教授、日本学士院会員
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    温室ガス、途上国と共同で削減 政府が国連に提案へ
    政府は25日、温室効果ガス削減を進めるため、2013年以降の地球温暖化対策の枠組みについて新たな提案をまとめた。国連機関の承認を得ずに先進国と途上国の二国間だけで進める削減策「二国間クレジット」を、国連の温暖化対策として認めてもらうのが狙い。近く国連に提出する。‥‥
    (2011年2月26日asahi.comから抜粋)
    2050年には地球上のほぼすべてのサンゴ礁が失われる恐れ
    世界のサンゴ礁の75%が環境破壊や地球温暖化によって消滅の危機にあるとする研究結果を、国連環境計画や世界資源研究所などの国際研究チームが23日、発表した。  このまま温暖化が進めば2050年には地球上のほぼすべてのサンゴ礁が失われる恐れがある‥‥
    (2011年2月24日共同通信から抜粋)
    2度目標なら40年代に化石燃料排出ゼロに 今後10年間で気温の上昇傾向が再び顕著に

    地球温暖化対策の国際交渉などで目標に掲げられる将来の気温上昇を産業革命前に比べて2度未満に抑えるためには、少なくとも40年代に石油など化石燃料からの排出量をほぼゼロにする必要があることが、海洋研究開発機構などの研究で明らかになった。今後10年間で気温の上昇傾向が再び顕著になることも判明した。‥‥
    (2011年2月24日毎日jpから抜粋)

    参考
    世界は20年以内に、気温上昇を摂氏2度以下に抑えるための許容排出量を使い果たしてしまう。
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2℃を超えると、2050年の時点で世界の人口のうち約30億人が危機にさらされる
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    これまでと同じようにエネルギーを大量消費するインフラが増えて行けば、一部の設備を早期に停止しない限り、目標の“2度”達成は非常に困難になるだろう。つまり、今後10年間がすべての鍵を握る

    原油が100ドル超えて推移すれば危機再発の恐れ=IEA事務局長

    ‥‥田中事務局長は国際エネルギー・フォーラムでロイターに対し「われわれは状況を非常に懸念している。原油の安定供給に対するリスクだ」と指摘。‥‥
    (2011年2月23日ロイターから抜粋)

    参考
    緊迫する中東情勢
    NY原油、一時100ドル台 2年4カ月ぶり高値
    野村ホールディングス リビアとアルジェリアが原油輸出を停止した場合、原油相場が220ドルまで急騰する可能性
    混乱極めるリビア情勢、石油危機に発展も
    地政学的緊張の高まりが持続すれば、生産能力拡大に向けた中東への追加投資が阻まれるのは確実とみられる
    貿易赤字:1月は4714億円‥‥輸出鈍化や資源高で
    日銀副総裁、食料・資源高の影響「予断許さず」
    民主的な政権が生まれても、食料の高騰が収まらず、空きっ腹をなんとかしない限り、ふらふらと足下が定まらない状態は続くだろう。
    世界各国の政府:食糧備蓄を拡大か、補助金増額も−商品トレーダーら
    北朝鮮で停電や食料不足に怒った住民がデモ
    インドで数万人が抗議デモ 食料高騰と汚職に不満

    楽園「死んでしまう」/上関原子力発

    ‥‥土砂を入れられたら生物が死んでしまう。浅い所ほど貴重な生きものが多く、ショックだ。生物多様性の議論がある中で埋め立てを強行するのはあまりに性急ではないか‥‥
    (2011年2月22日asahi.comから抜粋)

    参考
    現地からのライブ配信
    「疲れたとは言わない。命はってる」上関原発で海の埋め立て再開(動画ニュース)
    原発予定地の埋め立て本格着工 反対派ともみ合い
    もみ合いの写真 埋め立て工事を再開した台船写真
    上関原発を建てさせない祝島島民の会 上関みらい通信 
    ストップ!上関原発! 上関原子力発電所
    虹のカヤック隊 リポート カヤック隊の若者達の思い 琉球朝日放送(動画ニュース)
    世論に対して強行に政策実現できる体制が、推進派と反対派の対立を作り出し、とその狭間で地域住民の存在基盤である共同体をことごとく破壊してきたというのが日本の原子力開発の大きな流れ
    民主党原子力政策・立地政策PTの上関原発に関する議論の議事録の写しを入手した。 これを見ると、エネ庁って、ホント大丈夫か?
    「ミツバチの羽音と地球の回転」日本とスウェーデンの違いはいったいどこにあるのでしょうか?
    「反原発」の島、エネルギー自給率100%構想
    原子力発電はピークオイルから日本を救えるか 原発は温暖化防止に役立つか
    日本のマスメディアが原発報道をスポンサーに気遣い 自主規制していると痛烈に批判
    原発事故報道にみる、「報道しない」という手口
    マスコミは「原発タブー」から覚醒してほしい
    上関町・祝島で、反対派の住民とその支援者たちが、中国電力を相手に声を枯らし、体を張って抵抗していることは、日本に暮らす私たち全員に突きつけられた、後回しにできない大問題なのである。
    上関原発計画 社民・福島党首が中電に凍結要請
    モラトリアム・カミノセキ 記者会見
    原子力委員会では、新たな原子力政策大綱を策定するにあたり、我が国の原子力政策に対する国民の皆様からのご意見を募集します。 ご意見の募集要領はこちらです。

    自然エネルギーを加速させる世界と立ち後れる日本
    風力や太陽光発電を巡る世界の動きが加速している。2010年の速報によると、世界の風力発電は累積設置容量で、急成長する中国が米国を抜いて世界一になった。太陽光発電の分野でも、トップを行くドイツが10年の1年間で発電能力を70%も伸ばした。「環境大国日本」は過去の話。今、行動しないと世界から置き去りにされることになる。‥‥
    (2011年2月22日ECO JAPANから抜粋)

    参考
    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    ドイツ政府の諮問機関、「2050年までに100%再生可能電力の供給は可能」
    英国政府が、とてつもない規模の風力発電計画
    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?

    サウジアラビアの出荷量が落ちて、OPEC石油輸出は2%減少 地元消費が増大
    ‥‥石油輸出国機構による総輸出量は、アルジェリアとアラブ首長国連邦を除いて、日産387,000バレル〜1940万バレル落ちたと、Joint Data Initiativeのウェブサイトが本日示しました。‥‥ ‥‥「サウジアラビアがその月の間に地元でまる232万バレルを消費したかどうかは明らかでありません、しかし、明白なことは地元消費の増大が際立っているということです」‥‥
    (2011年2月20日bloombergから抜粋)

    参考
    産油国における国内消費が増えていけば、世界市場に出回るアブラの量は相対的に減ってしまう
    枯渇性資源の問題は、まず持たざる国から政府を追い詰めていく
    サウジアラビア石油埋蔵量は40%誇張されていた

    日本が産油国になる日

    石油の需要に供給が追いつかなくなり、価格が大幅に上昇する"ピークオイル"が間近に迫っていると言われる中、藻類が作り出す油を大量生産する研究が進んでいます。‥‥ ‥‥従来有力とされてきた「ボトリオコッカス」と比べ、油を10倍以上の効率で作り出せるという「オーランチオキトリウム」を発見した、日本の微細藻類研究の第一人者、筑波大学大学院生命環境科学研究科の渡邉信教授にロングインタビュー。‥‥

    日本の年間原油輸入量約2億tを賄うには
    培養施設2万haで可能となる計算
    日本の耕作放棄地39.6万haの約5%

    ‥‥4%しかエネルギー自給率がないわけですから。それなのになぜこんなに危機感がないのか。。ほんとに不思議に思いますけどね。‥‥なぜなのかなってときどき思うんですけど、、それでもなおかつですね、こういう状況でやはり日本を想い、そして日本が世界に先んじて技術開発を行って、そして世界の平和の中心になって貢献していくと、こういう姿を今夢見てるんですけどね。‥‥

    (2011年2月19日未来の人類に生命あふれる地球を残そう!から抜粋)

    参考
    日本を産油国にする「藻」 生産効率10倍の品種を発見、商業化へまた1歩
    オーランチオキトリウムが、日本を産油国にする
    生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見
    これまで発見された藻類から抽出できる油は1ヘクタール当たり年間約140トンほどだったが、「オーランチオキトリウム」はその10倍から12倍の生産量が期待できる。
    国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる
    日本が産油国になっていくということは計算上、十分可能です。
    「休耕田畑を油田に」−藻類でバイオ燃料生産、CO2排出半減視野に

    豪雨や洪水、温暖化で増加 実際のデータで裏付け

    人間の活動によって大気中に排出された温室効果ガスが、豪雨や洪水が起きる危険性を高めたとする研究結果を、カナダや英国、日本の国立環境研究所などのチームが実際の気象データを用いた解析でまとめ、17日付の英科学誌ネイチャーに発表した。‥‥
    (2011年2月17日共同通信から抜粋)

    参考
    ある地域に大洪水が起きる一方で、別の地域が干ばつに見舞われるなど、気候の“二極化”がますます進行する
    北半球陸域の大部分での非常に激しい雨の発生率に、温室効果ガス増大が統計的に有意な影響を及ぼしていることを見いだした。
    気候変動によって極端になると言われる大雨や砂漠化の現象が海洋上でもすでに起きている

    地球温暖化研究では従来用いられていなかった非常に水平方向に細かい格子を持つ大気モデルを使用し、極端な気象現象の正確な予測を行う。

    安い食料の時代は終わった FAOのニュースレターが指摘

    ‥‥穀物だけでなく、大豆、砂糖、綿花など広範な農産物価格が上昇しているため、個々の農産物の作付拡大の余地は限られてくるし、また天候不順による減産など供給側のショックがある場合は、さらなる価格高騰のおそれもあり、今年は食料の需給や価格動向に警戒を強める必要がある――と強調した。
    (2011年2月17日JAcomから抜粋)

    参考
    食料高騰や新興国インフレがリスク G20、懸念表明へ
    コメ31%牛肉46%高騰、20年農水省試算
    IMF、食料価格高や公的財政によるリスク増大を警告
    日本の消費者物価において、食料は26%と大きなウェイトを有する。これは韓国(27%)、台湾(26%)に匹敵する高さだ。米国、ユーロ圏がいずれも14%であることを考慮すると、日本の高さが実感できよう。

    両生類の絶滅急速に進む 100種中、確認は4種
    絶滅が心配されているカエルなど、21カ国で100種類の両生類の生息状況を確認する大規模調査で、見つかったのはわずか4種類だったと、調査の中心になった環境保護団体、コンサベーション・インターナショナル(CI)が17日、発表した。‥‥
    (2011年2月17日共同通信から抜粋)
    CO2「90年比25%削減」は達成可能だ=小宮山宏
    私は、約1年半前から日本が2020年までに90年比で二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス排出量を25%削減する目標は適切であると主張している。民主党政権の迷走もあり、あたかも荒唐無稽(むけい)な目標とみる人もいるが「日々のくらし」での排出を削減すれば十分、達成可能である。目標とする年は着実に近づいており、スピード感を持って取り組まないと手遅れになる。あらゆる力を結集し、具体的行動を取るべきだ。‥‥
    (2011年2月17日毎日JPから抜粋)

    参考
    自立国債で太陽光発電 東大前総長の未来提言
    東大元総長小宮山氏がFDCを立ち上げ、スマートシティプロジェクトを推進

    エクソン、シェルともにピークオイルが見えてきたこと、あるいはすぐにもそうなることを基本的に認める
    ‥‥ピークオイルがすでにあるいはまもなくやってくるとピークオイル研究者がずっと言ってきたことに、大手石油会社が(地味ではあるが)いかにして公に同調することになったか。ウォールストリートジャーナルは、エクソンモービルが新しい石油を見つけるのにどんなに苦労しているか浮き彫りにしています。‥‥ (仮訳なので原文にあたってください)
    (2011年2月16日Treehuggerから抜粋)

    参考
    エクソンは新しい石油を見つけるのにもがいている。
    シェル報告 ピークオイルは今あるいはすぐ
    シェルがピークオイルを警告

    TPPで大騒ぎは日本だけ

    ネットで日本のメディアをみると毎日のように“TPP”という言葉が出てくる。いつのまにか首相の公約になっていて、混迷極める政権の命運がかかった政策の一つになっているようだ。私が知る限りにおいてだが、アメリカでは経済番組でも一般ニュースでも“TPP”という言葉に出会ったことがない。私が在籍するエール大学はじめニューヨークやボストンのアメリカ東海岸の知識人層の間でもTPPの意味がわかる人に出会ったことがない。‥‥
    (2011年2月15日DIAMOND on lineから抜粋)

    参考
    異様な「TPP開国論」歴史の連続性を見抜け 内橋克人氏講演会

    グリーンランドの氷床融解、2010年に過去最大を記録

    米国のニューヨーク市立シティカレッジは1月21日、2010年のグリーンランドの氷床融解が過去最大規模で、今後数十年に予想されている海面上昇の主因となるだろう、と報じた。‥‥
    (2011年2月15日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    グリーンランドの「氷の島」分離、地球温暖化の警鐘
    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに
    南極大陸西部やグリーンランドの氷床が溶解した場合の影響について

    「氷の無い北極」に備える各国の軍隊
    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小
    約十万年前以来、北極海2航路の氷消滅
    地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

    産油国における国内消費が増えていけば、世界市場に出回るアブラの量は相対的に減ってしまう

    ‥‥サウジではアブラと天然ガスが国内のエネルギー需要をほとんどすべてまかなっており、ここ数年その消費が急激に伸びていることがこのグラフから分かります。‥‥ ‥‥国内のエネルギー消費は前年比4.2%の伸びです。先のロイター電はOPEC諸国の電力需要の増加を年率8%としています。こんな伸び率が9年続けばエネルギー需要は倍増してしまいます。‥‥ ‥‥主流のメディアが「アブラ輸出の崩壊」を取り上げるのは珍しいことで、それなりに評価しなければなりませんが、この計算はかなり楽観的です。国内消費の伸び、そして、現在稼働中の油田の生産の鈍化についての見方がきわめて甘いと思います。たとえこうした楽観的な読みが当たってたとしても、需要と供給が著しく逼迫した状態ではこれだけの量が市場から消えてしまうことは大問題です。オイルピークは生産が頭打ちになるということですが、その影響は玉突き式に社会の隅々にまで波及します。「輸出の崩壊」はその一例に過ぎません。‥‥
    (2011年2月14日THE JOURNALから抜粋)

    参考
    毎年10%拡大するサウジの電力消費の急拡大がサウジの原油輸出の脅威になっている。
    日本の輸出依存度は上から58番目 本当は貿易だけで食べて行けない?今後、世界中の資源価格がエネルギー多消費型の新興国の成長によって高騰していくと、日本の交易損失は膨らみやすくなる。
    ‥‥金になるのであれば、枯渇性資源は「政治的物資」として、戦略的に使われるようになる。‥‥ただ、そうやって政治戦略化にしている間は、まだ文明には余裕があるということだ。本当に枯渇性資源が枯渇してしまったらそんなゲームすらできなくなる。 持てる国はもはや絶対に輸出しない。自国が生き残るために他国を犠牲にするようになる。そもそも、自国内でも限られた資源を求めて国民同士が奪い合い‥‥
    すべての油井が枯渇するずっと前に、国際的な市場で石油を買い付けることができなくなって、輸入国は寒い外に置き去りにされるということを意味します(日本語訳あり)
    エネルギー自給率3290% !! 日本にもあるエネルギー永続地帯って何?
    都道府県別自然エネルギー自給率

    原子力発電はピークオイルから日本を救えるか? 日本はエネルギー安全保障の時限爆弾の上に座っていることになるかもしれない。

    国際エネルギー機関を含む複数の団体が最近発表した、世界の石油産出量がピークに近づいたことに関する声明が正しいとすれば、日本はエネルギー安全保障の時限爆弾の上に座っていることになるかもしれない。 最も懸念されるのは、この時限爆弾は最短では2015年に、可能性として高いのは石油危機が起こると予測される2020年より前に爆発するかもしれないという点だ。‥‥ ‥‥ここで指摘すべき重要な点は、原子力発電所の設計、建設、操業には何十年という時間と、非常に多くのエネルギーが必要だということで、日本も、そして他のどの国も、時間との競争を余儀なくされているのかもしれない。なぜならピークオイル以降の石油減耗率が、石油に代わる選択肢をどのくらい早急に見つけるべきかを決定する重要な要素だからだ。‥‥
    (2011年2月11日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    「オイル・クランチ」 (石油の需給逼迫)というのは、 石油の需要に供給が追いつかない状態で、 いわゆる「最後の石油危機」のことです。 それが、なんと、2015年には来るというので、 欧米ではその話で持ち切りです
    IEA(国際エネルギー機関)による400の大規模油田の減耗率評価の研究結果「生産増加のための特別な投資がなければ、自然な産出量の減耗率は年当たり9.1%となる」という。驚くべき数字だ。‥‥18ヶ月ごとに新たなサウジアラビアが必要となる
    原発、60年の長寿運転時代へ
    エネルギー基本計画を閣議決定 原発14基以上増設
    新たに建設するにしても、計画外の新規立地がなければ2010〜2040年の間に、原子力の比重は落ちて行きます。
    原子炉容器の寿命が尽きる時、原発は必ず現役引退しなければならない
    二つのピーク危機を同時に解決しなければならない
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    フィンランドは世界で初めて永久地層処分場の建設を決定した国。埋設後10万年はその扉を開けてはならないというメッセージは未来の世代に伝わるのか。
    10万年消えない放射線 どうする?原発から出る核廃棄物
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている
    石油を使わない時代の人々に長期間の冷却と放射能の監視が必要な放射性廃棄物を押し付けることは無理
    「ミツバチの羽音と地球の回転」日本とスウェーデンの違いはいったいどこにあるのでしょうか?
    「反原発」の島、エネルギー自給率100%構想
    民主党原子力政策・立地政策PTの上関原発に関する議論の議事録の写しを入手した。これを見ると、エネ庁って、ホント大丈夫か?
    楽園「死んでしまう」/上関原子力発
    原発は温暖化防止に役立つか
    世論に対して強行に政策実現できる体制が、推進派と反対派の対立を作り出し、とその狭間で地域住民の存在基盤である共同体をことごとく破壊してきたというのが日本の原子力開発の大きな流れ
    狭い国土にある日本でいわゆる自然エネルギーで賄うのは事実上不可能
    高速増殖炉開発の歴史は、ナトリウム技術の困難とその対策による経済的不成立を 立証し、ナトリウム炉を超えるはずの新概念の調査研究も、結局、ナトリウム炉に 帰って来てしまうだけの堂々巡りにすぎないことを示した。
    エネルギー問題に関しては、「技術が解決してくれる」という楽観的な見方もある。 しかしその場合の「技術」とは、往々にして「より複雑でより高度な技術」である。 ところが歴史は、高度な複雑化が逆に文明崩壊の引き金になることを教えている。
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?
    2050年までなら毎週1基が、送電を開始しなければならない
    毎年20の原子炉を積み増していくのは大変厳しいです。(「世界エネルギー展望2010」記者会見から)
    石油を「代替」できるエネルギーなど存在しない 原発も自然エネルギーも魔法の解決法ではない
    エネルギー自給率3290% !! 日本にもあるエネルギー永続地帯って何?

    異様な「TPP開国論」歴史の連続性を見抜け 内橋克人氏講演会

    ‥‥いま、日本の自動車は25%以上が海外生産です。日本経済がこういう日本型多国籍企業、私は「グローバルズ」と呼んできましたが、わずか百社ほどのグローバルズにおんぶしておれば、国内での雇用力は衰退し、高度失業化社会に至ること、目に見えています。完全失業者350万人、雇用調整助成金で辛うじて保たれている雇用が199万人。そのほかに「雇用保蔵」が600万人超(GDPの需給ギャップから推計)。表に出た数字からは想像もつかない大量失業の現実です。  誰が日本国内における雇用を守るのか。私は「ローカルズ」と呼んでおりますが、日本列島に固着して生きる中小企業、農業、そして協同組合などを措いてないこと、明らかなところでしょう。国内の地域社会に密着して生きていくほかにない日本人、そして地域に固着する社会的企業です。私たちはこれからますます“シンク・スモール・ファースト”(小さきもの、弱きものの利益から先に考える)という、ヨーロッパでは常識の思想性を深めていかなければならないと思います。‥‥
    (2011年2月8日JAcomから抜粋)

    参考
    TPPはトロイの木馬──関税自主権を失った日本は内側から滅びる
    「TPPに参加しないと日本は国際的に取り残される」‥‥タイタニックに乗り遅れるのは結構なことだ。
    自由貿易 コストばかり高くついて、いわれたような利益をもたらしていない。

    サウジアラビアの石油埋蔵量は40%誇張されていた。ウィキリークスが暴露

    リヤド大使館からの秘密公電は、石油価格を段階的に上昇するのを妨ぐのに十分な蓄えをサウジアラビア(世界最大の石油輸出国)が持たないかもしれないとアメリカが懸念していることを示す。公電(ウィキリークスが公開)は、石油埋蔵量が3000億バレル(ほぼ40%)誇張されたかもしれないとのサウジアラビア政府上級石油行政官の注意を深刻に受け止めるようワシントンに促している。‥‥ (仮訳なので原文にあたってください)
    (2011年2月8日ガーディアンから抜粋 他多数)

    参考
    どのような商売でも「良く見せかける」という宣伝は付き物である。しかし、石油は現代社会の土台のエネルギー資源だけに、ふつうの商品とは異なる。従って、偽りの生み出す混乱は計り知れない。
    ガーディアン紙の報道で暴露された外交電について、アル・フセイニがウォール・ストリート・ジャーナルで反論
    サウジアラビアの石油埋蔵量は過大評価と暴露
    サウジの水増し疑惑 サウジは産油量を維持するため、あれこれ手立てを尽くしているが、大規模プロジェクトで事故が続くなど、どこかヘンだ。日本の反応が鈍いのが気になる。
    米・流出外交文書でサウジの埋蔵量と生産能力に疑義

    サウジの原油埋蔵量、大幅に過大評価か 米外交公電
    ウィキリークス原文
    世界の石油生産の約40%を担うOPECが、予想以上に早く、余裕ある部分での生産能力を使わなければならない状況に入っている
    ピークオイル 想定が楽観的すぎる。サウジアラビアが生産量を倍増させるという想定など「?」である。
    石油生産がピークを過ぎた
    必要な生産量を維持するにはサウジアラビア4つ分の石油が必要だ。もし、今から2030年までに予測されている需要の増加を満たそうと思うなら、サウジアラビア6つ分の石油が必要になる
    サウジアラビアの石油省顧問は、石油需要のピーク論は真剣に考えねばならない問題であると述べ警鐘を鳴らした。
    2006年のサウジアラビアの石油生産は8%減産だった。「必死」 とも見えるようなボーリング作業を行っていながらの結果である。
    サウジアラビアの原油産出量が、政府の減産も何もないのに、2006年度、8%も原油出荷量が減った。
    2005年、サウジアラビアと世界が、同時に原油生産ピークを迎えていたのか
    投資銀行家が見たサウジ石油の真実
    サウジアラビアにある世界最大のガワール油田が枯渇しているようだ。
    産油量がピークに達していると思われる国は、サウジアラビア、メキシコと中国である。最も疑わしいのはサウジアラビアだ。
    サウジ国王、油田探索作業停止を要求
    実際はガワール油田も半分の自噴で簡単に採掘できる部分はほぼ枯渇してきており、横堀やタールサンドから採取しなければならない。それは2005〜2007年の間にピークが着ており、サウジ政府は正確な資料を出さない。
    世界の石油生産がいずれ到達する低迷期を遅らせるためには、今よりはるかに多くの石油が発見されなければならない
    非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない。
    すべての油井が枯渇するずっと前に、国際的な市場で石油を買い付けることができなくなって、輸入国は寒い外に置き去りにされるということを意味します(日本語訳あり)

    金になるのであれば、枯渇性資源は「政治的物資」として、戦略的に使われるようになる。‥‥ただ、そうやって政治戦略化にしている間は、まだ文明には余裕があるということだ。本当に枯渇性資源が枯渇してしまったらそんなゲームすらできなくなる。 持てる国はもはや絶対に輸出しない。自国が生き残るために他国を犠牲にするようになる。そもそも、自国内でも限られた資源を求めて国民同士が奪い合い‥‥

    自治体が温暖化対策の中心に、全国66自治体が連携に向け集結
    ‥‥昨年の第16回国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP16)の期間中に世界銀行が公表した「都市と気候変動 喫緊の課題」というリポートも、国単位ではなく、都市を中心に考える温暖化対策に注目している。ただし、全66自治体が参加した本会議は地域間連携を促すことを目的としているが、一足飛びにクレジット取引の相互利用まで実現できるものではない。まずは、計画書制度を運用し、事業者を巻き込んでいく必要がある。‥‥
    (2011年2月8日ECO JAPANから抜粋)
    英国政府が、とてつもない規模の風力発電計画を進めている

    英国政府が、とてつもない規模の風力発電計画を進めている。2020年までに7000基以上の洋上風力タービン(風車)を設置する計画である。英国の全消費電力の3分の1を賄い、世界中の風力発電企業の研究施設や製造拠点を集積させ、一大産業に発展させることを狙う。事業規模は約13兆円に上り、送電網の整備だけでも2兆円に達する。‥‥
    (2011年2月7日日経から抜粋)

    参考
    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    ドイツ政府の諮問機関、「2050年までに100%再生可能電力の供給は可能」
    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?

    液体シリコンで薄膜太陽電池=火力発電並みに低い発電コストを実現できる可能性

    薄膜太陽電池を、液体シリコンを基板上に塗り広げて焼き固める方法で作ったと、北陸先端科学技術大学院大(石川県能美市)の下田達也教授らが7日発表した。世界初の研究成果‥‥ ‥‥安い材料を使い簡単な装置で作ることで、電力会社の火力発電並みに低い発電コストを実現できる可能性がある。‥‥
    (2011年2月7日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    「石油」つくる藻類。日本の耕作放棄地の約5%で日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる。
    エネルギー自給率3290% !! 日本にもあるエネルギー永続地帯って何?

    干ばつ深刻なアマゾン、CO2排出源になる危険性も 研究

    ‥‥「もっと頻繁に干ばつが起きるようになれば、アマゾンの熱帯雨林は、ある時点から、気候変動を遅れさせる貴重な場所から、温室効果ガスを排出して気候変動を加速させる主要な場所になるだろう」と警告した。
    (2011年2月7日AFPから抜粋)

    参考
    途切れた川、アマゾン干ばつ

    家電エコポイント、CO2削減試算ずさん 効果6分の1
    ‥‥環境省は廃棄に気づいた昨年7月から、内容について当時の担当者に複数回、聞き取り調査を実施。その結果明らかになった試算について「95年製を前提にした理由は不明。単一サイズしか考えなかったり、買い増しを想定しなかったり精密な計算ではなかった」としている。‥‥
    (2011年2月5日asahi.comから抜粋)
    再生可能エネルギー:2050年までに世界需要の95%に−WWF予想

    世界のエネルギー需要の95%は2050年までに風力、太陽光、地熱など再生可能エネルギーで賄われるとの見方を世界自然保護基金(WWF)とエコフィスが示した。‥‥
    (2011年2月3日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    WWF『エネルギー・レポート』を発表 2050年までに100%再生可能エネルギーは実現可能!
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?

    小説で知るピークオイル

    ‥‥石油の供給が止まると、どこの国でも政府の緊急時対策案は役に立たないことが証明される。スーパーからは数日のうちに食料が消え、通りからは警察がいなくなる(彼らにも家族がいるのだ!)。当局ということになっている機関もみな、精錬所や発電所といった必要不可欠な財産を守ることでほぼ手いっぱいの状態だ。文字通り、誰もが自分のために、という状況になったのだ。 状況をさらに悪化させているのが、多くの場所でコミュニティーがもはや機能しなくなり、隣人に助けを求めることができないという事実だ。1週間のうちに、現代文明は崩壊する。‥‥ ‥‥ 小説を読んだ人々が、ピークオイル後の世界(それがいつ起こるかに関わらず)で新しい生活とどのように取り組むかをよく考えるようになることを願おう。小説に刺激を受けて、ピークオイルが現実のものであることについて考え始める人がますます増えれば、私たちみなが私たち自身のハッピーエンドを迎える可能性も高くなる。‥‥
    (2011年2月3日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    日本の場合は自暴自棄でした。東インド諸島から石油を略奪する以外の選択枝を考えなかったのです。

    穀物や原油が金融危機前の水準に、米悪天候やエジプト情勢受け

    穀物および原油価格は2日、米国の悪天候やエジプト情勢の影響で需給が悪化するとの懸念から上昇し、金融危機以前の水準をつけた。‥‥
    (2011年2月3日ロイターから抜粋)

    参考
    エジプトは原油純輸入国に転落する寸前 人口増加で食糧輸入が拡大すると、財政が破綻する可能性

    EU 再生可能エネルギー投資を2倍に引き上げる必要がある

    EU=ヨーロッパ連合は、風力や太陽光といった再生可能エネルギーの導入目標を達成するには、この分野への投資を現在の2倍に引き上げる必要があると明らかにし、加盟国に取り組みの強化を求めました。‥‥
    (2011年2月1日NHKから抜粋)

    参考
    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー
    再生可能エネルギーだけの未来は来るか

    世界同時不況でもCO2排出量が増加 米政府調査
    エネルギー関連の統計情報を提供している米エネルギー省エネルギー情報局は31日、ここ80年で最悪の世界同時不況にもかかわらず、温暖化ガスの世界全体の排出量は増加したというデータを発表した。‥‥
    (2011年2月1日AFPから抜粋)
    米大統領「2035年までに米国の電力の80%をクリーンエネルギーで生産する」

    ‥‥特にクリーンエネルギー関連技術に投資する。これらの投資は地球を守り、米国民に無数の雇用を生み出す。米国の科学者や技術者が結集し、クリーンエネルギーなどの困難な課題に重点的に取り組むならば、我々は現代の「アポロ計画」に投資する。2015年までに100万台の電気自動車を走らせる最初の国になる。現在、石油企業に支出している予算を廃止するよう議会に求める。2035年までに米国の電力の80%をクリーンエネルギーで生産する私の提案に加わるよう民主、共和両党に求めたい。‥‥
    (2011年1月26日毎日jpから抜粋)

    参考
    漂流する「グリーンニューディール」 米国の雇用対策から日本が学ぶこと
    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー
    再生可能エネルギーだけの未来は来るか

    食料・エネルギー急騰で、新興国で政権崩壊の可能性も

    ‥‥国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界の食料価格は2010年12月に過去最高に達し、同年通年では25%上昇した。また、ニューヨーク原油先物相場は1バレル当たり80ドル台後半と、過去10年間の平均を5割余り上回る水準で推移している。アルジェリアとエジプトでは反政府デモが起き、チュニジアではベンアリ大統領が14日に出国、亡命する事態となっている。 ‥‥
    (2011年1月26日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    北アフリカ抗議デモ拡大か 失業、食料高騰…世界に波及
    中東情勢不安、世界経済の新たなリスクに 原油供給への影響懸念
    仏大統領「食糧・エネルギー市場に規制を」 ダボス会議

    人工光合成 夢見る気持ちを大切に

    「できるかどうかの問題ではなく、いつできるかの問題だ」。クロスカップリング反応でノーベル化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大特別教授が、このところ「人工光合成」について力強く語っている。  植物は太陽光をエネルギー源に、水と二酸化炭素から炭水化物と酸素を作り出している。根岸さんはこの植物の力を人工的に再現する研究を旗印に、新しい化学反応の探索プロジェクトを「オールジャパン」で進めようと旗振り役を務めている。‥‥
    (2011年1月26日毎日jpから抜粋)

    参考
    意外にいける? 太陽エネルギーを蓄積する人工光合成の現実味
    触媒活用しCO2を資源化、東工大が手法開発
    温暖化対策や化石原料削減の切り札 化学各社、CO2の資源化加速
    CO2を吸収できるコンクリート開発

    石油市場の展望〜高値安定から市場崩壊まで3つのシナリオ

    (英フィナンシャル・タイムズ紙)‥‥石油輸入国では、価格上昇が所得を圧迫し、需要を減退させる。また、労働と資本投資のリターンの魅力を低下させるため、供給も制限される。お決まりの帰結がスタグフレーション(スタグネーション=停滞=とインフレが重なった状態)だ。石油の生産・輸出国では逆の現象が起きる。 石油価格の見通しは曖昧で、価格変動の影響も同じくらい不確かだ。しかし、起こり得る3つのシナリオが主な可能性を示している。‥‥
    (2011年1月25日日経から抜粋)

    参考
    「オイル・クランチ」 それが、なんと、2015年には来るというので、 欧米ではその話で持ち切りですが、なぜか日本のマスコミはスルーしています。
    英国 この日の予想外のGDP統計でスタグフレーション(景気沈滞化のインフレ)の見通しも浮上

    英国ピーク事情

    ‥‥些細なことにばかり終始するどこかの国の議員は爪のあかでも煎じて飲んでほしいものです。英国の同僚に見えることがあなた方にはなぜ見えないのですか。どんな時代に生きているのか、その時代はどんな問題を抱えているのか、真正面から見てください。‥‥
    (2011年1月25日THE JOURNALから抜粋)

    参考
    英国はピーク(オイル)以後の時代にすでに突入
    「石油生産のピーク(ピーク・オイル)」に関する秘密文書の情報開示を拒み続けている英国政府
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    英国政府が、とてつもない規模の風力発電計画を進めている

    北極での太陽光反射率の低下は気候モデル予想の2倍以上

    ‥‥「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2007年報告書に使われた気候モデルには、これだけ大きな減少を示したものはない」と述べる。
    (2011年1月25日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    北極の寒さは戻らない可能性も=米海洋大気局
    海氷の減少が北極域温暖化の主な原因 温暖化過小評価のおそれ
    アイス・アルベド・フィードバック
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    自然エネルギーは日本でなぜ増えないのか

    再生可能(自然)エネルギーの利用で日本は世界の潮流から取り残されつつある。‥‥
    (2011年1月24日asahi.comから抜粋)

    参考
    2010年再生可能エネルギー大型プロジェクト
    環境省が「再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップ」を公開
    2010年の再生可能エネルギー技術ブレイクスルーTop10
    世界のエネルギー使用量は増えていく
    再生可能エネルギーはマイノリティ
    再生可能エネルギーの現状と未来
    ドイツは自然エネルギー!・・・なの?
    EU、再生可能エネルギー目標の「2020年までに20%」を上回る見込み
    再生可能エネルギーだけの未来は来るか

    「TPPに参加しないと日本は国際的に取り残される」‥‥タイタニックに乗り遅れるのは結構なことだ。

    ‥‥貿易を支える海運も、燃料の高騰で採算がきつくなる。ピークオイルの厳然たる事実は、今世紀はエネルギーと食料の危機の世紀であること、そして人類の未来は長期的には農業中心の地域共同体にあることを示している。‥‥ ‥‥TPPどころではない。われわれは手遅れにならないうちに、文明の転換のための作業を始めなければならない。‥‥
    (2011年1月20日THE JOURNALから抜粋)

    参考
    「TPPは日米貿易に過ぎない」とか、米国が輸出拡大戦略をとろうとして輸入しないようにしているということぐらい知ってもらわないと、戦略を立てようがありません。推進派の人たちが国を開けとか、外を向けとか言っていますが、本当に外を向けば、TPPでは何のメリットもないことがわかるんです。
    アメリカでは経済番組でも一般 ニュースでもTPPという言葉に出会ったことがない。
    自由貿易 コストばかり高くついて、いわれたような利益をもたらしていない。
    物流は石油に依存しているので、商取引は急激に高騰するだろう。結果として、生命に関わる重要な物資の供給不足が発生する、例えば食糧の供給がそれだ。
    自動車を走らせることさえ困難な時代が86年も続くことを意味する。
    食糧危機が来てしまえば、田舎に田畑があるからといって安心できない。 一晩で作物が全部もっていかれるということもありうる。
    世界の食料価格が高騰 異常気象、新興国の需要拡大で過去最高に
    石油減退が食料危機を招き 石油文明の崩壊へつながる

    お金のいらない世界は可能か

    ‥‥全ての持続不可能な活動は、その表現が示す通り、必ずいつかは終わる。現在のシステムの終焉や唐突な中断について考える前に、少しばかり視点を変えて、社会を一から作り直すとしたらどうなるかを考えてみよう。‥‥
    (2011年1月20日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    貨幣進化論──「成長なき時代」の通貨システム

    再生可能エネルギーだけの未来は来るか

    エネルギーの80%以上を化石燃料に依存している現代社会だが、環境へ負荷をかけないエネルギーシステム実現に向けての模索も続いている。しかし、風や太陽、波、地熱のみから電力を得る世界に、わずか数十年で転換できるのだろうか? 「風、水、太陽のエネルギーで永久に需要を満たすことは可能だ」。こう話すのは‥‥
    (2011年1月18日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?

    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    ドイツ、再生可能エネルギー100%への戦略
    なぜヨーロッパは自然エネルギーにシフトしているか? 「ピークオイル」を理解しているから。 先日、ドイツの軍部のデータが流出した。 そこには「ピークオイル」についてきちんと書かれており、それを中心に戦略を練っている。 しかし、日本人はピークオイルについて知らされていない。
    ドイツ連邦軍のシンクタンクによる研究が劇的な石油危機を警告
    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー
    世界初、自然エネルギーだけのスマートタウン(青森県六ケ所村)

    TPPはトロイの木馬──関税自主権を失った日本は内側から滅びる

    ‥‥「TPPに入ってアジアの成長を取り込む」と言いますが、そこにアジアはほとんどありません。環太平洋というのはただの名前に過ぎません。仮に日本を TPP交渉参加国に入れてGDPのシェアを見てみると、米国が7割、日本が2割強、豪州が5%で残りの7カ国が5%です。これは実質、日米の自由貿易協定(FTA)です。‥‥
    ‥‥米国と日本の両国が関税を引き下げたら、自由貿易の結果、日本は米国への輸出を増やせるかもしれないというのは大間違いです。米国の主要品目の関税率はトラックは25%ですが、乗用車は2.5%、ベアリングが9%とトラック以外はそれほど高くありません。日米FTAと言ってもあまり魅力がありません。‥‥
    ‥‥日米間で関税を引き下げた後、ドル安に持って行くことで米国は日本企業にまったく雇用を奪われることがなくなります。他方、ドル安で競争力が増した米国の農産品が日本に襲いかかります。日本の農業は関税が嫌だからといって外国に立地はできず、一網打尽にされるでしょう。グローバルな世界で関税は自国を守る手段ではありません。通貨なんです。‥‥
    ‥‥幕末の開国はペリーが武力で迫ったものですが、今回はそんなことはありません。世界第2位のGDPがあり、何度も言っているようにすでに開国しています。なぜ自爆しようとするのでしょうか。こんな平成の開国の歴史を、僕らの子どもや孫にどうやって教えますか。‥‥
    ‥‥穀物はまず国内を食わせて余剰分を輸出します。当然不作になれば輸出用を減らして国内へまわすものです。もともと農業は天候に左右されるため量と価格が変動しやすく、特に輸出用は調整弁なので変動が大きいのです。変動リスクが大きいから、穀物の国際先物市場が発達したのです。‥‥
    (2011年1月14日THE JOURNALから抜粋)

    参考
    中野剛志先生のよくわかるTPP解説―日本はTPPで輸出を拡大できっこない!
    「TPPに参加しないと日本は国際的に取り残される」‥‥タイタニックに乗り遅れるのは結構なことだ。

    自由貿易 コストばかり高くついて、いわれたような利益をもたらしていない。
    アメリカでは経済番組でも一般ニュースでも“TPP”という言葉に出会ったことがない。

    ローマ帝国の興隆と衰退、気象変動が一因=古木の年輪で判明

    スイスやドイツ、オーストリア、米国の国際研究チームは、古木の年輪を調べた結果、地球の気象変化がどうやらローマ帝国の興隆と衰退の要因の一つだったことが分かったとの論文を14日付の米科学専門誌サイエンスに発表した。研究チームは、21世紀に生きる現代人も地球温暖化のリスクをもっと深く自覚すべきだと強調している。‥‥
    (2011年1月14日ロイターから抜粋)

    参考
    環境考古学が予言する地球温暖化の行く末
    現代文明てのはね、2050年〜2070年ぐらいに崩壊するっていう説を出したんですよ
    "森の国”の思想が次の経済システムを作る
    気候安定と文明の期間は重なる

    プランB―文明を救う計画

    ‥‥「私たちの文明の終焉は、もはや理屈でも学問上起こり得ることでもない。私たちはまさにその道を歩んでいるのだ」と環境保護基金の気候プログラム・ディレクターであるピーター・ゴールドマークは述べている。時間切れになる前に、果たして別の道を見つけ出すことができるだろうか? 私はできると思う。その道を私はプランBと呼んでいる。‥‥
    (2011年1月14日環境メールニュースから抜粋)

    参考
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。

    地球の未来

    ‥‥こういった回避できない現実とともに生きる方法をどうしたら見つけられるだろうか。現実は耐え難いほどだが、私たちを解放してくれるものでもある。多くの人々は恐怖のあまり、予想できる確実性に逃げ込んでしまいたい誘惑に駆られている。しかし予想できる確実性、すなわち近視眼的なナショナリズム、外国人嫌悪、植民地支配による安全保障、成長の限界の否定、そして購買行動によってのみ豊かさを測ることは、痛ましくも新しい認識世界において、すでに廃れてしまったのだ。 何百万人もの栄養失調の子供たち、生態系の汚染、一部の限られた人々の手に富が蓄積され続ける状況といった、世界中にはびこる地獄のような痛みや不正を嘆く声のすべてを、個人の力で止めることは現実的に不可能だ。しかし私たちにできるのは、自分自身を全体から分離した存在と見る幻想を認知することだ。この強力な幻想があるからこそ、国家と宗教と階級の関係性が停止不可能にも見える巨大な推進力を生んでいるのだ。‥‥
    (2011年1月14日国連大学Our world2.0から抜粋)

    参考
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。

    豪洪水被災地ブリスベン「戦後」並みの清掃作業始まる  水害の犠牲者数600人近くに ブラジル南部

    オーストラリア第3の都市、ブリスベンでは洪水の影響で数多くの住宅に浸水などの被害が出ており、住民らは「戦後」並みの再建に取りかかることになる。オーストラリア東北部のクイーンズランド州全域を襲った今回の洪水は各地で大きな損害を与えている。‥‥
    (2011年1月14日ウォール・ストリート・ジャーナルから抜粋)

    ‥‥洪水や土砂崩れはリオデジャネイロ州テレゾポリスなどの山間部中心に起き、巨石が落ち民家や車両を押しつぶす被害も出ている。山間部の斜面や川の堤防近くには数千世帯がまだ住んでおり、濁流にのみ込まれるなどの危険に直面している。住民は「空から津波が襲ってきた」とも形容している。‥‥
    (2011年1月16日CNNから抜粋)

    参考
    「ノアの方舟級」大洪水
    豪州洪水、第3の都市はゴーストタウン
    【映像特集】世界で猛威を振るう異常気象

    CO2を吸収できるコンクリート開発 中国電、鹿島など

    ‥‥主要な建設材料であるコンクリートは、材料であるセメントの製造過程にCO2を大量に発生することが課題となっている。今回開発したコンクリートは、CO2を吸収することでコンクリートを硬化させる性質を持つ特殊混和材を使用。火力発電所から排出されるCO2を吸収するとともに、セメント使用量の削減により、製造時におけるCO2排出量を実質ゼロ以下にすることが可能になるという。‥‥
    (2011年1月13日ecool.jpから抜粋)

    参考
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している

    日本の温室効果ガス排出量の半分は、わずか150の事業所が占めている。大口の排出者の排出を確実に減らしていく国内排出量取引制度は、25%削減の核となる政策である。熟慮なきまま、導入を棚上げする方針が固まりつつあることに、激しい危機感と怒りを抱かざるを得ない。

    昨年の地球の気温は過去最高タイ=米NOAA
    ‥‥NCDC科学部のデービッド・イースターリング部長は「統計結果からは、地球の気象が引き続き温暖化の影響を受けていることが明らかになった」と述べ、温暖化防止の必要性を訴えた。ロシアやパキスタンなどでは熱波や洪水に見舞われ、農業に大きな打撃を与えた。この結果、食料価格は高騰し、食糧暴動も発生した。イースターリング部長によれば、温暖化を個別の気象異変と直接結び付けることはできないが、気温の上昇傾向は熱波や干ばつなど異常気象が発生する可能性を高めているという。‥‥
    (2011年1月13日ロイターから抜粋)
    ピークオイルも含めた見通しを

    ‥‥「世界の二酸化炭素排出量を充分に減らし、一方で貧困国が成長を続けることを可能にするためのただ1つの方法は、今後20年のあいだ富裕国の経済成長を停止させることだ」と述べている。経済成長はすでに世界的ピークに達しており、(OECD加盟国や、中国やインドのような経済新興国に見られたような)成長をもう一度繰り返そうとすれば、石油価格が3桁にはね上がり、それがさらなる経済崩壊を引き起こすことを示す、説得力のある証拠があるのだ。また、このまま経済成長が続けば、石炭のような重い化石燃料に極度に依存することになるだろう。‥‥ ‥‥最悪の場合、石油価格が3桁にはね上がり、需要が破壊され、政治危機や戦争が起こるなどして、工業国のGDPが大幅に減少することが考えられる。たとえば、イランとの紛争が起こった場合、 石油価格は急騰するだろう。また、 アメリカ統合戦力軍が出した2010年の報告では、2012年までには「余分な石油を産出する能力は完全になくなる」こと、また、エネルギーが原因で紛争が起こる可能性があることを警告している。残念ながら、IPCCなどの機関による気候変動の予測には、このような要素は含まれていない。‥‥
    (2011年1月12日国連大学Our world2.0から抜粋)

    参考
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)

    米統合軍 環境報告 2年以内に石油の需要が供給能力を上回り 2015年には最大で日量1000万バレルの深刻な石油不足がおきるおそれがある。
    本当の持続可能性とは何か?

    中国、世界の資源権益4兆円超買収 10年3倍に

    中国企業の海外での資源エネルギー権益の買収が2010年に4兆円を超え、前年の3倍以上となった。‥‥
    (2011年1月11日日経から抜粋)

    参考
    油田確保へ中国の壁 権益争い激化 苦境の日本勢
    中国をはじめ新興国が世界のエネルギーの将来像を方向づける(PDF)

    石油ピーク後の経済

    石油ピークの後、人口とエネルギー消費は減少し、経済は縮小していく。‥‥ ‥‥銀行経営は不可能になるだろう。‥‥ ‥‥「減価するお金」が簡単に実現できる。‥‥ ‥‥いったん食糧危機が来てしまえば、田舎に田畑があるからといって安心できない。 一晩で作物が全部もっていかれるということもありうる。‥‥ ‥‥経済収縮に伴い生活スタイルはしだいにスローダウンし、自給自足的なものに帰っていくだろう。‥‥ ‥‥ 娯楽・サービス産業 真っ先に縮小をせまられる分野かと思われる。‥‥ ‥‥ 高い生産能力を維持し有効に活用するには、うまく市場をコントロールし適度な競争を維持しつつ、ワークシェアリングする方法を考えないといけない。 関税と所得税の累進強化で、市場独占へのインセンティブを削ぎ、地産地消を推進する。 最も心配な食糧生産は、計画経済でまかなっていく。 また減価するお金で消費を刺激する。 そして江戸時代の農村のような、スローライフの互助的共同体を形成し「見えざる社会的コスト」の低減を目指すことで、老いても心豊かな暮らしを実現できるのではなかろうか。
    (2011年1月10日ShiftM.jpから抜粋)

    参考
    我が国は、急激な変化によって引き起こされる衝撃を今から長期視点に立って変革することが必要になっている。経済成長は今後目標にはならない。長期的な視点からの新たな夢の実現が重要な要素である。

    油田地帯の帰属巡り対立、スーダンで33人死亡

    ‥‥10日までに双方で少なくとも計33人が死亡した。大規模な油田を抱えるアビエイ地区は、スーダン北部と南部が帰属を巡って対立。‥‥
    (2011年1月10日読売新聞から抜粋)

    参考
    いよいよ恐れていた油切れが来たかと。急いでなんかしようと思っても他になんにも手がないと。あそこにある油いただきに行こうや、というきわめて単純な結論でおっぱじめたわけですね。(元日本陸軍省燃料課員)
    金になるのであれば、枯渇性資源は「政治的物資」として、戦略的に使われるようになる。‥‥ただ、そうやって政治戦略化にしている間は、まだ文明には余裕があるということだ。本当に枯渇性資源が枯渇してしまったらそんなゲームすらできなくなる。 持てる国はもはや絶対に輸出しない。自国が生き残るために他国を犠牲にするようになる。そもそも、自国内でも限られた資源を求めて国民同士が奪い合い‥‥

    世界の食料価格が高騰 異常気象、新興国の需要拡大で過去最高に

    ‥‥国連食糧農業機関(FAO)の主要食料価格指数が昨年12月、世界各地で暴動を引き起こした2007〜08年の食料危機時を上回った。異常気象による不作や新興国の需要増で砂糖や油脂、穀物の価格が上昇し、米ドル安も影響した。今年、食料危機が再発する恐れもあり、先進国の中で食料自給率が低い日本は対策を迫られそうだ‥‥
    (2011年1月10日産経ニュースから抜粋)

    参考
    食料危機再来が懸念される事態
    G20、食糧安保問題を協議する見通し
    国産品を食べで3万8491tのCO2を削減 「フードマイレージ・プロジェクト」
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する

    原油価格は世界経済にとって「危険ゾーン」=IEAエコノミスト

    英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、国際エネルギー機関(IEA)の主任エコノミスト、Fatih Birol氏は、原油価格は世界の景気回復を脅かす「危険ゾーン」まで上昇していると警告した。  同氏は「原油価格は世界経済にとって危険な領域に入りつつある。原油の輸入価格は景気回復に対する脅威となっている。これは、原油消費国と産油国への警鐘だ」と述べた。‥‥
    (2011年1月5日ロイターから抜粋)

    参考
    オイルピークの影響が既に出始めたということなのかもしれません。
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    IEA、今後5年間の世界石油需要見通しを引き上げ
    OPEC、原油価格が100ドルに上昇しても増産せず=事務局長
    原油100ドルに上昇、OPEC一部加盟国が予想−石油消費国は警戒
    米原油先物が91ドル台、2年超ぶり高値に

    本当の持続可能性とは何か?

    ‥‥今日、持続可能である必要性を誰もが口にする。実際のところ、組織も人々もこの概念に注目するあまり、自分たち自身が持続可能であるとの確信を持っているようだ。企業の中には、環境に関する厳しいポリシーに従っているのだと少なからず主張している企業もある。‥‥
    ‥‥企業は多くの場合、本当の持続可能性とは何かという全体的なビジョンに欠いている。私たちは誰でも、食事を作り家庭で電力を使うためにエネルギーを必要としている。しかし化石燃料による電力を提供するエネルギー供給会社は、本当に持続可能だと言えるだろうか。‥‥
    ‥‥繁栄は完全な社会の建設には結びつかず、ましてや持続可能な社会は実現されないことが歴史によって証明された。人類の発展を追求する社会にとって、本当の持続可能性は存在し得るのかという疑問が数多く投げかけられてきた。人間性が戦っているのはユートピアの実現のためか、物理的な目的のためか。そもそも人間とは持続可能ではない存在なのか。‥‥
    ‥‥今こそ民間部門が率先して、持続可能性をより正確に定義づけて説明する、包括的かつ厳重な基準を作り上げるべき時なのだ。‥‥
    (2011年1月4日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    「成長すれば経済は豊かになり、汚染を取り除く技術にお金が回せるようになる」とよく言われますが、これはある時点で真実ではなくなります。
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書

    経済成長なき社会発展は可能か?
    誰もが「成長の限界」 という壁に突き進むチキンレースから逃れられない。(PDF)
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない
    地球を守るため成長を制限する
    経済の成長は人を幸せにしない
    脱成長の経済を生きる。
    持続可能な未来へ ―組織と個人による変革―

    ロックフェラー家、“脱石油”のエコ農業に乗り出す

    ‥‥多量のエネルギー、肥料、機械をつぎ込み、単一品目の大規模栽培を通じて効率を追求する20世紀の「産業型農業」は、何よりロックフェラー家が確立した石油社会のたまものだった。今、そのロックフェラー家が「石油後」を模索しているのは興味深い。‥‥
    (2011年1月4日SankeiBizから抜粋)

    参考
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)

    環境破壊の損害530兆円 温暖化で08年、国連

    地球温暖化や大気汚染など、人間活動が原因の環境破壊による2008年の損害額は約6兆6千億ドル(約530兆円)に上り、世界の国内総生産(GDP)総計の11%にもなるとの調査結果を、国連環境計画(UNEP)金融イニシアチブなどの研究グループが30日までにまとめた。  UNEPは、現在の傾向が続けば50年の損害額は4倍超の28兆6千億ドル余りに上ると推定。「環境対策を放置することは、今後の世界経済にとって大きなリスクになる」と警告した。‥‥
    (2010年12月30日共同通信から抜粋)

    参考
    自然資源を持続可能に活用しなければ企業も生き残れない時代がやってくる。
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱
    多くのアジア諸国で株式投資に環境の視点を盛り込む試みは現実のものとなっている
    インドとその諸州が世界初の生態系の算定基準を採用することを表明したが、今後3〜5年の間にこの算定方法を導入する国が20〜30カ国は増えるだろう これに賛同しない人々は、取り残されていくでしょう
    生態系サービス利用に代価を支払う動きが広がる
    生態系保全年3.6兆円投資なら経済価値400兆円
    動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい
    経済学の重大な欠陥 都合が悪いことは外部不経済
    市場が犯す大きな失敗
    生物多様性の喪失によってもたらされるコストは、人間社会における対応の範囲を超えている

    猛暑日50倍、冬日25分の1 東京、温暖化が押し上げ
    21世紀に入って10年。東京都心でこの10年に記録した気温35度以上の「猛暑日」数は20世紀初頭の10年と比べて約50倍に増えた一方、最低気温が氷点下の「冬日」は約25分の1に激減していることが29日、気象庁の観測データから分かった。‥‥
    (2010年12月29日共同通信から抜粋)
    排出量取引、先送りを決定=温暖化対策で閣僚委

    ‥‥国内排出量取引制度については、産業への影響や主要国が参加する温暖化対策の国際的な枠組みの成否を見極めた上で「慎重に検討する」として、目標としていた2013年度からの導入を事実上先送りした。‥‥
    (2010年12月28日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    熟慮なきまま、導入を棚上げする方針が固まりつつあることに、激しい危機感と怒りを抱かざるを得ない。

    2年連続減少、過去最低に 国内の温室効果ガス

    環境省は27日、2009年度の国内の温室効果ガス排出量(速報値)が二酸化炭素(CO2)換算で12億900万トンとなり、08年度に比べ5・7%減少したと発表した。リーマン・ショック以降の景気後退が続き、原発稼働率が上がったのが要因。‥‥
    (2010年12月27日共同通信から抜粋)

    参考
    CO2排出3年ぶり増 京都議定書の達成苦しく
    温暖化ガス排出量(速報値)、京都議定書の基準年から初の減少

    原油100ドルに上昇、OPEC一部加盟国が予想−石油消費国は警戒

    原油相場が2年ぶりの高値近辺に上昇した影響について石油輸入国は警戒を強めている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国は相場がさらに上昇し1バレル当たり100ドル台に乗せると予想している。‥‥
    (2010年12月27日ブルームバーグから抜粋)


    参考
    原油価格は世界経済にとって「危険ゾーン」=IEAエコノミスト

    英国はピーク(オイル)以後の時代にすでに突入している

    英国のエネルギー担当相、クリス・フーンは12月16日に放送されたラジオのインタビューでオイルピークに言及し、それが国の舵取り、政策立案に影響を与えるとしています。‥‥ ‥‥いわば、英国はピーク以後の時代にすでに突入している、ピークは際物でも「説」でも傍流でもない。左翼やユダヤの陰謀でもない。それに関して産業界でも取り組みが始まっている、政治の場でもそれなりの興味を引いてきた。今回のエネルギー担当相の発言もそうした理解が世間一般に広がっていること、切羽詰まってきたことが反映されただけなのかもしれません。‥‥
    (2010年12月25日THE JOURNAL から抜粋)

    参考
    英国政府が、とてつもない規模の風力発電計画を進めている
    「オイル・クランチ」 (石油の需給逼迫)というのは、 石油の需要に供給が追いつかない状態で、 いわゆる「最後の石油危機」のことです。 それが、なんと、2015年には来るというので、 欧米ではその話で持ち切りですが、なぜか日本のマスコミはスルーしています。
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?
    石油文明が分水嶺を超え、エネルギー下降時代に入ると、政府は対症療法的な政策をなりふり構わず導入していく。ファシズムの到来さえあり得る

    地熱開発に本腰を入れていた国は一気にブレーキを踏んだ

    ‥‥クリーンエネルギーとして期待される地熱発電の国内開発計画が宙に浮きそうだ。国の2011年度予算案の調査関係予算は、外部有識者による事業評価で廃止を含む抜本的改善を求められ大幅削減の見通し。近年、地熱開発に本腰を入れていた国は一気にブレーキを踏んだ形だ。‥‥
    (2011年1月11日岩手日報から抜粋)

    参考
    日本は自国のエネルギー経済の中心に地熱を据えるべきである
    経産省、地熱開発促進へ 温暖化対策の切り札に

    CO2排出3年ぶり増 10年度、猛暑や生産拡大で 京都議定書の達成苦しく
    2010年度の二酸化炭素(CO2)排出量が3年ぶりに前年比プラスに転じる見込みだ。猛暑に伴う冷房需要の増加に加え、秋までの景気持ち直しで企業の生産活動が拡大したため。‥‥
    (2010年12月23日日経から抜粋)
    国産品を食べで3万8491tのCO2を削減 「フードマイレージ・プロジェクト」

    食料自給率の向上をめざし国産品の利用を呼びかける「フードマイレージ・プロジェクト」に取り組んでいる大地を守る会、パルシステム連合会、生活クラブ生協、グリーンコープ連合は、取り組み開始から約1年で約3万8500tのCO2削減に貢献できたと12月21日の記者会見で発表した。‥‥
    (2010年12月22日農業協同組合から抜粋)

    参考
    フードマイレージプロジェクト
    10億人以上が慢性的な飢餓状態 あなたに見えないコストをどこかで誰かが支払っている
    世界で排出される温室効果ガスの51%が畜産業に起因 ワールドウォッチ研究所
    世界飢餓にまつわる12の神話
    食糧改革を阻止する企業に国連が警告
    フードマイレージ 日本は群を抜いて世界ワースト1
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    石油減退が食料危機を招き 石油文明の崩壊へ
    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    再生可能な森林は「ロシアの面積に相当」研究者ら試算
    人間の活動によって破壊された世界各地の森林のうち、再生が可能とみられる区域は合わせて15億ヘクタールと、ロシアの国土とほぼ同じ面積に上ることが、国際自然保護連合(IUCN)の研究者らの報告で明らかになった。‥‥
    (2010年12月22日CNNから抜粋)
    温暖化ガス25%削減の工程表 環境省まとめる
    環境省は21日に中央環境審議会(環境相の諮問機関)有識者委員会を開き、温暖化ガス排出量を2020年に1990年比で25%削減する目標の達成に向けた工程表をまとめた。‥‥
    (2010年12月22日日経から抜粋)
    自由貿易 コストばかり高くついて、いわれたような利益をもたらしていない。

    ‥‥オーストラリアには生産性委員会という独立研究機関が政府のなかにあり、これが12月13日、自由貿易協定について報告書を発表しています。 ‥‥  ‥‥報告書はその6つの自由貿易協定に関して、これが果たしてオーストラリアのためになっているのか、一年かけた研究に基づくものです。400ページもある報告書、最初の要約を読んだだけですが、それによれば、自由貿易は二国間のものであれ、ASEANとのあいだの地域協定であれ、コストばかり高くついて、いわれたような利益をもたらしていない。自由貿易協定を結んだからといって、必ずしも貿易拡大や経済成長につながるわけではない。「メンバー国間の貿易が拡大し、域外よりも急速に拡大したという証拠はない」としています。 ‥‥  ‥‥自由貿易はアメリカにとっても国益にそわないという報告もあります。 アメリカと自由貿易協定を結んだ17の国との貿易について、パブリックシティズンが今年の9月に出した報告書は、オーストラリアの生産性委員会と同じように、自由貿易がアメリカの利益になっていない、協定を結んでいない国との貿易の方が伸びている、など否定的な内容です。 ‥‥
    (2010年12月21日the-journalから抜粋)

    参考
    FTA政策に見る日韓の温度差 「同盟」強化のために毒素条項を飲むのか?

    平均気温:日本も世界も高かった 気象庁発表

    気象庁は21日、1〜11月の世界と日本の平均気温の平年差(速報値)を発表した。世界は平年比プラス0・36度で統計を取り始めた1891年以来2番目の高さとなり、陸域に限ると同0.68度と過去最高。 ‥‥
    (2010年12月21日毎日jpから抜粋)

    参考
    欧州、記録的寒波で交通混乱拡大 空の便欠航相次ぐ
    欧州で近年増加する大寒波、原因は「温暖化」 独研究
    [熱波・寒波]50℃を超える暮らしの備えが常識に どうなる どうする世界の温暖化
    世界中を熱波や寒波が襲っている原因は、「熱圏」の崩壊にある(NASA)

    米シェールガスに“逆風” 環境影響などに懸念

    資源業界にブームを巻き起こした米国のシェールガス開発に、環境性と採算性の両面から懸念が生じている。連邦議会や一部の州でシェールガスの採掘技術が環境や健康に及ぼす影響を把握する動きが顕在化し、ニューヨーク州では来年7月まで新規掘削ができなくなった。‥‥
    (2010年12月21日電気新聞から抜粋)

    参考
    米国発「シェールガス」開発投資が加速 市場一変、商社も食指
    ガスランド 米国の公害 天然ガス採掘が自然破壊・環境破壊・人間を病気、死へおいやっている
    水圧破砕法によるシェールガスの採掘なんてものは環境破壊そのもの

    IEA がピークオイルを認めたことの重大さについて世間ではまったく理解されていない

    ‥‥IEA は2010年11月はじめに発表した「世界エネルギー展望」という年次報告で、 はじめてピークオイルそのものにページを割いている。ピークへの言及がこれまでなかったことは驚くべきことだが、それ以上にびっくりするのは同報告書でIEA は"通常原油の生産は既に2006年にピークに達した"とピークを過去形で語っていることだ。マスコミはこの報告書に触れることもなく、政策論議の場でも討議されることはない。したがって、IEA がピークオイルを認めたことの重大さについて世間ではまったく理解されていない。(訳注から)‥‥

    ‥‥我々が文明と呼ぶ複雑な社会が地球規模で一気に全面的に崩壊してしまう可能性を過小に評価するつもりはない。その危険は少なからぬものがある。しかし、全面崩壊論は人を宿命論に押しやりがちで、さもなければ、自分や家族の生存だけにかまけさせてしまう傾向がある。崩壊論はほとんどの人にとって衝撃が強すぎて、将来についてこれまで以上に思考停止させてしまうおそれもがある。その結果、一挙全壊に至らなかった場合のエネルギー下降をよりいっそう厳しいものにしてしまう。もしかすると大半の人は文明崩壊が不可避だと考えているのかもしれないが、それでも自分の目の黒いうちには起きないと思うか、そうならぬよう願っているだけなのかもしれない。長期的な崩壊のシナリオの可能性とそれへの現実的な対応を探ることは、すなわち、長期にわたるエネルギー下降のシナリオの可能性や見込みを深く詳細に理解することにほかならない。‥‥
    (2010年12月20日発行「未来のシナリオ」から抜粋 )

    参考
    石油生産がピークを過ぎた。
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)

    ノーマイカーウイークで渋滞改善 CO2も20トン削減

    交通渋滞の緩和や二酸化炭素の排出量削減を目的に、県や松江市などが実施した社会実験「ノーマイカーウイーク」(10月18〜24日)の結果がまとまった。2回目の今回は、慢性的な渋滞が続く交差点で改善が見られ、二酸化炭素削減量は昨年を上回った。 ‥‥
    (2010年12月20日asahi.comから抜粋)

    参考
    松江市一斉ノーマイカーウィーク ノーマイカーデー ノーカーデー カーフリーデー 車のない日、カーフリーデー 
    ヨーロッパカーフリーデー日本公式サイト 
    TOKYOカーフリーデー

    エネルギー下降時代 ファシズムの到来さえあり得る

    ‥‥気候変動が発症し、石油文明が分水嶺を超え、エネルギー下降時代に入ると、政府は対症療法的な政策をなりふり構わず導入していく。ファシズムの到来さえあり得ると言っています。‥‥
    (2010年12月19日THE JOURNALから抜粋)

    参考
    石油生産がピークを過ぎた。
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?

    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。

    人工的に地球を冷やす  温暖化対策でIPCC

    ‥‥成層圏に微粒子をまいて太陽光を遮るなどして人工的に地球を冷やす「ジオエンジニアリング(地球工学)」と呼ばれる新たな温暖化対策を、各国が実施した場合の効果や環境影響について評価することを決めた。  こうした手法は生態系や気象に悪影響を及ぼす懸念もあるが、温室効果ガス排出が増え続けて急激な気温上昇が起きる恐れもあるため、非常手段としての可能性を探る。‥‥
    (2010年12月18日共同通信から抜粋)

    参考
    ジオ・エンジニアリングという「劇薬」

    温暖化対策で注目集める「ジオエンジニアリング」、救世主か危険な賭けか
    ジオ・エンジニアリング概説pdf
    ケム・トレイル(wikipedia)

    日本の温室効果ガス排出量の半分は、わずか150の事業所が占めている。

    ‥‥日本の温室効果ガス排出量の半分は、わずか150の事業所が占めている。大口の排出者の排出を確実に減らしていく国内排出量取引制度は、25%削減の核となる政策である。極めて単純化されて「産業への負担になる」と語られたり、国際的な取引制度と混同され「国富の流出になる」といった筋違いの理屈まで加わり、熟慮なきまま、導入を棚上げする方針が固まりつつあることに、激しい危機感と怒りを抱かざるを得ない。‥‥
    (2010年12月16日気候ネットワークから抜粋)

    参考
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している

    環境税上げ、3段階で 15年度から完全実施へ

    政府税制調査会は15日、全体会合を開き、来年10月に導入する地球温暖化対策税(環境税)について、3年半かけて段階的に税率を引き上げ、2015年度から完全実施するなど詳細を決めた。これで11年度の税制改正の全体像が固まり、政府は16日、税制改正大綱を閣議決定する。‥‥
    (2010年12月16日東京新聞から抜粋)

    参考
    環境税11年度導入へ
    環境に優しいからという理由で行動していたわけではないんです。とにかく必要だから節約してきただけなんです。でもたぶんそれが環境税の意義なんだと思います。無意識でなにかをやるんです。

    EU加盟国、今の3倍の炭素削減努力が必要
    ベルギー、ブリュッセル発―世界自然保護基金(WWF)は11月23日、欧州連合(EU)諸国では現時点で、2050年までに低炭素経済を達成するために必要とされている行動の1/3しか進んでいない、と発表した。‥‥
    (2010年12月16日日刊温暖化新聞から抜粋)
    シロクマも「雑種化」、気候変動で北極圏ほ乳類の異種交配進む

    気候変動の影響で、ホッキョクグマなど北極圏に住むほ乳類が近縁種と交配を余儀なくされ、一層絶滅へと追いやられているとの論文が、15日の英科学誌ネイチャーに発表された。‥‥
    (2010年12月16日AFPから抜粋)

    参考
    異種間ハイブリッドについて、「絶滅危惧種にとって、とどめの一撃になる可能性がある」
    ホッキョクグマの絶滅阻止可能=温室ガス削減で−米地質調査所

    石炭ピーク(は思ったより近い?)

    ‥‥すべての生態系は基礎となるエネルギーの制約を受けるもので、人類の経済、政治や文化も同様にエネルギー源の制約を受けるということです。人間の生活や経済を律する「見えざる手」は市場ではなくエネルギーなのです。‥‥ ‥‥ここ数年の生産だけを見て、中国の石炭埋蔵量が格段に多いだろうと結論することもできません。それは英国の北海油田の減耗を見てもわかるように、進歩した技術や桁違いの投資をすれば、ピークの時期を先送りすることは可能になります。しかし、その代償はピーク以降の急激な減耗です。 北海油田の2002年から2008年にかけての減耗率は年率6.7%です(それに相当する時期の米本土48州の減耗率は3.9%)。中国が同じように石炭を絞れるだけ絞っているならば、ピーク以後、生産は急にがくんと落ち込むことでしょう。中国を当てにする世界経済への影響は深刻です。‥‥

    (2010年12月14日 THE JOURNALから抜粋)

    参考
    中国政府、ピーク・コールを懸念して石炭生産の制限を検討
    Mining the Truth on Coal Supplies
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)

    世界石油消費量の増加、予想を超過 OAPEC 生産量を増やさない

    フランスメディアの13日の報道によりますと、IEA・国際エネルギー機関はこのほど、2011年の世界石油需要量を3回も引き上げ、来年の世界石油消費量を毎日26万バレル増加するとしています。  国際エネルギー機関は「北米の石油消費量は数ヶ月前より明らかな増加を見せ、中国の10月の石油消費量増加は12%を超えた。そのため、2011年の世界石油需要量は毎日88.8万バレルに達する見込みだ」としています。
    しかし、OAPEC・石油輸出国機構は2011年の世界石油需要量が毎日約87万バレルを維持するとしています。石油輸出国機構関係者は「当機構は2008年12月以降定められた石油生産量を変えることはない。投機により石油価格が一バレル当たり100ドルに上がったとしても、生産量を増やさない」と示しました。

    (2010年12月14日 CRI onlineから)

    参考
    IEA、今後5年間の世界石油需要見通しを引き上げ

    OPEC、原油価格が100ドルに上昇しても増産せず=事務局長
    サウジ国王、油田探索作業停止を要求
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。

    IT企業が狙いを定める「スマートハウス」
    家庭内の機器のエネルギー使用量を、ITを駆使して最小限に抑える「スマートハウス」。その実現に向けて、半導体メーカーやソフトウエアメーカーが活発に技術提案を始めている。‥‥
    (2010年12月13日 日経から抜粋)
    油生産効率10倍 "藻" 発見

    従来の10倍以上の生産効率で油を取り出すことができる藻の仲間を筑波大学の研究グループが新たに発見したと発表することになり、バイオ燃料としての実用化に弾みがつくと期待されています。‥‥
    ‥‥ 1リットル当たり50円程度で生成できる見込みだということで、バイオ燃料としての実用化に弾みをつけるものと期待されています。‥‥
    (2010年12月10日 NHKから抜粋)

    参考
    生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見
    これまで発見された藻類から抽出できる油は1ヘクタール当たり年間約140トンほどだったが、「オーランチオキトリウム」はその10倍から12倍の生産量が期待できる。
    国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる
    筑波大大学院教授・渡邉信さん 緑藻からバイオ燃料
    日本が産油国になっていくということは計算上、十分可能です。
    藻類によるバイオ燃料の生産と実用化
    「休耕田畑を油田に」−藻類でバイオ燃料生産、CO2排出半減視野に

    生物多様性保全でも進む 「外部費用の内部化」

    ‥‥これまでタダだったのが当り前ではなく、逆に、これまで払っていなかったのがそもそも間違いであった。もっと早くからコストを払うべきだったと考えるべきなのだ。原油であれ、その他の資源であれ、あるいは技術であれ、ビジネスは企業の生き残りに必要だと考えれば無理をしてでもコストを払うではないか。その受け入れるべきコストの一部として温暖化や生態系をコストとして認識する必要がある。払うのが当たり前、という発想に切り替えなくてはならない。‥‥
    (2010年12月8日 ECO JAPANから抜粋)

    参考
    結局、企業は生物多様性のために何をしたらいいのか?
    自然資源を持続可能に活用しなければ企業も生き残れない時代がやってくる。
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱
    多くのアジア諸国で株式投資に環境の視点を盛り込む試みは現実のものとなっている
    インドとその諸州が世界初の生態系の算定基準を採用することを表明したが、今後3〜5年の間にこの算定方法を導入する国が20〜30カ国は増えるだろう これに賛同しない人々は、取り残されていくでしょう
    生態系サービス利用に代価を支払う動きが広がる
    生態系保全年3.6兆円投資なら経済価値400兆円
    地球上の生態系破壊 損失最大「年380兆円」
    動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい
    環境破壊による損失は年間500兆円
    経済学の重大な欠陥 都合が悪いことは外部不経済
    市場が犯す大きな失敗
    生物多様性の喪失によってもたらされるコストは、人間社会における対応の範囲を超えている

    途切れた川、アマゾン干ばつ

    ‥‥太平洋の中央部から東部にかけての熱帯海域で海水温が周期的に上昇するエルニーニョ現象の影響によるこのような深刻な干ばつは、通常100年に1回程度の頻度で発生する。しかしロイター通信によれば、アマゾン地方を襲った前回の“大干ばつ”はわずか5年前であり、また今回の干ばつは地球温暖化により21世紀に異常気象が発生するとの予測とも符合するという。
    (2010年12月7日 ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    干ばつでアマゾン支流最低水位に 温暖化も影響か
    温暖化の影響か、アマゾン川の水位が過去40年で最低に ペルー
    アマゾンの“空飛ぶ川”が干上がる?
    地球温暖化でアマゾン原生林約60%消滅の危機
    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    アマゾンが砂漠へ

    中電:原発新設へ 原子力比率50%に引き上げ
    中部電力が発電電力量に占める原子力の比率を、30年度をめどに50%超とし、現在の15%程度から3倍以上に引き上げる計画であることが5日明らかになった。二酸化炭素(CO2)の排出量削減による温暖化対策や発電コストの引き下げが課題になっているためで、来春まとめる長期経営ビジョンに目標値として盛り込む方向だ。‥‥
    (2010年12月6日 毎日jpから抜粋)

    参考
    原発、60年の長寿運転時代へ
    エネルギー基本計画を閣議決定 原発14基以上増設
    新たに建設するにしても、計画外の新規立地がなければ「2010〜2040年の間に、原子力の比重は落ちて行き」ます。
    原子炉容器の寿命が尽きる時、原発は必ず現役引退しなければならない
    二つのピーク危機を同時に解決しなければならない
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている
    石油を使わない時代の人々に長期間の冷却と放射能の監視が必要な放射性廃棄物を押し付けることは無理
    原発は温暖化防止に役立つか
    2050年までなら毎週1基が、送電を開始しなければならない
    毎年20の原子炉を積み増していくのは大変厳しいです。(「世界エネルギー展望2010」記者会見から)
    石油を「代替」できるエネルギーなど存在しない 原発も自然エネルギーも魔法の解決法ではない

    政府税調、環境税11年度導入へ 暫定税率分は引き下げ
    政府税制調査会は5日、11年度に地球温暖化対策税(環境税)を導入する方針を固めた。現行の石油石炭税の税額を増やして税収を最大5割引き上げ、増収分の名目を環境税とする方向で調整している。‥‥
    (2010年12月5日 共同通信から抜粋)

    参考
    環境税の導入問題
    環境税とは
    環境税 賛成派が反対派を平成21年度も引き続き上回る 環境にやさしい企業行動調査
    政府税調は地球温暖化対策税(環境税)を11年10月から導入することを決めた。
    環境税:導入でも…温室ガス、たった1%減 90年比で−−国環研試算

    米国発「シェールガス」開発投資が加速 市場一変、商社も食指

    天然ガスの中でも商業生産が難しかった「シェールガス」の開発投資が米国を中心に加速している。掘削技術が発達し、安価に生産できるようになったためだ。今のところ商業生産しているのは米国だけだが、それ以外にも豊富に存在するとされ、開発が進めば世界の天然ガス市場を一変させる可能性もある。‥‥
    (2010年12月3日 SankeiBizから抜粋)

    参考
    マーセラス・シェール開発、期待と不安
    シェールガスは世界を変える
    揺れる天然ガス大国ロシア 米国発「シェールガス革命」の衝撃
    米国発のガス革命が世界の資源地図を塗り替えようとしている。
    米シェールガスに“逆風” 環境影響などに懸念

    「未曾有の不確実性」はらむ世界のエネルギー市場

    ‥‥田中伸男・IEA事務局長は、11月に東京で開かれた「国際エネルギーシンポジウム2010」で、WEO2010について講演を行い、その冒頭で、「今年のバージョンは人気で、発行前から何千もの注文がきている。その最大の原因は、これからのエネルギー市場に未曾有の不確実性があるからで、それに対し、 IEAはどう見ているのかが注目されているのだと思う」と述べた。‥‥
    (2010年12月2日 ECOマネジメントから抜粋)

    参考
    IEAが発表した「世界エネルギー展望2010」(World Energy Outlook 2010)について、田中伸男IEA事務局長が記者会見
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)
    真の持続可能なエネルギーシステムに向かうのに程遠い
    ピークオイル 想定が楽観的すぎる
    公的な機関がピークオイル=原油の供給限界論について語られたのは初めてに近いことではないだろうか。
    ドイツ連邦軍のシンクタンクによる研究が劇的な石油危機を警告

    世界の海は過去6500万年の間には見られなかったペースで化学変化が進んで‥‥

    世界の海は過去6500万年の間には見られなかったペースで化学変化が進んでおり、海洋生物の多様性や食糧安全保障を脅かしかねない状況になっている 。‥‥
    ‥‥酸性化が進むとサンゴの骨格や貝類の殻の形成に必要な鉱物が縮小し、こうした生物の存続が難しくなる。‥‥
    ‥‥さらに、世界で10億人以上が魚類を主要たんぱく源としていることから、食糧安全保障上の危険にさらされる恐れもあるという。‥‥
    (2010年12月3日 CNNから抜粋)

    参考
    警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
    海水の酸性化、急速に進行(最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍) 50年には今の2.5倍に

    ヤマダ電機 電気自動車を販売開始

    ヤマダ電機と三菱自動車は12月1日、電気自動車“i−MiEV(アイ・ミーブ)”の試行販売に関する覚書を締結し、同日よりヤマダ電機の東京都、神奈川県、埼玉県の17店舗でi−MiEVを販売を開始した。‥‥
    (2010年12月2日 asahi.comから抜粋)

    参考
    ヤマダ電機で電気自動車を買おう 仕組みを変えなければ温暖化は止まらない

    電力の80%を再生可能エネルギーに ドイツの挑戦、研究現場を訪ねる

    ドイツのメルケル首相は今年9月に「2050年までに電力の80%を再生可能エネルギーで賄う」とする新エネルギー政策を発表した。ドイツは太陽光や風力などの再生可能エネルギーの積極的な導入で世界をリードしてきたが、地球温暖化対策とグリーン産業の成長を狙い、もう一段強くアクセルを踏み込んだ。‥‥
    (2010年12月1日 日経から抜粋)

    参考
    EU、2050年まで再生可能エネルギーに完全移行
    ドイツ、再生可能エネルギー100%への戦略
    ドイツの軍部のデータが流出した。 そこには「ピークオイル」についてきちんと書かれており、それを中心に戦略を練っている。 しかし、日本人はピークオイルについて知らされていない。
    石油は、すべての工業製品の95パーセントの生産において、直接または間接的に使われます。中期的に、世界的な経済システムとあらゆるマーケット指向の国民経済は、崩壊します。(ドイツの軍事シンクタンクによる分析)
    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー
    世界初、自然エネルギーだけのスマートタウン(青森県六ケ所村)

    COP16情報

    京都議定書延長巡り先進国と途上国対立 COP16開幕
    COP16生中継
    途上国「議定書に基づき削減を」 温暖化会議で先進国に要求
    COP16、交渉のカギは“緑の成長”
    メキシコで始まるCOP16 日本は「ドン・キホーテ」か
    EUが京都議定書“延長”を容認した本当のワケ
    「「京都議定書単純延長」の議論について」気候ネットワーク

    温暖化をとめたい、という市民の声を、日本政府と各国政府に届けましょう
    COP16で日本に「化石賞」
    最も簡単な温暖化対策は「電球交換」 国連が報告書
    もたつく米国に中国が反転攻勢−交渉の主役交代へ
    温暖化で30年には84万人死亡 COP16で発表
    COP16、日本と中国が激しく対立
    京都議定書の延長が焦点、COP16で孤立する日本
    温暖化対策法案継続審議に COP16で説得力欠くのは必至
    両論併記の報告書を提出=途上国「京都延長」明記を要求−COP16
    中国は二酸化炭素排出量の削減目標を拘束力のあるものにする用意があるとの考えを示した。
    COP16 主要排出国のインドが態度軟化
    京都延長反対は「譲れない一線」=意見聴取に日本政府−COP16
    温暖化のコスト増を警告 IEA事務局長
    膠着するCOP16に発想の転換促す世銀レポート
    温暖化抑制の国際的枠組み合意「非現実的」、国連は断念を−米元高官
    米中、温暖化では接近? カンクン会議、思惑一致か
    COP16:「ポスト京都」は先送り カンクン合意案、採択向け調整
    今ある唯一の法的拘束力ある枠組みを形骸化させることは、逆に米中を含む主要排出国を巻き込む足場を失うことになる。
    京都議定書延長、結論先送りで合意案
    産業界、「最悪の展開」回避に安堵=温暖化対策で貢献強調−COP16
    合意達成の高揚感なく閉幕したCOP16
    京都議定書後 戦略なき日本の「延長反対」

    世界初、自然エネルギーだけのスマートタウン (青森県六ケ所村)

    ‥‥太陽光と風力という自然エネルギーだけで、スマートグリッド(次世代送電網)とスマートハウスの実証実験を行った例は、世界でもほとんどなく、日本ではもちろん初めて。実証実験を成功させ、世界に売り込んでいきたい‥‥
    (2010年11月30日 日経から抜粋)

    参考
    横浜市の環境都市実証実験
    藤沢市に「環境都市」 CO2を70%減
    スマートシティ 40兆ドルの都市創造産業
    世界スマートシティ「100カ所調査」
    東大元総長小宮山氏がFDCを立ち上げ、スマートシティプロジェクトを推進
    スマートシティの動き、日本でも本格化
    欧州、中東、アフリカ‥‥ 脱CO2巨大プロジェクトのインパクト

    貨幣進化論──「成長なき時代」の通貨システム

    長い歴史の果てに貨幣は裏付けを見失う
    ‥‥物財は時の経過とともに劣化するのに、貨幣を貸せばプラスの利子が付く。その差は貸し付けがリスクを負ったことへの対価で、これまで技術革新や人口増によってまかなわれた。しかし技術も人口も、長い歴史からすればほんの一部、19世紀以来に成長と利潤をもたらしたにすぎない。それがいま、先進国で失われつつあるとしたら−−。兆候はある。日本のみならず拡(ひろ)がっているデフレである。
    グローバリゼーションもあり、経済の実体(自然利子率)がマイナス成長に向かっているとすれば、プラスの金利を操作する既存の政策は無効になってしまう。これに対し、かつてケインズは「時の経過とともに目減りする(マイナス金利の)貨幣」を提案したが、実現不可能として空想視された。だが現在、それは可能になったのでは、と本書の結末は示唆する。‥‥
    (2010年11月28日 毎日jpから抜粋)

    参考
    老化するお金
    「貯蓄税」について
    経済成長なき社会発展は可能か?
    石油ピーク後の経済 「減価するお金」が簡単に実現できる。

    貧困解消のためのインフラ整備が、地球全体の環境保全にも貢献する

    ‥‥「貧困解消のためのインフラ整備が、地球全体の環境保全にも貢献することを示唆している」と話す。‥‥
    ‥‥現在、全世界で15億人が電気とまったく縁のない生活を送っている。また、安定した電力供給を見込めない10億人に加えて、世界の総人口の約半数は現在も薪や木炭、動物の糞を生活燃料として利用しており、人々の健康被害や大気汚染の原因ともなっている。 ‥‥
    ‥‥政府や公的機関がインフラ整備に投資する際に短期支出を重要視する結果、長期的なメリットが相殺されてしまう傾向がある。その代表例がディーゼル発電だ。先行投資費用が安い上に燃料の入手が容易なので、新興国の貧しい農村地域で採用されることが多い。調査チームは、結果的に不利なディーゼル発電採用の背景には、不安定な原油価格がコスト高を招くという認識が不足していると指摘する。 ‥‥
    (2010年11月26日 ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    エネルギー貧困の真相
    UNEP報告書:途上国におけるグリーン経済への移行を支援する方法
    30年には年1・4兆円必要 国連、途上国温暖化対策で

    脳は「不公平」を嫌う:経済格差の実験

    ‥‥われわれは何千年もの間、自分たちのことを、生まれながらにして利己的であり、得られる限りの快楽を求めるよう、遺伝子に突き動かされている生き物だと考えてきた。われわれは何よりもまず自分のことを気にかける。だからこそ税金を嫌い、他者の苦しみを見て見ぬふりをし、そして大抵の場合、正しい人生を送るのに苦労する。それが人間の原罪なのだ、と。――しかし、こうした悲観的な見方は、おおむね間違っているか、はなはだ不完全なものだ。
    近年、心理学や神経科学の分野で、人間の行動に対するこうした見方を取り払う研究が行なわれ始めている。われわれは私利私欲のない天使ではないかもしれない。しかし、単なる堕落した動物でもないのだ。‥‥
    (2010年11月26日 WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    所得水準と貧富の格差の相関図
    Wealth Year 2015
    日本人は個人主義の米国人よりも冷たい? 競争社会米国の100分の1しか寄付しない日本
    「日本人は集団主義的でアメリカ人は個人主義的だ」と考えられているが、それは浅薄な「常識」である。

    京都議定書延長に反対 産業界9団体

    鉄鋼、化学など産業界の主要9業界団体が24日、東京都内で共同記者会見し、日本など一部先進国だけに温暖化ガス削減義務がある京都議定書を2013年以降も延長する動きに反対する考えを表明した。‥‥
    (2010年11月24日 日経から抜粋)

    参考
    EUが京都議定書“延長”を容認した本当のワケ
    京都議定書延長への声強まる 日本が孤立する恐れも出てきている。
    「「京都議定書単純延長」の議論について」気候ネットワーク

    今年をピークに原油生産は枯渇へ!? 国策を背景に成長していく中国エネルギー産業

    今回は中国のエネルギー業界を見ていきたいと思います。まずは代表的な原油の動向からです。国際原油価格は2008年7月に147ドルの過去最高値をつけましたが、その後の金融危機で価格は急落。2008年12月には約5分の1となる32ドルの安値を付けました。その後原油価格は反発しています。  ここで長期的な観点から原油の需給を俯瞰してみましょう。まずは需要ですが、世界の人口は現在も増え続けており、65億の人口はあと30年で30 億人増えると予想されています。また、中国やインドなどの新興国の生活水準の上昇が急に止まるとは思えません。仮に数年間不況になったとしても、その構図は変わることなく、長期的には人類がかつて経験したことがないレベルにまで需要を押し上げていきます。  一方で供給ですが、2000年以降は伸び悩んでおり、需要の伸びを上回ることはありませんでした。 今年、世界の原油生産はピークを迎え 長期的には枯渇する方向へ!?  注目したい点として、多くの人が意識していないことですが、2010年をピークに世界の大油田の生産量が急速に減少に向かう可能性が高いということがあります。‥‥
    (2010年11月24日 DIAMOND on lineから抜粋)

    参考
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    中国政府、ピーク・コールを懸念して石炭生産の制限を検討
    Mining the Truth on Coal Supplies
    持続不能!?中国の無謀なエネルギー消費拡大

    温暖化ガス濃度、過去最高=メタンが再び増加傾向−09年

    世界気象機関(WMO)と日本の気象庁などは24日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの2009年の世界平均濃度が、前年に続き過去最高を更新したとの報告書をまとめた。鈍っていたメタンの増加ペースが再び加速する傾向がうかがえると分析、地球温暖化対策が急務と訴えている。‥‥
    (2010年11月24日 時事ドットコムから抜粋)

    参考
    北極海大陸棚メタンが漏出、温暖化促進の恐れ

    環境省 報告書「気候変動適応の方向性」を公表

    環境省は、報告書「気候変動適応の方向性」を平成22年11月24日までにとりまとめ公表した。  この報告書は、日本における気候変動適応に対する意識向上を図るとともに、適応に関する基本的な考え方を提示し、関係府省や地方公共団体における適応策の検討・実施を支援することを目的として同省が設置した「気候変動適応の方向性に関する検討会」の検討成果をとりまとめたもの。‥‥
    (2010年11月24日 EICネットから抜粋)

    参考
    報告書『気候変動適応の方向性』

    地球温暖化で冬の気温が下がる

    ‥‥地球の北半球の全般的な温暖化により、寒い冬がもたらされる可能性を指摘した。‥‥
    ‥‥北極東部の海氷の縮小が原因で地域の低大気層の気温が上昇することで、大気の気流で強い異常が発生し、北半球の大陸全体が冷却化しかねない。‥‥
    (2010年11月23日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    今冬、寒波は? 気まぐれ「北極振動」に気象庁やきもき
    英に寒波、広範囲で降雪 1993年以来の早さ

    世界のCO2排出量1.3%減どまり 09年、日米欧など算出
    ‥‥リーマン・ショックなどを受け、前年比で初めて減少に転じた。 09年の国別増減率は日本が11.8%減、米国が6.9%減、ドイツが7%減と先進国は景気低迷を受け軒並み減った。しかし新興国は中国が8%増、インドが6.2%増と経済成長に伴って大幅に増加した。省エネ技術導入の遅れも一因と分析している。10年は世界の経済成長が予測通りなら、総排出量は3%以上増える見通しだという。‥‥
    (2010年11月22日 日経から抜粋)
    温暖化対策交渉:数十年かかる見込み−WTO設立や核兵器削減同様に
    核兵器削減や貿易摩擦の解消を目指す条約を策定するまでには数十年に及ぶ交渉が必要だった。その前例から考えれば、地球温暖化抑制に向けた取り組みは始まったばかりなのかもしれない。 ‥‥
    (2010年11月22日 ブルームバーグから抜粋)
    ビョルン・ロンボルグを描いたドキュメンタリー映画『クール・イット / Cool it』(原題)が完成

    世界的に論争を巻き起こした著書「環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態」を執筆し、雑誌「エスクァイア」で21世紀で最も影響力のある人物と評されたデンマークの政治学者/作家/講演者であるビョルン・ロンボルグを描いたドキュメンタリー映画『クール・イット / Cool it』(原題)が完成し、その新作についてオンディ・ティモナー監督が語った。‥‥
    (2010年11月22日 シネマトゥデイ映画ニュースから抜粋)

    参考
    ロンボルグが転向。巨額の気候変動対策の必要を認める
    Bjorn Lomborg: $100bn a year needed to fight climate change

    気候治療法はどれがいい?

    ‥‥炭素排出削減を推進する政策が、経済成長を推進する政策と対立した場合には勝つのはいつでも後者であるというのが「気候政策においての鉄則」だと指摘している。 この視点のリアリズムは尊重すべきだが、この鉄則どおりならば、世界の脱炭素化へ向けた選択肢が狭まり、私たちの思考が縛られてしまうことになり厄介だ。イギリスの著名な社会学者 アンソニー・ギデンズ氏と同じように「産業文化は自らを破壊しつつあり──存在の危機に直面している──気候変動はその表れの1つに過ぎない」と考えれば、この鉄則は大問題である。
    ‥‥では、もし「経済成長」の一般的な概念が明確ではないと考えるならば(新経済財団による最近の活動を見ていただきたい)、この鉄則をどのように解釈したらよいのだろう。「経済成長」の定義をより明確にすれば、鉄則も少しは形を変え得るかもしれない。‥‥
    (2010年11月22日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱

    ピークオイル 想定が楽観的すぎる

    国際エネルギー機関(IEA)は先進国28カ国がメンバーで、毎年、将来の石油需給の見通しを発表している。この手の予測では、最も権威のあるリポートだ。 2010年の報告が先日発表された。びっくりするようなことが書いてある。「在来型の石油生産は今後、06年の水準である日量7000万バレルを超すことはないだろう」というのだ。 ほう、これは驚いた。IEAは昨年まで、そんなことはオクビにも出さなかった。それが在来型の石油に関する限り、すでに「ピークオイル」に突入していると、明言したのである。欧米のメディアやネットで非常な論議を呼んでいるが、日本はあまり騒いでいない。読み方次第で「騒ぐ必要はない」と読めるのかもしれない。在来型の石油はこれから、高原状の6800万バレル台の生産にとどまるが、カナダのオイルサンド(超重質油を含む砂岩)とか米国のシェールガス(頁岩(けつがん)層に閉じこめられているガス)とかの非在来型エネルギーが増産される。だから、それを含めれば石油生産量は増加し2035年には9900万バレルに達するという。 これに関して「想定が楽観的すぎる」という声が(日本を除いて)あちこちからあがっているのである。サウジアラビアが生産量を倍増させるという想定など「?」である。サウジにはまだ探査していない広大な地域が残っており、探せばいくらも油田がみつかるという人もいるが、どうかな。 ともあれ、在来型石油に関する限りピークオイルに突入済みと、IEAが「公認」した事実は特筆に値する。 非在来型の石油生産は値段が上がっても簡単には増やせない。たとえばオイルサンドの生産は3倍増を見込んでいるが、採掘には大量の水が必要だ。いまでさえ不足気味なのにどう確保するのか。‥‥
    (2010年11月17日 毎日jpから抜粋)

    参考
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    未来の減耗も予想できていない、発見率の悪化という実績を反映できていないものであり、悲鳴を隠すための煙幕として置かれているに過ぎない
    必要な生産量を維持するにはサウジアラビア4つ分の石油が必要だ。もし、今から2030年までに予測されている需要の増加を満たそうと思うなら、サウジアラビア6つ分の石油が必要になる
    サウジアラビアの石油省顧問は、石油需要のピーク論は真剣に考えねばならない問題であると述べ警鐘を鳴らした。
    2006年のサウジアラビアの石油生産は8%減産だった。「必死」 とも見えるようなボーリング作業を行っていながらの結果である。
    サウジアラビアの原油産出量が、政府の減産も何もないのに、2006年度、8%も原油出荷量が減った。
    2005年、サウジアラビアと世界が、同時に原油生産ピークを迎えていたのか
    投資銀行家が見たサウジ石油の真実
    サウジアラビアにある世界最大のガワール油田が枯渇しているようだ。
    産油量がピークに達していると思われる国は、サウジアラビア、メキシコと中国である。最も疑わしいのはサウジアラビアだ。
    サウジ国王、油田探索作業停止を要求
    事実が分かるのは2,3年さきになるだろう。かなりの深刻な事態となることがこのままではよそうされます。
    世界の石油生産がいずれ到達する低迷期を遅らせるためには、今よりはるかに多くの石油が発見されなければならない
    非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない。
    IEAが発表した「世界エネルギー展望2010」(World Energy Outlook 2010)について、田中伸男IEA事務局長が記者会見(18分以降がピークオイルについて YouTube)
    世界エネルギー展望2010(PDF)
    すべての油井が枯渇するずっと前に、国際的な市場で石油を買い付けることができなくなって、輸入国は寒い外に置き去りにされるということを意味します(日本語訳あり)

    米統合軍 環境報告 2年以内に石油の需要が供給能力を上回り 2015年には最大で日量1000万バレルの深刻な石油不足がおきるおそれがある。
    ドイツ連邦軍のシンクタンクによる研究が劇的な石油危機を警告
    自動車を走らせること困難な時代が86年続く
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。


        (IEA記者会見資料から)

    パナソニック、藤沢市に「環境都市」 CO2を70%減

    パナソニックと神奈川県藤沢市は17日、同市のパナソニック工場跡地に環境配慮型の街を共同でつくると発表した。2013年度に開業し、2500〜3000 人の居住を見込む。太陽電池などの省エネ機器を標準装備することで、通常の街より二酸化炭素(CO2)排出量を70%減らせる見通しだ。‥‥
    ‥‥環境配慮型の街を一からつくるのは国内初の試みという。‥‥
    (2010年11月17日 日経から抜粋)

    参考
    スマートシティ 40兆ドルの都市創造産業
    世界スマートシティ「100カ所調査」
    東大元総長小宮山氏がFDCを立ち上げ、スマートシティプロジェクトを推進
    スマートシティの動き、日本でも本格化
    欧州、中東、アフリカ‥‥ 脱CO2巨大プロジェクトのインパクト

    自動車を走らせることさえ困難な時代が86年も続くことを意味する。

    石油の使用と代替燃料の開発が現在のペースで進むと、石油は代替エネルギー源が利用可能になる約100年も前に枯渇する恐れがあるとする研究結果が、前週、米国化学会機関誌「Environmental Science and Technology(環境科学と技術)」電子版に掲載された。‥‥
    ‥‥石油が2054年に枯渇するという最も楽観的な予測をとったとしても自動車を走らせることさえ困難な時代が86年も続くことを意味する。‥‥
    ‥‥政府が代替燃料開発促進の新たな政策を発表すれば、代替エネルギー会社の株価が上昇し、石油が枯渇し代替燃料が使用可能になるまでの空白期間が縮まる可能性もある。
    (2010年11月16日 AFPから抜粋)

    参考
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すれば、需給ギャップが起ることなしに、ソフトランディング的にエネルギー転換を行える。ハーシュ・レポート

    ハーシュ・レポートには、ピークオイルの準備に20年ほど必要だと書かれていました。ハーシュらの見解にもとづくならば、私たちはすでに準備し損なったわけです。(PDF)
    石油産出国がピークを迎えてから石油輸出量がゼロになるまでの期間は最大で9年と予測する。非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない。21世紀は私たちの知る産業文明の終焉となるかもしれない。だが今より遥かに公正で持続可能で調和の取れた脱炭素文明を思い描き実現させるための、例を見ない機会でもある。
    再生可能エネルギーだけでやっていけるでしょうか?
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。

    公的な機関がピークオイル=原油の供給限界論について語られたのは初めてに近いことではないだろうか。

    ‥‥IEA(国際エネルギー機関)事務局長 田中伸男氏による「World energy outlook 2010」。今回のシンポジウムは、IEAによる世界の代表的な長期エネルギー需給見通しWorld Energy Outlookの2010年版を田中氏自らより紹介。‥‥
    ‥‥公的な機関がピークオイル=原油の供給限界論について語られたのは初めてに近いことではないだろうか。‥‥
    ‥‥WTI原油がこれから近い将来、100ドル相場が常態化する可能性が高い中、危機は、もう足元に来ているし、中国を中心とした新興国の爆発的な需要増からすると、絶対量が足りなくなっているのは明白だし、近い将来、世界はエネルギー争奪戦に入っていくことだろう。‥‥
    (2010年11月16日 asahi.comから抜粋)

    参考
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    IEAが発表した「世界エネルギー展望2010」(World Energy Outlook 2010)について、田中伸男IEA事務局長が記者会見(18分以降がピークオイルについて YouTube)
    世界エネルギー展望2010(PDF)
    自動車を走らせること困難な時代が86年続く

    自然は完璧な循環を最小のエネルギーで駆動する

    ‥‥生活者が「エコの商品だから買っていい」という、エコ消費財が購買時の免罪符になっていると思われます。例えば、「エコカーを買ったから今までの走行距離よりもたくさん走ってもいい」という意味です。‥‥
    ‥‥2030年ごろにはこれらのリスクが限界に達し、文明崩壊の引き金を引くかもしれません。これらをリスクにしてしまったのは人間活動の肥大化です。すなわち地球環境問題とは、人間活動の肥大化をいかに縮小できるかということになります。そのためにはライフスタイルを変え、そのライフスタイルに必要なテクノロジーを投入することが大切です。‥‥
    ‥‥自然は完ぺきな循環を最も小さなエネルギーで駆動し、唯一持続可能な社会を持っています。‥‥
    ‥‥新しいテクノロジーの形は物欲ではなく精神欲を満たすものになり、自然観を持つものになります。 それは愛着や簡明などの要素を含んだ“粋”という概念で成立します。文化とライフスタイルがセットになったテクノロジーを生まれなければいけません。心豊かに生きながら生活価値の肥大化を縮小させるテクノロジーです。その原点は江戸の文化にあります。日本人は精神欲を生かすことを過去に行っており、そのメカニズムを再び学べばいいのではないでしょうか。‥‥
    (2010年11月15日 J-Net21から抜粋)

    参考
    「成長すれば経済は豊かになり、汚染を取り除く技術にお金が回せるようになる」とよく言われますが、これはある時点で真実ではなくなります。実際には、成長する経済は、加速度的な費用曲線をたどることになり、「これ以上の削減にはお金が出せない」という点に達するのです。
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    「日本人の生活はシンプルだから貧しい者はいっぱいいるが、そこには悲惨というものはない」と書き、日本人に欧米諸国の貧困層がもつ野蛮さがないことに驚嘆したうえで、それがしだいに失われていく日本を哀惜した。
    これといった資源のない国ブータンは、“国民の幸福度”が世界一高いといわれる。国民の94%の人たちが幸せだと思っている。発展途上の、資源保有国と資源がない国に関するパラドックスだ。
    国民1人当たりの所得が上昇しても、個人の幸福は増大しないことが実証的に明らかになっている
    途上国の人々がみずから を貧しいと思わなくても先進国の基準で判定されると貧困のレッテルを貼られてしまう。(PDF)
    「日本では1950年代から80年代の30年間で、実質GDPは6倍になった。しかし、日本人の主観的幸福感の平均値はまったく変化がない。 物質的な豊かさは、人々をまったく幸福にさせなかった」ともいわれる。(PDF)
    自然に学ぶ技術を探せ!〜 JFSバイオミミクリ・プロジェクト

    再生可能エネルギーで私たちのエネルギー消費を賄えるのか

    化石燃料に頼らない「低炭素社会」がクローズアップされる中で、太陽光や風力などを利用した再生可能エネルギーで私たちのエネルギー消費を賄えるのか。「新技術」を使えば、直面する二酸化炭素削減問題を解決できるのか。そんな疑問に英国ケンブリッジ大学物理学教授の著者が「形容詞でなく数値で」解答を引き出した。‥‥
    (2010年11月14日 西日本新聞から抜粋 持続可能なエネルギー ──「数値」で見るその可能性の抜粋へ)

    参考
    現在の化石燃料依存率85%を脱却するために必要な施策をあらゆる角度から「数値」を基に論じた、イギリスでのベストセラーの和訳。
    Can We Live off Sustainable Energy?
    日本初「自然エネルギー白書」発刊
    ドイツ、再生可能エネルギー 100%による電力供給は2050年までに達成可能
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。

    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)

    国際エネルギー機関(IEA)は11月9日、在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高いとオーストリアのウィーンで明らかにした。‥‥
    ‥‥このシナリオでは、「2006年に記録した史上最高の7000万バレルに再び並ぶことはない」と書かれている。‥‥
    ‥‥「2035年までに2000万バレルを切る」とビロル氏は予測する。現在の生産量を維持するだけでも、再開発や新たな発見などによって大幅に生産を増やす必要がある。 ‥‥
    (2010年11月10日 ナショナルジオグラフィック ニュースから抜粋)

    参考
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    世界エネルギー展望2010(PDF)
    IEAが発表した「世界エネルギー展望2010」(World Energy Outlook 2010)について、田中伸男IEA事務局長が記者会見(18分以降がピークオイルについて YouTube)
    石油産出国がピークを迎えてから石油輸出量がゼロになるまでの期間は最大で9年と予測する。非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない
    Is ‘Peak Oil’ Behind Us?(ニューヨークタイムス)
    The end of cheap oil(ル・モンド)
    想定が楽観的すぎる
    未来の減耗も予想できていない、発見率の悪化という実績を反映できていないものであり、悲鳴を隠すための煙幕として置かれているに過ぎない
    公的な機関がピークオイル=原油の供給限界論について語られたのは初めてに近いことではないだろうか。
    2030年以前には、世界はピークオイルには直面しないだろう。国際エネルギー機関(IEA)は様々な情報を分析したうえでそう判断しているが‥(2006年6月)
    主要国に比べ国産エネルギーの自給率が著しく低く、石油などの供給が突然途絶えるリスクがある
    すべての油井が枯渇するずっと前に、国際的な市場で石油を買い付けることができなくなって、輸入国は寒い外に置き去りにされるということを意味します(日本語訳あり)
    ピークオイル 各国指導者達 対処できないでいる
    自動車を走らせること困難な時代が86年続く
    対策を先延ばしにすればするほど裁量の余地は狭まり、その段階で「石油後」の世界を構想しようにも身動きが取れなくなる
    日本国内における議論の低調さは,何に由来するのだろう。メディアに影響力のある人物や団体が,何らかの意図を持って世論操作をしているのではないか,と疑りたくなる状況だ。あるいは,我々は余りにも世界情勢に疎く,壊れたアンテナしか備えていないのだろうか。(pdf)
    新聞社にも事の重大さは理解できていない。理解できていれば、この記事は1面トップの扱いになるはずだ。
    ドイツ連邦軍のシンクタンクによる研究が劇的な石油危機を警告
    石油がなくなるという幻影にずっとおびえていたわけよ、日本中がね。幻影におびえながら、実はなんにもしなかったわけよ。いよいよ恐れていた油切れが来たかと。急いでなんかしようと思っても他になんにも手がないと。あそこにある油いただきに行こうや、というきわめて単純な結論でおっぱじめたわけですね。(元陸軍省燃料課員)

    太陽活動停滞で0.7度寒く 13年以降にミニ氷河期?

    ‥‥太陽活動が停滞すると、北半球の平均気温が0.7度ほど下がることが東京大などの研究からわかった。地球に降り注ぐ宇宙線を遮る太陽の磁場活動が弱まるためだという。日本では梅雨の湿度が1〜2割高まり、降水量が増えることもわかった。宇宙線の変化による地球の気候への影響が初めて確かめられた。今週の米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。  太陽活動は2013年をピークに数十年の停滞期を迎えることが予想されており、地球がミニ氷河期に入る可能性もあるという。 ‥‥
    (2010年11月9日 asahi.comから抜粋)

    参考
    無黒点太陽の磁場が気候を変えた ―樹木年輪から解明した17-18世紀の急激な太陽地球環境変動―
    屋久杉を使って1100年前の太陽活動の復元に成功
    過去1200年間における太陽活動および宇宙線変動と気候変動との関わり(PDF)
    2013年5月に新たな人類の危機、巨大な太陽フレアによる「ソーラーストーム」が地球に到達する可能性
    太陽活動、次のピークは2013年5月?
    活発な太陽活動は地球寒冷化を招く?
    地球は一時冷却化へ? IPCCの予測を否定するものではない
    「ミニ氷河期」報道で原子力の東芝に脚光、好決算も発表
    今年の太陽活動は過去最低の水準だ。それなのに気温が過去最高を記録するのは注目すべきことだ。
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
    最近の急激な温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない
    太陽活動だけでは地球温暖化は説明できない
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    太陽活動周期は、ループ状のプラズマ流の影響で長引いた?
    太陽この100年で一番元気なし
    太陽風、ここ50年間で最も弱く
    強力な太陽嵐で2012年に大停電? 対抗策は
    磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念 次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。
    今日の宇宙天気情報

    資源、エネルギー、食料、水 近い将来ものすごい激しい争奪戦になるんではないか

    ‥‥資源、エネルギー、食料、あるいは最近は水も入ってね、近い将来ものすごい激しい争奪戦になるんではないかというシナリオを書く人が増えてきてるんですよ。そうするとやっぱり国家の元首とかそういうリーダーからすれば、どうやって将来それを確保するかというのが、それが国家の国益に一番かなうという考えになっておかしくはないんですよね。その戦争がもう始まったのかな、それが嫌な感じがしますね。‥‥
    (2010年11月7日 サンデーモーニングから抜粋)

    参考
    誰もが「成長の限界」 という壁に突き進むチキンレースから逃れられない。(PDF)
    経済成長なき社会発展は可能か?
    世界の石油生産量は2010年から2020年の間にピークを迎える 非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない

    温暖化と消費社会のグローバル化、世界の脅威に 国連報告
    ‥‥「人間社会の発達における進化を維持するうえで最大の脅威は、生産と消費のパターンが明らかに持続性を失いつつある点にある」と指摘している。‥‥
    (2010年11月5日 AFPから抜粋)
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱:インドなどがパイロット国に

    世界銀行(WB)はこのほど、森林や湿地帯、サンゴ礁など生態系の経済価値を国民経済計算のシステムに組み込むツールを途上国に提供する新たなグローバル・パートナーシップを発表した。経済・開発政策の前提として自然環境を効果的に管理することを目標としている。  新パートナーシップは、国連環境計画のプロジェクト「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」が発表した最終報告書を踏まえたもの。TEEBは特に、多くの場合、自然の恵みの経済的価値が「目に見えない」ために、自然資本がいたるところで軽視され、ひいては生態系の恵みや生物多様性を損なう決定が行われていると指摘している。‥‥
    (2010年11月4日 インド新聞から抜粋)

    参考
    あらゆる局面でジャパン・パッシング 多くのアジア諸国で株式投資に環境の視点を盛り込む試みは現実のものとなっている
    インドとその諸州が世界初の生態系の算定基準を採用することを表明したが、今後3〜5年の間にこの算定方法を導入する国が20〜30カ国は増えるだろう これに賛同しない人々は、取り残されていくでしょう
    生態系サービス利用に代価を支払う動きが広がる
    生態系保全年3.6兆円投資なら経済価値400兆円
    地球上の生態系破壊 損失最大「年380兆円」
    生物多様性 損失懸念‥‥経営者の3割未満
    動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい
    環境破壊による損失は年間500兆円
    経済学の重大な欠陥 都合が悪いことは外部不経済
    世銀 方針転換 途上国へ米国的政策押しつけ終幕
    「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」の最終報告書が完成

    気候はすでに危機的な転換点を越える瀬戸際

    ‥‥近年、気候変動に関する科学文献に、劇的な、さもなければ恐るべき変化が起きている。「人間活動が果たして気候変動を引き起こしているのかどうか」は、もはや大問題ではなくなった。むしろ、争点は次の段階に来ている。すなわち、「地球気候システムの復帰不能な限界点はどこで、人類がそこを越えてしまうまでに、あとどれくらいの猶予があるのか」という問題だ。 著名なNASAの科学者、 ジェームス・ハンセン氏によれば、それは危険なほど近いという。気候はすでに危機的な転換点を越える瀬戸際まで来ており、「世界規模の大変動という『破滅的事態』を引き起こす要素は整っている」と、同氏は警鐘を鳴らす。‥‥
    ‥‥その上、この地球にいくつの転換点があり、現代の炭素社会がそれらにどれくらい近づいているのかを、いかなる精度においても科学者には予想することができないということも強調しておかなければならない。上記の意味で、転換点は地球気候システムにおけるブラックホールだと考えると良いだろう。そこにあることは知っているが、踏み入れるまでそれらはほとんど目に見えず、ジェームス・ハンセン氏が警告するように、その先に「贖罪は無い」のである。‥‥
    (2010年10月29日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    温暖化は暴走する?
    気候安定と文明の期間は重なる
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。
    20年ごろには温暖化が暴走
    人類が生き残るには、楽観的に見てもこの10年が勝負
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    1万年の安定した地球の気候のおかげで文明というものを開花することができた
    氷床が加速度的に溶ける
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    人類文明を救うために:あなたと私にできること
    気候変動との戦いは勝てるものであるし、そして勝たなくてはならない 国連開発計画 (PDF)

    動植物種の絶滅の速度は、人間の影響がない場合に比べて1000倍も速い

    ‥‥人間による自然破壊がもたらす動植物種の絶滅の速度は、人間の影響がない場合に比べて1000倍も速いと警告を発している。IUCNは前年、地球の歴史において6回目となる生物大量絶滅が今現在起きているとする報告書を発表した。ちなみに前回の大量絶滅が起きたのは、恐竜が絶滅した6500万年前だ。‥‥
    (2010年10月27日 AFPから抜粋)

    参考
    地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある
    5分の1の植物が絶滅危機に
    環境白書、生態系の危機訴え 年4万種が絶滅
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    絶滅が最も多く見られたのは東南アジアだった。この地域は狩猟やダム建設、そして森林をパーム油のプランテーションや水田に転換する開発が劇的に進んだ。
    日本の消費による東南アジア森林破壊問題

    干ばつでアマゾン支流最低水位に 温暖化も影響か

    ‥‥河床が干上がって漁業ができず、水上交通が寸断されるなどして、AP通信によると、流域の6万世帯以上に被害が出ている。‥‥
    (2010年10月27日 共同通信から抜粋)

    参考
    温暖化の影響か、アマゾン川の水位が過去40年で最低に ペルー
    アマゾンの“空飛ぶ川”が干上がる?
    地球温暖化でアマゾン原生林約60%消滅の危機
    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    アマゾンが砂漠へ

    10億人以上が慢性的な飢餓状態 あなたに見えないコストをどこかで誰かが支払っている

    ‥‥国際連合食糧農業機関(FAO)によれば、10億人以上が慢性的な飢餓状態にあるという。‥‥
    ‥‥世界の飢餓問題は、十分な食糧の欠如の問題というよりは、食糧の配分と経済的不平等の問題‥‥
    ‥‥明らかなのは、世界で最も貧しい人々の基本的条件が、世界で最も豊かな数カ国に翻弄されているということだ。‥‥
    ‥‥レジで支払う金額は安いかもしれないが、あなたに見えないコストをどこかで誰かが支払っているのかもしれない。代償を負わされているのは、汚染されたメコン川流域に住む人たちかもしれない。彼らが住む場所は、かつては豊かなマングローブ林だったが、私たちのシーフードへの飽くなき欲求に何とか応えようとした水産養殖産業によって破壊されてしまった。あるいは、安価なトマトを生産するために、低賃金で長時間働いているスペイン南部の季節労働者かもしれない。‥‥
    (2010年10月25日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    全閣僚、TPPの勉強会 関税撤廃の農業への影響を議論

    ‥‥関税の撤廃が国内の農業に与える影響を中心に意見交換し、TPP交渉参加の是非を議論したが、結論は出なかった。‥‥
    (2010年10月22日 asahi.comから抜粋)

    参考
    貧困と環境破壊を招く自由貿易の問題点を検証する
    TPPを締結すれば、日本の農業や酪農が壊滅することは火を見るより明らかだ。
    自由貿易によって、開発途上国の農家は市場から見放され、生活が圧迫されてしまう
    石油生産 2010年から2020年 ピークを迎える 非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない

    石油減退が食料危機を招き 石油文明の崩壊へ
    ピークオイル 各国指導者達 対処できないでいる

    北極の寒さは戻らない可能性も=米海洋大気局

    ‥‥米海洋大気局(NOAA)は21日、北極が以前の寒い状態に戻らない公算が大きいとする報告書を発表した。‥‥
    ‥‥その理由の1つは極地増幅と呼ばれる現象。温かい空気が太陽を反射する白い雪や氷を解かすと、色が濃く熱を吸収しやすい水や土地が表面に現れ、さらに温暖化が進む。北極では夏、24時間太陽が当たっているため、その効果はさらに増大する。‥‥
    (2010年10月22日 ロイターから抜粋)

    参考
    海氷の減少が北極域温暖化の主な原因 温暖化過小評価のおそれ

    途上国の森林保全へ‥‥政府が米中と協力

    政府は、違法伐採や開発で急減している途上国の森林を保全するため、新たな途上国支援に乗り出すことを決めた。野生生物を保護するとともに地球温暖化対策に役立てる。‥‥
    (2010年10月22日 毎日jpから抜粋)

    参考
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い
    森の消滅が温暖化を招く
    森林破壊、世界の温室効果ガスの20%を占める
    気候変動で森林のCO2排出が吸収量を上回る!?
    木々を保存する方が切り倒すよりも儲かるようにすれば、人々も森林を愛するようになるだろう。
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    NASAが地球の森林地図を発表
    原生林は8000年前と比較して8割が消滅

    森林破壊の参考サイト等の一部ご紹介
    「市場の力」で森林を守る「REDD」

    破壊される世界の森林─奇妙なほど戦争に似ている

    生態系保全、年3.6兆円投資なら経済価値400兆円 国連機関報告

    国連環境計画(UNEP)は20日、生き物や自然環境の経済的価値などを分析した「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」の最終報告書を公表した。動植物や森林の保護など生態系保全に年450億ドル(約3兆6千億円)を投じれば長期的には水産資源の増加や温暖化防止効果などで年5兆ドル(約400兆円)の経済価値を生み出せるとの試算を紹介。保全を一切しないと最大で年4兆5千億ドルの損失が出る可能性があるとした。‥‥
    (2010年10月21日 日経から抜粋)

    参考
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱

    原子力大綱への見直し意見、9割に
    内閣府原子力委員会は10月12日、現行の原子力政策大綱の5年ぶりとなる見直しの必要性の是非について行った意見募集の結果を発表した。それによると、全回答者数のうち実に9割が、原子力開発の推進を明記した現大綱の見直しを求めていることがわかった。政府が進める原子力政策に、国民から「待った」がかけられた形だ。‥‥
    (2010年10月21日 オルタナから抜粋)
    温暖化・海洋汚染などで魚体縮小 国連報告、漁獲も減少

    40年後に日本周辺で捕れる魚の平均体長はわずか23センチになる―。‥‥
    (2010年10月21日 共同通信から抜粋)

    参考
    魚の平均体重がこの30年で半減、地球温暖化の影響か 仏研究
    2050年までに絶滅の魚種 日韓間の海域が最多
    警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減

    世界の石油生産量は2010年から2020年の間にピークを迎える
    非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない

    ‥‥世界で最も著名な石油地質学者100名に調査を行ったところ、その大多数が世界の石油生産量は2010年から2020年の間にピークを迎えると考えていることがわかった。‥‥
    ‥‥ダラスの石油地質学者ジェフリー・ブラウン氏のExport Land Modelは、石油産出国がピークを迎えてから石油輸出量がゼロになるまでの期間は最大で9年と予測する。 様々な専門家が、 2012から 2015年の間に石油供給の危機を迎え、その後は供給が激減する中、需要が増すため価格は高騰するだろうと警告している。中国やインドなどの 新興成長市場での産業向上、人口増加によって、その事態はますます悪化するというのが一致した意見だ。‥‥
    ‥‥残念ながら、問題なのは石油だけではない。非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできないのだ。‥‥
    ‥‥「非常に楽観的なシナリオで考えてもカナダのオイルサンドがピーク・オイルを防ぐことはできない」と結論付けている。‥‥
    ‥‥世界の天然ガス生産は 2025年までにピークを迎えるとしている。‥‥
    ‥‥世界の石炭生産は2007年の生産量から30%増加する 2025年がピークであると警告する。‥‥
    ‥‥核エネルギーの原料であるウランの生産がピークを迎えるのは2030年〜2035年の間だと警告した。‥‥
    ‥‥そもそも原子力は化学燃料にとって代わるには効率性が十分ではない。2010年から2050年まで毎年10.5%ずつ増産しなければならない計算になり、「持続不可能な展望」である。‥‥
    ‥‥つまり今世紀の産業文明は現在の形のままでは存続不可能だということを意味する。‥‥
    ‥‥エネルギーの枯渇、気候変動、食の不安、経済不安定、激しい紛争など重大な問題が集中して起こり、各国がこれらの危機に効果的に対応できないことが一層明白となりつつあることもあいまって、「世界同時破綻」、そして 崩壊へと進むこともありうる。近視眼的に軍事的解決に転換したところで、この崩壊を食い止めるどころか、早めるだけになるだろう。‥‥
    ‥‥壊滅的な資源不足を避けるのは出来ないかもしれないが、保全やエネルギー効率を上げて化石燃料消費を大幅に減らす努力によって衝撃を和らげることはできる。 100%脱炭素で再生可能なエネルギーを使用するという「理想の世界」の経済モデルはまだ理論上のものでしかないが、現在の幾何学的成長をベースにしていてはならない。 人類は自然環境と深く関わっているという大きな意識に基づいた脱炭素文明でなければならない。種の生存に必要な利己的競争ではなく、 人間同士の協力の重要性に基づいたものでなければならない。つまり 物質的価値観より、持続可能な反映に必要な健康、自由、教育に基づいたものでなければならないのだ。 21世紀は私たちの知る産業文明の終焉となるかもしれない。だが今より遥かに公正で持続可能で調和の取れた脱炭素文明を思い描き実現させるための、例を見ない機会でもある。
    (2010年10月20日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    ピークオイル 各国指導者達 対処できないでいる
    石油減退が食料危機を招き 石油文明の崩壊へ
    大規模なエネルギー消費国のエネルギー安全保障(安定供給の仕組み)にまつわる不安は、1970年代の二度のオイルショック以降、いまや最大限に高まっている。

    「世界の石油産出量、2020年にピークに」--IEAチーフ・エコノミストが警鐘
    ピークオイルから低エネルギー化へ
    日本はピークオイルに備えて何をしているか?
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    2007年から2009年には、掘削コストは、石油と天然ガスの売上の85%を超えています。
    石油生産の減少は温暖化対策に良いと誤解
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    石油の代わりに使われるのはより多くの温室効果ガスを発生するオイルサンドや石炭液化であり、逆効果になりかねない。
    ピークオイル時代 リンクのページ
    枯渇する石油 ピークオイル
    すべての油井が枯渇するずっと前に、国際的な市場で石油を買い付けることができなくなって、輸入国は寒い外に置き去りにされるということを意味します(日本語訳あり)
    ポスト・ピークオイルに対応する新OS
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    石油生産のピーク、地球規模で
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ
    崩壊の必要はない
    「石油が一番安い」というトリック

    石油不足の事態を控えめに見せかけてきた。これはIEA内部からの告発だ。
    石油の次、道二つ
    石油の需給逼迫を踏まえた持続可能な社会を考える(PDF)
    中国政府、ピーク・コールを懸念して石炭生産の制限を検討
    Mining the Truth on Coal Supplies
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない
    ピークオイルや気候変動がもたらす影響に左右されない地域づくりを進めるコミュニティ
    トランジション運動には不思議な力があるのです その不思議な力によって、私たちはコミュニティーと関わりたいと願うようになるのです。

    地球の広範囲で大干ばつの恐れ、米研究
    温室効果ガスが削減されなければ、30年以内に地球の広範囲が大干ばつに見舞われるおそれがあるとする論文が19日、学術誌「Wiley Interdisciplinary Reviews: Climate Change」に発表された。‥‥
    (2010年10月20日 AFPから抜粋)
    パプア人拷問 熱した棒で男性器を焼いている。過去40年間で40万人以上のパプア人が殺害された。

    ‥‥インドネシア国軍の兵士が東部パプア州で住民を拷問する様子を撮影したとされる映像が流出し、その残虐さが問題になっている。‥‥
    ‥‥兵士とみられる男が「武器はどこにある」と尋問しながら足で踏みつけ、熱した棒で男性器を焼いている。‥‥
    ‥‥パプアは天然資源が豊かで米国系企業が採掘する世界有数の金・銅鉱山があるが、今も貧困率は国内で最も高く、中央政府や外国資本に収奪されているという不満が強い。‥‥
    ‥‥西パプア亡命政府の外相を務めるヤコブ・ルンビアック氏は「過去40年間で40万人以上のパプア人が殺害された。この映像はインドネシアによる虐殺や人道に対する罪が今も続いていることを示している」と話す。
    (2010年10月20日 毎日jpから抜粋)

    参考
    拷問する様子を撮影したとされる映像(マスキング入り)
    インドネシア:国軍兵士らパプア人集落焼き打ち 映像入手
    私達はどうやって生きてゆけばよいのでしょうか‥‥。企業は私達に死ねというのでしょうか‥‥ 本当に長い間闘い続けてきましたが、世界はまるで無関心です。国際社会がここで何が起っているのかに注意を払わないでいる間に、インドネシアによって私たちの土地は奪われ多くの同胞が殺されてしまいました。
    インドネシア軍は西パプアの人々を動物のように扱います。まるで動物であるかのように私たちを殺すのです。
    山の中の村に英国製のホークジェットで機銃掃射し、高原をナパーム弾で爆撃し、見せしめとしてヘリコプターからふり落としたり、軍艦からサメの泳いでいる太平洋に放り投げたりしていた。なぜ『先進』とされる強い者たちの方針に従わないといけないのか? なぜ豊かな国が、特価で資源をひったくり、パプア人を安い労働力として使い、貿易の条件を決め、西側の選んだものの中に導こうとすることが許されるのか? なぜ『進歩』というものを、自分たちで定義できないのか?
    インドネシア軍だけでなく、警察も、広範な弾圧を行い、単に平和的な手段で、独立を支持しただけの人びとを、反逆罪(Rebellion)などで逮捕・立件しています。
    活動家の一人、ナガン・ラヤのパーム油労働者で35歳のツミジャンは、拉致され、4 日後に下水溝の中で発見された。喉が切り裂かれ、肢体は切断されて電線で縛られていた。
    パプアでは、人権侵害の実態を調査し取りまとめるのが、よりいっそう困難になっている。外国人の人権モニター(監視員)とジャーナリストの立ち入りが制限されているからである。
    インドネシア国軍ビジネスは、長い間、人権侵害・犯罪・汚職の原因となってきた
    アジアに対する開発援助供与においては、常に、日本が必要とする資源の獲得と日本企業の投資誘導が最重視されてきました。最貧国でもないインドネシアがずっと援助対象国の第1位であった事実がそれを証明しているでしょう。
    インドネシアはアジアの主要銅生産国であり、日本の銅輸入量において重要な役割を担っている。
    インドネシアの金・銅鉱山(グラスバーグ鉱山)で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    日本へ金と銅を輸出するグラスバーグ鉱山鉱滓が破壊した森林 
    グラスバーグ鉱山(A地点)下流、鉱滓が残した異常な色の部分が森林破壊エリア GoogleMap
    資源開発の闇〜ブーゲンヴィル銅鉱山を巡る暗闘
    日本のコピー用紙が安くなったのは、インドネシア製の安い紙が大量に輸入されるようになったから
    コピー用紙が破壊する熱帯林−インドネシア
    インドネシアで生産される木材の50%以上が違法伐採木材であると報告。(外務省)
    インドネシアでは毎分サッカー場5つ分の森林が破壊されている
    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶
    中国や日本は、パラダイス・フォレストからの違法伐採木材の最大の輸入国
    西パプアドキュメンタリー(動画 英語)
    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。
    資源国の悲惨が指し示す人類の危機

    金属の「2050年枯渇説」が浮上
    2050年までの累積で現有埋蔵量の数倍の使用量が予想される金属は、銅、鉛、亜鉛、金、銀‥‥
    銅鉱山の開発が難しくなるにつれて、「平均粗鋼品位」、すなわち粗鋼に占める銅の品位が2000年をピークに毎年、徐々に低下傾向
    資源の呪い
    資源の生産、消費、貿易の販売価格は、環境破壊や資源枯渇などのコストを含んでいない

    「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」の最終報告書が完成

    欧州委員会は、3年間に渡って実施された研究プロジェクト「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」の最終報告書「自然の経済学の主流化」が完成したことを公表した。報告書では、生態系の侵害、生物多様性の喪失によってもたらされるコストは、人間社会における対応の範囲を超えていることを示す経済的証拠が集められている。‥‥
    (2010年10月20日 EICネットから抜粋)

    参考
    反響呼ぶ生物多様性の経済価値分析―TEEB中間報告解説
    生態系と生物多様性の経済学詳細解説
    生態系保全年3.6兆円投資なら経済価値400兆円

    2050年までに絶滅の魚種、日韓間の海域が最多見通し

    国連環境計画(UNEP)が19日、2050年までに最も多くの種類の魚が絶滅するのは、北大西洋では日本と韓国に挟まれた海域とする将来予測を公表した。‥‥
    (2010年10月19日 日経から抜粋)

    参考
    警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    海水の酸性化、急速に進行 50年には今の2.5倍に
    持続可能な海の利用を 環境省、初の保全戦略を策定へ

    IPCCが特定の政策を推奨することはない
    ‥‥IPCCに関係してきた 日本の有志10名による「IPCC報告の科学的知見について」と題する声明が公にされた。‥‥
    ‥‥ここでは次の通り、IPCCが特定の政策を推奨することはないと明言すると共に、政策は科学に準拠はするものの、経済・社会の幅広い見地から総合的に判断するべきであるとしている。‥‥
    (2010年10月18日 ECO マネジメントから抜粋)
    生態系サービスの利用に代価を支払う動きが広がる

    ‥‥人間の生活や企業活動の多くは、生態系が提供するサービスに依存している。生態系は食料や木材など様々な生物資源を提供したり、気候を一定に保ったり、水や空気を浄化したりしている。これらを生態系サービスと呼ぶ。生物多様性の保全なしには得られないものである。
    自分たちが利用している生態系サービスの対価や、サービスを持続可能な形で利用するための保全活動に必要なコストを直接支払う──これがPESの考え方だ。‥‥
    (2010年10月18日 ECO JAPANから抜粋)

    参考
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱
    インドネシアの金・銅鉱山(グラスバーグ鉱山)で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    生態系保全 企業も本腰 消費者、資源枯渇を意識
    地球上の生態系破壊 損失最大「年380兆円」
    生物多様性 損失懸念‥‥経営者の3割未満

    動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい
    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。
    環境破壊による損失は年間500兆円
    持続可能な未来へ ―組織と個人による変革―
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない

    経済学の重大な欠陥 都合が悪いことは外部不経済

    CO2は最も影響力のある温室効果の"調整ノブ" 存在量によって大気中の水蒸気量が決まる

    ‥‥一連の理想的な気候モデル実験のなかで、大気のさまざまな温室効果ガスを増減し、気温調整における各ガスの役割を解明しようとした。その結果、CO2は最も影響力のある温室効果の“調整ノブ”であり、その存在量によって大気中の水蒸気量が決まることが証明された。‥‥
    (2010年10月15日 Scienceから抜粋)

    参考
    温暖化はやはり減速中?――原因は水蒸気か自然変動か

    地球温暖化の鈍り、成層圏の水蒸気減少が影響?
    二酸化炭素の増加は温暖化を進行させる 水蒸気量の増加が温暖化をさらに増幅

    水蒸気は温暖化を増幅しているが、その引き金を引いているのが、二酸化炭素を始めとする人為起源の温暖化ガス
    改めて問われる温暖化の原因

    現在の消費生活を続けると、2030年までには地球2個分、2050年には地球3個分が必要になる

    ‥‥WWFジャパンは「人口が増加し、食糧事情も限られていく中、地球が持ちこたえられるか。消費生活を見直し、環境負荷を減らす必要がある」と訴えている。
    (2010年10月14日 産経ニュースから抜粋)

    参考
    人類の自然資源に対する需要は、地球が供給できる量より50%も超過
    日本人と同じ生活をすれば、地球が2.3個必要
    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    【チリ救出】今年チリ銅鉱山で亡くなった方、30人を超えている

    ‥‥今回の事故、あきらかに人災なんですね。この鉱山たびたび安全管理義務違反を犯しています。さらに死亡事故も起こしています。さらに今年に入ってチリにある銅鉱山で亡くなった方、実は30人を超えているんですね。毎年過去5年間35.6人〜40人で推移しているんですが、今年はまたハイペースで死亡事故が推移していました。‥‥

    ‥‥これからも世界中で資源の争奪戦がさらにヒートアップするであろうという状況下にあって、そのあたりに問題を提起している今回の落盤事故でもあるわけです。‥‥
    (2010年10月14日 報道ステーションから抜粋)

    参考
    中国では、鉱山事故による09年の死者は公式の記録だけで2631人
    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。
    資源国の悲惨が指し示す人類の危機

    金属の「2050年枯渇説」が浮上
    2050年までの累積で現有埋蔵量の数倍の使用量が予想される金属は、銅、鉛、亜鉛、金、銀‥‥
    銅鉱山の開発が難しくなるにつれて、「平均粗鋼品位」、すなわち粗鋼に占める銅の品位が2000年をピークに毎年、徐々に低下傾向
    鉱物、金属、化石燃料などの再生不可能な資源の採掘コストの急増によって、資源のフローを維持するために必要な投資が加速度的に増え、他の部門への投資資金が欠乏
    インドネシアの金・銅鉱山(グラスバーグ鉱山)で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    日本へ金と銅を輸出するグラスバーグ鉱山鉱滓が破壊した森林 
    グラスバーグ鉱山(A地点)下流、鉱滓が残した異常な色の部分が森林破壊エリア GoogleMap

    フリーポート社を護衛するインドネシア軍とアムンメ族が衝突し、過去三〇年間でアムンメ側には数千名の犠牲者が出ている
    資源開発の闇〜ブーゲンヴィル銅鉱山を巡る暗闘
    資源の呪い
    厚い国家主義の壁 策定は難航 資源貿易の国際ルール
    拷問する様子を撮影したとされる映像が流出‥‥過去40年間で40万人以上のパプア人が殺害された。その映像

    国民1人当たりの所得が上昇しても、個人の幸福は増大しないことが実証的に明らかになっている

    ‥‥貧困概念や貧困指標を定めることの難しさである。従来、貧困は人口1人当たりの所得水準などを基に定義されてきた。しかし、インド出身の経済学者A.センは、潜在能力(capability)アプローチを展開し、人間が自分の潜在能力を発揮し、自ら価値あると考える生き方を選び取る自由が阻害され、人間の発達(human development)が制約されている状態を貧困とした。貧困概念をこのように考えれば、国連開発計画(UNDP)が1990年から毎年公表している「人間開発報告書」からも明らかなように、経済成長が貧困を解決するとは単純に言えない。貧困概念を転換し具体的に定式化することが、経済成長や開発の内容を問い直すことにつながるのである。‥‥

    ‥‥所得と幸福に関する基本的な関係が、無条件に成立してきた伝統的な経済学の主張に、根拠がないことが明らかになってきた。つまり、「長期的に見れば、国民1人当たりの所得が上昇しても、個人の幸福は増大しない」ことが実証的に明らかになっているのである。‥‥
    (2010年10月12日 ECO JAPAN『地球温暖化防止の環境経済学』から抜粋)

    参考
    「日本人の生活はシンプルだから貧しい者はいっぱいいるが、そこには悲惨というものはない」と書き、日本人に欧米諸国の貧困層がもつ野蛮さがないことに驚嘆したうえで、それがしだいに失われていく日本を哀惜した。
    これといった資源のない国ブータンは、“国民の幸福度”が世界一高いといわれる。国民の94%の人たちが幸せだと思っている。発展途上の、資源保有国と資源がない国に関するパラドックスだ。
    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。

    パーム油(加工食品や洗剤などの原料)が熱帯雨林を違法伐採

    ‥‥アブラヤシの実からつくられるパーム油は加工食品や洗剤などの原料として世界的に需要が急増しています。生産地のインドネシアやマレーシアでは、アブラヤシの畑をつくるため熱帯雨林が違法に伐採され、オランウータンなどの住みかが奪われています。‥‥
    (2010年10月12日 NHKクローズアップ現代から抜粋)

    参考
    『大豆とパームオイルと熱帯林』森につながる私たちの暮らし
    インドネシアにおける紙パルプとオイルパームの環境影響
    コピー用紙が破壊する熱帯林−インドネシア
    セミナー「生物多様性〜トラとオランウータンとわたしたち」
    生態系保全 企業も本腰 消費者、資源枯渇を意識
    地球上の生態系破壊 損失最大「年380兆円」
    生物多様性 損失懸念‥‥経営者の3割未満
    “緑の監獄”一度プランテーションの中に閉じ込められたら二度と外に出て行くことができない人たち
    生物多様性、「保護」と「保全」の大きな違い

    温暖化交渉、対立解けず 特別作業部会が閉幕

    ‥‥11〜12月にメキシコ・カンクンで開く同条約の第16回締約国会議(COP16)で次期枠組み交渉が決着するのは絶望的な状況となり、13年以降に国際的な温室効果ガスの排出削減義務が存在しない「空白期間」が生じる恐れが強まった。‥‥
    (2010年10月9日 共同通信から抜粋)

    参考
    温暖化対策作業部会 米中対立
    中国のCO2排出量65億トン、2位米と差拡大 08年
    中国が温暖化で日本批判 議定書の枠組みめぐり
    中国の環境問題が世界に与える影響

    経団連会長「温暖化基本法、成長戦略に逆行」

    日本経団連の米倉弘昌会長は8日の記者会見で、政府が地球温暖化対策基本法案を閣議決定したことについて、「菅直人首相が進める新成長戦略に正反対の方向を向いている」と批判した。‥‥
    (2010年10月9日 日経から抜粋)

    参考
    EC環境委員会、「30%排出量削減はEUの経済成長を促す」
    地球温暖化対策基本法案:閣議で決定 排出量25%削減
    地球を守るため成長を制限する
    経済成長なき社会発展は可能か?
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない

    石油自体は増産されていない。すでにピークオイル(採掘可能量の上限)を迎えているという説もある。

    ‥‥ノーベル賞の創設者として知られるアルフレッド・ノーベルの親族が中心になって設立したノーベル・チャリタブル・トラスト(NCT財団)が、環境や持続可能なエネルギーの分野でアワード(表彰)や奨学金を立ち上げることを明らかにした。‥‥

    ‥‥世界はいつもそうだが、一般的な関心事としての危機感は長続きしない。しかし、それこそが本当の危機なのだ。ここ数年、石油価格の高止まり傾向は続いているにもかかわらず、実は石油自体は増産されていない。すでにピークオイル(採掘可能量の上限)を迎えているという説もある。エネルギー問題が多くの人々の生存さえ脅かしかねない深刻な問題だということは何度でも強調しておきたい。‥‥
    (2010年10月8日 ECO JAPANから抜粋)

    参考
    石油生産 2010年から2020年 ピークを迎える
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)

    太陽活動衰退期にも可視光放射増加、改めて問われる温暖化の原因

    太陽活動の衰退期は、予想されてきたほど地球の冷却化に貢献していないとする研究結果が7日の英科学誌ネイチャーに発表された。‥‥
    (2010年10月8日 AFPから抜粋)

    参考
    もし事実であれば、いままでは太陽による気候変動への影響が過大評価され、人間活動の影響は過小評価されていたことになる。
    今年の太陽活動は過去最低の水準だ。それなのに気温が過去最高を記録するのは注目すべきことだ。
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
    温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない
    人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    今日の宇宙天気情報

    地球を守るため成長を制限する

    ‥‥環境への意識が高く活動的な市民が、成長を制限する政策作りのための政治的意志を盛り上げていかなければならない。今、若い世代に投資をすると同時に、知識としてだけ持っている価値観を実際の行動に移すべきである。「すべてのタマゴをひとつのカゴにいれるな」と言われるが、その「カゴ」をひとつ増やせるのだ。 調査や研究によると人々は環境に対する信条はいくつかあるものの、個人的、家庭的、社会的、心理的理由があって行動に移せないでいる。このようなためらいこそ、公共政策やビジネス習慣において取り挙げられるべきだ。 「必要なのは、人々に新しい価値観を実行に移すよう指導できる人材です。個人ではなく、ポジティブな変化を進めるあらゆる団体が必要なのです」とメドウズ博士は言う。‥‥
    (2010年10月7日 国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ(成長の限界 著者)
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    (成長の限界の)デニス・メドウズ氏に日本国際賞 天皇、皇后両陛下が出席
    経済成長なき社会発展は可能か?
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない
    資源国の悲惨が指し示す人類の危機
    経済学の重大な欠陥 都合が悪いことは外部不経済

    温室ガス20年に30%超過も WWFが警告
    世界自然保護基金(WWF)は6日、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出が、対策を強化しない場合、2020年に「深刻な影響が出る温暖化を防ぐための許容量」を最大で30%以上も上回るとの試算結果を発表した。‥‥
    (2010年10月6日 共同通信から抜粋)
    欧州で最も注目される思想潮流『経済成長なき社会発展は可能か?』

    ‥‥単に成長のスピードを緩めるのではない。成長とは異なる位相の、要は人間の身の丈に合った生活を、経済を構想しようというのである。
    いわゆる現実主義者たちの冷笑が目に見えるようだ。とまれ、しかし、それこそ現実は限界に近づいているではないか。脱成長の実現に向けた、本格的な議論を始めよう。
    (2010年10月5日 毎日jpから抜粋)

    参考
    経済の成長は人を幸せにしない
    脱成長の経済を特集する次号は12月6日発売。
    “成長”を考え直す世界の動きについての勉強会
    持続可能な未来へ ―組織と個人による変革―
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない

    肉食は地球環境への脅威、食生活改善が必要=カナダ研究

    ‥‥米科学アカデミー紀要に掲載されたこの論文によると、おおよその試算から、現在の状態が続けば2050年までに、畜産の影響だけで、気候変動や動植物の生息地の破壊が危険なレベルに近づくという。また同研究チームは、人口の増加や所得水準の向上を考慮すると、2050年までに1人当たりの肉の消費量を世界平均で19%―42%減らさなければ、現状レベルの環境は維持できないと説明している。
    (2010年10月4日 ロイターから抜粋)

    参考
    世界で排出される温室効果ガスの51%が畜産業に起因 ワールドウォッチ研究所
    食糧改革を阻止する企業に国連が警告
    温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言
    フードマイレージ 日本は群を抜いて世界ワースト1
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    国連、2009年の全世界の飢餓人口は10億人に
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    世銀、方針転換へ 途上国への米国的政策押しつけ終幕

    世界銀行のゼーリック総裁が29日の講演で、米政府と国際機関が、発展途上国に米国的な政治・経済政策を押しつける「ワシントン・コンセンサス(ワシントン合意)」が終幕を迎えているとして、世銀の透明性を向上させる自己改革を表明した。世銀が、過去の手法の終わりを自ら宣言するのは異例で、新興国が台頭し、多極化が進む世界経済に対応するのが狙いだ。 ‥‥
    (2010年9月30日 asahi.comから抜粋)

    参考
    ワシントン・コンセンサス
    国際機関(IMF 、世界銀行、WTO) は、先進工業国の利益のために、もっと正確に言うなら先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために動いている。
    世界銀行が「緑の」国民経済計算を提唱

    5分の1の植物が絶滅危機に 「絶滅種」動物の生存例も

    英王立植物園が行った調査で、世界の植物の5分の1が絶滅の危機にあることが判明した。 ‥‥
    (2010年9月30日 CNNから抜粋)

    参考
    生物多様性 損失懸念‥‥経営者の3割未満
    地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある

    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に

    地球上の生態系破壊  損失最大「年380兆円」
    世界経済を支える生物多様性

    生態系オフセットがないのは先進国では日本くらいだ

    ‥‥生態系サービスの価値を何らかの手段で測定し、開発時に等価の生態系をどこかで保全することを開発側に義務付ける生態系オフセット(埋め合わせ・相殺)の考え方は、すでに欧米で一般的だ。米国では湿地などの開発に伴うオフセットは数十年の歴史がある。欧州でも重要な生物種が生息する地域を開発する場合は埋め合わせとなる保全抜きでは認めないとする欧州連合(EU)指令がある。こうした制度がないのは先進国では日本くらいだ‥‥
    (2010年9月29日 日経から抜粋)

    参考
    生物多様性がビジネスを変える
    COP10をどう歩くか、道案内します

    貧困・温暖化対策へ国際連帯税検討 政府、航空券税想定

    グローバル化の恩恵を受けている経済活動に課税して、貧困や温暖化などグローバル化の影の部分の対策に必要な財源に充てる「国際連帯税」の創設に向け、菅政権が動き始めた。‥‥
    (2010年9月27日 asahi.comから抜粋)

    参考
    通貨取引に国際課税を提言 途上国支援や温暖化対策に
    国際連帯税を推進する市民の会

    石油減退が食料危機を招き 石油文明の崩壊へつながる

    ‥‥石油がピークを迎えるということは、日本の食料調達が危機を迎えつつあるということなのです。
    食料は人間の生存の基盤、その危機は文明の崩壊につながります。‥‥
    (2010年9月22日 東洋経済から抜粋)

    参考
    世界の石油生産量は2010年から2020年の間にピークを迎える 非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない
    ピークオイル 各国指導者達 対処できないでいる
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    温暖化でアジア人の食生活ピンチ、減少するコメ生産量
    食料自給率 主食なき国の危うい夏
    気候変動が食糧安全保障を脅かす
    食料自給率低下/総力戦で50%の必達を
    食料安全保障
    食糧危機が懸念される今、アフリカや東欧の農地を外国企業が囲い込む「ランドラッシュ」と呼ばれる争奪戦が激化している。
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    異常気象の頻発が食糧危機の引き金に

    世界飢餓にまつわる12の神話
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。

    生態系保全、企業も本腰 消費者の目や資源枯渇を意識

    いろいろな生物がかかわり合う生態系全体(生物多様性)を保全するための取り組みが、企業に広がっている。生態系破壊に消費者の目が厳しくなる一方、生物資源が枯渇すれば事業存続も難しくなるからだ。‥‥
    (2010年9月21日 asahi.comから抜粋)

    参考
    生物多様性 損失懸念‥‥経営者の3割未満
    動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。
    地球上の生態系破壊  損失最大「年380兆円」
    インドネシアの金・銅鉱山で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    資源国の悲惨が指し示す人類の危機

    国連:事務総長が「50−50−50チャレンジ」を提唱

    ‥‥国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は、2050年までに地球の人口は50%増の90億人に達する一方で、温室効果ガスを50%削減する「50−50−50チャレンジ」を提唱した。‥‥
    (2010年9月21日 毎日.jpから抜粋)

    参考
    人口と工業生産は成長を続けるが、資源の入手が困難になり工業製品とサービスの生産が減り始める。

    国連、過去最高額の災害支援要請 パキスタンに1700億円

    ‥‥自然災害被害の支援要請額としては、国連が現在の支援要請制度を導入した1991年以降で最高額。‥‥
    (2010年9月18日 共同通信から抜粋)

    参考
    死者2000人以上、被災者2000万人と言われるパキスタン大洪水
    パキスタン水害被災者支援 現地リポート
    地球温暖化の長期的な気温上昇傾向は続いており、(今夏に)似たケースは増えると予想される

    日本の被害額予測 削減努力をしないケースでは17兆円増
    温暖化進み高潮被害29兆円 今世紀末の東京湾
    温暖化対策にいくらかかるのか〜富の1%を提供できますか?

    デング熱:大流行の兆し 東南アジアで死者数拡大

    東南アジアでデング熱が大流行の兆しを見せている。フィリピン、ラオスではすでに感染者数、死者数とも昨年1年間の数を超えた。大流行の原因は明らかではなく、旅先で感染する日本人感染者も増えている。‥‥
    (2010年9月16日 毎日jpから抜粋)

    参考
    温暖化の進行に伴い、日本においてもデング熱を媒介する蚊の生息域が拡大するなど感染症のリスクが高まります。

    西アフリカで食糧危機が深刻化
    ‥‥8月初め、国際援助の不足から、国連の食料プログラムは、ニジェールで2歳以上の子どものいる家庭への食料援助を一時停止せざるを得なくなった。「これらの人々は、来年の10月の収穫まで、自力で生き延びるすべを考えるしかない。緊急事態です」‥‥
    (2010年9月15日 EOLニュースから抜粋)
    日本海:深部酸欠 温暖化で循環滞り、100年後「死の海」?−−国環研チーム分析
    日本海の深海域が将来、無酸素状態になる可能性があることが、国立環境研究所や海洋研究開発機構のチームの分析で分かった。‥‥
    温暖化が現在のペースで進めば、100年後には日本海の海底付近が無酸素状態の「死の海」になる恐れもあるとして、チームは詳細な調査に乗り出した。‥‥
    (2010年9月14日 毎日jpから抜粋)
    環境が成長の柱 国の新ビジョンが続々
    参議院選挙で民主党が大敗したことで、同党の公約だった「CO2 25%削減」の扱いに不透明感が増している。だが、低炭素社会への変革を経済成長と雇用につなげようとする世界的な潮流はもはや止められない。 ‥‥
    (2010年9月13日 ECO JAPANから抜粋)
    風力発電の開発停滞 全量買い取り決まらず投資足踏み

    風力発電の新たな開発が停滞している。政府は2012年度にも風力の電力を高値で電力会社に全量買い取らせる制度を導入して支援を強化する方針だが、制度の詳細が固まらず、事業者が投資に二の足を踏んでいるためだ。しかも新制度の関連法案はねじれ国会の影響で、成立するかどうか不透明。新制度が、風力の普及拡大に水を差しかねない状況だ。 ‥‥
    (2010年9月13日 asahi.comから抜粋)

    参考
    再生可能エネルギーの全量買取制度の大枠

    地球温暖化は食い止められるか?

    ‥‥これまでと同じようにエネルギーを大量消費するインフラが増えて行けば、一部の設備を早期に停止しない限り、目標の“2度”達成は非常に困難になるだろう。つまり、今後10年間がすべての鍵を握る‥‥
    (2010年9月10日 ナショナルジオグラフィック ニュースから抜粋)

    参考
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している
    楽観的に見てもこの10年が勝負

    スマートシティ 40兆ドルの都市創造産業 〜 新インフラ市場に日本は勝機をつかめるか?

    ‥‥中国を筆頭にインドや韓国、そしてこれまでベースオブピラミッドと呼ばれたBOP途上国が急速に経済発展しようとしています。
    彼ら新興国が、20世紀に欧米や日本が作り上げたような多消費型の都市を次々と建設しようとしたら、世界全体のエネルギー問題、そして環境問題がすぐに破たんを来すであろうことは、だれの目にも明らかです。
    そこで登場したまったく新しい、きわめて効率的な仕組みでゼロから構築していく都市計画。それがスマートシティです。
    カギとなるのは、ITに環境技術。交通網や電力などのエネルギー配分、建設物のレイアウトや環境に対する配慮など。都市開発が環境破壊と同義語だった20世紀の常識を翻す。より快適に、よりエコに。そんなスマートシティが、実は続々と誕生しているのです。‥‥
    (2010年9月6日 日経ビジネスから抜粋)

    参考
    世界スマートシティ「100カ所調査」
    スマートシティ国際会議
    東大元総長小宮山氏がFDCを立ち上げ、スマートシティプロジェクトを推進
    スマートシティの動き、日本でも本格化
    欧州、中東、アフリカ‥‥ 脱CO2巨大プロジェクトのインパクト

    温暖化の影響か、アマゾン川の水位が過去40年で最低に ペルー

    アマゾン川の水源に近いペルー北東部で今年、水位が過去40年間で最低レベルに低下している。‥‥
    (2010年9月3日 AFPから抜粋)

    参考
    アマゾンの“空飛ぶ川”が干上がる?
    地球温暖化でアマゾン原生林約60%消滅の危機

    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    アマゾンが砂漠へ

    中国の経済、最大の敵は温暖化 最悪なら穀物生産5分の1に

    地球温暖化が最悪のシナリオを辿った場合、中国の主要穀物の収穫高は現在の5分の1にまで減少する恐れがあるとする論文が、1日の英科学誌ネイチャーに掲載された。‥‥
    (2010年9月2日 AFPから抜粋)

    参考
    温暖化でアジア人の食生活ピンチ、減少するコメ生産量
    食料自給率 主食なき国の危うい夏
    気候変動が食糧安全保障を脅かす
    食料自給率低下/総力戦で50%の必達を
    食料安全保障
    食糧危機が懸念される今、アフリカや東欧の農地を外国企業が囲い込む「ランドラッシュ」と呼ばれる争奪戦が激化している。
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する

    海洋酸性化、今世紀末までに海洋生物の崩壊をもたらす

    ‥‥過去の研究では、多様性の損失は30%だと示されていたが、今回の有孔虫についての結果はこれをさらに上回っている。ティッピング・ポイント(それを超えると一気に加速する閾値)は、pH平均値7.8だが、今世紀末にはこのpH濃度に達すると予測されている。‥‥
    ‥‥ 私たちが二酸化炭素排出量を削減しなければ、大量絶滅の危険を冒し、沿岸水域の品質を低下させ、有毒なクラゲと藻類の発生を促すことになる。‥‥
    (2010年9月2日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
    海水の酸性化、急速に進行 50年には今の2.5倍に
    持続可能な海の利用を 環境省、初の保全戦略を策定へ

    113年間で最も暑い夏に=記録ずくめ、55地点で最高値更新−気象庁

    気象庁は1日、今年の夏(6〜8月)の平均気温が平年より1.64度高く、統計を開始した1898年以降で最も高かったと発表した。全国154の観測点のうち55地点で記録を更新し、特に北日本と東日本では過去最高になった。‥‥
    (2010年9月1日 時事ドットコムから抜粋)

    参考
    熱中症死者、全国で約500人=戦後最悪の猛暑が影響
    「異常な夏」世界各地で 猛暑に豪雨、大規模災害も

    IPCC、「抜本的改革が必要」 国際検証委が勧告

    国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の地球温暖化見通しに誤りが指摘された問題で、外部の専門家によって構成された国際検証委員会は30日、再発防止のため抜本的なIPCCの機構改革が必要だとの勧告を行った。‥‥
    (2010年8月31日 産経ニュースから抜粋)

    参考
    ヒマラヤのIPCC報告書に誤り
    地球温暖化 不信を広げる研究者の姿勢
    地球温暖化論への懐疑
    トップの科学者たち、地球温暖化人為的説での総意を確認
    地球温暖化のデータねつ造疑惑、英専門委員会は「証拠見つからない」と否定
    温暖化報告書の誤りをめぐり、IPCCの調査を依頼 国連
    IPCCは変われるか?
    地球温暖化は本当なのか
    温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない

    IPCC のデータ捏造疑惑は本当か?
    相次ぐ政治家・メディアの誤認 信頼回復に向けたIPCCの課題
    温暖化問題 揺らぐIPCCの報告書 検証の中身は
    IPCCに関係してきた 日本の有志10名による「IPCC報告の科学的知見について」と題する声明

    世界中の人が、日本人と同じ生活をすれば、地球が2.3個必要となる計算だ

    日本のエコロジカル・フットプリントに関する初めての報告書を公表
    ‥‥世界中の人が、日本人と同じ生活をすれば、地球が2.3個必要となる計算だ。‥‥
    ‥‥将来的に気候変動によって、世界の穀物生産量が減少するようなことがあれば、我が国は影響を免れないだろう。‥‥
    ‥‥日本は二酸化炭素を削減するための法制度を整備できていない。‥‥
    (2010年8月27日 WWFホームページから抜粋)

    参考
    「エコロジカル・フットプリント」は、1980年代の半ばに地球1個分の生物生産力(および二酸化炭素の吸収力)のラインを超え、2005年の時点でおよそ1.3の数値を示しています。
    地球の収支は大赤字! エコロジカルフットプリント

    エコロジカルフットプリント
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。

    レアアースの価格が一段と高騰している

    ハイブリッド車や液晶基板の生産に不可欠なレアアース(希土類)の価格が一段と高騰している。‥‥
    ‥‥主産国の中国が輸出規制を強化したあおりで供給量が減っている。‥‥
    (2010年8月27日 日経から抜粋)

    参考
    レアアース、対欧米も輸出停止か=中国が措置拡大とNYタイムズ紙−米は調査へ
    15年でレアアース輸入も 中国、資源枯渇に危機感
    中国、レアアース対日輸出停止を通告
    中国の寡占支配が招くレア・アース供給危機 2012年に日本の成長産業の命運が決まる?
    資源獲得競争は時に人々の暮らしと自然を破壊する。その競争が行き過ぎると武力衝突につながることを忘れてはならない。
    レアアースの不足に備えよ
    中国のレアアース輸出規制に見る「資源ナショナリズム外交」への対処法

    もんじゅで作業中に装置落下か 3トン超、原子炉容器内
    日本原子力研究開発機構は26日、高速増殖炉原型炉もんじゅ+(福井県敦賀市)の原子炉容器内で燃料交換に使う装置をつり上げて撤去する際、全長約12メートルの筒状で重さ約3・3トンの装置が落下した可能性があると発表した。損傷程度は不明だが、炉心や周辺環境への影響は出ていないという。作業を中断して詳しい状況を調べている。‥‥
    (2010年8月26日 共同通信から抜粋)
    陸上植物が保持する炭素が減少

    過去10年間で地球大陸上の植物の炭素保持量が減少し、それ以前の20年間の傾向に逆行していることが研究者らにより報告された。‥‥
    (2010年8月20日 サイエンスから抜粋)

    参考
    森の光合成が停止 温暖化が促進
    気候変動で森林のCO2排出が吸収量を上回る!?

    異常気象の裏に気流変化、国連機関「緊急に調査必要」

    ‥‥ブロッキング現象は大雨や熱波を増長し、同じ地域にとどめ、異常気象を引き起こす可能性がある。地球温暖化のもとではより頻繁に起こると考えられている。‥‥
    ‥‥これらの現象が規模、期間、発生範囲のいずれの面においても、「前例のない連続的な現象」だとし、「ブロッキング現象発生の頻度や期間が今後変化するのか否かの解明は、気象科学における急務だ」と指摘した。‥‥
    (2010年8月19日 AFPから抜粋)

    参考
    ロシアの熱波とアジアの洪水は連動

    露大統領 干ばつで穀物収穫高の4分の1が壊滅

    ロシアのメドベージェフ大統領は12日、干ばつの影響で同国の穀物収穫高の4分の1が失われ、多くの農家が破産寸前の状況にあると述べた。 ‥‥
    (2010年8月12日 CNNから抜粋)

    参考
    国が壊滅する! ロシア全土を焼きつくす勢いの山火事
    ロシア森林火災とパキスタン洪水の関係
    世界の異常気象 長期化も見据えて備えを

    地球上の生態系破壊  損失最大「年380兆円」

    地球上の生態系破壊による損失は毎年最大4兆5000億ドル(約380兆円)に上ることが、国連環境計画(UNEP)研究グループの分析で分かった。‥‥
    ‥‥過去10年間で毎年、2兆ドル(約170兆円)から最大4兆5000億ドルの自然資産が失われていると結論づけている。
    今後も各国政府が何の対策もとらなかった場合、地球上の自然は2050年までにオーストラリア大陸と同じ大きさの約750万平方キロが消失すると予測。大型魚種の多量捕獲で漁獲高全体が減り、逆にクラゲが大量発生するなどして海の生物多様性が損なわれれば、50年以内に漁業が崩壊するとした。‥‥
    (2010年8月12日 中日新聞から抜粋)

    参考
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい
    インドネシアの金・銅鉱山で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません

    ラニーニャ現象:気象庁が発生と発表 今冬寒くなる可能性
    気象庁は10日、太平洋赤道域の海面水温が基準値より0.5度以上低くなるラニーニャ現象が発生しているとみられると発表した。ラニーニャ現象はエルニーニョ現象と同様、異常気象の原因の一つと考えられている。‥‥
    (2010年8月10日 毎日jpから抜粋)
    この氷河の崩壊は史上最大規模の可能性

    グリーンランドのペテアマン氷河からマンハッタン島の約4倍の大きさの氷塊が分離したと2010年8月6日に発表された。この氷河の崩壊は史上最大規模の可能性があるという。‥‥
    (2010年8月9日 ナショナルジオグラフィックから抜粋)

    参考
    NASAによる衛星画像

    tbsnewsiの動画
    グリーンランドの「氷の島」分離、地球温暖化の警鐘

    世界のスピードについていけない日本の再生可能エネルギー

    ‥‥これでは、世界の再生可能エネルギー導入のスピードに日本がついていけないのは明々白々だ。海で隔てられたそれ以外の世界と、全く別の日本の時間感覚。「未来から目をそらし、変化が先送りされるよう時間稼ぎに全力を費やす」という性癖を改めない限り、この国のフェード・アウトは免れ得ない。
    (2010年8月5日 ECO JAPANから抜粋)

    参考
    努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ
    再生可能エネ、世界は順調な伸び 日本は停滞

    再生可能エネルギーの全量買取制度の大枠を取りまとめ─経済産業省

    経済産業省では、2009年11月に設置された「再生可能エネルギーの全量買取に関するプロジェクトチーム」における検討の結果を踏まえ、再生可能エネルギーの全量買取制度の大枠(基本的な考え方)を取りまとめました。‥‥
    (2010年8月4日 経済産業省ホームページから抜粋)

    参考
    日本が大きく立ち遅れているとの認識が乏しく、今回がラストチャンスであるとの危機感が乏しい(PDF)
    これが本当の省エネ(自家消費)インセンティブと言えます。
    自立国債で太陽光発電 東大前総長の未来提言
    財政の負担なしに新産業を創出する「自立国債」を提案する
    参議院会議録情報 第171回国会 国際・地球温暖化問題に関する調査会 第7号

    太陽が再び目を覚ました

    ‥‥今回の太陽嵐は、太陽活動が異例の長期間に渡った停滞期を終えて活発化し始めたことを示す兆候の1つでもあるという。太陽活動は約11年周期で活発化と停滞を繰り返す。前回の極大期は2001年に終わり、その後長い停滞期に入った。最近になって黒点の数が急増しているのに加え、8月1日に表面爆発が発生したことで、太陽が再び目を覚ましたと考えられている。‥‥
    (2010年8月4日 ナショナルジオグラフィックから抜粋)

    参考
    太陽の巨大爆発、フレアや津波もくっきり NASA
    太陽活動周期は、ループ状のプラズマ流の影響で長引いた?
    今年の太陽活動は過去最低の水準だ。それなのに気温が過去最高を記録するのは注目すべきことだ。
    太陽この100年で一番元気なし
    太陽風、ここ50年間で最も弱く
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因

    強力な太陽嵐で2012年に大停電? 対抗策は
    磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念 次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。

    今日の宇宙天気情報

    資源争奪戦 最新レポート2030年の危機

    ‥‥総人口8億人と言われる先進国が牽引してきた経済から 30億人とも言われる新興国の時代へとシフトしていることを考えれば 限られた資源を巡ってのグレートゲームが激化するだろうことは 想像に難くありませんね。 しかも、簡単に開発・生産が可能で、市場への搬出も容易だとされる イージーオイルのほとんどは消費つくされており、今後は 開発・生産の難しいオイルサンドなどの非在来型石油資源への移行が、 進んでいくことになるだろうとのことですが、これには採掘のコストも精製のコストも かさみますので、自ずとエネルギー価格上昇となるのは止むを終えません。 供給サイドにはピークオイル説が、 需要サイドには新興国の成長が台頭してきており、 現状のコストでいられるはずがないというのが今後の エネルギー価格を考える上でのポイントでしょう。‥‥
    (2010年7月31日 ラジオNIKKEIから抜粋)

    参考
    人口と工業生産は成長を続けるが、資源の入手が困難になり工業製品とサービスの生産が減り始める。

    2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう
    ピークオイル 各国指導者達 対処できないでいる
    <原油市況>大局的に資源枯渇と地球温暖化を背景にして上昇が続く
    世界の大油田、生産ピーク過ぎた IEA研究者が警告
    なぜ交渉は行き詰まったのか〜イラク巨大油田争奪戦〜
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    主要国に比べ国産エネルギーの自給率が著しく低く、石油などの供給が突然途絶えるリスクがある(政府エネルギー白書)
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」

    資源国の悲惨が指し示す人類の危機
    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)

    地球温暖化は否定できない、米政府報告

    米国海洋大気庁(NOAA)が2010年7月28日に発表した年次報告書『気候の状態(State of the Climate)』の最新版によると、10の気候指標を詳細に分析した結果、すべてが過去30年間に著しい温暖化か起きたことを示し、特に直近の10年間は観測史上最も気温が高かったという。‥‥ ‥‥最新のデータから、過去50年間に温室効果ガスに閉じ込められた熱の90%以上が海に吸収されたことが示されている。 ‥‥
    (2010年7月29日 ナショナルジオグラフィックから抜粋)

    参考
    多くの気候科学者が「地球温暖化に対する疑念が高まっているのではないか」と懸念している。

    温暖化対策、失速ムード ポスト京都に黄信号

    地球温暖化への対応を巡り先進国を中心に推進力がしぼんでいる。2013年以降の「ポスト京都議定書」と呼ばれる枠組み作りに向け、米国は11月の中間選挙も意識して温暖化ガスの削減目標に踏み込まない方向に傾いた。日本や欧州の動きも鈍く、年内に具体策で合意するのは難しい情勢だ。各国が景気浮揚や財政再建など緊急度の高い問題に労力を費やす一方で企業は環境対応を掲げて生き残りに懸命だ。‥‥
    (2010年7月29日 日経から抜粋)

    参考
    米、温暖化ガスの削減目標先送り

    熱波の2010年、史上稀に見る暑さに
    ‥‥長期的な温暖化傾向はエスカレーターに乗っている状態に例えられるという。それに対し、エルニーニョやラニーニャのような自然現象は、上昇するエスカレーターの上でステップを数段飛ばして上り下りする行為に似ているという。トレンバース氏も同意見で、エルニーニョとラニーニャはあくまでも「小さな変化」で、「こうした現象が長期的な気温の上昇傾向に加わったときに記録が更新される。地球温暖化だけでも自然現象だけでもない。両方の組み合わせだ‥‥
    (2010年7月27日 ナショナルジオグラフィックから抜粋)
    世界の太陽光発電パネル独占へ虎視眈眈、中国企業が低コストで大躍進
    ‥‥中国企業は価格を大幅に引き下げ、日本企業が数十年前に家電分野を支配したのと同様のやり方で、太陽エネルギー市場で寡占状態をつくり出そうとしている。価格下落で太陽エネルギーによる発電コストは徐々にグリッドパリティー、すなわち再生可能エネルギーによる発電コストと従来型エネルギー源による発電コストが同一の状況に近づいている。 ‥‥
    (2010年7月27日 ブルームバーグから抜粋)
    生物多様性:失われたら‥‥「会社成長に悪影響」経営者の3割未満──国連報告書

    生物多様性が失われると、会社の成長に悪影響を与えると懸念する国際企業の経営者が全体の3割に満たないとの報告書を、国連環境計画(UNEP)などがまとめた。一方で、生物多様性は木材の供給や地球温暖化防止などの恩恵をもたらし、その市場規模は20年には約25兆円に拡大すると試算、経営者に意識改革を求めた。‥‥
    (2010年7月26日 毎日jpから抜粋)

    参考
    インドネシアの金・銅鉱山で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。

    レアアースの不足に備えよ

    希少金属の一種、希土類(レアアース)の価格が中国の輸出削減で高騰している。希土類は電気自動車をはじめ成長分野の部品原料として欠かせず、政府や関連企業は供給不足への対策が急務だ。希土類の鉱石からは17種類の金属が抽出される。世界の2割を占める日本の需要は、9割を中国からの輸入に頼る。‥‥
    ‥‥供給が不足すれば部材の値上がりにとどまらず、ハイブリッド車や電気自動車、パソコンのハードディスク駆動装置などのモーター生産に支障が出る。‥‥
    ‥‥国内の在庫の統計さえない日本の現状は危機感に欠ける。供給不足の懸念は目前にあり、対応の遅れは許されない。‥‥

    (2010年7月24日 日経から抜粋)

    参考
    中国が世界の生産量の9割以上を占めるレアアースについて「需要に応えられるのは15〜20年で、将来的に輸入に依存する可能性がある」
    中国、レアアース対日輸出停止を通告
    レアメタル、独り勝ち中国と“無教養”日本
    中国、鉱物資源に依存する都市の4割が破たん危機に直面
    「資源枯渇型都市」は44都市 中国
    「資源ナショナリズム」の拡大が供給抑制する恐れ−英豪リオのCEO
    資源ナショナリズム
    レアメタル争奪の4000キロ
    鉄高騰 広がる衝撃 原料価格5倍に? 鉄が“素材の王者”を明け渡す日
    中国:世界的な資源獲得競争に「積極的」に参加へ

    差し迫るピークオイル問題に懸念が高まっているにも関わらず、各国の指導者達は明らかにこの事態を対処できないでいる

    ‥‥この事故は、完全に石油に依存している世界経済へ警鐘を鳴らすきっかけとなるべきだ。経済成長を促す燃料として頼ってきた石油に別れを告げ、密接な関係を断つ時が来たのである。石油は貴重な資源だ。今日のように無駄に消費するわけにはいかない。 しかし、ほとんどの人がこの現実を知らない、もしくは否定している。‥‥
    ‥‥“早ければ2014年には石油の需要が供給を上回る”と論じた。 偶然にも、そのわずか数日前にはクウェート大学の研究者がモデリング研究の結果を発表し、予測では世界の石油生産は2014年にピークを迎える、と指摘していた。 これらの発表や研究結果は英国エネルギー研究センターが 世界的石油枯渇に関して2009年に発表した“世界の石油生産は2020年より前にピークを迎える危険性が非常に大きい”という報告内容をさらに正当化するものだ。 私たちには本当に僅かな時間しか残されていないのである。‥‥
    ‥‥差し迫るピークオイル問題に懸念が高まっているにも関わらず、各国の指導者達は明らかにこの事態を対処できないでいる。この問題は今のところG20の検討課題にもなっていなければ国連総会の議題に上っているわけでもない。‥‥
    ‥‥国レベルで石油供給に混乱が生じた様々な歴史的前例を考察したフリードリッヒ教授は、考えられる“ピークオイルの軌跡”を3つ挙げた。(1)太平洋戦争前とその最中の日本の侵略的軍国主義、(2)冷戦終結時とその後の北朝鮮における全体主義体制下の経費節減、(3)国際的制裁への反応として見られたキューバにおける社会経済への適応。 教授の出した結論は非常に衝撃的で思考を挑発するものだ。
    「代用燃料となりうる組み合わせが見つかり代替技術の開発が間に合えば、ピークオイルの影響を緩和し世界のエネルギー消費の減退をしばらくは先延ばしできるでしょう。しかし、先送りしても時を改めてまた問題は起きるのです。有限の地球で無限に続く成長など不可能なのです。産業社会も自由貿易も、いつかは崩壊し始めるでしょう」‥‥
    (2010年7月23日国連大学 OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    世界の大油田、生産ピーク過ぎた IEA研究者が警告
    なぜ交渉は行き詰まったのか〜イラク巨大油田争奪戦〜
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    ドイツ、再生可能エネルギー 100%による電力供給は2050年までに達成可能
    再生可能エネ、世界は順調な伸び 日本は停滞
    主要国に比べ国産エネルギーの自給率が著しく低く、石油などの供給が突然途絶えるリスクがある(政府エネルギー白書)
    在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高い(IEA)

    NASAが地球の森林地図を発表 衛星から高さも把握

    米航空宇宙局(NASA)は20日、地球観測衛星「ICESat」などを使って作製した地球全体の森林地図を発表した。森林の広がりだけでなく高さも分かるのが特徴で、地球上のすべての森林を観測した地図は初めて。NASAは地球温暖化の研究に役立てたいとしている。‥‥
    (2010年7月21日共同通信から抜粋)

    参考
    地球全体の森林地図 NASA
    原生林は8000年前と比較して8割が消滅

    森林破壊の参考サイト等の一部ご紹介

    研究報告:気候変動「懐疑派」は科学的専門知識が不足

    気候変動人為説に懐疑的な少数の科学者たちは、支持派の科学者に比べ、気候研究の専門知識や重要性の点でかなり劣っていることが、米国スタンフォード大学の研究者による調査で明らかになった。‥‥
    (2010年7月20日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    多くの気候科学者が「地球温暖化に対する疑念が高まっているのではないか」と懸念している。

    北極圏の海氷、予想以上に溶け3年前の過去最小に並ぶ可能性−ロシア

    ロシア連邦水文気象・環境監視庁は北極圏の海氷が予想以上に溶け、今季の消失量は海氷面積が過去最小となった3年前に並びそうだ、との見通しを示した。 ‥‥
    (2010年7月20日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    北極の夏の氷は10年で消える? ナショナルジオグラフィック ニュース
    北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極海の氷、薄くなる─NASAおよびNSIDC調査
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    異常な寒さが南米で猛威 死者など各地で被害
    ‥‥南米大陸南部がこのところ強い寒気に覆われ、各国で死者が出るなど被害が拡大している。 ペルーの国営通信によると、ボリビアでは低温の影響でこれまでに18人が死亡している。ボリビア当局は19日、主要都市サンタクルス・デラシエラの気温が3度となり、29年ぶりの低温を記録したと伝えた。他の地域では零下に達したところもあるという。 ‥‥
    (2010年7月20日CNNから抜粋)
    豪雨をもたらしたエルニーニョもどき

    ‥‥梅雨明け直前になぜこれほどの雨が各地で降ったのか。専門家は「エルニーニョもどき、と我々呼んでますけども、この現象にあると思っています。」‥‥
    (2010年7月18日サンデーフロントラインから抜粋)

    参考
    ゲリラ雷雨メール
    豪雨集中のわけは? 偏西風蛇行に‥‥
    寒暖が繰り返す エルニーニョもどき
    NY襲った熱波が東京に来襲の可能性、蛇行偏西風猛威か
    酔って遊泳1200人水死 穀物被害、火災も急増
    中国の大雨被害 死者200人
    パキスタンで大洪水、400人以上が死亡
    荒れる地球 異常気象

    <人口爆発>2015年には2300万人、2020年には2500 万人の可能性も―北京市

    北京市政府の調査によると、同市の人口が急激に増加しており、2015年には2300万人、2020年には2500万人を突破し、一部都市機能が麻痺する可能性があるという。北京晩報が伝えた。 ‥‥
    ‥‥さらにはエネルギー問題がある。同市は98%の資源・エネルギーを外部に依存しているため、このまま人口が膨張し続けると、例えば「南水北調プロジェクト」で同市が南部地区から導入する水資源は、増加する人口分ですべて消費されてしまう可能性があるという。‥‥

    (2010年7月16日レコードチャイナから抜粋)

    参考
    2033年に人口がピークの15億人に、2040年以降は減少で負の影響も―中国
    河南省の人口が今月中にも1億人を突破!初の“1億超え省”に―中国
    中国がエネルギー消費世界一に 09年、IEA発表
    アジアが水危機にはまっていることは間違いない。時間が経てば状況はますますひどくなるだろう
    中国:世界的な資源獲得競争に「積極的」に参加へ
    それでも資源囲い込みを続ける中国
    2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません

    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    原油流出止まる=米メキシコ湾事故後初めて−BP
    再生可能エネ、世界は順調な伸び 09年、日本は停滞

    ‥‥国連環境計画(UNEP)も同日、再生可能エネルギー開発への投資に関する調査結果を発表。「地球温暖化対策やエネルギー安全保障の観点から関心は高く、世界的な経済不況にもかかわらず、民間企業などの投資は堅調だ」とした。  日本の太陽光発電の新設容量は増えたものの、トップであるドイツの約8分の1。各国で急成長している風力発電の停滞が深刻で、09年末段階での再生可能エネルギーの総設備容量は、1位の中国の約7分の1、世界6位にとどまった。
    REN21によると、09年に新たに設置された風力発電の容量は3800万キロワットで過去最高。うち1380万キロワットが中国で、再生可能エネルギーの急拡大ぶりを見せつけた。‥‥
    (2010年7月15日共同通信から抜粋)

    参考
    ドイツ、再生可能エネルギー 100%による電力供給は2050年までに達成可能

    ヒトが滅びかけているのは内的要因だ。しかもヒトが作った「巨大企業」という、利益をむさぼる恐竜によって滅ぼされようとしているのだ。
    14年前にアメリカのカリフォルニア州で、電気自動車が大ヒットした。 しかし、それは唐突に生産を打ち切られた。なぜか?
    ● 恐竜たちが滅びたのは外的要因だった。いま、ヒトが滅びかけているのは内的要因だ。しかもヒトが作った「巨大企業」という、利益をむさぼる恐竜によって滅ぼされようとしているのだ。
    ● 3秒に1人のスピードで子どもが死んでいく飢餓問題は、元をたどれば先進国が途上国に融資した資金の返済をめぐって起きている。
    ● 今の自動車は発熱したエネルギーのわずか12%しか、移動のエネルギーに使えていない。
    ● 電力会社の最大コストは発電所ではない。送電設備なのだ。
    ● ‥‥だから日本の電力料金はアメリカの3倍、スウェーデンの8倍高い。
    (2010年7月14日 「ヤマダ電機で電気自動車を買おう 仕組みを変えなければ温暖化は止まらない」田中優 著から抜粋)
    経済の成長は人を幸せにしない 経済哲学者・ラトゥーシュ氏に聞く
    無限の経済成長を目指す社会 住民全員に生存のための条件を保障することができない

    ‥‥この袋小路の中で、日本の政界や産業界は近代の成長パラダイムを根本から問いに付すことなく、成長社会を維持するための戦略──成長戦略──を新たに計画することに躍起になっている。そこには「豊かさ」の意味を根本から聞い直す態度もなければ、また成長社会とは全く異なる論理で活動する社会を描く構想力も見受けられない。現行の経済体制を維持したままの一時凌ぎの政策では、長期的な社会変化の展望を描くことは困難であり、人々は不安と隣り合わせで生活を続けていくだけであるとしても、である。

    真に「安心・安全な社会」とは、日本で生活するすべての人々の生存を数世代にわたり保障する価値と原理を展望として提供できる社会であり、そのような社会は実行可能な参加型プロジェクトの取り組みに裏打ちされた理想によって支えられるものである。無限の経済成長を目指す生産主義的で消費主義的な社会が構造的な矛盾を抱えており、住民全員に生存のための条件を保障することができないのであれば、社会が依拠する価値と進むべき方向を転換し、社会を構成する文法を新たな目的に向かって徐々に変えてゆくことが重要である── 〈脱成長〉論が提案していることは至極単純で本質的なことである。ラトゥーシュがわれわれに訴えかけることは、そのような社会の価値と目的の転換が絵空に終わらないためにも、望ましい理想をローカルで地道な実践によって一つ一つ具現化していくことの大切さである。‥‥
    (2010年7月10日発行「成長なき経済発展は可能か?」日本語版解説から抜粋)

    参考
    経済の成長は人を幸せにしない 経済哲学者・ラトゥーシュ氏に聞く
    欧州で最も注目される思想潮流『経済成長なき社会発展は可能か?』
    経済成長のない世界
    2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい
    環境破壊による損失は年間500兆円
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません
    持続可能な未来へ ―組織と個人による変革―

    ピークオイルや気候変動がもたらす影響に左右されない地域づくりを進めるコミュニティ

    高度な技術が文明崩壊の引き金になる
    ‥‥対策を先延ばしにすればするほど裁量の余地は狭まり、その段階で「石油後」の世界を構想しようにも身動きが取れなくなる‥‥
    ‥‥複雑性が増えると見返りも増えるが、ある時点でピークを迎えてしまう。その後も、社会は複雑性を増しながら問題解決を目指すのだが、事態はますます悪化していく。‥‥
    ‥‥過去の経験に照らし合わせる限り、「より複雑化させることで問題解決を求めようとするアプローチ」は限界にぶつかってしまう。特に、投入する補助エネルギーが制約される世界では問題の解決策が見つからない可能性が高い。エネルギー問題に関しては、「技術が解決してくれる」という楽観的な見方もある。しかしその場合の「技術」とは、往々にして「より複雑でより高度な技術」である。ところが歴史は、高度な複雑化が逆に文明崩壊の引き金になることを教えている。‥‥
    ‥‥過去に崩壊した文明の共通点として「失敗の連鎖」を指摘している。それによると、(悪い事態の)予測に失敗→(その意味や真相を)認めることに失敗→克服のための試みに失敗→最終的に問題解決に失敗――という過程を辿るという。  つまり、崩壊した文明の本当の問題は、誰も将来を見通すことができず、危機的な状況に陥ることを予測できなかった点にあるのではない。過去の文明でも危機に対して警鐘を鳴らした人は存在したが、社会全体がそれを認めることに失敗し、その結果として克服のための試みが行えなかったわけだ。 同様のことは、前述したテインター教授も「人間の意識や行動パターンを改めることこそが困難であり、ここに過去の文明社会が崩壊へと突き進んでいった原因があるだろう」‥‥
    (2010年7月8日 JB pressから抜粋)

    参考
    Joseph A. Tainter の「崩壊」に関する歴史考察
    石油生産量 2006年にピーク 可能性高い(IEA)
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。

    欧州、中東、アフリカ… 脱CO2巨大プロジェクトのインパクト

    ‥‥今、世界の注目を最も集めている次世代エネルギーの巨大プロジェクトが「マスダールシティー」だ。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国が、約2兆円を投じて、約7km2の敷地に建設中の“環境都市”である。
    目標はゴミとCO2排出をゼロにすること。エネルギーはすべて太陽光や太陽熱、風力などの再生可能エネルギーで賄い、ガソリン車の流入は制限する。排ガスゼロのLRT(次世代路面電車)と自律走行する電動のコンパクトカーが動き回る。砂漠地帯には欠かせない水は、太陽光を利用した海水淡水化施設で作る。‥‥
    (2010年7月8日 ECO JAPANから抜粋)

    参考
    スウェーデンのエコタウンが金賞受賞

    世界各地で異常気象 北米は熱波、中南米では豪雨続き被害 NYで39.4度を記録
    世界各地で異常気象が起こっている。北米では熱波に見舞われ、中南米では豪雨が続き被害が出ている。 今週初めから熱波に見舞われているアメリカ東海岸では6日、ニューヨークで39.4度、ワシントンでは38.9度を記録した。‥‥
    (2010年7月8日 FNNから抜粋)
    IEA、「エネルギー技術革命が進行中だが、長期的に必要なCO2削減には程遠い」
    ‥‥これらの取り組みはすべて、気候変動をうまく限定させることにおいて重要だが、現在の展開は、依然として断片的かつ脆弱で、地球の気温の危険なまでの上昇を防ぐには、進捗の速さがかなり遅いことが示された。‥‥
    (2010年7月4日 日刊温暖化新聞から抜粋)
    警告!「海洋生態系の"ティッピング・ポイント"が近づいている」

    ‥‥世界の海洋生態系は"ティッピング・ポイント"に確実に近づいていると我々はますます確信するようになった。一旦"ティッピング・ポイント"が来ると、変化は加速され、他のシステムにも無差別に影響を与えるようになる。今までに前例がないので、対処するどころか、何が起こるか予測さえできない状態になる‥‥
    (2010年6月29日EOLニュースから抜粋)

    参考
    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
    海水の酸性化、急速に進行 50年には今の2.5倍に
    持続可能な海の利用を 環境省、初の保全戦略を策定へ

    三大危機:金融・食糧・気候変動

    ‥‥UNU-WIDER(国連大学世界開発経済研究所)会議参加者は 過去においてエネルギー価格と入手方法の混乱がいかに世界経済を揺るがしてきたか、いかにエネルギー浪費は現在の世界成長が持続不可能な方法に基づいているか、という点を取り上げた。これらは富裕国が経済復興に向かい化石燃料源への圧力を強めるにつれ、ますます大きな問題として取り上げられるだろう。エネルギーをめぐる競争は戦いの火種でもあるのだ。‥‥
    (2010年6月24日国連大学 OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう

    ドイツ、再生可能エネルギー 100%による電力供給は2050年までに達成可能

    再生可能エネルギー研究連盟(FVEE)は、ドイツ連邦環境省に対し、研究報告書「エネルギーコンセプト2050」を提出した。報告書では、再生可能エネルギー100%による電力供給を、2050年までに達成可能であることを示している。‥‥
    (2010年6月23日EOCネットから抜粋)

    参考
    再生可能エネルギーの全量買取制度の大枠
    再生可能エネ、世界は順調な伸び 日本は停滞

    APEC 原発促進明記へ

    アジア太平洋経済協力会議(APEC)のエネルギー相会合が十九日午前、福井市内のホテルで始まった。十一月に横浜市で開く首脳会議に向け、エネルギー・環境分野での国際的な協力関係のあり方について討議。焦点の地球温暖化対策に関連して、二酸化炭素(CO2)削減に直結するエネルギー源として「原子力発電所の新規建設を促進する」との文言を盛り込んだ共同声明を同日夕、採択する見通しだ。
    午前の会合では、APEC域内で石油などを安定的に確保する「エネルギー安全保障」や、エネルギー利用の効率化をテーマに意見交換。午後には、議長国の日本が共同声明での明記を念頭に、原子力発電所の建設推進を強く提唱する。‥‥
    (2010年6月19日東京新聞から抜粋)


    エネルギー基本計画を閣議決定 原発14基以上増設

    政府は18日、2030年までのエネルギー政策の方向性を示す「エネルギー基本計画」を閣議決定した。エネルギーの安定調達や地球温暖化対策を強化するため、30年までに14基以上の原発を新増設し、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入拡大を盛り込んだ。
    (2010年6月18日asahi.comから抜粋)

    参考
    マスコミでは語られない話題 原子炉解体にかかる天文学的費用
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている

    世界初の商業原発解体作業進まず
    原発は温暖化防止に役立つか
    風力発電だけで先進国の2020年までの削減目標の65%を達成可能
    二酸化炭素排出量を1990年比で25%削減可能 原子力発電所は建設せずに既存の原発を40年で廃炉にする
    世論に対して強行に政策実現できる体制が、推進派と反対派の対立を作り出し、とその狭間で地域住民の存在基盤である共同体をことごとく破壊してきたというのが日本の原子力開発の大きな流れ

    米ルイジアナ州沖原油流出:「米最悪の環境災害」 オバマ大統領がテレビ演説

    オバマ米大統領は15日夜(日本時間16日朝)、メキシコ湾の原油流出事故について、ホワイトハウスの大統領執務室からテレビ演説した。今回の原油流出事故を「米国が直面した史上最悪の環境災害」と明言。‥‥
    ‥‥歴代大統領は重要局面における演説で、大統領執務室を使ってきたが、オバマ大統領が執務室から演説を行うのは初めて。‥‥
    ‥‥4月20日の事故発生以来の流出量は最大276万バレルで、アラスカ州沖で89年に起きたタンカー座礁事故による25万バレルの原油流出の10倍を上回り、米史上最悪の記録を大きく塗り替えている。
    (2010年6月16日毎日jpから抜粋)

    参考
    流出原油の80%は今もメキシコ湾に滞留している可能性がある

    海外での資源自主開発を エネルギー白書を閣議決定 石油供給など途絶えるリスクも

    政府は15日、2009年度のエネルギーに関する年次報告(エネルギー白書)を閣議決定した。地球規模で激化する資源獲得競争の中で日本の弱点を分析。主要国に比べ国産エネルギーの自給率が著しく低く、石油などの供給が突然途絶えるリスクがあると指摘し、資源の自主開発権益の確保や石油備蓄の拡大などを課題に挙げた。太陽光など再生可能エネルギーの導入促進も急務とした。  
    白書は必要な資源量を低コストで確保できているかを示す「エネルギー安全保障」について、主要6カ国と日本の実力を比較。日本はエネルギー効率と石油以外への供給源の多様化、停電の少なさで評価が高かったが、自給率や輸送ルートの安全性確保の面で低い評価に終わった。中東の原油に依存するぜい弱な構造を克服できずにいる。  
    自前の資源確保を急ぐ欧米先進国に比べると、日本の競争力は低い。北海油田の開発で自給率が高い英国、再生可能エネルギーの導入を拡大するドイツなどは安全保障の意識が徹底している。また中国は国産石炭の産出が豊富なうえ、石油の輸入先をロシアやアフリカなどに広げている。‥‥
    (2010年6月15日日本経済新聞から抜粋)

    参考
    世界の大油田、生産ピーク過ぎた IEA研究者が警告
    「石油が一番安い」というトリック
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    世界の石油生産量は2010年から2020年の間にピークを迎える 非在来型石油、石炭、天然ガス燃料もその埋め合わせを行うことはできない

    日本はついていけるか? 世界で自然エネルギー革命が始まった レスター・ブラウン
    環境問題で世界に最も影響を与えた人物のひとり、レスター・ブラウン氏。常に新しい変化や動きに注目し、提言などを世界に発信してきた。同氏は「この2年で、米国、中国、欧州を中心に再生可能エネルギーの開発が、かつてないほどの規模とスピードで進んだ」と評価する。その動きは同氏も驚くほどだという。
    あのテキサスが変わった‥‥
    (2010年6月1日ECO JAPANから抜粋)
    環境白書、生態系の危機訴え 年4万種が絶滅

    政府は1日の閣議で、2010年版「環境・循環型社会・生物多様性白書」を了承した。10月に名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議が開かれることを受け、地球上で年約4万種が絶滅していると報告、生態系の危機を訴えた。‥‥
    (2010年6月1日日本経済新聞から抜粋)

    参考
    途上国の水不足に日本技術を=10年版環境白書−政府
    温室ガス25%減は可能
    排出量25%削減で政策総動員 10年版環境白書
    東京 100年で気温3度上昇

    氷河期を終わらせたのは海が吐き出したCO2、英研究
    ‥‥研究は、南極海の深海から周期的に大量のCO2が大気中に放出されることによって地球規模での氷河溶解が10万年周期で起きたとしている。1回の大量放出期に吐き出されたCO2は、産業革命以降に排出されてきたCO2量に匹敵する量だという。‥‥
    (2010年6月1日AFPから抜粋)
    CO2:「輸入」日本2位 製造国・地域での排出量

    日本が輸入した中国製品の製造過程で排出された二酸化炭素(CO2)は、年間2億トン近くに上ることが、米シンクタンク・カーネギー研究所の分析で分かった。製品とともにCO2も輸入したとみなせば、日本は米国に次ぐ「CO2輸入大国」になる。‥‥
    ‥‥日本のために新興国での排出が増えていると国際社会から指摘される可能性がある。‥‥
    (2010年5月30日毎日jpから抜粋)

    参考
    温暖化対策の途上国支援方針を決定=政府

    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。問題を作ったのが我々なら 問題を解決することも可能

    ‥‥崩壊した あるいは崩壊しなかった 過去の文明社会と 今日 崩壊の危機に立つ文明社会を比較すると 共通の特徴が見えてきます。 興味深い特徴の一つは 文明社会が そのピークにたどり着いた後 急速に崩壊することです。 多くの文明社会は 段階的に縮小していくのではなく 築き上がり、より豊かで強力になり そして頂点に達した後 短期間内 数十年 以内に崩壊します。例えば ユカタンの古代低地マヤ文明は800年代初期に崩壊しましたが それはマヤの人口が最大に達し 最大の記念碑を建ててから 文字通り数十年後のことでした またソビエト連邦の崩壊は ソビエト連邦が最も偉大な大国であった時から およそ20年もしくは10年以内に起こりました。これを例えるならシャーレの中のバクテリアの培養です 利用可能な資源と資源の消費とが釣り合わないときや 経済的支出と潜在的経済力とが釣り合わないときに 急速な崩壊に見舞われやすくなります。シャーレの中でバクテリアは増殖します 世代ごとに2倍になるとしましょう。最後から5世代前にはシャーレは 16分の15が空いています。3世代前には 残りが 4分の3になってその次には半分が空いています。半分空のシャーレは、一世代で一杯になります。食べるものが無くなれば バクテリアは壊滅します。そうです、これが文明社会が頂点に達した後 すぐに崩壊するという よくあるパターンです。‥‥

    ‥‥実のところ 我々の辿っている道は 持続不可能な道です。これは定義上 維持できないことを意味します。そしてこの結果は 数十年以内に出るでしょう‥‥ ‥‥我々はこれらの 持続不可能な時限起爆装置を 自分たちで対処することを選択して好適な解決を図るか さもなければ これらの紛争は我々の選択を離れ 不快な方法で解消されるでしょう。すなわち 戦争 病気または飢餓によって しかし確かなことは 我々の持続不可能な道は 数十年のうちに何らかの方法で解消されるということです。このセッションのテーマは選択ですが 言い換えれば我々には選択肢があります。これは我々が悲観的に打ちのめされることを 意味するのでしょうか? 私の結論は反対です。今日 世界が直面する大問題は制御不能ではありません。我々の最大の脅威は 地球に衝突しようとする 小惑星のような 制御不可の事ではないのです。その代わりに 今日 私達が向き合う すべての大きな脅威は 我々が作った問題です。そして問題を作ったのが我々なら 問題を解決することも可能です。これは これらの問題に取り組むかどうかは 完全に人類の手中にあることを意味します。我々全員が出来る事とは 具体的に いったい何でしょう? これらの選択に興味があるならば あなたが出来ることは沢山あります。我々が理解するべきなのに 理解していないことが沢山あります そして我々はすでに理解しているにもかかわらず やっていないことも沢山あります。それを我々はやるべきです。
    (2010年5月29日「文明崩壊は何故起こるのか」ジャレド・ダイアモンド VISUALECTUREから抜粋)

    参考
    人類文明を救うために:あなたと私にできること
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    気候安定と文明の期間は重なる
    救うべきは地球でなく文明
    文明を救う計画 規模は壮大 極めて速く
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    地球はすでに破滅に向けて加速し続けている
    人類は危機に・地球環境に最大級の警告
    石油生産がピークを過ぎた。国際エネルギー機関(IEA)が認める。
    石油文明が分水嶺を超え、エネルギー下降時代に入ると、政府は対症療法的な政策をなりふり構わず導入していく。ファシズムの到来さえあり得る
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    高度な技術が文明崩壊の引き金になる
    衰亡論を持った文明の生き方

    世界経済を支える生物多様性

    ‥‥人間は生物多様性なしでもどうにか生きられるという幻想を捏造した。 ‥‥
    ‥‥動植物や他の生命体の多様性がいかに価値があり、健全で機能的な生態系にどれほど貢献しているかを、経済大国の多くは理解していない。 ‥‥
    (2010年5月29日国連大学Our World 2.0から抜粋)

    参考
    地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある

    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    環境破壊による損失は年間500兆円

    第三世界の住民たちは、人口増加や森林破壊、魚介類乱獲などのもたらす害について熟知している
    インドネシアの金・銅鉱山で、地元先住民が資源開発会社に対して3兆円の損害賠償を求め訴訟を起こした。
    生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会

    海水温上昇 温暖化を裏付けか
    ‥‥気象庁によりますと、海水は温暖化に伴う熱の大半を吸収しているとみられていますが、気温に比べて観測が難しく、全体の温度変化を正確にとらえたデータはありませんでした。‥‥
    ‥‥1993年からおととしまでの16年間に世界の海水には1平方メートル当たり、およそ0.6ワットの熱量が加わり、温度に換算すると海水が平均0.1度程度、上昇したとみられることがわかりました。これを空気に置き換えた場合、30度を超える気温の上昇に匹敵し、‥‥
    (2010年5月29日NHKニュースから抜粋)
    温暖化で小型哺乳類が危機に 1万年前の激減から回復せず

    北米に生息するリスやネズミなどの小型哺乳(ほにゅう)類は、地球温暖化で大きな影響を受ける恐れがあり、既に限界点に近付いているとする研究報告が米科学誌「ネイチャー」に掲載された。
    スタンフォード大学の研究チームはカリフォルニア州北部から出土した小型哺乳類の化石を調べた。その結果、前回の地球温暖化が起きた約1万2000年前に、小型哺乳類の個体数が激減していたことが判明。多くは個体数が回復しないまま、さらなる温暖化の影響にさらされやすくなっていることが分かったという。 ‥‥

    (2010年5月29日CNNから抜粋)

    参考
    地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある

    火山国の日本、地熱エネルギーの先駆者に 米環境学者

    米国の著名な環境学者で米アース・ポリシー研究所所長のレスター・ブラウン氏は26日、「火山国である日本は、地熱エネルギー開発で世界をリードすべきだ」と呼びかけた。‥‥
    ‥‥米国や中国にとっての風力エネルギー同様に、日本も地熱を自国のエネルギー経済の中心に据えるべきだと語った。‥‥
    ‥‥先進国の中に地熱エネルギー分野で突出した国がないことを強調し、日本が全力で地熱エネルギー開発に取り組めば、二酸化炭素排出の削減だけでなく、同分野において世界の主導権を握ることができると説明した。‥‥

    (2010年5月26日AFPから抜粋)

    参考
    ブラウン博士の主張は、日本は自国のエネルギー経済の中心に地熱を据えるべきであるというものです。
    経産省、地熱開発促進へ 温暖化対策の切り札に

    「資源枯渇型都市」は44都市、方向転換難しく―中国

    中国新聞社によると、過去に豊富な資源によって注目された都市から、徐々にその資源が枯渇している。 ‥‥
    (2010年5月25日レコードチャイナから抜粋)

    参考
    中国:世界的な資源獲得競争に「積極的」に参加へ

    大きな資源の発見があった国は以前よりひどい貧困に陥る可能性がある。

    50年までに漁業不可能の恐れ 国連環境計画が警告

    国連環境計画(UNEP)は18日までに、世界の水産資源は乱獲で既に30%が失われるなど危機的な状況に直面しており、保護海域設定などの対策を早急に取らなければ「2050年までに商業漁業が不可能になる恐れがある」と警告する暫定報告書を発表した。‥‥
    ‥‥暫定報告は、各種統計や専門家の推計値として世界の海から既に30%の水産資源が失われ、漁獲高は10%減少していると指摘。ニューヨークの国連本部で記者会見したUNEPのシュタイナー事務局長は「世界中の漁場で(水産資源は)取り尽くされ、回復できるかどうかぎりぎりのところだ」と強調した。
    (2010年5月19日共同通信から抜粋)

    参考
    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減
    海水の酸性化、急速に進行 50年には今の2.5倍に

    温暖化対策基本法案が衆院通過

    2020年までに温室効果ガス排出量を25%削減する中期目標を盛り込んだ地球温暖化対策基本法案は18日、衆院本会議で与党の賛成多数で可決された。参院に送付され、政府・与党は今国会での成立を目指す。‥‥
    (2010年5月19日asahi.comから抜粋)

    参考
    25%削減のためのしくみづくりを弱めたりすることは、私たち市民との約束違反です。
    25%削減 国民対話が始まる
    産業界には反発の声も多い。温暖化対策にどう取り組むべきか。
    COP16:枠組み、方針明記なく 各国主張併記のみ

    グリーン電力を天然ガスに変えて貯蔵
    世界中で、電力源がどんどんと風力や太陽光などに移っているが、ドイツの研究者たちはこのたび、再生可能エネルギーによる電気を天然ガスとして貯蔵することに成功した。これより、グリーン電力の安定した供給が期待される。‥‥
    (2010年5月17日EOLニュースから抜粋)
    今後300年で生存不適地が拡大する恐れ、熱ストレスで 温暖化研究
    気候変動で、今後わずか300年の間に、地球の大部分で人が住めなくなるほどの高温になる可能性があるとする論文が、11日の米科学アカデミー紀要に掲載された。‥‥
    (2010年5月12日AFPから抜粋)
    CO2濃度、最悪を更新=87年以降毎年−気象庁
    気象庁は12日、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の2009年の年平均濃度(速報値)が、国内の観測3地点すべてで観測史上の最高値を更新したと発表した。‥‥
    (2010年5月12日時事ドットコムから抜粋)
    生物の多様性損失は人類の危機‥‥国連報告書
    ‥‥報告書は生息地の破壊などで、地球上の両生類の3分の1、鳥類の7分の1が、絶滅または絶滅の危機にあると指摘、地球全体の絶滅危惧種の状況は悪化したと評価した。‥‥
    ‥‥名古屋会議では実効性のある新しい目標づくりが重要になる」と日本のリーダーシップに期待を表明した。‥‥
    (2010年5月10日読売新聞から抜粋)
    日本の温暖化対策「進展遅い」 経済協力開発機構
    経済協力開発機構(OECD)の作業部会は、「日本の二酸化炭素排出量の削減の進捗(しんちょく)は、ほかのOECD加盟国と比べ遅れている」などとする日本の環境政策に関する評価報告書を発表した。‥‥
    (2010年5月10日sankeibizから抜粋)
    高速無料化:CO2は…減るの?増えるの? 国交省と環境省の試算、正反対
    6月に始まる高速道路無料化の社会実験が、運輸部門の二酸化炭素(CO2)排出量に与える影響について、環境省と国土交通省が7日、正反対の試算結果を発表した。環境省は「0・1%増」、国交省は「0・1%減」。試算の前提となる、無料化による移動手段の変化をめぐる見解の相違が原因で、両省は「実験の影響はごくわずか」と苦しい結論を導いている。‥‥
    (2010年5月8日毎日jpから抜粋)
    オゾンホールに縮小の兆し

    25年前の発見以来、オゾンホールは地球環境への一大脅威と考えられてきた。しかし世界規模で展開されている空前のオゾン層回復策が功を奏し、現在は縮小傾向にあるという。気候変動も大きな環境問題の1つだが、同様に抑え込める望みはあるだろうか。しかし、オゾンホールの縮小が地球温暖化を加速しているとの話も聞こえてくる。‥‥
    (2010年5月6日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    CO2の2000倍。見過ごされた代替フロン問題
    代替フロン:中国から大量排出 研究チーム分析

    海氷の減少が北極域温暖化の主な原因 温暖化過小評価のおそれ

    北極域の気温がここ数十年間で急激に上昇した原因は海氷の減少だとする論文が28日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。‥‥
    ‥‥気候変動の影響で北極の氷冠が減少し、それがさらに温暖化を促進するという「正のフィードバック」が地域的な規模ですでに発生していると主張した。‥‥
    ‥‥国連(UN)の気候変動に関する政府間パネルが使用したモデルは最近の北極海の海氷の減少の影響を過小評価しており、将来の海氷の減少とそれによる温暖化も過小評価しているおそれがあると指摘した。

    (2010年4月29日AFPから抜粋)

    参考
    北極の夏の氷は10年で消える? ナショナルジオグラフィック ニュース
    北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。
    北極海海氷減少と北極振動が相互に影響しあっていることを発見
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極海の氷、薄くなる─NASAおよびNSIDC調査
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    カナダ極北の北極圏で降雨、「異常な現象」と関係者
    カナダ極北の北極圏で先週末、雪ではなく降雨が記録されていたことが分かった。‥‥
    ‥‥北極圏の気温上昇は、ほかの地域に比べて3倍のスピードで進んでいるとされ、専門家は地球温暖化の原因といわれる温室効果ガスとの関連が指摘されている。
    (2010年4月28日ロイターから抜粋)
    経済成長のない世界

    ‥‥「 成長は不可能である」という報告書においてより断固たる警告を発した。彼らは、私たちが成長という観念をすべて捨て去るべきだと主張している。私たちに必要なのは「人類全体が際限なく増加する消費に頼らずに繁栄できるような」新しい経済モデルだという。‥‥
    (2010年4月26日国連大学OurWorld2.0から抜粋)

    参考
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません

    経済の成長は人を幸せにしない
    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい

    温室ガス:削減目標達成しても2割増 独研究チーム試算

    各国が国連に提出した20年までの温室効果ガス削減目標を達成しても、排出量は現在より最大2割増加するとの試算をドイツの研究チームがまとめた。目標数値が低い国が大半を占めるほか、目標達成に森林吸収分などを考慮することで、結果として増加を容認することになるという。22日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。
    ‥‥「コペンハーゲン合意」では、先進国に20年までの削減目標、途上国に削減の取り組みを同条約事務局に提出するよう求めた。今月13日時点で76カ国が削減目標などを同条約事務局に提出。日本は90年比25%減、欧州連合は同20〜30%減、米国は05年比17%減−−などとなっている。‥‥
    ‥‥だが、同合意に基づく各国の目標を達成しても今世紀末までに50%以上の確率で上昇幅は3度を超えると予測している。
    (2010年4月22日毎日jpから抜粋)

    参考
    世界は20年以内に、気温上昇を摂氏2度以下に抑えるための許容排出量を使い果たしてしまう。
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2℃を超えると、2050年の時点で世界の人口のうち約30億人が危機にさらされる
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    1.5〜2度の温暖化は7〜9メートルの海面上昇を招く恐れがある

    地球温暖化で海洋の塩分濃度が大きく変化している
    ‥‥今回の研究で明らかになったのは熱帯域と高緯度地域の水の塩分濃度が下がり、亜熱帯のエリアの塩分濃度が高まっていることだ。気候変動によって極端になると言われる大雨や砂漠化の現象が海洋上でもすでに起きていることを表している。 この変化は海洋表面だけに止まらない。海洋大循環と呼ばれる海水の移動によって塩分濃度の変化が深海にも影響を与え、海洋全体の塩分濃度に変化をもたらしているという。‥‥
    (2010年4月22日エコロジーオンラインから抜粋)
    宙に浮く?「25%削減」 温暖化対策法案、国会審議入り
    温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比で25%削減する中期目標を盛り込んだ地球温暖化対策基本法案の国会審議が20日、衆院本会議で始まった。鳩山由紀夫首相は本会議で「(脱化石燃料に向け)社会のあり方を変えよう」と呼びかけ、法案の早期成立に強い意欲をみせた。だが、自民党はかねて25%削減を「非現実的」(谷垣禎一総裁)と真っ向から否定し独自の対案を提出しており、23日から環境委員会で本格化する法案審議の難航は必至の情勢だ。‥‥
    (2010年4月21日サンケイビズから抜粋)
    EU、2050年までに再生可能エネルギーに完全移行

    ‥‥今後開発される再生可能エネルギー技術によって、2050年までにEU全体の二酸化炭素(CO2)排出量は、1990年比で90%以上削減でき、さらに2050年までに関連事業で610万人の雇用が創出されるなど、社会的利益も導いていくと述べている。
    (2010年4月20日ecool.jpから抜粋)

    参考
    『RE-thinking2050(2050年再考)』は、2050年までに欧州の全エネルギーを再生可能エネルギーで賄うという長期的なビジョンをまとめたもの
    2030年までに世界中で再生可能エネルギーを100%にできる!

    日本が産油国になっていくということは計算上、十分可能です。
    とうもろこしなどから作るこれまでのバイオ燃料は食物と競合。おととしにはバイオ燃料のあおりで食物が高騰しました。これを解決する切り札として期待される次世代バイオ燃料。日本は戦前から培われた技術を活かしてその先頭を走っています。‥‥
    ‥‥世界最大の産業・エネルギー業界の革命だ。この革命を制したものが世界を一変させる。‥‥
    ‥‥「石油を採る時代」から「石油を作る時代」になるだろう。日本が産油国になっていくということは計算上、十分可能です。‥‥

    (2010年4月20日クローズアップ現代から抜粋)
    世界各地で相次ぐ自然災害 太陽活動低下との関係

    ‥‥どうやら我々が忘れているのは地球が太陽の子供だっていうことを忘れてるんですね。なぜかというと昨年、太陽に黒点がない日が80%なんですよ。異常なことなんですね。つまり太陽活動が低下してくると、地球上に来る宇宙線量の度合いが変わってくるんですね。それによって地下のマグマに含まれている超臨界水(液体でもなければ気体でもない)に影響を及ぼすわけです。それが膨張するということが起きてくる。‥‥ ‥‥これが一連全部引き起こしている。今年になっても1月、2月からずっと4月にかけて、マグニチュード7以上の地震が5回以上起きている。‥‥
    (2010年4月18日サンデーモーニングから抜粋)

    参考
    太陽活動と火山活動 泡箱としての火山(PDF)
    地震も噴火も宇宙線で予知ができる!?
    地球温暖化の真犯人は雲、宇宙線、太陽

    温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない
    太陽この100年で一番元気なし
    太陽風、ここ50年間で最も弱く
    地球の気候当面「寒冷化」
    温暖化「太陽犯人説」を否定
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因

    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    太陽風は銀河宇宙線が地球に降り注ぐのを防ぐバリアの役目を果たしている
    太陽風から地球を守る地球磁気圏
    今日の宇宙天気情報

    寒暖が繰り返す エルニーニョもどき

    寒暖が繰り返す一因について東京大学の山形教授はエルニーニョもどきという現象をあげる。‥‥  ‥‥今、太平洋の中央部付近の水温が上がっているというのだ。‥‥  ‥‥偏西風が蛇行を始め、日本付近に寒気が入りやすくなると、大気が不安定になり、低気圧ができやすくなる。低気圧は時計とは逆の方向へ回りながら移動していくので、初めは南からの温かい風、その後北からの冷たい風が吹きこむという。非常に温かい日が急に寒い日になる、そういうことが頻繁に起きている。
    (2010年4月13日報道ステーションから抜粋)

    参考
    温室効果ガスの人為起源の変化を取り入れた気候モデル 新種のエルニーニョの発生比率 21世紀後半までに最大で5倍
    エルニーニョとエルニーニョもどきが与える影響(PDF)
    3月の世界の気温、過去最高=エルニーニョなど影響−気象庁

    「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(環境大臣試案)」に対する意見の募集について

    地球温暖化対策について、我が国は、温室効果ガスの排出量を中期的には2020年までに1990年比で25%削減、長期的には2050年までに80%削減するという目標を掲げているところです。これらの中長期目標を達成するためには、いつ、どのような対策・施策を実施していくのかという道筋(ロードマップ)を明らかにしていくことが必要であることから、平成22年3月31日に地球温暖化対策に係る中長期ロードマップの環境大臣試案を公表しました。
    本試案について、広く国民の皆様からの御意見をお伺いするため、4月12日(月)から意見の募集を行います。 ‥‥

    (2010年4月12日環境省から抜粋)

    参考
    エネルギー基本計画見直しに関するご意見の受付について 経産省

    COP16:新議定書、見送りへ

    13年以降の地球温暖化対策を協議する今年末の国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)で、「京都議定書」に代わる新議定書の採択は見送られる見通しとなった。‥‥ ‥‥途上国が要求する京都議定書の延長を容認する考えが欧州を中心に浮上している。‥‥ ‥‥EUは「京都(議定書)に問題がある国は代替案を提示するか、延長にどう対応するかを示す必要がある」(ヘデゴー委員)と米国に対応を促している。
    (2010年4月10日毎日jpから抜粋)

    参考
    COP16:特別作業部会 新議定書、見送りへ 温暖化対策「京都」延長論
    議定書延長 米中が参加する新たな枠組みができれば日欧が容認姿勢に転じた COP15

    エネルギー基本計画の見直し始まる

    ‥‥ここにきてようやく経済産業省が、2007年の新国家エネルギー戦略に基づいたエネルギー基本計画を新たな予見によって書き直そうと踏み出している。‥‥
    ‥‥日本の将来を語るとき、コメンテーターのように、適当にその場その場をしのいで意見を言うのではなく、やはり、思想の軸がいる。その思想の軸なくして、議論をしていても例えば、CO2の25%削減の意味も、科学的根拠も、何も論点が深まらないまま、それぞれがため息をつき、世の中の流れによって、泡粒のように消えてしまうだろう。その意味では、「エコ」の分野にかかわる人々の思想が試される時代になってきている。
    (2010年4月5日ECO JAPANから抜粋)

    参考
    エネルギー基本計画見直しに関するご意見の受付について 経産省
    「環境・エネルギー政策に関する国民対話」の開催について 経産省

    温暖化による東京湾高潮、死者7600人と試算

    政府の中央防災会議の「大規模水害対策に関する専門調査会」は2日、超大型台風による首都圏の大規模水害について報告書を公表した。地球温暖化に伴う海面上昇による高潮で被る人的被害を初めて試算。強大な台風が東京湾を襲った場合、沿岸部で最悪7600人の死者が出るとした。同調査会は、国連の「気候変動に関する政府間パネル」が示す21世紀末の海面水位上昇予測(最大59センチ)を基に、被害を計算。‥‥
    (2010年4月2日読売新聞から抜粋)

    参考
    風速80mのスーパー台風襲来? 温暖化で今世紀後半に

    東京都、CO2の削減義務化と取引制度定めた「キャップ・アンド・トレード」開始

    ‥‥東京都は4月1日から、CO2の削減義務化と取引制度を定めた、いわゆるキャップ・アンド・トレードをスタートさせた。 3月30日、石原都知事は「先進的なことをして、逆に国を引っ張っていくぐらいのつもりでやります」と述べた。‥‥
    (2010年4月1日FNNから抜粋)

    参考
    オフィスビルなどを対象に加えて総量規制するのは海外にも先例がない
    総量削減義務と排出量取引制度 東京都
    東京都CO2削減義務化 排出量取引、国をけん引

    地球温暖化のデータねつ造疑惑、英専門委員会は「証拠見つからない」と否定
    25%削減!地球温暖化対策の政策議論に貢献 脱炭素社会へ向けた具体的な政策提言を発表

    本日、WWF(世界自然保護基金)ジャパンは、参議院会館において「脱炭素社会へ向けたポリシーミックス提案(第2版)」を発表した。本提案は、鳩山政権の掲げる温室効果ガス削減中期目標25%(2020年までに90年比)を確実に達成し、長期的に日本を脱炭素社会へと導くための、具体的な政策提案である。‥‥
    (2010年3月31日WWFから抜粋)

    参考
    国内対策だけで25%減可能 環境保護団体試算
    国内25%削減を、余裕をもって達成する道筋と削減可能性
    脱炭素社会へ向けたポリシーミックス提案

    大規模な暴力的衝突がグローバリゼーションの諸傾向の進展を押しとどめる

    ‥‥政治経済学者の故カール・ポランニーは、二O世紀前半の世界を捉えた社会的危機の諸根源を、市場を自由化しグローバル化させようとした誤った営為に求めた。商業的利益が冷酷な市場論理を通じて社会を圧倒的に支配するようになり、人々の経済活動は〔それまでの〕社会関係から実質的に断ち切られたのである。自由市場の競争ルールは、人々の相互の義務からなる複合的な社会関係を破壊し、市民参画、互酬性、再分配といった、社会に深く根ざした規範と価値を土台から掘り崩した。大部分の人々は、自らが適切な社会保障システムや共同体からの支援を得ていないことに気づき、市場のグローバリゼーションから自らを守るための過激な手段に訴えたのである。

    ポランニーは、自由奔放な資本主義に対抗したこれらのヨーロッパでの運動が、結果的に一国レベルで社会政策上の保護立法を強引に押し通そうとする政党の誕生をもたらしたのだと記している。第一次世界大戦終結後の長期の深刻な経済的混乱の後、一国的な保護主義の衝動は、イタリアのファシズムおよびドイツのナチズムというもっとも極端なかたちで発現するにいたった。結局のところ、すべての国民国家を自由市場の要求に従わせるという自由主義の理想は、市場を全体主義国家のまったくの付属物にしてしまうという、同じく極端な対抗運動を生み出したのである。

    ポランニーの分析を現在の状況に適用可能であることは一見して明らかである。一九世紀の先行例のように、市場派グローバリズムの現代版もまた、世界的な規模で経済の規制緩和と消費主義文化を解き放つという巨大な実験を代表している。一九世紀のイギリスのときと同様、倣慢な「アメリカ帝国」の主導する経済統合のグローバルな論理によって抑圧され、搾取されていると感じている世界の各地から、アメリカに対して尊敬と侮蔑の両方が寄せられている。‥‥

    ‥‥グローバリゼーションそのものが生きのびるかどうかは、それが二一世紀に人類が直面している地球温暖化、経済的不平等の拡大、政治的・社会的暴力の拡大という、三つのグローバルな主要課題に対処できるかどうかにかかっている。‥‥
    (2010年3月26日発行 新版 グローバリゼーション マンフレッド・B・スティーガー(著)/岩波書店から抜粋。)

    米温暖化対策法案から学ぶ 議論に不可欠な定量的評価
    ‥‥そういう意味でこの法案は、2050年までに80%削減という環境目標を実現すると同時に、分配調整に配慮した効率的削減を目指した総合的法案になっていることが分かる。低炭素社会への移行シナリオを、政策の制度設計から誰にどういう影響が及ぶのかまでを含めて提示した本法案は、今後、世界で移行過程を論じていく際の一つの標準を提供したといえる。今後の審議が注目される。
    繰り返しになるが、こうした効果分析が法案とともに明示されていることに、率直な驚きを表明しておきたい。法案を審議するための基礎情報が法案と合わせて提示されているのを見て、責任を持って法案を議会に出すとはこういうことではないかと思った次第である。法案審議を実のあるものにするためにも、今後、日本でもこうした方式は検討されるべきだろう。
    (2010年3月23日ECO JAPANから抜粋)
    原発14基を新増設=温暖化対策に軸足−エネルギー基本計画原案
    大雪の原因、北極発の寒波 「30年に一度の異常気象」

    この冬、北半球の各地を襲った大寒波。国内でも日本海側の各地がたびたび大雪に見舞われた。原因は北極圏の寒気が中緯度地域に流れ込む、地球規模の「北極振動」という現象だった。気象庁の検討会は「30年に1度の異常気象」とする見解をまとめ、詳しい分析を進める。  「めったに断言しないが、今年は異常気象と言える」。‥‥
    (2010年3月18日asahi.comから抜粋)

    参考
    原因は北極の強い「寒気放出期」北半球の寒波
    大雪の原因は「北極振動」 寒気、流れ込みやすく
    異常気象をもたらす北極振動の謎
    北極海海氷減少と北極振動が相互に影響しあっていることを発見
    北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。

    北極圏の資源確保に意欲=気候変動で国家間対立も−ロ大統領

    ロシアのメドベージェフ大統領は17日、同国安全保障会議で「北極圏の資源に対するロシアの開発権を制限しようとする試みは容認できない」と警告、豊富とされる北極圏のエネルギー資源確保に強い意欲を示した。‥‥ ‥‥既に周辺国は科学研究活動や軍事プレゼンス拡大の動きを活発化させている」と指摘した。
    (2010年3月17日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    中国が「氷のない北極」に進出意欲

    「氷の無い北極」に備える各国の軍隊
    地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    日本人の危機感、世界基準以下 温暖化意識調査

    地球温暖化に対する日本人の危機意識は決して高くない−。NTTデータスミスとカナダの社会調査機関グローブスキャンが共同で行った「地球温暖化に関する意識調査」で、こんな傾向が浮き彫りになった。‥‥
    ‥‥今すぐに大きな温暖化対策が必要と考える人は、回答した日本人(1000人)の52%にとどまり、世界全体の61%(全調査国に占める割合)より低かった。‥‥

    (2010年3月15日SankeiBizから抜粋)

    参考
    世界24カ国地球温暖化意識調査(NTTデータスミス)
    地球環境アンケート(旭硝子財団)

    温暖化基本法 削減も成長も心配だ

    ‥‥地球温暖化対策基本法案は、鳩山政権が掲げた理想から大きく後退した感がある。環境と経済の両立どころか、このままでは、低炭素社会をめざす新しいビジネスの潮流からも取り残される。‥‥
    ‥‥削減への基本メニューも骨抜きにされた感がある。中でも排出量取引について、民主党の政権公約には、多排出事業所に総量規制の枠(キャップ)を課し、過不足分を売買(トレード)するキャップ&トレード(C&T)方式の導入が明記されていた。ところが、一部産業界への配慮から生産量に応じて排出枠を決める原単位方式との併記になった。原単位方式では、生産量に比例して排出量も増大する。英国が十年前に試みて、失敗に終わったやり方だ。EUはC&T市場を拡大しつつある。‥‥
    ‥‥原発推進には、確かに数値上の削減効果がある。が、風力や太陽光など再生可能エネルギーの普及にとってはブレーキだ。核廃棄物をどうするか、新設の立地や建設費の負担はだれが負うのか、国民の合意はできていない。‥‥
    (2010年3月13日中日新聞から抜粋)

    参考
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    経済同友会の桜井正光代表幹事「地球が求めているのは総量の削減。原単位方式では総量が減らないこともある」

    地球温暖化対策基本法案:政府が閣議決定
    私たちはこんな妥協をする温暖化対策を支持をしてきたわけではありません。
    温暖化対策基本法案を閣議決定 産業界から不満の声
    声明:地球温暖化対策基本法案の不十分な「キャップ」
    地球温暖化対策基本法案、公約から大きく後退〜国内排出量取引はキャップ&トレード型とすべき〜

    マスコミでは語られない話題 原子炉解体にかかる天文学的費用
    原発の推進は持続可能な社会を実現しない 地球温暖化対策としての原発推進に反対する環境 NGO の要請書
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている

    世界初の商業原発解体作業進まず
    原発は温暖化防止に役立つか
    地球温暖化対策:原発さらに20基必要 30年以降出力維持なら−−エネ庁試算
    風力発電だけで先進国の2020年までの削減目標の65%を達成可能
    二酸化炭素排出量を1990年比で25%削減可能 原子力発電所は建設せずに既存の原発を40年で廃炉にする
    欧州、再生可能エネルギー20%目標、達成の見込み

    IPCCの検証、第三者に依頼 温暖化データ問題で国連

    国連環境計画(UNEP)と世界気象機関が合同でつくった「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の温暖化問題に関する報告書に誤りがあった問題で、国連は10日、同パネルの運営などの検証を第三者機関に依頼したと発表した。‥‥
    ‥‥国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は目的について「完全な透明性や正確さを保証し、今後は潜在的な誤りを最小限にする必要がある」と語った。検証は「国連から完全に独立して実施される」とも強調した。‥‥
    (2010年3月12日NIKKEI NETから抜粋)

    参考
    地球温暖化 不信を広げる研究者の姿勢
    地球温暖化論への懐疑
    トップの科学者たち、地球温暖化人為的説での総意を確認
    IPCCの運営について独立委員会設置
    IPCC のデータ捏造疑惑は本当か?
    相次ぐ政治家・メディアの誤認 信頼回復に向けたIPCCの課題
    温暖化問題 揺らぐIPCCの報告書 検証の中身は
    IPCCに関係してきた 日本の有志10名による「IPCC報告の科学的知見について」と題する声明

    経済学という学問の重大な欠陥 都合が悪いことはすべて外部不経済

    ‥‥資源枯渇の問題すなわち地球の資源が有限であるという明らかな事実を無視し、競争者間の資源配分という2次的な問題にのみ目を向けているのである。これは、経済学という学問の重大な欠陥である。‥‥
    ‥‥都合が悪いことはすべて外部不経済。あるべき姿を描いてバック・キャスティングすることは学問の体系上できないのだろう。 ‥‥
    ‥‥持続可能な文明へパラダイム転換、ここ10〜20年が正念場‥‥
    (2010年3月11日日経ビジネスから抜粋)

    参考
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に

    外部不経済の問題点と内部化 外部不経済
    市場が犯す大きな失敗

    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    長さ100km、南極の超巨大氷山が衝突

    今年の2月初頭、全長約96.5キロメートルの『B-9B』氷山が、南極大陸のメルツ氷河から突き出た氷舌[ひょうぜつ:氷河の海岸線から舌状に突き出た部分]に衝突した。その様子が一連の衛星レーダー画像で捉えられている。 この衝突により、『C-28』という、全長約80キロメートル、横幅約40キロメートルの巨大な氷山が新たに生まれた。‥‥
    ‥‥これら2つの氷山は、ポリニアにそれまで存在していた海洋循環を妨げており、もしそのまま移動しなければ、この地域の海洋生物は酸素を奪われる可能性がある。

    (2010年3月8日WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    南極の氷の減少、規模・速さ予測を上回る
    南極で巨大氷山衝突:海洋循環への影響
    海流の循環が止まってしまうと北大西洋地域は一気に寒冷化してしまう。
    熱塩海洋循環の停滞は何をもたらすのか

    北極海大陸棚からメタンが漏出、温暖化促進の恐れ 米研究

    二酸化炭素(CO2)より30倍も温暖化効果が強いメタンが、東シベリアの北極海の海底から従来考えられていたよりも急速に漏出しており、地球温暖化を加速する恐れがあるという論文が米科学誌サイエンスに掲載されることが4日、明らかになった。‥‥
    ‥‥調査海域の深海水の80%以上と表層水の50%以上で、メタン濃度が通常の約8倍になっていることが分かったという。‥‥
    ‥‥論文によれば専門家の間で、東シベリアの北極海大陸棚の海底にある永久凍土層には大量の炭素が含まれており、その炭素がメタンの形で大気中に漏出すれば気温が上昇して、さらに永久凍土層からのメタン放出を促進するという正のフィードバックを引き起こし、急激な気候変動が起きる恐れがあると懸念されている。

    (2010年3月5日AFPから抜粋)

    参考
    メタンガスが予想以上に早く、大気へ放出されている サイエンス
    北極海の永久凍土層からメタンが噴出
    メタン濃度の増加、北極圏の異常高温と熱帯地域の多雨が原因
    メタン 2007年に均衡が崩れる
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性

    生物多様性の損失続く 環境省検討委が初の評価

    環境省の専門家による検討委員会は2日の会合で、国内の生物多様性の状況について「全体として損失の傾向は止まっていない」と厳しく分析した、初の総合的な評価報告をまとめた。生物多様性に関しては「損失速度を2010年までに顕著に減少させる」とする生物多様性条約の国際目標があるが、日本としてその達成が厳しい状況が浮き彫りになった。‥‥
    (2010年3月2日共同通信から抜粋)

    参考
    地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある

    中国が「氷のない北極」に進出意欲

    地球温暖化の影響で海氷の溶解が進む北極海域から経済的利益を得ようと、中国が本格的な戦略調査を開始したと、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が1日に発表した報告書のなかで指摘した。
    推定900億バレルの埋蔵石油が期待される北極海域については、カナダ、デンマーク、ノルウェー、ロシア、米国が領有権や埋蔵資源の配分などをめぐり対立している。‥‥
    (2010年3月2日AFPから抜粋)

    参考
    中国:世界的な資源獲得競争に「積極的」参加へ
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    「氷の無い北極」に備える各国の軍隊
    北極海:温暖化で アジア・欧州「最短航路」
    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小
    約十万年前以来、北極海2航路の氷消滅
    地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

    今世紀末までにサンゴ礁が消える!?

    大気中のCO2が産業革命前比の2倍になるとき、サンゴ溶解が進みサンゴ礁が消える可能性があると、カリフォルニア州サンディエゴで開かれた米国科学振興協会の年次ミーティングで複数の発表があった。‥‥
    (2010年3月2日エコロジーオンラインから抜粋)

    参考
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海はCO2で飽和状態?
    海中のCO2増加 生態系に深刻な影響が出る恐れ

    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減

    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    温暖化はやはり減速中?――原因は水蒸気か自然変動か

    ‥‥このように、温暖化が止まったように人々が感じているのには錯覚の部分があります。‥‥
    ‥‥米国のスーザン・ソロモン氏が、最近、興味深い論文を発表しました。ニュースにもなったので知っている人もいると思いますが、成層圏(高度10〜50km程度の大気)の水蒸気が温暖化を減速しているという分析です。‥‥
    ‥‥ソロモンの論文によれば、成層圏の水蒸気の温室効果の変動は、このメタンからの発生によるよりも対流圏からの流入量の変動の方が効果がずっと大きいとのことです。  さて、この論文は、これまでのIPCCの結論を覆すものではもちろんなく、むしろ補強するものだといえるでしょう。近年に観測された気温の変動を従来よりもうまく説明した上で、CO2などの温室効果ガスがこのまま増加すれば、地球の温度が上昇するという見込み自体に変更は生じないわけですから。‥‥
    ‥‥ 「温暖化は止まった」のか、「一時的に減速している」のか、そのどちらが正しいかは、やがて時間が明らかにするでしょう。‥‥ ‥‥そして、僕自身は、現時点で自分が知り得る限りの科学的な知識に照らして、「温暖化は再び顕著になるはずだ」というかなり強い確信を持っています。‥‥
    (2010年3月1日日経エコロミーから抜粋)

    参考
    地球温暖化の鈍り、成層圏の水蒸気減少が影響?
    現在の大気の温室効果は約6割が水蒸気、約3割が二酸化炭素
    史上最も暖かい冬季五輪

    温暖化対策、後退の恐れ

    政府が今国会に提出予定の地球温暖化対策基本法案の全容が判明、同法で定める二酸化炭素の排出量取引制度や再生可能エネルギーの導入促進策が、環境省の当初案と比べて温暖化対策としては大幅に後退する恐れもある内容になっていることが、26日分かった。‥‥
    (2010年2月27日ロイターから抜粋)

    参考
    地球温暖化対策:基本法案「ボコボコに」 首相、検討難航への不満吐露
    緊急集会「ゆがめられる地球温暖化対策基本法」〜密室の官僚主導でマニフェスト違反を許していいのか〜
    地球温暖化対策:基本法案、業界9団体が反対 「民主的プロセスない」
    「強力な温暖化基本法案を」 民主党議員ら集会で
    温暖化基本法 問題多い25%削減ありき

    地球温暖化 不信を広げる研究者の姿勢

    地球温暖化問題の前提とされてきた科学的な論拠を巡り、国内外で場外乱戦が起きている。温暖化の主因は、人類が出した二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスとされてきた。以前から、これに懐疑的な研究者は少なくないが、両者の論争は今や、スキャンダル絡みの様相も呈している。不信が拡大する中、特に今冬は世界各地で寒さが厳しく豪雪も重なったため、欧米では温暖化それ自体を疑う人さえ増えている。‥‥
    (2010年2月25日読売新聞から抜粋)

    参考
    温暖化報告書の誤りをめぐり、IPCCの調査を依頼 国連
    トップの科学者たち、地球温暖化人為的説での総意を確認
    IPCCの運営について独立委員会設置
    IPCCは変われるか?
    温暖化問題を新たな国際政治ゲームの一環としてとらえる地政学的視点
    温暖化懐疑派の声拒絶を=対策前進求める−国連総長
    米大統領 懐疑派にも呼び掛け
    地球温暖化は本当なのか
    温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない

    IPCC のデータ捏造疑惑は本当か?
    相次ぐ政治家・メディアの誤認 信頼回復に向けたIPCCの課題
    温暖化問題 揺らぐIPCCの報告書 検証の中身は
    IPCCに関係してきた 日本の有志10名による「IPCC報告の科学的知見について」と題する声明

    永久凍土、50年間で130キロ後退

    カナダのラヴァル大学は2月17日付けのリリースで、生物学科の研究者が行った研究によると、カナダ北東部のジェームズ湾で、永久凍土の南限が、50年前よりも北へ130キロメートル後退したと発表した。‥‥
    ‥‥こうした傾向が続くと、同地域の永久凍土は近い将来に完全に消失するだろうと述べている。
    (2010年2月25日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    海氷減少で凍土もピンチに 温暖化「悪循環」の危険も
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    シベリア永久凍土急速に融解

    持続可能な未来へ ―組織と個人による変革―

    ‥‥創造プロセスの理解が時代や国境を超えたものであるのと同じく、使命をよりどころとする新世代の企業も当然ながら、歴史ある考え方のうえに成り立っており、そのなかには工業化時代が幕を開ける以前からの考え方もある。

    この種の企業は、自然界のすこやかな繁栄に貢献することをおもな存立趣旨としている。「企業の唯一の目的は利益をあげることだ」という考え方を否定し、従業員、納入業者、顧客の関係性の質こそが、繁栄の度合いを示す本当のモノサシだという立場をとっている。そして、このような考え方を抱くことで自社を原点へと引き戻しているのだ。スウェーデン語でビジネスを意味する最も古い言葉は、もともと「生命の滋養」を指す。古代中国語では、「生命の意味」を指すふたつの漢字がこれにあたる。 英語の「会社(カンパニー)」は、「仲間(コンパニオン)」と同じく、「パンを分け合う」という意味のラテン語に由来する。

    ロイヤル・ダッチ・シェルは1980年代はじめ、"長寿企業"の調査を行った。200年以上も存続している少数の企業を世界中から見つくろい、調査した結果は、1997年になってようやく公表された。そのなかでシェルの元幹部アリー・デ・グースは、"利益創造マシン"を自任する大多数の企業と長寿企業とを鮮やかに対比させている。後者は、みずからを何よりも「人間のコミュニティ」としてとらえているという。

    循環型社会を創造するには、大小のあらゆる組織がリーダーシップを発揮し、イノベーションを推進しなくてはならないだろう。しかし、筆者たちの考えでは、製品やプロセスを考えなおす方法だけでなく、バブル後の世界を支える存在として企業を問い直す方法を学ぼうとするうえでは、シェルのおおもとの研究において「『何をするか』よりも『何者であるか』を大切にする」と評された企業が、とりわけ大きな役割を果たすだろう。‥‥
    (2010年2月22日 持続可能な未来へ ピーター・センゲ著 から抜粋)

    古代文明 気候変動の影響調査

    地球の気候変動が、ピラミッドで知られる古代エジプト文明にどのような影響を与えたかを解明するため、日本の研究機関などがナイル川の水位の変遷をたどる調査を始めました。‥‥
    ‥‥調査にあたっている国際日本文化研究センターの安田喜憲教授は「エジプト文明はすでに歴史が年単位でわかっているので、気候の歴史が年単位で復元されれば、環境の変化が人間の歴史にどのような影響を与えたか、はっきりとらえられると思う」と話しています。‥‥
    (2010年2月22日NHKから抜粋)

    参考
    環境考古学が予言する地球温暖化の行く末
    現代文明てのはね、2050年〜2070年ぐらいに崩壊するっていう説を出したんですよ
    "森の国”の思想が次の経済システムを作る
    気候安定と文明の期間は重なる

    温暖化懐疑論法廷へ CO2は“真犯人”か

    地球温暖化の原因は何なのか−。科学者同士の論争が損害賠償訴訟の形で法廷に持ち込まれた。法廷で論争に決着がつく可能性は低いが、二酸化炭素(CO2)を主因とする温暖化に対する懐疑論や温暖化そのものへの疑問が根強いことを示した。‥‥
    (2010年2月16日東京新聞から抜粋)

    参考
    CO2温暖化議論を封じ込められた槌田敦裁判を応援する会
    控訴棄却(pdf)
    槌田敦「CO2温暖化説は間違っている」を読む

    米、原発30年ぶりに新設へ 費用の政府保証を初実施

    オバマ米大統領は16日、エネルギー効率の高い新型原子力発電を推進する原発建設費の政府債務保証を初めて実施すると発表した。地球温暖化対策と雇用創出が狙いで、1979年のスリーマイル島事故以降止まっていた米国の原発建設が、約30年ぶりに再開されることになる。‥‥
    (2010年2月16日asahi.comから抜粋)

    参考
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない
    マスコミでは語られない話題 原子炉解体にかかる天文学的費用
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている

    世界初の商業原発解体作業進まず
    原発は温暖化防止に役立つか
    原子力発電 推進派が増加 現状・廃止派減少へ

    世界の風力発電が31%増 09年新設は原発25基分超
    昨年1年間に世界で新たに建設された風力発電施設の規模は、大型原発25基分超に相当する3750万キロワット、総発電容量は2008年から31%増えたとの調査結果を、業界関係者らでつくる世界風力エネルギー協会(GWEC、本部・ベルギー)が16日までにまとめた。
    ‥‥一方で日本での新設は、17万8千キロワットと08年比で半減、順位も13位から18位に大きく後退した。‥‥
    (2010年2月16日東京新聞から抜粋)

    参考
    中国、米国を抜き世界最大の風力発電国に
    風力発電だけで先進国の2020年までの削減目標の65%を達成可能
    原子力 温暖化のリスク以上に危ない

    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は変われるか?

    ‥‥IPCCが、今後も世界中の政府機関の気候変動に関する政策決定において、中心的役割を果たすためにどうすべきかをイギリスのガーディアン紙がまとめた。‥‥
    (2010年2月16日EOLニュースから抜粋)

    参考
    国連の温暖化報告書、誤記や金銭問題浮上
    ヒマラヤのIPCC報告書に誤り
    地球温暖化データにねつ造疑惑

    中国:農地、進む酸性化 米中チーム分析、「温暖化加速」警告

    大量の化学肥料使用で中国の農地が80年代以降、急速に酸性化していることが、中国農業大や米スタンフォード大などの分析で分かった。肥料中の窒素は温暖化を進める亜酸化窒素の発生源で、チームは環境悪化の加速を警告している。‥‥
    ‥‥中国は急激な人口増加に対応するため化学肥料を大量使用。肥料による酸性化は酸性雨の10〜100倍の影響があり、発生する亜酸化窒素は二酸化炭素の約300倍の温室効果があるという。
    (2010年2月12日毎日jpから抜粋)

    参考
    中国の土壌酸性化は化学肥料が原因

    荒廃する穀倉地帯、ナイルデルタに海水侵入

    古代から世界有数の穀倉地帯となっているエジプトのナイルデルタが、海面上昇により塩分の多い荒れた土地に変わりつつあり、一部の農民たちが移住を余儀なくされている。
    専門家らによると、地球温暖化の影響で、ナイルデルタに面した地中海の水位が過去100年間で20センチ上昇し、海水の浸入が深刻な問題となっている。 ‥‥
    ‥‥専門家らは、このような状況が続くと大規模な食糧不足が起こり、今世紀末までに700万人の「気候難民」が発生すると指摘する。‥‥

    (2010年2月10日AFPから抜粋)

    参考
    食糧危機が懸念される今、アフリカや東欧の農地を外国企業が囲い込む「ランドラッシュ」と呼ばれる争奪戦が激化している。

    「土壌放出のCO2は過小評価されている」、フィンランド環境機構

    フィンランド環境機構は8日、土壌から放出される二酸化炭素がこれまでの予想以上に地球温暖化の原因となっている可能性があることが研究で明らかになったとして、気候変動予測の見直しを求める声明を発表した。‥‥
    ‥‥増加しつつある土壌からの二酸化炭素の放出量を相殺するために必要な森林バイオマスについて、これまでの研究は「70〜80%増やす必要がある」としてきたが、同機構は「100〜200%の増加が必要」としている。‥‥
    (2010年2月9日 AFPから抜粋)

    削減目標 56か国が提出

    去年12月に開かれた地球温暖化をめぐる国連の会議「COP15」での合意を受けて、先月末の期限までに、アメリカや中国など温室効果ガスの主要排出国を含む56か国が2020年までの削減目標などを国連に提出しました。 ‥‥
    ‥‥主要国が今回提出した目標は、これまでにそれぞれが発表したものと変わらず、国連のデ・ブア事務局長は「温暖化の脅威に立ち向かうには十分でない」といっそうの削減を求めています。‥‥
    (2010年2月2日NHKから抜粋)

    参考
    中国「排出量上限は当面設けない」、COP15代表団高官
    日本、「25%削減目標」正式決定を国連に提出

    EU温室ガス90年比20%減目標 30%に引き上げも

    地球温暖化の鈍り、成層圏の水蒸気減少が影響?

    今世紀に入って地球の気温上昇が鈍り、横ばい傾向になっているのは、上空の成層圏にある水蒸気の減少が関係しているとの分析を米海洋大気局(NOAA)のスーザン・ソロモン博士らのグループがまとめた。米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。  
    国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2007年報告書は地球温暖化により、今世紀末に気温は20世紀末に比べ1.1〜6.4度上昇すると予測している。しかし、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)は増え続けているのに気温上昇が横ばいなことから、一部の専門家は「地球温暖化は止まった」とIPCCの分析を疑問視している。 ‥‥

    (2010年1月31日asahi.comから抜粋)

    参考
    地球温暖化はもう止められない、気象学の世界的権威が新論文


    米大統領:温暖化対策法案への支持、懐疑派にも呼び掛け 一般教書

    オバマ米大統領は、温暖化ガス排出削減法案について、気候変動に対して懐疑的な見方をしている議員らにも支持を呼び掛けた。‥‥
    ‥‥たとえ証拠について疑問を抱く人々がいても、エネルギー効率向上やクリーンエネルギー推進に向けインセンティブを提供するのはわれわれの将来のために正しいことだ。なぜなら、今後、クリーンエネルギー経済をリードする国が世界経済をリードし、米国はその国になる必要があるからだ‥‥
    (2010年1月28日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    米、原発30年ぶりに新設へ
    「どこが温暖化?」 米大雪で勢いづく懐疑派、ゴア氏おちょくりも
    気候変動を現実と考える米国人、57%に低下 米大学調査
    地球温暖化は本当なのか
    温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない

    世界の大油田、生産ピーク過ぎた IEA研究者が警告

    「国内対策だけで25%減可能」 環境保護団体が試算
    環境保護団体の「地球環境と大気汚染を考える全国市民会議」(大阪市)は22日、国内対策だけで2020年のエネルギー起源の二酸化炭素(CO)排出量を1990年比で25%削減することは可能だとの試算結果を発表した。
    石炭火力による発電量を90年比で約43%減少させる一方で、太陽光発電や風力発電の普及により再生可能エネルギーの発電量が同約80倍と大幅に増加する場合、CO25%減が実現するという。‥‥
    ‥‥試算は、08年の世界的な不況の影響を織り込むとともに、新規の原子力発電所は建設せずに既存の原発を40年で廃炉にすると想定。‥‥

    (2010年1月22日共同通信から抜粋)

    参考
    国内25%削減を、余裕をもって達成する道筋と削減可能性
    脱炭素社会へ向けたポリシーミックス提案

    原子力開発が本格化=温暖化対策や脱石油模索−中東諸国

    原油資源の豊富な湾岸産油国を含めた中東諸国で、民生用原子力エネルギー開発が本格化してきた。各国とも人口増や経済成長による電力需要拡大に加え、地球温暖化の主因である化石燃料の大量消費に対する批判や将来的な原油資源枯渇といった「ポスト石油時代」を見据えて対策を急いでいる。‥‥
    (2010年1月22日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない
    原子炉解体にかかる天文学的費用
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている

    世界初の商業原発解体作業進まず
    原発は温暖化防止に役立つか
    原子力発電 推進派が増加 現状・廃止派減少へ

    09年は過去2番目の暖かさ NASA「温暖化は継続」
    米航空宇宙局(NASA)は21日、2009年の世界の平均気温について、観測データがある1880年以降では2007年と並んで2番目に高かったと発表した。
    「ヒマラヤの氷河が35年にも消失する」とした国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書に誤りが見つかったことなどで温暖化に対する懐疑論も出ているが、NASAは「温暖化は衰えずに続いている」と警戒を呼び掛けた。‥‥
    (2010年1月22日共同通信から抜粋)
    ヒマラヤのIPCC報告書に誤り 35年に氷河消失せず
    世界中の科学者で構成する国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は20日、2007年に発表した第4次報告書の中で、ヒマラヤの氷河が35年にも消失するとした記述が誤りだったとする声明を発表した。‥‥
    ‥‥これは一般向けの科学雑誌や環境保護団体の冊子に掲載されたデータの引用で、学術誌に発表された研究成果ではなかったという。このデータの基になったとみられる未発表研究では、世界全体の氷河の消滅時期が2350年となっていた。  
    IPCCのパチャウリ議長は「データの信頼性を十分にチェックをするというIPCCの手続きが守られていなかった」としている。 一方で、数千ページにおよぶ3部会の報告書を約70ページにまとめた統合報告書に記された「ヒマラヤやアンデス山脈などの氷河の後退は21世紀中に加速する」という記述は揺るがないとしている。‥‥

    (2010年1月21日共同通信から抜粋)

    参考
    国連の温暖化報告書、誤記や金銭問題浮上
    温暖化の信ぴょう性に疑問の声
    IPCCへのさらなる疑問について・ヒマラヤ氷河問題とクライメートゲート続々報
    気候変動報告の誤り、責任執筆者「確信犯」 英紙報道
    ヒマラヤの氷河は本当に消失するのか?
    地球温暖化データにねつ造疑惑
    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに
    南極大陸西部やグリーンランドの氷床が溶解した場合の影響について
    南極西部の氷床、溶解すれば海面上昇3メートル 研究報告
    氷河 数十年で消滅も 国連が警告

    海面上昇、氷河の影響大
    地球温暖化は本当なのか
    温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない
    IPCC のデータ捏造疑惑は本当か?
    相次ぐ政治家・メディアの誤認 信頼回復に向けたIPCCの課題
    温暖化問題 揺らぐIPCCの報告書 検証の中身は
    IPCCに関係してきた 日本の有志10名による「IPCC報告の科学的知見について」と題する声明

    地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがある

    EU=ヨーロッパ連合は、自然環境の悪化で地球上の3分の1以上の生物に絶滅のおそれがあるとして、EUとしては2020年までに実施する独自の目標を掲げて、ことし10月に名古屋で開かれる国連の生物多様性条約の会議に臨む方針を示しました。‥‥
    ‥‥地球上の生物のうち3分の1以上が絶滅のおそれがあり、自然環境の悪化による経済的な損失は年間日本円にして6兆5000億円に上ると指摘し、危機感をあらわにしました。‥‥
    (2010年1月20日NHKから抜粋)

    参考
    野生生物の総個体数 20年間で40%減った
    生物多様性保護 温暖化対策を
    1.5〜2.5度上昇 動植物 30%が絶滅
    気温1度上昇で絶滅生物10%増
    地球温暖化が進むと、種は絶滅する。その後地球が冷却を始めると、生物が再び繁栄し始める。今後の気温動向は地球の大量絶滅期の気温に似たものになると予想している。
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か 動植物種の多くはどうやら気候変動を生き抜いていけそうもない。
    地球上の主要な脊椎(せきつい)動物のうち、両生類の30%、哺乳類の23%、鳥類の12%が絶滅の危機にある。
    生物多様性の損失「減速目標の達成困難」 科学者ら声明
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    環境破壊による損失は年間500兆円

    世界は集団絶滅に向かって急速に突き進んでいる

    人口が増加してゆけば問題は悪化する一方
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。

    大量絶滅時代の恐れ 環境省 初の生物多様性白書

    地球環境の急速な悪化で、生物の絶滅速度が100倍に
    霊長類の半分絶滅危機 予測よりはるかに深刻
    鳥類の30%が絶滅か
    ヒトを除く全霊長類の3分の1近くが絶滅の危機
    国連環境計画が「地球の6度目の絶滅が進行中だ」という内容の環境報告書を発表
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    哺乳類の4分の1が絶滅の危機

    地球環境の激変につながりうる7つの転換点
    ‥‥『米国科学アカデミー紀要』は、地球環境における転換点という特集を掲載した。転換点とは、限界を超えたときに大規模な変化を起こし、元の安定性には戻らなくなる可能性があるポイントだ。‥‥
    ・両極の氷・メタンハイドレート・メキシコ湾流・チャドからの砂塵・南アジアのモンスーン・アマゾンの熱帯雨林

    (2010年1月20日WIRED VISIONから抜粋)
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない

    ‥‥講師の東京大大学院の佐々木力教授(科学史・科学哲学)は、地球温暖化が叫ばれ、原子力発電所が石油を使わないクリーンなイメージがあることを懸念。「原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない」と指摘した。
    国内では原子力発電について「核の平和利用▽日本は無資源▽技術水準の高さ−−から容認されたが、海外では原発について市民の知識は高い。日本ではタブーのように触れられてこなかった」と評した。‥‥
    (2010年1月18日毎日JPから抜粋)

    参考
    マスコミでは語られない話題 原子炉解体にかかる天文学的費用
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は原発の建設に舵を切り始めている

    世界初の商業原発解体作業進まず
    原発は温暖化防止に役立つか
    原子力発電 推進派が増加 現状・廃止派減少へ

    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書

    地球を救うカギは「大量消費」との決別 米シンクタンク
    地球温暖化などの環境問題に取り組むうえで、各国政府による対策の妨げとなるのは「大量消費」の文化であり、まずそこから変える必要がある――との報告書を、米シンクタンク「ワールドウォッチ研究所」がこのほど発表した。 報告書は、同研究所が毎年出している「地球白書」の2010年版。大量消費社会から持続可能な社会への変革が実現しなければ、「政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない」と警告している。そのうえで、大量消費からの脱却に向けた戦略や、持続可能な社会の事例など、専門家60人による研究結果を紹介している。 ‥‥
    (2010年1月16日CNNから抜粋)

    参考
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    地球は人類を養い続ける余力を失っている
    環境破壊による損失は年間500兆円

    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    外部不経済の問題点と内部化 外部不経済
    市場が犯す大きな失敗
    世界は集団絶滅に向かって急速に突き進んでいる
    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。

    温室効果ガス排出量の主要因としての人口動向
    温暖化や人口増で「人類は危機に」 国連環境計画が警告

    温暖化対策で重要性増す各国の人口政策
    地球環境の悪化を食い止め、貧困をなくし、人口を安定させるために行動しなければ、子供たちの世界は経済的に衰退し、政治的にも崩壊してしまうだろう。
    地球温暖化、世界各国でのミドルクラスの急激な勃興、急速な人口増加が一気に重なったいま、この地球はきわめて不安定な時代に突入しようとしている。
    人口が増加してゆけば問題は悪化する一方
    人口の増加は避けられないし、豊かさを覚えた人間は、もう元には戻れない。さらにはいま豊かでない人間も、豊かさを求めるようになる。それを解決しなければ、われわれやその子孫に将来はない。
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    世界の人口が爆発的に増えているという点については議論の余地がなく、新たなエネルギー技術の開発は、地球温暖化の問題をさておいても急務
    成長の限界の標準計算グラフ
     一般の人が気づかない微妙な変化を感じ取り、将来の準備を始める
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題

    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。
    衰亡論を持った文明の生き方
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    原因は北極の強い「寒気放出期」 北半球の寒波

    昨年末から北米や欧州、アジアなど北半球を襲っている寒波は、北極圏の寒気の動き「北極振動」が強い寒気放出期になったのが原因とする分析を米雪氷データセンターが12日までにまとめた。 ‥‥
    ‥‥同センターなどによると、北極振動は気圧の変動により大気の流れが周期的に変化する現象。今冬は北極圏の気圧が高く中緯度地域は低い北極振動指数がマイナスの状態で、北極圏から放出された寒気が中緯度地域に流れて気温が低くなる一方、北極周辺は気温が高い状態が続いている。‥‥

    (2010年1月13日共同通信から抜粋)

    参考
    大雪の原因は「北極振動」 寒気、流れ込みやすく
    北極振動:北半球の異常低温の原因 79年以降で最も強い寒気放出
    氷河期?‥‥「北極振動で温暖化が足踏み」
    異常気象をもたらす北極振動の謎
    北極海海氷減少と北極振動が相互に影響しあっていることを発見
    アイス・アルベド・フィードバック 北極振動
    北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。
    北米の寒冷化は地球温暖化と矛盾しない
    地球温暖化は本当なのか
    米の記録的豪雪、原因は地球温暖化?
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない。

    ‥‥地球温暖化のメカニズムについては、科学的に未解明な部分が多い。人為的に排出される二酸化炭素(CO2)が主因であることに懐疑的な科学者は少なくない。‥‥
    ‥‥だが、温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない。排出削減努力は、省エネルギーを促し、限りある資源である石油、石炭への依存からの脱却につながる。‥‥
    (2010年1月12日 読売新聞から抜粋)

    参考
    地球温暖化は本当なのか

    「世界の大油田、生産ピーク過ぎた」IEA研究者が警告
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    CO2排出による海の酸性化が加速
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書

    原油高騰を予測したルービン氏:年末までに100ドル−新興国需要で

    カナダのCIBCワールド・マーケッツの元チーフエコノミスト、ジェフ・ルービン氏は、原油相場が1−3月(第1四半期)に90ドルに上昇し、年末までに100ドルに達するとの見通しを示した。同氏は過去10年間の原油高騰を予測した。   
    ルービン氏(55)はアジアと中東での需要拡大の加速により、オイルサンドなどコストの高い非在来型エネルギー源への依存度が高まらざるを得ないとみている。‥‥  
    ‥‥ルービン氏によると、石油消費の増加は需要が既にピークに達した可能性の高い西欧や米国などの工業国ではなく、中国やインドなどの新興国にけん引される見通しだ。
    (2010年1月7日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    大油田 生産ピーク過ぎた 5年以内に供給不足
    「世界の石油産出量、2020年にピークに」--IEAチーフ・エコノミストが警鐘
    石油の代わりに使われるのはより多くの温室効果ガスを発生するオイルサンドや石炭液化であり、逆効果になりかねない。
    中国の石油最大手、カナダのオイルサンド事業の権益取得
    中国:世界的な資源獲得競争に「積極的」に参加へ
    日本はピークオイルに備えて何をしているか?
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    石油生産のピーク、地球規模で
    「石油が一番安い」というトリック
    ピークオイル.気候変動に左右されない地域づくり
    石油の次、道二つ
    温暖化の科学的論争の行方はどうであれ、各国が温室効果ガスの排出削減に努めていくべきであることに変わりはない

    北米の寒冷化は地球温暖化と矛盾しない

    2008年、北アメリカ全域で平均気温が低下した。地球温暖化が進んでいるという議論と矛盾するようだが、そうではない。最新の研究によると、この寒冷化現象は地球の大気循環のパターンが自然に変化したことによるもので、地球温暖化の影響を一時的に覆い隠しているが、温暖化はむしろ進行しているという。‥‥
    (2010年1月6日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    米の記録的豪雪、原因は地球温暖化?
    「どこが温暖化?」 米大雪で勢いづく懐疑派、ゴア氏おちょくりも
    原因は北極の強い「寒気放出期」北半球の寒波
    地球温暖化は本当なのか
    寒冷期には温暖化への人々の意識が薄れる可能性がある
    地球温暖化がもたらす極端現象(PDF)
    最近の気象異変を見ると、本当に地球温暖化は正しいのかという疑問を抱く

    2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう可能性が高い

    ‥‥問題は、「地下系」資源から「太陽系」エネルギーへの移行は、自然に訪れるものではなく、我々が意識して作り上げなければならないということだ。しかもかなり強引に進めていかない限り、移行期間には今後50〜60年を要してしまうだろう。しかし、そのような悠長な時間の余裕は我々にはたぶん残されていない。
    おそらく2030年前後に地球は「臨界点」を迎えてしまう可能性が高いためだ。例えば、原油は楽観的見方に立っても30年には、「液体で濃縮され、生産コストの安い」原油は埋蔵量の半分を掘り尽くされ、生産のピーク、すなわちピーク・オイルを迎える。地球の平均気温が18世紀の産業革命前に比べ2度上昇してしまうのも、早ければ32〜40年との見方がある。世界人口が地球の養える人口80億人を超えるのは25年だ。一見バラバラに進んでいる現象が30年前後にひとつに繋がって、ついに臨界点に達してしまう。
    我々は「地下系」から「太陽系」への移行を急がなければならない。‥‥
    (2010年1月5日「資源争奪戦 最新レポート2030年の危機」かんき出版から抜粋)

    参考
    世界の大油田、生産ピーク過ぎた IEA研究者が警告
    地球は人類を養い続ける余力を失っている
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。
    衰亡論を持った文明の生き方
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    枯渇に向かう金属資源
    希少資源獲得へ総力戦 日本の探査数、過去最高
    資源国の悲惨が指し示す人類の危機
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。

    中国:世界的な資源獲得競争に「積極的」に参加へ

    中国国家発展改革委員会(発改委)の張暁強副主任は海外投資に関する講演で、エネルギー消費で世界2位の中国が、国内需要の増加に伴い原油や天然ガス、鉱物資源の獲得をめぐる世界的な競争に「積極的」に参加すると表明した。 ‥‥
    ‥‥張副主任によれば、「計画されたプロジェクトの大半」が完了し、操業が始まれば、中国のエネルギー消費は向こう2年以内に本格的に拡大する見通し。‥‥
    (2010年1月5日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    日本と中国の資源外交、“風林火山”
    巨竜むさぼる 中国式「資源」獲得術
    COP15と中国/露骨な資源外交に対応が急務
    英NGO、「中国の温暖化ガス排出は大量消費の欧米諸国に大きな責任」
    先進国の失敗の責任を新興国のせいにすることはできない

    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    ‥‥日本の化石エネルギーの輸入額を数字で示しています。10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に増えています。消費量はそれほど大きく増えているわけではないのですが、価格が大きく上がってきているのです。ピークオイルが来て、ますます価格が上がってきたときに、この23兆どころではない、30 兆、40兆となっていく可能性があります。‥‥
    (2009年12月29日環境メールニュースから抜粋)

    参考
    成長戦略についてのヒヤリング(pdf)

    風力発電だけで先進国の2020年までの削減目標の65%を達成可能
    世界風力エネルギー協会は12月14日、先進国(京都議定書の附属書I国)が示している2020年までの削減目標は、風力発電だけで最大65%達成できるとする試算を発表した。‥‥
    (2009年12月25日 日刊温暖化新聞から抜粋)
    温暖化を生き抜くため、陸上生態系は年420メートル移動する必要 研究

    米カーネギー研究所によると、陸上生態系は快適な地域で生息するために、涼しい地域に向かって年平均420メートル移動しなければならなくなるという。‥‥
    ‥‥自然保護区などは、予想される生態系の移動に対応するには小さすぎると研究は指摘する。世界中にある保護区のうち、今後100年で現在の気候条件を維持できるのは10%に満たないという。
    (2009年12月24日 AFPから抜粋)

    参考
    温暖化により約1.5〜5.5km/年で移動する気候帯にはとても追いつけません。
    樹木の移動速度は4〜200km/100年のオーダーであるのに対して、温暖化はもっと速い速度で進むと見積もられている

    1.5〜2度の温暖化は7〜9メートルの海面上昇を招く恐れがある

    極地の気温が今より3〜5度高かった約12万5000年前、海面は現在よりも8メートルほど高かった可能性があるとする研究結果が、16日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表された。‥‥
    ‥‥研究者らは、こうした結果は、持続する小幅な地球温暖化に対する氷床の長期的なぜい弱性を示していると指摘。1.5〜2度の温暖化は7〜9メートルの海面上昇を招く恐れがあるとしている。
    (2009年12月23日 AFPから抜粋)

    参考
    世界は20年以内に、気温上昇を摂氏2度以下に抑えるための許容排出量を使い果たしてしまう。
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2℃を超えると、2050年の時点で世界の人口のうち約30億人が危機にさらされる
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる

    温室効果ガス排出量を今世紀半ばには基本的にゼロにする──技術的 経済的に可能
    ‥‥十分な確率(75%)で気温上昇を摂氏2度以内に抑えようとすると、世界の温室効果ガス排出量を2015年以降に急激に削減し、今世紀半ばには基本的にゼロにする必要があることほぼ確実だろう。
    ・この挑戦に挑むのは不可能だと示す証拠はない。反対に、そのようなシナリオを世界・地域レベルで検証した分析では、技術的に可能なだけでなく経済的にも可能であり、収益性さえある、とするものが増えている。
    (2009年12月21日日刊温暖化新聞から抜粋)
    温暖化合意、「留意」で決着=条件付き採択、対象は賛成国のみ−COP15閉幕

    国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は19日、地球温暖化対策の新たな枠組み(ポスト京都議定書)に関する政治合意(コペンハーゲン合意)について、「合意に留意する」との扱いで、条件付きで採択し、閉幕した。‥‥
    ‥‥各国は来年に持ち越す交渉で、新たな枠組みの採択を目指すが、関係国の対立は根深く、今後の調整は容易でない。‥‥
    (2009年12月19日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    COP15 コペンハーゲン合意の要旨
    COP15:批判相次ぐ 「仕切り直し」求める声

    気候問題、国連主導限界と米紙 COP15決議で
    後押し役には国連がふさわしいと反論
    COP15:閉幕 途上国の反発根強く 「金ではなびかない」
    COP15 強気の姿勢貫いた中国の戦略

    【COP15】議定書策定を妨害! 欧州で中国批判高まる 「気候変動ポリス」創設?
    世界の最貧困層の人々にとって最悪の結果に
    COP15関連日本語サイトへのリンク

    国境を越えるCO2に関しては、国境を越えるマネー経済の儲けから税金を取る

    ‥‥いままでの方法論で地球環境が守れるのかと。むしろ財源を確保して途上国に移転する技術のお金をめんどうみるような仕組みを再設計しなきゃいけないんじゃないか、という方向にですね、議論が動き始めている新たな展開もあるんですね。
    国境を越えるCO2に関しては国境を越えるマネー経済のその儲けから税金を取るというシステム、そこを構築できるかどうか。
    (2009年12月18日報道ステーションから抜粋)

    参考
    通貨取引開発税
    国際連帯税
    通貨取引に国際課税を提言 途上国支援や温暖化対策に

    COP15成功でも─「なお持続不可能な道筋が続く」国連
    ‥‥COP15での温室効果ガス排出削減交渉が成功裏に終わっても、世界の平均気温は3度超上昇するとの国連の独自試算が17日、明らかになった。地球環境への悪影響が大きくなるとされる「2度」を大幅に超える数値で、難航するCOP15の議論に警鐘を鳴らすことになりそうだ。
    ‥‥各国案が最大限実施されれば排出削減に大きな効果があるとしつつ、「なお持続不可能な道筋が続く」と指摘している。

    (2009年12月18日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    最悪回避、5年から10年で急激に削減する必要
    COP15で政治合意できれば、「摂氏2度以内の気温上昇」という目標を50%の確率で達成できる
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2℃を超えると、2050年の時点で世界の人口のうち約30億人が危機にさらされる
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    地球の気温が2.4度上昇した場合

    COP15:温暖化ガス削減、科学者らが要求する水準での合意は無理か

    ‥‥193の国と地域が目指す合意では、温暖化ガス削減目標が科学者らの求める水準を下回る可能性がある。‥‥国連の科学者らが求めている水準の約半分にとどまる見込みだ。‥‥気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、産業革命以降の世界の気温上昇をセ氏2度以下に抑える「可能性を残す」ためには、先進国は 2020年までに温暖化ガス排出量を1990年比で25−40%削減する必要がある。‥‥
    (2009年12月17日ブルームバーグから抜粋)

    海水の酸性化、急速に進行(最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍) 50年には今の2.5倍に
    大気中から海水に溶け込む二酸化炭素(CO2)の量が増えることによって、世界の海水の酸性度が急速に上昇しており、2050年には現在の2・5倍に達し、海の生態系に悪影響が出るとの報告書を、生物多様性条約の事務局がまとめ14日、気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で発表した。
    酸性化が進めば漁業資源にも多大な悪影響を与える恐れがあり、生物多様性条約のジョグラフ事務局長は「緊急に大幅なCO2排出削減をすることによってのみ不可逆的な生態系への影響が防げる」として、COP15でもこの問題を議論するように求めている。  
    報告書によると、海は地球上から排出されるCO2の25%を吸収している。だがその結果、近年、海水の酸性化が急速に進行。そのペースは最近2千万年の中で最も変化が激しかった時に比べても100倍に達し、生物が対応することが難しくなっている。‥‥

    (2009年12月14日共同通信から抜粋)

    参考
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海はCO2で飽和状態?
    海中のCO2増加 生態系に深刻な影響が出る恐れ

    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減

    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    海の酸性化進み漁業直撃、「本当に恐ろしい」−米団体が訴え

    米太平洋岸北西部の漁民、ジェレミー・ブラウン氏は首都ワシントンまで出向き、地球温暖化で漁業にも被害が出ていることを議会に訴えた。同氏は「捕り過ぎではない。問題はもっと深刻だ」と危機感を募らせている。‥‥
    ‥‥同団体は海の酸性化が強まっていると指摘した。二酸化炭素(CO2)排出がサンゴ礁を傷つけ、食物連鎖の末端である小動物の数が激減し貝類、イガイ、カキの貝殻が浸食されていることが背景。‥‥
    ‥‥ブラウン氏はインタビューで、「サンゴ礁のかけらが網に引っ掛かることがあまりにも多い。健康そうには見えず、色があせている。生態系が安定していない証拠で、本当に恐ろしい」と述べた。 ‥‥
    (2009年12月10日ブルームバーグから抜粋)

    最悪の影響を回避するためには今後5年から10年で急激に削減する必要がある

    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書作成に携わった科学者たちが11月24日、地球の氷床が急速に解けており、海面水位の上昇は従来の予測を大幅に上回るとする研究報告を発表した。‥‥
    ‥‥大幅な緩和策を講じなければ、地球の平均気温は2100年までに摂氏7度上昇する可能性があるとしている。‥‥
    ‥‥海面水位は、過去15年間で5cm以上上昇しており、2001年に発表されたIPCCの予測を約80%上回る。‥‥
    ‥‥2008年の化石燃料に伴う二酸化炭素(CO2)排出量は、1990年比で40%増加。現在のままCO2の排出が続くと、世界は20年以内に、気温上昇を摂氏2度以下に抑えるための許容排出量を使い果たしてしまう。気候変動による最悪の影響を回避するためには、世界全体のCO2排出量を頭打ちにし、今後5年から10年で急激に削減する必要がある、と報告書は結論づけている。
    (2009年12月11日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    進む温暖化、観測史上最も暑い10年
    この10年間の平均温度が、観測史上最高であったことが最新の地球温暖化データから判明した。12月8日、国連専門機関の世界気象機関(WMO)が、デンマークのコペンハーゲンで開催中のCOP15で発表した。‥‥
    ‥‥WMOの事務局長ミシェル・ジャロー氏は次のように説明する。「今回のデータは、世界各地の地上観測所をはじめとして、船舶や海上ブイ、人工衛星を利用して収集された最新版であり、地球温暖化が減速したり逆転していないことを示している」。‥‥
    ‥‥「温度傾向は時間がたつにつれて変化することがある。“温暖化”といっても温度がずっと右肩上がりで上昇し続けるわけではない。依然として寒い冬もあるだろうし、逆に冷夏も起こり得る。問題となるのは、広範囲で長期的な傾向だ。長期的な視点からみれば、低温の期間が減少し、熱波が襲う頻度が増加して強度も増すと考えられる」。 ‥‥
    (2009年12月9日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)
    NGOが日本政府代表団入り 政権交代で実現
    気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開幕した7日、日本の非政府組織(NGO)メンバー2人が日本政府代表団に参加した。地球温暖化対策の次期枠組みの交渉としては初めて。 
    NGO側によると、自民党政権時代から枠組み交渉への代表団入りを求めていたが認められず、民主党への政権交代で実現。現場で環境問題に取り組むNGOの声を政府代表団の一員として直接伝える。‥‥
    (2009年12月8日産経ニュースから抜粋)
    EU議長国、米中を名指しで批判 2度以内に抑えるという目標を達成できない

    欧州連合(EU)議長国スウェーデンのカールグレン環境相は7日、米国、中国が公表したそれぞれの温室効果ガス削減目標について「これらの目標では、(産業革命前と比較し)気温上昇を2度以内に抑えるという目標を達成できない」と批判した。‥‥
    (2009年12月8日毎日jpから抜粋)

    参考
    世界の国々がCO2を削減しても、米国はCO2を削減すべきでないとする回答は2年前の15%から24%に急増

    COP15で政治合意できれば、「摂氏2度以内の気温上昇」という目標を50%の確率で達成できる
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2℃を超えると、2050年の時点で世界の人口のうち約30億人が危機にさらされる

    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    地球の気温が2.4度上昇した場合

    「京都」と同内容なら離脱 政府、COP15で方針
    政府は7日からコペンハーゲンで始まる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で、京都議定書を現在の内容で更新する場合、2013年以降、離脱する方針を固めた。これまでの締約国間の交渉では新たな枠組みづくりが難航しており、離脱した場合、議定書採択時の京都会議の議長国だった日本の姿勢に、更新を支持する国から激しい反発が予想される。‥‥
    ‥‥鳩山政権は20年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減することを国際公約としているが、「主要国の実効ある参加」が前提。政府は京都議定書では世界で最も多くの温室効果ガスを排出する中国と米国が削減義務を負っておらず、問題が多いと判断している。‥‥
    (2009年12月7日東京新聞から抜粋)
    英気象庁、温度観測記録を公表へ 温暖化懐疑派に対抗

    英気象庁は来週、地球の地表温度を観測した記録をインターネットで公表し、気候データが操作されていないことを示す。‥‥
    ‥‥地球温暖化に懐疑的な人々は、英イーストアングリカ大学気候調査部(CRU)の電子メールを根拠に、気候変動が人間によって引き起こされているとの主張を補強するため、科学者らが温暖化関連のデータを操作していると主張。メールは先月CRUの研究者などの間で交換されたもので、外部に流出し論議を巻き起こしている。 しかしミッチェル教授はCNNに対し、平均温度の観測記録に全く問題はないと明言。‥‥
    (2009年12月6日CNNから抜粋)

    参考
    COP15:温暖化データ操作疑惑でIPCC議長が反論
    地球温暖化データにねつ造疑惑

    なぜ多くの人が気候変動の脅威から目を背けるのか?

    人類の活動が原因で気候変動が進み、地球規模の災厄が降りかかろうとしていることを示す証拠が次々と示されている一方、気候変動の脅威は誇張されているとか、まったくのうそだと言う人も相変わらず多い。例えば、英国で11月14日に発表された世論調査結果では、人類の活動が地球温暖化の原因になっていると回答したのは41%だけだった。なぜだろうか。

    ■快適な生活を捨てたくない
    ロンドン大学の哲学教授で著書も多いアンソニー・グレーリング氏は、「現在の快適な生活をあきらめたくないという気持ちがある」と指摘する。このような傾向は欧米だけでなく、近年中間所得層が増えた中国、インド、ブラジルのような国々にもみられるという。
    米イリノイ州のノックス大学のティム・カッサー教授(心理学)は、気候変動という現実はわれわれのアイデンティティと衝突すると話す。「わたしたちは1日に何千回も、主に広告を通して、幸福で有意義な人生を送る秘訣は消費することだと聞かされてきた。ところが最近になって科学者や環境活動家が、過剰な消費や間違った消費が温暖化の原因の一部だと言い始めた」

    ■恐怖から目をそらしたい
    別の説明もある。世界は破滅に向かっているという恐ろしい真実から目をそらしたり、脅威を和らげて理解しようとするのは人間の本性だというのだ。パリのエコール・ポリテクニークのジャンピーエル・ドュピュイ教授(社会心理学)は、「破滅に際して、人間は自分が知っていることを信じようとしない」と語る。前述のグレーリング教授も「だれもが現実を否定し――あるいは否定したいと思い――あまり大きな責任を負わされたくないと思っている。ここに一種の断絶がある」と説明する。
    オーストラリア国立大学のクリーブ・ハミルトン教授(公共倫理学)は、9月に英オックスフォードで開かれた気候変動の会議に出席したとき、科学者同士の会話を聞いて驚いたという。この会議のテーマは気温が4度上昇した場合に世界にどのような影響が出るかという問題だったが、科学者同士のフランクな会話では科学者が果たすべき役割についてなどではなく、「怖いだとか、最近眠れなくなったとか、そんなことを話していた」

    ■いつまで目をそらせるか
    脅威を感じた人間は、安心したり、脅威から目をそらすために、実にすぐれた才覚を示す。例えば、環境によい小さな行動をことさら強調する人もいる。「白熱電球を電球型の蛍光灯に替えて、自分の義務は果たしたと言う人もいる」(カッサー教授)。このような態度は米国でよく見られるという。
    温室効果ガスの排出削減に消極的な中国やインドをことさら非難したり、個人の力ではどうしようもないとため息をついてみせるのも、恐ろしい現実から目をそらしたいという心の働きの現れだ。

    しかし、いずれ現実は襲ってくる。
    オーストラリアの議会選に立候補している上述のハミルトン教授は、気候変動が現実であることを物語るショッキングな出来事を目の当たりにして、気候変動が現実だと認める人が増えていると話す。「気候変動の現実を理性ではなく感情に訴えるような出来事は、今後数年間でますます増えていくでしょう」国家が破綻したり、バングラデシュのような温暖化に脆弱な国で大災害が起きたりするなどの衝撃的な事態が2、3発生しないと、現実を認めないかもしれないとグレーリング教授は言う。「しかし、一度そうなれば『これは現実ではない』とか『科学的に解決できる、そのうち過ぎ去る』などと言うことはできなくなる」。
    (2009年12月4日AFPから)

    参考
    人類文明を救うために:あなたと私にできること
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    気候安定と文明の期間は重なる
    救うべきは地球でなく文明
    文明社会 頂点に達した後 数十年以内に崩壊します。
    文明を救う計画 規模は壮大 極めて速く
    個人の努力だけでは生き残れない

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    地球温暖化は本当なのか
    二酸化炭素が海洋を死滅させる 地球温暖化の原因であろうとなかろうと
    気候変動より深刻な資源枯渇
    地球はすでに破滅に向けて加速し続けている
    人類は危機に・地球環境に最大級の警告
    『絶対あり得ない』現象が、現実に起きている
    劇的変化の前には共通症状がある

    大油田 生産ピーク過ぎた 5年以内に供給不足
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に

    「氷の無い北極」に備える各国の軍隊

    「氷の無い北極」に備える各国の軍隊 Photo: U.S. Navy Photo: U.S. Navy 北極の氷冠が次第に減少する中で、北極海の支配をめぐって国際競争が始まっている。ロシア、カナダ、デンマーク、さらには中国までもが、駐留軍を拡大し、国旗を立てて、氷冠の下に眠る900億バレルと推定される天然ガス等の調査をしようとしている。また、米海軍も、北極圏における米国の国益を最大限にするための戦略計画を立てて、北極圏での氷解に備えている。‥‥
    (2009年12月1日WIRED NEWSから抜粋)

    参考
    北極海:温暖化で アジア・欧州「最短航路」
    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小
    約十万年前以来、北極海2航路の氷消滅
    地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

    途上国の気候変動対策基金、英連邦会議が創設要求

    ‥‥英連邦首脳会議は28日、12月の気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)で、途上国の気候変動対策に年100億ドル(約8660億円)を支出できる基金の創設を求める共同宣言を発表した。‥‥
    (2009年11月30日読売新聞から抜粋)

    参考
    温暖化対策で途上国支援年100億ドル COP15、7日開幕
    途上国支援額の合意失敗 EU首脳
    途上国の温暖化対策、12年までに8千億円支援 環境相
    日本政府 難局打開に“外交カード” 迫るCOP15、途上国支援基金を提案
    途上国の温暖化と環境汚染、同時解決へ 環境省
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。

    「政治迎合は学者生命にかかわる」 温暖化試算、お蔵入りの背景は‥‥
    鳩山政権が国際公約に掲げる温室効果ガスの25%削減。その家計への影響を検討してきた政府のタスクフォース(有識者会議)が24日、試算をまとめたが、政府は非公表扱いとし、来年2月までの再試算を命じた。なぜ試算は“お蔵入り”となったのか−。その背景として、不都合な結果を避けたい政権の意向をめぐり、タスクフォース内で対立や暗闘があったことが29日、産経新聞が入手した議事録などで明らかになった。‥‥
    (2009年11月29日産経ニュースから抜粋)
    原子力発電 推進派が増加 現状・廃止派減少へ

    内閣府の原子力に関する国民への特別世論調査で、原子力発電に対して、積極的あるいは慎重に「推進」とする原子力発電推進派は2005年12月の調査(エネルギーに関する世論調査)に比べ4.5ポイント増え、59.6%となる一方、現状維持派は1.4ポイント減少し18.8%、廃止派(将来的に廃止、早急に廃止)も0.8ポイント減少し16.2%にとどまっていることが分かった。地球温暖化防止の上でも原子力発電は効果があると認知されてきたことも推進派増加の要因になっているとみられる。‥‥
    (2009年11月28日サーチナから抜粋)

    参考
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない
    原子炉解体にかかる天文学的費用
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は世界は原発の建設に舵を切り始めている

    世界初の商業原発解体作業進まず
    原発は温暖化防止に役立つか

    EU、住宅「CO2ゼロ」義務付け 21年以降の新築、オフィスも

    EU、住宅「CO2ゼロ」義務付け 21年以降の新築、オフィスも  欧州連合(EU)は2021年以降に新築する住宅やオフィスビルなどについて原則として、二酸化炭素(CO2)を実質的に排出しない「エコ建築物」とするよう義務付ける規制を導入する。建築物はEU域内のCO2排出量の約4割を占め、抜本策が不可欠と判断した。エコ住宅の普及を検討している日本の対応にも影響を与えそうだ。‥‥
    (2009年11月28日日経ネットから抜粋)

    参考
    追加経済対策、「環境」で消費刺激 住宅版エコポイント導入へ

    通貨取引に国際課税を提言 途上国支援や温暖化対策に

    発展途上国支援や地球温暖化対策など、国際的な課題解決の資金源として「国際連帯税」の実現を目指す政治家や専門家、市民団体メンバーらによる「国際連帯税推進協議会」(座長・寺島実郎日本総合研究所会長)は27日、国際的な為替取引に一定の税を課す通貨取引税を早期に導入すべきだとの提言を盛り込んだ中間報告書を大筋でまとめた。首相直轄の検討チーム設置も求めている。  
    国際連帯税は、岡田克也外相が導入に積極的な考えを示しているほか、推進のための国際組織に政府が加盟。議員連盟もできており、実現を目指す動きが一層活発になりそうだ。‥‥
    (2009年11月27日共同通信から抜粋)

    参考
    通貨取引開発税
    国際連帯税

    25%削減目標の達成に具体的に貢献!「脱炭素社会へ向けたポリシーミックス提案」を発表
    11月27日、WWF(世界自然保護基金)ジャパンは、鳩山政権の掲げる日本の中期削減目標25%(2020年までに90年比)を達成し、長期的に日本を脱炭素社会へと導くための、気候変動ポリシーミックスの提案を発表した。‥‥
    (2009年11月27日WWFホームページから抜粋)

    過去1,000年間の気候異常

    ‥‥過去1,500年の世界の気候記録によると、明らかに人的な要因による20世紀の温暖化より以前に、2回にわたって異常気温が長く続いている。950〜1250年頃の温暖期である中世の気象異常と1400〜1700年頃の寒冷期である小氷河時代であるが、これらの事象を引き起こしたメカニズムはほとんど解明されていない。Michael Mannらは紀元500年以降の年輪、氷床コア、サンゴ、堆積物から得た気候の代替データを解析し、代替データに基づく地球上の地表温度のパターンと気候モデルから再現したパターンを比較した。その結果、エルニーニョや北大西洋振動といった大規模な物理過程は地球に届く日射量の変化に影響され、確認されたパターンの大半の原因となったことが判明した。‥‥
    (2009年11月27日 Scienceから抜粋)

    参考
    20世紀の温暖化は自然による変化ではない
    1970年代以降の温暖化の約半分は自然変動で説明できる
    最近の急激な温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない

    地球温暖化データにねつ造疑惑

    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が採用した、人為的な地球温暖化の有力な証拠とされるデータにねつ造の疑いがあることが分かり、先週末から欧米主要メディアの報道が相次いでいる。かつてのウォーターゲート事件をもじった「クライメートゲート」という言葉も作られた。来月デンマークのコペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)に影響が及ぶ可能性がある。‥‥
    (2009年11月26日 日経エコロミーから抜粋)

    参考
    「温暖化は捏造」論争が過熱:メール流出で
    気候変動の研究者たちの私的な文書が大量流出し、地球温暖化に懐疑的な人々の格好の餌食になっている。
    クライメイトゲート事件
    「研究者がデータ操作」疑惑、注目集めるが・・・
    地球温暖化めぐる歪曲と暗闘
    地球温暖化は本当なのか
    温度観測記録を公表へ 温暖化懐疑派に対抗
    「クライメットゲート」疑惑 温暖化懐疑派に勢い
    COP15:温暖化データ操作疑惑でIPCC議長が反論
    COP15“観戦”記「クライメート・ゲート」反応は
    「懐疑」には「健全な懐疑」と「不健全な懐疑」がある

    温暖化ガス削減:がん、卒中、心臓病など減らす効果も

    英医学誌ランセットは25日、地球温暖化ガス削減はがん、卒中、心臓病による死亡を減らすことで人の健康面に恩恵をもたらす可能性があるとの研究結果を掲載した。‥‥
    (2009年11月25日 ブルームバーグから抜粋)

    参考
    温室効果物質の削減、世界中で何百万もの命を救う可能性も

    今世紀末には海面2メートル上昇も=研究者らが警告

    英国や米国、オーストラリアなどの環境問題の研究者26人は25日、地球温暖化防止のための対策が講じられなければ、今世紀末には地球の平均気温が最大7度上昇し、南極の氷床の融解などで海面は最大で2メートル上昇する恐れがあるとする報告を発表した。‥‥
    (2009年11月25日 時事ドットコムから)

    参考
    南極の氷の減少、規模・速さ予測を上回る 米研究
    南極西部の氷床、溶解すれば海面上昇3メートル 研究報告
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている
    グリーンランドの氷床損失を計算する
    「今世紀末に海面2メートル上昇」国連環境計画が報告書
    グリーンランドの氷床が急速に溶解、海面上昇への影響2倍に NGO
    海面上昇、氷河の影響大
    海面上昇は12メートルに及ぶ?
    数十年間で海面が3メートル程度上昇した

    温暖化に歯止め掛からず=温室ガス濃度、過去最高更新−08年
    世界気象機関(WMO)は23日、地球温暖化の原因となる温室効果ガスに関する年次報告書を公表した。それによると、主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)などの大気中の濃度は2008年も過去最高を更新し、温暖化に歯止めが掛からない実態が改めて確認された。‥‥
    (2009年11月24日 時事ドットコムから抜粋)
    南極の氷の減少、規模・速さ予測を上回る 米研究

    これまで地球温暖化の影響をあまり受けていないとみられていた東南極で2006年以降、数十億トンの氷が融解し、将来的に海面上昇につながる恐れがあることが明らかになった。米テキサス大学の研究チームが、22日の英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」で発表した。  
    また、東南極よりも小さいがより不安定な状態になりつつある西南極の氷床も、著しく質量が減少しているという。研究者らは、地球温暖化が西南極の急速な崩壊を引き起こすのではと懸念している。西南極には、融解した場合、世界の海面を約5メートル上昇させるだけの氷が存在している。
    2007年、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2100年までに海水面は18〜59センチ上昇するとの予測を発表している。だが、この数字は、グリーンランドや南極にある氷床が崩壊した場合の影響は考慮されていない。‥‥
    (2009年11月23日 AFPから抜粋)

    参考
    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに

    南極温暖化:気候再構築により明らかに
    南極大陸西部やグリーンランドの氷床が溶解した場合の影響について
    南極西部の氷床、溶解すれば海面上昇3メートル 研究報告
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている
    温暖化、南極大陸でも進行中
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む
    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷河流が加速
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視

    海はCO2で飽和状態?

    海洋中の人為起源二酸化炭素(CO2)に関する最大規模の調査が行われ、世界各地の海でCO2の吸収量が大幅に減少しつつあることがわかった。2000〜07年の間に、強力な温室効果ガスであるCO2の排出量が急増し、海に吸収される割合が27パーセントから24 パーセントに低下したという。
    ‥‥「極めて急激に低下しているうえ、その傾向もはっきりしている。海中のCO2はもはや飽和状態にある」‥‥
    ‥‥「突きつめて考えれば、地球環境を大きく左右するのは海ということになる。CO2吸収率の低下は、極めて深刻な問題だ」。 ‥‥
    ‥‥「海が私たち人類にもたらす恩恵は計り知れない。海がCO2をしっかりと吸収してくれないと、事態は化石燃料の排出ガスを制限するどころでは済まなくなる可能性もある」。
    (2009年11月20日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減

    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    海中のCO2増加 生態系に深刻な影響が出る恐れ

    プランクトンの体を作る炭酸イオンが、アラスカ沖の北極海で地球温暖化の影響により極端に減少していることを、海洋研究開発機構とカナダの研究所が突き止めた。海中の二酸化炭素(CO2)が増える「海洋酸性化」現象で炭酸イオンが消失したとみている。魚介類のエサとなるプランクトンが失われ、生態系に深刻な影響が出る恐れがある。  
    成果は20日発行の米科学誌サイエンスに掲載される。‥‥
    (2009年11月20日 日経ネットから抜粋)

    世界人口68億、女性貧困層の問題警告‥‥国連白書
    国連人口基金は18日、2009年版「世界人口白書」を発表し、気候変動問題に対処する上で、人口問題に考慮する必要性を訴えた。  特に女性貧困層が気候変動の影響を最も受けるとして、温室効果ガス削減の数値目標だけでなく、人的側面への配慮を求めた。 白書は、気候変動による洪水や干ばつなどが、貧困層の生活環境をさらに悪化させると指摘した。中でも、農業や家事を担う女性は「食料や水、燃料を確保するため一層の労働を強いられる」うえ、少女の教育機会も奪われると警告した。‥‥
    (2009年11月19日読売新聞から抜粋)


    参考
    温暖化は防止できる? 「途上国の女性に対する教育」
    女性は男性以上に多様な貧困の苦しみを味わっています
    日本は母子家庭の子ども貧困率66%
    地球は人類を養い続ける余力を失っている

    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    08年のCO2排出量最多、IPCC最悪シナリオレベル
    世界の08年の化石燃料燃焼に伴う二酸化炭素(CO2)排出量は、87億トン(炭素換算)で07年より2.0%増加し、1人当たりの排出量は1.3トン(同)と過去最多だったことがわかった。日本の国立環境研究所や欧米などの研究機関が加わる国際研究チームが、17日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に発表した。 ‥‥
    (2009年11月18日asahi.comから抜粋)
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に入れなくてはならない

    UNEP(国連環境計画)のレポートによれば、多くの経済学者たちは、各々の国の自然資源の価値をいまだに評価し損ねている。そのため、何十億という人々の生活をリスクにさらし、生物種の壊滅的損失という事態に貢献してしまっている。‥‥
    ‥‥各国政府や自治体は、自然資源の本当の価値を計る、もっとすぐれた会計制度を採用すべきであり、政策決定に取り入れるべきである。‥‥
    ‥‥土壌や大気、水あるいは生物資源の劣化は、人々の健康や食糧安全保障、消費者の選択、ビジネス機会といったものに負の影響を与える。自然資源にもっとも依存している農山漁村の貧しい人たちが、しばしば最大の打撃を被る‥‥
    ‥‥問題は、経済学者が生態系サービスと生物多様性に対して市場価格を与えていないことである。それは、これらの財から引き出される恩恵が、政策決定に際して、たいていの場合、無視されているか、価値を低く見積もられていることを意味する。適正な価値を与えられていないことは、ひるがえって、生物多様性の喪失のみならず、私たちの生活にも悪影響が出る行為へとつながっていく‥‥
    (2009年11月18日WWF記者発表資料から抜粋)

    参考
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている
    市場が犯す大きな失敗
    環境破壊による損失は年間500兆円

    外部不経済の問題点と内部化 外部不経済
    地球は人類を養い続ける余力を失っている
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。

    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    成長の限界の標準計算グラフ
     一般の人が気づかない微妙な変化を感じ取り、将来の準備を始める
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。
    衰亡論を持った文明の生き方

    貧苦にあえぐ第三世界の住民、人口増加や森林破壊、魚介類乱獲などのもたらす害について熟知している。
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    経済学という学問の重大な欠陥 都合が悪いことはすべて外部不経済

    森林のCO2吸収量は減少へ

    政府は15日までに、森林整備に伴う2020年の二酸化炭素(CO2)吸収量は3700万トンと、1990年のCO2など温室効果ガス排出量の2・9%分にとどまるとの試算をまとめた。京都議定書が義務付けた08〜12年平均排出量の90年比6%削減を達成するため、政府が想定する吸収量4800万トン(90年の3・8%分)から23%減る。 戦後、大量に植えた木が老齢化し成長が鈍るのが要因だ。‥‥
    (2009年11月13日 産経ニュースから抜粋)

    参考
    温暖化で森林がCO2発生源に?
    京都議定書での森林吸収の考え方
    「市場の力」で森林を守る「REDD」

    気候変動で森林のCO2排出が吸収量を上回る!?
    森の光合成が停止 温暖化が促進

    家庭のCO2、70%減らせる 10年で投資回収と国環研

    国立環境研究所は14日までに、温室効果ガスを削減するため各家庭で省エネ家電や太陽光発電などを導入した場合、数年で、現在の家庭からの二酸化炭素(CO2)排出量を70%以上削減できるとの試算をまとめた。 多額の投資をしても10年以内に回収可能で、その後は「利益」が出ることも判明。同研究所は「経済面から見ても家庭で省エネ対策へ投資するべきで、費用負担を軽減するための政策も必要になるだろう」としている。‥‥
    (2009年11月14日 共同通信から抜粋)

    参考
    CO2の7割削減は可能です。
    70%削減で破局的事態を避けられる

    グリーンランドの氷床損失を計算する

    近年のグリーンランド氷床の融解に関してはさまざまな推定値がある。それゆえに今後の海面上昇の予測は難しいのであるが、その推定値の違いが今回の新たな研究によって解決されるかもしれない。Michiel van den Broekeらは2種類の手法を用いてグリーンランドの氷床減少を計算し、2000〜2008年で質量が約1,500ギガトン減少したことを確認した。これは年間平均約0.46ミリの海面上昇に相当する。しかも2006〜2008年に限るとさらに深刻で、年間約0.75ミリとなった。‥‥
    (2009年11月13日Scienceから抜粋)

    参考
    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに

    南極の棚氷融解部分で炭素吸収、植物性プランクトンが貢献

    地球温暖化の影響で南極の棚氷が急速に融解しているとされる問題で、氷が解けて露出した海面部分が地球温暖化の一因とされる炭素ガスを大量に吸収しているとする研究が、生物学専門誌「グローバル・チェンジ・バイオロジー」に発表された。‥‥

    ‥‥研究チームは、緑色の藻が広がる様子をとらえた画像をもとに、この海域で植物性プランクトンが350万トンの炭素を吸収していると推計している。‥‥

    ‥‥ただ、これは化石燃料や森林伐採によって出る温室効果ガスの量に比べると非常に少ない。2007年にこれらの要因で排出された炭素は87億トンだった。 ペック氏はBASのプレスリリースで、「とはいえこれは重要な発見だ。逆境を生き抜く自然の能力を示している」‥‥
    (2009年11月11日AFPから抜粋)

    沿岸の藻場が大量のCO2吸収 20年後には大部分が消失する恐れがある

    日本沿岸にも広く存在する藻場やマングローブ林などの沿岸の生態系は毎年、日本の年間排出量を上回る二酸化炭素(CO2)を吸収するなど地球温暖化防止に大きな役割を果たしているとの調査報告書を国連環境計画などが10日までにまとめた。藻場やマングローブ林によるCO2吸収量やその変化を地球規模で評価した研究は少ない。  
    ‥‥一方で報告書は「これらの沿岸の生態系は、開発による破壊が深刻で、20年後には大部分が消失する恐れがある」とも指摘。「漁業などにとっても重要な藻場やマングローブ林の破壊を止めることが、有力な温暖化対策になる」として、藻場などが吸収したCO2を「排出枠」として国際的な排出量取引市場で売ることができる仕組みを作り、各国の保全の取り組みを進めるよう提案した。‥‥
    (2009年11月9日共同通信から抜粋)

    参考
    地球温暖化との戦い、カギを握る新たな武器は「藻」?
    鉄のゴミを海のサプリに 海藻の胞子を着床しやすく
    2048年 海の幸が消滅
    40年で天然海産物が無くなる 深刻な魚の激減

    北極海の氷は長期的に減少する

    英国気象庁は10月15日、海氷は極端な気候事象から常に回復するものの、海氷の減少傾向は長期にわたると報じた。
    ‥‥同気象庁は、2007年に減少した海氷が2008年と2009年には回復したことも確認し、北極海の氷はまだ限界点に達していないとする一方、北極海の氷は世界的な気温上昇にともなって、今後も減り続けると予測。「氷のない夏」は2020年までには起こりそうにないが、2060年から2080年の間に起こる可能性があるとしている。
    (2009年11月9日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    北極の夏の氷は10年で消える? ナショナルジオグラフィック ニュース
    北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。
    北極海海氷減少と北極振動が相互に影響しあっていることを発見
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極海の氷、薄くなる─NASAおよびNSIDC調査
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    絶滅危惧、363種増加 09年版レッドリスト

    世界の科学者や政府機関などでつくる国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は3日、生息状況が分かっている約4万8千種の生物のうち、絶滅が危惧されるのは前年より363種増え、約36%に当たる1万7291種に上ったとする2009年版の「レッドリスト」を発表した。既に絶滅、あるいは野生では絶滅したとされる種も6種増え875種となった。  
    IUCNは「国際生物多様性年」を迎える2010年を期限に「生物多様性の損失速度を顕著に減らす」とした目標は達成できない見通しだとした上で、各国政府が「野生生物保護を重要な政策課題に据えるべきだ」と強調。同年、名古屋市で開かれる生物多様性条約の次回締約国会議に向けた各国の努力が求められそうだ。絶滅危惧種が多いのは分析対象の7割に及んだ植物のほか、淡水魚(37%)や両生類(30%)、貝などの軟体動物(45%)。いずれも森林消失や水質汚染、狩猟などが原因とみられている。‥‥
    (2009年11月3日共同通信から抜粋)

    参考
    生物多様性保護 温暖化対策を
    「生物多様性条約ポスト2010年目標日本提案(案)」への意見募集開始

    生物多様性の損失「減速目標の達成困難」 科学者ら声明

    米大学研究:「20世紀の温暖化は自然による変化ではない」

    米国ニューヨーク州立大学バッファロー校の地質学者たちは10月19日付けの学術誌「米国科学アカデミー紀要」で、気候変動が地球誕生後に幾度となく生じた単なる自然変動である可能性は低いことを示す研究結果を発表した。 同研究によると、北極の湖で堆積物を回収して調べたところ、過去の温暖化の出来事で見られるものとは異なることが明らかになった。また、この過去に例のない劇的な変化は、20世紀半ば以降に起きていると特定された。 同大学教養学部の地質学助教授のジェイソン・P・ブレイナー博士は、「20世紀半ばの堆積物は過去の温暖期の堆積物とさほど違いはないが、それ以降はかなり変わっている。しかも異例の変化である。」と述べた。 ‥‥
    (2009年11月3日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    1970年代以降の温暖化の約半分は自然変動で説明できる
    9割が人間活動による地球温暖化が原因
    最近の急激な温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない

    途上国の温暖化と環境汚染、同時解決へ 環境省、一体型支援でCDM拡大も

    ‥‥アジアの途上国は地球規模の温暖化問題に直面する一方で、急速な経済成長などを背景に深刻化する環境汚染問題への対応も急がれている。この2つの問題を同時に解決する手法がコベネフィット・アプローチで、環境省はこの分野で主導力を発揮するための構想を温めている。  
    その構想とは、アジア各国と日本が協力し、一体型支援の普及を目指す連携基盤「コベネフィット・フォーラム」の構築だ。一体型支援に合致した事業・技術の発掘から、専門家の育成に至る多様な機能を持たせる。 ‥‥
    (2009年11月1日フジサンケイビジネスアイから抜粋)

    参考
    コベネフィット・アプローチ「開発途上国の気候変動対策の推進にむけて」
    なぜ温暖化 「オンダンカクサ」 格差?
    気候変動は経済格差を拡大する

    UNEP報告書:途上国におけるグリーン経済への移行を支援する方法

    途上国支援額の合意失敗 温室ガス削減でEU首脳

    欧州連合(EU)首脳会議は30日、ブリュッセルで2日目の会合を開き、途上国に対し、地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出削減を支援するためEUが拠出する具体額について、合意できないまま閉幕した。
    京都議定書に続く温暖化対策の国際的な枠組みをめぐる交渉は難航しており、12月の気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)での新たな議定書の採択は「不可能」(デブア条約事務局長)な状況。EUが途上国支援額で合意すれば交渉の突破口を開くと期待されたが、失敗に終わり、COP15にとって大きな打撃となった。‥‥
    (2009年10月31日共同通信から抜粋)

    参考
    途上国の地球温暖化対策を支援する「鳩山イニシアチブ」の柱として、世界に乱立している温暖化基金の整理・統合を提案する。

    温暖化対策途上国支援 EU、年6.7兆円盛り込む

    10年度税制改正:「環境税2兆円」要望──環境省

    環境省は30日、10年度の税制改正要望をまとめた。鳩山由紀夫首相が掲げた20年までに温室効果ガスを90年比25%削減する目標を達成するため、税制全体のグリーン化とともに盛り込んだ地球温暖化対策税(環境税)は、ガソリンなどすべての化石燃料を対象とした。2兆円規模の税収を見込み、特定財源とはしないものの、温暖化対策に優先的に使う。‥‥
    (2009年10月30日毎日jpから抜粋)

    参考
    鳩山首相、暫定税率の撤廃と同時の環境税導入に慎重な姿勢示す
    環境税、来年度導入目指す 環境相
    暫定税率廃止は環境税への布石 藤井裕久・財務相
    環境税は環境保全に貢献しているものへの税金の負担を軽くする

    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策 PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    「値札を変えること」がいちばん早く、たくさんの人の行動を変えることができる
    NGO 温暖化対策税など提案
    「地方環境税」を提案=暫定税率廃止の代替で−知事会
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    排出権取引よりも炭素税重視
    政府と産業界の密約「環境税や排出量取引は課さない」
    「環境」を、市場システムが実現することのできない より魅力的な社会を生み出す源泉だと見なす
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査

    昨年度CO2排出量、最大の減少=90年度比では7%増−経産省

    経済産業省が30日発表した2008年度のエネルギー需給実績速報によると、電気やガスなどのエネルギー消費による二酸化炭素(CO2)排出量は、07年度比6.7%減の11億3800万トンとなった。昨秋以降の世界的な景気悪化を受け、製造業の活動が鈍化したためで、減少率は統計を開始した1965年度以降で最大。同省は「環境と経済成長を両立した理想的な削減とは言い難い」とみている。 ‥‥
    (2009年10月30日時事ドットコムから抜粋)

    「ポスト京都」議定書の年内採択断念 COP15

    国連気候変動枠組み条約事務局のデブア事務局長は28日、コペンハーゲンで12月に開かれる同条約第15回締約国会議(COP15)で目指していた京都議定書に代わる新たな議定書の採択は「物理的に不可能だ」と語った。COP15では法的拘束力のない政治的な合意文書をまとめることに専念し、新議定書策定は来年に進めるとの考えを明らかにした。 ‥‥
    (2009年10月29日asahi.comから抜粋から抜粋)

    参考
    COP15「合意先送り」に批判 NGOや途上国から
    温暖化対策:ほころび招くのは米国か−新たな国際的枠組み協議で
    コペンハーゲンでの合意は期待薄か?その場合のシナリオは?
    COP15成功へ協力確認=日米中など7カ国が温暖化対策会議−上海
    コペンハーゲン会議に向けた削減目標「あと10%足りない」

    地球温暖化:米国民「深刻」65% 保守系キャンペーン影響か、昨年から8ポイント減

    地球が温暖化しているとの明確な科学的証拠があると考えている米国民が昨年の71%から57%へと大幅に低下したことが22日、米世論調査機関「ピュー・リサーチセンター」の調査で分かった。温暖化が産業活動や車の排ガスなど人為的な原因によると見る割合も昨年の47%から36%に下がった。‥‥
    (2009年10月22日毎日JPから抜粋)

    参考
    地球温暖化は本当なのか

    野生の脊椎動物の個体数は、1970年に比べて2000年は60%程度にまで減少
    地球の生態系は、人類を持続的に養い続ける余力を失っている

    ‥‥地球上に生息する野生の脊椎動物の個体数は、1970年に比べて2000年は60%程度にまで減少したという。淡水の脊椎動物に限れば50%以下。20世紀の経済発展は、生態系を消耗することで成し遂げられてきたのだ。
    それを示す指標が、「エコロジカル・フットプリント」である。人類が現在の社会活動を維持するのに、生態系にどれくらい依存しているかを示す数字だ。日本の値は世界平均の2.5倍。もし世界中の人が日本人と同じ生活をするなら、地球を2.5個使わなければならないことになる。世界全体のエコロジカル・フットプリントは1.25である。既に地球の生態系は、人類を持続的に養い続ける余力を失っているといえる。
    こうした生態系の危機に追い打ちをかけているのが、温暖化だ。2007年に発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書は、 1980〜99年の世界平均気温をベースに、気温がどれだけ上昇すると生態系にどんな影響を及ぼすかを予測した。気温上昇が1.5〜2.5℃を超えた場合、植物種および動物種の約20〜30%は絶滅リスクが増大する可能性が高く、生物多様性および生態系サービスへの著しい悪影響を伴うという。‥‥
    (2009年10月22日日経エコロジーから抜粋)

    参考
    「エコロジカル・フットプリント」は、1980年代の半ばに地球1個分の生物生産力(および二酸化炭素の吸収力)のラインを超え、2005年の時点でおよそ1.3の数値を示しています。
    生物多様性の損失「減速目標の達成困難」 科学者ら声明
    野生生物の総個体数 20年間で40%減った
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か
    地球上の主要な脊椎(せきつい)動物のうち、両生類の30%、哺乳類の23%、鳥類の12%が絶滅の危機にある。

    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    40年で天然海産物が無くなる 深刻な魚の激減
    エコロジカルフットプリント 

    生物多様性保護 温暖化対策を

    多様な生物が生息する東南アジアの自然環境の保護を話し合う会議が21日、シンガポールで開かれ、専門家から、生物の多様性を守っていくためにも、各国がより真剣に地球温暖化対策に取り組むべきだという意見が相次ぎました。 これは、来年名古屋で開かれる生物の多様性の保全をめぐる国連の会議を前に、ASEAN=東南アジア諸国連合が初めて開いたもので、東南アジアや各国の政府の担当者が出席しました。初日の21日は、IPCC=「気候変動に関する政府間パネル」のメンバーを務めるスイスの専門家が、地球の気温が2度上がれば生物のおよそ30%が絶滅の危機にさらされるという予測を紹介し、出席した専門家からは、生物の多様性を守っていくためにも、温室効果ガスの排出削減など、各国がより真剣に温暖化対策に取り組むべきだという意見が相次ぎました。また東南アジアでは、開発に伴って森林などの自然環境が急速に失われた結果、貧困層の生活の糧を奪っている実態なども報告され、生物多様性の保全と開発をいかに両立していくかについて意見が交わされました。‥‥
    (2009年10月22日NHKから抜粋)

    参考
    生物多様性の損失「減速目標の達成困難」 科学者ら声明
    1.5〜2.5度上昇 動植物 30%が絶滅
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。

    「今世紀末に海面2メートル上昇」国連環境計画が報告書
    国連環境計画(UNEP)はこのほど、世界的な気候変動が従来の予測よりも進行し、今世紀末には海面が90年比で2メートル上昇するなどと分析した09年版の「気候変動科学大要」を発表した。 ‥‥
    (2009年10月20日朝日ドットコムから抜粋)
    「CO2排出は2015年までにピーク迎えるべき」、IPCC議長

    国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のラジェンドラ・パチャウリ議長は15日、パリで開かれた国際エネルギー機関の閣僚理事会で、気温上昇抑制の目標を達成するためには厳しい中期目標を設定し、2015年までに二酸化炭素(CO2)の排出ピークを迎える必要があると警告した。 ‥‥パチャウリ議長はこの目標は「かなり重大な影響なしには達成できない」とした上で、「気温上昇幅をわたしが言及した水準(2度)に抑えることを確実にするためには、世界のCO2排出量は 2015年までにピークを迎えなければならない」と述べた。
    (2009年10月16日AFPから抜粋)

    参考
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2012年までに空気中の温暖化効果ガスを減少に転じさせなければ、必ずプラス2℃を突破してしまう

    「2℃」を越えて上昇すると、気候変動が手に負えなくなり、社会や生態系が破滅的な影響を被ると予想されている。
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    70%削減で破局的事態を避けられる
    CO2の7割削減は可能です。(西岡秀三 国立環境研究所特別客員研究員)
    多くの人が石油生産の減少は温暖化対策に良いと誤解 (ピークオイル)
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    10年以内に夏の時期の北極海の氷は大半が消え、20年から30年後には完全になくなってしまう

    14日、ロンドンで記者会見したケンブリッジ大学などの研究チーム。10年以内に夏の時期の北極海の氷は大半が消え、20年から30年後には完全になくなってしまうと警告したのです。‥‥
    (2009年10月15日TBSから抜粋)

    参考
    北極の夏の氷は10年で消える? ナショナルジオグラフィック ニュース
    WWFのニュースと「地球温暖化 北極圏は今」おはよう日本9/4から抜粋

    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極海の氷、薄くなる─NASAおよびNSIDC調査
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷30年以内に消滅も 米研究チーム予測
    アイス・アルベド・フィードバック 北極振動
    海氷減少で凍土もピンチに 温暖化「悪循環」の危険も
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    4年間で北極の氷67センチ薄く 悪循環
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。

    日本近海、酸性化進む CO2溶け込み生態系に影響も

    海の生態系や漁業に将来、深刻な影響を与えると懸念されている「海洋酸性化」が、日本の近海でも進行していることが、気象庁の観測船を使った26年間の海水観測データで分かった。酸性化はハワイ沖やバミューダ諸島沖でも確認されているが、研究チームは「20年を超す連続観測で酸性化が加速しつつあることが裏付けられた」としている。‥‥
    (2009年10月14日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減

    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    経済を良くするのは市場ではなく「人」── ノーベル経済学賞

    自由市場原理が崩壊した場合の経済協調を探求した米国のエリノア・オストロム教授とオリバー・ウィリアムソン教授が、2009年のノーベル経済学賞を受賞した。 ‥‥オストロム教授は、共有財産をめぐる争いで最良の解決をもたらすものは市場の力ではなく人間であると結論付ける研究を行った。 ‥‥誰にも属していない共有財産を集団で管理すべきと唱えた学者は、オストロム教授が初めて。そして、「炭素も生物多様性も人類の共有財産」だと世界中の人々が唱えるようになった昨今では、こうした考えはますます重みを持ってきているという。 ‥‥「市場によらない非公式な協力関係がすべての人々にとってより良い解決策になる場合もあることを、オストロム教授は示してくれている」別の専門家は、この「非公式な協力関係」は、市場の失敗を、エコノミストたちの予想以上に、そして政府の介入を必要としないほどに、修正できる可能性を秘めていると語る。貧困地域をも調査対象にした同氏の研究は、ウィリアムソン教授の研究同様に、持続的な協力関係が長期的な利益をもたらすことを実証するものだ。‥‥
    (2009年10月12日AFPから抜粋)

    参考
    環境破壊による損失は年間500兆円 空気は売買できないため「適正な市場価格」を定めることができない
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    コミュニティの基盤としての社会的共通資本 ―持続可能性という共通善の実現に向けて(PDF)
    "人の手”こそ石油に代わる資源
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    貧苦にあえぐ第三世界の住民、人口増加や森林破壊、魚介類乱獲などのもたらす害について熟知している。
    日本では7人に1人の子供が経済的に困窮しており、特に一人親家庭ではOECD加盟国中では最低水準
    グローバル化によって貧困者だらけの富裕国が生み出されるかもしれない
    SD/STを使った文明の興亡の分析 (PDF)

    生物多様性の損失「減速目標の達成困難」 科学者ら声明

    生物多様性を専門とする科学者の国際組織「生物多様性科学国際協同プログラム」は11日、生物多様性条約締約国会議が02年に採択している「10年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標について「達成は困難」とする声明を発表した。すでに失われつつある生物多様性を守ることの難しさを、専門家として指摘した。  ‥‥多様性の保護と回復については、来年10月に名古屋市で開かれる第10回会議(COP10)で、数値目標設定などが議論される。 ‥‥声明によると、食料やバイオ燃料確保のため、1992年以降、米カリフォルニア州相当以上の面積の熱帯雨林が耕作地に転換されるなど、多くの開発があちこちで行われていることを指摘。人類の出現以降、生物絶滅のペースが100倍以上になっているとした上で、「生態系の変化や生物多様性の損失は加速し続けている」とした。そして、02年のCOP6で採択された10年までの目標が達成できないのは「確実」とした。 ‥‥
    (2009年10月12日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    熱帯雨林を転換したバイオ燃料用農園は気候、生物多様性に悪影響である事が確定
    大量絶滅時代の恐れ 環境省 初の生物多様性白書

    気温1度上昇で絶滅生物10%増
    地球環境の急速な悪化で、生物の絶滅速度が100倍に!
    霊長類の半分絶滅危機 予測よりはるかに深刻
    鳥類の30%が絶滅か
    地球温暖化が進むと、種は絶滅する。その後地球が冷却を始めると、生物が再び繁栄し始める。今後の気温動向は地球の大量絶滅期の気温に似たものになると予想している。
    バイオ燃料で生物絶滅加速
    ヒトを除く全霊長類の3分の1近くが絶滅の危機
    国連環境計画が「地球の6度目の絶滅が進行中だ」という内容の環境報告書を発表
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    1.5〜2.5度上昇 動植物 30%が絶滅
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か 動植物種の多くはどうやら気候変動を生き抜いていけそうもない。
    哺乳類の4分の1が絶滅の危機

    温暖化進めば‥‥真夏日2倍、熱帯夜3倍に

    地球温暖化がこのまま進むと、今世紀末には日本で真夏日が最大で2.1倍の78日に、熱帯夜は3.3倍の57日にも増える――。こんな最新予測を、文部科学省と気象庁、環境省がまとめ、9日発表した。 ‥‥今世紀末に気温が3.2度上昇した場合、洪水や土砂災害、ブナ林や砂浜の喪失、熱中症などによる日本の被害額は年間約17兆円増えると試算した。  ‥‥気候関係の試算は、最新の観測データをもとに、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次評価報告書(07年)が想定する温室効果ガスの排出見通しに応じて3パターンで計算した。IPCCが想定する最悪パターンは計算しておらず、真夏日や熱帯夜がさらに増える可能性もある。
    (2009年10月12日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    国連:気候変動の影響、予測よりも速く大きい

    温暖化ガス削減:古い原発どうするかで苦悩する電力各社

    営業運転から30年以上経過する原子炉が増えるなか、電力各社はどう対応するのか。地球温暖化ガス25%削減を内外に公約し二酸化炭素(CO2)排出が少ない原子力発電を推進している民主党政権に対し、電力各社は原発の稼働率引き上げが急務となっている。稼働率向上との関連で老朽化した原発をどうするのか、電力各社は頭を悩ませている。‥‥
    (2009年10月9日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    原発解体 〜世界の現場は警告する〜

    原発は温暖化防止に役立つか

    メタン濃度の増加、北極圏の異常高温と熱帯地域の多雨が原因

    米国海洋大気庁(NOAA)は9月25日、北極圏の異常高温と熱帯地域の多雨が原因で、この10年間ほとんどゼロに近い増加率で推移していた大気中のメタン濃度が、2007年と2008年に増加に転じた可能性が高いとする報告書をまとめた。 ‥‥メタンの増加には、北極圏における異常な温暖化、熱帯雨林の焼却、インドネシアとアマゾンにおける降水量の増加、という三つの要因が影響していると述べている。 ‥‥また、観測の結果、2007年に大気中に放出されたメタンの約2割が、バイオマスの燃焼に起因していることも分かった。さらに、北極圏の気温が過去最高を記録した2007年に、北極圏で観測されたメタン濃度は、気温の上昇と足並みをそろえるように急増していた。‥‥
    (2009年10月9日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    メタン 2007年に均衡が崩れる
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    シベリア永久凍土急速に融解
    74万年解けぬ、永久凍土発見 温暖化論争に一石
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性

    9月の世界気温、過去最高 温暖化とエルニーニョ原因

    気象庁は9日、今年9月の世界の平均気温(海面水温含む)が平年を0・37度(速報値)上回り、統計を開始した1891年以降、9月としては2005年と並び過去最高タイ記録となったと発表した。‥‥
    (2009年10月9日共同通信から抜粋)

    参考
    9月の世界の陸地表面温度、過去2番目の高さを記録

    2025年までに世界の70%が砂漠化の危機!積極的防止策を呼びかけ―国連会議
    2009年10月6日、アルゼンチンで開催されている国連砂漠化対処条約(UNCCD)の第9回締約国会議(COP9)で、ルック・ニャカジャ事務局長は「各国がこのまま積極的な砂漠化防止対策を採らなければ、2025年までに地球上の約70%の土地が干上がってしまう」と警告した。‥‥
    (2009年10月9日Record Chinaから抜粋)
    脱温暖化へ新エネ技術開発を加速 首相が計画表明

    鳩山由紀夫首相は8日、温暖化対策技術の開発や省エネ型ライフスタイルの推進を柱にした「グリーン・イノベーション(技術革新)計画」を実施すると表明した。2020年までに温暖化ガス排出を1990年比で25%減らす目標を達成するため、太陽電池などの新エネルギーの開発を加速させ、普及策にも力を入れる。新産業の創出も促し、経済と環境を両立できる低炭素社会への移行を目指す。‥‥
    (2009年10月8日日経ネットから抜粋)

    参考
    米中も枠組みづくりに貢献を=温暖化対策で直嶋経産相−IEA閣僚理
    温暖化で中国に行動要請=岡田外相

    濃度の目標を350ppm以上にすることは、サンゴ礁がない世界を受け入れることを意味する

    地球温暖化の影響で世界のサンゴ礁の喪失が加速しており、保全には大気中の二酸化炭素(CO2)濃度を現在より低くする必要があるとの報告を、ドイツ政府などの主導でつくられた国際研究グループが7日までにまとめた。  
    報告書は、サンゴ礁が水産資源の育成や高潮や台風などの災害の抑制を通じ、人類にもたらす経済的な恩恵が最大で年間1720億ドル(約15兆5500億円)に上るとの試算を紹介。温暖化で被害が拡大すれば、経済的損失も巨大になると警告した。  
    サンゴは、海水温の上昇や、大気中のCO2濃度増加に伴う海の酸性化で影響を受けやすい。報告書は、産業革命前には280ppmだった大気中のCO2濃度が現在387ppmまでになっているが、より低い濃度でサンゴに影響が出ることを示す多くのデータがあると指摘。  
    「濃度の目標を350ppm以上にすることは、サンゴ礁がない世界を受け入れることを意味する」とした。‥‥
    ( 2009年10月7日共同通信から抜粋)

    参考
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減

    日本近海、酸性化進む
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    経済同友会:「温室ガス25%削減」に協力表明

    経済同友会の桜井正光代表幹事は7日、経済産業省で直嶋正行経産相と会談し、温室効果ガスを2020年までに90年比25%削減する政府目標の実現に協力する意向を示した。これまで反対の声が強かった産業界からの協力表明は、目標達成に向けた具体策の議論に影響を与えそうだ。‥‥
    (2009年10月7日毎日jpから抜粋)

    温暖化対策の議論参加要請 直嶋経産相、経団連に

    直嶋正行経済産業相は7日午前、日本経団連の御手洗冨士夫会長と東京・大手町の経団連会館で会談し、地球温暖化対策で鳩山由紀夫首相が表明した「2020年までに1990年比で25%削減」の温室効果ガス排出削減の中期目標について「入り口でノーと言わず、ぜひ議論に参加してほしい」と要請した。 直嶋経産相は「温暖化対策をチャンスとして産業の育成をしたい。経済界からも意見をもらって進めたい」と発言。‥‥
    (2009年10月7日 産経ニュースから抜粋)

    参考
    日本が変わる:温暖化対策・閣僚委 25%削減へ検討チーム 国民負担を再試算

    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに

    英国南極局(BAS)は9月23日、BASと英国ブリストル大学の研究チームが、米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを解析し、南極とグリーンランドを覆う氷床の沿岸部で、氷河の薄化が急速に進んでいることを確認したと発表した。この内容は、英科学誌『ネイチャー』にも掲載された。‥‥
    (2009年10月6日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    南極温暖化:気候再構築により明らかに
    グリーンランド 氷の消失 温暖化でペース加速
    氷床が加速度的に溶ける
    南極大陸西部やグリーンランドの氷床が溶解した場合の影響について
    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小
    グリーンランドの氷床が急速に溶解、海面上昇への影響2倍に NGO
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析
    南極西部の氷床、溶解すれば海面上昇3メートル 研究報告
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている
    温暖化、南極大陸でも進行中
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む
    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷河流が加速
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視

    25%削減 賛成が79%に
    ‥‥鳩山総理がニューヨークで表明した2020年までに日本の二酸化炭素排出レベルを1990年との比較で25%削減するという目標について、賛成が79%に上りました。‥‥
    (2009年10月5日 JNNから抜粋)
    温暖化対策、最大年8.9兆円必要 世銀試算、海面上昇など回避

    地球温暖化による被害を防ぐための費用が、最大で年間1000億ドル(8兆9000億円)に上ることが分かった。途上国では、海面上昇や洪水多発の影響で、堤防の建設や感染症対策、食料確保策などの拡充が必要になる。対策費用の包括的な分析が出たのは初めて。‥‥
    (2009年10月5日 日経エコロミーから抜粋)

    参考
    温暖化放置なら被害年間17兆円の試算

    CO2削減「アクセル踏む」 トヨタ社長

    ‥‥豊田社長は「(政府が打ち出した目標に)ブレーキをかけるのではなく、アクセルを踏んでいく」と表明。実現に必要な策を「社内で現在、スタディー中」だと語った。“脱石油社会”の到来は避けられず「電気自動車や燃料電池車などの投入を考えざるを得ない」とし、商品化を進めるハイブリッド車だけでなくあらゆる種類の環境対応車の開発・普及を加速させる方針を強調した。
    (2009年10月2日 日経ネットから抜粋)

    参考
    日本が変わる:温暖化対策・閣僚委 25%削減へ検討チーム 国民負担を再試算

    NOAA、今夏の世界海面水温が過去最高を記録
    米国海洋大気局(NOAA)は16日、今夏6〜8月の世界の海面水温が観測記録がある1880年以来最高だったと発表した。NOAAの気候データセンターによると、 同期間の海面水温は20世紀の平均よりも0.58度高く過去最高を記録。‥‥
    (2009年10月1日気候ネットワークメ−ルマガジンから抜粋)
    NGO 温暖化対策税など提案

    鳩山総理大臣が国際公約として表明した温室効果ガスを25%削減する中期目標を実現するためには踏み込んだ新たな制度が必要だとして、環境NGOが、ガソリン1リットル当たり7円程度の「温暖化対策税」などの具体策を環境省に提案しました。‥‥
    (2009年10月1日NHKから抜粋)

    参考
    「地方環境税」を提案=暫定税率廃止の代替で−知事会
    地球温暖化対策税と国内排出量取引制度案(第1次案)気候ネットワーク
    WWFから鳩山新政権へ気候変動政策に関する5つの要請
    温暖化対策税、導入方針の日仏に注目集まる

    環境税、来年度導入目指す 環境相
    暫定税率廃止は環境税への布石 藤井裕久・財務相
    環境税は環境保全に貢献しているものへの税金の負担を軽くする

    国連報告書:気候変動の影響、予測よりも速く大きい

    国連環境計画(UNEP)は9月24日、「気候変動科学概要2009年」と題する報告書を発行した。 同報告書によると、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新報告書で示される多くの予測の上限に近づきつつあることが明らかになった。 ‥‥ 海水による二酸化炭素の吸収と海洋の酸性化との関連性やそれが貝類やサンゴ礁に与える影響、予測以上の速さの氷河の消失、数年もしくは数十年以内に後戻り不可能な閾値に到達する可能性など、指摘されている。‥‥
    (2009年9月29日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減

    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    氷河 数十年で消滅も 国連が警告
    海面上昇、氷河の影響大
    グリーンランド氷床急速溶解 海面上昇影響2倍
    アラスカの氷河、過去15年間で劇的に縮小

    CO2削減なければ2050年代半ばまでに気温4度上昇か=研究

    英国気象庁ハドレーセンターは28日、温室効果ガスの排出が現在のペースで続いた場合、世界の気温は2050年代半ばまでに4度上昇する可能性があるとする研究結果を発表した。これは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2007年に出した最悪のケースの予測シナリオを上回るペースでの気候変動を確認した、国連の報告とも重なる内容。‥‥
    (2009年9月28日ロイターから抜粋)

    参考
    2012年までに空気中の温暖化効果ガスを減少に転じさせなければ、必ずプラス2℃を突破してしまう

    「2℃」を越えて上昇すると、気候変動が手に負えなくなり、社会や生態系が破滅的な影響を被ると予想されている。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    「2℃未満」の気温上昇に抑えることを、日本政府の政策の基本として明確にしてください。
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅

    1970年代以降の温暖化の約半分は自然変動で説明できる

    20世紀後半に急速に進行したとされる地球温暖化の相当部分は、二酸化炭素(CO2)など人為的な要因とは別の自然変動として説明できる――。筑波大学のグループがこんな結論につながる研究結果をまとめた。今後の気候変動を正確に予測する上でも注目される成果だ。 ‥‥田中教授らが注目したのは、北半球の気象や気候と深い関係をもつ北極振動という大気の振動現象。北緯60度付近をはさんで、南北の気圧が、一方が平年より高いときにもう一方が低くなるというように、シーソーのように変動する。  興味深いことに、この北極振動に伴う気温変化のパターンと、近年の地球温暖化にみられる変化パターンがとてもよく似ている。 ‥‥田中教授は1970年以降の平均気温の上昇について、「CO2の増加などの要因が寄与していることは否定しない」としつつ、「1970年代以降の温暖化の約半分は自然変動で説明できる」と考えている。‥‥
    (2009年9月25日 日経産業新聞から抜粋)

    参考
    地球温暖化の4割は自然変動がもたらした
    9割が人間活動による地球温暖化が原因
    地球温暖化は本当なのか

    温暖化ガス、首相「25%削減」表明 国連サミットで演説

    鳩山由紀夫首相は22日、ニューヨーク市内で開いた国連気候変動首脳会合(気候変動サミット)に出席し、日本の温暖化ガスの中期目標について「2020年までに1990年比で言えば25%削減を目指す」と表明した。途上国や新興国の温暖化対策を後押しするため、日本の省エネ技術や資金を提供する「鳩山イニシアチブ」構想も提唱した。積極的な削減目標と支援策を掲げ、今後の国際交渉で主導権を握りたい考えだ。‥‥
    (2009年9月23日 日経ネットから抜粋)

    参考
    温室ガス削減の影響試算、首相がやり直し指示へ
    首相演説全文 まだ見ぬ未来の子どもたちのために‥‥
    鳩山演説に高い評価=欧州、国連が歓迎
    米欧などの海外メディアは世界最大の排出国・中国の胡錦濤国家主席が表明した「大規模な削減」に関心を持ったようだ。
    国際公約で25%削減、国内の影響は
    25%削減は可能であり希望だ
    温暖化対策、内外から逆風 産業界の合意形成難航も
    温暖化対策税、導入方針の日仏に注目集まる
    温暖化対策 積極関与が日本の国益

    CO2の2000倍。見過ごされた代替フロン問題

    省エネ製品を買うほど、地球温暖化のリスクが高まる――。こんな皮肉な状況が、国内で起きつつある。  ダイキン工業やパナソニック、三菱電機などエアコン大手は、9月からこんなシールを新製品に張り始めた。「家庭用エアコンには最大でCO2(温暖化ガス)3600kgに相当するフロン類が封入されています」。 ‥‥
    (2009年9月21日 日経ビジネスから抜粋)

    参考
    見逃していませんか? 地球温暖化の原因「代替フロン」政府広報
    2009年は、フロンの温室効果について再認識すべき年です。
    代替フロン:中国から大量排出 研究チーム分析

    夏の北極海氷2年続け拡大 「温暖化で消滅」説に波紋?
    2007年に観測史上最小を記録した北極海の夏の海氷が、08年に続き、今年もさらに拡大していることが人工衛星の観測で明らかになった。拡大の原因は未解明で、さまざまな要因が絡み合っているとみられる。北見工大雪氷研究室の舘山一孝助教はその謎に迫ろうと、17日からカナダ沿岸警備隊の砕氷船に乗り組んで、北極海の現地で調査を行っている。 ‥‥
    (2009年9月21日北海道新聞から抜粋)

    参考
    大油田 生産ピーク過ぎた 5年以内に供給不足
    気候変動より深刻な資源枯渇
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    長期的な夏期の海氷減少は、今後も続くとみられる

    太陽この100年で一番元気なし
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    先進国は温暖化対策ですぐ行動すべき=世銀
    世界銀行は15日、気候変動の脅威に関する報告書を公表し、先進国は地球温暖化ガスの削減に向け積極的かつ早急に取り組むべきと警告した。また、今行動を起こさなければ、増大している気候変動のコストを途上国が不均衡に負担する恐れがあるとの見解を示した。  
    報告書では、気候変動の被害に伴うコストのうち、途上国がその75─80%を負担することになると指摘。過去に多くの温暖化ガスを排出してきた先進国が、途上国の地球温暖化対策費用を負担すべき、と主張した。‥‥
    (2009年9月15日ロイターから抜粋)
    気候変動から喘息まで、劇的変化の前には共通症状がある

    世界の気候や野生生物の生息数、そして、喘息から金融市場にいたるまで、あらゆる劇的な変動の前には、同じ兆候が現れるという。オランダのWageningen 大学のMartin Schefferらの研究グループが9月初旬、「Nature」誌に発表した。 ‥‥砂漠化や気候変動、てんかんの発作など、すべてにこの「分かれ道」が見つかるという。例えば、深刻化する砂漠化では、植物は一気に死滅するわけではない。雨が降って一時的に回復したりしながら、最終的にどんな植物も生き延びられない乾燥状態に変わる。‥‥
    (2009年9月15日EOLニュースから抜粋)

    参考
    鳩山由紀夫(『成長の限界』という1冊の本で「頭を殴られた」ことが、私が政治を志すきっかけとなった。)
    「成長の限界」の標準モデル 一般の人が気づかない微妙な変化を感じ取り、将来の準備を始める
    システム原型「成長の限界」
    技術・コスト分析でわかった 温暖化対策の現実 茅陽一氏(成長の限界2 監訳者)
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ(成長の限界 著者)

    北極海:温暖化で アジア・欧州「最短航路」

    北極海のシベリア沖「北東航路」を経由し、ドイツの貨物船2隻が今月上旬、韓国・蔚山(ウルサン)からロシアのオビ川河口のヤンブルク港にたどり着いた。貨物船を運航する「ベルーガ海運」社(独北部ブレーメン)によると、北東航路の欧米商用船の航行は初めてで、地球温暖化で北極海の氷が急速に解けているため夏季の航行が可能になったという。‥‥
    (2009年9月14日 毎日新聞から抜粋)

    参考
    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小
    約十万年前以来、北極海2航路の氷消滅
    北極の温暖化急速に
    温暖化で北極圏の生態系がずたずたに
    地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

    鳩山代表、温暖化ガス中期目標「90年比25%減」表明

    民主党の鳩山由紀夫代表は7日、都内で開いたシンポジウムで講演し、日本の温暖化ガス削減の中期目標について「2020年までに1990年比25%削減を目指す」と表明した。6月に麻生太郎首相が表明した現政権の「05年比15%削減」を大きく上回る削減目標となる。 ‥‥鳩山氏は講演で25%減の目標について「マニフェスト(政権公約)に掲げており、あらゆる政策を総動員して実現を目指す決意だ」と語った。一方で中国やインドなど排出量が急増する新興国を念頭に「すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意が、我が国の約束の前提だ」とも指摘。 ‥‥現政権の目標は海外からの排出枠の購入分などを含めず、国内削減分だけを数えている。 ‥‥削減の起点を示す基準年でも、米国は「05年比」を主張している。日本が「90年比25%減」を国際公約とするには曲折も予想される。講演で鳩山氏は「意欲的な途上国に先進国は資金的、技術的に支援すべきだ」と語り、途上国支援の具体策を新政権発足後に「鳩山イニシアチブ」としてまとめることも明らかにした。
    (2009年9月7日 日経ネットから抜粋)

    参考
    "25%削減" 賛成が42%
    温暖化ガス「25%減」目標、海外排出枠も活用 民主
    今後の国際交渉をにらむ外務省幹部はプラスと受け止めている。「国内の調整は確かに大変だが、対外的には攻めの交渉材料になる。環境省や財務省との連携も準備ができている」
    経産相「極めて難しい」 環境相「高く評価」
    経団連、民主への働きかけ強化 温暖化対策などで危機感
    国民的議論踏まえ目標決定を=温室ガス削減で新政権に要望−経団連
    国連「鳩山外交」に注目 温暖化対策が試金石
    EU、民主の「温室ガス25%削減」絶賛
    経済成長を犠牲にすることなく、温暖化対策を進めることは不可能なのだろうか? 
    米エネルギー省研究:温暖化対策と経済成長は両立できる
    民主党「脱地球温暖化 戦略」PDF
    温暖化対策を経済政策の要とする各国の姿に「日本の現状は驚きを超えて危機感を禁じえない」

    G8首脳らは、気温上昇を2度未満に抑える必要性をようやく認識した。
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    2012年までに空気中の温暖化効果ガスを減少に転じさせなければ、必ずプラス2℃を突破してしまう

    「2℃」を越えて上昇すると、気候変動が手に負えなくなり、社会や生態系が破滅的な影響を被ると予想されている。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    「2℃未満」の気温上昇に抑えることを、日本政府の政策の基本として明確にしてください。
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    70%削減で破局的事態を避けられる
    CO2の7割削減は可能です。(西岡秀三 国立環境研究所特別客員研究員)

    風速80mのスーパー台風襲来? 温暖化で今世紀後半に

    地球温暖化が進むと今世紀後半、米国に大きな被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」を上回り、地上の風速が最大80メートルに達する極めて強い「スーパー台風」が日本を襲う可能性があるとの予測を、名古屋大と気象研究所(茨城県つくば市)のチームが7日までにまとめた。‥‥
    (2009年9月7日共同通信から抜粋)

    参考
    温暖化で“スーパー台風”が日本上陸

    北極の気温が過去2000年で最高に、悪循環招く=研究

    北極圏の過去10年間の気温が、地球温暖化の影響を受けて、少なくとも過去2000年で最高の水準に上がっていることが分かった。国際研究チームが3日、サイエンス誌に発表した。それによると、地球の軌道が太陽から少しずつ離れ気温が下がっていくはずの期間にも関わらず、人間が排出する二酸化炭素などの影響で、気温は逆に上昇しているという。  ‥‥研究者らは、木の年輪や沼の堆積物などの自然の中に残された記録を元に、コンピューターを使った計算で過去の気温を割り出した。北極圏の10年ごとの気温が、これほどの年月をさかのぼって調べられた大規模な研究は、今回が初めてだという。
    (2009年9月4日ロイターから抜粋)

    参考
    温暖化、氷河期到来を凌ぐ勢いで進行中
    海面上昇、今世紀末に1m超 WWF、北極の温暖化急速に

    北極圏の気温が5度上昇、記録的な水準に

    グリーンランドの氷床が急速に溶解、海面上昇への影響2倍に NGO

    国際環境保護団体「グリーンピース(Greenpeace)」によると、グリーンランドの氷床は予想以上に急速に溶けており、これが海面上昇に与える影響は過去7年で2倍に増大したという。‥‥
    (2009年9月4日AFPから抜粋)

    参考
    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    グリーンランド氷床が加速度的に溶ける

    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    グリーンランド 氷の消失 温暖化でペース加速

    多くの人が石油生産の減少は温暖化対策に良いと誤解 (ピークオイル)

    ‥‥ピークの予測は何年後ですか。
    さまざまな研究や論争を評価すれば、現状では遅くとも2020年までには訪れる。

    ‥‥多くの人が石油生産の減少は温暖化対策に良いと誤解している。現状のまま推移すれば、石油の代わりに使われるのはより多くの温室効果ガスを発生するオイルサンドや石炭液化であり、逆効果になりかねない。

    ‥‥現在の世界経済は「石油文明」と呼ばれるほど、石油に大きく依存している。対策が講じられないまま、石油生産がピークを越えて需要を満たせなくなると、価格高騰や不況にとどまらず、世界経済自体の「成長の限界」になる可能性が指摘されている。この理論への賛否は分かれ、一般的に地質学者らの科学者は支持し、エコノミストや石油企業、政府は支持していない。この説を受け入れた場合、対策をどうするのかという極めて困難な問題が生じるのも事実だ。エネルギー安全保障や地勢学的な観点からも論議を呼ぶ問題だ。
    (2009年9月3日毎日新聞から抜粋)

    参考
    大油田 生産ピーク過ぎた 5年以内に供給不足
    「世界の石油産出量、2020年にピークに」--IEAチーフ・エコノミストが警鐘
    日本はピークオイルに備えて何をしているか?
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    石油生産のピーク、地球規模で
    「石油が一番安い」というトリック
    ピークオイル.気候変動に左右されない地域づくり

    石油の次、道二つ

    海面上昇、今世紀末に1m超 WWF、北極の温暖化急速に

    北極圏では地球温暖化がこれまでの予測を上回る速度で進んでおり、今世紀末には1メートルを超える海面上昇が起こるなど、世界的に大きな影響をもたらす恐れが強いとの報告書を、環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)が2日、発表した。

    WWFは、温暖化によって永久凍土が解け、地中から温室効果ガスの二酸化炭素、メタンの放出量が増加していることを指摘。これが温暖化をさらに加速させる「悪循環」が起きている可能性があると警告した。報告書によると、北極圏では、過去20年間に世界平均の2倍近くのペースで気温が上昇、2007年はこれまでで最も平均気温が高かった。

    この結果、グリーンランドの氷床や各地の氷河の減少が進み、このままでは今世紀末の海面上昇は最大120センチに達する可能性がある。これは、同じシナリオに基づいて気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測した約20〜50センチの上昇との予測を大きく上回る。報告書は、東京や上海、バンコクなど沿岸に多数の人口が集中している都市に大きな被害をもたらすとした。‥‥
    (2009年9月2日共同通信から抜粋)

    参考
    WWFのニュースと「地球温暖化 北極圏は今」おはよう日本9/4から抜粋

    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極海の氷、薄くなる─NASAおよびNSIDC調査
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷30年以内に消滅も 米研究チーム予測
    アイス・アルベド・フィードバック 北極振動
    海氷減少で凍土もピンチに 温暖化「悪循環」の危険も
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている
    4年間で北極の氷67センチ薄く 悪循環
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    海面上昇、氷河の影響大
    シベリア永久凍土急速に融解
    74万年解けぬ、永久凍土発見 温暖化論争に一石
    気候変動は従来予測をはるかに超えるペースで進んでいる、IPCC
    メタン 2007年に均衡が崩れる
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ

    温室ガスの大企業削減率1・9% 「温暖化被害防げない」 
    トヨタ自動車や任天堂などを含む世界の大企業100社が立てている温室効果ガスの排出削減目標では、今後の削減率は年間1・9%にとどまり、地球温暖化の深刻な影響を避けるのに必要な削減率の半分でしかないとの調査結果を、機関投資家などでつくる国際調査機関が25日、発表した。「このままでは深刻な温暖化被害を招きかねない」と警告している。‥‥
    (2009年8月25日共同通信から抜粋)
    バイオ燃料向けが過去最高 米トウモロコシ

    世界最大のトウモロコシ生産国の米国で、バイオ燃料向けに使われる量が2009〜10年度、過去最高の42億ブッシェル(約1億668万トン)に上る見通しであることが22日までに分かった。前年度に比べ約15%増え、米国のトウモロコシ生産量の約3分の1、同消費量の約4割に当たる。
    米国でバイオ燃料を拡大する動きが続いていることを示し、穀物価格や食料需給に中期的な影響を与えそうだ。‥‥
    (2009年8月22日共同通信から抜粋)

    参考
    バイオエタノールへの誤解と「危機」に対する3省の思惑
    食糧穀物への影響を懸念 新技術開発まで棚上げを 国連人権委員会報告書が提言
    米国の次世代バイオ燃料計画〜トウモロコシの茎・葉・穂軸まで徹底利用〜
    バイオ燃料「食糧危機への影響は少ない」:FAOが分析
    熱帯雨林を転換したバイオ燃料用農園は気候、生物多様性に悪影響である事が確定

    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する

    異常気象の頻発が食糧危機の引き金に
    乗用車すべて電気自動車に 温暖化ガス80%削減で環境相試算

    斉藤鉄夫環境相は14日、温暖化ガスの国内排出量を2050年までに80%減らせるとの試算を正式に発表した。経済成長を実現しながら削減目標を達成する場合、環境技術を最大限普及させる必要があると強調。国内すべての火力発電所に二酸化炭素(CO2)を回収する設備を導入するといった施策が求められると指摘した。‥‥
    (2009年8月15日 日経ネットから抜粋)

    アラスカの氷河、過去15年間で劇的に縮小=米調査
    「世界の大油田、生産ピーク過ぎた」IEA研究者が警告

    国際エネルギー機関(IEA、本部・パリ)の研究者が「世界の大油田の原油生産はすでにピークを過ぎ、世界全体でも10年後にはピークを迎える」と分析していることがわかった。3日付の英紙インディペンデント(電子版)にインタビューとして掲載された。IEAの関係者が石油のピーク時期について明確に言及するのは珍しい。‥‥
    ‥‥記事によると、世界の埋蔵量の4分の3を占める800以上の油田について初めて詳細な分析をしたところ、多くが生産のピークを過ぎており、5年以内に供給不足が起きて経済に大きな影響が出る可能性があるという。
    (2009年8月3日asahi.comから抜粋)

    参考
    「世界の石油産出量、2020年にピークに」--IEAチーフ・エコノミストが警鐘
    日本はピークオイルに備えて何をしているか?
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    石油生産の減少は温暖化対策に良いと誤解
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    石油生産のピーク、地球規模で
    「石油が一番安い」というトリック
    ピークオイル.気候変動に左右されない地域づくり

    石油の次、道二つ

    地球温暖化は本当なのか 台頭する懐疑論、バスターズも

    ‥‥温暖化に対する異論はある。しかし、そこで手をこまねいては、対策が遅れてしまう。特に、気候変動のようにさまざまな要素が絡みあうものは証明が難しい。

    環境規制の大きな原則である「予防原則」は、1992年の国連環境開発会議のリオ宣言で明記され、化学物質や遺伝子組み換えなどの新技術導入の際の予防措置として取り入れられている。

    日本は、水俣病で苦い経験がある。昭和31年の水俣病の公式確認から国の「有機水銀が水俣病の原因」とする統一見解までに12年という月日がたち、対策が遅れて被害を拡大させた。‥‥
    (2009年8月2日産経ニュースから抜粋)

    参考
    朝生「激論!地球温暖化」
    懐疑派と議論 本格化
    温暖化懐疑本の流行
    「地球は当面寒冷化」ってホント?
    地球温暖化に対する懐疑論
    地球温暖化データにねつ造疑惑
    地球温暖化 懐疑論へのコメント
    1970年代以降の温暖化の約半分は自然変動で説明できる
    地球温暖化の4割は自然変動がもたらした
    9割が人間活動による地球温暖化が原因
    温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない
    人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇
    太陽この100年で一番元気なし
    太陽風、ここ50年間で最も弱く
    地球の気候当面「寒冷化」
    温暖化「太陽犯人説」を否定
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
    槌田敦「CO2温暖化説は間違っている」を読む
    温暖化懐疑論の行方
    懐疑論者の意見を信じて対策を取らず、しかし実際には人間の影響によって温暖化が実際に起こっていた場合
    大油田 生産ピーク過ぎた 5年以内に供給不足
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    「懐疑」には「健全な懐疑」と「不健全な懐疑」がある
    米大統領:温暖化対策法案への支持、懐疑派にも呼び掛け

    日本海などで水温高まり漁獲減少 国連、沿岸環境で報告書

    日本を含む各国の沿岸海域のほとんどで、過去25年ほどの間に地球温暖化による海水温度の顕著な上昇が観測され、魚の資源の減少が目立つなどとする調査報告書を国連環境計画(UNEP)が26日までにまとめた。‥‥
    (2009年7月26日共同通信から抜粋)

    参考
    95%以上で海面温度が急上昇
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海中の砂漠化進む危険
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    40年で天然海産物が無くなる 深刻な魚の激減
    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する

    雲量が減り、温暖化がますます加速

    数十年間にわたって温暖化によって雲量が減り、温暖化がますます加速していることが、太平洋北東域の新しい研究から示された。気候に対する低層雲(典型的に水滴で構成され、曇天を連想させる暗く平らな雲)の影響は、地球全体の気候変動に関する信頼性の高い予測方法を確立するうえで、最も大きな障害になっているもののひとつである。いくつかのモデルは、温暖化がこの種の曇を増加させる可能性があることを予測している。しかし雲自体は、太陽放射の入射を遮ることで「負のフィードバック」と呼ばれる冷却を生じさせている。それに対して、温暖化が低層雲を減少させれば太陽放射はもっと増え、温暖化を加速させる「正のフィードバック」効果をもたらす可能性がある。Amy Clementらは、50年にわたって肉眼と衛星機器の両方を用いて太平洋北東域上空を観察し、雲量を記録したいくつかのデータを分析した。 Clementらは、実際に低層雲が十年スケールで正のフィードバック効果を示していることを発見した。‥‥
    (2009年7月24日Scienceから抜粋)

    参考
    雲の減少が地球温暖化を促進?−米研究
    「正のフィードバック」があると「暴走」が起こる?
    フィードバックってなに?
    温暖化を加速するCO2の「悪循環」とは

    最近の急激な温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない

    ‥‥この50年、太陽活動は活発な状態が続いてきましたが、西暦900年ごろほどではありません。しかし地球の平均気温で比べると、現在のほうが0.5℃も高いのです。これは人間活動の影響だと、宮原さんは危惧しています。

    昔は現在より太陽活動が活発でも現在ほど温かくなかった
    最近の急激な温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない‥‥

    (2009年7月22日NHK地球エコ2009から抜粋)

    参考
    人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇
    太陽この100年で一番元気なし
    太陽風、ここ50年間で最も弱く
    地球の気候当面「寒冷化」
    「地球は当面寒冷化」ってホント?
    懐疑派と議論 本格化
    温暖化「太陽犯人説」を否定
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    地球の温暖化は早晩、地球の寒冷化の論議に替わる
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    強力な太陽嵐で2012年に大停電? 対抗策は
    磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念 次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。
    太陽黒点:「復活」の兆し+スパコンで再現
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    今日の宇宙天気情報

    魚の平均体重がこの30年で半減、地球温暖化の影響か 仏研究

    地球温暖化の影響で、魚の平均体重が半減し、小型の魚は欧州の魚全体の大半を占めるようになってきている。こうした研究結果が20日発行の「米科学アカデミー紀要」に発表された。フランス・リヨンの農業環境工学研究所の研究チームは、河川ならびにバルト海、北海における魚の生息数を長期間調査し、バクテリアとプランクトンについての実験も行った。その結果、それぞれの種類で過去20-30年の間に体重が平均で50%減少し、魚資源全体の平均サイズも60%小さくなっていることがわかった。具体的には、個体の一定年齢の平均サイズが縮小し、幼魚や小型種が魚全体に占める割合が増加した。研究チームによると、こうした小型化には主に気温の上昇が起因していることが実験で明確に示されているという。‥‥

    ‥‥今月初めには、スコットランドの野生のヒツジが小型化しているとの調査結果が報告されており、今回の研究を率いたMartin Daufresne氏は、「温暖化が有機体に総じて重大な影響を及ぼしている可能性がある」と指摘している。
    (2009年7月21日 AFPから抜粋)

    参考
    温暖化の影響で魚が小型化 仏の河川、バルト海で確認
    温暖化でヒツジが小さくなっていく? スコットランド
    地球温暖化の影響で鳥も小さくなっている
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海中の砂漠化進む危険
    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する

    グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積、過去800年間で最小

    デンマークのコペンハーゲン大学は7月1日、同大学ニールス・ボーア研究所の研究チームが、グリーンランドとスバールバル諸島の間の海氷面積を13世紀から現在まで再現し、現在ほど海氷面積が縮小した時代が過去になかったことを確認したと発表した。‥‥
    (2009年7月16日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    約十万年前以来、北極海2航路の氷消滅
    4年間で北極の氷67センチ薄く 悪循環

    市場が犯す大きな失敗
    ‥‥石炭の燃焼がもたらす大気汚染、酸性雨、生態系の破壊、気候変動などのコストが、石炭を掘削しそれを火力発電所に運搬するコストよりも増えてしまうのだ。こうした間接コストを計算に加えてこなかった結果、市場では多くの商品やサービスが過少に評価され、経済にゆがみが生じている。

    消費者、企業の計画担当者、政府の政策立案者、投資家など、そのいずれであろうと、私たちは経済活動の意思決定当事者として、正しい決定をするために皆市場からの情報をよりどころにしている。したがって、市場が機能し、また経済主体者としての私たちが正しい意思決定をするには、購入する製品の全部原価も含めて、市場は正しい情報を提供してくれなければならない。しかし、私たちが手にしているものは市場からの誤った情報であり、その結果、私たちは間違った意思決定をしている。しかもその間違いは、文明を脅かすほどひどいものだ。‥‥

    ‥‥市場には根本的な欠陥がある。市場は製品の製造間接コストを市場価格に盛り込んでいない。自然から受ける用益も正しく評価していない。それに、自然システムが備えている持続可能な産出枠を尊重することもない。加えて、長い先のことよりも目先を重視し、将来の世代のことを考えることはほとんどない。‥‥
    (2009年7月16日環境メールニュースから抜粋)

    参考
    環境破壊による損失は年間500兆円 空気は売買できないため「適正な市場価格」を定めることができない
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    気候変動より深刻 危機は2020年より前に到来
    外部不経済の問題点と内部化 外部不経済
    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。

    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書

    4年間で北極の氷67センチ薄く=海水温上昇で悪循環と警告−NASA

    米航空宇宙局(NASA)は7日、観測衛星「ICESat」のデータを分析した結果、北極の海氷の厚さが2004年から08年までの4年間に、約67センチ薄くなったことが分かったと発表した。
    NASAは「近年、夏場に消失した氷を冬場に補うことができなくなっている。海を覆う氷が減少すると、太陽の光はますます海に吸収され、海水温の上昇を招き、氷を溶かす悪循環に陥っている」と警告している。‥‥
    (2009年7月8日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    氷床が加速度的に溶ける
    北極海の氷、薄くなる─NASAおよびNSIDC調査
    北極の氷30年以内に消滅も 米研究チーム予測
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    北極の氷、観測史上最小規模に縮小
    北極圏の気温が5度上昇、記録的な水準に
    北極海北西部の海氷、最速ペースで減少
    アイス・アルベド・フィードバック 北極振動
    北極海から氷が消えたら?
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構

    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    世界は集団絶滅に向かって急速に突き進んでいると警告

    ‥‥IUCN(国際自然保護連合)は同報告で、世界は集団絶滅に向かって急速に突き進んでいると警告した。同団体の評価に基づく有名な「レッドリスト(Red List)」に絶滅危ぐ種として掲載されている4万4838種のうち、869種はすでに絶滅種か、野生絶滅種になったとみなしてよいという。これに近い将来に絶滅する恐れの大きい絶滅寸前種290種を加えると、合計1159種にも上る。‥‥
    ‥‥なかでも両生類は、生息環境の消滅や菌類による感染症といったリスクで、3分の1もの種が絶滅の危機にあるという。また鳥類では8種類に1種類が絶滅の危機にあり、地域別ではブラジル、インドネシア、海洋の島々などがその先陣を切っている。哺乳類ではアジアで狩猟対象となっている種を中心に、全種の4分の 1近くが同様の状況にある。‥‥
    (2009年7月3日AFPから抜粋)

    参考
    大量絶滅時代の恐れ 環境省 初の生物多様性白書

    気温1度上昇で絶滅生物10%増
    地球環境の急速な悪化で、生物の絶滅速度が100倍に!
    霊長類の半分絶滅危機 予測よりはるかに深刻
    鳥類の30%が絶滅か
    地球温暖化が進むと、種は絶滅する。その後地球が冷却を始めると、生物が再び繁栄し始める。今後の気温動向は地球の大量絶滅期の気温に似たものになると予想している。
    バイオ燃料で生物絶滅加速
    ヒトを除く全霊長類の3分の1近くが絶滅の危機
    国連環境計画が「地球の6度目の絶滅が進行中だ」という内容の環境報告書を発表
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    1.5〜2.5度上昇 動植物 30%が絶滅
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か 動植物種の多くはどうやら気候変動を生き抜いていけそうもない。
    哺乳類の4分の1が絶滅の危機

    海の熱帯林が消える 海中林は「地球上で最高の生産者」

    海の砂漠化が、地球規模で急速に進んでいる。
    沿岸の浅い海域で、コンブ、アラメ、カジメなどが生い茂っていた海中林が、地球温暖化などの環境変化によって消失する「磯焼け」と呼ばれる現象だ。日本の沿岸全域、米西海岸、豪タスマニア島など世界の海から深刻な状況が報告されている。東北大学の谷口和也名誉教授は「陸上の熱帯雨林が、ほとんど消えてしまったようなものだ」と説明する。
    光合成によって海中林で生成される有機物の量は、熱帯雨林と同等か、それよりはるかに多いという。面積では海全体の0・1%にも満たない海中林は、海全体の10%以上の生産量をもたらす「地球上で最高の生産者」なのだ。‥‥
    (2009年6月28日 産経ニュースから抜粋)

    参考
    95%以上で海面温度が急上昇

    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    「二酸化炭素が海洋を死滅させる」気象学者の予測
    日本からヒトデを運んできたのは、船のバラスト水だと思われます。世界中から資源を輸入している日本は、バラスト水の輸出大国。

    南極温暖化:気候再構築により明らかになってきた南極大陸の中心部の変化

    南極半島は、地球上で最も急速に温暖化が進んでいる場所の1つだが、大陸全体の変化が全球平均気温の明らかな上昇傾向に似ているかどうかを立証することは難しい。それは、氷床上にある測候所からの連続的な記録の大半が沿岸部のものであり、大陸内部の情報がほとんど得られないためである。1957年から 2006年にかけての南極の地表気温傾向が新たに再構築された際には、この問題がうまく回避された。この再構築は、短い期間に対してはよい空間被覆範囲をもつ衛星データと、測候所からの長い時間スケールをもつ気温記録に基づくもので、気候場の欠測データ点を見積もるアルゴリズムによって、この2つを融合させている。こうして得られた記録は、データのギャップを充てんしていく以前のものよりも信頼性が高く、全体として大陸は10年間ごとにおよそ0.1 °C暖かくなっていて、冬と春、そして西部南極大陸で、より強い温暖化が起こっていることが示唆された。
    (2009年6月22日ネイチャーから抜粋)

    参考
    グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに
    南極西部の氷床、溶解すれば海面上昇3メートル 研究報告
    温暖化、南極大陸でも進行中
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む

    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査

    CO2濃度、過去200万年で最高水準

    2009年6月に発表された研究によると、先史時代の単細胞プランクトンに含まれる化学物質を調べたところ、過去200万年間で、大気中のCO2濃度が現在ほど上昇した時代はなかったことが判明したという。‥‥

    ‥‥温暖期の平均CO2濃度は現在の平均より38%低かったことも判明した。つまり、過去210万年の歴史の中では現在ほどCO2濃度が高まったことはなく、地球温暖化の過去の事例を突き止めるには、さらに時代をさかのぼらなければならないということである。

    この新たな目標へ向けて研究意欲を燃やすホーニッシュ氏は次のように話している。「約5500万年前、深海の水温が急に8度も上昇したことが地質学的な記録から明らかになっている。調査のターゲットはこの時代だ。現在の状況に最も近い可能性があるため、この時代の様子を知ることができれば私たちの未来もかなりの精度で予測できるに違いない」。今回の研究成果は、19日発行の「Science」誌に掲載されている。 ‥‥
    (2009年6月19日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    5500万年前に急激な温暖化、発生メカニズムの解明に試み 米ハワイ大研究
    CO2と気温というのは非常によく一致。過去人類が30数万年間で経験したのはたかだか300(ppm)。この100年間でその数値をはるかに超えるCO2を人間が出してきた。
    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    「二酸化炭素が海洋を死滅させる」気象学者の予測
    CO2増加→海が酸性化→貝が溶ける
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告

    日本で利用するコピー用紙も、その20%がスマトラ島産の木材を原料としています。

    APP、野生復帰したスマトラオランウータンの森も破壊

    ‥‥スマトラに残る、数少ない自然度の高い森を伐採し、また、回復の兆しを見せるオランウータンを再び危機に陥れ、長年にわたる保護の取り組みをも、無に返そうとするAPP社の行為。‥‥

    ‥‥日本で利用するコピー用紙も、その20%がスマトラ島産の木材を原料としています。‥‥
    (2009年6月12日WWFジャパンホームページから抜粋)

    参考
    APPジャパン 前年比5倍以上の売上 ワールドビジネスサテライトから
    スマトラの希少な自然林と、地域に固有の生物種を脅している張本人がAPP社だ。同社の取引先、出資者をはじめとするビジネスパートナーは、それをしっかり認識してほしい。
    APP社がまたも乱伐!スマトラの森林が危機に
    コピー用紙はどこから来る? 自然林の破壊続けるAPP
    熱帯林破壊たっぷりのコピー用紙お使いになりますか?
    中国や日本は、パラダイス・フォレストからの違法伐採木材の最大の輸入国
    破壊的な天然林の伐採は主に、紙パルプの原料となる木材の伐採や、パームオイルを取るアブラヤシのプランテーション造成を目的に行なわれています。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い

    森の消滅が温暖化を招く
    森林破壊、世界の温室効果ガスの20%を占める
    CO2排出削減の鍵は、「森林伐採を不経済にすること」
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    今 使った紙は タスマニアの血が流されていたかもしれない。。
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について
    破壊される世界の森林─奇妙なほど戦争に似ている

    スマトラ森林破壊 Savage Earth Heart Borneo Orangutan Survival

    ニコラス・スターン氏、宇沢弘文氏に ブループラネット賞

    温暖化対策唱えた2氏に ブループラネット賞

    旭硝子財団は18日、地球環境問題の解決に貢献した研究者らに贈る「ブループラネット賞」の今年の受賞者に、地球温暖化対策の経済的分析で知られる英国のニコラス・スターン博士(63)と、早くから環境問題を経済学の観点で分析した宇沢弘文東京大名誉教授(80)を選んだと発表した。

    世界銀行上級副総裁などを歴任したスターン氏が英政府の委託で2006年にまとめた報告「スターン・レビュー」は、対策を取らなければ今後200年の温暖化による経済損失が、年間で世界のGDPの5〜20%程度に上ると指摘。早期に対策を取れば、50年までに必要な毎年の対策費用は同1%程度で済むとし、積極的な対策の必要性を強調した。

    宇沢氏は、自然環境などは社会全体で管理すべき財産だとする「社会的共通資本」の概念を1970年代に発表、環境問題の分析や解決法を示した。温暖化問題では、化石燃料への課税で二酸化炭素の排出を抑えるとともに、発展途上国の森林保全や再生可能エネルギー導入を支援する基金を創設すべきだとした。‥‥
    (2009年6月18日共同通信から抜粋)

    参考
    気候変動問題に早期に断固とした対応策をとることによるメリットは、対応しなかった場合の経済的費用をはるかに上回る
    スターン・レビュー「気候変動の経済学」の日本語版(環境省)

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。宇沢弘文
    日本の医療崩壊と後期高齢者医療制度 宇沢 弘文 東大名誉教授(PDF)
    日本は政府の自由になるお金が大きすぎて、志の低い官僚たちが好き勝手に箱物づくりなどをしてしまいます。

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    資源国の悲惨が指し示す人類の危機

    ‥‥21世紀のいまも、資源採掘のために大規模な森林破壊や環境汚染が地球上で進行している。環境破壊だけではない。資源開発は先住民の強制移住や児童労働などの人権問題も引き起こしている。そして、しばしば紛争の原因にさえなっているのだ。資源の恩恵を受けている先進工業国の人々がこの問題を直視しなければ、悲惨と危機は増幅するばかりだ。 ‥‥

    ‥‥開発に際して発生する生物多様性や遺伝資源の消滅など、環境に与えるインパクトは計り知れないにもかかわらず、それは市場メカニズムの対象にならない。そのうえ、これら地球の資源が有限ということを無視しているのだ。先進工業国あるいは新興国によって、発展途上国の枯渇性資源が収奪されたあとに残るのは、荒廃した土地と貧困である。  確かに生物多様性や環境汚染、貧困といったものに価格を付けることは難しい。そのため、このような“不都合な真実”はいまだに外部不経済とされている。これが南北間の衡平性を損ねている。同時に、将来世代に残すべき資源を使い尽くそうとしており、世代間の衡平性をも損ねているわけだ。‥‥
    (2009年6月17日 ECO JAPANから抜粋)

    「現在の排出削減目標では温暖化防げない」、独研究

    ドイツのボンで開かれていた国連気候変動枠組条約の作業部会で打ち出された温暖化ガス排出削減の中期目標では地球温暖化は防げない --- こうした研究結果が11日、英科学誌『ネイチャー』(電子版)に掲載された。

    現在のところ、安全とされる気温上昇レベルについて科学的に統一された見解はないが、2007年にノーベル平和賞を受賞したUNFCCCは、地球環境を破壊しない気温上昇レベルを産業革命以前と比較して2度以下としている。12月にデンマークのコペンハーゲンで開かれるUNFCCCの第15回締約国会議(COP15)でも、「2度以下」を基本として議論が展開される。

    だが、ドイツのポツダム気候変動研究所の研究チームによると、前週まで開かれていた会合で打ち出された中期削減目標では、気温上昇を2度以下に抑えることは不可能だという。

    現在、打ち出されている削減目標は、先進国が1990年比で2020年まで25-40%減、2050年までに同50-80%減。新興国は2020年までに同15-30%減となっている。‥‥
    (2009年6月15日AFPから抜粋)

    参考
    「2℃」を越えて上昇すると、気候変動が手に負えなくなり、社会や生態系が破滅的な影響を被ると予想されている。
    2050年にCO2半減必要、上昇2度目標 温暖化会合
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    気温2度でも高すぎる! 南極のペンギンの危機
    それでも気温は2度上昇する
    「2℃未満」の気温上昇に抑えることを、日本政府の政策の基本として明確にしてください。
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    6.4度気温上昇、生命は吹き消されてしまう
    楽観的に見てもこの10年が勝負

    危機を回避するための時間は残り5年

    週1度は「肉なしデー」を=温暖化防止でマッカートニーさん

    元ビートルズのポール・マッカートニーさんが、地球温暖化防止を目的に肉食を減らすよう呼びかける「ミート・フリー・マンデー」(月曜日は肉食をやめよう)運動に乗り出した。1週間に1度でも肉食をやめ、畜産業から発生する温室効果ガスを削減する試みだ。‥‥
    ‥‥国連食糧農業機関(FAO)によれば、食肉生産の過程で発生する温室効果ガスは、人間活動に起因する世界全体の排出量の18%を占めると見積もられる。マッカートニーさんは「温暖化対策を講じなければ、われわれの子供や孫が大変な被害に遭う」と述べた。
    (2009年6月15日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)
    P・マッカートニー、オノ・ヨーコとともに「肉なしデー」を呼びかけ
    食卓のお肉ができるまで
    菜食主義者となった場合、温室効果ガスの排出量は、肉食時のわずか7分の1
    地球を貪り食う
    P・マッカートニー、地球温暖化防止に菜食主義を呼び掛け
    温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言
    フードマイレージ 日本は群を抜いて世界ワースト1
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    2048年には海産食品資源が消滅

    イルカ猟

    生物多様性を守るパームオイルの利用はわずか1% 〜WWF、企業に需要を喚起〜

    WWFは本日、持続可能な方法で生産されたパームオイルについて、新たな数値を発表、現在市場で入手できる持続可能なパームオイルのうち、これまで取り引きされたのはわずか1%であることが明らかになった。

    この「成績不振」の改善にむけWWFは「パームオイル購入者のスコアカード」を作成、世界の主要なパームオイル関連企業を今後6ヶ月間調査する。このスコアカードは持続可能なパームオイルの支持を公約している企業に適用するもので、公約が実践されているかどうかを調査して公表する。‥‥
    (2009年6月9日WWFジャパンホームページから抜粋)

    参考
    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶―新研究
    インドネシアの木材やパームオイルの行方
    人と地球に厳しいパームオイルを避ける方法
    破壊的な天然林の伐採は主に、紙パルプの原料となる木材の伐採や、パームオイルを取るアブラヤシのプランテーション造成を目的に行なわれています。
    "緑の監獄”一度プランテーションの中に閉じ込められたら二度と外に出て行くことができない人たち
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い

    森の消滅が温暖化を招く
    CO2排出削減の鍵は、「森林伐採を不経済にすること」
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について
    破壊される世界の森林─奇妙なほど戦争に似ている

    温暖化ガス15%削減、20年目標 首相表明「国際交渉を主導」

    麻生太郎首相は10日、首相官邸で記者会見し、日本の2020年時点の温暖化ガスの中期目標を海外から購入する排出枠などを除いて05年比15%削減(1990年比8%減)にすると表明した。‥‥
    (2009年6月9日日経ネットから抜粋)

    参考
    温暖化の影響を食い止められない 国際社会の責任を果たせない 低炭素社会に変革するためには不十分

    日本の「8%削減」中期目標 このままでは国際社会から孤立する
    麻生首相が発表した「2005年比 -15%(1990年比-8%)」に対して抗議声明が続々
    日本の温暖化ガス削減目標、途上国など「数値は不十分」
    わが国にとっても、また、欧米と比較しても、極めて厳しい目標と言わざるを得ない。

    森林破壊、世界の温室効果ガスの20%を占める/国連環境計画

    国連環境計画は5日、気候変動枠組み条約の特別作業部会で、世界中で進行する森林破壊の抑制や、農業生産性の向上などにより温室効果ガスの大幅な排出削減が可能になるとした報告書を公表した。

    報告書は、熱帯の森林が、年間に推定1480万ヘクタール失われるなどした結果、大気中に放出される温室効果ガスの量は、世界の総排出量の約20%を占めると指摘。現在のペースで10年以上、熱帯の森林破壊が続ければ、2100年までに、870億〜1300億トンが排出される恐れがあるとし警告している。
    (2009年6月6日ecoolから)

    参考
    気候変動で森林のCO2排出が吸収量を上回る!?

    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶―新研究
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い

    森の消滅が温暖化を招く
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について
    アマゾン森林破壊加速 去年の3倍以上
    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    アマゾンが砂漠へ
    森の光合成が停止 温暖化が促進

    「大量絶滅時代」の恐れ、環境省が初の生物多様性白書

    来年10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約に関する国際会議(COP10)を前に、政府は2日、初の生物多様性白書をまとめた。

    熱帯雨林の伐採や地球温暖化などの影響で、地球上の生物約160万種の多様性が急速に失われつつある「大量絶滅時代」と位置づけ、生物種保護への地球規模での取り組みを訴えている。‥‥
    (2009年6月2日読売新聞から抜粋)

    参考
    気温1度上昇で絶滅生物10%増
    地球環境の急速な悪化で、生物の絶滅速度が100倍に!
    霊長類の半分絶滅危機 予測よりはるかに深刻
    鳥類の30%が絶滅か
    バイオ燃料で生物絶滅加速
    ヒトを除く全霊長類の3分の1近くが絶滅の危機
    国連環境計画が「地球の6度目の絶滅が進行中だ」という内容の環境報告書を発表
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    バイオ燃料で森林が絶滅?
    1.5〜2.5度上昇 動植物 30%が絶滅
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か 動植物種の多くはどうやら気候変動を生き抜いていけそうもない。
    哺乳類の4分の1が絶滅の危機

    永久凍土の融解は長期的脅威、CO2排出量は10億トン

    地球温暖化によって永久凍土の融解が進むと、年間10億トン単位の温暖化ガスが大気中に放出されるようになり、気候変動の脅威をいっそう加速するとの米フロリダ大(University of Florida)の研究結果が、5月27日発表された。

    かねてから、永久凍土が解けると、微生物が土壌成分を分解し二酸化炭素(CO2)に変えるため、放出されたCO2で温室効果が加速されるとの仮説は有力だ。この結果、気温が上がってさらなる永久凍土の融解を招くと懸念されている。しかし、この悪循環がいつ、どのように始まるかは明確に予測されていない。‥‥
    (2009年6月1日AFPから抜粋)

    参考
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    シベリア永久凍土急速に融解
    74万年解けぬ、永久凍土発見 温暖化論争に一石
    気候変動は従来予測をはるかに超えるペースで進んでいる、IPCC
    メタン 2007年に均衡が崩れる
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    日本の地球温暖化対策は産業界に甘すぎるのではないか

    日本の地球温暖化対策は産業界に甘すぎるのではないか――そう疑いたくなる試算がある。 ‥‥

    ‥‥主要産業の生産量を維持し、省エネの余地が少ないという前提では、産業界に求められる削減量はさほど変わらない。中期目標の削減の数値を引き上げても、産業界が自らの生産量を守る限り、家での電気の使用やマイカー利用など家計へしわ寄せがいく構図がくっきりと浮かび上がる。

    なぜ、このような結果となったか。背景には、鉄鋼をはじめ排出量の多い業界の強い働きかけがあった。

    2月10日。麻生首相が6月前半に発表する中期目標の検討委員会のワーキングチームの会合で、日本鉄鋼連盟の代表者が国立環境研究所(国環研)が示した鉄の生産量(粗鋼生産量)の推計値にかみついた。

    「そんなに下がるのはおかしい」

    鉄鋼業界の推定では、20年の生産量は過去最高水準の「1億2千万トン」。一方、国環研はそれを1300万トン下回る1億700万トンと見積もっていた。鉄連の代表者は「内需は横ばいだが、(自動車などに使われる)鋼材を中心に外需は増える」と主張。結局、10年余り先の生産量は業界の言い分が通った。

    世界経済危機を受け、今年の鉄の生産量は1億トンを割り込むとみられている。だが、経済産業省OBの宮本武史・日本鉄鋼連盟常務理事は「積極的に変える必要はない。私どもの説明がご理解いただけた」。思惑通りに生産量を確保し、もはや「勝負あった」との思いがにじむ。

    業界の言い分に沿って、生産量が決まったのは鉄鋼だけではない。排出が多いセメント、エチレン、紙などの業界も同じだ。産業界は「これ以上の省エネは難しい」とも主張した。

    検討委員会が示した六つの選択肢のうち五つは、鉄やセメントなどの生産量を変えずに目標をつくった。生産量を減らさないと達成できないのは、削減幅が最も大きい「25%減」だけだ。‥‥
    (2009年5月31日asahi.comから抜粋)

    参考
    CO2の約半分は167工場が出している
    温暖化ガス削減 4%増が「合理的」 経団連

    政治の弱腰が日本の産業をダメにする
    1990年 不利な基準年 信じている人が多い
    "乾いた雑巾"は本当か

    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない
    日本の有識者136名が「25〜40%削減」を求めるキャンペーンに賛同・応援
    90年比40%減を WWFなどが求める
    「今後30年だか40年だかのうちに、世界が滅亡してくれなかったならば、わたしたちの業界のほうが滅亡してしまうのです」(SF"時間封鎖"から)

    世紀末の日本、温暖化放置なら被害年間17兆円の試算

    世界が温暖化対策を取らなかった場合、今世紀末に日本では、新たな洪水や高潮などによる被害が年間17兆円に及ぶ恐れがある――。国立環境研究所や茨城大など国内14の研究機関が29日、そんな試算を発表した。‥‥
    (2009年5月30日読売新聞から抜粋)

    参考
    環境破壊による損失は年間500兆円 空気は売買できないため「適正な市場価格」を定めることができない
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    世界の大陸に隣接した海域、95%以上で海面温度が急上昇

    国連は20日、米国海洋大気庁(NOAA)と国連環境計画(UNEP)に基づく海洋生態系に関する報告書が発表され、地球上の大陸に隣接した64の海域のうち61の海域で、過去25年間に海面の温度が大幅に上昇していることがわかった。
    報告書では、海面温度の上昇が顕著な海域として、日本海、東シナ海を含む東アジア、北東大西洋、北太平洋、地中海などが挙げられた。
    (2009年5月29日ecoolから)

    参考
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている

    未発見の天然ガス、3割が北極圏に 米などの研究班推計

    世界でまだ発見されていない天然ガスの30%、原油の13%が北極圏にあることが、米国とデンマークの研究チームの推計で分かった。大半が開発が容易な水深500メートルより浅い海底にあり、北極海の沿岸諸国の間で争奪戦に影響する可能性がある。これまで埋蔵量はいずれも約20%と言われていた。29日付の米科学誌サイエンスに発表する。‥‥
    (2009年5月29日asahi.comから抜粋)

    参考
    北極の海では、もはや後戻りのできない変化が始まろうとしている。地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類。

    温暖化衛星 CO2観測に成功

    ‥‥人類の社会活動で排出される二酸化炭素が植物の光合成で吸収される量を上回っていることがあらためてわかったということです。‥‥
    (2009年5月29日NHKから抜粋)

    参考
    森の光合成が停止 温暖化が促進
    気候変動で森林のCO2排出が吸収量を上回る!?

    ノーベル賞受賞者ら:温暖化抑制へ「炭素予算」導入を−英でシンポ

    ノーベル賞受賞者20人を含む科学者らは28日、温暖化ガス排出量を削減するため、世界で「炭素予算」を導入する必要があるとの見解を示した。科学者らはロンドンで3日間にわたって気候変動について協議した。

    受賞者らは世界の指導者らに対し、1800年代の水準からのセ氏2度の気温上昇を抑制する条約の立案のほか、熱帯林の保護、エネルギー関連インフラの「革命」を引き起こすことを呼び掛けた。 ‥‥
    (2009年5月28日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    英国政府、炭素予算(カーボン・バジェット)を発表

    (破局まで)そんなに時間はない。来年ではなく、今年中に我々は正しい選択をしなければならない

    国連総長「低炭素へ早く行動を」 世界ビジネスサミット

    ‥‥サミットは、デンマークの国際的シンクタンク「コペンハーゲン気候評議会(CCC)」が主催。冒頭の演説で潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は「低炭素に向け早く行動を起こすことが、ビジネスにとっても有益。世界的な金融危機の時にそこまでできないという人たちがいるが、そんな近視眼的な考えは容認できない」と訴えた。

    また、温暖化対策に熱心なゴア元米副大統領も登壇し、「オバマ政権が自動車の厳しい燃費規制を全米に適用するなど、大きく前に踏み出しつつある」と米国の変化を指摘。「(破局まで)そんなに時間はない。来年ではなく、今年中に我々は正しい選択をしなければならない」と強調した。 ‥‥
    (2009年5月25日asahi.comから抜粋)

    参考
    石油セクターへの投資、景気回復に不可欠=G8エネルギー相
    「歴史的合意」とオバマ米大統領=自動車燃費規制で
    早ければ早いほど効果は高い温暖化対策
    対策を採らなければ世界のGDPの5〜20%以上の損失を被るが、対策を採れば費用は1%で済む
    楽観的に見てもこの10年が勝負 残り時間はあと5年 危機は2020年より前に到来

    日本は、本当に世界をリードする環境先進国なのでしょうか?

    私たち1人1人はなにかしら努力をしていたはずなんですが‥‥

    ‥‥国際公約を守るため、多額のお金を使って帳尻合わせに追われる日本は、本当に世界をリードする環境先進国なのでしょうか? 専門家は、

    それは完全に神話だと思いますね。温室効果ガスを削減するために、効果的な施策を何もしていない、ということがまず第一。何もしていないどころか、石炭火力をこの間どんどん増やしてきてるんですね。もうひとつは最大の目玉の自然エネルギー、これを、日本の目標値というのは、2014年までに わずかに1.63%。小数点競うような目標値なんですね。ドイツは2030年に45%、オバマ(米国)は2025年に25%というですね、文字通り桁違いの目標値をかかげている状況ですね‥‥

    ‥‥利益政治という構図を変えていかないと、あらゆる人の努力が活きてこない。

    ‥‥一番日本が先端の技術でも、意識でも、進んでると言われてたんです。このままいくとホントに先進国で一番遅れをとっちゃうんじゃないかな、非常に心配。

    ‥‥太陽光とか、スマートグリッドっていうんですけど、蓄電とネットワーク型の送配電網、こういうのは規模の経済が働くんですよ。電気自動車もそうでしょ。これが世界中で競い合っているのに、日本は完全に立ち遅れて、ずるずる地位を落としていると、産業を衰退させていると、なんとか経団連も頭を切り換えてもらわないと大変なことになると思いますね。

    ‥‥エコロジカルフットプリントといって、もうすでに地球が1.25個が持ってる資源をオーバーした生活を我々はしている、限度を超えている、 ‥‥経済と環境問題は本来ひとつ。表裏一体という観点に立って、手段ではなくて、哲学をどう示すかが、今日本に一番求められている。
    (2009年5月24日サンデーモーニング "環境先進国"日本の選択から抜粋)

    参考
    自然エネルギーの導入計画
    石炭火力発電 日本が突出して増加している
    福島の石炭火力発電に環境相がNO 「温暖化対策に影響大」
    日本のスマートグリッド導入について考えてみた

    次世代送電網「スマートグリッド」で期待される日本の電力技術
    地球の収支は大赤字! エコロジカルフットプリント
    個人の努力だけでは限界ていうの、あると思うんですよね。
    日本は政治の力が著しく弱くなっている
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    "人の手”こそ石油に代わる資源

    ‥‥手織り機で生地を作ると、機械化された工場で作るよりも、1年間で1台当たり約1tのCO2削減になります。石油を使って機械で作る代わりに、人間の力で生地を作っているわけです。

     でも、フェアトレードで手作りのものを扱うことには、もっと大きな意味があります。それは「より多くの人に収入源を提供できる」ということです。例えば、ネパールのカトマンズには、手編みのセーターを作るグループがあります。そこでは2300人の人が働いていますが、これを機械で作ると人は10分の1で済んでしまいます。

    ――あえて手作りにすることで雇用機会を10倍にし、生産者の生活を支援しているわけですね。‥‥

    ‥‥温暖化がこんなに危機的な状況になっている以上、これまでの経済のやり方がもうダメだということは、皆、分かっているはずです。もっと人と環境を中心にした、新しい経済のモデルを作っていかないといけません。既にそういう段階に入っているんです。

    英国では今、CSRプログラムとして、新しい貿易基準やモデル開発が始まりました。フェアトレード組織やNGO、政府、企業が一体となって取り組み、どういう価値観で見直していくべきかなどを検討しています。‥‥
    (2009年5月22日ECO JAPANから抜粋)

    参考
    旧式な技術に戻って生産量が減少することにより、経済成長が実現することもある

    「4%増に」‥‥ CO2削減目標、産業界から注文相次ぐ

    温室効果ガスの排出削減を目指すポスト京都議定書の国際的な協議に関連して22日、産業界から政府に対して注文が相次いだ。‥‥
    (2009年5月22日産経ニュースから抜粋)

    参考
    斉藤大臣、温暖化で業界批判「世界の先頭をきって頑張ることで低炭素化技術が進み、国際競争力が高まる。恩恵を受けるのは産業界だ」
    「7%減」軸に本格検討へ=温室ガス削減目標−政府
    温室効果ガス削減:中期目標、「7%減」案を支持−−経済同友会

    温暖化ガス削減 4%増が「合理的」 経団連
    2020年温室効果ガス目標で政府分析「EU削減値 実質は5%」
    温室効果ガス削減、政府世論調査の最多は中間案「7%減」
    経団連会長「世論調査に整合性ない」
    「この目標では、国際交渉で日本の評判を傷つけることは間違いない」と批判。駐日英大使
    "乾いた雑巾"は本当か
    1990年 不利な基準年 信じている人が多い
    日本の有識者136名が「25〜40%削減」を求めるキャンペーンに賛同・応援
    政治の弱腰が日本の産業をダメにする

    講演会:「原発は温暖化防止に役立つか」 小出・京大助教が指摘−−中京 /京都

    ◇建設・ウラン採掘・製錬・運転・処分‥‥「膨大な化石燃料消費」 国の主張は「偽りの宣伝と誤解」

    原子力は地球温暖化防止に不可欠なクリーンエネルギーだろうか? 「かつて原子力に夢をかけた」と自己紹介する京都大原子炉実験所助教(原子核工学)の小出裕章さん(59)がこのほど中京区内であった講演で、原子力発電は温暖化防止に役立つという国の主張は「偽りの宣伝と誤解」と訴えた。‥‥

    ‥‥原発は二酸化炭素排出が少ないとされる点について、原子炉建設に加えてウランの採掘・製錬・濃縮・加工から運転、放射性廃棄物の処分までを見渡せば「膨大な化石燃料を消費する」と指摘。国は青森県六ケ所村に埋める低レベル放射性廃棄物を300年間管理するとしているが、「国がどうなってるか分からないのに、誰の責任で管理するのか。ましてや高レベル廃棄物は100万年にわたる隔離が必要で、安全性も、どれだけエネルギーを要するのかも不明」と批判した。‥‥
    (2009年5月19日毎日jpから抜粋)

    参考
    地球温暖化対策で原発の新設計画が目白押し
    日本:原子力分野でイタリア支援へ
    WWFジャパンは、原発頼りの日本の温暖化政策を改めることを求める
    原発で二酸化炭素は減らせない
    原発では出力調整ができないので調整用の天然ガス火発、石油火発が必要とされ、また、事故時のバックアップとしては石炭火力も必要とされます。
    あと4年で原発約3基分の太陽電池が毎年生産へ
    世界で原発ラッシュ 温暖化対策や原油高騰背景に
    温暖化対策で日本政府提案 途上国に原発
    温暖化の解決策は原発か?
    原子力は地球温暖化抑止に貢献しない
    地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状
    原発は地球にやさしいか[温暖化防止に役立つというウソ]
    ひとたび原子力の世界へ足を踏み入れてしまった者として、科学的知識をもって原発廃絶を訴えるべきだと考えている
    原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない
    原子炉解体にかかる天文学的費用
    イギリスで原発解体に今後必要となる費用はおよそ11兆円 負の遺産を解決できないまま今世界は世界は原発の建設に舵を切り始めている
    世界初の商業原発解体作業進まず
    原子力発電 推進派が増加 現状・廃止派減少へ
    =DISCOVER EARTH=第1回エネルギー勉強会
    高速増殖炉開発の歴史は、ナトリウム技術の困難とその対策による経済的不成立を 立証し、ナトリウム炉を超えるはずの新概念の調査研究も、結局、ナトリウム炉に 帰って来てしまうだけの堂々巡りにすぎないことを示した。
    エネルギー問題に関しては、「技術が解決してくれる」という楽観的な見方もある。 しかしその場合の「技術」とは、往々にして「より複雑でより高度な技術」である。 ところが歴史は、高度な複雑化が逆に文明崩壊の引き金になることを教えている。
    世論に対して強行に政策実現できる体制が、推進派と反対派の対立を作り出し、とその狭間で地域住民の存在基盤である共同体をことごとく破壊してきたというのが日本の原子力開発の大きな流れ

    2008年のCO2濃度、観測史上過去最高に

    気象庁は19日、国内で観測している二酸化炭素(CO2)について、2008年の平均濃度が1987年の観測開始以来、過去最高だったことを発表した。‥‥
    (2009年5月19日ecoolから抜粋)

    経産省、地熱開発促進へ 温暖化対策の切り札に

    経済産業省は14日、日本が豊富に持つ純国産のクリーンエネルギーである地熱発電の開発促進を求める提言をまとめた。既存の温泉の熱水資源のほか、開発が制限される国立公園内の熱源を公園外からパイプを通して利用する開発手法に着目して開発を促す。温泉事業者の反対や採算性、自然環境との共生などの課題から足踏みしていた地熱発電の潜在力を活用したい考えだ。‥‥
    (2009年5月15日産経ニュースから抜粋)

    参考
    10年以上「地熱資源」開発ゼロの情けない状況

    地球温暖化:伝染病や貧困しのぐ公衆衛生最大の脅威−英研究者ら

    21世紀の公衆衛生における最大の脅威は地球温暖化であって、伝染病や水不足、貧困をしのぐ――。こうした調査結果を、英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の医師や気候変動の研究者らでつくるチームがまとめた。
    (2009年5日14日ブルームバーグから抜粋)

    参考
    "死に至る12の病”、温暖化の影響か

    温室効果ガス排出量増加の主要因としての人口動向

    ‥‥これまでの統計によると、人口増加の伸びと並行して経済が成長し、エネルギー消費量・温室効果ガス排出量ともに増加していることが明らかである。1800 年から2000年の200年間でエネルギー消費量は35倍、炭素排出量は20倍、世界人口は6倍に増加。国内総生産(GDP)は70倍に増えた。 ‥‥一般的に1%の人口増加に対し1%の炭素排出量増加が見られる。 ‥‥最近の世界人口調査では、ここ数十年における家族計画やリプロダクティブ・ヘルス計画への意識低下により、2000年から2005年までの人口規模が 1990年代の国連の予測を大幅に上回ったことが分かっている(図2)。国連は中位推計を段階的に見直し、1998年版の89億人を2006年版では92 億人に上方修正した。 ‥‥人口動態は、気候変動への適応策を考える上で無視し続けるべきではなく、世界のニーズを満たすには効果的な対策が必要だとする。‥‥
    (2009年4月温暖化レポートから抜粋)

    参考
    温暖化や人口増で「人類は危機に」 国連環境計画が警告
    国連、2009年の全世界の飢餓人口は10億人に

    温暖化対策で重要性増す各国の人口政策
    地球環境の悪化を食い止め、貧困をなくし、人口を安定させるために行動しなければ、子供たちの世界は経済的に衰退し、政治的にも崩壊してしまうだろう。
    地球温暖化、世界各国でのミドルクラスの急激な勃興、急速な人口増加が一気に重なったいま、この地球はきわめて不安定な時代に突入しようとしている。
    人口が増加してゆけば問題は悪化する一方
    人口の増加は避けられないし、豊かさを覚えた人間は、もう元には戻れない。さらにはいま豊かでない人間も、豊かさを求めるようになる。それを解決しなければ、われわれやその子孫に将来はない。
    世界の人口が爆発的に増えているという点については議論の余地がなく、新たなエネルギー技術の開発は、地球温暖化の問題をさておいても急務
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ
    成長の限界の標準計算グラフ

    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題

    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    米 温暖化防止へ本格始動

    アメリカ・オバマ政権は、温室効果ガスの主要な排出国16か国を集めて地球温暖化対策を話し合う会合をワシントンで開き、前のブッシュ政権とは異なって、温暖化対策で国際的な指導力を発揮していく意欲をアピールしました。‥‥
    ‥‥クリントン国務長官は「アメリカは地球温暖化対策に全面的に関与して指導力を発揮し、これまでの遅れを取り戻すつもりだ」と述べて、温暖化対策に消極的と批判されてきた前のブッシュ政権とは異なり、温室効果ガスの排出量の削減に向けた国際的な取り組みをリードしていく決意を強調しました。‥‥
    (2009年4月28日NHKから抜粋)

    参考
    温室効果ガスの総量削減、新興国に義務付け‥‥米が草案

    気候変動で森林のCO2排出が吸収量を上回る!?

    これまでCO2の吸収に寄与してきた森林が、温暖化による気候変動でダメージを受け、排出量が吸収量を上回ってくる可能性があるというショッキングな調査結果が、4月20日からニューヨークの国連本部で開催される「国連森フォーラム(UNFF)」で発表される。‥‥
    (2009年4月27日 e o l ニュースから抜粋)

    参考
    森の光合成が停止 温暖化が促進

    (成長の限界の)デニス・メドウズ氏に日本国際賞 天皇、皇后両陛下が出席

    科学技術の進歩に大きく寄与した研究者に贈られる日本国際賞(国際科学技術財団主催)の授賞式が23日、東京・国立劇場で開かれ、米国の2氏に賞が授与された。天皇、皇后両陛下が出席され、2氏と握手を交わされた。

    受賞したのは、持続可能な社会の形成を訴えてきた米ニューハンプシャー大のデニス・メドウズ名誉教授(システム政策学)‥‥メドウズ氏は「賞は、今後さらに20年、私が仕事を継続するために勇気と財源を与えてくれた」とあいさつ。
    (2009年4月23日共同通信から抜粋)

    参考
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ
    2009年日本国際賞 駐日米国臨時代理大使ジム・ズワルト氏のブログから
    成長の限界の標準計算グラフ

    システム原型「成長の限界」
    衰亡論を持った文明の生き方
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候安定と文明の期間は重なる
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    "森の国”の思想が次の経済システムを作る 安田喜憲
    地球環境の悪化を食い止め、貧困をなくし、人口を安定させるために行動しなければ、子供たちの世界は経済的に衰退し、政治的にも崩壊してしまうだろう。
    人口の増加は避けられないし、豊かさを覚えた人間は、もう元には戻れない。さらにはいま豊かでない人間も、豊かさを求めるようになる。それを解決しなければ、われわれやその子孫に将来はない。
    世界の人口が爆発的に増えているという点については議論の余地がなく、新たなエネルギー技術の開発は、地球温暖化の問題をさておいても急務
    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    日本版「緑のニューディール構想」 280万人の雇用確保

    斉藤鉄夫環境相は20日、地球温暖化対策を景気浮揚につなげる日本版「グリーン・ニューディール」構想を正式発表した。二酸化炭素(CO2)削減に取り組む企業への利子補給制度の創設などで、2020年までに環境関連市場を06年比1・7倍の120兆円規模に拡大、雇用も倍増の280万人を確保する効果を見込んでいる。‥‥
    (2009年4月20日共同通信から抜粋)

    米政府「CO2は温暖化の原因」 初めて正式に認める

    米環境保護局(EPA)は17日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを「公衆衛生や福祉への脅威」とする見解を発表した。米連邦政府が初めて、CO2などを地球温暖化の原因と正式に認め、規制を始める方針を明らかにしたもの。だが今後、産業界の反発も予想される。‥‥

    ‥‥オバマ政権は、連邦レベルの排出量取引導入を地球温暖化対策の中心とするが、関連法案の連邦議会審議の進行もにらみながら、EPAによる規制に向けた手続きを進める見通しだ。‥‥
    (2009年4月18日アサヒドットコムから抜粋)

    参考
    米国:温室効果ガスは脅威 EPA、方針転換
    オバマ大統領は「新しいエネルギー源を開発した国家が21世紀の世界をリードする。米国がその国になる」と宣言。再生可能エネルギー生産でトップとなることで、輸入石油依存からの脱却と温室効果ガス削減、数百万人の雇用創出を達成する方針を示した。

    わずか数十年間で海面が3メートル程度上昇した

    約12万年前の前回の間氷期の際、氷床の崩壊が原因で、わずか数十年間で海面が3メートル程度上昇したとする研究結果が、16日発売の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された。

    研究を主導したメキシコ国立大学(Mexico's National University)の地球科学者、ポール・ブランチョン(Paul Blanchon)氏は、今回の発見により、同じ間氷期にあたる現在においても「今後100年以内に世界規模で海岸が浸食される、人類にとって大悲劇が起きる可能性が十分にある」と指摘する。

    ‥‥最近の研究では、南極大陸西部やグリーンランドの氷床が溶解した場合の影響について、さらに警鐘が鳴らされている。これらの氷床がすべて溶解すると、世界の平均海面は最低でも13メートル上昇すると見られている。

    ‥‥これまで、前回の間氷期における海面上昇は「数千年の間に非常にゆっくりと」起きたと考えられてきたが、ブランチョン氏とドイツ・ライプニッツ海洋科学研究所(Leibniz Institute of Marine Science)の科学者らは、海面上昇の「急激な」上昇を示す新たな証拠となるサンゴの遺がいを、メキシコ・ユカタン(Yucatan)半島で偶然発見した。

    ‥‥海面の劇的な変動が12万1000年前に起こったとの結論に至った。またその際には、わずか50年間で3メートル上昇したとの数字もはじき出した。間氷期における海面の急激な変動を示した初めての証拠だという。ブランチョン氏は、「このような突然の海面上昇は氷床の崩壊だけでも起こりうる」と説明した。
    (2009年4月16日 AFPから抜粋)

    参考
    氷床が加速度的に溶ける
    南極西部の氷床、溶解すれば海面上昇3メートル 研究報告
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている
    温暖化、南極大陸でも進行中
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む

    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    グリーンランド 氷の消失 温暖化でペース加速
    今世紀末 海面上昇80センチに達する可能性も
    海面上昇は12メートルに及ぶ?
    海面上昇、氷河の影響大
    氷河 数十年で消滅も 国連が警告
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視

    日本は世界第3位の地熱資源国 10年以上も新規開発ゼロの「情けない状態」

    後手後手の日本「戦略形成」 地熱開発に見る「出遅れ」

    少資源国・日本は実は、世界第3位の地熱資源国だ。地熱資源は、太陽光や風力と並ぶCO2 排出がほとんどない再生可能なクリーンエネルギー。現在、アメリカやインドネシアでは大規模な地熱発電所の建設に全力を挙げている。

    10年以上新規開発ゼロ

    ところが、地熱資源国である日本は、この資源を地下に寝かせたままで、10年以上も新規開発ゼロの「情けない状態」(地熱研究者)という。番組はアメリカやインドネシアで勢いを増す地熱発電所建設と開発を置き去りにした日本の現状を探った。日本で今すぐ開発可能な場所に地熱発電所を建設するとすれば1300万キロワット、原子力発電所13基分の電力を取り出すことが可能という。しかし、現在稼働している地熱発電所は九州東北を中心に18か所。いずれも20年以上も前に開発されものばかり。当時は世界トップレベルだった技術も、今や継承すら難しくなっているのが現状という。‥‥
    (2009年4月16日JCASTテレビウォッチ「クローズアップ現代」から抜粋)

    温室効果ガスの70%削減で破局的事態を避けられる、米研究

    米国立大気研究センターは14日、今世紀に温室効果ガスを70%削減できれば、北極海の氷の大規模な減少などの気候変動に伴う破局的な事態を避けられる可能性があるとする研究結果を明らかにした。

    ‥‥今回の研究の中心となったNCARの研究者、ウォーレン・ワシントン氏は、もはや温暖化を止めることはできないが、大規模な温暖化ガス削減が実現すれば破局的な事態を避けられる可能性はあると話す。

    ‥‥最近の研究によると、地球の気温があと摂氏1度上昇すれば、危険な気候変動をもたらすとされる限界点に到達するとされている。

    ‥‥「今回の研究結果は、気候変動による最悪の影響を回避することができるというわずかな希望を与えるものだが、そのためには社会全体が今後数十年間で大幅に温室効果ガスの排出を削減し、今世紀中にわたってそれを続けていくことが必要だ」と語った。
    (2009年4月15日 AFPから抜粋)

    参考
    温暖化も氷河期突入も避ける方法

    「自立国債」で太陽光発電 東大前総長の未来提言

    ‥‥エコに使い途を特化した特別な国債だ。まず国債を発行して国が資金を捻出。そのお金で国が太陽光パネルを買い、家庭の屋根を借りて設置する。そして、発電された電気を売って得られる電気代を国債の償還に充てようというものだ。これだと借金が必ず回収できる上に、太陽光発電が普及するというわけだ。‥‥

    ‥‥どうしてそういうことを識者の方が発言しているにもかかわらず、実現に向かっていく道筋が見えないかなと思うと、うがった見方なのですが、いろんな産業分野にしてももちろん役人の既得権にしても、そのあたりの既得権を守ってからでないとそこに行けないという力が働いているのかなとどうしても思ってしまう。‥‥
    (2009年4月10日報道ステーションから抜粋)

    参考
    財政の負担なしに新産業を創出する「自立国債」を提案する
    参議院会議録情報 第171回国会 国際・地球温暖化問題に関する調査会 第7号

    太陽この100年で一番元気なし、黒点見えない日88%

    ‥‥太陽の活動が過去100年間で最低の水準に落ちており、活動が活発な時に現れる「黒点」が今年はほとんど観測されていないことが、米航空宇宙局(NASA)などの調べでわかった。

    地球の気候への影響が注目されるが、NASAは「地球温暖化の傾向を逆転させるほどの活動変化ではない」とみている。‥‥

    ‥‥太陽活動は11年周期で変動していることが知られ、現在は活動の極小期にあたる。NASAによると、前回の極小期の1996年に比べ、太陽の可視光の強さが0・02%、紫外線は6%それぞれ低下している。
    (2009年4月9日読売新聞から抜粋)

    参考
    温暖化は太陽活動の活発化だけでは説明できない
    人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇
    太陽風、ここ50年間で最も弱く
    温暖化「太陽犯人説」を否定
    強力な太陽嵐で2012年に大停電? 対抗策は
    磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念 次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。
    太陽黒点:「復活」の兆し+スパコンで再現
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    10世紀太陽は熱かった 温暖化人為説を支持
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
    今日の宇宙天気情報

    北極海の氷、薄くなる──NASAおよびNSIDC調査

    米航空宇宙局(NASA)、そして、同局から支援を受け、コロラド大学内に設置される米雪氷データセンター(NSIDC)は米国時間4月6日、報告書と衛星画像を共同で発表し、北極海の氷は面積が減少しているだけでなく、薄くなっていることを明らかにした。‥‥

    ‥‥「融解と凍結を毎年繰り返す薄い季節的な氷は、冬期に北極海の海氷のおよそ70%を占める。これは 1980〜1990年代の40〜50%増加している。2年以上存続するさらに厚い氷は現在、冬期の氷の10%を構成するにすぎず、30〜40%減少している」と報告書で述べている。
    (2009年4月8日CNET Japanから抜粋)

    参考
    北極の氷30年以内に消滅も 米研究チーム予測

    日本は光を取り戻せるか 太陽光発電量、日本3位転落

    ‥‥日本が太陽光発電で世界3位に転落したことが判明。温暖化対策の進展を占う再生可能エネルギー分野での日本の地盤沈下を示すもので、有効な対策を取らなければ世界の潮流から取り残されることになりかねない。‥‥
    (2009年4月7日産経ニュースから抜粋)

    参考
    シャープが生産量4位に転落
    太陽光発電、倍増も 国の補助制度が後押し

    北極の氷30年以内に消滅も 米研究チーム予測

    地球温暖化の進行で、夏の北極の海氷は2037年までにほぼ完全に消滅すると、米海洋大気局(NOAA)とワシントン大の研究チームが、3日付の米地球物理学会誌に発表した。

    07年に公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書は「21世紀後半までに消滅するとの予測がある」としたが、より早く30年以内に現実になるとの指摘だ。

    北極の海氷面積は07年9月に観測史上最小を記録、08年9月には史上2番目に小さくなった。チームがこれら最新のデータを取り入れ、IPCC報告書で使われている気候モデルで再計算したところ、37年9月にほぼ消滅するとの結果が得られた。

    夏に海が拡大することで吸収された熱が、秋以降に海から大気に放出されて気温が高くなり、それが海氷の融解を加速する現象が起きているという。‥‥
    (2009年4月4日共同通信から抜粋)

    参考
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    氷床が加速度的に溶ける
    アイス・アルベド・フィードバック 北極振動
    北極海から氷が消えたら?
    北極の氷、観測史上最小規模に縮小
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構

    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    温室効果ガス:排出削減、10年遅れたら‥‥温暖化確率15ポイント上昇──専門家指摘

    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になることが、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」報告書執筆者らの試算でわかった。2度以上の気温上昇は、地球規模で温暖化の影響が深刻化する目安。先進国で最大排出国の米国は早期の大幅削減を先送りする姿勢だが、対応の遅れが環境悪化のリスクを大きく高めることが浮き彫りにされた。‥‥
    (2009年3月30日毎日新聞から抜粋)

    参考
    気候変動問題に早期に断固とした対応策をとることによるメリットは、対応しなかった場合の経済的費用をはるかに上回る
    スターン・レビュー「気候変動の経済学」の日本語版

    ピークオイルや気候変動がもたらす影響に左右されない地域づくりを進めるコミュニティ
    ‥‥トランジション・タウンは、「ピークオイルと気候変動の課題とチャンスに対し、自分たちのコミュニティはどう対応できるか?」を考える個人が集まり、ピークオイルや気候変動がもたらす外部からの影響に左右されない地域づくりを進めるコミュニティです。町、村、市、あるいは森林や島でもトランジション・タウンになれます。‥‥
    (2009年3月29日環境メールニュースから抜粋)
    雇用200万人、需要60兆円創出 政府の成長戦略原案

    政府が4月上旬にまとめる経済成長戦略の原案が28日、明らかになった。次世代自動車への買い替え促進や、介護現場での20万人の雇用創出などを盛り込んだ。環境や健康分野に集中して投資し、今後3年間で40兆〜60兆円の需要と140万〜200万人の雇用を生み出すことを目指す。

    ‥‥省エネ・環境分野では、全国3万7千校の公立小中高校に太陽光発電の装置を取り付ける。家庭の太陽光発電で余った電力の買い取りなどもあわせ、2020年の太陽光発電量の目標を、「現在の20倍」に引き上げる。ハイブリッド車など次世代自動車の普及を促すため、買い替えに補助金を出すことも検討。環境に配慮した商品を買うとポイントがたまり、次の買い物に使える仕組みで、省エネ家電への買い替えを促進することも盛り込んだ。 ‥‥
    (2009年3月28日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    進まない温暖化対策 政府内で官邸に不満も ちょっと補助金出しても太陽光発電は普及しない
    新エネ技術開発は温暖化問題をさておいても急務
     日本企業の将来性は買いだ
    「緑の雇用」環境相提案 温暖化対策で100万人
     クリーンエネルギー技術開発、時間の競争になる
    温暖化防止と雇用増の千載一遇の大チャンス

    米国:温室効果ガスは脅威 EPA、方針転換の報告書

    米ホワイトハウスは23日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素など温室効果ガスについて、環境保護局(EPA)が「人類の健康と福祉への脅威」と結論づける報告書をホワイトハウスに提出したことを明らかにした。報告書は温室効果ガスを規制するよう求める勧告と位置づけられる。地球温暖化対策に消極的だったブッシュ前政権下で、EPAは温室効果ガスの脅威に踏み込まなかった経緯があり、大きな方針転換となった。‥‥
    (2009年3月24日毎日新聞から抜粋)

    参考
    米議会に提出された気候変動報告書は ブッシュ政権を正当化するためのでっちあげ
    (アメリカ)「人間活動が地球の平均気温を変える上で著しい要因となったか?」に対して82%の科学者がイエスと答えた。

    早めに手を打たなければ、取り返しがつかなくなる 石油元売り幹部

    ‥‥「エネルギー事業者として生き残るには、太陽光、風力発電は避けて通れない」。石油元売り幹部は新エネ分野進出の理由をそう説明する。地球温暖化防止や原油価格の高騰を受け、“脱石油”の動きはますます活発化している。新エネ分野を成長のエンジンに位置付け、「早めに手を打たなければ、取り返しがつかなくなる」(同)との危機感が各社を追い立てている。 ‥‥

    (2009年3月23日フジサンケイ ビジネスアイから抜粋)

    人類文明を救うために:あなたと私にできること レスター・R・ブラウン

    さまざまな国で講演をしていると、よく出くわす質問がある。その一つが「世界が直面している環境問題に、私たちは対処できるのか?」というものだ。「私たちは、経済の衰退と文明の崩壊を避けることができるのだろうか?」

    私は決まってこう答える。「それはあなたと私次第です。あなたと私が、この流れを変えるためにとる行動にかかっています」。つまり、政治に積極的に関わろうと。‥‥

    ‥‥私たちが、地球環境の悪化を食い止め、貧困をなくし、人口を安定させるために行動しなければ、子供たちの世界は経済的に衰退し、政治的にも崩壊してしまうだろう。‥‥

    ‥‥最優先すべき政策課題は二つある。税制を再構築することと、財政支出の優先順位を見直すことだ。‥‥

    ‥‥環境コストを負担しない企業は、短期的にはうまくいっているように見えても、長期的には崩壊するだけだということを、議員に認識してもらおう。‥‥

    ‥‥さらに「世界全体の軍事予算の1/6を文明救済のために振り向けることが、それほど高くつくことなのか?」と。‥‥

    ‥‥どんなに新しい軍事システムを構築しても、人類の安全を脅かす新たな脅威に対しては無力なことを指摘するのだ。誰かが子どもたちや孫たちのことを代弁しなければならない。彼らがこれから迎える世界こそが危険に曝されていくのだから。‥‥

    ‥‥環境問題を抱えていた古代文明に何が起こったかを知りたいのなら、ジャレド・ダイアモンドの『文明崩壊』か、ロナルド・ライトの『暴走する文明』を読むのがよいだろう。‥‥

    ‥‥今私たちが直面している課題は、規模もその緊急度合いも前代未聞だが、決して対策が取れないわけではない。手は打てるのだ。経済が衰退への道をたどっているこの世界を、経済が持続可能な形で発展する道へと軌道修正させるために、自分は何をしたいのか?‥‥

    ‥‥選ぶのは私たち──つまりあなたであり、私である。旧来の方法を踏襲し、経済を支える自然の維持システムを破壊し続け、ついには自滅にいたる経済に執着することもできる。‥‥
    (2009年3月14日 環境メールニュースから抜粋)

    参考
    衰亡論を持った文明の生き方
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    成長の限界の標準計算グラフ
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    人間の安全保障 自然の生存権 保護主義というタブー


       自爆する若者たち 人口学が警告する驚愕の未来より

    ホッキョクグマが深刻な危機に瀕したときには、人間も危機に向かっているということだ

    WWFは12日、気候変動や北極の急速な温暖化への対策を緊急にとらなければ、北極からホッキョクグマは絶滅すると警告した‥‥

    ‥‥「海氷のない所にホッキョクグマはいない。それほど単純なことだ」と説明した。‥‥

    ‥‥2020年夏季までに、ホッキョクグマの猟場となる氷が北極海から消滅するとの予測も複数ある。‥‥

    ‥‥WWFでは、ホッキョクグマが現在直面している問題は、温暖化が生態系に及ぼす影響の指標となるもので、将来、人類にも深刻な結果がもたらされることを意味すると警告。Hansson氏も、「ホッキョクグマが深刻な危機に瀕したときには、われわれ人間も危機に向かっているということだ」と語っている。
    (2009年3月14日AFPから抜粋)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    氷床が加速度的に溶ける
    北極海から氷が消えたら? ‥‥今までの社会体制が維持できないばかりか、人類の存亡を左右します。
    北極の氷、観測史上最小規模に縮小
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    温室効果ガス 大幅削減目標を EUの代表らが斉藤環境大臣と会談

    ことし12月に開かれる新たな温暖化対策をめぐる国連の会議、COP15に向けた本格的な交渉を前に、EU=ヨーロッパ連合の代表らが斉藤環境大臣と会談し、温室効果ガスの中期的な削減目標は科学的な根拠に基づいた大幅な削減目標とすることが望ましいという見解を示しました。‥‥

    ‥‥ブルシーク環境相は記者会見で「EUは2020年までに温室効果ガスを最大30%削減する目標を示しているが、他の先進国にもこれに匹敵する目標を立ててほしいと強く願っている」と述べました。
    (2009年3月14日NHKから抜粋)

    温暖化も氷河期突入も避ける方法

    デンマークのコペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所は2月11日、化石燃料燃焼による炭素排出量を抑制することで、次の氷河期突入時期を大幅に遅らせることができる可能性があると発表した。‥‥

    ‥‥世界の化石燃料使用量が2020年には20%、2050年には60%(いずれも1990年比)減っているように化石燃料を管理すれば、気温上昇は最大で現在より1℃未満となり、現在の安定した間氷期は、「これまでどおりのやり方」に比べて3倍の約50万年先まで持続することがわかった。
    (2009年3月10日日刊温暖化新聞から抜粋)

    現在も続く日本のイルカ猟

    生態系の保たれた海は、自然界の水循環を支え、二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防ぎ、私たちに豊かな海産物を提供してくれます。大型哺乳類であるクジラやイルカは、このような豊かな海のシンボルです。‥‥
    (2009年3月8日EICネットから抜粋)

    参考
    毛髪中の水銀、4倍超 捕鯨の地、和歌山・太地町民
    現在も続く日本のイルカ猟
    イルカやクジラの水銀濃度は水俣病の魚介類と比べて高い、あるいは同程度のものがたくさんあります。
    太地町との姉妹都市停止=イルカ漁に抗議で−豪ブルーム市
    イルカをクジラ肉と表記しての販売を水産庁は黙認
    海洋汚染とイルカの危機
    日本のイルカ猟

    温暖化でイヌイットは、自分たちの言葉にない生き物、イルカと出くわしている。
    ホッキョクグマに引けを取らない、イルカやクジラたちに関わる温暖化の影響
    海の神が自ら歌った謡 梟の神が自ら歌った謡
    アメリカで屠殺してる牛の数は、年間に3500万頭
    「温暖化ガス排出食」の王者は牛肉、畜産分野の約80%
    食卓のお肉ができるまで
    温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言
    フードマイレージ 日本は群を抜いて世界ワースト1
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    菜食主義者となった場合、温室効果ガスの排出量は、肉食時のわずか7分の1
    P・マッカートニー、地球温暖化防止に菜食主義を呼び掛け
    地球を貪り食う
    2048年には海産食品資源が消滅

    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    今世紀末の海面上昇が最高で80センチに達する可能性も

    世界気象機関(WMO)は25日、南極地方の温暖化の範囲がこれまで考えられていた以上に拡大し、地球の海面上昇もさらに加速する恐れがあるなどとする、両極地方の気象・環境状況に関する報告書を発表した。

    報告書は南極とグリーンランドの氷床が地球温暖化のため大きく縮小しており、今後も加速する可能性があると指摘。その結果、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測している「今世紀末までに18−59センチ」という海面上昇の幅がさらに拡大する恐れがあるとした。

    報告書作成に参加した科学者らは同日の記者会見で、今世紀末の海面上昇が最高で80センチに達する可能性もあると指摘。科学者らによると、南極のうち特に温暖化が激しいとみられている南極半島だけでなく、隣接する南極西部一帯の温暖化もハイスピードで進んでいるもよう。‥‥
    (2009年2月25日共同通信から抜粋)

    参考
    世界環境相ら、南極の気候変動を注視
    北極の海氷面積、過去最小=世界気象機関
    氷床が加速度的に溶ける
    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている
    温暖化、南極大陸でも進行中
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む

    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    グリーンランド 氷の消失 温暖化でペース加速
    海面上昇は12メートルに及ぶ?
    海面上昇、氷河の影響大
    氷河 数十年で消滅も 国連が警告
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視

    家庭の太陽光電気、2倍で購入=電力会社に10年間義務付け−経産省

    二階俊博経済産業相は24日の閣議後記者会見で、太陽光発電の利用を促進するため、一般家庭などで出る太陽光による余剰電力を10年間、電力会社に通常の2倍の価格で買い取らせる新制度を導入すると表明した。遅くとも2010年度までに実施する。‥‥
    (2009年2月24日時事ドットコムから抜粋)

    参考
    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー

    (上)懐疑派と議論 本格化

    「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」「科学者の9割は『地球温暖化』CO2犯人説はウソだと知っている」――。書店の環境問題コーナーに、刺激的なタイトルが並ぶ。二酸化炭素(CO2)の増加で地球は温暖化しているという説に対し、疑問を投げかける本だ。政府が温暖化対策を推し進めているいまになって、温暖化懐疑論が蒸し返されるのはなぜなのか。その背景を3回に分けて探る。‥‥
    (2009年2月23日 読売新聞から抜粋)

    参考
    (中)未知の領域 異なる評価
    (下)「不確か」認め 懐疑論に対抗
    「地球は当面寒冷化」ってホント?
    温暖化懐疑論の行方
    地球温暖化 懐疑論へのコメント
    槌田敦「CO2温暖化説は間違っている」を読む

    世界環境相ら、南極の気候変動を注視

    23日、米国・中国・英国・ロシア・アルジェリア・コンゴ・チェコ・フィンランド・ノルウェーおよびスウェーデンの環境相および研究者らが南極大陸沿岸に到着し、南極大陸調査の最終セッションを迎えた。‥‥

    ‥‥IPCCは、もしこのまま二酸化炭素排出量削減努力をしなければ今世紀に海水面は地球温暖化による氷解により59センチメートル上昇すると予測している。ただIPCCは予測を算出するためのデータとして南極大陸およびグリーンランドは考慮していなかったため、これらの大陸部の氷解を考慮に入れれば海水面はさらに上昇することが考えられるという。
     
    米航空宇宙局(NASA)研究者のJames Hansen氏は、「今後海水面が数メートル上昇する可能性も考えられ、その結果生じる災害は恐るべきものだ」と述べている。Hansen氏は世界各国が協調した緊急な政治的活動が必要であるとし、「地球温暖化には歯止めがかかっていない。もし今協調して行動に出なければ手遅れになるだろう」と警告している。‥‥
    (2009年2月23日IBTimesから抜粋)

    参考
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視
    温暖化、南極大陸でも進行中
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    グリーンランド 氷の消失 温暖化でペース加速
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。

    深層循環 急停止も

    ‥‥北緯76度の北極海でのこと。ネットですくい上げたこのプランクトンは、太平洋産のカイアシ類の一種。アラスカ―シベリア間のベーリング海峡から来る海水で運ばれたものだった。‥‥プランクトンは海洋生態系の変化を探るカギを握ると同時に、海水の流れを追跡する目印の役割も果たす。例年なら海氷に覆われている高緯度海域に紛れ込んだ太平洋産の生物。その存在は、北極海の奥に流れ込む暖水の流れが勢いを増していることをうかがわせた。‥‥「急激な海氷減少が今後も続き、低塩分の海水供給が増えていけば、深層水の沈み込みが急に止まってしまう可能性もある」‥‥(今から1万年前に約1000年続いた寒冷期には、深層海流が実際に止まっていたとの説が有力。当時、北米大陸を覆っていた氷河が温暖化で大西洋に崩れ落ち、これが解けて塩分が低下したためと考えられている。)
    (2009年2月16日 読売新聞から抜粋)

    参考
    海流の循環が止まってしまうと北大西洋地域は一気に寒冷化してしまう。
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    熱塩海洋循環の停滞は何をもたらすのか
    海面淡水収支と全球規模熱塩循環の関わり
    北極にも? 南極にも? なぜか235種の同一生物生息
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    1万年の安定した気候が文明を開花
    気候安定と文明の期間は重なる
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA

    「温暖化ガス排出食」の王者は牛肉、畜産分野の約80% 

    食べ物と温暖化について語るのであれば、ハンバーガーは温室効果ガス排出の「最強打者」だと、カナダの科学者チームが警告した。カナダ・ダルハウジー大学の研究によると、メニューをビーフステーキからサラダに変えるだけで、車を数日間使わなかった場合と同程度の二酸化炭素(CO2)排出を抑制できるという。‥‥
    (2009年2月16日AFPから抜粋)

    参考
    温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言
    フードマイレージ 日本は群を抜いて世界ワースト1
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    国連、2009年の全世界の飢餓人口は10億人に
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    菜食主義者となった場合、温室効果ガスの排出量は、肉食時のわずか7分の1
    P・マッカートニー、地球温暖化防止に菜食主義を呼び掛け
    地球を貪り食う
    2048年には海産食品資源が消滅
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    気候変動は従来予測をはるかに超えるペースで進んでいる、IPCC

    地球温暖化は従来予測をはるかに超えるペースで進んでいるという発表が14日、米イリノイ州シカゴで開かれた米国科学振興協会のシンポジウムで行われた。
    国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が、地球温暖化が進めば海面の上昇、砂漠の拡大、激しい嵐の発生、動植物の30%の種が絶滅するという衝撃的な報告をまとめたのはわずか1年ほど前だが、最近の研究によれば今後100年間に温暖化がもたらす影響はさらに深刻になる可能性があるという。
    ‥‥北極圏は地球上で最も急速に温暖化が進んでいるため、今後永久凍土から大気への温暖化ガスの放出が加速する恐れがある。
    ‥‥早急に対策をとらなければ、気温上昇によって今世紀末にかけて人類の手に負えない悪循環が起きる恐れがあると警告している。
    ‥‥海水温上昇と山岳部と極地方の氷河の溶解による海面上昇も従来の予測を超えるペースで進んでいると警告した。衛星写真を使った研究によれば、過去 16年間の海水面の上昇は前世紀の平均の2倍を超える勢いで進んでいるという。なかには、1年に1センチ上昇した場所もある。
    ‥‥バイオ燃料の利用が増えると燃料用作物を栽培するために森林が伐採され、温暖化が加速する恐れもあると述べた。「自動車に熱帯で生産されたバイオ燃料を使う場合、実質的には熱帯雨林を燃やして走っているのと同じというケースも多いはずです」
    (2009年2月15日AFP から抜粋)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    氷床が加速度的に溶ける
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    バイオ燃料で生物絶滅加速
    気温1度上昇で絶滅生物10%増

    オーストラリア史上最悪の森林火災

    今月7日、オーストラリア南東部、ヴィクトリア州で発生した大規模な森林火災は、これまで住宅や公共施設など、千棟以上を焼き尽くし、現在までに死者181人を出した。‥‥東京都の面積の2倍近い、およそ40万haが焼土と化し、オーストラリア史上最悪の惨事となった今回の森林火災。‥‥
    ‥‥南部の干ばつに対して、北部で頻発する大雨の被害。同じ国で起きている2つの相反する現象には地球温暖化の影響も指摘されている。「地球温暖化の影響で降水量の多い地域ではさらに降水量が増えて、乾いた地域ではさらに干ばつが悪化するでしょう」‥‥
    (2009年2月12日報道ステーションから抜粋)

    参考
    豪南東部の山火事、死者300人超の恐れ
    豪・北東部では洪水被害拡大

    6年続く干ばつ、温暖化のもたらす深刻な影響 - オーストラリア
    世界各地で寒波
    地球温暖化がもたらす極端現象(PDF)
    日本の紙によるオーストラリア森林破壊問題

    人為起源CO2温暖化説は「正しい」か?

    ‥‥そもそも世間でこれだけ騒がれている温暖化という話は科学的に「正しい」のか、という問題を取り上げたいと思います。温暖化というのは、人間が排出する二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスが大気中に増えているせいで、地球が暖まっているという話です。

    しかし、みなさんご存じと思いますが、これと全く違う説を主張する学者が一部にいて、それがまた結構人気があったりするのです。そのため、何が本当なのか、よくわからなくなっている人も少なくないようです。‥‥
    (2009年2月9日日経エコロミーから抜粋)

    参考
    温暖化懐疑本の流行

    中国で大干ばつ‥‥小麦生産地帯、建国以来の緊急対策

    中国北・中部の小麦生産地帯を中心に大規模な干ばつが広がり、被害を受けた農地の面積は5日現在で約1000万ヘクタールに達したほか、飲料水の確保にも影響を及ぼしている。

    胡錦濤・共産党総書記、温家宝首相は「あらゆる力を動員せよ」と指示、政府は1949年の建国以来、初めてとなる「第1級」(最高レベル)の緊急干ばつ対策を発動し、財政省は同日、3億元(約39億円)の緊急支出を決めた。

    6日付の中国各紙によると、干ばつは河北、河南、山東、山西、安徽省など広範な地域を襲っている。

    一帯の降水量は例年の2割から半分程度に過ぎず、各地の干ばつは「30年に1度」から「50年に1度」と言われる状況だ。北京では昨年10月26日以降、12月に1日だけ0・1ミリの雨量を観測した以外、まとまった雨は降っていない。

    被害を受けた農地のうち、約300万ヘクタールは深刻な状況にあり、8万ヘクタール近くですでに麦が枯死した。さらに、住民約429万人の飲料水や、大型の家畜約207万頭の水が不足する事態になっている。

    「第1級」の緊急対策は、「特大の干ばつが多くの省で同時発生」した際に発動されるもので、物資輸送などで国家が必要な措置を取る。ただ、気象台は、干ばつは当面続くと予測しており、今後も影響の拡大が懸念されている。胡錦濤政権は、農民の所得向上、就業増、消費促進、十分な食糧生産の確保など、農村、農業の安定化に大きな力を注いでいるが、干ばつ被害が拡大すれば、農村社会や経済に動揺が走る恐れもある。
    (2009年2月6日読売新聞から)

    参考
    中国農村 干ばつ深刻 小麦産地 43%が被害 農民の不満増大懸念
    10年以内に北京が「消失」?!水不足が都市を滅ぼす
    中国の干ばつで高まる気候変動の懸念
    <大干ばつ>100日以上降水ゼロ、懸念高まる―北京市
    記録的異常気象
    今世紀末の日本 温暖化深刻

    自然災害が20年で4倍
    『絶対あり得ない』現象が、現実に起きている

    世界各地で寒波

    米寒波 23人死亡

    北インドに寒波、犠牲者100人を超える

    中国で猛烈な寒波、北京は最高気温マイナス7度

    18年ぶりの大雪でロンドン混乱

    参考
    地球温暖化がもたらす極端現象(PDF)
    忍び寄る温暖化の兆候

    地球は温暖化しているのだろうか
    世界の年平均気温の平年差の経年変化(1891〜2008年)気象庁
    CO2と気温の関係

    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告

    地球の海洋生態系に対する酸性化の被害を防止するためには、二酸化炭素(CO2)排出を急激に減らす必要があると警告する「モナコ宣言(Monaco Declaration)」を、各国の海洋科学者ら150人以上が30日、フランス南部ニース(Nice)で発表した。

    前年10月にモナコで開かれた国際海洋シンポジウムの成果を政策立案者への提言としてまとめたもの。

    このなかで科学者らは、温室効果ガスがもたらした海水の酸性化は既にサンゴ礁の生態系に大打撃を与えており、人類にも大規模な影響を連鎖的にもたらすことになると警告。

    宣言文では、「海洋の化学的性質の近年の急激な変化と、それが数十年以内のうちに海洋生物や食物網、生物多様性、漁業などに与える深刻な影響」への深い懸念を示し、「海の酸性化は加速しており、深刻な被害が差し迫っている。この流れを食い止め、かつ反転させるための唯一の対策は、大気中の二酸化炭素量を減らすことだ」と述べている。

    さらに科学者らは、海の酸性化は人類社会にも非常に大きな影響があると警告する。海洋の食物網に影響し、漁業資源に大幅な変化をもたらし、数千万人分のタンパク質の供給や食料安全保障を脅かすことになるという。
    (2009年1月31日 AFPから)

    参考
    モナコ宣言(英語・PDF)
    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    海中の砂漠化進む危険
    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    地球温暖化はもう止められない、気象学の世界的権威が新論文

    温室効果ガスの抑制や排出削減に成功したとして、地球温暖化は避けられないとする従来の考え方とはまったく異なる論文を気象学の世界的権威のスーザン・ソロモン博士が米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載。地球温暖化を防ぐためには温室効果ガスの削減が必要とするこれまでの考え方をきっぱりと切り捨てた異例の内容の論文が大きな反響を呼ぶところとなっている。

    この論文発表を行ったのはオゾンホールなどの気象学研究分野の世界的権威の一人でアメリカ国家科学賞、ノーベル平和賞(IPCC第1作業部会議長としてアル・ゴア氏と共同受賞)、フランス科学アカデミー最高賞などの世界中の最高権威をを総なめにしてきたスーザン・ソロモン(Susan Solomon)博士を中心とする米海洋大気局(NOAA)の研究グループ。

    研究グループはPNASに掲載した論文の中で、温室効果ガスによる地球温暖化問題は、公害問題におけるスモッグなどと同じように排出抑制をすれば解決することが可能だと考えられている、とした上で、メタンガスや亜酸化窒素などの温室効果ガスの場合は排出抑制を行うことで地球全体の温暖化の抑制を行うことが可能だが、温室効果ガスの大部分を占める二酸化炭素(CO2)の場合、地球の惑星環境に対しては既に回復可能な限度を超えてしまっているとしている。

    研究グループによると地球の惑星環境では、海洋が惑星の過剰な熱を吸収する役割を果たしているが、地球温暖化のため北極の氷はもはや回復不可能なレベルにまで融解のプロセスが進行してきており、現時点で例え、CO2排出量をゼロに抑えることができたとしても既に回復限度を超えてしたった北極の氷の融解のプロセスを食い止めることはできず、北極の氷が完全に融解すれば、海洋がより一層の熱を吸収することにより更に、地球温暖化が進行するだろうと述べている。

    その上で、現在進行中の地球温暖化のプロセスは遅々として、だが、確実に、あと少なくとも数100年から1000年は継続するだろうとしている。

    研究グループのリーダーとなるソロモン博士はIPCC第1作業部会議長としてこれまでは地球温暖化抑制には温暖化ガスの排出量削減が不可欠だと主張してきた。
    (2009年1月29日technobahnから)

    参考
    温暖化も氷河期突入も避ける方法

    西暦 2450 年までの地球温暖化を地球シミュレータで予測(PDF)
    【解説映像】 地球温暖化シミュレーション

    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える、デンマーク研究

    地球温暖化の影響で、海洋生物が生息しない「デッドゾーン」と呼ばれる酸欠海域が増える可能性を指摘したデンマークの研究結果が25日、英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)」電子版に掲載された。

    デンマーク技術大学(Technical University of Denmark)の科学者らが、二酸化炭素(CO2)濃度の変化を中心に、地球における今後10万年の気候変化のシミュレーションを行ったところ、CO2濃度は2100年までに、最低でも現在のおよそ2倍の549ppm、最悪の場合は現在の3倍の1168ppmまで上昇すると予測された。

    気温についても、産業革命前と比較して摂氏2〜4度、最悪の場合は摂氏5〜7度も上昇する。これによって海中の水温も上昇し、海洋循環の速度が低下。その結果、海中酸素濃度が低下し、魚類や海洋生物が生息できない「デッドゾーン」が誕生する。こうして生まれた「デッドゾーン」は、少なくとも1500年から2000年間は存在し続けることになるという。‥‥
    (2009年1月26日AFPから抜粋)

    参考
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    気温1度上昇で絶滅生物10%増 温暖化対策に自然保護提言

    平均気温が1度高くなるごとに絶滅の危機にひんする生物種の数が10%ずつ増え、今後30年間に東南アジアのサンゴ礁の88%が失われる可能性があるなど、地球温暖化が生物多様性に大きな悪影響を及ぼすとする報告書原案を、生物多様性条約の専門委員会が25日までにまとめた。

    報告書原案は「世界中にある熱帯林が(焼き畑などによって)破壊されれば、今後100年間に4000億トンの二酸化炭素(CO2)が大気中に放出され、世界の平均気温が0・6度上昇する」と、温暖化対策としての自然保護の重要性を強調。森林保護や自然再生を進めれば、温暖化対策と生物保護を両立できると指摘した。‥‥

    ‥‥報告書原案によると、温暖化で大地などの乾燥が進み、南米・アマゾンの熱帯林が減少したり、東南アジアなどの泥炭湿地や北極の永久凍土の生態系が破壊され、土壌から大量の温室効果ガスが放出されたりする。これが温暖化をさらに進める悪循環が起きる危険も指摘した。
    (2009年1月25日共同通信から抜粋)

    参考
    バイオ燃料用農園は気候、生物多様性に悪影響
    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶―新研究
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い

    森の消滅が温暖化を招く
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について
    野生生物 20年で40%減った
    鳥類の30%が絶滅か
    アマゾン森林破壊加速 去年の3倍以上
    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    アマゾンが砂漠へ
    森の光合成が停止 温暖化が促進
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    1,000倍から1万倍の速さで種が減少している
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か

    霊長類の約3分の1が絶滅の危機
    霊長類の半分絶滅危機 予測よりはるかに深刻
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    生命は吹き消されてしまう
    1.5〜2.5度上昇 動植物 30%が絶滅

    温暖化、南極大陸でも進行中と 米研究

    地球の温暖化が問題視される中、これまでは気温が上昇していないと考えられていた南極東部や内陸部でも、過去50年で気温が上昇しており、温暖化が進行中だと、米国の研究チームが22日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

    米ワシントン大学などの研究チームは、地上ならびに人工衛星データなどを解析し、1957年から50年間の何力大陸の気温を調査。その結果、大陸西部では10年で、0.17℃ずつ上昇。東部でも10年で0.1℃の割合で上昇していた。

    南極大陸全体では、10年で0.12℃上昇しており、地球全体の傾向と大きな違いはなかった。
    (2009年1月22日CNNから)

    参考
    南極の氷の体積も少なくなっている

    南極の棚氷が崩壊の危機
    IPCC 南極、グリーンランドの影響入れず
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む

    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    日本版グリーン・ニュー・ディールのアイデア募集中! 環境省

    諸外国の動き
    潘基文国際連合事務総長は昨年12月のCOP14(国連気候変動枠組条約第14回締約国会議)において「経済危機が拡大する今、緑の成長が数百万人の雇用を創出する」と発言しました。

    オバマ次期アメリカ大統領も、自らの政権構想の中で「グリーンジョブ」と題し、再生可能エネルギー等への投資を通じた雇用創出を提示しました。

    その他にもドイツ、フランス、イギリス、韓国、中国など多くの国において、世界同時金融危機に伴う経済不況から脱却するため、環境対策・エネルギー対策を景気対策・雇用対策の柱と位置付けたいわゆる「グリーン・ニュー・ディール」として、同様の検討・提案が行われています。

    アイデア・ご意見の募集
    環境保全を通じて景気浮揚や雇用創出が期待できるアイデア・御意見を広く募集いたします。お寄せいただいたアイデア・ご意見は、「緑の経済と社会の変革」の検討に当たって随時参考にさせていただきます。

    募集期間:
    平成21年2月16日(月)まで

    環境省ホームページから抜粋

    参考
    環境相が省エネ政策を意見交換 緑のニューディール

    「緑の雇用」環境相提案 温暖化対策で100万人
    温暖化防止と雇用増の千載一遇の大チャンス
    グリーン経済へ転換の好機

    進まない温暖化対策 政府内で官邸に不満も

    首相官邸の地球温暖化対策への取り組みに、政府内から不満の声が出ている。温暖化対策の推進役を果たしてきた関係4閣僚会合も、昨年9月の政権発足以降1回しか開かれず、2020年ごろまでに温室効果ガスをどれだけ削減するかという中期目標の設定もめどが立っていない。京都議定書に続く国際枠組みづくりで「日本が埋没しかねない」(外務省筋)との危機感が強まっている。

    麻生太郎首相は新たな枠組みづくりに関し「米国、中国、インドなど全員参加を目指してリーダーシップを発揮したい」と積極的な取り組みへの意欲を強調している。

    しかし官邸は景気・雇用対策などに追われて温暖化対策の具体的な指示を出せず、外務、環境両省の担当幹部は首相と面会する日程がとれないのが実態。関係筋によると、環境相、経済産業相、外相、官房長官による昨年の4閣僚会合も河村建夫官房長官に対する説明にとどまり、実質協議に入れなかったという。
    (2009年1月17日共同通信から)

    参考
    「グローバル・グリーン・ニューディール」の大変革の波に飲み込まれ、日本は一気に置き去りになってしまうのではないか。

    今のままでは日本ではちょっとくらい補助金を出しても、たぶん太陽光発電は普及しない

    ‥‥環境省主導でまとめたものを具体化しようとすると、財務省、あるいは国交省のやり方にひっかかる、また地方自治体の行政執行の壁にぶつかって、結果として、去年よりは手厚い補助金にはなったけれども、それは補助金どまりで効果としてはよくわからなかったね、というふうになるのが一番心配されますね。‥‥

    ‥‥今のままでは日本ではちょっとくらい補助金を出しても、たぶん太陽光発電は普及しないと思うんですね。‥‥

    ‥‥やっばり最後はグラウンドデザインにつきるんです‥‥
    (2009年1月12日ワールドビジネスサテライトから抜粋)

    参考
    「緑の雇用」環境相提案 温暖化対策で100万人
    「オバマ大統領」の登場からエネルギーシステムの変革を考える
    「グローバル・グリーン・ニューディール」の大変革の波に飲み込まれ、日本は一気に置き去りになってしまうのではないか。

    新たなエネルギー技術の開発は、地球温暖化の問題をさておいても急務

    ‥‥「“石油の独裁支配”を終わらせ、気候変動やエネルギー危機を緩和し、生物の多様性が失われている状況を劇的に転換するようなエネルギー革新を主導するチャンスは、どの国にもある。これからは、こうした技術を持っている国こそが、国土やエネルギー、気象、経済面での安全を手に入れ、さらに世界中の敬意を一身に集めることができるだろう」と語り、最も革新的なエネルギー技術企業が米国に育たなければ、子孫たちに良好な生活環境を残すことができなくなると警告した。

    デール氏によると、1960年代の宇宙開発プログラムや1940年代のマンハッタン計画(原爆開発プログラム)に匹敵する規模の環境エネルギー開発計画を推進するよう米国政府に求める声もあるという。

    米国内では、今なお「地球温暖化」説を疑問視する声が少なくなく、同委員会にもそうした立場を採るメンバーがいる。ただ、世界の人口が爆発的に増えているという点については議論の余地がなく、各国で急増する中間層が米国市民と同じように商品やエネルギーを消費したいと望んでいることへの危機感も募っている。フリードマン氏はこの点を踏まえ、新たなエネルギー技術の開発は、地球温暖化の問題をさておいても急務になっていると強調した。
    (2009年1月8日Computerworldから抜粋)

    参考
    トーマス・フリードマンの「地球解剖」第2弾
    クリーンエネルギー技術開発、時間の競争になる
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    気候変動より深刻 危機は2020年より前に到来
    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。
    グリーン経済へ転換の好機

    日本企業の将来性は買いだ

    ‥‥われわれは株価や相場の予想はしないが、「世界がこれからも成長していく」ことは予想できる。地球上には67億人の人口がいて、それが豊かになりたいと思って頑張っている。その人口が、2050年には91億〜100億人に増えるといわれている。

    人口がどんどん増え、豊かな人たちもどんどん増える。なおかつ、豊かになりたい予備軍もたくさんいる。その過程でエネルギーや工業原材料などの不足が発生する、ということは明らかだ。それを誰が供給するか、ということを考えれば、自然にその供給源が投資対象になってくる。

    私は30年以上にわたって、「代替エネルギー」「食料」「環境」「工業原材料」「水」という五大テーマを追いかけてきた。いずれも地球規模でニーズが高まるだろう、という判断からだ。

    この五大テーマは、アル・ゴアによる『不都合な真実』が世界的な話題を呼んだ昨年あたりから急激に脚光を浴びたが、実際には30年以上前から議論の対象になっていた。1972年にローマクラブが『成長の限界』という報告書を発表し、現在のまま人口増加や環境破壊が続けば、人類の成長は100年以内に限界に達する、と警鐘を鳴らした。しかし、現実にはそれからも世界経済は成長を続けてきたわけで、「限界といいながら、実際には成長しているではないか」という声に覆い隠され、真剣な討議がされなかったのである。

    だが今後、人口の増加は避けられないし、豊かさを覚えた人間は、もう元には戻れない。さらにはいま豊かでない人間も、豊かさを求めるようになる。そうなれば、エネルギーや水や原材料のニーズはますます高まり、それに伴う環境の悪化も避けては通れない。それを解決しなければ、われわれやその子孫に将来はない。

    そして、それらのニーズにしっかり応えられるだけの力をもっているのが日本企業なのだ。わが国には世界の成長に乗りながら、世界の成長自体を下支えできるポテンシャルをもった企業がたくさん存在している。高度な技術力と安く大量に製造する工業生産力、それらを支える工業インフラの三点セットをもっているのだ。とりわけ製造業の立ち位置は、もう素晴らしい、という以外にはない。それがたまたまサブプライム危機の煽りを食らって安くなっている。‥‥
    (2009年1月7日 どうなる! 日本と世界の経済/PHP研究所刊「日本企業の将来性は買いだ」 から抜粋)

    参考
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ
    (成長の限界の)デニス・メドウズ氏に日本国際賞 天皇、皇后両陛下が出席
    成長の限界の標準計算グラフ
    衰亡論を持った文明の生き方
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候安定と文明の期間は重なる
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    "森の国”の思想が次の経済システムを作る 安田喜憲
    人類文明を救うために
    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。

    「緑の雇用」環境相が提案 温暖化対策で100万人

    斉藤環境相は6日、米国のオバマ次期大統領が提唱する「グリーン・ニューディール(緑の内需)」政策の日本版として、地球温暖化対策への投資を広げることで新たに100万人規模の雇用を創出する構想の策定に乗り出す考えを明らかにした。麻生首相に同日報告し、了解を得た。3月までに具体策をまとめる。

    環境ビジネスの市場規模は06年には70兆円にのぼり、140万人の雇用を生み出している。環境相は、これを2015年までに100兆円、220万人に拡大させようと、省エネ設備を導入する企業への無利子融資制度の創設や、公共施設への太陽光発電の導入などを行っていく案を首相に説明した。

    これに対し、首相は「日本の社会のあり方を根底から変えるような提案をすべきだ」と構想を広げるよう指示。今後、森林や自然エネルギー、水資源などを所管する他省庁の意見を踏まえて、雇用効果を上積みし、具体策を詰めることにした。国民からもアイデアを募るという。

    環境相は記者会見し、「現在の経済危機の克服と、人類が生き残っていくための低炭素社会づくりを一緒にやるチャンスになる」と強調した。

    温暖化対策を景気回復の起爆剤とするグリーン・ニューディール政策を巡っては、オバマ氏が今後10年間で再生可能エネルギーなどに1500億ドルを投資し、500万人の新規雇用を創出する政策を掲げている。国内でも、民主党が250万人の雇用創出、公明党が今後3年間で10兆円規模の環境エネルギー投資を掲げるなど、同様の構想を打ち出す動きが相次いでいる。
    (2009年1月7日asahi.comから)

    参考
    グリーン経済へ転換の好機
    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。

    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    「脱温暖化」で250万人に雇用を 民主党
    日本は温暖化対策の世界市場をリードする
    セーフティネットを張って生活を安心させたほうが、人々が能力を発揮する
    格差なき成長は可能だ サンデープロジェクト

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?

    クリーンエネルギー技術開発と、過剰債務是正プロセスの時間の競争になる

    今アメリカで起きてることはですね、4兆ドルの過剰債務を解消するという過程に入ってると思うんですね。それはおそらく5年間くらいで解消するという圧力が働くと思いますので、そうすると5年以内にクリーンエネルギーの技術が開発されて、ガソリンエンジンに置き換わっていくということができれば、持続的に景気が回復できると思いますけれども、おそらく技術開発の期間と、それから過剰債務の是正プロセスの時間の競争になると思うんですね。‥‥水野和夫(三菱UFJ証券チーフエコノミスト)
    (2009年1月1日朝まで生テレビから抜粋)

    参考
    グリーン経済へ転換の好機

    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。

    温暖化防止と雇用を増やさなくてはならない世界の経済情勢が一致した千載一遇の大チャンス
    • CO2の7割削減は可能です。(西岡秀三 国立環境研究所特別客員研究員)
    • CO2の7割削減はCO2を減らすほうが得するグリーン税制も不可欠。(植田和弘 京都大学教授)
    • 日本の電力は100%自然エネルギーに変えられます。(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長)
    • 石油というのは必ず戦争と双子で、石油の陰に戦争、戦争の影に石油があったのですが、太陽をめぐる戦争はない、ということですね。これが非常に大事なことだと思います。(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長)
    • 自然エネルギーの開発にはメリットがあります。今 私たちが直面している金融危機を乗り越えるための新たな雇用を生み出せるのです。しかも化石燃料や原子力の開発と比べてはるかに多くの雇用が生まれます。‥‥温暖化を避けるために私たちがとるべき方向と、雇用を大幅に増やさなくてはならないという世界の今の経済情勢が一致したのです。これはまさに千載一遇の大チャンスなのです。(レスター・ブラウン アースポリシー研究所所長)
      (2008年12月29日NHK SAVE THE FUTUREから抜粋)

    参考
    グリーン経済へ転換の好機

    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。

    気候カタストロフィ、急激な気候変動に関する米国政府編集のレポート

    気候カタストロフィ、急激な気候変動に関する米国政府編集のレポートが12月15日に公表されています。‥‥

    ‥‥この評価は米国地質調査所USGSが主導して、連邦政府と学会の気候研究者が著し、米国気候変動科学プログラムが、NOAAとNSFの協力の下に発行した。
    公表された科学文献を評価したこの報告書では、今世紀の地球温暖化の結果起こる急激な気候変動について以下のように述べている。

    *気候モデルのシミュレーションと観測によると、、21世紀には急速で持続的な9月の北極海の氷の消失が起こる。

    *米国南西部は、急激な干ばつ期間の増加がすでに始まっているかもしれない。

    *地球の気候システムにとって重要な影響を及ぼす、大西洋の上層の北向きの海流が約25-30%低下することはかなり起こりうる。しかしこの大循環が崩壊するとか、21世紀の間に急激に減少するということは非常にありそうにない。

    *急激な海面上昇は起こりうるものの、現在の気候モデルの能力不足のため、予測量はかなり不確実である。

    *強力な温室効果ガスであるメタンの地表から大気への急激な放出はありそうにない。しかしメタンの排出率の上昇はかなり起こりうる。

     この研究の位置づけ
    ”多くの研究者が今では、自然のシステムにおける急激な大災害のスイッチが入り、現在の定常的な地球気温の上昇を破裂させるかもしれない可能性を認めている。
     しかし、そのような劇的な新たな状態へジャンプする「ティッピング・ポイント」の確率とタイミングについては論争がある。
     新たな報告書では、21世紀における4つの個別の脅威に関する最新の公表された知見を統合している。‥‥

    ‥‥分かったこと
    ”研究者たちによれば、IPCCによる2100年における海面上昇2フィートの最大値は越えるかもしれない。なぜならば新たなデータは極域の(陸地の)氷床の融解が加速していることを示しているためである。
    とりわけ、南極の氷床は全体の質量が減少しているという良質なデータがある。
    また、報告書によれば、もし最近の極域の氷が予測を超えて溶けている状態が続くならば、海面は急激に上昇し、また米国の西部の干ばつが恒久的なこの地域の乾燥化の始まりでありうるとしている。”
    (2008年12月29日温暖化いろいろから抜粋)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    氷床が加速度的に溶ける
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    南極の氷の体積も少なくなっている
    南極の棚氷が崩壊の危機
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極棚氷、大規模崩壊が進む

    減少が著しい南極大陸の氷
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    氷河 数十年で消滅も 国連が警告

    太陽光発電補助金の募集開始=来年1月13日から−エネ庁

    資源エネルギー庁は24日、個人住宅に設置する太陽光発電システムの補助金申請を来年1月13日から受け付けると発表した。2009年度末までに約12万戸分を補助する計画。
     各都道府県ごとに指定した財団法人や民間非営利団体(NPO)が受付窓口となる。同庁によると、市町村など自治体独自の補助制度と併用すると、最大で半額程度を賄うことも可能だという。
     補助は機器を設置する予定の個人が対象で、10年以上のメーカー保証や設置費用の総額が1キロワット当たり70万円以下であることなどが条件になる。標準的な3−3.5キロワットの発電システムを設置する場合、200万円程度の設置費用に対して21−25万円を国から支給する。
    (2008年12月24日時事ドットコムから)

    参考
    住宅用太陽光発電の規格統一 パネル・機器、官民で
    太陽光発電、経産省、国際競争力を強化

    再生可能エネルギー、経産省に殺されてしまう
    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    あと4年で原発約3基分の太陽電池が毎年生産へ

    太陽光発電、3―5年で価格半減へ
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    グリーン経済へ転換の好機

    国際的に孤立しかねない日本の温暖化対策にひそむ「罠」

    ■目標を実現する手法欠く

    ‥‥省庁間や部局間の縦割りに代表される「霞ヶ関政治」や官邸内の秘書官レベルでの政治力学、それらに溶け込んでいる業界ロビーなどによって、温暖化対策は抽象化・タテマエ化されて祭り上げられる。しかし実質的な政治や政策は、まったく別のところ(特定個人というよりも、空気あるいはムラ社会)でコントロールされている。

    しかも「排出量取引の試行」で見られたように、最新の政策知はないがしろにされ、限られた関係者に閉じられた内向きの論理が優先される。この構図のため、先の洞爺湖サミットのように、「内向きには自画自賛、海外からは無視」といった状況となる。

    「実現」困難性に直面している現場は無残だ。京都議定書の目標達成計画がよい例だが、どの政策もガバナンスや実現の担保がほとんどない。京都議定書やバリ・ロードマップなどまったくなかったかのように、電力供給計画に沿って石炭火力発電所の増設が進められるのもその象徴だ。ダイアモンドパワーが進める福島県小名浜の石炭火力発電所のように、業界が新たに公表した経団連自主行動計画が現状よりも甘いために、発電所増設を認めさせる口実を与える構図になっている例さえある。

    政策手法も、国は補助金を出す程度で、東京都を除く地方自治体の多くは「期待を述べる」にとどまるか、「コマメちゃん」(電気をコマメに消すなどの家庭での省エネ行動)のように市民の自発的取り組みを訴えるに留まっている。仮に理想的な「政策」が決まったとしても、これを実現する行政計画や政策手法を、国も自治体もほとんど持たないのだ。

    このように、現状保守的な専門家の多くが「実現可能性」に疑問を持つ根拠とはまったく異なる次元で、日本における「実現可能性」は、その実現可能性に対する有効な分析も対策もほとんどないがゆえに、確かに深刻な状況にある。‥‥
    (2008年12月24日 日経エコロミーから抜粋)

    参考
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策 PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価
    環境税は環境保全に貢献しているものへの税金の負担を軽くする
    「環境」を、市場システムが実現することのできない より魅力的な社会を生み出す源泉だと見なす
    ワールドウォッチ研究所「地球白書2008」:環境がグローバル経済を動かす

    働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。 ── 天皇陛下

    天皇陛下は23日、75歳の誕生日を迎えられた。‥‥
    ‥‥景気の悪化に伴う深刻な雇用の問題にも触れ、「働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。国民の英知を結集し、互いに絆(きずな)を大切にして助け合うことにより、皆で、この度の困難を乗り越えることを切に願っています」と思いをつづられた。
    (2008年12月23日読売新聞から抜粋)

    「ワークシェアリング」のほうがよいです。 
    ‥‥極端な格差が存在し、一部の人が裕福な生活をし、一部の人が職も無く、住む家も無いような世の中よりもほとんどの人がほぼほぼ人並みにささやかな(日本国憲法のいうところの"最低限文化的な")生活が出来る社会の方が絶対良いと思います。(経済もそちらの方がうまくいくと思います)
    ちなみに私は一部上場企業の正社員です。そこそこの給料もらってますが、多少下がってでも「ワークシェアリング」で皆が職を持って、住む家持って、生活安定するほうがよいです。
    (2008年12月23日スポニチから抜粋)

    参考
    ワークシェア課題は? ハードル高いが価値あり 1/22 ワールドビジネスサテライトから
    「導入すべきか? ワークシェアリング」サンデープロジェクトから抜粋
    何兆円の内部留保を持っているところが職を簡単に奪うのはどうか
    セーフティネットを張って生活を安心させたほうが、人々が能力を発揮する
    格差なき成長は可能だ サンデープロジェクト

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?

    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    正社員と非正社員の共生を目指す「緊急ワークシェアリング」を掲げる 全国ユニオン春闘方針
    「脱温暖化」で250万人に雇用を 民主党

    日本は温暖化対策の世界市場をリードする

    グリーン経済へ転換の好機
    麻生政権の経済対策は戦略性に乏しい。景気の足を引っ張る恐れすらある。
    子どもの最貧国・日本

    グリーン経済へ転換の好機

    ‥‥今日、私たちは「グローバル・グリーン・ニューディール」が必要だ。それによって、世界が不況から抜け出す力を与えることができると同時に、気候変動と21世紀の新しい挑戦に取り組んでいくことができるだろう。

    経済を活気づけるような革新的で低炭素な投資のために、市場を再編し方向転換する政策が、雇用を刺激し温室効果ガスの排出を削減することになる。

    それは、UNEPの「新グリーン経済イニシアチブ」の主要な政策と綱領に入っている。有数の金融や経済の専門家の後押しによって数週間前に立ち上げられたものだ。それは、景気回復を重視した総合的な一連の施策であり、ビルや交通、都市のエネルギー効率から、森林のような炭素を取り込む生態系への投資までの分野に焦点をあてており、先導力を高めつつある。

    中国政府は6000億ドル規模の対策のうち、1400億ドルは環境対策に用いられると発表したばかりだ。第一次エネルギーのうち、再生可能なエネルギーの比率を07年の8.3%から20年には15%まで引き上げようというものである。

    世界的には、建設分野では毎年3兆ドルの生産高がある。1億2000万人近くの人々がこの分野で直接的に雇用されている。それと同時に、建築物は地球規模では温室効果ガスの約3分の1の排出量に責任を負っており、その40%が資源の使用、30%が固形廃棄物の排出、20%が水の消費である。

    オーストラリアの景気刺激策の一部には、4年以上にわたったエコ住宅投資のために、104億豪ドル規模の景気対策の中から47億豪ドルの割り当てを含んでいる。こうした改善策によって、温室効果ガスの排出は1年につき380万トンずつ減少し、16万人が監督や設置サービス分野で雇用されると見積もられている。

    その一方で、韓国の李明博大統領は、風力への投資の増加を含む、グリーン成長戦略を打ち出し、「我々は今、経済危機に直面しているが、持続可能な将来の成長のためには、気候変動と資源危機という人類共通の問題を無視してはならない。エネルギーと気候変動の危機を突破できるような新たなエネルギー・パラダイムが早急に必要である」と述べた。

    20年までに1000億UKポンドを再生可能エネルギーに投資するという英国の決定(これは16万人の仕事を創出するであろう国内外の7000カ所の風力タービンを含んでいるが)から、気候変動への対応の中心に太陽エネルギーを置いているインドの八つの「国の使命」まで、数多くの例がある。

    米国のオバマ次期大統領の気候変動への再取り組みに関する計画では、「グリーン・チェンジ」の風が、世界最大の経済大国において再び吹きはじめていることを明確に示している。

    オバマ氏は、米国の排出量を20年までに1990年レベルに下げ、また50年までに1990年の80%まで削減することを誓っている。次期大統領は、クリーンエネルギー投資を10年間で1500億ドルに引き上げることを要求し、そのかわりに500万人の新たな雇用を創出できるとしている。 ‥‥
    (2008年12月3日アサヒドットコムから抜粋)

    麻生政権の経済対策は戦略性に乏しい。景気の足を引っ張る恐れすらある。

    ‥‥米国のオバマ次期大統領が短期の需要や雇用の創出には大型公共事業を検討する一方で、太陽光発電の開発など環境分野で産業競争力を高める「グリーン・ニューディール構想」も打ち出していることと比べると、麻生政権の経済対策は戦略性に乏しい。09年度末には国と地方の長期債務残高が800兆円を超え、GDP比で160%に迫る中、バラマキ型の対策は景気刺激よりも将来の大増税懸念を呼び起こして財政運営への不信を高め、逆に景気の足を引っ張る恐れすらある。‥‥
    (2008年12月21日毎日新聞から抜粋)

    参考
    格差なき成長は可能だ サンデープロジェクト

    セーフティネットを張って生活を安心させたほうが、人々が能力を発揮して技術革新が進んでいく
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    「脱温暖化」で250万人に雇用を 民主党
    日本は温暖化対策の世界市場をリードする

    グリーンランド 氷の消失 温暖化でペース加速

    5年で2兆トンの氷が融解、温暖化でペース加速 NASA
    地球温暖化の影響で南極とグリーンランド、アラスカの氷が溶けるペースが早まり、2003年以来、1兆5000億トンから2兆トンもの氷が溶けたとする観測データを米航空宇宙局(NASA)の科学者が発表した。

    NASAの科学者スコット・ラスケ氏は衛星2基を使った新技術で、氷河と氷床の経年変化を測定した。サンフランシスコで今週開かれる地球物理学会でもこの結果を発表する。

    一方、同僚の科学者ジェイ・ズワリー氏も別の衛星技術を使ってグリーンランドと北極、南極の氷の量の変化を調べ、グリーンランドでは世界で年間約0.5ミリの海面上昇を引き起こすペースで氷が溶けていると指摘した。海面上昇のペースは15年前に比べて約50%速まっており、今世紀の終わりまでに海面は約45―90センチ上昇すると予想している。

    ただし、現在の変化のペースを考えると、地球環境の変化はますます予測がつかなくなっているとズワリー氏は言い、「地球温暖化の影響は、農業などわれわれの日常生活の多くの分野に及んでいる」と警鐘を鳴らしている。
    (2008年12月17日CNNから)

    グリーンランドの氷河縮小、NASA観測
    米国航空宇宙局(NASA)は、地球観測衛星に搭載されたセンサー「中分解能撮像分光放射計」が2000年と2008年に観測した、グリーランド北西部のフンボルト氷河の急速な縮小を示す画像を公表した。‥‥
    (2008年12月19日AFPから抜粋)

    2008年のグリーンランドの氷、前年の3倍消失
    米国、オハイオ州コロンバス発―グリーンランドの氷の消失を調査する研究者チームは、12月15日、サンフランシスコで開催された米国地球物理学連合の年次会議で、2008年の夏に前年の3倍近くに相当する183.8平方キロメートルの氷が消失したと発表した。‥‥
    (2008年12月20日 日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    氷床が加速度的に溶ける
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    グリーンランド氷河10年前の2倍の速さで
    南極の棚氷が崩壊の危機

    北極の氷、観測史上最小規模に縮小=世界気象機関

    世界気象機関(WMO)は16日、北極地域周辺の氷の量が観測史上最小の規模に縮小したと発表した。また、2008年の世界の平均気温は14.3度と21世紀に入って最も低かったものの、温暖化の傾向は変わらないとしている。

    WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「北極地域で起きていることは地球温暖化の重要な指標の1つ。全体の傾向は依然として上昇だ」と述べた。

    ジャロー事務局長が記者会見で発表した報告書では、北極海の氷はことしの夏、衛星観測を開始した1979年以降で2番目に小さい面積になった。

    さらに報告書は「氷は2008年にさらに薄くなったので、全体的な氷の量は過去のどの年よりも少ない」と指摘。北極海の氷は30年来の縮小傾向に拍車がかかっているとしている。
    (2008年12月17日ロイターから)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    氷床が加速度的に溶ける
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    北極の氷,最大を記録!
    武田邦彦氏の主張等に関する問題点武田邦彦氏「Wikipediaの執筆の方と読者の方へ」
    北極圏海氷面積最新情報 JAXA
    南極の氷の体積も少なくなっている
    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査
    減少が著しい南極大陸の氷

    世界の08年平均気温、過去10番目の高さ 平年比プラス0.20度

    気象庁が15日発表した2008年の世界の平均気温(11月末までの速報値)は平年(1971―00年の平均値)との差がプラス0.20度で1891年の統計開始から10番目の高さだった。日本は平年を0.41度上回り、1898年以降13番目に高かった。

    近年は高温の年が多かったが、今年は世界気温の平年差が01年以降で最小。日本も昨年より0.44度下がった。同庁は太平洋赤道海域で海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が発生し、大気が冷やされたためと分析している。ただ北極に近い高緯度域などは高温が続いている。二酸化炭素などの濃度の上昇にも歯止めがかからず、同庁は「温暖化傾向に変わりはない」としている。
    (2008年12月15日日経ネットから)

    セーフティネットを張って生活を安心させたほうが、人々が能力を発揮する

    ‥‥金融危機の影響をどう感じていますか?

    ぼくは今度の金曜日に解雇されることになったんです。

    これからどうなるか心配ですか?

    それほど心配ではないです。オランダでは他にも仕事につけるチャンスがあるし、大丈夫だと思います。‥‥

    ‥‥少しくらい私たちの給料が減っても、大勢の人が失業するよりもいいですからね‥‥

    ‥‥国民の総意の基づいた負担の分かち合いが社会全体を支えています。‥‥

    ‥‥オランダの経営者たちが今のような社会保障の充実を受け入れていく背景は社会保障でセーフティネットを張って生活を安心させたほうが、人々がやる気を出して、積極的に能力を発揮してくれると、つまり、安心そしてチャレンジということが実現し、それによって労働の生産性も上がるしですね、能力を発揮して意欲を燃やしてもらえれば技術革新が進んでいくんだ、というそういう考え方にのっているというふうに思います。それからもう一つはですね、経済全体を考えれば、すべての人々がかけがえのない能力を持っているので、すべての人々にそのかけがえのない能力を発揮してもらったほうがいい、という考え方ですね。つまり、できるだけ多くの人々が労働市場で働いて、その能力を発揮してくれたほうがですね、経済は結局発展していくんだ、という考え方ですね。したがって失業をしてもですね、生活が保障されるというだけではなく、再訓練を受け、その人の能力を高めて、もう一度労働市場に参加させてあげる、というシステムができあがっているということだと思いますね。‥‥
    (2008年12月15日 NHKスペシャル から抜粋)

    参考
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?
    格差なき成長は可能だ サンデープロジェクト

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    「脱温暖化」で250万人に雇用を 民主党
    日本は温暖化対策の世界市場をリードする

    子どもの最貧国・日本

    オバマ次期米大統領 米国再活性化で「地球を救う」

    ‥‥さらにオバマ氏はこう続けた。「われわれは今、国内全土にわたり全50州で雇用を創出し、米国に活気を戻すチャンスを手にしている。エネルギーをどのように使うかを再計画し、エネルギー効率がどのように向上しているかも考えるチャンスだ。目的は、米国経済を強固にし、米国民をより安全にし、外国からの石油に対する依存を抑え、今後数十年にわたって米国に競争力を持たせることである。米国の活気を取り戻すのと同時に、われわれは地球を救う」

    オバマ氏の「米国を再活性化する」("repower America")というコメントは、7月に公表されたゴア氏の10年以内に全電力をクリーンエネルギーで賄うという計画「Repower America」に倣ったもの。「米国再活性化計画」は、「エネルギー効率」「再生可能エネルギー生成」「送電」の3分野への緊急の投資について概要をまとめたもので、国内で製造する全エネルギーを最大限に活用すること、政策を通して再生可能エネルギー源の供給準備を加速すること、州間で迅速かつ安価なクリーン電力を送る送電網システムを確立することを盛り込んでいる。
    (2008年12月13日日刊温暖化新聞から抜粋)

    再生可能エネルギーが、このままでは経済産業省に殺されてしまう
    IRENAという国際機関がある、いや、できる。
    International Renewable ENergy Agency(国際再生可能エネルギー機関)という再生可能エネルギーの推進を行う国際機関の設立がこの10月に国際的に合意された。

    2009年の1月26日と27日にドイツのボンで設立会合と条約への署名が始まり、準備委員会の第一回会合が行われる。

    2008年10月の最終準備会合には51カ国が参加した。
    ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、アルゼンチン、チリ、ブラジル、オーストラリア、韓国、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、UAE、エジプト等々。あれっ。

    日本は?

    日本はまだ参加表明をしていない。
    経済産業省が猛烈に反対をしている。経済産業省から事務局長を出しているIEAと重複する可能性のある組織はいらないと、参加を促しに来日したドイツ政府の特使にすげない態度をとって追い返した。

    IEAはこれまで、再生可能エネルギーへの取組がとてもとても遅れていた。IRENA創設の話が出て、あわてて取組を始めた。
    しかし、IRENA創設が最終的に確定した今、IEAと重複するからというのは屁理屈だ。
    今や、経済産業省は経団連以上に再生可能エネルギーに後ろ向き、というよりもストップさせようと必死だ。
    国益よりも電力と鉄鋼への気遣いだけだ。

    外務省で地球温暖化を扱うのは地球規模問題審議官だが、IRENAを扱っているのは経済局の経済安全保障課で、ここはまったく後ろ向きだ。

    環境省は推進派だが、ここは全く突破力がない。

    官邸のリーダーシップを発揮しないと、省益ばかり考えている役所に足を引っ張られることになる。

    太陽光で世界一を目指すとか何とかいっている日本が、再生可能エネルギーを推進する国際機関に入らないことがあってはいけない。

    日本は、福田内閣のときに、国際再生エネルギー会議の2009年の開催誘致に失敗した。いや、正確にはお膳立てが整っていたのに省庁間の対立で手を挙げなかった。

    IRENAに参加しなかったら、再生可能エネルギーの国際ルール作りに参加することができなくなる。アジアにおける再生可能エネルギー導入のリーダーシップも放棄することになるだろう。
    日本初の技術の世界展開にも支障が出るかもしれない。

    参加することのデメリットはIRENAの予算に対する拠出金を負担することになる。約5億円だ。
    外務省は、無駄遣い撲滅の河野チームの目が光っているから、5億円の新規は出せないとのたまわった。
    我々に出てこいというならば、喜んで出て行って優先順位の低い予算を5億円ぶった切る。

    1月20日にオバマ政権が発足すれば、IRENAにアメリカも参加するかもしれない。麻生政権としては、再生可能エネルギーに後ろ向きの姿勢をとることはできない。
    (2008年12月10日衆議院外務委員長河野太郎の国会日記から)

    ──────────────────────────────

    IRENA続き。

    外務省が作成した(と思われる)IRENAの資料を見ると、5−6億円の財政負担がやたらと強調されていたり、ドイツが主導権を発揮しているので英仏はやや後ろ向きであるなどというネガティブなことが強調されている。

    が、中国が参加を決めたこと、すでに事務局長や本部その他の誘致合戦が始まり、日本はスタートラインにも立っていないので、当然ながら韓国や中国、インドが活発な活動をしているのに、日本は何もできないでいることなどは記載されていない。このままではアジアの事務所や人事でも、日本は全くアウトになってしまう。

    このままでは再生可能エネルギーのスタンダード作りにも後れをとることになる。日本にとって、次の産業になるはずの再生可能エネルギーが、このままでは経済産業省に殺されてしまうことにもなりかねない。

    ドイツ政府の特使には、日本が最後の加盟国にならないことを祈りますと言われる始末だ。
    (2008年12月13日衆議院外務委員長河野太郎の国会日記から抜粋)

    ──────────────────────────────

    官邸が動いた。
    IRENA(国際再生エネルギー機構)への日本のオブザーバー参加が決まった。

    麻生総理の訪米に同行し、オバマ政権移行チームのオルブライト元国務長官と会談した松本純官房副長官のもとに、ホットラインでアメリカのIRENAへのオブザーバー参加と場合によっては正式加盟というオバマ新政権の意向が伝えられ、IRENAは反原発組織だと叫ぶ経済産業省を官邸がなぎ倒して1月26日の設立総会へのオブザーバー参加が決まった。

    麻生政権の新産業育成の構想にもIRENAへの正式加盟は必要になってくるだろう。

    (2009年1月6日衆議院外務委員長河野太郎の国会日記から抜粋)

    熱帯雨林を転換したバイオ燃料用農園は気候、生物多様性に悪影響である事が確定

    熱帯雨林を手付かずの状態にしておく事は、バイオ燃料用の農園に転換する事よりも気候変動に効果が高い事が保全生物学に関する研究で判明した。森林の転換を通して失われるカーボンを相殺する為に生物燃料を使用し続けるとすると、少なくとも75年は必要であり、さらにその森林が炭素が多量に貯蓄されている泥炭地の上にあった場合、炭素量を相殺出来るまで600年以上掛かる。一方、森林ではなく劣化して草原になってしまった地区などをバイオ燃料用農園に転換した場合、10年で相殺出来ると調査結果は明らかにしている。
    (2008年12月17日フェアウッドキャンペーンから)

    参考
    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶―新研究
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い
    石油業界、バイオ燃料国内調達へ 地球温暖化の抑制に効果
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    太陽光発電、「産業戦略」策定へ 経産省、国際競争力を強化

    経済産業省は太陽電池やパネルなど太陽光発電の関連産業の国際競争力を強化するため「太陽光発電産業戦略」をつくる。超低価格の太陽電池をつくるための基礎研究の進め方や、屋根と一体型のパネルのような魅力的な製品づくりの方法などをまとめる見通し。政府は地球温暖化対策として太陽光発電の大量導入をめざしており、発電システムの普及にもつなげたい考えだ。‥‥
    (2008年12月7日日経ネットから抜粋)

    参考
    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    あと4年で原発約3基分の太陽電池が毎年生産へ

    太陽光発電、3―5年で価格半減へ
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    「脱温暖化」で250万人に雇用を 民主党が新産業構想

    従来型の公共事業ではなく、脱温暖化の事業で「緑の雇用」を創出しよう――。オバマ次期米大統領も訴えて話題になった「グリーン・ニューディール(緑の内需)」構想の日本版を、民主党がまとめた。エネルギー転換や農林漁業再生により、250万人の新たな雇用創出をめざす。政権獲得後の中長期政策の軸に据えるよう、コストや具体策の検討を進める。

    党の政策決定機関「次の内閣」の山田正彦厚生労働相、筒井信隆農林水産相らが骨格をまとめ、小沢代表らに説明した。 ‥‥
    (2008年12月6日アサヒドットコムから抜粋)

    参考
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?

    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行:研究報告

    海洋の酸性化はこれまでの予想の10倍以上の速さで進行し、その進行は、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇と関連しているとする研究結果が、米国科学アカデミー紀要の電子版に11月24日発表された。‥‥

    ‥‥「このような酸性化の進行は、海洋の食物網に深刻な影響を与えることになり、少なくとも一部の海域では、海洋酸性化がこれまで考えられていた以上に緊急の問題であることを示唆している」とウートン教授は述べている。
    (2008年12月4日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    2048年には海産食品資源が消滅
    さんご礁育たぬ海ばかり
    サンゴが死滅危機
    太平洋のさんご礁が急減
    海が酸性に?100倍速いスピード
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環

    温暖化対策で日本政府提案 途上国に原発、削減分獲得

    京都議定書に続く地球温暖化対策の国際枠組みの議論に向け、日本政府が気候変動枠組み条約の事務局に提出した、国際的な排出量取引などの制度改定に関する提案が2日、判明した。

    先進国が発展途上国で実施した事業に伴う削減分を、自国の温室効果ガス排出削減目標の達成に使うことができる「クリーン開発メカニズム(CDM)」で、現在は対象ではない原子力発電所の建設事業などを認めるよう主張している。

    だが、原発を温暖化対策に使うことには環境保護団体などが強く反対。新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原発の停止の影響で、2007年度の日本の温室効果ガス排出量が過去最大となり、温暖化対策を原発に頼る危うさが露呈したこともあり、開催中の気候変動枠組み条約の第14回締約国会議(COP14)や、その後の交渉で、議論を呼ぶのは確実だ。
    (2008年12月2日共同通信から)

    参考
    原発で温暖化を防げるか
    あと4年で原発約3基分の太陽電池が毎年生産へ
    「温暖化の解決策は原発」か? 〜社会に与えた傷は何か
    原子力は地球温暖化抑止に貢献しない
    地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状
    原発は地球にやさしいか[温暖化防止に役立つというウソ]

    石油の次、道二つ

    ‥‥最近の原油急落で新規採掘を延期する動きもあるが、開発業者協会のアービング代表は「長期的にはオイルサンドの時代が始まった」とみる。

    しかし、オイルサンドは湯で砂と油を分離するため、生産段階で従来の石油の2〜3倍のエネルギーがかかり、より二酸化炭素を多く出す。

    排水池は計130平方キロにも及ぶ。管理が不十分な所では油や水銀、揮発性の有害物を含み、「川や湖を汚染し、住民に健康被害が出ている」という告発もある。「ダーティーな(汚い)石油」だ。 ‥‥

    ‥‥温暖化対策で、風力や太陽光といった「クリーンエネルギー」に向かう流れがある一方で、石油の限界は、世界でも日本でも石炭使用の増加を招いている。そしてオイルサンド――。20世紀の象徴だった「石油文明」は分かれ道にある。‥‥

    ‥‥石油が、その安さからエネルギーを支配していた時代が終わろうとしている。

    ロンドン証券取引所で10月末、バージンなど英国の8企業でつくる委員会が、石油動向とエネルギー安全保障についての報告書を発表した。

    結論は「石油が安く簡単に手に入る時期は5年以内に終わり、英国や世界の経済に重大な危機をもたらす」。メンバーの一人、ソーラーセンチュリー社のジェレミー・レゲット会長は「経済を変えるチャンスにもなる。戦略的な対応が必要だ」と語る。

    石油の生産量は、ある時をピークに減少に転じる。その時期を見すえ、「脱石油」を探る動きもあわただしくなってきた。オイルサンドのような環境への影響が大きい選択肢に頼るのとは別の道だ。 ‥‥

    ‥‥問題は、生産量が減り始める「石油ピーク」がいつ来るか。それを境に価格は跳ね上がる。その時期は「すでに来た」「10年代半ば」「30年前後」から、「オイルサンドなどがあるので当面来ない」など諸説ある。 ‥‥

    ‥‥20世紀の繁栄を支えてきた基盤が揺らいでいる。

    石油価格は今年、1バレル=147ドルまで高騰し、約50ドルに急落した。国際エネルギー機関は「2030年には200ドル」と予測した。昨年の予測の2倍という不安定さだ。

    大戦争も天変地異もないのに、世界が一斉に打撃を受ける金融危機が起きた。貿易と金融の自由こそが豊かさへの近道として仕組みを作ってきた。その一つの結果である。

    この100年で世界人口は約4倍になった。エネルギー消費と鉄の生産は15倍に伸び、化学産業が肥料を大量生産して穀物生産は7倍になった。安い石油が膨張を支えてきた。

    現在の混乱や不安定は、同じ膨張が続かないことを示す。石油の限界と温暖化が同時に近づいている。

    生活や経済に節度ある規制を入れようとしても、簡単ではない。肝心の省エネはどこまで進むのか。クルマ社会をどう変えるのか。燃料や食料をもてあそぶ投機をやめさせ、森林破壊など自由貿易によるゆがみをただせるか。そして「低炭素社会」は築けるか。 ‥‥
    (2008年12月1日アサヒドットコムから抜粋)

    参考
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    石油生産のピーク、地球規模で
    「石油が一番安い」というトリック
    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある

    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    地球温暖化に関する世界規模の世論調査結果公表

     アメリカ、イギリス、中国、ブラジル、インド等世界12地域で実施された、地球温暖化に関する世論調査の結果が公表され、3分の2の人は、自国が温室効果ガス排出削減のために応分の負担をすべきだと考えていることが明らかになった。
     この調査は、金融大手のHSBC社やアースウォッチ研究所、WWFなどの参加する「HSBC気候パートナーシップ」が1万2000人を対象に実施したもの。現在の金融危機にも関わらず、地球温暖化は経済問題より重大な問題だと考えている人は43%に上った。また、少なくとも他国並みに温室効果ガスを削減すべきだと回答した人は、アメリカで72%、中国で62%に上った。
     新興国においても、自国の排出増は許されるべきだとする人は僅か4%にとどまった。メキシコとブラジルでは、80%以上の人が、応分の排出削減に取り組むべきだと回答している。
     スターン報告書の執筆者であり、HSBC社の顧問も務めるスターン博士は、調査結果について、地球温暖化問題で断固たる行動が必要なことを示すものだとコメントしている。【UNEP】
    (2008年11月27日EICネットから)

    参考
    (アメリカ)「人間活動が地球の平均気温を変える上で著しい要因となったか?」に対して82%の科学者がイエスと答えた。
    環境問題と人口が増大しつつある第三世界の国々の住民、人口増加や森林破壊、魚介類乱獲などのもたらす害について熟知している

    温暖化ガス濃度、2007年に過去最高 世界気象機関発表

    世界気象機関(WMO)は25日、二酸化炭素(CO2)やメタンなど温暖化ガスの大気中の世界平均濃度が、2007年に過去最高を更新したと発表した。CO2は例年並みの上昇だったが、03年をピークに上昇が止まっていたメタンは1998年以来の大幅な上昇となった。

    メタンは同じ面積あたりの温室効果がCO2よりも高く、特に温室効果が大きいとされている。上昇の原因として(1)中国やインドなどアジア諸国の産業活動の活発化(2)北極圏の永久凍土の融解による放出増――などが考えられる。

    年報によると07年のメタン濃度は1789PPB(PPBは10億分の1)。前年から6PPBの上昇で、上昇幅は過去10年間の年平均2.7PPBの倍以上となった。これまでの年平均濃度の最高値は03年の1785PPBだった。
    (2008年11月25日 日経ネットから)

    参考
    メタン 2007年に均衡が崩れる

    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    シベリア永久凍土急速に融解
    74万年解けぬ、永久凍土発見 温暖化論争に一石
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    国内のCO2等排出 過去最悪 (90年比 8.7%増)

    オバマ氏温暖化対策、「中期目標」で先進国の足並みに乱れも

    オバマ次期米大統領は2020年の温暖化ガス排出量を1990年と同量とする新目標を打ち出した。ガス排出削減に消極的だった米国が協調姿勢への転換を示した形だが、「ポスト京都議定書」で最大の焦点となる中期目標が欧州より低水準にとどまったことで、今後は先進国グループの足並みが乱れる可能性が高い。

    欧州連合(EU)は「20年に90年比20%削減」の中期目標を打ち出している。ポスト京都の交渉は、先進国を代表してEUが高い自主目標を示し、途上国に削減義務受け入れを迫る構図。しかし先進国最大の排出国である米国の中期目標が低水準にとどまれば、途上国も排出削減で追随せよという主張は色あせる。
    (2008年11月21日日経ネットから)

    参考
    オバマ氏、金融危機下でも温暖化対策に意欲
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    オバマ氏の温暖化ガス排出削減目標「重要な前進」 IPCC議長
    温暖化対策「年明けに新法案を提案」 米上院委員長
    環境エネルギー革命で2年間1,000億ドルを投じて200万人の雇用がつくり出せるというのが公約
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?

    16カ国が京都議定書の削減目標達成

    国連気候変動枠組み条約事務局(ドイツ・ボン)は17日、京都議定書に基づく温室効果ガス排出削減について、2006年のデータに基づく達成状況を発表した。1990年比で削減目標を定める議定書批准国39カ国のうち16カ国がすでに目標を達成。一方で日本をはじめ20カ国が未達成であることが明らかとなった。

    米国も含めた41の条約加盟国全体では90年比で4・7%減となったが、主要先進国は9・9%増加。事務局では増加傾向に警鐘を鳴らしている。

    議定書での目標を達成したのはエストニアの55・7%減(目標8%減)、ラトビアの55・1%減(同)など、石炭からのエネルギー転換の進む旧東欧諸国が中心。先進7カ国(G7)では英国が15・9%減(目標12・5%減)、フランスが4%減(同0%減)で目標を達成。ドイツも18・5%減(同21%減)と目標に近づいている。欧州連合(EU)全体では、目標の8%減に対し2・7%減となった。

    一方、日本は目標6%減に反して6・2%増加。イタリアも9・9%増(目標6・5%減)。カナダは21・3%増と目標の6%減を大きく上回った。米国は14・4%増加した。
    (2008年11月18日中日新聞から)

    参考
    温暖化防止「絵に描いた餅」 20カ国、削減目標達成は無理

    格差なき成長は可能だ 〜少子高齢化 日本の未来は〜

    北欧はなぜ、高福祉・高負担と、高い経済競争力の両立に成功したのか。
    フィンランド、デンマーク、北欧2つの国で日本に到来する近い将来のヒントを探った。

    ‥‥年金・医療・介護と、日本は不安だらけですよね。これに対する答えのヒントが北欧にあります。‥‥
    (2008年11月16日サンデープロジェクトから抜粋)
    (続編 2009年1月6日サンデープロジェクト ヒントは北欧にあり〜日本の課題を解くカギ〜から抜粋)

    参考
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    森を守って温暖化対策 日本も出資、事業始動へ

    発展途上国で深刻な森林破壊を防ぐ資金を調達するため、二酸化炭素(CO2)の国際的な排出量取引市場を活用する新たな事業が、本格的に始動することになった。

    世界銀行が運営する基金の資金で焼き畑など森林破壊の防止事業に取り組み、それによって排出せずに済んだCO2を国際市場で「排出枠」として売り、得た資金でさらに森林保全を進める仕組み。日本は基金に1000万ドル(約9億7000万円)を出資、ベトナムやマダガスカルなど25カ国で近く事業が始まる。関係者が16日明らかにした。

    森林破壊防止によるCO2の排出抑制効果は、京都議定書の中では評価されておらず、関係者は仕組みが実現すれば温暖化対策と自然保護が両立できると期待している。

    この仕組みは「森林の破壊と劣化防止」の英語の頭文字を取って「REDD」と呼ばれる。日米などが出資して昨年、モデル事業実施のための「森林炭素パートナーシップ基金(FCPF)」を創設した。基金からの資金で、違法伐採の監視や保護区の設定など森林保全対策を実施。その結果、排出を抑制できたCO2の量を算出するための手法を確立し、信頼性の高い制度づくりにつなげる。
    (2008年11月16日共同ニュースから)

    参考
    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶―新研究
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い
    森の消滅が温暖化を招く

    アマゾン森林破壊加速 去年の3倍以上
    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    地球温暖化でアマゾン原生林約60%消滅の危機

    アマゾンが砂漠へ
    今 使った紙は タスマニアの血が流されていたかもしれない。
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    環境税導入に向け議論を

    地球温暖化対策として重油などの燃料に課税する「環境税」について、環境省の委員会は、来年度から導入した場合、2020年には国内の二酸化炭素を5%程度削減させる効果があるとして、導入に向けた議論を進めていくべきだとする報告書をまとめました。

    温暖化対策を踏まえた新たな税制を議論してきた中央環境審議会の専門委員会は、14日夜に開いた会合で報告書をまとめました。それによりますと、来年度から重油や石炭などに1リットル当たりおよそ1.5円から2円の環境税をかけた場合、7800億円の税収が見込まれ、国の補助金などで省エネ対策を促進する効果で2020年に二酸化炭素の排出量は5000万トン、率にして4.4%削減できると試算しています。さらに、課税で燃料の消費が1%程度減る効果も加え、あわせて5%程度の二酸化炭素を削減する効果があるとしています。一方、経済への影響について、課税による国内総生産の減少幅は年平均で0.055%程度というわずかなものにとどまると予測し、環境税の導入に向けた議論を進めていくべきだと提言しています。委員長を務める東京大学大学院の神野直彦教授は「化石燃料を大量消費しない社会を作り上げることが、現在の混乱した経済状況に対応する重要な道筋であり、環境税はその重要な手段だ」と話しています。環境省はこの報告書をもとに、来年度から環境税を導入するよう自民党の税制調査会に求めていくことにしています。
    (2008年11月15日NHKから)

    参考
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない

    日本は政治の力が著しく弱くなっている
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策 PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    「値札を変えること」がいちばん早く、たくさんの人の行動を変えることができる
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    排出権取引よりも炭素税重視
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    政府と産業界の密約「環境税や排出量取引は課さない」
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価
    環境税は環境保全に貢献しているものへの税金の負担を軽くする
    「環境」を、市場システムが実現することのできない より魅力的な社会を生み出す源泉だと見なす
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査

    地球温暖化が氷河期の到来を阻止?

    人間が作り出した厄介な問題と考えられている地球温暖化が、実は本来、訪れているはずの氷河期を食い止めている可能性があるという。温暖化がなければ、この先数万年もの間、北半球の大部分は厚い氷に覆われていたはずだとする新たな研究が発表された。‥‥
    (2008年11月12日ナショナルジオグラフィックニュースから抜粋)

    参考
    地球は「ミニ氷河期」に=太陽活動が停滞 6〜7年後に世界の気温が次第に低下
    太陽この100年で一番元気なし
    地球の温暖化は早晩、地球の寒冷化の論議に替わる
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    温暖化「太陽犯人説」を否定=英・スイス研究チーム
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    10世紀太陽は熱かった 温暖化人為説を支持
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    地球温暖化にとって人為CO2は大関クラスの原因で、他に横綱クラスの原因があるのではないか
    1万年の安定した気候が文明を開花 CO2と気温というのは非常によく一致してます 
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    温暖化の原因がCO2であろうとなかろうと、気候変動が今後も起こることは確かである。また人類が今後あまり長く石油に頼れないことも確かである。
    (太陽の活動が落ちたら温暖化なんて全部チャラだよ)そうなったら、「炭酸ガス、出しておいてよかった」と言うかもしれない。
    懐疑論者の意見を信じて対策を取らず、しかし、実際には科学者の合意どおり、人間の影響によって温暖化が実際に起こっていた場合:大きな被害に苦しむことになります。

    国内のCO2等排出 過去最悪 (90年比 8.7%増)

    昨年度、国内で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスは、前の年度より2%余り増加して過去最も多くなっていたことがわかりました。京都議定書の削減目標をおよそ15%上回っており、このままでは目標の達成は厳しい状況になっています。
    (2008年11月11日NHKから)

    温室効果ガス 家庭と産業で増

    昨年度、国内の二酸化炭素など温室効果ガスの排出量は過去最も多くなりましたが、特に家庭と産業分野で増加が目立つことがわかりました。環境省は、国内の対策の強化を検討することにしています。

    昨年度、国内で排出された温室効果ガスはおよそ13億7000万トンと前の年度より2.3%増えて過去最も多くなり、削減目標の基準となる1990年より8.7%高くなっています。最も多くを占める石油やガスなどのエネルギー消費で排出される二酸化炭素はおよそ12億2000万トンで、このうち家庭分野はおよそ1億8000万トンと前の年度より8.4%増えたほか、産業分野は4億7000万トンと3.6%増えていることがわかりました。増加の理由としては、家庭では猛暑などでエアコンの使用が増えたことや、産業分野では鉄鋼や化学といった製造業で生産量が増えたなどことがあげられますが、地震の影響で柏崎刈羽原子力発電所が停止し、火力発電所の運転が増えたことが、最も大きく影響しているということです。国内の排出量が過去最悪となったことについて、斉藤環境大臣は「たいへんショッキングなデータで重く深刻に受け止めている。産業界の取り組みを促す国内排出量取引制度や太陽光発電などを推進することなどで、目標達成に全力で取り組みたい」と述べたうえで、温暖化対策をまとめた政府の目標達成計画の強化を検討していく考えを明らかにしました。
    (2008年11月13日NHKから)

    メタン 2007年に均衡が崩れ、数百万メートルトンのメタンが大気中に放出

    温暖化によってメタン排出が再び増加 NASA発表

    NASAが出資する大気中のガスのモニタリング団体AGAGE(Advanced Global Atmospheric Gases Experiment)によると、産業革命以降増え続け、ここ10年は安定していた大気中のメタンの量が、2007年に再び増加に転じたという。

    メタンは湿地、水田、家畜、石炭産業などから放出され、大気中のヒドロキシルフリーラジカルによって分解されることで均衡を保っていた。 しかし、マサチューセッツ工科大学の教授二人が「Geophysical Review Letters」誌に発表した論文によると、2007年にこの均衡が崩れ、数百万メートルトンのメタンが大気中に放出されたという。‥‥
    (2008年11月10日エコロジーオンラインから抜粋)

    参考
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    氷床が加速度的に溶ける

    「我々は今、氷床が加速度的に溶ける様子を予測しようとしていますが、以前の予測をはるかに超えた速度で氷が溶けることがわかりました。」ジェイ・ズウォリー博士(NASAゴダード宇宙飛行センター)
    ‥‥グリーンランドの氷が溶け出して、海の塩分濃度が低くなると海流の循環が止まってしまう可能性がある。こうなると北大西洋地域は一気に寒冷化してしまう。
    (2008年11月3日 地球危機 急速に溶ける氷の大地 から)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇

    「何とかなるさ」という根拠のない楽観論や、無関心が広がる日本の現状は大丈夫なのかと、心配になります。

    現代文明てのはね、2050年〜2070年ぐらいに崩壊するっていう説を出したんですよ

    「ぼくは現代文明てのはね、2050年〜2070年ぐらいに崩壊するっていう説を出したんですよ。どんな文明であっても永遠不滅の文明はないんです。すべての文明は崩壊してる。しかも崩壊してる文明の短命な文明ていうのは自然を一方的に搾取した文明はすべて崩壊してるわけですよ。どういうときに崩壊するか、それは気候変動や、天変地異があったときに崩壊してるんです。それはもう事実ですから。‥‥‥巨大なカタストロフ(破滅的な大変動)がないとね、全部変わろうかということにはならないと思います。でもそれがやってくる、崩壊しますよって言ったらね、みんな夢も希望もないじゃないかというから、今から新しい文明の創造に向かってですね、スタートしようではありませんか、と。」安田 喜憲 教授(環境考古学者)
    (2008年11月3日 地球危機2008 から)

    参考
    今の資本主義はもう、やめてくれ "森の国”の思想が次の経済システムを作る 安田喜憲
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。
    ローマ帝国の興隆と衰退、気象変動が一因=古木の年輪で判明
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    気候安定と文明の期間は重なる
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    衰亡論を持った文明の生き方

    1,000円 高速道路 VS 1,000億ドル 環境エネルギー革命

    大型経済対策の効果は?

    ‥‥政策論がものすごく矛盾しあっているものもあるわけです。例えば、高速道路の1,000円てやつですけども、今年、もう京都議定書(第一約束期間)という期間に入っているわけですよね。2012年までに6%、90年比、CO2を削減しなくてはいけない、もうすでに6.2%増やしちゃってると、14〜5%減らさないと京都議定書がクリアできないときに、車社会を活性化するために1,000円で高速道路っていうんですけど、矛盾しないのかって問題があるわけですね‥‥

    ‥‥(オバマ氏)の政権移行チームが発足して、ポデスタっていうセンター・フォー・アメリカン・プログレスってところの所長なんですけど、彼はグリーンリカバリー、つまり環境エネルギー革命で2年間1,000億ドルを投じて200万人の雇用がつくり出せるというのが公約なんですね。麻生さんとは大違いなんです‥‥
    (2008年11月2日サンデープロジェクトから抜粋)

    参考
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。
    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か?

    オイルパーム・プランテーションがインドネシア森林破壊の最大の元凶―新研究

    ジャカルタ・ポスト紙によると、インドネシア・フォレスト・ウォッチ(FWI)の新たな研究が、インドネシアの世界最速の森林破壊(1時間に300のサッカー場の面積―ギネスブック)の主要な原因が大量の森林のオイルパーム・プランテーションへの転換、木材と移住地造成の需要の増加であることを発見した。

    セントラル・カリマンタン、リアウ、パプアで行われたこのフィールド研究によると、大企業による森林のオイルパーム・プランテーションへの転換が森林破壊の最大の元凶だ。パームオイル企業は、刈り払われた森林の樹木から追加利益を得るために、遊休地よりも刈り払った森林を使ってプランテーションを拡大している。 ‥‥
    (2008年10月31日農業情報研究所から抜粋)

    参考
    インドネシアの木材やパームオイルの行方
    人と地球に厳しいパームオイルを避ける方法

    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い
    森の消滅が温暖化を招く

    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    中国政府、気候変動白書 「石炭依存で対策困難」

    中国政府は29日、気候変動についての白書を発表した。その中で中国政府は、成長著しい中国経済は石炭に大きく依存しているため、温室効果ガス排出量を制御するのは困難だが、温暖化への取り組みは依然急務であるとの認識を示した。

    中国政府は、同国もすでに温暖化による深刻な影響を受けており、さらなる悪化が懸念される。「気温上昇や豪雨、干ばつなど極端な気象の発生頻度や威力が増している」と述べた。

    また、これらの現象が緩和されなければ、自然災害の増加や穀物の減産、さらに畜産への打撃により、全国民13億人の食糧が脅かされかねないとした。

    白書によれば、中国では1986-2007年の間に21回の暖冬を経験しており、07年は、1951年の詳細な観測開始以来、最も気温が高かった年だったという。

    しかし、中国で最も低価格かつ豊富な燃料源である石炭は、今後も中国の主要エネルギー源となるだろう。

    白書は「石炭を中心としたエネルギーミックスを短期的に大きく変化させることはできないため、温室効果ガス排出を制御することも非常に困難だ」とした。

    中国のエネルギー消費量の3分の2は石炭に依存している。中国のエネルギー消費量は近年急増しており、中国は米国に次いで世界第2位の温室効果ガス排出国となっている。
    (10月30日 AFPから抜粋)

    国連、2009年の全世界の飢餓人口は10億人に

    国連の高官が語ったところによりますと、「世界的な食糧価格の高騰のため、2009年に全世界の飢餓人口は10億人を突破するだろう」ということです。

    FAO・国際連合食糧農業機関が9日に発表した報告によると、全世界の飢餓人口は少なくとも9億2500万人で、2003年から2005年にかけての飢餓人口が8億4800万人でした。

    国連の関係者は「この数(9億2500万人)は2008年初めのことだった。最近、全世界の飢餓人口は少なくとも4400万人を増加している。従って、全世界の飢餓人口は10億人近くなる」と述べました。
    (2008年10月29日中国国際放送から)

    参考
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    中国の人口増加 ピークは2033年 15億人に
    温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言
    人口が増加してゆけば問題は悪化する一方
    フードマイレージ 日本は群を抜いて世界ワースト1
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。

    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    金融崩壊の根本原因は「人間の本能」:神経科学者が語る米国批判

    ‥‥「われわれは、欲しいものがすぐ手に入ればそれでよいと、あらゆるトリックを用いて自らに思い込ませている」 Whybrow所長は、21世紀の米国人が送る生活の、憂慮すべき実態を描き出す。人間は数百万年の間、不足を前提に進化してきた。しかし、そこから生まれた行動の傾向は、われわれが構築した社会や経済に適さないというのだ。人間はドーパミンの放出によって達成感を得るようにできており、すぐ得られる満足を重視し、未来と現在のバランスをうまく取ることができない。

    ‥‥「速やかに行動を起こすべきときが来た。われわれは将来の計画を立てるのが苦手だ。しかし、このような状況に陥ってしまったら、否が応でも、次にやるべきことを賢く考えざるを得ない」

    ‥‥「市場は、自らの将来を抵当に入れる人のようなものと考えればいい。ただし、市場は他人の金でそれをしている」

    ‥‥「しかし、現在の状況から進化学的な起源までたどることは可能だ。偽の豊かさにおぼれていることを自覚した今、われわれは困難な状況にある。そして、アメリカンドリームをやり直せるという幻想は正しくない」‥‥
    (2008年10月29日WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    右肩上がりの成長は永遠に続くと思えてしまう
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が

    地球の温暖化は予想より速い速度で進行と、WWF報告

    地球の温暖化がこれまで予想されていたよりも、より速い速度で進行していると、世界自然保護基金(WWF)が21日、最新の研究結果を基にした報告書を発表した。2013─2040年には、夏の間の数カ月間、海氷が消滅する恐れがあると警告している。

    地球温暖化については、昨年ノーベル平和賞を受賞した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、危険な状況あると報告している。しかし、WWFは、IPCCが予測したよりも、より速い速度で事態が進行していると指摘している。

    IPCCは今世紀末までに、世界の海水面が0.59メートル上昇すると推測していたが、WWFによれば上昇幅はこの倍以上になると見ており、沿岸部で暮らす数百万人が危機に陥ると警告。

    また、気温上昇はすでに農作物にも影響を及ぼしており、ここ数カ月で小麦や大麦、トウモロコシの収穫量が減少したと見られている。また、欧州では北海やバルト海域の気温が観測史上、最も高くなったほか、地中海沿岸部では干ばつが増加した。

    ティン博士は、「地球の気温は過去50年間、地球全体の平均から4倍以上の速度で、上昇してきた」と述べ、来年春に発表される詳しい南極の調査結果により、気候変動の影響がより子細に判明するだろうとしている。
    (2008年10月22日CNNから)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    南極の棚氷が崩壊の危機
    減少が著しい南極大陸の氷
    IPCC最悪シナリオ上回る 06年のCO2排出

    森林吸収3.8%、今回の計画による間伐量で確保

    温暖化ガス削減へ間伐量36%増 森林計画を閣議決定

    政府は21日の閣議で、来年度から15年間の森林整備の目標を定めた全国森林計画を決めた。温暖化ガスの排出量削減を求める京都議定書の目標達成に向け、間伐によって森林を整備して二酸化炭素(CO2)吸収量を増やすため、現行計画より間伐量を36%増やすことなどが柱。2009―23年度が対象で、 5年ごとに見直す。

    間伐量は現行計画の2億9800万立方メートルから4億500万立方メートルに増やす。京都議定書では日本が温暖化ガスの排出量を1990年度比6%削減するよう求めており、森林による吸収で3.8%をまかなう方向。今回の計画による間伐量で確保できるという。
    (2008年10月21日日経ネットから)

    参考
    京都では何か裏にあった。それで合意が最終日になんとか取れたのかもしれない。
    6%削減を受け入れる時に、そんな密約があったとすら漏らすようになった
    吸収分で3.7%獲得が日本の批准の条件であるとして脅迫的にEUに譲歩を迫った

    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    「40年で天然海産物が無くなる」:深刻な魚の激減

    ‥‥生産性の低下という点で検討すると、こうした漁業の損失は、将来の問題を警告する予兆となる。漁船の数は増え、設備も改良されているにもかかわらず、漁獲高は30年前と変わらない。 理由は、海魚の個体数が激減しているからだ。40年以内に天然の海産食物は世界からなくなると予測する研究者もいる。‥‥
    ‥‥[魚の不足によって、]かつて不要物と考えられていたような魚が消費されている現状についてに語った際、こう問いかけた。「代用品を使い果たして別の代用品に頼り、さらに別の代用品を使うしかなくなる。この繰り返しはいつ終わるのだろう?」 Pauly氏は、自らこの質問に答えている。「それが終わるのは、資源がすべてなくなったときだ」‥‥
    (2008年10月20日wired visionから抜粋)

    参考
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実
    海の熱帯林が消える

    企業が自主的にCO2削減目標 排出量取引の最終案

    ‥‥最終案によると、企業側が日本経団連の温暖化対策の自主計画などを基に目標を設定。申請を受けた政府がその妥当性を審査し、国の審議会などでも検証する。

    目標は、排出総量のほか、単位生産量当たりの排出量も認める。ただ、その場合は、生産量が増えれば総量が増加し、必ずしも削減にはつながらない。このため専門家や環境保護団体からは、本来の目的である排出削減がどの程度進むか疑問だとの声が出ている。
    (2008年10月20日共同ニュースから抜粋)

    参考
    温暖化対策で世界から取り残される。日本への失望感をさらに高める。(pdfファイル)
    EU15か国、京都議定書目標を達成の見通し 排出量取引で3%を削減

    EUのETS参加企業による2007年のCO2排出量は全体で0.68%の増加
    温室ガス排出量、米でも国内取引開始 北東部10州参加

    先行する東京都の排出量取引,近隣自治体は足踏み状態
    排出量取引とマネーゲーム
    世界の排出量取引をめぐる動き
    排出権取引と国際炭素税はどちらがよいか?

    北極圏の気温が5度上昇、記録的な水準に=米報告書

    米海洋大気局(NOAA)などの専門家らは16日、海氷の消失などで北極圏の気温が記録的な水準にまで上昇しているとの報告書を発表した。

    今回発表された年次報告書によると、北極圏の気温は、通常の水準を5度ほど上回った。近年に多くの海氷が溶け、海面が太陽光を吸収しやすくなっていることが要因とされる。

    NOAAの太平洋海洋環境研究所の海洋学者ジェームズ・オーバーランド氏は「北極圏の変化は、さまざまな要因によるドミノ効果がほかの地域よりも示されている」と述べた。

    米コロラド大学の米国立雪氷データセンターは先月、北極圏の海氷は今夏、観測史上2番目に小さい面積に減ったと発表していた。
    (2008年10月17日ロイターから)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極海の氷 過去最小体積‥‥急減傾向が明確に
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇

    北極海から氷が消えたら? ‥‥今までの社会体制が維持できないばかりか、人類の存亡を左右します。

    「温暖化より貧困への対策を」は正しい主張か? 〜 問題解決の優先順位を探る

    ‥‥この会議の2008年の声明では、30の世界規模の課題を列挙し、その優先順位を発表しています。そこでは子供に対する栄養の提供、自由貿易の推進、マラリアやエイズなどの疫病の防止が、行うべき対策の上位でした。そして、低炭素技術の開発は14位、温室効果ガスの削減は30位という結果になりました。

    「温暖化問題の重要度は低い」という結論は、さまざまな場所で引用されています。しかし、この序列化や問題の設定には戸惑いを感じます。‥‥
    (2008年10月16日WIRED VISION から抜粋)

    参考
    格差なき成長は可能だ
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    “死に至る12の病”、温暖化の影響か
    貧苦にあえぐ第三世界の住民、人口増加や森林破壊、魚介類乱獲などのもたらす害について熟知している。
    日本では7人に1人の子供が経済的に困窮しており、特に一人親家庭ではOECD加盟国中では最低水準
    最後は自殺か餓死かホームレスか刑務所か
    グローバル化によって貧困者だらけの富裕国が生み出されるかもしれない
    太陽光発電の普及は広い裾野で雇用を生み出している。
    千円高速道路vs千億ドル環境エネルギー
    オバマ氏「年間150億ドル(約1兆5000億円)を新エネルギーに投資して10年間で500万人の雇用を生み出す。

    「環境破壊による損失は年間500兆円」:研究報告

    ‥‥さまざまな試算によると、ウォール街は金融市場でこれまでに1兆〜1兆5000万ドルの損失を出している。一方、われわれは自然の資本を毎年2兆〜5兆ドル分も失っている。それが現実だ」。今回の研究を指揮するドイツ銀行の経済学者、Pavan Sukhdev氏は10日(現地時間)、BBCに対して語った。‥‥
    (2008年10月14日WIRED VISION から抜粋)

    参考
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明
    経済学という学問の重大な欠陥 都合が悪いことはすべて外部不経済

    "死に至る12の病”、温暖化の影響か

    10月7日に発表された最新の研究によると、地球温暖化がもたらす最も差し迫った影響は、野生生物や人間の間に致死的な感染症が急激に広まることだという。

    地球規模で進む気温と降水量の変化により各地の生態系が変容すると、ライム病、黄熱、ペスト、鳥インフルエンザなど、さまざまな病気が大流行する恐れがある。アメリカのニューヨークに拠点を置く非営利団体、野生生物保護協会(WCS)は、その中から特に注意すべきものを“死に至る12の病(deadly dozen)”と名付けて注意を呼びかけた。‥‥

    ‥‥研究チームの一員でWCSのグローバル・ヘルス・プログラム担当副代表ウィリアム・カレシュ氏は、「国際的な野生生物モニタリング・ネットワークに基づいて“早期警戒システム”を構築するのが、唯一の効果的な防衛策だ」と語る。野生生物を注意深く観測することで、感染爆発の重大な兆候をとらえることができる可能性があるというのだ。

    カレシュ氏は、スペインのバルセロナで開催された国際自然保護連合(IUCN)主催の世界自然保護会議の記者会見で、「野生生物が存在しなければ、地球環境でなにが起こっているのか私たちにはまったくわからない。人間は病に襲われ死に至るのを待つつもりなのか?」と話している。‥‥

    ‥‥「今回のリストでは、微生物に注目を集めようと考えた。微生物は目には見えないが、破壊的な影響力を持つ。その存在を意識するころには既に手遅れという事態になりかねないのだ」とカレシュ氏は話す。

    微生物と野生生物は長い年月をかけてともに進化しており、動物種は微生物に対処できるように適応する仕組みを発達させている。「だから、感染症が流行するというのは、通常、自然界になんらかの乱れが生じている証拠なのだ」とカレシュ氏は話す。

    近年、気候変動により、既に各地で生態系のバランスが崩れていると指摘されている。例えば鳥インフルエンザは、1918年のスペインかぜのときのように、突然変異により人間に感染する可能性があるが、干ばつによって事態はさらに悪化する危険性もある。病原菌を保有する野生の鳥が、希少な水源を求めて飛来し、家禽(かきん)と並んで水を飲むようになるからだ。

    また、温暖化が進むと、マダニやカ(蚊)といった感染症を媒介する生物が、それまで生息していなかった地域にまで侵入するようになると言われている。そのような地域では、感染症に対してまったく準備ができていないために爆発的に感染が広がる。

    IUCNの主任研究員ジェフ・マクニーリー氏は、「環境問題としての気候変動は正しく理解されていない。気候変動の最も重要な点は、生態系のあり方を変えてしまうことなのだ。病気は各地の生態系に固有のものが多い」と話す。‥‥
    (2008年10月9日ナショナルジオグラフィック ニュースから抜粋)

    人口が増加してゆけば問題は悪化する一方

    哺乳類の4分の1が絶滅の危機

    6日に発表された報告書によると、世界で確認されている5487種の哺乳類のうち4分の1が絶滅の危機に瀕しているという。海洋哺乳類は特に深刻な状況で、3種に1種は絶滅の恐れがある。

    この調査は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの作成過程で実施されたもので、130カ国から 1700人以上の専門家が参加し、5年間かけて完成した。調査結果は今週スペインのバルセロナで開催されているIUCNの総会で6日に発表されたが、今週の「Science」誌にも掲載される予定だ。「われわれの調査結果から世界中の哺乳類の厳しい状況が明らかになった」と研究者は記述している。

    大部分の原因は人間にあり、開発による生息環境の消失、環境汚染、密猟などが、危機に瀕する種を依然として追いつめている。

    今回の新しい報告書は1996年に実施されたIUCNの調査の改訂版で、これまで評価対象となっていなかった700種が追加されている。世界自然保護基金(WWF)ワシントン事務局の生物学者バーニー・ロング氏は、「残念なことに、人間が特に親しみを寄せている種、つまり霊長類やトラ、クジラなどの大型哺乳類がより深刻な絶滅の危機に瀕している」とメールで回答した。

    最も危機的な種のいくつかは、急速な人口増加と経済成長が進むアジアに生息している。「農業の拡大により生息環境が消失し、道路などの社会基盤の整備で重要な地形が分断される。油ヤシや紙用パルプなどの工芸作物の耕地面積も増加している」とロング氏は指摘する。

    現在、アジアの霊長類の種の79%で絶滅の恐れがある。

    世界的に見ると、絶滅危惧種の哺乳類のうち、生息環境消失の影響を受けているのが約40%、狩猟による影響が17%となっている。海洋哺乳類の78%は「混獲」などの事故死に遭う危険性がある。混獲とは、ほかの種を対象にした漁業の網にからまり、誤って捕獲されてしまうことだ。「1500年以降に76種の哺乳類が絶滅しているが、人間の活動を制御しなかえれば、その数は間もなく劇的に増加するだろう」とロング氏は述べている。

    メリーランド州ベセスダにあるアメリカ政府の海洋哺乳類委員会(MMC)の事務局長ティモシー・レーガン氏は、「われわれは長い間に人間以外の生物の多様性を大きく損なう原因を作り出してきた」と語り、人口が増加してゆけば問題は悪化する一方だと付け加えた。「自然への責務を果たそうとするならば、ほかの生物との関係を見直し、自然界を守るために必要な変化を積極的に起こさなくてはならない」と同氏は語った。
    (2008年10月6日ナショナルジオグラフィック ニュースから)

    参考
    野生生物 20年で40%減った
    熱帯雨林の維持に報酬を
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実

    アマゾンが砂漠へ
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    2020年問題 2 3
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    1,000倍から1万倍の速さで種が減少している
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か

    霊長類の半分絶滅危機 予測よりはるかに深刻
    今 使った紙は タスマニアの血が流されていたかもしれない。。
    インドネシアで生産される木材の50%以上が違法伐採木材。

    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要


       自爆する若者たち 人口学が警告する驚愕の未来より

    EUの温暖化対策、金融危機で逆風に直面

    国際金融危機や欧州景気の減速で、欧州連合(EU)が進める温暖化対策への逆風が強まってきた。年間450億ユーロ(約6兆9000億円)のコスト負担に経済界が一段と反発を強め、ドイツやイタリア、中・東欧などが温暖化対策の緩和を訴え始めた。12月にポーランドで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP14)をにらんで、EU各国と欧州委員会の攻防が激しくなりそうだ。

    「金融危機や景気減速は当面の課題だが、気候変動の危機は長期間にわたる脅威だ」。ディマス欧州委員(環境担当)は温暖化対策の後退をけん制する。ポスト京都議定書の国際的な交渉でリードするEUだが、急速な経済情勢の悪化で足並みが乱れ始めた。

    (2008年10月3日日経ネットから)

    参考
    サブプライムより深刻・CDSの闇(NHKクローズアップ現代08.9/22から)

    北極海の氷、9月前半に過去最小体積‥‥急減傾向が明確に

    米国立雪氷データセンターは2日、北極海を覆う氷が今年、観測史上2番目に小さい面積まで減少したと発表した。

    9月前半の平均面積は467万平方キロ・メートルで、過去最小だった昨年同時期より39万平方キロ・メートルだけ大きかったが、研究者らは「薄い氷が多く、体積では最小になった」と推測。「氷が急速に減少している傾向が明確になった」としている。

    海水面は氷より日光を吸収しやすいため水温の上昇を招いて、氷の減少はますます加速すると懸念されている。実際、今年は昨年より気温が低めだったのに、8月は過去に例のない速さで海氷が消滅した。面積が最小にならなかったのは、風の効果で氷が薄く広がりやすかったためとみられている。
    (2008年10月3日 読売新聞から)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇

    北極海から氷が消えたら? ‥‥今までの社会体制が維持できないばかりか、人類の存亡を左右します。

    アマゾンの森林破壊が加速 去年の同時期と比較して3倍以上のスピード

    世界最大の熱帯雨林地帯アマゾンの自然が危機に瀕しているが、様々な団体から支援もむなしく、その森林破壊のスピードが加速していっていることがわかった。

    ブラジルのカルロス・ミンク環境大臣は、ブラジル全土で行われる首長選挙に向けた対策として違法伐採に目をつむっていると話している。またそれ以外にも世界的な食料の高騰により、大豆などの栽培をしている農家が農地を、酪農家が放牧地を広げるために違法な伐採を繰り返していると話している専門家もいる。

    しかし驚かされるのはそのスピードで去年の同時期と比較して3倍以上のスピードで進んでいる。2007年の8月に伐採された面積が230平方kmなのに対して、今年8月には760平方kmとなっている。このままでは地球の肺と言われている貴重な熱帯雨林がいずれは失われてしまう。主な違法伐採の理由は放牧地として使用するため焼き払われているということだが、選挙の票集めのために監視体制を甘くしている事実は否めず、今後の対策が急がれる。
    (2008年10月1日ラティーナから)

    参考
    アマゾンの森林破壊が大幅減、過去20年間で最低レベルに
    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」
    地球温暖化でアマゾン原生林約60%消滅の危機
    熱帯雨林を伐採・焼却するとる温室効果ガスの20%が排出される。世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多い
    森の消滅が温暖化を招く
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。

    アマゾンが砂漠へ
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    2050年までに00年比で9割の温暖化ガスの排出量削減も可能 豪

    オーストラリア政府の気候変動対策に関する諮問委員会は9月30日、中国やインド、米国などを巻き込んだ排出量取引などの世界的な枠組みができれば「2050年までに00年比で9割の温暖化ガスの排出量削減も可能だ」と指摘する最終報告書をまとめた。これまでの政府の削減目標は6割減だった。

    豪政府は報告書を踏まえ、10年からの排出量取引市場の導入などを含む温暖化ガスの排出削減に向けた具体策をまとめる。

    (2008年9月30日日経ネットから)

    排出権取引よりも炭素税重視 温暖化対策に求められる合理性

    ‥‥攻撃の矛先は、さらにクリーン開発メカニズム(CDM)および共同実施(JI)に向かうが、ここではポイントだけ記述する。まずCDMに関してだが、最大の受益者は中国であり、中国政府はCDMへの課税で得た資金を次から次へと建設される石炭火力発電所に対する融資に使うことも可能であるとしている。またJIは、まだ不活発であるが、もし動き出すと、ロシアに流れる資金は石油・ガス産業の近代化への投資に向けられることは疑いのないところとしている。つまりローソンは、こうした制度ではグローバルな排出削減に繋がらないと考えていることがわかる。

    ローソンは、本当に排出量を削減しようとするのであれば、経済活動すべてを対象に、単純に炭素税を導入するのが最善であるとする。これこそ市場を通した解決であり、これにより、削減コストが明確になる。削減が必要なのであれば、税により、(コストを考慮した)合理的政策が取られる。もちろん、国際共通炭素税は実現困難であるが、この点は国際排出権取引でも同様である。それよりも、政府が税を好まない本当の理由は、これにより、コストが見えるからであると喝破している。‥‥
    (2008年9月29日日経BPネット ナイジェル・ローソンの主張[中編]から抜粋)

    太陽風、ここ50年間で最も弱く――寒冷期との関係は?

    米航空宇宙局(NASA)は9月23日(米国時間)、太陽風(太陽から放出される電子と陽子の風)が、ここ50年間で最も弱いレベルに低下したと発表した。

    太陽風は、探査機『ユリシーズ』の太陽風検出器『SWOOPS』によって観測されてきたが、太陽風の弱まりは1990年代中ごろに始まった。‥‥

    ‥‥ユリシーズ計画の科学者、Arik Posner氏は、記者会見で次のように語った。「太陽風の観測は、宇宙時代の初期――60年代初め――から現在までしか行なわれていないのだが、この期間においてはこれは特異な現象だ。だが、百年や千年単位で見て、この現象がどの程度珍しいことなのかは、誰にもわからない。それほど昔までさかのぼれるデータはない」

    メモ:天文学者らは最近、2008年8月はこの百年間で初めて、黒点が1つも生成されずに終わった月になったと指摘した。

    [リンクされている記事によると、太陽活動は11年ごとに減少し、ゼロに近くなるが、新しいサイクルが始まると黒点も急速に観測されるようになる。今年1月からサイクル24に入ったが、黒点が少ない時期が異例なほど長く続いていたという。「1カ月にわたって黒点がゼロ」という同じ現象が最後に確認されているのは1913年6月。過去1000年間においては、このような時期はマウンダー極小期など3回あったが、どれも小氷期と呼ばれる寒冷期にあたるという。なお、2005年に「太陽活動が今後急速に低下する」と予測した研究者がいたが、批判が多く論文は掲載されなかったという]‥‥
    (2008年9月25日 WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    「地球は冷える」と主張する地質学者
    太陽活動の停滞から、6〜7年後に世界の気温が次第に低下
    地球の温暖化は早晩、地球の寒冷化の論議に替わる
    地球温暖化が氷河期の到来を阻止?
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    温暖化「太陽犯人説」を否定
    10世紀太陽は熱かった 温暖化人為説を支持
    地球温暖化にとって人為CO2は大関クラスの原因で、他に横綱クラスの原因があるのではないか
    1万年の安定した気候が文明を開花 CO2と気温というのは非常によく一致してます 
    20世紀半ば以降の黒点数はほぼ横ばい、最近の温暖化は温室効果ガスの増加が原因
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    (太陽の活動が落ちたら温暖化なんて全部チャラだよ)そうなったら、「炭酸ガス、出しておいてよかった」と言うかもしれない。
    人間の脳の暴走が、やがては地球を滅ぼしてしまうのだろうか?
    懐疑論者の意見を信じて対策を取らず、しかし、実際には科学者の合意どおり、人間の影響によって温暖化が実際に起こっていた場合:大きな被害に苦しむことになります。
    地球の危機管理
    地球温暖化にまつわるよくある質問、素朴な疑問に、国立環境研究所の第一線の研究者にズバリ答えてもらいます。
    温暖化の原因がCO2であろうとなかろうと、気候変動が今後も起こることは確かである。また人類が今後あまり長く石油に頼れないことも確かである。
    石油生産のピーク、地球規模で
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る

    日本は最大91%の削減必要 温室効果ガス、50年半減で
    地球温暖化の深刻な影響を回避するために2050年の世界の温室効果ガス排出量を1990年比で50%削減する場合、日本が求められる削減量は最大91%にもなるとの試算を、京都大と国立環境研究所の研究チームが20日までにまとめた。 ‥‥
    (2008年9月20日 共同通信から抜粋)
    北極の海底資源、ロシアが開発政策承認

    資源の宝庫である北極地域の開発をめぐり、ロシアの安全保障会議で17日、20年までのロシアの基本政策が承認された。優先課題は、北極圏の大陸棚の国際的な境界画定だとしている。メドベージェフ大統領は「我々の基本的な課題は、北極を21世紀のロシアの資源基地に変えることだ」と強調した。

    ロシアは昨夏に北極点海底に国旗を立てるなど北極開発への意欲を見せており、カナダやノルウェー、米国など周辺国との争いに拍車がかかっている。ロシアは、北極海沿岸の海底から北方に延びている海底の山脈は地質学的にロシアの延長であり、広さ約120万平方キロの海底資源の開発権はロシアに帰属する、などと主張している。
    (2008年9月18日朝日ドットコムから)

    参考
    地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類

    米国 530万世帯、 日本 4万世帯

    米国の風力発電設備容量が2万MWを超える -- しかし懸念材料も

    (米国風力エネルギー協会より)米国風力エネルギー協会(AWEA)は9月3日、米国の風力発電設備容量が2万メガワット(MW)を超えたと発表した。1万MWに達したのが 2006年なので、それまで20年以上かかった実績をこの2年間で達成したことになる。現在の風力発電容量は20,152 MWで、これは米国の530万世帯に電力を供給できる量。

    2万MWの風力発電設備容量とは、2,870万トンの石炭、あるいは、9,000万バレルの石油を使った発電と同じだけの電気を毎年作り出すことができることを意味する。また、現在この風力発電により、年間3,400万トンの二酸化炭素が削減できる。

    しかし、急成長を後押ししてきた連邦政府の税制優遇措置が2008年末に終了する予定になっており、有効期間を延長する動きも遅れている。そのため、2009年の見通しがはっきりせず、新たな投資も手控えられている。AWEAのランドール・スイッシャー常任理事は、「税制優遇措置の期限切れが迫っており、これまで目覚しい発展をとげてきた風力発電にとっての懸念材料となっている」と語る。
    (2008年9月13日温暖化新聞から)

    電事連:太陽光発電と電気自動車を30倍に ‥環境計画

    電気事業連合会は19日、地球温暖化対策の一環として2020年度までの太陽光発電と電気自動車の導入計画を発表した。電力10社合計で太陽光の発電能力を14万キロワットに引き上げるほか、業務用車両として電気自動車を1万台導入するのが目標で、いずれも現状より30倍程度に増強するとしている。

    太陽光の発電能力は07年度末で4250キロワット。導入計画ではまず、09年度までに計4万キロワット程度のメガソーラー発電(太陽光で発電能力1000キロワット超)設備の建設に着手する。20年度に14万キロワット態勢にすることで、約4万世帯分の電気使用量を賄う。
    (2008年9月19日毎日新聞から)

    太陽エネルギーを150km無線伝送:「宇宙太陽光発電」への第1歩
    ‥‥Discovery Channelがスポンサーとなった今回の実験は、日本とテキサス州、カリフォルニア州の研究者の協力を得て行なわれた。その結果は、5カ月足らずの期間、100万ドル以下の予算でも、宇宙太陽光発電衛星の実現へ向けて大きく前進できることを示すものだった。[神戸大学工学部情報知能工学科の賀谷信幸教授が「宇宙太陽発電衛星とマイクロ波無線送電」を研究しており、ハワイ島とマウイ島間の送電実験に関係しているほか、神戸大学から大阪湾を挟んでの実験を申請中という]

    同コンセプトでは、太陽電池にできるだけ多くの太陽エネルギーを集めるため、鏡を使用することになっている。番組の予告映像によると、従来の太陽電池の5倍もの電力が得られたという。

    Mankins氏によると、6〜7年後にはデモシステムを軌道に乗せ、10〜15年後には本格運用システムを完成させられる見込みだという。‥‥
    (2008年9月16日 WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    宇宙エネルギー利用の研究 JAXA

    世界の深刻な問題、テロ・経済より「温暖化」 EU市民6割回答

    「世界が直面する深刻な問題」を欧州市民に聞いた欧州連合(EU)の世論調査で、全体の62%が「温暖化・気候変動」を挙げたことがわかった。食料・水不足の68%に次いで多く、深刻度で国際テロ(53%)や世界経済の減速(24%)を大幅に上回った。

     調査は約3万人の欧州市民が対象。EU主要国であるフランスとドイツで温暖化を深刻な問題と考える市民がそれぞれ全体の71%を占めたほか、北欧諸国などでも70%を超えた。
    (2008年9月14日 日経ネットから)

    参考
    世論は温暖化対策への負担に消極的 日本
    努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ

    日本人は環境問題に無関心すぎる
    NATO:「温暖化は脅威」 貧困、紛争との関連調査着手
    温暖化は深刻な安全保障上の脅威
    地球温暖化が紛争の種
    ペンタゴンが警告 温暖化は テロより危険

    温暖化懐疑本の流行

    「環境図書月間売り上げベスト10」
    八重洲ブックセンター本店3階しらべ (08年7月21日〜8月24日)

    1偽善エコロジー 武田邦彦
    2科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている 丸山茂徳
    4「地球温暖化」論に騙されるな! 丸山茂徳
    5地球温暖化論のウソとワナ 伊藤公紀・渡辺正
    7ほんとうの環境問題 池田清彦・養老孟司
    8正しく知る地球温暖化 赤祖父俊一
    (2008年9月11日温暖化いろいろから抜粋)

    参考
    朝生「激論!地球温暖化」
    地球は「ミニ氷河期」に=太陽活動が停滞 6〜7年後に世界の気温が次第に低下
    地球の温暖化は早晩、地球の寒冷化の論議に替わる
    地球温暖化が氷河期の到来を阻止?
    (アメリカ)「人間活動が地球の平均気温を変える上で著しい要因となったか?」に対して82%の科学者がイエスと答えた。
    地球温暖化懐疑論へのコメント
    地球温暖化に対する懐疑論(Wikipedia)
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    温暖化「太陽犯人説」を否定=英・スイス研究チーム
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    10世紀太陽は熱かった 温暖化人為説を支持
    地球温暖化の研究に真面目に取り組む科学者たちの日記
    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    誤解を増長させる丸山式論理
    「地球は冷える」と主張する地質学者
    2020年に成長の限界がやってくる 丸山茂徳
    温暖化懐疑本の論理構造
    ウィキペディア掲載の武田邦彦氏の主張等に関する問題点武田邦彦氏「Wikipediaの執筆の方と読者の方へ」
    温暖化対策をするのを遅らせるために議論のための議論をしているように見えます。
    「地球温暖化詐欺」はどっちでしょう
    地球温暖化詐欺(映画)Wikipedia
    地球温暖化にとって人為CO2は大関クラスの原因で、他に横綱クラスの原因があるのではないか
    1万年の安定した気候が文明を開花 CO2と気温というのは非常によく一致してます 
    「反地球温暖化論」の不整合

    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    温暖化の原因がCO2であろうとなかろうと、気候変動が今後も起こることは確かである。また人類が今後あまり長く石油に頼れないことも確かである。
    (太陽の活動が落ちたら温暖化なんて全部チャラだよ)そうなったら、「炭酸ガス、出しておいてよかった」と言うかもしれない。
    人間の脳の暴走が、やがては地球を滅ぼしてしまうのだろうか?
    懐疑論者の意見を信じて対策を取らず、しかし、実際には科学者の合意どおり、人間の影響によって温暖化が実際に起こっていた場合:大きな被害に苦しむことになります。
    信じるものは救われない? 〜 「遅れた」温暖化懐疑論を考える
    地球の危機管理
    槌田敦「CO2温暖化説は間違っている」を読む
    地球温暖化にまつわるよくある質問、素朴な疑問に、国立環境研究所の第一線の研究者にズバリ答えてもらいます。

    人為起源CO2温暖化説は「正しい」か?

    約十万年前以来、初めて 北極海2航路の氷消滅

    北極海2航路の氷消滅 デンマークの冒険隊報告 寄せる温暖化の波

    欧州とシベリア、カナダを結ぶ北極海の北西・北東両航路から海氷が消滅−。デンマークのコペンハーゲン・ポスト紙(電子版)などは同国の冒険隊からの報告として、両航路で今夏、船舶の航行が可能になったと報じた。地球温暖化の影響とみられる。両航路とも凍結していないのは、地球が現在より温暖だった約十万年前以来、初めてという。

    欧州からカナダ北岸沿いにアジアへ抜ける北西航路と、ロシア沿いの北東航路。毎年夏、北極海を冒険航行している「北極航路2000」によると、隊員四人を乗せた全長六メートルのボートはこの夏、北東航路を通過し、現在は北極点から約千四百キロ離れたロシア沿岸に滞在している。

    同地点は本来なら海氷に覆われているはずだが、隊長は「氷が全く見えず、海岸には地元の人が見たこともないような、二、三メートルの波が打ち寄せている」と報告している。

    北極海の北西航路は昨年夏、欧州宇宙機関が海氷が消えたことを確認している。

    北東航路については今年八月下旬、米国の研究機関が衛星写真を解析し、「航路が開けた可能性がある」と指摘していた。
    (2008年9月9日北海道新聞から)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高い
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に

    CO2を28万トン削減、自主参加型排出量取引で 環境省

    環境省は9日、地球温暖化対策の一環として2006年度から今年8月まで実施した第2期の「自主参加型国内排出量取引制度」を通じ、約28万トンの二酸化炭素(CO2)を削減したと発表した。約5万世帯の年間CO2排出量に相当する。

    同制度は環境省が05年度に導入した。06年度からの第2期では、レンゴーやTOTOなど61社がCO2の排出削減目標を自主的に設定して参加した。全体でみると、CO2排出量は基準年として設定した03―05年度の平均排出量に比べて25%削減でき、19%削減という目標を上回った。

    目標を超えて削減した分を排出枠として売買した件数は第1期より27件増え、51件が成立した。ただCO2換算では5万5000トンで、前回の8万 3000トンより減少しており、小口の取引が目立った。CO21トン当たりの平均取引価格は約1250円で、前回とほぼ同額だった。
    (2008年9月9日日経ネットから)

    参考
    排出量取引10月試行を確認 温暖化対策閣僚会合
    温暖化対策、行動計画を閣議決定 総量目標を来年発表
    政府と産業界の密約 「環境税や排出量取引は課さない」
    東京都CO2削減義務化 排出量取引、国をけん引

    温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言

    7日付の英日曜紙オブザーバーによると、昨年ノーベル平和賞を受賞した「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のラジェンドラ・パチャウリ議長が、地球温暖化防止のためには畜産業から発生する温室効果ガスの削減が重要で、世界の人々が「(1週間に)1度は肉を食べないようにし、消費量を減少させるべきだ」などと語った。

    パチャウリ氏は、英国の非政府組織(NGO)が主催しロンドンで8日に行う講演でも同様の提言を行う予定で、米国など主要な牛肉輸出国で波紋が広がりそうだ。

    食肉生産の過程で発生する温室効果ガスは、人間の活動に起因する世界の排出量全体の約2割に及ぶ。同紙によると、パチャウリ氏は「食習慣の変革」は自動車など交通手段の省エネ化と比べて実行が比較的容易で、温室効果ガスの削減にも即効性があると主張した。

    パチャウリ氏はインド出身で、厳格な菜食主義者。
    (2008年9月8日共同ニュースから)

    参考
    日本のフードマイレージは、総量では世界中で群を抜いて大きく、現代の日本人が歴史上のどの時代における、どの国の王侯貴族よりも贅沢な食事をしている。
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    菜食主義者となった場合、温室効果ガスの排出量は、肉食時のわずか7分の1
    P・マッカートニー、地球温暖化防止に菜食主義を呼び掛け
    地球を貪り食う
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に カナダ

    カナダ最北エルズミーア島の棚氷が崩壊し、米ニューヨーク市のマンハッタン島に匹敵する大きさ49平方キロの氷が8月上旬に北極海上に流れ出たと、カナダ・トレント大学の研究者が3日、発表した。

    崩壊したのはマーカム棚氷。トロント大学の研究者、デレク・ミューラー氏は7月末に、エルズミーア島の沖合で、最大級のワード・ハント棚氷が割れたと報告していた。

    マーカム棚氷は、約4500年前の古い氷を含む、厚さ約40メートル。この棚氷に依存する生態系があり、崩壊により多くの生物が絶滅の危機に瀕することになる。

    ミューラー氏は、「マーカム棚氷の崩壊はあまりにも突然で、驚いた。悪天候の中、現地に赴き、空が晴れ渡ると、今まで存在していたはずの氷がなくなっていた。北極海におけるあまりにも急激な気候変動に、ショックを受けている」と話している。

    エルズミーア島はかつて、巨大なひとつの棚氷に覆われていたが、1900年代初頭に崩壊が始まり、現在では小さな4つの棚氷が存在するにとどまっている。

    ミューラー氏は、「前世紀であれば、割れた氷も再び形成されていたが、現在の気候ではそれは無理。これだけ暖かい気温だと、いったん失われた氷は、二度と再生できない。おそろしいことだ」と、急激な気候変動を懸念している。
    (2008年9月4日CNNから)

    参考
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高い
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    日・EU、温暖化対策技術協力で政府間協議を開始

    温暖化対策の国際的な技術協力を目指す日本と欧州連合(EU)の初めての政府間協議が2日、スペインのバレンシアで始まった。経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、欧州委員会、日欧の研究者らが太陽光発電での技術協力を話し合う。欧州委は「将来的な対話と協力の拡大を集中的に討議する」と強調している。太陽光発電は技術的には日本が先行する分野だが、最近ではドイツが設置量で日本を上回るなど、EUが普及に取り組んでおり、技術協力の余地が大きい。日・EUは二酸化炭素(CO2)の地中貯留や蓄電技術でも専門家会合を開き、2009年中に共同研究の枠組みを整える。
    (2008年9月4日日経ネットから)

    参考
    努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ

    東京都が家庭での太陽熱量を買い取り 地球温暖化防止に向け、全国初

    地球温暖化対策に取り組む東京都は平成21年度から、暖房や給湯器で太陽熱を活用する家庭が使用した熱量に環境価値をつけて買い取る「グリーン熱証書制度」を全国で初めて導入する。太陽熱機器を設置する家庭に対して20万円程度の補助を行う方針も固め、家庭内の温室効果ガスの削減を促進する。また、都の条例で二酸化炭素(CO2)の排出量削減が義務づけられた大規模事業所が都の買い取った環境価値を購入し、削減目標を達成できる態勢作りも目指す。‥‥
    (2008年8月31日産経ニュースから抜粋)

    参考
    このままだと、残念ながら地球は救われないと思う 石原慎太郎・東京都知事
    CO2削減を義務化 全国初の条例成立 東京都
    太陽光発電、3―5年で価格半減へ

    事業者に朗報! 無料で省エネできるエスコとは
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    24時間365日稼働の太陽光発電

    北極の海氷、観測史上2番目の小面積と米調査機関が発表

    北極の海氷が、観測史上2番目の小面積になっていることが、衛星による観測で明らかになったと、米国立氷雪データセンターが27日に発表した。

    同センターによると、最近の海氷面積は525万8000平方キロで、最も小さくなった昨年9月の427万3500平方キロに次いで、観測史上2番目の小ささを記録した。

    北極の海氷は夏に解けて冬に凍るが、気温が高い時期があと3週間は続くため、海氷面積はさらに縮小する可能性が高く、観測史上最小になる恐れがあるという。
    (2008年8月29日CNNから)

    参考
    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高い
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC最悪シナリオ上回る 06年のCO2排出
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    北極の海氷面積、観測史上2番目の小ささ 海氷面積は、現在は季節的要因で再び増加に転じたようだという。

    中川昭一:「水」が日本の安全保障

    ‥‥水は食糧のみならず、エネルギーやさまざまな資源とも関係があります。私は「四位一体」と言っていますが、温暖化問題と化石燃料の問題、食糧安全保障、それと水は、深い関係があるわけです。

    例えば、東京大学生産技術研究所の沖大幹教授は「バーチャルウォーター」という考え方を提唱していますが、牛肉を1kg作るのに水が22t必要だということを考えると、世界で一番水を輸入している国は日本ということになるのです。‥‥
    (2008年8月28日日経BPから抜粋)

    参考
    水をめぐる物語 エコロジーシアター「月のダンス」
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題

    世論は温暖化対策への負担に消極的である

    温暖化をめぐる「世論」の一致は可能か? 〜 メディア「崩壊」の後で
    ‥‥ところが、内閣府が今年7月に発表した「低炭素社会に関する特別世論調査」によると、世論は温暖化対策への負担に消極的であるという結果が出たのです。この調査では対策の負担は一世帯あたり月1000円未満までという人たちが約6割に上り、全体の2割弱の人はまったく負担したくないと答えています。

    7月の洞爺湖サミット前に新聞、テレビは大量に環境をめぐる報道をしました。そこにタイアップする企業の広告量は多かったものの、読者や視聴者はあまり関心を示さなかったようです。「視聴率があまり伸びず、今後もこうした取り組みをするのか社内で検討している」(大手テレビキー局の報道部長)、「購読部数は特に変わらなかった」(大新聞の編集局幹部)という話を、あるシンポジウムで聞きました。

    サミット以降、温暖化や環境をめぐる報道が減りました。北京オリンピックの影響もあるのでしょうが、これは多くの人が「エコはもういい」と受け止めたことが影響しているのかもしれません。

    「人間は認識してから定義するのではない。定義してから認識する」。

    リップマンは『世論』の中でこう書きました。だから定義を与える「物差し」の一つで20世紀初頭に影響力を増した新聞という新興メディアの力に期待しました。しかし、今の日本でメディアはそうした価値判断を提供する力を失いつつあります。

    情報技術の進展で大量の情報に瞬時に接することができるようになり、人々はメディアの情報を選択するようになっています。これは当然の動きである半面、問題もはらみます。ただでさえ難しい社会の合意の集積が、一段と難しくなっています。‥‥
    (2008年8月28日WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    深刻な問題、テロ・経済より「温暖化」EU
    努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ

    日本人は環境問題に無関心すぎる

    地球温暖化:北米凍土に大量炭素 溶解で温暖化加速懸念

    北米大陸の北極圏の凍土などの土壌に、全地球の大気中の6分の1に匹敵する膨大な量の炭素(約980億トン)が存在しているとの分析を米アラスカ大などがまとめた。地球温暖化により凍土が溶解すれば、炭素が二酸化炭素(CO2)やメタンになって放出される恐れがあり、温暖化を加速させることが懸念される。24日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に発表した。

    米アラスカ州とカナダの139地点で、凍土を深さ1メートルまで掘削し土壌中に存在する炭素量を測定した。炭素は低地や丘陵地の土壌で多く、がれきや山岳地では少なかった。平均すると、土壌1平方メートル当たり約35キロの炭素が含まれていた。この数値を、北米大陸の北極圏全体に当てはめると、炭素量は大気中に存在する炭素の約6分の1になるという。

    炭素は有機物やメタンガスなどの形で存在し、凍土が溶けると大気中の酸素などと反応して、CO2やメタンになると研究チームは指摘している。
    (2008年8月25日毎日新聞から)

    参考
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性

    北極海北西部の海氷、最速ペースで減少 気象会社が確認

    民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」は18日、北極海北西部の海氷が、8月として観測史上最も速いペースで減っていることを確認したと発表した。

    北東部と合わせた北極海全体でも昨年に次ぐ速いペース。地球温暖化の影響によって、溶けやすい薄氷のエリアが広がったことが原因とみられるという。

    同社は、米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星「アクア」が撮影した画像をもとに世界の海氷面積を計算。例年、夏になると北極海の海氷の面積は減少し、9月に最小になるが、アラスカの北方からグリーンランドの西方までの北極海北西部の海氷の面積は、今年は8月に入って急速に減少。

    8月としては、観測開始した1979年以降最小の281万平方キロを記録した。
    (2008年8月19日読売新聞から)

    参考
    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高い
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている

    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷

    霊長類の半分が絶滅危機 森林消失や狩猟で アジア深刻

    生息地である森林の消失や狩猟によって、チンパンジーやオランウータン、テナガザルなど全世界の霊長類634種類のうちほぼ半数が絶滅の危機に直面していると、国際自然保護連合(IUCN)が発表した。IUCNなど4団体の研究者らが5年間にわたって調査した結果は「予測よりはるかに深刻だった」という。

    IUCNなどによると、絶滅の恐れがあるのは、全体の48%にあたる303種類。このなかにはアフリカ・マダガスカル島のエリマキキツネザル、インドネシア・ジャワ島のワウワウテナガザルなどが含まれる。69種類は絶滅寸前のレベルという。
    (2008年8月11日朝日新聞から)

    参考
    野生生物 20年で40%減った
    熱帯雨林の維持に報酬を
    2048年 海の幸が消滅 ほぼ確実

    アマゾンが砂漠へ
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    1,000倍から1万倍の速さで種が減少している
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    温暖化ガス「25%以上削減」 中期目標で環境相

    斉藤鉄夫環境相は4日の日本経済新聞などとのインタビューで、2020―30年ごろを目安とする温暖化ガス削減の中期目標について、日本として1990 年比で25%以上の削減を目指すべきだとの認識を示した。目標の公表時期については「来年のしかるべきときに責任を持って発表したい」と語った。

    環境相は「日本も20年ないし25年までの中期的な目標について数値を発表する必要がある」と指摘。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が先進国に20年までに90年比25―40%の削減を要求していることに触れ、日本の目標についても「当然、25%以上でなくてはならない」と述べた。
    (2008年8月4日日経ネットから)

    排出削減に取り組むための仕組みが必要

    温暖化対策:NGO32団体が法案制定訴え

    地球温暖化問題に取り組む国内の非政府組織(NGO)32団体が1日、2020年に90年比で30%の温室効果ガス排出量削減などを盛り込んだ法案制定を、政府や各党に働きかける運動を始めた。実行委員長には、温暖化で生息地が脅かされているシロクマを任命。福田康夫首相のお面をかぶったモデルに、法案制定を求める要望書を手渡した。

    運動のテーマは社会が排出削減に取り組むための仕組みが必要との視点から「メイク・ザ・ルールキャンペーン」と命名した。法案には、2050年の排出量を90年比で80%削減▽2020年に太陽光や風力などの発電量をエネルギーの2割にする−−などを盛り込むよう提言している。

    提案者の一人、大木浩・元環境相は「日本では温暖化を防ぐ体制づくりが十分ではない。新法制定を軸に、今の社会の流れを変えていきたい」と話す。
    (2008年8月1日毎日新聞から)

    参考
    MAKE the RULEキャンペーン

    自主努力の日本 ←→ 政策誘導のドイツ
    自助努力だけではだめ

    24時間365日稼働の太陽光発電

    米MITが独自の触媒で実現へ

    米Massachusetts Institute of Technology(MIT)の研究者は、太陽電池セルと独自の液体触媒技術とを組み合わせることで、昼も夜もなく24時間365日にわたって発電し続ける太陽光発電システムを実現する技術を開発したと発表した。

    日中は、太陽電池パネルで発電すると同時に、余剰なエネルギを使って水を水素と酸素に分解して貯蔵しておく。このとき電気分解に効率が高く低コストの独自の液体触媒を使う。太陽電池パネルで発電できない夜間には、日中に貯蔵しておいた水素と酸素を燃料電池で合成して発電する。このとき燃料電池が排出した水は、日中に再度電気分解して使うため、容器にためておく仕組みだ。こうして1日24時間にわたって発電が可能になるという。
    (2008年8月1日EE TIMES Japanから抜粋)

    参考
    太陽光発電、3―5年で価格半減へ
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    環境技術が衰退していく日本の惨状
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日 NHK総合)から抜粋
    太陽電池は何年でペイするのか?

    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。

    ‥‥これまで、地表から1mほどのところにあった永久凍土が最近急激に溶け、深さ2mにまで下がってしまいました。「3年くらいで1mくらい増えてしまった。これは普通考えられないペースであると思います。」‥‥

    ‥‥永久凍土を溶かしているのは地球温暖化による気温の上昇と雨です。最近シベリアでは上空に生まれた巨大な入道雲などからくる雨が増えています。そのため、大量の雨水が土にしみこみ、地表の熱が永久凍土まで伝わるようになってしまいました。‥‥

    ‥‥氷の中の泡には数万年前のメタンガスが閉じこめられているのです。メタンガスは二酸化炭素より温室効果が20倍以上も高い物質です。シベリアの永久凍土が溶けて、メタンガスが放出されると、地球温暖化を加速すると考えられているんです。地球温暖化によって引き起こされた現象が、さらなる温暖化を引き起こす。北の大地で危機の新たな連鎖が進行しています。‥‥

    (2008年7月30日ちょっと変だぞ 日本の自然 NHKから抜粋)

    参考
    メタンの大量放出で悲惨な気候変動が不意に起こる可能性がある
    シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解
    メタンハイドレートの二面性:「新エネルギー」+「温暖化を激化させる脅威」
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    凍土融解 メタンの脅威
    メタン噴出は日本の木材諭入が原因 シベリアの森林破壊
    6億3500万年前に起きた温暖化の原因はメタン?
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増

    大荒れ列島 気象の凶暴化に備えたい

    日本の気象現象がおかしい。穏やかさが特徴だった日本列島の気候が近年、急速に荒々しくなっている。先週から各地で相次いでいる高温や突風、大雨の例からもその異常ぶりがはっきり実感されるだろう。

    ‥‥大荒れの原因のひとつは、急激な気温の上昇だ。地表からの上昇気流で積乱雲が発達し、雷雨や竜巻などの突風をもたらす。都市域のヒートアイランド現象も局所的な豪雨などを引き起こす。

    前線に伴う今回の大雨は、南方からの暖かく湿った空気が列島の上空に大量に流れ込んだ結果、大気の状態が不安定になって降っている。多くの土地で観測史上の降水記録を更新中だ。‥‥

    ‥‥大雨の頻度は明らかに増えている。国内で1時間に50ミリ以上の強い雨が降る回数は、30年前の1・5倍になっている。豪雨災害などの背景に地球温暖化があることは、すでに世界的な認識だ。

     日常の風も雨も、危険を孕(はら)み始めている。気象に関する過去の経験や常識は、通用しなくなっていると考えるべきだ。‥‥
    (2008年7月29日産経ニュースから抜粋)

    参考
    <米国>東は猛暑、西は吹雪
    記録的異常気象
    今世紀末の日本 温暖化深刻

    自然災害が20年で4倍
    『絶対あり得ない』現象が、現実に起きている

    1万年の安定した気候が文明を開花

    温暖化対策、行動計画を閣議決定 総量目標を来年発表

    政府は29日、温室効果ガスの大幅削減に向け、環境技術の開発や普及などの行程表を示した「低炭素社会づくり行動計画」を閣議決定した。福田首相が7月の北海道洞爺湖サミットを前に公表した包括提案を具体化したもので、関係省庁は今後、この計画を基に温暖化対策を行う。

    行動計画は日本の温室効果ガス削減の長期目標として、「2050年までに現状から60〜80%」と明記。13年以降のポスト京都議定書をめぐる国連交渉が本格化する来年には、中期目標となる国別総量目標を発表するとした。

    こうした大幅な削減を実現するため、革新的な技術開発の必要性を強調。国内の約4割を占める火力発電と製鉄の二酸化炭素(CO2)排出量の削減を進めるため、CO2を地中などに貯留する技術(CCS)の大規模実証実験に来年度から着手、20年までに実用化を目指すとした。

    既にある先進技術の普及も加速する。20年をめどに太陽光など再生可能エネルギーや原子力による発電割合を50%以上に引き上げる目標を設定した。17年度までに原子力発電所を新たに9基建設し、30年前後までに次世代軽水炉を開発するなどとした。

    また、新たな経済的手法の導入も明記。排出量取引の国内統合市場は今年9月に制度設計をまとめ、10月から試行するとの手順を示した。環境税は今秋の税制抜本改革の過程で検討するとしている。
    (2008年7月29日朝日ドットコムから)

    参考
    福田ビジョン要旨 「低炭素社会」へ

    地球規模の環境税で懇談会設置 環境省、途上国の対策支援

    環境省は28日までに、航空機での移動などに課税、発展途上国の地球温暖化対策支援に充てる「地球環境税」の在り方などを検討する有識者懇談会を来月、設置することを決めた。来春をめどに報告をまとめる。

    地球環境税は、温暖化で被害が予想される途上国の適応策などの財源確保が目的。京都議定書に定めのない2013年以降の温暖化対策の国際枠組みでは、温室効果ガス排出削減に途上国をどう取り込むかが大きな課題で、こうした資金援助が参加を促す材料になる。だが、現在ある複数の基金では、費用をまかなうには不十分だとみられている。

    似た仕組みとして航空券に課税し、貧困国のエイズ対策支援などに充てる「航空券連帯税」と呼ばれる制度をフランスなどが導入している。

    環境省の懇談会ではこうした海外の情報を収集し、地球環境保全の目的でこの種の税を導入する場合にどのような形態が考えられるかを検討する。
    (2008年7月28日共同通信から)

    『犯人は本当にCO2なのか』 財界 温暖化負担を警戒

    「地球は本当に危ないのか」。日本経団連や経済同友会など経済団体が今月開いた恒例の夏季セミナーは、環境問題を議題にして大物経営者らが本音をぶつけ合った。温暖化防止を企業の生産効率を上げるチャンスにしようとする積極性と環境対策の空回りや費用負担への警戒心という二つの顔が発言に現れた。
    (2008年7月27日 東京新聞から)

    参考
    政府と産業界の密約
    経団連が決めたものをそのまま国の政策に反映させる、それでは国の体をなしているとは言えません
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    日本は政治の力が著しく弱くなっている

    気候安定と文明の期間は重なる
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    もっとも起こる見込みの強い結末は人口と工業力のかなり突然の、制御不可能な減少であろう。
    地球温暖化の研究に真面目に取り組む科学者たちの日記
    地球温暖化懐疑論へのコメント
    誤解を増長させる丸山式論理
    温暖化懐疑本の論理構造
    ウィキペディア掲載の武田邦彦氏の主張等に関する問題点武田邦彦氏「Wikipediaの執筆の方と読者の方へ」
    信じるものは救われない? 〜 「遅れた」温暖化懐疑論を考える
    温暖化「太陽犯人説」を否定=英・スイス研究チーム
    「反地球温暖化論」の不整合

    宇宙線減少は地球温暖化の原因ではない
    詐欺とでもいうべき世界こそが二十世紀 
    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    「地球は冷える」と主張する地質学者
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    10世紀太陽は熱かった 温暖化人為説を支持
    地球温暖化にとって人為CO2は大関クラスの原因で、他に横綱クラスの原因があるのではないか
    1万年の安定した気候が文明を開花 CO2と気温というのは非常によく一致してます 
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    温暖化の原因がCO2であろうとなかろうと、気候変動が今後も起こることは確かである。また人類が今後あまり長く石油に頼れないことも確かである。
    懐疑論者の意見を信じて対策を取らず、しかし、実際には科学者の合意どおり、人間の影響によって温暖化が実際に起こっていた場合:大きな被害に苦しむことになります。
    地球の危機管理
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    石油生産のピーク、地球規模で
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る

    20年ごろには温暖化が暴走 世界が全地球規模で集団自殺をしようとしている 日本人は環境問題に無関心すぎる

    ◆温暖化は加速ではなく暴走する

     07年1月のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次報告書を見ると、温暖化が加速しているのがわかる。このままいけば、20年ごろには温暖化が暴走をはじめるだろう。
     例えば、07年9月には北極海氷の面積が413万kuとなり、史上最小記録を更新した。この数字は60年代9月の半分ほどしかない。北極海の氷が消滅するのも時間の問題だ。
     東アングリア大学のティモシー・レントン教授は16年ごろにはグリーンランド氷床が融解するだろうと述べているし、NASAのジェームス・ハンセン博士は今世紀中に海面が5m上昇することも有り得ると発表している。
     このまま温暖化がすすめば、最悪の場合50年頃までに地球の表面温度は3℃あがり、西南極大陸の氷床崩壊やアマゾン熱帯雨林の砂漠化などがおきるだろう。
     今が地獄の一丁目だとしたら、50年頃は五丁目ぐらいまですすむことになる。


    ◆日本人は環境問題に無関心すぎる

     世界の温室効果ガス排出量は94年の時点で年間394億tだったが、10年後の04年には490億tに達している。
     それに対し97年の京都議定書での目標はたった10億tの削減だった。しかもその10億tですらアメリカが批准せず、カナダは諦めて、半分の5億tも達成できそうにない。日本でチーム・マイナス6%なんてやってるけど、そんなのは焼け石に水。戦闘機に竹ヤリで立ち向かうようなものだ。
     実際には6%どころではなく、8割の削減を目指さないといけない。
     だから政府が6月9日に「低炭素社会・日本をめざす福田ビジョン」を発表して、50年までに60〜80%の削減を目標に掲げたのは評価できる。少し遅くなったけど、ようやく日本の政治家も本腰を入れてきたと言える。
     それにしても日本人は本当に環境問題や気候変動に無関心で危機感がない。なぜ、こうなってしまったのか。世界が全地球規模で集団自殺をしようとしているのに、誰も真剣に環境問題を考えようとしていないように見える。
     現在は日本人の農家比率が5%ぐらい。私が子どものころは7割ぐらいが農業をやっていたから、今よりももっと環境とか天変地異とかに敏感だった。日本人が環境問題に疎くなったのは、農業人口が減ったからではないだろうか。
     危機感がなくて目先の経済発展しか見えてないから、日本経団連のように「我々はあらゆる規制に反対する」と言いだす人たちが出てくる。彼らは独自の削減目標を定めて独自でやっていくと言っているが、実質的には温室効果ガス削減に協力しないということ。何を考えているのかわからない。
     本当に低炭素社会をめざすなら、例えば輸送コストやエネルギー削減のためにも食料自給率の向上を推進するべき。国内にあれだけの休耕田があるなんて信じられない。もっと米を作って食べるべきだろう。1日1個のおにぎりを余分に食べるだけでも違ってくる。
     20世紀はハイテクで日本が成長した時代だが、21世紀は食とエネルギーで成長する時代。今こそ日本の政策の一大転換期だ。
     
    ◆地球温暖化に宣戦布告しなければいけない

     ほとんどの先進国は、日本と同じく温室効果ガス削減目標を50年までに60〜80%と設定している。これは大変な努力を要するが、やってできない数字ではない。
     目標実現のためには、火力発電所の全面廃止や太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの転換、バイオ燃料や電気自動車の開発、環境税の導入など法整備するべきことがたくさんある。地方自治体や企業側も輸送や移動の際、より環境負荷の少ない公共交通機関を利用するとか、グリーン購入を推進するとかの努力が必要だ。
     最近では環境技術や環境ビジネスが拡大を続け、成長産業になっている。ドイツのローランド・ベルガー社は05年の世界の環境技術市場規模が1兆ユーロ(約180兆円)あり、今後も年間5.4%で成長を続けると予測している。環境ビジネスの発展は、新たな雇用や新技術をも産み出している。またより厳しい環境規制が企業を強くし、競争力を高めることになるという意見も見られる。
     政府も自治体も企業も個人も、地球温暖化と戦争をするぐらいの心意気を持って、「地球温暖化に宣戦布告」しなければいけない。

    山本良一 東京大学生産技術研究所 教授

    (2008年7月16日農政.農協ニュースから)

    参考
    温暖化は暴走する?
    戦時下のようなスピードで世界のエネルギー経済を改革しなければならない

    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高い
    気候安定と文明の期間は重なる

    アマゾンが砂漠へ
    ウィルキンス棚氷、南極大陸から分離の危機
    楽観的に見てもこの10年が勝負
    残り時間はあと5年
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    クールビズはCO2排出を多くした?! 自主努力疲れのような状況になりませんでしょうか。
    今の子供たちは、もしかしたらあんたたちの将来はないかもしれないよ、ということを今の大人たちから突きつけられている
    経団連が決めたものをそのまま国の政策に反映させる、それでは国の体をなしているとは言えません
    1万年の安定した地球の気候のおかげで文明というものを開花することができた
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    地球温暖化と安全保障 NATO 米国

    NATO:「温暖化は脅威」 貧困、紛争との関連調査着手

    北大西洋条約機構(NATO)が地球温暖化を世界の平和と安全を脅かす新たな脅威と位置づけ、安全保障上の影響の調査・分析に着手した。NATO報道官が16日、ブリュッセルでの記者会見で明らかにした。温暖化をめぐっては近年、環境破壊の側面だけでなく、貧困や地域紛争との関連性についても国際世論の関心が高まっている。

    NATOのアパスライ報道官によると、現在、NATOの経済、科学部門が温暖化で世界の安全保障の経済的側面などにどのような影響が出るかについて調査・分析を進めている。政策立案・決定の段階には至っていないという。

    NATOのデホープスヘッフェル事務総長は6月3日、「NATO 次の10年」と題してブリュッセルで講演した際、気候変動を▽破綻(はたん)国家の存在▽テロリストなどの非国家勢力の台頭▽大量破壊兵器の拡散▽エネルギー需要の増大−−と並ぶ重要課題に位置づけていた。事務総長は講演で「気候変動によって水などの資源を確保する競争が激しさを増し、国土・農地をめぐる争いや移民の増加、弱い国家の一層の脆弱(ぜいじゃく)化が起きるだろう」と危機感を表明した。

    気候変動が世界の安全保障に及ぼす影響に関しては、ノルウェーのノーベル賞委員会が昨年、アル・ゴア前米副大統領と国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)への平和賞授賞発表にあたり、温暖化により「紛争と戦争の危険が増す」と警告した。
    (2008年7月17日毎日新聞から)


    温暖化は米国の安保に影響 難民・紛争拡大と情報機関分析

    地球温暖化が進むと、2030年ごろには難民や地域紛争が増加し、米国の国家安全保障に大きな影響が出るとの研究報告書を、米中央情報局(CIA)などで組織する国家情報会議(NIC)がまとめたことが16日、分かった。

    報告書は、米国の沿岸にある多数の製油所や20を超える核関連施設が、強大化した暴風雨によって影響を受ける可能性があることなども警告している。

    米国の情報機関が、温暖化は国の安全保障にかかわる問題だとの姿勢を明確にしたのは初めて。報告書自体は機密扱いで公表されていないが、今後の温暖化議論に影響を与えそうだ。

    関係者によると、研究には情報機関のほか、大学や政府系研究機関などが参加。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測を基に、世界情勢を分析した。

    報告書は、温暖化による農産物の減産が、深刻な発展途上国の食料難をさらに悪化させ、場所によっては水不足も深刻化すると指摘。これが環境難民の発生や、国家間や国内の紛争拡大につながる結果、世界の政治情勢が不安定になるとした。
    (2008年7月16日 共同通信から)

    参考
    温暖化は深刻な安全保障上の脅威
    温暖化は安全保障上の最大の脅威 ワシントンのシンクタンク
    地球温暖化が紛争の種にも 英国のシンクタンク
    国連事務総長 ダルフール紛争は気候変動が原因
    地球温暖化が暴動と核戦争を招くとペンタゴンがブッシュに警告

    南極の棚氷が崩壊の危機

    ウィルキンス棚氷、南極大陸から分離の危機 欧州宇宙機関

    欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は10日、南極の巨大な棚氷「ウィルキンス(Wilkins)棚氷」が地球温暖化の影響で南極大陸から分離寸前であることを示す新たな証拠が発見されたことを明らかにした。
    (2008年7月11日AFPから抜粋)

    南極の棚氷が崩壊の危機

    南極半島のウィルキンズ棚氷で新たな崩壊が起こり、海に浮かぶ氷の塊が消失の危機にさらされていることが、衛星写真(上)により判明した。

    この連続写真は、5月30日から7月9日にかけて欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星エンビサットが撮影したものだが、そこにはウィルキンズ棚氷の崩壊が広範囲にわたって進行している様子が映し出されている。現在、南半球は真冬であるにもかかわらず、この棚氷では最近だけでおよそ1350平方キロメートル分の氷が消失している。真冬に氷が消失するという初めての事態に、科学者も困惑を隠せない様子だ。

    現在、この棚氷は、近くのシャルコー島との間に架かる薄い氷でできた橋(写真中央部)によって安定を保っている。しかし、2008年7月8日の写真には新たな裂け目が現れており、この橋も間もなく断裂する可能性がある。科学者の間には、この橋が崩れれば比較的短期間のうちに棚氷全体が崩壊するのではないかという危機感が広がっている。また、海洋温度の上昇に伴って棚氷が底部側から急速に厚みを失っていくことも懸念されている。

     コロラド州にあるアメリカ国立雪氷データセンターの主任研究員マーク・サーレズ氏は、「過去20年あまりにわたって、気候変動の影響が最も顕著に表れていたのは北極であり、南極はいわば“眠れる巨人”と見なされてきた。しかし、ウィルキンズ棚氷で起こっている事態は、実際にいま南極で異変が起きているというなによりの証拠である。眠れる巨人がまさに目を覚まそうとしているのだ」と話している。
    (2008年7月14日ナショナルジオグラフィックニュースから)

    参考
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    IPCC 南極、グリーンランドの影響入れず
    「南極は破局寸前」 国連事務総長
    南極棚氷、大規模崩壊が進む

    減少が著しい南極大陸の氷

    洞爺湖サミットの結果は、人々と自然を温暖化の深刻な影響にさらすことになります

    ‥‥世界の科学者が明らかにした予測によれば、2050年までに世界の排出量を50%よりはるかに多く、緊急に削減しなければ、地球環境はその深刻な影響にさらされることになります。この危機を回避するためには、少なくとも下の2つのことを実現しなくてはいけません。

    1. 今後10〜15年の間に、世界全体の排出量の増加を完全に抑え、その後は減少させること
    2. 先進国は、2020年までに排出量を25〜40%削減すること

     しかし、G8の合意では、この最も重要な内容が抜け落ち、曖昧な長期目標を唱えるだけで終わってしまいました。‥‥
    (2008年7月9日WWF Japanホームページから抜粋)

    参考
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCC最悪シナリオ上回る 06年のCO2排出
    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇

    北極では、もはや後戻りのできない変化が

    今の子供たちは、もしかしたらあんたたちの将来はないかもしれないよ、ということを今の大人たちから突きつけられている

    彼は書き換えられた報告書に愕然としたという。「あれはでっちあげでした。温暖化対策を無視するブッシュ政権を正当化するためのね。政府側の趣旨はこうです。温暖化の規制などする意志はない。CO2の排出制限も行わない。」
    リック・ピルツ博士(元・政府気候変動調査機関職員)

    「ぼくは現代文明てのはね。2050年〜2070年ぐらいに崩壊するっていう説を出したんですよ。どんな文明であっても永遠不滅の文明はないんです。すべての文明は崩壊してる。しかも崩壊してる文明の短命な文明ていうのは自然を一方的に搾取した文明はすべて崩壊してるわけですよ。どういうときに崩壊するか、それは気候変動や、天変地異があったときに崩壊してるんです。それはもう事実ですから。‥‥‥巨大なカタストロフ(破滅的な大変動)がないとね、全部変わろうかということにはならないと思います。でもそれがやってくる、崩壊しますよって言ったらね、みんな夢も希望もないじゃないかというから、今から新しい文明の創造に向かってですね、スタートしようではありませんか、と。」
    安田 喜憲 教授(環境考古学者)

    「我々は今、氷床が加速度的に溶ける様子を予測しようとしていますが、以前の予測をはるかに超えた速度で氷が溶けることがわかりました。」
    ジェイ・ズウォリー博士(NASAゴダード宇宙飛行センター)

    「今の子供たちは、もしかしたらあんたたちの将来はないかもしれないよ、ということを今の大人たちから突きつけられている、なんときゃしなきゃいけないと思っているわけですよね、かわいそすぎます。私はいいんです。例えば2050年、CO2半減、これが失敗しようがですね、私は42年後なんて生きちゃいないからいいです。しかし私の子供は生きてるはずです。さらにその私の子供の子供もいるかもしれません、せめてですね、私たち大人は目の前にいる身の回りの自分の子供、孫、その世代が生きていける、環境をつくってから、私たち大人は死んでいくべきなんだと思うんですね。」
    古舘 伊知郎 氏

    (2008年7月5日地球危機2008から抜粋)

    参考
    南極やグリーンランドなど、世界中の氷床や氷河が科学者の予想を上回る速度で解け始めた。
    気候安定と文明の期間は重なる

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析
    科学者の半数以上が政治的干渉を受けた
    自然環境と人間社会の双方に適用できる総括的で妥協が不可能なルールを明確にする
    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC最悪シナリオ上回る 06年のCO2排出
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書

    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高い

    北極の氷、今年の夏は消滅する可能性高いと 米研究者

    地球温暖化の影響で北極の氷は今年の夏、9月までに消滅する可能性が非常に高いと、米国の研究者が警告した。この夏の北極圏の氷を左右するのは今後数週間の天候次第で、氷が残るか消滅するかは五分五分の可能性だとしている。

    米国立雪氷データセンターの研究者マーク・セリーズ博士によると、北極圏の氷はここ数年でどんどんと薄くなり、昨年の夏には観測史上、最も薄い状態になった。そのため、これまで流氷や氷山のため使えなかった北西航路が、砕氷船なしで航行可能になっていたという。

    また、数年前までは、夏に北極の氷が消滅するのは2050年から2100年ごろと考えられていた。最近ではこの予測が2030年ごろと見直されたが、現実にはこれを上回る速度で氷が減少していると指摘している。

    過去数十年で北極の氷は徐々に減ってきているが、進行している急激な減少は周期的なものではなく、地球温暖化の影響が強いとしている。

    さらに、低温な気候が数年続けば、一時的に氷の量が回復することはあるかもしれないが、現在の状況が続けば、北極から氷が消滅することは避けられないという。
    (2008年6月28日CNNから)


    海氷減少で凍土もピンチに 温暖化「悪循環」の危険も

    地球温暖化で進む北極海の氷の減少により、周辺のアラスカ、カナダ、ロシアの永久凍土の溶解も加速されることが、米大気研究センターなどのグループによるコンピューター解析で5日までに分かった。

    凍土の溶解が進むと、中に閉じ込められていた二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが大気中に放出され、温暖化をさらに加速する「悪循環」を引き起こす恐れがある。温暖化による悪影響は、これまで考えられていた以上に大きくなる可能性があるという。

    グループは、北極の海氷の面積が観測史上最小を記録した昨年、北極域の気温も1978−2006年の平均より2度も高かったことに注目。コンピューターを使って、急激な海氷の縮小が周囲の気温に与える影響を解析した。

    その結果、海氷が小さくならない場合は、北極圏の気温上昇は10年間で0・46度と予測されるのに対し、海氷が極端に小さくなると、同1・6度と急速に進むことが判明。また気温が大幅に上昇する範囲が、沿岸から約1500キロという広範囲に及ぶ可能性があることも明らかになった。
    (2008年7月5日共同通信から)

    参考
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC最悪シナリオ上回る 06年のCO2排出
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    政府と産業界の密約「環境税や排出量取引は課さない」

    ‥‥(京都議定書)批准に反対する経団連を説得させるため、極秘の話し合いが行われていた。

    ‥‥「日本政府として京都議定書は批准しても、環境税や排出量取引といった、強制的な措置は産業界に課しません。」小泉内閣と産業界、双方の思惑が一致。産業界に強制的措置は課さないという密約はこうして結ばれた。

    ‥‥この密約は外部にはいっさい公表されず、文書にも残されていない紳士協定だった。‥‥

    (2008年7月3日報道ステーションから抜粋)

    参考
    経団連が決めたものをそのまま国の政策に反映させる、それでは国の体をなしているとは言えません
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    日本は政治の力が著しく弱くなっている

    原油高騰の要因として、将来の供給不足への懸念 IEA

    石油 供給の余力さらに少なく

    記録的な原油高騰が続くなか、IEA・国際エネルギー機関は、向こう5年間の世界の石油需要と、産油国の生産能力のバランスについて、新興国の経済成長によって需要が増産能力を上回り、今後、供給の余力がさらに少なくなるという見通しをまとめました。

    IEAが1日発表した、ことしから2013年までの5年間の予測によりますと、世界全体の石油の需要は、▽ ことしが1日あたり8687万バレルですが、▽5年後の2013年には、727万バレル多い9414万バレルとなります。これは、中国やインドなど新興国の経済成長に伴って、需要が年平均で1.6%伸びるためです。これに対して、産油国側の生産能力は、▽現在の1日あたり9039万バレルから、▽5年後には9616万バレルと、577万バレルの増加にとどまり、需要の伸びが供給を上回ることから、当面、原油の需給がひっ迫するのは避けられない見通しです。現在の記録的な原油高騰の要因として、将来の供給不足への懸念があげられていますが、今回のIEAの見通しで、こうした懸念があらためて裏付けられた形です。IEAは、原油高騰について「日々の資金の流れより、需要と供給の関係によるところが大きい」と分析しており、産油国に対して一段の増産を促しています。
    (2008年7月2日 NHKから)

    参考
    原油暴騰は代替エネルギーの可能性をひらく
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    石油生産のピーク、地球規模で
    「石油が一番安い」というトリック
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日NHK)から抜粋
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    資源が枯渇に直面した今、経済学者に検討してもらいたい

    ‥‥不必要な消費によって繁栄が謳歌されるような高度成長時代になっても、限界効用逓減の理論によると、必需品と贅沢品という区別がないのだから、われわれは無意味なゆたかさを高い代償をはらって得ている可能性が高くなってくる。「経済学は財貨に関するものだが、その財貨について判断を下す権利はない。財貨が必要なものか不必要なものか、重要なものか重要でないか、というようなことは、経済学の領域には入らない。いっそう多くの食料がほしいという欲望は正しく、もっと高価な自動車がほしいという欲望は軽薄である、というようなことをいいたくなる人は、経済学の訓練が全然なっていないとされてしまう」(ガルブレイス『ゆたかな社会』鈴木哲太郎訳、岩波現代文庫)。

    どの学問領域でも、熊(学会の主流派)にかみつかれる危険を冒さないと、中心となっている信念(セントラル・ドグマ)の批判はできない。ガルブレイスに代わって、経済学者に検討してもらいたいのは、次の点である。@地球上の資源が枯渇に直面するという以前の段階では、つねにコストの上昇をともなうことなく、資源が生産の場に流入することができたので、市場経済全体は資源量全体の増加のコスト(さらには廃棄物全体の増加のコスト)を計算に入れる必要がなかった。だから、生産量の増大がつねに福祉の増大にともなうというセントラル・ドグマが生き残ってきた。A投下される資源量の増大がもたらす、生産量の増加は、市場経済のある成長段階までは、最低生活者への「おこぼれ配分」の増大をともなっていた。マーシャルが、最低生活者の水準が上がっていくことに期待を抱いていたのには、それ相応の根拠があった。資源が枯渇に直面した今、そういう「おこぼれ配分」が、どんどん少なくなっていくのではないか。

    私たちの社会のなかに働く浪費を生み出すかくれた力は何か。人生の豊かさではないものを意図的に作り出してしまう仕組みはどこにあるのか。ヴェブレンやケインズだけでなく、あらゆる智恵を集めて「偽りのゆたかさ」を減らすことで本当の人生の質の良さを実現する文化を創り出すことが、私たちに課せられている。‥‥
    (2008年6月30日刊 資源クライシス 加藤尚武 著 から抜粋)

    参考
    経済の成長は人を幸せにしない 経済哲学者・ラトゥーシュ氏に聞く
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に

    経済学という学問の重大な欠陥 都合が悪いことはすべて外部不経済

    ガソリン180円、石油中毒から抜け出す最後の最後のチャンスなのかもしれない

    人類史上初、今年の夏、北極の氷がすべて溶けてなくなるんではないか、その可能性が出てきたと言われています。ガソリン180円、これはですね、大変ですけれども、私たちの石油中毒から抜け出す最後の最後のチャンスなのかもしれないんです。(古舘伊知郎 氏)

    このまま何もしなければ悪化の一途をたどり、すべてが崩壊するだろう。軌道修正に失敗した古代文明のように滅亡するだけだ。‥‥

    ‥‥プランBの目標はCO2排出量を2020年までに80%削減することだ。それは戦争時の国民総動員制くらいの経済改革が必要だ。今人類は選択を迫られている。プランA、つまり従来どおりを続け衰退と崩壊に進んでいくか、あるいはプランB、つまり文明を維持する社会に変えるのかを。(レスター・ブラウン 氏)

    (2008年6月30日 ガソリン180円と温暖化 人類への警告 "脱石油" へ から抜粋)

    参考
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    石油生産のピーク、地球規模で

    原油暴騰は代替エネルギーの可能性をひらく

    「救うべきは地球でなく文明」――米アース・ポリシー研究所レスター・ブラウン氏に聞く

    ‥‥シュメールやマヤ文明は食料生産の行き詰まりがきっかけで文明が崩壊した。21世紀の文明もやはり食料が弱いリンクであるかもしれない。政治的・社会的に破綻した国家が増えつつある。われわれの文明は破綻国家がどこまで増えていったときに、崩壊の危機に直面するのだろうか、だれも知らない実験をやっているようなものだ。

    G8のリーダーたちは食糧問題の複雑さや緊急性をどこまで理解しているのだろうか。われわれが今、しなければいけないことは地球を救うことではなく、人類の文明を崩壊から救うことなのだ。
    (2008年6月30日 日経エコロミーから抜粋)

    参考
    日本のフードマイレージは、総量では世界中で群を抜いて大きく、現代の日本人が歴史上のどの時代における、どの国の王侯貴族よりも贅沢な食事をしていることになっている
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。
    気候安定と文明の期間は重なる
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    楽観的に見てもこの10年が勝負
    残り時間はあと5年
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    先進国に2020年まで25〜40%削減を求める政策提言 国際議員連盟

    温室ガス「先進国は25〜40%削減を」 国際議員連盟

    世界の環境派の国会議員でつくる地球環境国際議員連盟(GLOBE)は29日、東京都内で開いた「G8(主要8カ国)プラス5議員会合」で、世界全体の温室効果ガスの総排出量を2050年までに少なくとも90年比半減、特に先進国には20年までに同25〜40%削減を求める政策提言をまとめた。福田首相に30日提出する。

    提言では、経済成長を維持しながら温暖化を食い止めることは「可能かつ不可欠」と指摘したうえで、京都議定書に続く2013年以降の次期枠組みの要素を列挙。「先進国による野心的な絶対量の削減が枠組みの中心となる」として先進国の数値目標を明記し、2050年の長期目標は90年比60〜80%削減を求めた。また各国の国内排出量取引制度を連結した「世界炭素市場」創設や、森林減少の防止策などを提案した。 ‥‥
    (2008年6月29日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    2050年に世界の温室効果ガス排出量を半減させるには日本は81〜85%の削減必要

    スウェーデンの人たちは、安心で、貯金も持たずに暮らせると、そういう社会を目指すのか

    ‥‥スウェーデンやデンマークでみんな安心して暮らせますよと、国が全部医療費持ちますよと、消費税25%になるわけですよ。‥‥それでもね、スウェーデンの人たちは、安心で、貯金も持たずに暮らせると、そういう社会を目指すのか、だけども税金上げましょうと。それをですね、ちょこちょこちょこちょこ美貌策でまた乗り越えようとするっていう、ここがね、将来不安が解消しない一番の問題だと思うんですよ。

    それはね、評論家のご意見としてはよくわかります。

    評論家じゃない、選択ですよ‥‥
    (2008年6月29日サンデープロジェクト から抜粋)

    参考
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    詐欺とでもいうべき世界こそが二十世紀  養老孟司

    ‥‥われわれの日常に影響する石油問題とは、じつは石油のピークアウトである。それはなにか。たえず増大していく石油需要に、供給が追いつかなくなる日のことである。その時期はいつか。著者は十年以内だという。多くの専門家がそういう予想を出している。メディアはほとんどそれに触れない。現在の原油高を、私はピークアウトの始まりと考えている。現代は情報化時代で、すでに情報の上では、ピークアウトは始まっている。‥‥

    ‥‥二十世紀の経済は、原油が必要なら供給を増やす、ということで対応してきた。それが経済成長の原理だった。じゃあ原油がこれ以上供給できなくなったらどうなる。経済成長を諦(あきら)めるしかない。それは現代社会の本質的問題である。それがアメリカ型「自由」経済の本質である。原油を「無制限に」供給すれば、原油価格は一定になる。その上でなにをなさろうが「経済活動は自由ですよ」。このほとんど詐欺とでもいうべき世界こそが二十世紀だった。

     その結果を二十一世紀が刈り取る。最初に起こるのは、だから石油のピークアウトである。その時点で原油価格は上昇せざるを得ない。エネルギーまで含めた、本当の「自由経済」がはじまる。

    温暖化ガスだ、洞爺湖サミットだと騒いでいるが、意地悪くいえば、それはピークアウトを隠そうとする煙幕に過ぎない。エネルギー消費を抑制することは、たしかに重要だから、それが無意味だとはいえない。しかし問題はもっと深いところにある。世界の常識を変えなければならないのである。エネルギーなしに「右肩上がり」はない。経済が成長したということは、景気がいいということで、それはつまり、よりエネルギーを消費したということなのである。ただし今日使えば、明日の分がなくなる。二十世紀とは、それを無視した「その日暮らし」の日々だった。‥‥
    (2008年6月29日毎日新聞から抜粋)

    参考
    オイルピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    石油生産のピーク、地球規模で
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    「石油が一番安い」というトリック

    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    文明を救う計画

    ‥‥この「私たちの文明を救う計画」は、規模も壮大だが、実行のスピードも極めて速くなければならない。日本軍による真珠湾攻撃の後、1942年に米国の産業経済が遂げた改革を彷彿させる、戦時下のようなスピードで世界のエネルギー経済を改革しなければならないのだ。当時米国は、わずか数カ月のうちに、自動車製造を軍用機や戦車、銃の製造へと切り替えた。この驚くべき迅速な変革を可能にした鍵の一つには、3年近くに及んだ自動車の販売禁止措置があった。‥‥(レスター・ブラウン著『プランB 3.0 人類文明を救うために』)
    (2008年6月27日環境メールニュースから抜粋)

    CO2条例 知事「全国へ」

    全会一致で成立 削減量割り当て課題

    二酸化炭素(CO2)の排出を大規模事業所に対して規制する、全国初の条例が25日、成立した。都議会の与野党すべてが賛成した。可決後、石原知事は「日本の大都市全部に(同様の制度を)整えてもらいたい」と、全国の自治体に協調を呼びかけた。

    自民党の吉野利明幹事長は「排出の削減義務化は、地球温暖化対策に向けて重要な政策」とした上で、「CO2の削減量を、今後、各企業へどのように割り当てるか、慎重にチェックしたい」と今後の課題を指摘。公明党の藤井一政調会長も、「削減の義務化と並行して導入される排出量取引が、EU(欧州連合)のように投機対象になってはならない」とした。

    一方、新銀行東京の経営問題などで、石原都政との対決姿勢を強める民主党からも、異論は出なかった。田中良幹事長は「全国に先んじた制度の導入は大きな意味がある」。一貫して石原都政に反発する共産党も、「我が党の主張と合致する」(吉田信夫幹事長)とした。

    議会終了後、石原知事は報道陣に対し、「東京のやることなんか知れてますけど、一つ一つ石を積み上げて、チリもつもらせていかないと山にならない」と意気込みを語った。
    (2008年6月26日読売新聞から抜粋)

    参考
    このままだと残念ながら地球は救われない 石原東京都知事
    自主的な努力では削減を達成できない 東京都

    太陽光発電、3―5年で価格半減へ 経産省が新政策発表

    経済産業省は24日、総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の新エネルギー部会に、地球温暖化に対応した新エネルギー政策を示した。太陽光発電を普及させるため住宅向けに補助金や優遇税制を新設、今後3―5年で住宅用発電システムを半額にする目標を盛り込んだ。石油やガス会社にバイオ燃料などの新エネ利用を義務づける制度も創設する。

    太陽光発電をめぐり、福田康夫首相は総合的な地球温暖化対策(福田ビジョン)で「導入量を2020年で10倍、30年で40倍」「新築持ち家住宅の7割以上で採用」などの目標を提示。新エネ政策はこれを具体化する意味合いがある。

    例えば、太陽光発電の普及策は、個人が太陽光パネルを設置する場合の導入費用を一部補助するほか、税制上の優遇制度も新設する。また、省エネ法に基づく住宅の省エネ基準は現在、断熱材の利用などに限られているが、新たに太陽光発電を追加。太陽光発電を導入した住宅は「省エネ性能が優れている」と“お墨付き”を与え、普及を促す。
    (2008年6月24日 日経ネットから)

    代替エネルギーに行くという決意と、もう一回石油でやるという対立がすごい先鋭化する
    ‥‥世界のね、空気が一変してるなってのが、ボク今月のはじめずっと欧州を行ってたんですけども、ひしひしと感じられると言いますかね、去年まではね、日本は世界最大の食糧純入国だと、つまり俺たちが世界の食糧を一番買っている国なんだというあたりがね、バーゲニングパワーを持っている国みたいな形で、それなりの意味があったんです。ところが、今どきそんな愚かな国がこの世にあるのか、っていうような空気に反転しちゃってですね、食糧自給率今39%って私は言ってますけど、日本をのぞく先進国の中で一番低いと言われているイギリスでさえ、7割以上の食糧自給率ってのを保っているわけですよね。

    でそういう中で日本はとにかく食料とエネルギーは工業生産力で外貨を稼いで外から買ってくればいいってことを典型的につくっちゃったわけですけども、これ急速にね、このパラダイムってやつが変わってくるなってのが私の予感でしてね、しかもこれをもたらしてる大変大きな要因が、まさにマネーゲーム化っていいますか、世界の過剰流動性がですね、ヘッジファンドのお金なんかが、ようするに食料とかエネルギーにね、特に去年のサブプライムローン問題が噴出して以降ですね、行き場がなくなってね、こういうものに回ってるから跳ね上がってきてるんだってことだけは間違いないと。

    ところがボクロンドンでちょっとショックなね、面談があったんですけども、そのまさにそのヘッジファンドの人たちとしっかり向き合ってみるとですね、その彼らのヘッジファンドのお金を支えている1/4はね、日本から来てんですよ、と。つまり日本の超低金利が続いているためにですね、日本にお金を置いとくと嫌がった例えば個人金融資産1,500兆円なんていうような世界が日本にあるわけですけども、どんどんどんどん吸い出されてって、ようするに日本の貯めてきたお金がね、日本の産業や技術をしっかり育てていくようなものにはならずにですね、世界のマネーゲームの震源地に向かってですね、ますますそれを加速してって、それが自分に襲いかかってですね、首を絞めてくるっていう構図になってるわけですよ。

    したがってね、これ他人事で、だれかそこにものすごく悪いやつがいてやってるんだっていうだけの話じゃないっていうかですね、まあようするにこの洞爺湖サミットに向けてね、問題はそのマネーゲーム化した世界をどういうふうに次のルールでね、制御していくのかっていうことが次第にこの間の大阪の財務省会議なんかでも、こう、アジェンダに載ってきてるんですけど、このあたりにね、新しい流れをつくってくっていうか、その途方もないそのマネーゲームを支えてる人たちにどういう縛りかけるかですね。

    しかも、ケイマンアイランドなんか使ってですね、タックス・ヘイブン(税金免除)、のがれてるんですよね、責任を共有していくっていう世界の仕組みをつくらないとね、だめだっていうとこまで決定的にきてるってことも見せつけてますね。‥‥
    (寺島 実郎 氏 ─ 日本総研会長)


    ‥‥何人かのアナリストもアメリカのほう見ていると、資本主義の危機が来たって言い方してるんですよ。つまりこれから起きることは世界的インフレの元で、世界同時不況になる、そういう危険性が高まってると‥‥

    ‥‥石油を見るとサウジが増産したんですけど、サウジの増産は遅くて、小さくて、重いって言われてんです。重油しか出てこないから、で、影響力はサウジはほとんどなくなってる、それから実際にサウジの開発コストはすごく高まっていて、石油在庫がここんとこずーっと5週間連続して落ちてんですげと、これ止まらないと。で、さっきブッシュ大統領が、石油を、海底油田を開発するってやったじゃないですか、あれマケインが支持したんですよ。でオバマは支持してないですよ、ガソリンを減税するのも支持してないですよ。だからもう代替エネルギーに行くという決意と、もう一回石油でやるという対立がすごい先鋭化すると。‥‥
    (金子 勝 氏 ─ 慶応大学教授)


    ‥‥お金を持ってれば、売ってくれるとこはどこでもあるよって、、これ売ってくれなくなる方向へどんどんどんどん‥‥
    (関口 宏 氏)

    (2008年6月22日 TBSサンデーモーニングから抜粋 )


    参考
    原油生産ピークを迎えていたのか
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    約1万4700年前には3年間で約10度という温度の上昇が確認された。

    温暖化、1万年以上前にも グリーンランドの氷を解析

    グリーンランドで1万年以上前、氷期から温暖な現在の間氷期へ移行している期間に2回の急激な温暖化が起きていたことが確認された。国立極地研究所(東京都板橋区)が参加する国際共同研究で、19日付米科学誌サイエンス電子版に発表する。低緯度で何らかの気候変動が起きて、大気循環が変化したためと見られる。同研究所の東久美子准教授は「北極は環境変動の影響を受けやすい。現在の気候変動を予測するカギとなる」という。

    日独仏米とデンマーク、アイスランド、スイス、スウェーデン、ベルギーの9カ国が、96年から03年にかけてグリーンランドの氷床を岩盤まで全長3085メートル掘削。氷床に含まれる酸素や水素の同位体などを解析したところ、約1万4700年前には3年間で約10度、約1万1700年前には約50年間で約10度という温度の上昇が確認された。

    氷の解析によって、グリーンランドに雪をもたらす水蒸気の発生海域が、より高緯度になったことも推測でき、当時、短期間に大気の循環が大きく変化したと考えられるという。
    (2008年6月20日 朝日ドットコムから)

    参考
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想
    グリーンランドの氷から温暖化のパターン解明の可能性
    気候安定と文明の期間は重なる
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    グリーンランド氷河10年前の2倍の速さで
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性

    今年は歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている

    氷が絶滅する? 北極に迫る危機

    北極に迫る危機は年々厳しさを増し、今年の夏には北極点の氷まで溶ける恐れもあるかもしれない。

    「今年は歴史上初めて北極点から氷が消えると予想されている」と言うのは、カナダの調査用砕氷船C.C.G.S.アムンゼンに乗船するマニトバ大学のデイビッド・バーバー氏だ。

    現地調査や衛星写真の解析結果から、地理上の北極点付近の氷は現在、ほとんどが薄い一年氷であることが分かった。一年氷とは冬季に凍結してから1年を経過していない新しい氷で、複数年を経過した多年氷に比べてはるかに溶けやすい。多年氷は融解と再凍結のサイクルを繰り返しても溶け残った氷で、厚みもあるし密度も高い。

    夏季に北極圏の氷が初めて完全に消えるのは、最新の気候モデルでは2013〜30年ころと予測されている。しかし、この夏の予報や、北極圏全域で異常に早くから氷が溶け出しているという事実は、気候変動の影響がいかに極地へと波及するのかを示す緊急警告といえるだろう。

    北極と南極は、地球温暖化の影響が最も端的に表れる場所と推測されている。北極や南極などの極地では、地球上のほかの場所に比べて約3倍の速度で温度が上昇すると予測されている。これは、日光反射率の高い氷が溶けて反射率の低い暗色の水に変化することによる、氷アルベドフィードバックというメカニズムが作用するためだ。そして、氷が水に変わると太陽エネルギーの吸収率が非常に高まり、温度が上昇して、さらなる氷の融解を招く。

     ただし、北極が現在のような危機的な状況に陥ったのは、昨年の夏に海上の氷が記録的に減少したためだ。前出のバーバー氏によると「たった1年で北半球を覆う氷の65%が失われた」という。この記録的な氷の減少は、暖流と偶発的な風の動きに、例外的な晴天続きの天候が重なって生じたとみられている。

    コロラド大学宇宙力学研究所の気象学者、シェルドン・ドローボット氏は「このような条件が再びそろうとは考えにくい」と説明する。しかし、今年の夏の予報からすると、氷へのダメージはもはや取り返しがつかなくなっていると推測されている。例年になく冷え込んだ冬には氷の回復も期待されたが、ほとんどの氷は通常よりも遅い時期に凍結し、結果的に非常に薄い状態のため、既に割れ始めているという。
    (2008年6月20日ナショナル ジオグラフィック ニュースから)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    グリーンランド氷河10年前の2倍の速さで
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認

    世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇

    世界の海水温度は、地球温暖化が原因で過去40年間に予想されていた数値の1.5倍の速さで上昇しているという。オーストラリアと米国の気象研究チームがこのような研究結果をまとめ、18日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」で発表した。‥‥
    (2008年06月20日AFPから抜粋)

    参考
    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC最悪シナリオ上回る 06年のCO2排出
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている

    1990年までに省エネを達成していた日本にとっては不利な基準年だ ‥‥信じている人が意外に多いことに驚く
    ‥‥しかも、ここには「基準年ずらし」(1990年→2005年)の意図が露骨に出ている。福田首相も、記者会見の時にわざわざ図を使って、2005年を基準年とする妥当性を説明したと聞く。この基準年ずらしに関しては、EUは1990年に東西冷戦が終結し、その「棚ぼた」でCO2を削減することができたのに対して、1990年までに省エネを達成していた日本にとっては不利な基準年だ、という説明が流布している。このプロパガンダを信じている人が意外に多いことに驚くが、「都合の良い集団健忘症」なのではないか。

    なぜ、「都合の良い集団健忘症」か。1992年にリオデジャネイロで開かれた地球サミットで締結した「気候変動枠組み条約」で、「温室効果ガスの排出を2000年までに1990年レベルに安定化」という約束に日本も署名していることだ。強制力はないとはいえ、国際的に約束しているのだ。にもかかわらず、そんな国際合意はまったく存在しなかったかのように、日本が石炭火力増設に大きくカジを切ったのは、このリオサミット以降なのだ。

    しかも、1990年という年は、日本はバブルの絶頂期であったことも都合良く忘れている。その後の経済の低成長に苦しみながら、石炭だけはしっかりと増やしたために、昨秋に発表された世界銀行の温暖化対策ランキングで70か国中62位などと不名誉な評価をされたのである。

    1990年以降、自分で二酸化炭素排出を増やしておきながら、その過去を消し去るために「基準年ずらし」を画策するというのは、道理が通らないのではないか。‥‥
    (2008年6月19日 日経エコロミー「福田ビジョン」をどう読むか から抜粋)

    参考
    福田ビジョン要旨 「低炭素社会」へ
    CO2の約半分は167工場が出している

    南極の氷が溶け始めて流れ出して止まらなくなることは、あり得ないことではない。
    ‥‥溶けないとの学説もあった南極の氷もこの数年で減っていることが人工衛星での観測でわかった。江守氏は「どれくらいの確率で起こるか分からない」と断りながらも、「氷が溶け始めて流れ出して止まらなくなることは、あり得ないことではない。グローバルな海面上昇を起こし、深刻だと思う」と警告している。

     <国際交渉の舞台では、駆け引きが先行>

     だが、地球規模でひたひたと押し寄せる危機に対し、政治の世界での取り組みは遅々としている。

     5月下旬、G8(主要国)を含む主要排出国の環境担当相が神戸に集まった。その席で温暖化問題の発祥地でもある英国はこう主張した。「みな同じ船に乗っている。誰がこれまで乗ってきたのか議論しても仕方ない。このままでは船が沈むから、全員で水をくみ出すことを途上国も考えようじゃないか」──。するとブラジルがすかさず「船の例えは適切ではない。われわれは気球に乗っている。重い荷物を持つ先進国が荷物を捨てないといけない」とやり返した。‥‥
    (2008年6月19日 ロイター〔特集:低炭素社会への挑戦〕から抜粋)

    参考
    南極棚氷、大規模崩壊が進む
    南極の氷、減少速まる
    「南極は破局寸前」視察の国連事務総長
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極の氷河流が加速
    減少が著しい南極大陸の氷
    2050年に世界の温室効果ガス排出量を半減させるには日本は81〜85%の削減必要

    信じがたいことだが今年の夏、人類史上初めて北極から完全に氷が消え去ろうとしている。

    環境税の検討を明記=骨太方針素案

    歳出削減方針を堅持、環境税の検討を明記=骨太方針素案
    大田弘子経済財政担当相は17日夕に開かれた経済財政諮問会議に、財政健全化に向けた歳出削減方針などを盛り込んだ「経済財政改革の基本方針2008」(骨太の方針)の素案を提出した。

    前年に引き続き歳出・歳入一体改革の推進を掲げたほか、低炭素化促進の観点から環境税の導入検討について初めて明記した。23日の諮問会議で原案を取りまとめ、月内に閣議決定する。‥‥

    ‥‥道路特定財源の一般財源化に伴う税体系の抜本改革については「道路特定財源の一般財源化の問題にとどまらず、環境税の取り扱いを含め、低炭素化促進の観点から税制全般を横断的に見直す」と指摘、初めて環境税の導入検討に言及した。‥‥
    (2008年6月18日ロイターから抜粋)

    福田首相の環境税構想を支持=桜井同友会代表
    経済同友会の桜井正光代表幹事は17日の定例会見で、地球温暖化対策として福田康夫首相が環境税の導入に意欲を示していることについて「大いに歓迎したい」と強く支持する考えを示した。
    桜井代表幹事は首相の環境税構想を「単なる道路特定財源の使途の問題にとどまらず、温暖化ガス発生の抑止のために導入しようというものだ」と指摘。その上で、「税のあり方として大変に建設的だ」と高く評価した。
    (2008年6月17日時事ドットコムから)


    参考
    地球温暖化問題に関する懇談会からの提言
    ■努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→■意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ
    日本は政治の力が著しく弱くなっている
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策 PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    クールビズはCO2排出を多くした?! 自主努力疲れのような状況になりませんでしょうか。
    「値札を変えること」がいちばん早く、たくさんの人の行動を変えることができる
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価

    環境税は環境保全に貢献しているものへの税金の負担を軽くする
    「環境」を、市場システムが実現することのできない より魅力的な社会を生み出す源泉だと見なす
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査

    ワールドウォッチ研究所「地球白書2008」:環境がグローバル経済を動かす

    メタンの大量放出で悲惨な気候変動が不意に起こる可能性がある

    カリフォルニア大学リバーサイド校は5月28日、メタンの大量放出で悲惨な気候変動が不意に起こる可能性があることを発表した。同校の研究が明らかにした。‥‥

    ‥‥「今、私たちが知らなければならないことは、(温暖化の)誘因が起こりやすいということだ。私たちは、今の二酸化炭素による温暖化で、現在も(6億3,500万年前と)同じような結果に近づいている」と強調した。
    (2008年6月13日日刊温暖化新聞から抜粋)

    参考
    メタンハイドレートの二面性:「新エネルギー」+「温暖化を激化させる脅威」
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    凍土融解 メタンの脅威
    メタン噴出は日本の木材諭入が原因 シベリアの森林破壊

    6億3500万年前に起きた温暖化の原因はメタン?
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増

    <米国>東は猛暑、西は吹雪‥‥猛威ふるう異常気象

    東は猛暑、西は吹雪−−。世界各地で地球温暖化の影響が指摘される異常気象が起きるなか、世界有数の二酸化炭素排出国である米国を、6月としては常識はずれの天候が襲っている。

    太平洋側の西海岸北部では10日、ワシントン州など広範囲で降雪があり、AP通信によるとハイキング客が吹雪に遭遇し1人が死亡した。地元紙によると、同州の主要都市シアトルでは6月に入ってからの平均最高気温が例年より5度程度低く、山間部では一晩で60センチの雪が降った場所もある。

    一方、大西洋側の東海岸では、先週から熱波が続き、10日も各地で気温が35度を突破。ペンシルベニア州では高温による高齢者2人の死亡が確認された。

    さらに中西部のイリノイ、アイオワ州では大雨で洪水が発生。気象当局は洪水がミシシッピ川水系の下流域に拡大する可能性も指摘している。
    (2008年6月11日 毎日新聞から)

    参考
    9割が人間活動による地球温暖化が原因
    バグダッドで100年ぶりの雪
    記録的異常気象
    自然災害が20年で4倍

    アマゾン熱帯雨林「想像以上に最悪」な「憂慮すべき」開発状況
    福田ビジョン要旨 「低炭素社会」へ

    福田ビジョンの要旨は次の通り。

     一、今こそ「低炭素社会」へと大きくかじを切らなければいけない。移行は新たな経済成長の機会ととらえるべきだ。

     一、日本は2050年までの長期目標として、現状から二酸化炭素(CO2)60−80%の削減を掲げる。

     一、先般、20年までに欧州連合(EU)と同程度の削減レベルの14%削減が可能との見通しを発表した。

     一、国別総量目標の設定には、セクター別アプローチで各国の理解を得たい。この方式で各国がどの程度削減可能なのかの分析結果を今年12月の気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)に報告するよう働き掛ける。

     一、基準年はセクター別アプローチへの各国評価を踏まえ、共通の方法論を確立するとともに、来年中に日本の国別総量目標を発表したい。

     一、「世界全体」で近いうちに(排出量を減少に向かわせる)ピークアウトを実現するためには、主要排出国をはじめとする「全員参加」型の枠組みが不可欠だ。

     一、途上国の気候変動問題への取り組みに対する支援として最大12億ドルを拠出する。

     一、革新技術の取り組みを進めるために、国際機関と連携した「環境エネルギー国際協力パートナーシップ」を主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で提案したい。

     一、太陽光発電の普及率で、20年までに現状の10倍、30年には40倍に引き上げることを目標とする。

     一、いつまでも排出量取引制度の問題点を洗い出すのに時間と労力を費やすのではなく、より効果的なルールを提案するくらいの積極的な姿勢に転ずるべきだ。今秋に、多数の業種・企業が参加した排出量取引の国内統合市場の試行的実施を開始する。

     一、秋の税制抜本改革時には、道路財源の一般財源化後の使途だけでなく、環境税の取り扱いなど低炭素社会促進の観点から税制全般を横断的に見直す。

     一、商品の製造から廃棄に至る過程で排出される二酸化炭素を表示するカーボン・フットプリント制度などの導入実験を来年度から開始する。

     一、低炭素社会への国民の意識転換を促すため毎年7月7日を「クールアース・デー」とする。
    (2008年6月9日共同通信から)

    参考
    福田スピーチ
    「福田ビジョン」をどう読むか――洞爺湖サミットの「舵取り」と日本の針路を見通す
    これまでの日本の経済界や経済産業省の取組や主張を正当化するもの
    市場メカニズムだけで二酸化炭素(CO2)削減をなんて言うのはほとんど幻想に近い(東京電力社長)
    日本は温暖化対応で中期目標掲げるべき=元環境相
    福田ビジョンは、野心的というには不十分 WWF
    やっとここまで来たのだなあ! 総理、がんばられたのだなあ!
    フィンランド首相「中期目標に拘束力を」 温暖化で日本に注文
    2050年に世界の温室効果ガス排出量を半減させるには日本は81〜85%の削減必要
    先進国は2050年までに90%削減すべき
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    努力すれどもCO2増加/自主努力の日本←→意気揚々とCO2削減/政策誘導のドイツ
    日本は政治の力が著しく弱くなっている

    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策 PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。

    森の光合成が停止 温暖化が促進
    ‥‥ヨーロッパ大陸の生態系すべてが危うく機能を停止するところでした。森の光合成が停止したのです。こんなふうに森が光合成をできなくなった例は過去100年間ありませんでした。その結果、森から二酸化炭素が大量に大気中に輩出され、地球の温暖化が促進されてしまったのです。‥‥
    (2008年6月7日NHK SAVE THE FUTUREから抜粋)
    1万年の安定した地球の気候のおかげで文明というものを開花することができた
        しかしその自然のバランスが崩れているのが今です

    ‥‥過去1万年間、地球の気温はプラスマイナス1度ぐらいの幅で、非常に安定して推移していました。この安定した地球の気温、「奇跡の1万年」と我々呼んでいます。この1万年の安定した地球の気候のおかげで、ピラミッド、5千年くらい前の話です、そして現在摩天楼で象徴されるような近代的な文明というものを開花することができたわけです。‥‥

    ‥‥CO2と気温というのは非常によく一致してますね。調和的に変化しています。ものすごくいい関係にあることがあきらかです。しかしその自然のバランスが崩れているのが今です。現在のCO2、380ppmという数字です。過去人類が30数万年間で経験したのはたかだか300(ppm)です。この100年間でその数値をはるかに超えるCO2を人間が出してきたと。今後100年、どのくらいになるでしょうかね。‥‥

    藤井理行 国立局地研究所所長

    (2008年6月7日NHK SAVE THE FUTUREから抜粋)

    参考
    気候安定と文明の期間は重なる

    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない

    ‥‥ヨーロッパでは今、風力発電や、太陽光発電など、二酸化炭素を出さない、自然エネルギーの利用が、爆発的に増えています。その動きをリードしているのがドイツです。太陽光発電は3年前、日本を抜いて世界一になりました。

    世界の投資マネーも環境ビジネスに流れ込み、今やその額10兆円。「環境ビジネスの市場の成長ぶりは、私たちの予想の2倍以上という急激なものでした。」

    ‥‥二酸化炭素の削減を優先し、そのコストを社会全体で負担する。低炭素社会への変革がヨーロッパで広がっています。

    ──日本──

    ‥‥一方、日本の温暖化対策は自主的な省エネが中心です。
    こまめにコンセントを抜く。大好きな相撲中継も、お気に入りの力士を見るだけで、、 がまん。。 しかし二酸化炭素の大幅な削減は難しいといいます。「私たちがいくらこまめに気をつけてみても、ある程度のところまではできるけれど、個人の努力だけでは限界ていうの、あると思うんですよね。」

    ──ドイツ──

    ‥‥「ドイツ政府の方針は、政策の力で市場を刺激する、というものでした。いったん市場ができれば、利益を求めてそこに資本が流れ込み、成長が続くという良い循環が生まれることがわかりました。逆に言えば、こうした強い誘導策がなければ、なにも起こらないのです。」

    ‥‥「環境に優しいからという理由で行動していたわけではないんです。とにかく必要だから節約してきただけなんです。でもたぶんそれが環境税の意義なんだと思います。無意識でなにかをやるんです。何年かたった後でよく考えてみると、効果があったんだと気づくんだと思います。」

    ‥‥こうしたドイツの戦略は実はある国の経験がモデルになっていました。

    ‥‥「ドイツはエネルギーの価格を高くするという政策が、環境にとってはいいことを日本から学びました。ドイツはこの考えを環境税導入のときに取り入れたのです。」

    ‥‥さらに日本車が排ガスの厳しい規制によって国際競争力を高め、アメリカやヨーロッパの市場を席巻した例も取り上げています。

    ‥‥「企業は規制によって短期的に苦しむことはあっても、長期的には技術革新を生み出し、世界に新しい市場を築きます。つまり先進的な環境政策と経済成長は両立できるのです。そのことを私たちドイツは日本から学び取ったのです。」

    ドイツは環境税を導入した1999年以降もGDP(国内総生産)をのばし続けています。

    ──日本──

    ‥‥「市民の地道な努力だけで、テレビでコマーシャルを流すだけでは、やっぱり実現は難しい時代に入った、そのくらい緊迫してるんじゃないかなあ‥」

    ‥‥抜本的な対策を先送りしてきた日本。結果的に排出枠(7,000億円分)を買うという重い負担を強いられています。

    ──ドイツ──

    ‥‥環境ビジネスの成長はいまやドイツ国内だけで100万人規模の雇用を生んでいます。このまま成長が続けば2020年代には自動車産業を抜いて、ドイツ最大の産業になると予想されています。

    ‥‥環境対策にかけたコストは単なる負担でなく、新たな成長の糧となる。ドイツ政府は低炭素社会への転換を、21世紀の産業革命だととらえています。
    (2008年6月1日NHKスペシャル から抜粋)

    参考
    クールビズはCO2排出を多くした?! 自主努力疲れのような状況になりませんでしょうか。
    日本は政治の力が著しく弱くなっている ‥‥ドイツ型、ヨーロッパ型の政府のあり方をもう一回考えてみる必要があるのではないか
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。特に日本の経済は自動車に完全に依存している。そこをどう変えていくかが重要だろう。
    集団の人数が増えれば増えるほど、一人ひとりは本気を出さなくなっていく
    「値札を変えること」がいちばん早く、たくさんの人の行動を変えることができる
    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策 PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価

    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    環境税は環境保全に貢献しているものへの税金の負担を軽くする
    日本だけが、「自然エネルギーは不安定で、値段が高くて、子供のオモチャだ」と言っていて、国民はそれを信じきっているという何とも不思議な状況なんです。
    環境技術が衰退していく日本の惨状
    「環境」を、市場システムが実現することのできない より魅力的な社会を生み出す源泉だと見なす
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査

    東京都CO2削減義務化 国をけん引
    ワールドウォッチ研究所「地球白書2008」:環境がグローバル経済を動かす
    原油暴騰は代替エネルギーの可能性をひらく
    ドイツの軍部のデータが流出した。 そこには「ピークオイル」についてきちんと書かれており、それを中心に戦略を練っている。

    北極の海では、もはや後戻りのできない変化が始まろうとしている
    ‥‥「ポイント オブ ノーリターン、とか、臨界点は超えたとも判断できるのですが、逆に戻すってものをそれほど考えられないんですよね。」

    氷が溶けることがさらに多くの氷を溶かす。北極の海では、もはや後戻りできない変化が始まろうとしているのです。

    ‥‥飢えに苦しむクマの姿は、決して遠い世界の出来事ではありません。急激に氷が消える北極は今、まさに臨界点に達し、後には戻れない循環に入ろうとしています。もし北極がこれ以上温暖化すれば、近い将来地球の気候システムが壊れ、私達人類に大きなダメージが及ぶかもしれないのです。環境が激変し、北極で追い詰められる生き物たちの姿は、私たちの未来の姿ともいえるのです。それはすぐにでも手を打たなければならないという、人類への警告なのです。

    ‥‥拡大を続ける北極での資源開発は大きなリスクをはらんでいます。温暖化が開発を招き、さらなる温暖化を進めるという負の連鎖が加速するおそれがあるのです。2007年11月、国際エネルギー機関は世界のエネルギー需要に関する予測を発表しました。地球温暖化による深刻な影響が危惧されているにもかかわらず、世界のエネルギー需要は2030年までに55%増加します。しかもその需要の8割はこれまで通り化石燃料でまかなわれます。この結果、二酸化炭素の排出量も57%増加すると予測されているのです。‥‥

    ‥‥2008年3月ここにノルウェーが北極海で生産した液化天然ガスが送られてきました。日本が北極海の天然ガスを購入するのは初めてのことです。氷の下で眠り続けてきた資源は既に私たちの暮らしを支え始めているのです。

    新しい掘削リグにその名前がつけられたノルウェーのスピッツベルゲン島。2007年夏、この島周辺の海から氷は消えました。開発には絶好の条件が整っています。わずかに残った雪の斜面には、餓死したホッキョクグマの姿がありました。

    このまま温暖化が進み、氷が消えると、生態系は大きな打撃を受けます。そして地球の気候システムも崩壊の危機にさらされます。その一方で、氷の減少を利用して、私たち人類は化石燃料に依存した豊かな暮らしをこれまでどおり続けようとしています。地球温暖化という危機でさえも欲望達成の手段にしようとする人類。北極の大変動は、私たちのそんな底知れない欲望をさらけ出そうとしています。
    (2008年5月25.26日NHKスペシャル から抜粋)

    参考
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性
    今年歴史上初めて北極点から氷が消えると予想
    グリーンランド氷河10年前の2倍の速さで
    シベリア永久凍土急速に融解
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    IPCC 南極、グリーンランドの影響入れず
    北極点の氷が融け始めた 過去5,000万年間なかったこと
    気候安定と文明の期間は重なる
    楽観的に見てもこの10年が勝負
    残り時間はあと5年
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る
    植林による温暖化対策効果
    太陽電池は石油の代替になるか
    崩壊しつつある社会を支配する裕福な人々は、自分や自分の子どもたちの権益を確保するのではなく、最後に飢える人間、最後に死ぬ人間となる特権をやみくもに買い走る傾向があるようだ。

    このままだと、残念ながら地球は救われないと思う

    ‥‥私はこのままだと、残念ながら地球は救われないと思う。死に至る悪い病気にかかった患者を抱えているのに、国際会議をやっても、医者が「もうちょっと様子をみましょう」と言うような話で、世界全体に全く危機意識がない。異常気象による飢饉の増発など、地球温暖化がこのまま進行すれば、人間の生存の舞台そのものがなくなるかもしれない。温暖化のチッピングポイントが5年後には到来するだろうと言われている現況をみても、我々が躊躇している時間はほとんどないと認識すべきだ。‥‥ 
    石原慎太郎・東京都知事
    (2008年5月日経エコロミーから抜粋)

    参考
    東京都CO2削減義務化 排出量取引、国をけん引
    自主的な努力では削減を達成できない 東京都

    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が

    東京都CO2削減義務化 排出量取引、国をけん引

    地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するよう大規模事業所に義務づけ、「排出量取引」も認める環境対策を、東京都が10年度から全国で初めて実施する見通しとなった。都は国に先立ち、世界的規模の排出量市場創設を目指す「国際炭素行動パートナーシップ」(ICAP)にも参加予定で、石原慎太郎知事も自信をみせる。国や他の自治体、企業の環境対策に影響を与えるのは確実だ。‥‥
    (2008年5月25日毎日新聞から抜粋)

    参考
    このままだと、残念ながら地球は救われないと思う
    CO2条例 知事「全国へ」
    自主的な努力では削減を達成できない 東京都

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    100ドル超した原油は、反転して代替エネルギーの可能性を大きくひらく
    ‥‥景気が悪くなれば需要が減るので原油や穀物は下がるはずだが、全く逆の動きをしているのは、原油もそうだが穀物も干ばつやサイクロンで危険な在庫率を割り込んでいるから。不足しているとなると投機マネーが襲う状況になる。アメリカ型の金融資本主義は本当の意味で限界に来た。悪循環に入った。石油会社だけが儲けて、アメリカの経済が急速に減速を始めている。‥‥
    金子 勝 氏 (慶応大学教授)

    ‥‥日本人としてそろそろ発想の転換が必要。100ドル超した原油は反転して新しい代替エネルギーの可能性を大きくひらくともいえる。日本の場合は太陽光を初めとする技術によって立ち向かっていく。食料の自給率を高めて、日本の技術を活かして、こういう問題に対して後ろ向きになっているだけではなく、パラダイムを変えていく、チャンスなのかもしれない。‥‥
    寺島 実郎 氏 (日本総研会長)

    (TBSサンデーモーニング 08.5/25放送から抜粋)

    参考
    オイルピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    ブッシュ大統領の友人が恩恵を受けているだけだ 石油メジャー首脳から聴取(08.5/22)
    石油生産のピーク、地球規模で
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    「石油が一番安い」というトリック
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日 NHK)から抜粋

    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある

    環境技術が衰退していく日本の惨状
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    ワールドウォッチ研究所「地球白書2008」:環境がグローバル経済を動かす
    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す

    石油生産のピーク、地球規模で
    ‥‥世界全体では、1996年以来、22カ国で石油生産量がピークを迎えました。2000年以降、産油量のピークを迎えた国が17カ国あり、ピークに達する国が加速的に増えていることがわかります。2006年の世界の石油生産量の3分の2は、すでにピークを過ぎてしまった国々で生産されたものでした。

    そして、同じことが、地球規模でも起ころうとしています。世界全体での新たな油田発見速度は、1960年代にすでにピークに達しているのです。現在では、アラスカや北極海の深い海底、消費地から遠く離れたシベリアなど、アクセスしにくい油田から、多額の費用をかけて掘り出す状況になってきています。

    地球全体での産油量のピークはいつやってくるのでしょうか? エネルギー関連企業、元BPの地質学者で、世界的にも信頼されているコリン・キャンベルの予測によると、世界の石油生産量は、2010年に今より少し高い水準でピークを迎えます。

    その他、2004年以降に発表された21の推定を見ると、ピークオイルの時期については2005年から2040年まで、幅があることがわかります。この 21の推定を単純に平均してみると、「2014年にピーク」ということになります。信頼性があまり高くなく、ほかの推定から大きくずれているものをのぞくと、合意できるピークは2012年にやってくるということになります。

    いずれにせよ、あるタイミングでピークオイルがやってきます。もっとも、資源が枯渇するといっても、ある日突然、蛇口を回してもポタリとも出てこないというように、供給が止まってしまうわけではありません。実際には、資源が減少するにつれて、油田を探査・採掘するための投資に対する見返りが減ってきます。すると、その資源を手に入れるためのコストが上がっていき、手に入れにくくなってきます。その結果、その資源の生産量はピークに達して、少しずつ減り始めるのです。

    そして、価格が上がっていきます。石油価格はこの10年間で6倍以上になっていますが、これは決して偶然ではありません。政治情勢や投機的な理由での変動はあるにしても、基調としての石油価格高騰は、需給バランスが崩れていることを示唆していると考えられます。そして、この先も、需給のバランスが再び均衡することは考えられないでしょう。

    社会の構造を新しいエネルギー源にあわせて変えていくためには、50年から70年かかると考えられます。とすると、ピークオイルが去年だったのか、あるいは数年後なのかという議論は、本質的には意味がありません。社会構造の変化に50年から70 年かかるとしたら、数年の違いは誤差の範囲だからです。‥‥
    (2008年5月23日日経エコロミーから抜粋)

    参考
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    原油生産ピークを迎えていたのか
    枯渇する石油 ピークオイル
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    「石油が一番安い」というトリック
    太陽光発電のコストを大幅に削減
    太陽電池は石油の代替になるか

    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日NHK)から抜粋

    ブッシュ大統領の友人が恩恵を受けているだけだ 石油メジャー首脳から聴取(08.5/22)
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある

    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    俳優ハリソン・フォード、自身の胸毛「脱毛」で熱帯雨林保護を訴え

    次なる敵は気候変動? インディ・ジョーンズ、「脱毛」ビデオで対抗

    ‥‥熱帯雨林を伐採・焼却すると、気候変動の原因といわれる温室効果ガスの20%が排出されることになり、この数値は、世界中の車、トラック、飛行機が出す排気ガスを合わせたものより多いという。だが、ほとんどの人はこの事実を知らずにいる。
    (2008年5月22日AFPから抜粋)

    参考
    森の消滅が温暖化を招く

    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。
    CO2排出削減の鍵は、「森林伐採を不経済にすること」
    今 使った紙は タスマニアの血が流されていたかもしれない。
    地球温暖化でアマゾン原生林約60%消滅の危機
    アマゾンが砂漠へ

    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    森林消失量を世界地図の面積に反映するとこのようになります。

    木材と紙の輸入量を世界地図の面積に反映するとこのようになります。

    worldmapperから

    中堅・中小企業向けESCO事業補助金

    ESCO事業とは?

    ESCO(Energy Service COmpanyの略。エスコと読む)事業とは、工場やビルの省エネルギーに関する包括的なサービスを提供し、それまでの環境を損なうことなく省エネルギーを実現し、さらにはその結果得られる省エネルギー効果を保証する事業です。
    また、ESCOの経費はその顧客の省エネルギーメリットの一部から受取ることも特徴となっています。

    ESCO事業を導入するメリット

    ESCO事業導入による省エネ効果をESCOが保証するとともに、省エネルギー改修に要した投資・金利返済・ESCOの経費等は、全て省エネルギーによる 経費削減分でまかなわれます。また、契約期間終了後の経費削減分は全て 顧客の利益 となります。


    事業場等省エネルギー支援サービス導入事業
    - 中堅・中小企業向けESCO事業補助金 -

    2005年2月、地球温暖化防止京都会議において採択された京都議定書の発効により、我が国は2008から2012年度(第一約束期間)における温室効果ガス排出量を1990年比6%削減する義務を負うことになっております。しかしながら2006年度の温室効果ガス排出量は1990年比6.4%増となっており、厳しい状況にあります。
    特に中堅・中小企業は、省エネに関する技術や資金面の問題等もあり、十分な省エネ対策が行われていない状況にあります。
    このような状況を踏まえ、財団法人省エネルギーセンターでは、中堅・中小企業の省エネ対策を推進するため、技術的、資金的な要因により省エネルギー対策が困難な中堅・中小企業を対象として、包括的な省エネルギーサービスを提供するESCO(Energy Service Company)を活用した省エネルギー事業への補助制度を新たに開始いたします。
    (2008年5月20日財団法人省エネルギーセンターから)

    参考
    ESCOが国土交通省のおかげで進まず

    温暖化対策税を創設 民主法案、国民に努力義務
    民主党の地球温暖化対策本部(本部長・岡田克也副代表)は20日、企業などを対象とする温暖化対策税の創設を盛り込んだ「地球温暖化対策基本法案」の原案をまとめた。政府は対策推進のため基本計画を策定。国民にも温室効果ガス排出を抑え、国の施策に協力するよう努力義務を課す。

    焦点である日本の温室効果ガス排出削減の中長期的目標は、1990年比で2020年に25%以上と明記。50年時点では、60%以上の削減とする方向で調整している。

    今国会で参院へ提出し審議入りを目指す。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に向け、政府に先立って数値目標と削減策を示し、環境への積極姿勢をアピールする考えだ。

    排出量取引市場は10年度の導入を目指し、石油など1次エネルギーに対する新エネルギーの割合を20年までに「10%」に引き上げる。
    ( 2008年5月20日 共同通信から)

    参考
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    2050年に世界の温室効果ガス排出量を半減させるには日本は81〜85%の削減必要
    EU、先進国60―80%の温暖化ガス削減提案へ
    2050年までに80%削減・英
    先進国は2050年までに90%削減すべき
    温室ガス排出 2030年にゼロ ノルウェー
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    日本は政治の力が著しく弱くなっている
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    気候の安定と文明の存続期間は重なる

    排出量取引モデル事業 拡大
    地球温暖化対策として国が参加企業を募って実施している「排出量取引」のモデル事業は、制度に対する企業の関心の高まりなどを背景に、コンビニエンスストアなど新たな業種が加わり、削減できる二酸化炭素の量も2倍以上に増える見通しになりました。

    「排出量取引」は二酸化炭素を目標以上に削減すれば余った排出枠を売買できる制度で、ヨーロッパなどですでに実施され、日本でも導入の是非が政府の有識者懇談会で議論されています。環境省は、制度の導入をにらんで3年前から企業の自主的な参加を募り、試験的な事業を始めていますが、今年度からは、従来参加していた工場などのほかに、利用客の増加とともに排出量が増えているコンビニエンスストアからも初めて2社が参加し、あわせて163の店舗で二酸化炭素の削減に取り組むことになりました。また、山口県のテレビ局や民間の郵便事業者、それに重油を使ってハウス栽培をしている園芸農家のグループなども新たに参加が決まりました。これによって参加する企業や事業所は73社となり、削減される二酸化炭素の量は年間およそ33万トンと、これまでの2倍余りに達する見通しです。これについて環境省は「日本でも排出量取引制度を導入するかどうか焦点になっているなか、企業の関心が高まり、制度について経験を積んでおこうと考える企業が増えたのではないか」と話しています。
    (2008年5月18日 NHKから)

    参考
    排出権取引制度下で熱帯雨林の維持に報酬を

    自然の変化:9割「温暖化原因」
    米航空宇宙局(NASA)など11研究機関の国際共同チームは14日、1970年以降に地球規模で観測された自然環境や生態系などの変化のうち、9割が人間活動による地球温暖化が原因だとする研究結果を発表した。15日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。

    研究対象となったのは、70〜04年に観測された約3万件の現象。永久凍土層の融解や氷河の縮小、河川の温度上昇などの物理的変化と、開花や渡り鳥の飛来時期の早まり、ホッキョクグマの減少など生態系の変化などが含まれる。

    共同チームはこうした現象の一つ一つについて人間活動による温暖化が原因かを分析した結果、9割が該当したという。特に北米や欧州、アジア地域でその傾向が顕著だった。
    ( 2008年5月16日毎日新聞から)

    参考
    氷河の縮小が加速 数十年で消滅も 国連が警告
    シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解
    グリーンランド氷河10年前の2倍の速さ
    南極の氷、減少速まる
    砂漠化、地表の3分の1
    太平洋のさんご礁が急減
    自然災害が20年で4倍
    人類は危機に・地球環境に最大級の警告
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    気候の安定と文明の存続期間は重なる

    米IBM、太陽光発電のコストを大幅に削減できる技術開発
    米IBMは15日、太陽光発電の普及でネックとなるコストを大幅に削減できる革新技術を発表した。大型レンズを介して一点に集めた太陽エネルギーを即時冷却して発電に適した状態に制御する仕組み。第33回IEEE光起電スペシャリスト・カンファレンスで同日詳細を明らかにした。

    虫めがねで光を集約する原理を活用する。通常はレンズを用いて太陽エネルギーを凝集すると、1600度C以上となり、太陽電池には使えない。IBMは半導体で培った液体金属冷却技術を応用し、発電に使う太陽電池を1600度C以上から85度Cまで即時冷却することに成功した。

    たとえば、通常方式では太陽エネルギーが1平方センチメートル当たり約20ワットしか得られないが、新方式では同約230ワットまで対応。これを75ワットの利用可能な電力に変換して使用する。同電力は一般的な太陽電池で得られるエネルギーに比べ約5倍に相当する。

    液体冷却技術はガリウムとインジウムの化合物で生成した極薄の液体金属層をチップと冷却ブロックの間に使用。この層は熱インターフェース層と呼ばれ、温度が低く保たれるようにチップから冷却ブロックに熱を伝達する。同技術の実用化により、太陽電力を低コストで供給する道が開けた。
    (2008年5月16日朝日ドットコムから)

    参考
    太陽電池は石油の代替になるか
    太陽光発電、3割普及目指す

    太陽光で「年間1万円」 グリーン電力証書活用で
    環境技術が衰退していく日本の惨状
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日 NHK総合)から抜粋
    太陽電池は何年でペイするのか?

    太陽電池は石油の代替になるか
    ‥‥一過性に終わった1973年の石油ショックと異なり,今回の化石燃料の高騰は解決の糸口が見えません。いわゆる「ピーク・オイル(peak oil)説」,つまり「石油の産出量が頭打ちになる時期」が2007年に来たという説も出ています。これを解決するにはやはり,原子力発電か,太陽光発電や風力発電といった代替エネルギーを増やしていくしかなさそうです。

    あと4年で原発約3基分の太陽電池が毎年生産へ

     このうち,太陽光発電は,発電量,コスト,そして効率の3点で一般に思われているよりも大きな役割を果たせる可能性があります。まず発電量に関しては,2007年の太陽電池モジュールの生産量は,そのモジュールで可能な最大発電量に換算して約3.7GW分でした。4年後の2012年には15GW/年になる見込みです(シャープ調べ)。平均的な原発1基の最大発電量が1GWですから,その規模の大きさが分かるというものです。

     もちろん,これらはあくまで最大発電量で,平均発電量を比較するには稼働率を考慮する必要があります。仮にすべて日本で利用することを前提にすると,太陽電池の稼働率は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によれば約0.12。これはつまり,太陽電池が十分な性能を発揮できるのは24時間/日×0.12=2.88時間/日ということになります。一方,原子力発電の稼働率は故障や地震の多い日本では0.6〜0.7。これらの稼働率を考慮すると,4年後の太陽電池の年間生産量は,原発2.5〜3基分の発電能力に相当する計算になります。2012年以降は生産量がさらに増えていくことを考えると,意外に多いと思うのは私だけでしょうか。実際には太陽電池の実質的な発電量はさらに多い可能性があります。太陽電池を砂漠などに置けば稼働率は 0.12よりずっと高まるためです。また,電力の需要が本当に高いのは夏の日中であることを考慮すると,最大発電量の値がむしろ重要である可能性もあります。

    コストはあと3年で家庭の電気代と並ぶ

     太陽電池の従来からの課題であるコストの問題も,近い将来解決する可能性があります。太陽電池には「累積生産量が2倍になれば,発電コストが8割になる」という過去30年近く続いている経験則があります。2006年当時の太陽電池の世界の累計生産量が約5.7GW,発電コストが約46円/kWh(太陽光発電協会調べ)という実績と,現在の太陽電池の増産の勢いを考慮してこの経験則に当てはめれば,2011年には発電コストが現在の家庭向け電気代の水準に並ぶ計算です。これはNEDOの「2030 年に向けた太陽光発電ロードマップ(PV 2030)」で,2010年度に太陽電池の発電コスト目標を23円/kWhとしていることにほぼ一致します。

     上述のように,電力会社の電気代は今後上がりこそすれ,下がる可能性は低いでしょう。このため,行政組織が太陽光発電による電力を高値で買い取る「Feed-in Tariffs」制度を導入せずとも,あと数年で太陽光発電事業が自律的に動きだす可能性があるわけです。‥‥

    ‥‥太陽光発電はしばしば環境問題,つまりCO2排出量削減の文脈で語られることが多いのですが,さらに差し迫ったエネルギー問題を解決する手段としてもかなり有効なのではと思っています。
    (2008年5月7日 日経エレクトロニクスから抜粋)

    参考
    太陽光発電、3割普及目指す
    太陽光で「年間1万円」 グリーン電力証書活用で
    原油生産ピークを迎えていたのか
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    「石油が一番安い」というトリック
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日 NHK)から抜粋
    太陽電池は何年でペイするのか?
    原子力は地球温暖化抑止に貢献しない

    環境技術が衰退していく日本の惨状

    米環境保護局:科学者の半数以上が「政治的干渉を受けた」
    非営利団体『憂慮する科学者同盟』(Union of Concerned Scientists:UCS)が4月23日(米国時間)に発表した報告書によると、米環境保護局(EPA)に勤務する科学者の半数以上は、自分たちの研究がブッシュ政権から政治的干渉を受けた経験があると述べているという。‥‥
    (2008年5月7日 WIRED NEWSから抜粋)
    地球は一時冷却化へ? 独研究報告

    地球温暖化は長期的には進んでいくと思われるが、海洋大循環の変化により10年後には地球温暖化が一時的に中断する可能性があるとする研究結果が、英科学誌ネイチャーに発表された。‥‥
    ‥‥ラティフ教授は、今回の研究結果は「IPCCの予測を否定するものではない」と強調する。「人為的な原因による地球温暖化の状況は現在考えられているほど悲観的なものではない、と言いたいのではない。気温は基本的に温暖化傾向にあるが、同時に長いサイクルで上下していて、そのためにおそらく今後数年間は現在予測されているほど気温は上がらないだろう」(ラティフ教授)  
    共に研究を行ったハンブルクのマックスプランク気象研究所研究員、ヨハン・ユンクラウス氏によると、温暖化現象は「海岸から山頂を目指すドライブの途中で、いくつもの丘や谷を越えていくようなもの」で、海流の変化によっては地球が冷却化に向かったり、逆に温暖化を促進したりする可能性があると指摘する。‥‥
    (2008年5月5日 AFPから抜粋)

    参考
    深層循環 急停止も

    酸素不足の海域広がる 海中の砂漠化進む危険
    地球温暖化に伴う海水温上昇によって、酸素不足で微生物などが生息できなくなる海域が熱帯を中心に拡大していることをスクリプス海洋学研究所やドイツの研究チームが突き止め、2日付の米科学誌サイエンスに発表した。

    チームはこのまま温暖化が進めば“海中の砂漠化”が生じ、生態系に大きな影響を及ぼすほか、漁業資源の減少など経済活動にもダメージを与える恐れがあると警告した。

    チームは、1960年以降の約50年間に記録された世界の海の観測データを解析。深さ300−700メートル程度の海中に存在する、酸素濃度が低い海水の分布を調べた。

    その結果、ハワイ近くの赤道付近の太平洋やアフリカ西岸の大西洋の海中で、酸素不足の海域が拡大していることが分かった。インド洋では大きな変化はなかった。
    (2008年5月2日 共同通信から)

    参考
    2048年までには世界中の海産食品資源が消滅してしまう
    太平洋のさんご礁が急減

    さんご礁育たぬ海ばかり
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環
    サンゴが死滅危機
    海が酸性に?100倍速いスピード

    バイオ燃料で生物絶滅加速 原料生産で生息地破壊

    二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないとして各国で急速に進むバイオ燃料の開発が希少な生物種の生息地を破壊、絶滅を招き、世界の生物多様性減少の一因になっているとの報告書を、生物多様性条約の事務局(カナダ・モントリオール)が2日までにまとめた。

    報告書は「バイオ燃料生産の拡大政策を進める科学的な根拠はない」と現状を厳しく批判。19日からドイツのボンで開く条約の締約国会議で、環境破壊につながらないバイオ燃料であることを認証する制度や国際基準づくりに向けた作業を進めるとの決議を採択するよう提案している。

    報告書によると、原料作物の栽培方法によっては土壌中のCO2が大気中へ放出される量が増えるため、バイオ燃料の利用は温暖化防止に貢献するどころか、温暖化を加速させる恐れもある。

    報告書は、トウモロコシやサトウキビ、アブラヤシなど現在のバイオ燃料の原料作物は天然の林や湿地、草地などを切り開いて生産され、生物の生息地を破壊して絶滅などを加速する危険性があると指摘。東南アジアなど多くの国で、既に森林破壊などを招いているとした。
    (2008年5月4日共同通信から)

    参考
    バイオ燃料の普及で森林が絶滅?
    森の消滅が温暖化を招く
    熱帯雨林の維持に報酬を
    やがて来る食料不足

    石油メジャー4社の純利益、3兆円突破・1―3月期

    米欧石油メジャーの業績が急拡大している。米エクソンモービルが1日発表した1―3月期決算は純利益が前年同期比17%増の108 億ドル(約1兆1200億円)だった。同日までに発表されたメジャー4社の同期の純利益を合計すると3兆円を突破。原油高を追い風に好業績が続いている。ただ、資源国が油田の国家管理を強めるなかで生産量は横ばいか減少に転じており、今後も高成長を続けられるか、疑問視する意見もある。

    エクソンは油田開発部門の利益が45%増の87億ドルと好調。精製・販売部門はガソリンの値上げ浸透が遅れて減益だったが、原油相場が一時1バレル 120ドルに迫るなど史上最高値圏を推移する中で、全体として純利益は100億ドルを突破。第1四半期として過去最大になった。
    (2008年5月1日日経ネットから)

    参考
    ブッシュ大統領の友人が恩恵を受けているだけだ 石油メジャー首脳から聴取(08.5/22)
    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す

    バイオ燃料計画を中止したドイツ

    ドイツ政府は(来年度の実施を計画していた)新たなバイオ燃料計画を中止するという大きな決断を下した。

    バイオ燃料には『燃料』としての効果は見られないと判断し、バイオ燃料の使用車両を増やす計画を断念、さらにガソリンに添加するバイオエタノールの比率を現在の5%から2倍の10%にするという決定も覆した。

    『ドイツ自動車工業会(VDA)』は当初、新バイオ燃料で走行不可能な車の数は37万5,000台と試算していたが、実は300万台以上に上ることが判明。これを受けドイツ政府は同計画を撤回すると発表した。

    環境問題の専門家は「バイオ燃料は温室効果ガスを削減するどころか、環境全体に悪影響をもたらす」とし、政府の判断を概ね支持した。しかし、自動車の燃料以外にもまだまだ多くの懸念が残されている。

    ハイデルベルク大学『Institute for Environmental and Energy Research』のGuido Reinhardt氏は、油やしや大豆、ナタネといった(バイオディーゼルの原料となる)植物を栽培する際に使用される大量の殺虫剤や肥料、熱帯雨林の破壊の問題などを指摘した。

    さらに、Reinhardt氏は「バイオマス(再生可能な生物由来の有機資源で化石資源を除いたもの。木材・畜産・食品廃棄物など:IPSJ)の利用を推進するべきだ。これならトウモロコシなど穀物生産の妨げにならない」とIPSとの取材に応じて語った。

    すでにバイオ燃料生産がもたらす食糧問題は世界各地で起こっている。エジプト、メキシコ、ハイチ、ボリビア、ウズベキスタンでは近年、農作物の価格急騰が、深刻な食料不足を引き起こし、暴動が起きている。
    (2008年4月24日IPSJapan から)

    参考
    バイオ燃料の普及で森林が絶滅?
    森の消滅が温暖化を招く
    やがて来る食料不足

    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある

    世界食糧危機 社会不安の拡大を食い止めたい

     国内で身近な食品の値上げが相次ぎ、庶民の台所を直撃している。小麦粉やパン、即席めんの再値上げも予定され、ただでさえ期待はずれだった賃上げの恩恵を吹き飛ばしそうだ。
     だが、途上国の貧困層がこうむる食糧価格高騰の影響は、日本の比ではない。市民らはパンやコメを買えなくなり、そのことに対する抗議デモや暴動が不気味に広がる。アフリカでは大陸各地に暴動が拡散。中米ハイチでは国連ハイチ安定化派遣団の警察官らが殺害された。
     なりふり構わず穀物の輸出禁止や輸入関税撤廃に乗り出す国もあり、争奪戦の様相を見せ始めた。世界の安全保障にもかかわりかねず、憂慮される。
     日本が途上国へ一億ドル(約百億円)の緊急食糧支援を決めたのはひとまずふさわしい貢献策だろう。海外に多くを依存するリスクも同時に再認識し、自給率向上を地道に進めたい。
     ただ、各国が支援の足並みをそろえても緊急の域を出ず、劇的な事態改善は望みにくい。国連は食糧サミットの開催を提案している。食糧は七月の主要国首脳会談(北海道洞爺湖サミット)でも緊急の議題になる見通しだ。あらゆる場を活用して、共通の脅威であることを確認し合い、知恵を絞りたい。
     食糧生産そのものは減っているわけではない。国連食糧農業機関(FAO)によれば、ことしの世界の穀物生産は史上最高となる見込みという。
     だが高騰ぶりはすさまじい。コメと小麦の国際価格(三月末)は一年間で二倍、トウモロコシは約三割値上がりした。
     世界では十億人が一日一ドル(約百円)以下で暮らすとされる。そうした人たちの命をおびやかす危機にちがいない。
     厄介なのはさまざまな要因がからみ合っている点だ。そのことが対策を難しくしている。
     一つには穀物などを原料とするバイオ燃料がある。米国ではブッシュ大統領の号令もあってトウモロコシなどの食用からの転用が進む。そこへ需要増を当て込んで投機筋が穀物市場になだれ込んでいるという。
     ブラジルなどでは増産のための森林伐採も広がる。バイオ燃料には原油高対策に加え、地球温暖化対策の意味もあった。それが皮肉にも二酸化炭素を吸収する森林を減らし、食糧不足も招く結果になっている。功罪を問い直す時期だろう。
     一方、異常気象でオーストラリアの小麦が不作となり、高騰に拍車をかけている事実をみても、食糧危機と温暖化が不可分の問題であることがわかる。
     米サブプライム住宅ローン問題を受け、投機マネーが株式市場から穀物市場へ流れているのも見逃せない。富裕層がさらにうるおう一方、貧困層を苦しめるのを放置していいのか。何らかの歯止めを検討するべきだ。
     食糧高騰の要因には原油高による輸送コスト上昇、中国やインドの需要急増もある。即効性のある妙案は見あたらず、それぞれ着実に手を打っていくしかない。国際社会の結束で社会不安の拡大を食い止めたい。
    (2008年4月29日 愛媛新聞から)

    参考
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    地球温暖化と食料難の関係指摘・パリ会合で危機感共有
    世界を揺るがす食糧危機
    干ばつや輸出規制で品薄−−「輸入国」日本の食品に波及
    温暖化で6億人に栄養失調の恐れ
    やがて来る食料不足
    海産食品資源が消滅
    温暖化防止のため、肉の消費量抑制を
    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す
    エジプトで深刻なパン不足、大行列で死者

    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    「温暖化の解決策は原発」か? 〜社会に与えた傷は何か

    ‥‥しかし、エネルギー政策をどうするかについて国民の意見を集約し、合意を積み重ねるという場が、日本にはありません。仮に日本でこれまで国民がエネルギー問題を監視し、意見を集約する場があったなら、京都議定書や温暖化対策の光と影を詳細に分析することができたでしょう。そしてヨーロッパのように政治上の焦点になり、国民の合意を前提にして、負担も含めた有効性のある政策が既に打ち出されていたはずです。しかし、日本では温暖化問題に対する有効な対策も、国民の合意もないまま、議定書の定める2008年からの第一約束期間を迎えました。

    私はこれに原発が影響していると考えます。これまで、日本のエネルギー政策を語る場合には、原発に賛成か、反対かという単純な二部論がまず行われ、相互にレッテルを貼りました。そして、対立点を埋めることもなく、政府・電力会社といった推進派によって、閉ざされた場でのエネルギー政策の意思決定が行われてきました。

    原子力は、1990年代まで日本国憲法や自衛隊の合憲性と同様に、社会の「踏み絵」となり、亀裂の一因となりました。冷静な議論と国民の合意の集約が求められるべきエネルギー問題でこのような混乱が生じたのは、日本にとって不幸でした。

    もちろん、日本のようにエネルギー資源が皆無で、大量の電力需要がある国では、供給手段として原発が注目されたことは理解できます。しかし、批判派からの防衛が政策の大きな要素となった結果、推進派は狭い世界に閉じこもり不透明さを放置したまま、1980年代に至るまで原発を作り続けました。2000年代に続けて発覚した東電をはじめとする電力会社をはじめとする一連の原発トラブル隠しの不祥事のように、国民から遊離した運営実態をもたらしました。

    国の原子力委員会発行が発行する2003年の『原子力白書』では、国民の原子力に対する信頼感が失われたことを認め、「国・事業者と国民の相互理解」を強調していました。ところが、エネルギー価格の高騰と温暖化問題という追い風が吹き始めます。06年に発行された『白書』では、一読すると「原子力への期待」ばかりが強調されています。こうした負の側面の検証のない評価は、危険なものを感じます。

    合意をすり合わせ、負担を受け入れる場を作り、国民の意思と工夫をエネルギー政策に反映させる。残念ながら、日本ではそうした取り組みは行われているようには思えません。‥‥
    (2008年4月24日WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    温暖化対策 原子力活用を ?!

    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか

    地球温暖化と食料難の関係

    サブプライムよりアジアへの影響大

    アジア開発銀行(ADB、本部・マニラ首都圏)の黒田東彦総裁は18日、記者会見で「コメなど食糧価格の世界的高騰がアジア経済に与える影響は、サブプライムローン問題より大きい」との見方を示した。

    黒田総裁は価格高騰の要因について、▽発展途上国での、穀類を多く消費する肉の需要の増加▽オーストラリアの干ばつによる生産の減少−−などを挙げた。総裁は「かんがい設備や農道など生産増加につながるインフラ整備の支援を強化したい」と話し、来月スペインで開かれるADBの年次総会でも主要テーマになるとした。
    (2008年4月19日毎日新聞から)

    参考
    地球温暖化と食料難の関係指摘・パリ会合で危機感共有
    世界を揺るがす食糧危機
    干ばつや輸出規制で品薄−−「輸入国」日本の食品に波及
    温暖化で6億人に栄養失調の恐れ
    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す
    やがて来る食料不足
    海産食品資源が消滅
    温暖化防止のため、肉の消費量抑制を
    エジプトで深刻なパン不足、大行列で死者

    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    見限られるブッシュ政権

    米国目標に各国不満 パリの主要排出国会合
    温暖化対策を協議するため、パリで17日に始まった主要排出国会合(MEM)で、温室効果ガスの排出量をめぐって米国のブッシュ大統領が発表したばかりの中期的な目標について、欧州など多くの参加国が「内容が不十分だ」として不満を表明した。フランス公共ラジオなどが報じた。

    ブッシュ大統領は16日、2025年までに米国の温室効果ガスの排出量増加に歯止めをかけ、その後減少に転じさせるとの中期的な目標を発表した。20年までに1990年比で20%以上の削減が必要とする欧州側との隔たりは大きく、議論の焦点となった。

    会合は非公開。フランス公共ラジオなどによると、欧州連合(EU)欧州委員会のディマス委員(環境担当)は、米国が掲げた目標について「期待はずれだ」と表明。南アフリカのファンスカルクビック環境・観光相も「後戻りさせる内容だ」との見方を示した。

    また、ドイツではガブリエル環境相が「世界が直面する脅威に見合った内容とは言えない」と酷評する声明を発表した。【パリ18日共同】
    (2008年4月18日中日新聞から)

    温暖化防止で米18州結束 現政権見限り州主導

    米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事ら超党派の計18州の知事や代表は18日、コネティカット州ニューヘブンのエール大学で開かれた地球温暖化対策をめぐる会議で、温室効果ガス排出量削減で結束して対応することをうたった合意文書に調印した。

    文書は、文書は、18州の温室効果ガス排出量が世界最大の排出国、米国の総量の半分以上を占めているとして、「(2009年1月誕生する)新政権が発足後100日以内に対策案をまとめられるよう大統領選有力候補に働き掛ける」として、後手に回るブッシュ政権を見限って州主導で米国の温室効果ガス対策策定に動き始めることを明言した。

    各州は合意文書に温室効果ガスの国内排出量取引制度運営での連携なども盛り込んだ。共和党のシュワルツェネッガー知事は調印の際のあいさつで「新政権が主導的になれば、中国やインドとの(主要排出国会合などでの)行き詰まりも緩和できる」と強調した。【ニューヨーク18日共同】
    (2008年4月19日中日新聞から)

     

    参考
    “内堀”埋められるブッシュ政権 温暖化対策
    米大統領表明、民主は批判

    環境税の創設が焦点

    環境税への衣替え視野に=暫定税率の恒久化を−額賀財務相
    額賀福志郎財務相は15日午前の参院財政金融委員会で、揮発油(ガソリン)税の暫定税率をめぐる与野党協議会では、「恒久税として、新たな税としてきちっと整理していただければよろしいのではないか」との考えを示した。税率については環境問題などを理由に維持するよう求めており、暫定税率部分の環境税への衣替えを念頭に置いているとみられる。水戸将史氏(民主)への答弁。
     ガソリン税の暫定税率について、民主党は道路整備のための財源とすることには反対しながらも、地球温暖化対策などを理由に将来は恒久措置として税率を上乗せすることは容認する考えを示している。財務相の発言は民主のこうした主張にほぼ沿った内容で、今後の道路特定財源の見直し論議では環境税の創設が焦点となりそうだ。
    (2008年4月15日 時事通信から)

    道路財源の環境税化、論議が詰まっていないと思う=津田財務次官
    津田広喜財務次官は17日午後の会見で、道路特定財源の一般財源化に絡んで、環境税として活用する案が出ていることについて「(環境税の導入は)十分に論議が詰まっていないと思う」との認識を示した。津田次官は環境税論議に関して「(温室効果ガスの)排出削減に向けたインセンティブを継続的に提供することが必要であり、税を含む経済的手法の効果が議論されていると思う」との見方を示す一方、「税を使うことはさまざまな課題も同時にある」と指摘。具体的には、1)地球温暖化対策全体の中で税制をどう位置づけるか、2)温暖化に一定の役割を果たしている既存のエネルギー関係諸税と環境税をどう考えるか──などを挙げ、環境税を導入する場合は、国民の理解や協力が不可欠であると同時に「諸外国とのバランスを考えないと日本の産業の国際競争力に影響する」と語った。
    (2008年 4月 17日 ロイターから)

    参考
    温暖化防止の観点から税率強化を

    租税特措法:改正案 中川秀直氏「環境税として合意形成可能」
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない

    ノーベル平和賞 ゴア氏 CO2税を強く支持
    地球温暖化対応のための経済的手法研究会(経済産業省)
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか

    EUの温暖化対策 日本は周回遅れか

    毎年9兆円以上を企業から徴収し、風力・太陽光を利用した大規模発電所を次々と新設する−。「2020年に温室効果ガスを1990年比で20%以上削減」の目標を掲げた欧州連合(EU)は3月、首脳会議で目標実現に向けた新政策案を承認、加盟27カ国は大胆な温暖化対策へと走りだした。来年前半には義務を伴ったEU法となる。温暖化問題を1つの柱に7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を主催する日本は「周回遅れ」に追い込まれかねない状況だ。(ブリュッセル 共同)

    《「実現不可能」夢の計画 EUかなえた》

     「われわれは『現実』という名の試験に合格した」

     ジョゼ・マヌエル・バローゾ欧州委員長(51)は、企業から徴収した資金で、風力や太陽光を利用した大規模発電所を次々と新設するという欧州連合の温室効果ガス削減の政策案を首脳会議の全会一致で承認したことを、雲をつかむようだった話が現実になったと表現した。

    「野心的すぎる」「電気代が3割増しになる」と産業界などから批判されたが「政治生命を懸ける」と断言し、説得にこぎ着けた。

    政策案は(1)EUの排出量取引システム(EU−ETS)の改革と強化(2)風力・太陽光など再生可能エネルギーの利用比率向上の各国別義務付け−の2本柱だ。

    日本で導入の是非が議論となっている排出量取引で、EUは2005年に世界初の本格的な国際取引市場を創設。域内約1万の工場・事業所に温室効果ガスの排出上限を無償で割り当て、企業は排出量を売買できる。1990年比で日本が約7%増、米国が約16%増と排出に歯止めがかからない中、実績を挙げた「成功例」と注目され、独自市場を準備中の米10州を含む域外国・地域が連携協定を結んだ。

    削減に成功した企業への「奨励金」の意味合いが強いEU−ETSだが、新政策案では対象企業の全排出量を「入札購入」で割り当てるとし「待ったなし」で削減を迫る。対象企業数を拡大し、削減した分だけ負担は減るというものの、現状の企業数換算では1工場当たり年間約9億円の負担が発生することになる。

    再生可能エネルギー施設の建設は欧州全域で活発化している。ポルトガルでは3月、リスボン近郊に世界最大の出力4万6000キロワットを誇る太陽光発電所が完成、本格稼働すれば3万世帯の需要を賄う。デンマーク政府は2月、20万キロワットの海上風力発電所を2カ所、15万キロワットの陸上風力発電所を1カ所建設する計画を決定した。

    風力、太陽光とも欧州のトップを走るのがドイツ。日本が世界一だった国別の太陽光発電量を05年に追い抜くと、06年には日本の約1.7倍まで急拡大させ、今後も差を広げる一方となりそうだ。

    EU新政策案は、全域で現在8.5%の再生可能エネルギー利用比率を20年に20%とするため、各国に比率向上を義務付ける。現在1.3%の英国は15%、5.8%のドイツは18%、40%のスウェーデンは49%と各国は厳しい目標に取り組まなければならない。

    EU域外国との比較は難しいが、国連環境計画(UNEP)などでつくる国際団体「REN21」の試算によると、日本の再生可能エネルギー比率は3.2%にすぎない。

    日本の対策が各セクターの目標値を加算する「積み上げ型」、EUは「トップダウン型」と評されることについて、外交筋は「EUの方が具体策をぎりぎりに積み上げた政策だ。(目標確定から政策実行までに長い時間が想定される)日本は明らかに遅れている」と警鐘を鳴らした。

    欧州委高官は「日米が『実現不可能』と笑った単一通貨ユーロの歴史に似ているね」と微笑した。(ブリュッセル 共同)
    (2008年4月15日iZA!から抜粋)

    参考
    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日 NHK総合)から抜粋

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    日本、削減ペース鈍る
    環境技術が衰退していく日本の惨状
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価
    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    温室ガス排出 2030年にゼロ ノルウェー

    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか

    温暖化対策 原子力活用を  ?!

    甘利経済産業大臣は12日、原子力関連施設の視察に訪れた青森県六ヶ所村で記者会見し、6月に青森県で開かれるG8・主要国エネルギー担当相会合では、地球温暖化対策として原子力が有効活用できることを参加各国の間で確認したいという考えを明らかにしました。
    (2008年4月12日 NHKから)

    参考
    「温暖化の解決策は原発」か? 〜社会に与えた傷は何か
    no nukes more trees
    【六ヶ所村の空】放射性物質がフィルターで取り除けず自然界にばらまかれている。(報道ステーションの特集から)

    【六ヶ所村の海】三陸海岸を汚染する。(田中 優 氏)
    報道ステーションの反逆
    ストップロッカショ.jp
    原子力は地球温暖化抑止に貢献しない
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状

    06年の世界CO2排出、最悪シナリオ上回る

    06年に世界で排出された二酸化炭素(CO2)の量は、過去最大の83.8億トン(炭素換算)にのぼり、00年から20%増加したことが、米国のシンクタンク、アースポリシー研究所の調査でわかった。同研究所が9日、発表した。

    石炭や石油など化石燃料の使用量などからCO2の排出量を推定した。00〜06年の増加率は年率換算すると平均3.1%で、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測する00〜10年の最悪シナリオの2.3%を上回った。同研究所は、このペースでCO2排出が続けば、気温上昇と海面上昇も最悪のシナリオを上回るとみている。

    国別の排出量は米国と中国が飛び抜けて多く、2国で世界の3分の1以上を占めていた。続くロシア、インド、日本を含めると世界の半分以上となる。人口1人あたりでは、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート、シンガポール、米国の順に多く、米国は中国の約5倍だった。

     同研究所は、元・米農務省国際農業開発局長で環境問題に詳しいレスター・ブラウン氏が所長を務めている。
    (2008年4月11日朝日ドットコムから)

    参考
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷

    サミットに向け諸外国に言える提言がほしい

    地球温暖化懇 排出量取引制度導入論進む 環境税も分科会で議論へ

    福田康夫首相の肝いりで設置された「地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩トヨタ自動車相談役)の第2回会合が5日、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の舞台となる北海道洞爺湖町のホテルで開かれ、政策手法分科会を設置して排出量取引制度など具体的な温暖化対策について議論することが決まった。福田首相は懇談会で「サミットに向け、諸外国に言える提言がほしい」と発言しており、排出量取引制度だけでなく、環境税導入にまで踏み込んだ提言がなされる可能性が出てきた。

    排出量取引制度は、欧州連合(EU)で活発な取引が行われ、米国などでもEUにならって本格的な制度創設の動きが始まっている。ただ、EU内の企業にも過去の削減努力が反映されない現行制度への不満は強く、新日本製鉄の三村明夫会長もこの日、こうした問題点を指摘したうえで「排出量取引制度は(排出量の規制がない)海外への工場流出を招きかねない」と持論を展開した。

    これに対して、鴨下一郎環境相が「排出量取引制度のような経済的手法は必要」と指摘。日本総合研究所の寺島実郎会長も「途上国への省エネ技術移転などを進めるには、世界の潮流に参加しないわけにはいかない」と述べ、導入の必要性を強調した。

    現行の排出量取引制度の問題点についてはEUも認識しており、不公平感が少ないオークション方式の導入を予定している。ただ、オークション方式にも「企業負担が膨大になる」との指摘があるほか、経済産業省が中心になって検討しているベンチマーキング方式についても実現性を疑問視する声も出ている。産業界の反対も依然強く、排出量取引を提言にどう盛り込むか、調整は難航しそうだ。
    (2008年4月5日産経ニュースから)

    参考
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    やれば得する仕組みになっていかないと
    日本は政治の力が著しく弱くなっている
    「自分1人がんばってもしょうがない」ということにはならないよう‥‥
    今こそ、効果のある制度の導入を図るとき
    CO2排出を有料にし、経済的手法の導入を

    温暖化防止の観点から税率強化を

    地球温暖化防止の観点から、暫定税率廃止ではなく、税率強化を
    炭素税研究会、プレスリリース
    「ガソリン・軽油等の税率維持&一般財源化を!〜地球温暖化防止の観点から、暫定税率廃止ではなく、税率強化を〜」を発表

    炭素税研究会(JACSES、気候ネットワーク等のNGOメンバーと研究者、税理士、企業人などで構成)は3月31日、プレスリリース「ガソリン・軽油等の税率維持&一般財源化を!〜地球温暖化防止の観点から、暫定税率廃止ではなく、税率強化を〜」を発表した。

    プレスリリースでは、道路特定財源の見直しに対する同研究会の見解として、

    1. ガソリン・軽油等の税率は維持すべきである。税率を引き下げることは地球温暖化防止の観点から問題である。
    2. 「道路特定財源は一般財源化すべきである。巨額の財源を、クルマを有利にする道路整備関連にのみ使うのは問題である。
    3. 2009年度から炭素税(環境税)を導入すること。CO2削減のためにガソリン・軽油等の化石燃料価格を上昇させることを求める。

    の3点を提示。また、「日本の2006年度の温室効果ガス排出量は基準年(1990年)比6.4%(速報値)も増加、政策強化が進まない一方で、温暖化防止に逆行する政策が提案されている。」、「政府与党は、税率維持の主張は理にかなっているが、自動車輸送量を増やしかねない道路建設に固執してきたことは、地球温暖化防止に逆行し、問題が大きい。福田首相が2009年度からの一般財源化を表明したのを受け、同年度からの全額一般財源化を確実に実施すべきである。」、「民主党案は、(1)無駄な道路予算の削減、(2)ガソリン税を含む道路特定財源諸税抜本改革など、理にかなっている面もあるが、暫定税率廃止でガソリン・軽油等の税率を引き下げる事で、地球温暖化防止に逆行し、問題が大きい。」、「4. ガソリン・軽油等の税率を維持したまま道路特定財源は廃止して一般財源化し、その後すみやかにそれに上乗せする形で炭素税(環境税)を導入すべきである。」との趣旨を示している。

    参考
    租税特措法:改正案 中川秀直氏「環境税として合意形成可能」

    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない

    ノーベル平和賞 ゴア氏 CO2税を強く支持
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。
    地球温暖化対応のための経済的手法研究会(経済産業省)

    <京都議定書>4月1日から「約束期間」‥‥危うい6%削減
    先進国に温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の「約束(対象)期間」が4月1日、日本でも始まる。日本は2012年度までの5年間平均で90年度比6%削減を義務付けられたが、対策は遅れ、排出は逆に増えた。福田康夫首相は「我が国の取り組みの真剣さが伝わらなければ発言も説得力を持たない」と話しており、北海道洞爺湖サミットなど温暖化交渉で主導権を握るためにも、6%削減は至上命令だ。

    政府は05年に京都議定書目標達成計画を策定。産業界の自主的な取り組みを中心に温暖化対策に取り組んできた。だが、06年度の国内の温室効果ガス排出量(速報値)は13億4100万トン(二酸化炭素換算)で90年度比6.4%増となった。特にオフィスや店舗など業務部門は同41.7%増、家庭部門も同30.4%増と増加が著しい。

    このため、政府は28日に同計画の改正を閣議決定し、産業界の取り組み強化▽オフィスや店舗の省エネ対策徹底▽国民運動の強化−−などを盛った。しかし産業界の反対で環境税や国内排出量取引は導入が先送りされ、環境NGOなどは「実効性に欠け、目標達成は危うい」と指摘する。
    (2008年3月30日毎日新聞から)

    参考
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    日本、削減ペース鈍る
    大変な覚悟が日本には必要です。
    CO2削減、1000万トン分不足
    日本は究極の選択を迫られる
    温暖化対策 覚悟が感じられない
    温暖化の対策だといえば予算が付く?!
    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    気候の安定と文明の存続期間は重なる

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。

    南極ウィルキンス棚氷、温暖化で大規模崩壊が進む
    南極大陸の南米側に突き出た南極半島にある南極最大のウィルキンス棚氷の一部が、地球温暖化の影響で崩壊し始めていることが、米コロラド大学ボールダー校の米国雪氷データセンターが公開した衛星画像で明らかとなった。

    ウィルキンズ棚氷の大規模な崩壊は、2月28日に南西に位置する面積41キロ×2.4キロの氷山が分離したことから始まった。氷山の分離により棚氷の内部が崩壊し、これまでに414平方キロメートルが消失した。

    NSIDCの首席研究員Ted Scambos氏の発表によると、この結果、全面積1万2950平方キロメートルのウィルキンズ棚氷の大部分は現在、棚氷を囲む2つの島の間に横たわる5.6キロメートルの帯状の氷で支えられている状態だという。氷解がもう少し進めば最後の「控え壁」が崩壊し、今後数年間でウィルキンズ棚氷の半分を失う可能性もあるという。

    南極半島の西側では過去半世紀にかけ、10年間にセ氏0.5度と世界で最も高い気温上昇率が観測されている。

    Scambos氏はウィルキンズ棚氷の崩壊を3月に初めて観測した。「ウィルキンズ棚氷は少なくとも過去数百年間は現在の位置にあったと考えられるが、暖気と海洋波が崩壊を引き起こしている」と指摘した。

    南極では夏が終わるため今後数か月間はこれ以上の棚氷の崩壊はないと予測される。「しかし、来年1月にはまた崩壊が進行するのをみることになるかもしれない」(Scambos氏)。

    過去50年間に南極では、1万3000平方キロメートル以上の棚氷の崩壊が起きている。これにより地球上の海面が著しく上昇する可能性がある。現在、海面は毎年3ミリずつ上昇しているが、今世紀中に1.4メートル上昇するとの予測もある。
    (2008年3月26日AFPから)

    参考
    南極の氷、減少速まる
    「南極は破局寸前」視察の国連事務総長
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極の氷河流が加速

    中国のCO2排出量 最悪の予想をも上回る

    中国のCO2排出量がハイペースで増加中
    中国の温室効果ガスの排出量が、予想を上回るペースで増加しているという最新研究が発表された。
    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測では、2004〜2010年の中国の二酸化炭素(CO2)排出量は毎年約2.5〜5%上昇するとしていた。しかし、カリフォルニア大学のマクシミリアン・アウフハマー氏のグループによる新しい研究結果によれば、上昇率はこの予測の2〜4倍にもなるという。「この排出増加率はわれわれの最悪の予想をも上回っている。大気中のCO2濃度の安定化という目標の実現は極めて難しくなるだろう」とアウフハマー氏は語る。‥‥
    (2008年3月18日ナショナル ジオグラフィック ニュースから抜粋)

    地球革命を起こすときが来た ブレア前英首相
    英前首相『地球革命を』 温室ガス削減で連帯訴え G20開会
    北海道洞爺湖サミットに向けた最初の閣僚級会合「G20気候変動対話」の開会式が十五日、幕張メッセ(千葉市)で行われ、ブレア前英首相が基調講演で「今、地球革命を起こすときが来た」と強調。
    すべての国が連帯し、地球温暖化防止のため温室効果ガス削減へ取り組むことを訴えた。

    ‥‥ブレア氏は「私は英国のサミットで気候変動問題を主要議題に置いた。しかし、サミットでも五〇年までに半減するという目標の合意には至っていない」と説明。その上で、「ライフスタイルを根本から見直し、産業革命に匹敵する革命を世界レベルで達成しなければならない」と強調。さらに「国連で進められている新たな枠組みづくりの期限は〇九年。洞爺湖サミットはここでの合意に向け運命の日となる。G20は中国、インドも参加している。サミット合意に向け道筋を付けてほしい」と訴えた。‥‥
    (2008年3月15日 東京新聞から抜粋)

    エジプトで深刻なパン不足、大行列で死者 軍に供給命令
    世界的な食品価格上昇のあおりを受けて、エジプトで貧困層向けの低価格パンが品薄になり、大行列ができて死者まで出る事態となっている。大統領は政治的危機を回避するため、軍に対しパンの供給を増やすよう命じた。

    エジプトの主食は丸型の平たいパン。政府は貧困対策として10年ほど前からこのパンのため補助金を出すようになり、補助金パンが1枚1円以下で売られている。しかし小麦などの価格上昇に伴って補助金を受けていないパンが値上げされたため、ここ数カ月で徐々に需要が高まっていた。

    補助金パンの供給は減る一方。過去数週間で急激に品薄が進み、貧困地域では何時間も行列しないと買えなくなったところもある。行列に並ぶ人たちの間ではけんかが絶えず、警察によるとこれまでに少なくとも7人が死亡した。このうち2人は並んだ人同士のけんかで刺殺され、残る5人は並んでいる間の暑さや疲れが原因だという。
    (2008年3月25日CNNから)

    参考
    やがて来る食料不足
    温暖化で6億人に栄養失調の恐れ
    日本は世界で一番、食べ物を無駄に捨てている
    温暖化防止のため、肉の消費量抑制を
    2048年までには世界中の海産食品資源が消滅してしまう
    バイオ燃料の普及で森林が絶滅?
    2025年までに全世界人口の3分の2が水不足の危機に陥る

    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す
    世界同時食糧危機 アメリカ頼みの食が破綻する
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    環境相、経産省の温暖化ガス試算を批判

    温暖化ガスを最大11%減 企業や家庭、省エネ進めば‥‥ 経産省見通し
    経済産業省は十九日、二〇三〇年度を見据えた「長期エネルギー需給見通し」を発表した。家庭や企業が最新の省エネ技術を導入した場合、中間点と位置付ける二〇年度の温室効果ガス排出量は〇五年度比で最大11%減少すると試算。導入にかかる費用を全体で約五十二兆円と見積もった。

    ‥‥具体的には、太陽光発電パネルを新築住宅の七割に導入することで、設置戸数を二〇年度までに〇五年度の十倍に増やす。大型建築物での太陽光発電の発電力も十倍に引き上げる。また、次世代自動車は、〇五年度で約2%にすぎない新車販売に占める割合を二〇年度には50%に拡大する。
    (2008年3月20日北海道新聞から抜粋)

    環境相、経産省の温暖化ガス試算を批判
    鴨下一郎環境相は21日の閣議後会見で、経済産業省が公表した2020年度時点の温暖化ガスに関する試算について、「諸外国に対して、日本が環境問題への取り組みに消極的であるとの誤解を招く可能性がある」と批判した。経産省の試算では温暖化ガスの削減可能量は05年度比で最大11%減にとどまるとした。
    (2008年3月21日日経ネットから)

    参考
    日本、削減ペース鈍る
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価
    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    温室ガス排出 2030年にゼロ ノルウェー
    日本は政治の力が著しく弱くなっている

    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    氷河の縮小が加速、数十年で消滅も 国連が警告
    国連環境計画(UNEP)は16日、世界各地で氷河の縮小が急激に加速しているとする報告書を出した。氷河の多くは、数十年のうちに消滅する恐れがあるという。

    UNEPによると、世界30カ所近くの氷河の状態を監視している世界氷河モニタリングサービス(WGMS)の調査で、氷河の縮小が記録的ペースに達していることが分かった。最新の06年の数字では、氷河の厚さが1年間に平均約1・5メートル減っていた。最も縮小が激しかったのは、ノルウェー・ブライダルブリックブレア氷河の3・1メートルだった。一方、1年間で厚さが増したのは、チリ・エチャウレンノルテ氷河の1カ所のみだった。

    UNEPはこの結果から、「現在のペースが続けば、ヒマラヤ山脈の氷河を水源とするインド、ロッキー山脈やシエラネバダ山脈を背後にひかえる北米西海岸などに、重大な影響が及ぶことになる」と警告。各国政府に、温室効果ガスの排出削減をはじめとする温暖化対策への取り組みを強く呼び掛けた。

    WGMSによると、氷河縮小のペースは1980‐1999年が平均約30センチだったが、2000年以降は約50センチに達していた。加速を食い止める方法は、今のところ確立されていない。
    (2008年3月17日CNNから)

    参考
    20年早く訪れた“温暖化の悪夢”
    南極の氷、減少速まる
    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解
    アマゾンが砂漠へ

    20年早く訪れた "温暖化の悪夢”
    環境破壊にともなう地球温暖化が当初の予想よりはるかに早く進んでいる。

    3日、米国コロラド州ボルダーの米国国立大気科学研究所(NCAR)のクララ・デジャー博士は「昨年夏に南北極地方の氷が最も多く溶けた」とし「10年や20年後に発生すると予想されていたことが昨年、発生した」と話した。

    昨年2〜5月、国連政府間気候変化委員会(IPCC)は、2004年以前の研究結果をもとに「21世紀末には地球の平均気温が最大6.4度、海水面は最大59センチまで上昇するだろう」と発表した。しかし状況はかなり深刻だ。

    今年1月、地球科学雑誌のネイチャージオサイエンスには「地球温暖化で南極の氷が10年前に比べて年間75%も多く溶け、海水面の上昇速度も予想より速くなった」という研究結果が掲載された。このままいくとIPCCが予測した2100年の海水面より18〜59センチも上昇してしまう。米航空宇宙局(NASA)は昨年12月に衛星からの資料を通じて「2007年の夏に北極の氷河の全体積は4年前の半分の水準に減少したほか、氷河の表面積も前年に比べて23%やも減少した」と発表した。米国科学学術院(NAS)も昨年「地球温暖化が当初の予想より3倍も速い水準で進んでいる」と明らかにした。 (後略)
    (2008年3月17日中央日報から抜粋)

    参考
    南極の氷、減少速まる
    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解
    アマゾンが砂漠へ

    氷河の縮小が加速、数十年で消滅も 国連が警告

    北極海から氷が消えたら? ‥‥今までの社会体制が維持できないばかりか、人類の存亡を左右します。

    ‥‥IPCCの分析は非常に保守的な部分もあるのです」と山本教授は話します。IPCCは、130を超える国の450人を占める代表執筆者、800人を超える執筆者協力者、2500人の専門家の意見を集めて公表されました。意見が集約される中で、見通しが穏健なものになったようです。第4次報告は2006年初頭前後までの研究論文を集めたものですが、「現実は予想以上に進行しています」と山本教授は指摘します。‥‥

    ‥‥「数年以内に夏の北極海から氷がなくなるかもしれません。この場合に、地球上の海流や気流の流れが激変する可能性があります。これだけではありません。グリーンランドや南極の氷の融解のスピードの速さとそれに伴う大きな海面水位の上昇の可能性、南米アマゾンの森林破壊の拡大など、IPCCの分析の想定以上の変化が世界のあちこちで起こっているのです」と山本教授は指摘しました。‥‥

    ‥‥「夏の北極海から氷が消滅する」という目に見える激変が起きたら、温暖化をめぐり世界が一段と動揺するでしょう。‥‥

    ‥‥そして山本教授が警戒するのは「温暖化の暴走」です。たとえば北極圏の凍土が温暖化によって溶け、その中にたまったメタンガスが放出されつつありますが、その影響はまだ明確には観測されていません。メタンガスは温室効果が高いガスとして知られています。つまり「温暖化がさらなる温暖化の原因を生む」という悪循環が始まっている可能性があるのです。IPCCは科学的予測の不確実性を強調していますが、良い方向に行く可能性もあると同時に、予想以上に悪い状況に陥ることもともにありえます。「これまでの気候モデルの想定しないことが次々に起こっています。突如、気候が一変する。そのリスクを警戒しなければならないのです」と山本教授は指摘しました。‥‥

    ‥‥「科学のメッセージは『人類が危機的な状況にある』ことを示しています。今までの社会体制が維持できないばかりか、人類の存亡を左右します。戦争へ勝利するためと同じように、何でも試す。残された時間は10年程度しかないでしょう。決意と実行が求められます」。温暖化をめぐって、私たちに課せられた宿題はとてつもなく難しい問題のようです。そして、「何とかなるさ」という根拠のない楽観論や、無関心が広がる日本の現状は大丈夫なのかと、心配になります。‥‥
    (2008年3月6日WIRED VISION 北極海から氷が消えたら?〜科学からのメッセージを聞いてみるから抜粋)

    参考
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    信じ難いほどの消失ぶりだ。事態はどうしようもない方向に追い込まれている。
    予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない 海洋研究開発機構 宇宙航空研究開発機構
    北極の氷冠、30年早く溶ける可能性

    IPCCの予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。
    IPCCの予想超す温暖化進行 北極海の海氷
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    永久凍土が考えられないペースで溶けている。温暖化加速の危機。
    棚氷が崩壊、マンハッタン島に匹敵する氷が北極海に
    メタン 悲惨な気候変動が不意に起こる
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
    シベリア永久凍土急速に融解
    メタンガスの放出によって温暖化が進み、さらにメタンガスが放出されるという「終わりのない悪循環」が起きる可能性
    ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象
    1万4,700年前 3年間で10度 温度上昇確認 グリーンランドの氷を解析

    IPCCの数値を修正 世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇

    「温暖化は安全保障上の脅威」欧州委が報告書
    欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は10日、地球温暖化に伴う安全保障上の脅威に対処するため、軍事力を含む危機管理能力の増強が必要とする報告書をEU加盟各国に提示した。

    13日から2日間の日程で開かれる首脳会議で採択される見通し。主要国・国際機関で初めて、気候変動の脅威を正式に安全保障政策に組み込むことになる。

    報告書は、温暖化の進展に伴う自然災害の増加や食糧難、渇水、貧困の拡大といった問題が世界各地で紛争の増加につながるとの予測を示し、気候変動は「深刻な安全保障上の脅威」であると明確に位置づけた。

    そのうえで、欧州諸国は、地域紛争への介入や平和維持部隊の派遣を迫られる局面が増えることを視野に、域内外への軍の展開能力の増強や、気候変動の影響を監視・予測する体制の構築などに取り組む必要があると結論づけた。

    報告書は、首脳会議で採択され、今後のEUの共通安全保障政策に反映される指針となる見通し。

    欧州委のベニタ・フェレロワルトナー委員(対外政策担当)は10日、記者会見し、「気候変動は地球上のほぼすべての地域で社会への脅威を増進させる」と述べ、各国にこの問題と向き合うよう求めた。

    報告書はまた、北極海の海氷融解に伴い、今後、海底のエネルギー資源の獲得競争が激化すると予測。沿岸国間の「深刻な衝突」に発展する危険があるとの分析を示した。

    特に、ロシアが昨年8月、北極海海底に国旗を設置した事例に触れ、旧ソ連諸国の北大西洋条約機構(NATO)加盟問題などをめぐる欧米とロシアの関係悪化に、気候変動が拍車をかける危険性を指摘した。

     このほか、温暖化が中東で食糧危機や渇水を引き起こし、広範な地域に混乱が広がる懸念や、海水面の上昇に伴うアフリカ沿岸地域の浸食が貧困拡大を招き、欧州に難民が押し寄せる懸念など、幾通りもの「悪夢のシナリオ」が示された。
    (2008年3月11日 読売新聞から)

    参考
    温暖化は安全保障上の最大の脅威 ワシントンのシンクタンク
    地球温暖化が紛争の種にも 英国のシンクタンク
    国連事務総長 ダルフール紛争は気候変動が原因
    地球温暖化が暴動と核戦争を招くとペンタゴンがブッシュに警告

    首相が設置した有識者会議 「やれば得する仕組みになっていかないと‥‥」

    ‥‥福田首相が設置した有識者会議「地球温暖化問題に関する懇談会」が始動した。7月の北海道洞爺湖サミットまでに意見を集約し、サミットの議論に反映させるという。

    ‥‥これまで、産業を育成・保護する立場の経済産業省と、温室効果ガスの排出規制を強めたい環境省の対立が、政策決定を遅らせる大きな要因となってきた。

    ‥‥産業界には、国別の数値目標設定に、反対論が根強い。会議には電力会社などの経営者もメンバーに加わっている。業界の利害を超えた議論が必要だ。

    経済成長優先の途上国も受け入れやすい枠組みについて、議論を深める必要がある。日本の省エネルギー技術を、どのように世界に広めていくのか、具体策を考えてほしい。

    国内に排出量取引制度を導入するかどうかも、主要な課題に挙がっている。‥‥

    (2008年3月9日 読売新聞から抜粋)

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

    3月5日、地球温暖化問題に関する懇談会の初会合が開催されました。

    ‥‥日本ではいま、国民の意識は非常に高くなっている。総理のおっしゃるとおりです。そして環境技術も非常に優れたものがある。あとはそれを進める仕組みがあれば、もっともっと進んでいくと思います。ドイツが太陽光発電で日本を抜かしたように、適切な仕組みをつくることが、いまとても大事です。
     
    市民のレベルでも、たとえばいま、「レジ袋をやめてマイバックを持ちましょう」というような活動が広がっています。意識啓発をやっていただけでは、数%しかマイバックの持参率は高まらなかった。しかし、レジ袋の有料化というひとつの仕組みを入れたとたんに、80%以上がマイバックを持つようになっているそうです。

    つまり、「値札を変えること」がいちばん早く、たくさんの人の行動を変えることができるのです。炭素を出すんだったらお金を払いなさい。炭素を減らしたらもうかりますよ、得しますよ。市民もそのような仕組みを待っています。「いま一生懸命やっている。でも、そういう仕組みがあったらもっとできるのに」

    企業の現場の方もそのようにおっしゃっています。「いま、企業がどんな努力をして二酸化炭素を減らしても、持ち出しになるだけだ」「やれば得する仕組みになっていかないと、やはり自助努力だけでは厳しい」といった声を聞きます。‥‥
    (2008年3月9日e's Inc環境メールニュースから抜粋)

    参考
    PR活動だけではライフスタイルは変わらない
    個人の努力だけでは生き残れない
    クールビズ、効果は今ひとつ?
    日本は政治の力が著しく弱くなっている
    一人ひとりは本気を出さなくなっていく
    今こそ、効果のある制度の導入を図るとき
    CO2排出を有料にし、経済的手法の導入を

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか

    経済産業省、「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」を策定

    経済産業省は、「Cool Earth−エネルギー革新技術計画」を公表した。この計画は、2007年5月に総理が「美しい星50(クールアース50)」として提案した、「世界全体の温室効果ガス排出量を現状に比して2050年までに半減する」という長期目標を実現するために策定されたもの。大幅な二酸化炭素削減のためには、既存技術の延長線上にない革新的技術の開発が不可欠という観点から、今後重点的に取り組むべき「21」の革新技術を選定するとともに、これらの技術について長期的な技術開発ロードマップを提示。さらに、国際連携のあり方(国際的なロードマップの共有等)を提示している。
    (2008年3月5日国立環境研究所から)

    日本は政治の力が著しく弱くなっている

    2008年、激動する世界経済の動向を左右するのはCO2です。いまや "環境を制する者が世界を制する”というのがビジネス界の常識。企業の価値は、温暖化というカーボンリスクを回避し、それをカーボンチャンスに変えることができるかどうかで決まっていきます。 (NHKから)
    問題は国家の意思。(ドイツは)国民のコンセンサスをとりながら実行できる政治の力が非常に強い。日本をみて危機感を感じるのは政治も行政も著しく弱くなっている。‥‥ドイツ型、ヨーロッパ型の政府のあり方をもう一回考えてみる必要があるのではないか‥‥ (榊原英資 氏の発言)
    欧州で急速に普及しつつある自然エネルギー(08年2月25日 NHK総合)から抜粋

    参考
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    環境技術が衰退していく日本の惨状
    ヨーロッパは既に自然エネルギーに移行しつつある
    自主努力の日本 ←→ 政策誘導のドイツ
    国会の予算委員会の太陽光発電の質疑(再生ソフトrealPlayer無料ダウンロード) 

    太陽光発電、3割普及目指す

    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性
    スターン・レビュー
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。
    ワールドウォッチ研究所「地球白書2008」:環境がグローバル経済を動かす
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    森の消滅が温暖化を招く
    スマトラ島中部のリアウ州は、低地熱帯雨林が今も残る、島内で最も貴重な地域の一つです。しかし、ここでは過去25年間に、州全体の6割以上に相当する、420万ヘクタールもの熱帯雨林と泥炭林が失われてきました。

    その原因は、木材や、紙の原料となるパルプ・チップの生産を目的とした樹木の伐採や、ヤシ油(パームオイル)を採取するためのアブラヤシの植林です。

    特に、アジアの大手製紙会社、APP社とAPRIL社による森林伐採が、広範囲で、しかも多くが違法な形で行なわれてきたことが、破壊の大きな要因となってきました。

    今回、このリアウ州の森林破壊について、WWFとRemote Sensing Solution GmbH、および北海道大学が共同で調査を行なったところ、州内の森が蓄えてきた大量の炭素が、森林破壊によって大気中に放出されていることが分かりました。

    この結果をまとめた報告書「Riau deforestation, carbon and species loss」によると、その二酸化炭素(CO2)の量は1990年から2007年までの年平均で、およそ2.2億トン。オランダ1国分の排出量(1995年時点)の122%に相当します。

    スマトラ島の一行政単位であるリアウ州から、一つの国の排出量に相当する二酸化炭素が排出されていることは、森林破壊がいかに、世界の温暖化を促進する大きな問題であるかを物語るものといえるでしょう。
    (2008年2月27日WWFジャパンホームページから抜粋)

    参考
    古紙率偽装なければドーム485個分の森林守れた
    熱帯雨林の維持に報酬を
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    総量規制を容認 経団連が温暖化対策を転換

    日本経団連の御手洗冨士夫会長は25日の定例会見で、温暖化ガス削減に向けた施策について、経団連が反対してきた欧州型のキャップ&トレード方式も含め、「洞爺湖サミットの議長国として、広い選択肢から世界が賛同できる道を探るべきだ」と述べ、従来の方針を転換する考えを明らかにした。

    また、総量規制や排出権取引などについても、「マジョリティー(大勢)の潮流を踏まえて結論を出す」とし、欧米などで排出権取引の導入が本格化する中で、事実上容認する意向を示した。経団連としての対応については、4月に東京で開かれるG8加盟各国の経済人による「G8ビジネスサミット」までに方針を取りまとめ、各国と協議の上で声明を出す。

    経団連は京都議定書の達成に向け、業種ごとに企業が排出目標を定める自主行動計画により排出削減を進めている。だが、企業の排出総量そのものに削減を義務づける総量規制は「企業の成長を制限し、競争力を失う」として反対していた。

    御手洗会長は「世界を包含する議論で、1つの意見にこだわる必要はない」と指摘。今後は、首相官邸に設置される「地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩トヨタ自動車相談役)での議論を踏まえ、産業界としての具体的な施策を定める。

    ただ、温暖化ガスの排出負担が大きい鉄鋼や電力業界は、総量規制に反対の姿勢を示しており、今後の調整では産業界からの反発も予想される。
    (2008年2月26日フジサンケイビジネスアイから)

    参考
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない

    米大統領選3候補、排出権取引に前向き・米、温暖化対策転換へ
    米国の地球温暖化対策が来年の大統領交代で大きく変わる見通しが強まってきた。大統領選で有力候補の共和党のマケイン、民主党のオバマ、クリントンの3上院議員はブッシュ大統領が否定してきた排出権取引の導入で足並みをそろえ、温暖化ガスの削減目標にも前向きだ。3人の誰が大統領になるにしても、国レベルでの排出権取引の受け入れで態度を明確にしていない日本は難しい立場に立たされそうだ。

    米国が方針転換すれば「ポスト京都議定書」と呼ぶ国際的な枠組み作りに追い風となる。米国はクリントン政権で京都議定書に署名したが、その後、ブッシュ政権に代わり批准を拒否してきた。
    (2008年2月19日 日経ネットから)

    参考
    温室効果ガス削減策を打ち出すアメリカの動向
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価

    鳥類の30%が絶滅か 温暖化の進行で今世紀末に
    地球温暖化や開発による生息地の破壊で、今世紀末には地上にすむ鳥の30%が絶滅する可能性が高いとの解析結果を、米スタンフォード大とデューク大の研究チームが18日までにまとめた。

    温暖化が鳥類の生息に及ぼす影響に関する初の詳細なコンピューターシミュレーション。気温が高いほど、同じ1度の上昇でも絶滅する種の数が多くなることも判明。

    絶滅種には、日本のライチョウなど高山帯に生息する鳥や、熱帯周辺にすみ大きなくちばしが特徴のオオハシ、ハチドリの仲間といった観光客らに人気の鳥も含まれているという。

    グループは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の温暖化予測や、開発など人間活動による生態系の変化に関する国連研究チームの予測など、さまざまなシナリオに基づき今世紀末までの環境変化を予測。約8400種の鳥の生息可能条件と突き合わせ、生息地がなくなって鳥が絶滅する可能性を推定した。
    ( 2008年2月18日中日新聞から)

    参考
    霊長類の約3分の1が絶滅の危機
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    地球は6度目の大量絶滅のまっただ中にいる
    1,000倍から1万倍の速さで種が減少している
    熱帯雨林の維持に報酬を
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か

    温室ガス「排出効率」が頭打ち 日本、削減ペース鈍る 内閣府まとめ
    二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの「排出効率」の改善が、日本では頭打ちになっていることが内閣府のまとめで分かった。国内総生産(GDP)を基準に温室効果ガスの排出量をみると、欧米先進国に比べて削減ペースが鈍っており、北海道洞爺湖サミットを控えて、新たな排出削減策が求められそうだ。

    GDP百万ドル当たりの温室効果ガスの排出量(CO2換算)を比較した。一九七五年時点で日本は五百三十九トンと、米国(千六十一トン)のほぼ半分だった。第一次石油危機の経験から省エネに取り組み、英国(六百九十五トン)、ドイツ(八百四十三トン)と比べても少なく、農業国のフランス(五百三十六トン)と並ぶ排出効率の優等生だった。

    日本は第二次石油危機を経てさらに省エネを進め、八五年には四百トンを切ったが、それ以降は三百六十−三百八十トン台と横ばいで推移。九九年には英国に逆転された。

    二○○四年時点では日本は三百七十一トンと、フランス(二百四十四トン)に引き離され、かつて大きな差があったドイツ(三百八十七トン)に迫られている。二度の石油危機を経て製造業を中心に省エネをいち早く進めた日本では、その後の排出量の削減余地が少なかったとの指摘もある。

    ただ、京都議定書の基準年である九○年からのGDP当たりの排出量の削減率は、米国22・4%、英国29・6%、ドイツ31・4%に対し、日本はわずか1・3%。CO2を出さない新エネルギー導入の拡大など抜本的な対策が必要になりそうだ。
    (2008年2月17日 北海道新聞から)

    日本は最大85%の削減必要 50年に温室ガス半減達成に

    地球温暖化による深刻な被害を防ぐため日本政府などが掲げる「2050年に世界の温室効果ガス排出量を半減させる」との目標の達成には、日本は50年には最大85%という大幅削減を実現しなければならないとの試算を東京工業大の蟹江憲史准教授、国立環境研究所の肱岡靖明主任研究員らのグループが13日、まとめた。 政府は7月に開かれる主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で日本の数値目標を示すことも検討しており、国内の政策議論に大きな影響を与えそうだ。 グループは、世界で排出量半減を目指す場合、世界各国がどれだけ削減すれば負担が公平になるかを、コンピューターモデルを使って試算。50年に半減の目標を達成し、なおかつ各国の1人当たり温室効果ガス排出量が等しくなるようにするには、日本は1990年比で30年に43−65%、50年に81−85%も削減しなければならないことが分かった。
    (2008年2月13日 共同通信から)

    日本の対策、先進国で最低 温暖化で世界銀行が評価
    日本の温暖化対策の進ちょく状況は先進国の中で最下位、世界の排出量上位70カ国の中でも61位と最低レベルにあるとの評価を世界銀行が19日までにまとめた。

    1990年代後半からの電力自由化などによって、価格が安いが二酸化炭素(CO2)を多く排出する石炭の利用を増やしてきたことが低評価の最大要因となった。

    日本はエネルギーの使用効率が世界でトップレベルとされるが、各国の効率アップでその優位性が薄れてきた上、風力などの自然エネルギーの利用拡大も進んでいない。石炭への依存傾向も2006年度の使用量が前年度比1・2%増と変わっておらず、政府は今後、電力などのエネルギー供給体制を中心に抜本的な対策の見直しを迫られそうだ。

    分析では、日本はGDPや人口の伸びから予想される以上にCO2排出量が増加していることが判明。
    (2008年1月19日 共同通信から)

    参考
    日本、削減ペース鈍る
    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落
    COP13 日本、ワースト1〜3位 総なめ

    行動を後押しするのは、それを支える政策
    ヨーロッパは自然エネルギーに移行しつつある
    日本には温暖化対策の世界市場をリードするような新しい産業構造ができてくる
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。

    シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解
    独立行政法人・海洋研究開発機構は18日、シベリア東部の永久凍土の地温(地下3・2メートル)がここ3年で上昇し、凍土の融解が急速に進んでいると発表した。

     気温上昇に加え、それに起因する降水量の増加が凍土の融解に拍車をかけており、地球温暖化による気候変動の影響が、より明確に現れていると見られる。

     同機構は、ロシア科学アカデミーなどと共同で、1970年以降のシベリア東部の3地点の地温や降水量などを分析した。2004年までの平均地温は毎年零下2・8度前後でほぼ一定だったが、05年には零下1・8度と急上昇し、06年は零下1・5度と過去最高を更新した。さらに、年間降水量も03年以降それ以前の平均より増えていた。夏の雨は凍土の氷を溶かし、冬の雪は地表を覆って地温の低下を抑え、凍土の融解を促進する働きがある。観測地点付近では冬の川に大量に水が流れたり、地盤が緩んで道路が崩れたり、牧草地が水没したりしている。

     永久凍土が溶けると、地形が変化するだけでなく、閉じ込められていたメタンガスが大気中に放出される。メタンガスは、二酸化炭素の20倍の温室効果があるとされ、温暖化をさらに悪化させる心配もある。
    (2008年1月18日 読売新聞から)

    参考
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    凍土融解 メタンの脅威

    温室ガス排出 2030年にゼロ ノルウェー与野党合意

    ノルウェーの与野党は17日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素など温室効果ガスの排出を2030年までにゼロにすることを目指すことで合意した。同国は昨年、先進国で初めて50年までに排出ゼロを達成する目標を掲げたが、この時期を大幅に前倒しさせた。

    人口約468万人のノルウェーは、06年の温室効果ガスの排出量は約5400万トン。今後、風力や太陽光発電など代替エネルギーの研究を進めるほか、自国での省エネなどで排出量を3分の2まで減らす。さらに、毎年30億クローネ(約590億円)を投じ、ブラジルの熱帯雨林の破壊阻止や保存など、他国の排出減への協力で自国分を相殺する形で排出ゼロを目指す。ガソリン税も引き上げる。

    ストルテンベルグ首相は「ノルウェーの政策は世界で最も意欲的だ。この地球温暖化問題への挑戦は、まるで21世紀の『月面着陸』のようだ」と話している。
    (2008年01月18日 朝日ドットコムから)

    参考
    経済・環境大国ノルウェーの悩み
    北極では、もはや後戻りのできない変化が
    温暖化ガス2030年までにゼロ コスタリカ表明

    南極の氷、最大2・4倍溶けた 10年間調査

    1年間に南極の氷床から解け海に流れ込む淡水の量は、過去10年間で場所によって最大2・4倍になり、氷床全体の年間減少量も1・75倍になったとの調査結果を、米カリフォルニア大や英国、オランダなどの国際研究チームがまとめ、地球科学の専門誌「ネイチャージオサイエンス」に13日、発表した。

    南極周辺で目立つ気温や海水温の上昇が原因とみられる。温暖化によって南極では降雪量が増えるため、全体として氷がどれだけ減っているかなどはよく分かっていなかった。南極の氷の溶解が一因になっている海面上昇の予測精度の向上などに役立ちそうだ。

    研究チームは、1992〜2006年の米国の人工衛星によるレーダー観測データを基に、南極の海岸線から海に流れ出す水の量を詳しく解析。降雪量を予測するコンピューターモデルのデータを加え、南極の氷床の変化量も推定した。

    その結果、2006年に氷床から海に流れ出した水の量は、南極の西岸では1996年の1・6倍、南極半島では2・4倍に増加。南極の氷床全体の年間減少量は、1120億トンから1960億トンへと1・75倍に増えていた。

    研究チームは「今回の調査は南極の海岸線の85%をカバーしており、これまで南極の氷床の変化について実施された調査の中で、最も正確で包括的だ」としている。
    (2008年1月14日産経新聞から)

    参考
    南極の氷の消失が加速
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    「南極は破局寸前」視察の国連事務総長
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極の氷河流が加速
    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性

    バグダッドで100年ぶりの雪=気候変動の影響か

    イラクのバグダッドは11日朝、同市としては珍しい雪もようとなった。当局者によると、バグダッドで雪が降ったのは100年ぶり。雪は夜明けとともに降り始め、午前9時過ぎまで続いた。ただ、積もることはなかった。当局者によると、めったに雪の降らないイラクの西部や中部でも降雪が記録された。各地では、気温も零度以下に下がり、厳しい冷え込みとなった。気象庁当局者は、「バグダッドでの降雪は大変珍しい。気候変動の影響の可能性もある」と語った。 〔AFP=時事〕
    (2008年1月11日時事ドットコムから)

    じわり進む温暖化で、記録的異常気象

    2007年4月に出されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第二作業部会の報告書は、「多くの自然システムが、地球的な気候変化、とりわけ気温上昇によって、今まさに影響を受けている」と指摘した。自然システムへの影響として、「氷河湖の拡大と増加」、「永久凍土地域での地盤の不安定化」、「極域の生態系の変化」、「氷河などが流れ込む川の流量増加」、「春期現象の早期化」、「動植物生息域の変化」などを挙げている。実際に、どのような現象が起きているのか、2007年の新聞報道を調べてみた。

    8月8日の朝日新聞夕刊は「異常気象 各地で記録的」との見出しで、世界気象機関(WMO)の報告を紹介した。2007年前半に起きた異常気象に関する報告で、「南アジアでは平年の2倍のモンスーン低気圧が発生」「インド、パキスタン、バングラデシュの豪雨、洪水で500人以上が死亡」「過去数十年で最大のサイクロンがオマーンとイランに上陸」などを取り上げている。8月29日の日経新聞夕刊は、観測史上2番目に高かった2006年の気温に関する米海洋大気局(NOAA)による分析結果を伝えている。2006年の気温は平年より1.1℃高かったが、そのうち0.62℃分は温室効果ガス(GHG)の影響だったという。

    氷河の融解やそれに伴う氷河湖についての報道も多数あった。10月25日の東京読売新聞は、ヒマラヤの氷河融解に取り組む登山家の野口健氏を紹介する記事を載せている。記事はブータンのキンザン・ドルジ首相が野口氏に「いつ決壊してもおかしくない氷河湖が20〜30ある」と話したエピソードを掲載した。

    朝日新聞は「地球異変」という共通カットで、さまざまな異変に関する記事を連載した。11月25日の朝刊では、航空機から撮影したヒマラヤ氷河の写真と29年前の同じ場所の写真を掲載して、氷河が解けてやせ細っている様を視覚に訴えた。また、翌26日朝刊では、エベレスト近くの氷河湖が急速に拡大している様子を紹介した。氷河湖が拡大すると水圧が上がり、湖水をせき止めている下流部の土砂が決壊して、鉄砲水が下流域を襲う心配がある。(2008年1月10日 日経BPネットから)

    参考
    中国水害500万人 猛暑ハンガリー死者500人

    最大4.7度上昇 今世紀末の日本 温暖化深刻

    今世紀末の日本列島の地球温暖化の影響について環境省は八日、一九六一−九〇年の平均気温に比べ二〇七〇−九九年は一・三−四・七度程度上昇するとのシミュレーション結果をまとめた。熱帯夜(二五度以上)の出現数は最大で年四十日以上と、東京の現在の平均より十数日増加。一日の降水量が二〇〇ミリ以上の豪雨や大型台風の頻度も増すと予測している。

    シミュレーションは、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の気候モデル診断プログラムを使用して試算。「経済のグローバル化を抑制した社会」「エネルギーバランスを重視した社会」「環境保全と経済発展を両立させた社会」の三つのモデルに基づいて行い、化石燃料に全面的に依存する最悪のモデルは適用しなかった。

    データは、同省の地球温暖化影響・適応研究委員会に、今後、国内で増加する温暖化の影響にどんな対策を取るべきかを検討する基礎資料として提出された。

    IPCCは昨年、第四次評価報告書で、今世紀末に地球の平均気温が最大六・四度上昇するとの予測を発表している。

    同委員会には、一九八一−二〇〇〇年の平均気温に比べて二〇八一−二一〇〇年には二−三度上昇するという、気象庁が二〇〇五年にまとめた予測結果も報告された。環境省研究調査室は「データは試算だが、社会が温暖化防止に力を尽くしても数度の気温上昇が避けられないというのは、極めて厳しい状況といわざるを得ない。国内でどんな適応策を取るべきか、五月には中間報告書をまとめたい」としている。
    (2008年1月9日 東京新聞から)

    参考
    「2℃未満」の気温上昇に抑えることを、日本政府の政策の基本として明確にしてください。
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    6.4度気温上昇、生命は吹き消されてしまう
    楽観的に見てもこの10年が勝負

    危機を回避するための時間は残り5年

    古紙率偽装なければ「ドーム485個分の森林守れた」
    年賀状の再生紙はがき、古紙はわずか1%
    環境に配慮し、古い紙=古紙の配合率を40%と定めて日本郵政が販売している年賀はがきに、実際には古紙が1%から5%しか入れられていないことが、JNNの調べで明らかになりました。メーカーの日本製紙もこの事実を認めています。

    現在販売され、流通している年賀はがきで、「再生紙はがき」と明記されているものについて、日本郵政は、古紙40%配合の紙を使うと定めています。

    しかしJNNが、去年11月1日に全国で発売された年賀はがきを独自に分析したところ、実際には40%を著しく下回る、わずか1%程度の古紙しか使われていないという結果が出ました。

    極端に低い古紙配合率は再生紙の“偽装”とも受け取られかねないものですが、取材に対し日本製紙は、古紙の配合率が実際には1%から5%であると認め、その理由として「ある種の古紙やそれに付随する物の中には、再生紙の品質に問題を生じさせるものがあるため、低い配合率になった」と説明しています。
    (2008年1月8日 TBS JNNニュースから)

    古紙率偽装なければ「ドーム485個分の森林守れた」
    国際環境NGO「FoE(地球の友)ジャパン」は、一連の再生紙偽装問題を受け、製紙会社が本来の古紙配合率を守っていれば、1年間で約2268ヘクタール、東京ドーム485個分の森林を伐採せずに済んだとする推計結果を公表した。

    ‥‥計算の結果、この3カ月に必要だった木材チップは約11万1000トンだった。これを製紙用木材の生産地オーストラリア・タスマニアの天然林の平均生産量(1ヘクタール当たり186トン)をもとに、面積換算した。業界全体ではさらに増えるという。

    FoEジャパンは「配合率を下げれば、結果的に世界の森林減少を加速させる。根本的な問題解決のためには、消費者を含めて紙の需要抑制に取り組む必要がある」と指摘している。
    (2008年2月2日朝日新聞から抜粋)

    参考
    森の消滅が温暖化を招く
    今 使った紙は タスマニアの血が流されていたかもしれない。。
    日本製紙に伝えよう! タスマニア原生林購入を止めて。
    世界中で起きている抗議活動
    タスマニア 〜紙に変わる原生林〜
    破壊される原生林
    フェアウッドキャンペーン
    紙と森林伐採について考えるページ
    日本の紙消費がタスマニアの原生林を焼き尽くす前に
    日本の紙によるオーストラリア森林破壊問題
    熱帯林破壊たっぷりのコピー用紙お使いになりますか?

    熱帯雨林の維持に報酬を
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    ‥‥ここまでなら、通常の「環境に関する経済学」(外部性に関する経済学)が、市場取引には何らかの規制や課税が必要だ、とする論理と同じなのだが、宇沢の理論の特徴はその先にある。それは、「社会的共通資本の適切な供給と配分によって、自由競争市場社会よりもより人間的でより快適な社会を作ることができる」、と主張することである。これは、環境についての、全く新しいポジティブな捉え方なのだ。つまり、「環境」を、市場システムで最適化できない「やっかいもの」として扱うのではなく、むしろ逆に、市場システムが決して実現することのできないより魅力的な社会を生み出す源泉だと見なす、いわば「コペルニクス的転換」の理論だといっていい。‥‥

    ‥‥したがって、インフレーションの恒常化する通常の経済においては、ミニマム・インカム以下の所得の市民が増加し、社会は不安定化する。そして、生活保障を貨幣による所得移転で行う現行制度では、貧困者の生活水準は次第に悪化をしていくことになる。したがって、社会の不安定化を防ぐためには、社会的共通資本の十分な公的供給と社会的管理が不可欠であり、市民の最低生活水準の保障は、金銭の給付ではなく社会的共通資本の充実によって行うべき。これが宇沢の主張である。

     これをぶっちゃけていうなら、「お金よりも環境の整備」、ということだ。
     つまり、生活保護をお金でもらう社会よりも、良好な空気・水資源を備え、下水道・鉄道等が整備され、人間として不可欠な教育や医療が十分に享受できる、そういう社会のがいいでしょ、そうことなのである。

     この考えは、ある意味、驚くべき逆説の理論だ。伝統的な厚生経済学では、最低生活保障は物資での供給ではなく、貨幣での供給のほうが望ましいとされる。なぜなら、その物資がいいならお金で買えばいいのだし、別の物資を好むならそれを購入することもできるからである。つまり、「貨幣」には「選択の自由」があるということだ。そのようないわば経済学的「常識」に、まっこうから挑戦的なスタンスを、宇沢はとっていることになる。

     ぼくは、この理論をレクチャーされたとき、生まれて初めて「魂を揺さぶられた」気分になった。なぜなら、このような主張が、思想・信条としてなされているのではなく、「(ある仮定のもとで)数学的に証明される事実」として論じられているからだ。‥‥
    (2008年1月17日WIRED VISION 環境と経済と幸福の関係から抜粋)

    参考
    格差なき成長は可能だ
    生活を安心させたほうが人々は能力を発揮する
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。宇沢弘文
    日本の医療崩壊と後期高齢者医療制度 宇沢 弘文 東大名誉教授(PDF)
    日本は政府の自由になるお金が大きすぎて、志の低い官僚たちが好き勝手に箱物づくりなどをしてしまいます。
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    ニコラス・スターン氏、宇沢弘文氏に ブループラネット賞

    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」

    1972年に出版され、大きな反響を呼んだ『成長の限界』。地下資源や食料、水などの制約から経済成長には限界があると説いた。著者の一人であるデニス・メドウズ氏に35年経った今日の状況をどう見るか聞いた。(聞き手は金子憲治=日経エコロジー編集)

    『成長の限界』を上梓した当時に予想したことと今日の状況を比べ、最も違っていることは何ですか。

    メドウズ 72年当時、危機が表面化するのは直感的に2020年ごろだろうと考えていました。しかし、現在、気候変動問題をはじめ、食料や水の問題など、いくつかの問題で既にその深刻さが顕在化しています。2020年よりずっと早く危機が訪れる恐れが高まっています。

    日本政府は「2050年までに全世界の温暖化ガスの排出量を半減する」との目標を表明しました。

    メドウズ 2050年では全く間に合いません。今回のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書には、ここ2年の最新の調査・研究データは報告の対象になっていません。だが、こうした最近のデータにはより深刻な事態を示すものが増えています。

     気候変動問題は、今から対策を打って大幅にCO2排出を減らしても、もう手遅れだろうとの悲観論も強まっています。仮に気候変動問題がなんとか解決しても、先進諸国の人々が今の生活習慣を続ける限り、また別の環境問題が深刻化していくでしょう。

     そもそも化石燃料の消費量だけを考えれば、資源枯渇により2050年には今の半分以下になるはずです。ここ数年、気候変動が環境問題で最大の焦点になっていますが、実は温暖化よりも資源枯渇の方が先に深刻化します。我々のシナリオでは、最初に経済成長の制約要因になるのは食料でした。そして、現在既に1 人当たりの食料生産量はピークを過ぎたとの見方もあります。

    なぜ、ここまで破局が近づきながら、多くの人々は危機意識に乏しいのでしょうか。

    メドウズ ビジネスの世界に身を置いているほとんどの人は、環境問題を真剣に考える暇はなく、短期的な思考になりがちです。いまある資源はこれからもあり、右肩上がりの成長は永遠に続くと思えてしまうのです。

     日本や米国のように快適な都市空間に身を置いていると、本来の自然環境の変化を感じ取れないことも危機感を薄れさせます。ある調査によると、米国の子供たちは洗剤の名前は8つも挙げられますが、木の名前は1つしか言えないそうです。

    日本の現状をどう見ますか。

    メドウズ 米国など他の先進諸国と比べると、日本は打つべき省エネ対策のほとんどを実行しています。人々の意識も高まっています。資源枯渇を指摘する講演会を開くと、そもそもロシアでは人が集まらず、米国では参加者はいますが、枯渇論への反論が相次ぎます。日本では同じ危機感を共有しつつ議論できます。

    「持続可能な発展」という言葉をよく耳にしますが、資源枯渇により成長に限界が見えるなかで、それは達成可能でしょうか。

    メドウズ 「成長に限界がある」という時の「成長」は、エネルギー消費や物質的な拡大を意味します。米国の心理学者、マズローの欲求段階説では、こうした物質的な欲求は人の欲望の中では低い段階のものです。

     そして、産業のほとんどはこの低い段階の欲求に応えることで、利益を上げてきました。一方、心の安寧や自己実現など、より高い段階の欲求ではエネルギー消費や物質的な拡大を伴いません。産業がこうした欲求に応え、ビジネスにできれば、「成長の限界」のなかで、社会や企業は発展し続けられるはずです。
    (2008年1月7日日経エコロジーから)

    参考
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    衰亡論を持った文明の生き方
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    (成長の限界の)デニス・メドウズ氏に日本国際賞 天皇、皇后両陛下が出席
    成長の限界の標準計算グラフ

    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。

    行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策

    社説:温暖化対策 意識と技術支える政策を

    ‥‥議定書の約束により、日本は今年から12年までの5年間で、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を90年に比べて6%削減しなくてはならない。国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」によれば、2050年までに世界の排出量を半減させなければ、世界に温暖化の悪影響が及ぶという。

    ‥‥毎日新聞が昨年末に実施した世論調査によると、「温暖化問題に関心がある」と答えた人は全体の9割。京都議定書の約束を守るために「生活レベルを下げることができる」と答えた人は半数に達する。約束を守るために「経済成長を犠牲にしても、排出を抑制する」と考える人も14%いる。

    ここからは、予想以上の覚悟が読み取れる。課題は、そうした人々の意識をいかに実際の行動に結びつけるかだ。

    環境省と経済産業省の合同審議会は、昨年末、議定書の目標達成計画の見直し案をまとめた。この中では、産業界の自主行動計画や、住宅などの省エネ対策と並び、国民運動の推進が追加対策の要とされた。政府はそのためのキャンペーン費用などを来年度予算に計上している。

    だが、PR活動だけでライフスタイルが変わると期待するのは楽観的だ。「足元から変えよう」と思う人々の行動を後押しするのは、技術や社会構造の変革であり、それを支える政策であるはずだ。

    例えば、太陽光発電で家庭やオフィスの電力をまかないたいという意識があっても、技術面や制度面で、それを活用しやすい体制がなくては普及しない。乗用車の利用を控えようと思っても、それに代わる公共交通などの使い勝手が悪ければ、行動を変えにくい。

    ‥‥戦略的な政策とは別に、戦後の高度経済成長によって日本が得た「豊かさ」の中身も考えてみたい。世論調査に表れた「生活レベルを下げてもいい」という声の裏に、今の豊かさへの疑問もあると思えるからだ。

    日本が京都議定書で約束している「90年比で6%削減」の排出量は、80年代後半の排出量に相当する。2050年に世界がめざすべき「半減」は、日本でいえば60年代後半の排出量に当たる。

    エネルギー効率の改善や人口の増加など、さまざまな要素がからむので、削減は単純に「そのころの生活に戻る」ことを意味しない。しかも、先進工業国である日本は、半減以上の削減を迫られるだろう。

    ただ、温室効果ガスの排出倍増によって得たものすべてが、本当に必要な豊かさかどうかは再考の余地がある。そこから、二酸化炭素の排出を抑えた低炭素社会を構築するヒントも生まれるのではないだろうか。
    (2008年1月6日毎日新聞から抜粋)

    参考
    なぜ日本は環境政策でいつも迷走し後追いするのか
    日本の対策、先進国で最低 世界銀行が評価
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    日本には温暖化対策の世界市場をリードするような新しい産業構造ができてくる

    さんご礁育たぬ海ばかり 2050年、温暖化と酸性化で

    地球温暖化が今のペースで進むと、日本周辺を含め、現在さんご礁が存在する海の98%が2050年ごろにはサンゴが生育できない海になり、今世紀末にはほとんどのさんご礁が消失する可能性が高いとの予測結果をオーストラリア・クイーンズランド大や米、英などの国際研究チームが5日までにまとめた。

    温暖化による水温上昇の影響に、大気中の二酸化炭素(CO2)が溶け込んで起こる海水の「酸性化」が加わるためで、温暖化がさんご礁に与える影響は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価よりも大きいという。‥‥

    ‥‥同チームによると、海水温が異常に高い状態が続くと、サンゴに共生する藻類が脱落する「白化」が発生。大気中のCO2濃度が高まると、海水に溶け込むCO2の量が増えて海水のアルカリ度が低下する「酸性化」が進み、サンゴが炭酸カルシウムの骨格を作って成長することが難しくなる。‥‥

    ‥‥IPCCのシナリオに基づいて計算した結果、現在380ppm(ppmは100万分率)である大気中のCO2濃度が今世紀半ばに450−500ppmに達すると、サンゴの生息状況が悪化して、さんご礁にすむ生物種の数も減少すると予測された。500ppmを超えると、世界のほとんどの海域でサンゴが骨格をつくることができなくなるほどの酸性化が進み、海面上昇の影響もあって、大部分のさんご礁が消失するとの結果が出た。
    (2008年1月5日 産経ニュースから抜粋)

    参考
    2048年には海産食品資源が消滅
    サンゴが死滅危機
    海が酸性に?100倍速いスピード
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環

    太陽光発電、3割普及目指す 政府、温暖化対策で方針

    政府は30日、地球温暖化対策の一環として、太陽光発電の普及を進めるため、一般住宅への太陽光パネル設置を現在の約40万戸から、2030年までに全世帯の約3割に当たる1400万戸に拡大する方針を明らかにした。この目標を盛り込んだ「エネルギー革新技術計画」をまとめ、来年の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で表明する。

    一般家庭でも購入できるよう、低コストの新型太陽光パネル開発に向け、内外の専門家を集めた国際研究機関を08年度に設立。関連経費として08年度予算に20億円を計上した。

    標準的な3・7キロワットの太陽光発電設備を導入した場合、4人家族の消費電力がほぼ賄える上、地球温暖化対策にもなる。

    太陽光発電では、シャープなど日本のメーカーが世界の生産量の約半分を占めるが、海外市場向けが多く国内での普及は遅れている。住宅用の太陽光発電設備は200万円程度と高く、発電コストも含めた低価格化が課題だ。(共同)
    (2007年12月30日 中日新聞から)

    大変な覚悟が日本には必要です。そして国はその負担を国民に訴えていません。
    ‥‥ちなみに京都議定書の目標である先進国が1990年比で5%の温室効果ガスを2008−12年の間に削減しても、「温暖化を6年ほど遅らせるだけにすぎない」との試算もあります。日本国民が巨額の負担をしても、地球の未来への影響はあまりありません。またこの体制に世界がそっぽを向く可能性もあるのです。

    「京都議定書とそれの作る国際体制にどのように向き合えばいいのか分からない」。これが、今の私の考えです。「温室効果ガスの削減のために努力を続けよう」と、新聞の社説のような当たり前で、無意味なことなら言えますが‥‥。

    無責任な答えで、読者の皆さまを失望させたのならすみません。ただ、調べれば調べるほど、「環境対策が善」とは限りません。何が正しいのかわからない問題です。国民が合意をした上で、京都議定書の国際体制を受け入れるなら、それでいいでしょう。しかしその場合には、大変な覚悟が日本には必要です。そして国はその負担を国民に訴えていません。

    はっきり言えることがあります。2008年には、京都議定書の第1約束期間が始まります。同年7月に開催される「洞爺湖サミット」でも、温暖化防止対策は中心的議題になるでしょう。社会で温暖化問題が今以上に関心を集めます。私たち日本が、京都議定書をどうするのか、決断をしなければならない年になるはずです。‥‥
    (2007年12月27日WIRED VISIONから抜粋)

    参考
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    環境税、同友会は「導入必要」・経団連と見解相違
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    炭素税がなぜ必要か

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。
    日本のCO2の約半分は167工場が出している
    「石油が一番安い」というトリック

    熱帯気候地域の予想外の拡大
    気候モデルから予測された21世紀の間の拡大速度を上回る
    気候変化を示す疑う余地のない最も初期の証拠として、北極域における、大気と海洋の温暖化や、凍った陸地と氷の融解があげられてきた。しかし、近年の研究から、熱帯域にも変化が起こりつつあることが示されている。過去数十年にわたって熱帯域が拡大してきたことを示す何例かの証拠が、各方面から示されている。この拡大は、亜熱帯域の社会活動に対して潜在的に重要な意味をもち、地球規模の気候システムにおいて、計りしれないほど大きな影響をもたらす可能性がある。とりわけ重要なのは、ジェット気流やストームトラックなどの大気の大循環システムが、極方向へ移動することによって降水分布が移動する可能性があり、ひいては自然の生態系、農業、水資源に影響が及ぶ点である。成層圏の循環と大気中のオゾンの分布の拡大がどのような影響を与えるかについては、いまだに理解が不十分である。近年の拡大速度の観測値は、気候モデルから予測された21世紀の間の拡大速度を上回り、地球規模の気候変化に関わるこの問題について研究の余地が多く残されていることを示唆している。 
    米国大気海洋庁・大気資源研究所
    (2007年12月13日Nature Geoscience AOPから)

    参考
    アマゾンが砂漠へ
    予想超す温暖化進行
    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性
    平均気温11度上昇の可能性。従来考えられていた上昇温度の約2倍
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅

    地球温暖化問題懐疑論へのコメント

    環境税が世界の方向になりつつある──鴨下 環境相
    環境税に頼らず、自主的な取り組みが重要──御手洗 経団連会長
    経団連と環境省、総量規制など平行線 温暖化対策

    日本経団連と環境省は10日、幹部懇談会を開き、地球温暖化対策などを巡って意見交換した。温室効果ガスの削減目標を定める総量規制や、二酸化炭素(CO2)の国内排出量取引制度などについて主張は平行線をたどり、産業界と環境省の溝の深さが改めて浮き彫りになった。

    経団連の御手洗冨士夫会長は、2013年以降の地球温暖化防止の枠組みについて「京都議定書のような不合理な総量規制が設定されると、国際競争力の弱体化は避けられない」と主張。国内の温暖化対策について「排出量取引制度や環境税に頼らず、民間の自主的な取り組みが重要」と述べた。

    これに対し、鴨下環境相は、ポスト京都について「枠組み交渉が本格化すれば、京都議定書より数段上の削減目標を迫る動きは一層高まる」と指摘。海外の動きを例に挙げながら「排出量取引や環境税の手法は、世界の方向になりつつある」と反論した。

    また、環境省の田村義雄事務次官は、排出量取引制度で企業のCO2の排出枠を決める際に「政府が一方的に強制するのではなく、政府と経済界が一緒に考え、管理する日本型のやり方があるのではないか」と提案した。

    しかし、経団連は懇談会後、田村次官の提案について「日本的な官と民の関係の中で、官民が協力して排出枠を決めるといってもピンとこない」(幹部)と、消極的な考えを表明した。
    (2007年12月11日朝日ドットコムから)

    参考
    環境税、同友会は「導入必要」・経団連と見解相違
    ノーベル平和賞 ゴア氏 CO2税を強く支持
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査
    炭素税がなぜ必要か
    国会議員に対して環境税反対の贈賄工作が行われている?!

    国連気候変動枠組条約締約国会議に向けての要望書
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    ノーベル平和賞受賞式 ゴア氏 CO税を強く支持
    CO税、排出権取引を支持=ゴア氏がオスロで会見

    地球温暖化問題への貢献が評価され、2007年のノーベル平和賞を受賞するアル・ゴア前米副大統領(59)は9日、ノルウェーの首都オスロのノーベル研究所で記者会見し、二酸化炭素(CO)の排出に課税したり、排出権取引を世界的に広げたりすることによって温暖化ガスの排出量を抑制する必要があると訴えた。
    ゴア氏は、各国がCOの排出抑制に向けエネルギー消費に課税する考え方を強く支持すると表明。また、国際間でCO排出量に上限を設けたり、COの排出権取引制度を国際化したりすることが望ましいと述べた。
    (2007年12月10日時事ドットコムから)

    参考
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査
    炭素税がなぜ必要か
    「石油が一番安い」というトリック

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。

    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落 NGO調査
    バリ島で開かれている国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)で、環境NGO(非政府組織)が温室効果ガス排出量上位56カ国の「パフォーマンス(実行)」のランキングを発表した。省エネへの取り組みなど「変化」が高く評価された中国が昨年の54位から40位に急浮上した一方、「政策が消極的」とみなされた日本は同26位から42位に急落。順位が逆転した。

    ランキングはCOP恒例の関連行事。各国NGOの調査に基づき、ドイツの「ジャーマン・ウオッチ」がまとめた。(1)国民1人当たり排出量などの「水準」(2)エネルギーや運輸など部門別の「傾向」(3)政府の内外に対する「政策」――を指標化し、国際比較した。

    その結果、スウェーデンが2年連続の1位。2位ドイツ、3位アイスランドと欧州勢が続き、アジア勢では人口急増で1人当たり排出量が低く抑えられているインドが5位に入った。一方、産油国サウジアラビアは3年連続の最下位。このほか、米国、豪州、カナダなど京都議定書の削減義務に距離を置いてきた国が下位を独占した。

    日中の逆転について、ジャーマン・ウオッチのアドバイザーのジャン・ブォーグ氏は「日本は省エネ水準こそ高いが、政策は消極的。中国は省エネをはじめとして政策が前向きになってきた」と説明している。
    (2007年12月08日朝日ドットコムから)

    参考
    COP13 日本、ワースト1〜3位 総なめ
    CO2削減、1000万トン分不足 新エネルギー導入遅れで

    温室効果ガス 2050年までに70%削減 米上院委で法案可決
    米上院環境・公共事業委員会は6日までに地球温暖化の原因となる温室効果ガスを2050年までに05年レベルで約70%削減するとの目標を明記した「米気候安全保障法案」の採決を行い、賛成11、反対8で可決した。

    ブッシュ政権は経済に悪影響を与えるとして、義務的な削減目標の設定に慎重だが、この可決によって、インドネシア・バリ島で開催中の国連気候変動枠組み条約の第13回締約国会議(COP13)に影響を与える可能性がある。

    採決前の討論で、共和党のウォーナー上院議員は「気候変動問題で、米国は主導的な役割を果たさなければならない」と早期成立の必要性を強調。採決で、ウォーナー氏を除く共和党議員は反対したが、民主党と無所属の賛成多数で可決した。

    同法案は今後、上院本会議で討論し、来年採決される見通しだが、共和党の強い反対が予想されるほか、本会議で可決されてもブッシュ大統領が拒否権を発動する可能性もある。
    (2007年12月7日中日新聞から)

    参考
    温室効果ガス削減策を打ち出す米国の動向
    “内堀”埋められるブッシュ政権 温暖化対策

    COP13 日本、ワースト1〜3位総なめ NGOが批判
    インドネシア・バリ島で3日始まった気候変動枠組み条約の締約国会議で、2013年以降について、温室効果ガス削減目標を示さない日本に非政府組織(NGO)の批判が集中、NGOが4日選んだ「本日の化石賞」の1位から3位までを日本が総なめにした。同賞は、世界の300以上のNGOが参加する気候行動ネットワーク(CAN)が投票で毎日選ぶ。名指しされた理由別に1〜3位に順位付けした。初日の討議で日本は「ポスト京都」の枠組みの要件を提案したが、先進国の削減目標を示さなかったことが1位の理由となった。賞の2位は、京都議定書を「汚した」との理由。3位は、技術移転に真剣さが見られないなどとして日本、米国、カナダに贈られた。
    (2007年12月5日毎日新聞から)

    参考
    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落
    温暖化対策 覚悟が感じられない
    日本は究極の選択を迫られる
    自主的な努力では削減を達成できない 東京都
    CO2排出を有料にし経済的手法の導入を

    温室効果ガス削減策を打ち出す米国の動向
    個人の努力だけでは生き残れない
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、政府の政策にかかっている。

    金星が灼熱の星になった原因は「温室効果」、地球も同じ運命に?
    地球との類似点が多いことから「地球の双子星」と呼ばれる金星が、「温室効果」の影響で、豊かな水をたたえた安息の星から灼熱(しゃくねつ)の地獄に変化していた――。欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」による探査計画チーム研究者が、8日発行の英科学誌ネイチャーにこのような学説を掲載した。

    金星は大気の大半が二酸化炭素から成っている上、硫酸を含んだ雲に常に覆われている。酸素はなく、水も水蒸気のみ。表面の温度はセ氏457度に達し、気圧は地球の海面下1キロの地点と同等だ。

    ところが、かつて金星の地表の一部は水で覆われており、その後、「金星温暖化」で温度が上昇したのだと、ESAの科学者Hakan Svedhem氏は主張している。

    金星は地球より太陽に近いためより、気温がその分高く、より多くの水分が水蒸気になる。水蒸気は温室効果ガスであるため、これが太陽熱を閉じこめ、温暖化を一層促進。その結果、さらに表面の水が蒸発し宇宙に消散し、最終的には海が沸騰する――。Svedhem氏の説によると、こうしたプロセスが金星に起きたのだという。

    現在も地球と金星の二酸化炭素量はほぼ同じだ。ただ、地球の二酸化炭素は土壌、岩石、海洋などに閉じこめられているのに対し、金星の場合地表が極端に高温のため、二酸化炭素が大気中に出される。

    Svedhem氏はAFPの取材に対し「つまり、金星に『暴走温室効果』と呼ばれる現象が生じたのだ。地球にも同様の物理現象が起こりうる。われわれにとって差し迫った課題だ」と語った。

    ESAの別の科学者デビッド・グリンスプーン(David Grinspoon)博士も「地球と金星で起きている温室効果の基本的な物理現象は同じだ。おそらく地球にも同じ運命が待ち受けているだろう」と指摘している。
    (2007年11月30日 AFPから)

    参考
    地球は金星のような灼熱の星に  スティーブン・ホーキング
    科学者からの国民への緊急メッセージ
    地球温暖化問題懐疑論へのコメント

    温暖化で6億人に栄養失調の恐れ、国連開発計画が報告書
    国連開発計画(UNDP)は27日、2007年版の「人間開発報告書」を発表し、地球温暖化がもたらす食糧・水不足などで数億人の貧困層が栄養失調などに直面する可能性があるとして、先進国に温室効果ガス排出量の大幅削減や途上国への資金援助を求めた。

    報告書は、温暖化による干ばつや気温上昇、降雨の不順による農業システムの崩壊で、アフリカ大陸南部を中心に最大6億人が栄養失調になる恐れを指摘した。また、洪水や台風で最大3億3000万人が移住する可能性があるとした。

    このため、今世紀中の地球の平均気温上昇を2度以内に抑えるべきだとし、炭素税導入や排ガス規制の強化を課題として挙げた。先進国には、〈1〉温室効果ガス排出量を1990年比で2020年までに30%、2050年までに80%以上削減する〈2〉途上国に2015年まで毎年、860億ドル(約9兆2500億円)以上の温暖化対策資金を追加提供する――ことを求めた。
    (2007年11月27日読売新聞から)

    参考
    発展途上国が、先進工業国のツケを払わされる
    2050年までに80%削減・英
    先進国は2050年までに90%削減すべき
    「温暖化ガス 2050年に半減」の高い壁

    EU、先進国60―80%の温暖化ガス削減提案へ
    欧州連合(EU)は12月にインドネシア・バリ島で開かれる温暖化防止枠組みに関する国連会議で、日米欧の先進国が 2050年までに温暖化ガスを1990年比で60―80%削減する数値目標の設定を求める。ディマス欧州委員(環境担当)が27日に表明した。温暖化抑制には先進国が積極的な役割を果たす必要があるとし、日本や米国に対して厳格な数値目標を迫る方針だ。

    EUは国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)で数値目標の設定を柱とする温暖化対策を提案する。ディマス委員は同日の記者会見で「先進国による義務的な排出削減を強めるべきだ」と語った。具体的にはまず20年までに日米欧の先進国全体で温暖化ガスを30%削減、さらに50年までに60―80%減らすよう求める。
    (2007年11月28日日経ネットから)

    参考
    2050年までに80%削減・英
    温暖化ガス半減の宣言を=日本に期待−仏
    先進国は2050年までに90%削減すべき
    「温暖化ガス 2050年に半減」の高い壁

    政府、温室ガス余剰排出枠を購入 まずハンガリーから
    政府は、地球温暖化を防止するための京都議定書で約束した目標達成に向け、ハンガリー政府から、温室効果ガスの排出枠を買うことを決めた。ハンガリーで温室効果ガスの排出が減った分を、日本で減らしたことにできる。日本が排出枠を政府間で直接買うのは初めて。08年は二酸化炭素(CO)換算で最大1000万トンの購入を視野に交渉する。CO削減に前向きな姿勢を示すため、ハンガリーに払う代金の使い道を環境対策に限る方針だ。

    排出枠を売買する「排出量取引」は、議定書に盛り込まれた「京都メカニズム」の一つ。政府筋によると、両国代表が週内にもブダペストで覚書に署名。その後、ハンガリーが受け取った代金を使う案件を選ぶ。住宅への太陽光パネル取りつけなどが候補という。

    議定書の約束期間(08〜12年)に、日本は排出量を90年比で6%減らす義務がある。省エネなどの国内対策では1.6%分(約1億トン)足りないと見られ、政府はその分を京都メカニズムで賄う方針。国内の民間企業が途上国での共同削減で排出枠を手に入れる「クリーン開発メカニズム」などの動きが先行していたが、政府間の排出量取引にも踏み込む。

    一方、ハンガリーも6%の削減義務を負うが、社会主義から市場経済への移行期に重化学工業が低迷したことなどで、排出量が目標より最大1億トン程度少なくなる見通し。この余剰枠をどう扱うかが注目されていた。

    日本政府は、ハンガリーがこのうち約1000万トンを08年に売ると想定。欧州連合(EU)の企業間市場で取引されている排出枠の値段を参考に、全量買った場合の代金は200億円規模になると見ている。

    こうした余剰枠は東欧諸国のほか、ロシアでも計数十億トン生まれる見通し。ハンガリーにはオーストリアやオランダ、チェコにはオランダやデンマークが接触している模様で、日本はチェコやポーランドとも交渉を進めている。

    ただ、余剰枠の購入には「排出削減努力の裏付けがない」との批判もある。このため、政府は代金の使途を環境対策に限定。税金投入に対する国内世論の反発も抑えたい考えだ。
    (2007年11月26日朝日ドットコムから)

    参考
    ロシアがぼろ儲けを企てる、ホットエアとは?
    ホットエアとグリーン投資スキームについて
    日本のCOの約半分は167工場が出している

    自然災害が20年で4倍 温暖化が途上国直撃
    国際的な人道支援団体オックスファム(本部・英国)は25日、世界で発生する洪水や暴風雨などの自然災害がこの20年間で4倍に増えたとする報告書を発表した。地球温暖化の影響が大きいと警告している。
    (2007年11月26日中日新聞から抜粋)

    参考
    6.4度気温上昇、生命は吹き消されてしまう

    温室効果ガス:CO2削減、1000万トン分不足
    新エネルギー導入遅れで
    風力や太陽光発電などの新エネルギーの導入が遅れているため、現在の国の温室効果ガス削減計画(08〜12年度に90年度比で6%減)を達成するには、最大約1000万トン(二酸化炭素=CO換算)の削減不足が生じることが21日、環境省と経済産業省の合同審議会で報告された。また同審議会は、サマータイム制度の導入や24時間営業の店舗の営業時間見直しなど、六つの重点検討項目を決めた。今後、12月中にまとめる追加対策に盛り込むかどうかを検討する。

    報告によると、新エネルギー導入は、廃棄物発電やバイオマス発電などを含め、10年度に最少で原油換算1504万キロリットル分にとどまる見通し。電力会社に新エネルギー利用を義務付ける現行制度(RPS法)では、日本に限らず同様の制度がある他国でも導入が遅れているという現状が報告された。石炭税導入で家庭など電力利用者にも広く負担を求める制度や導入助成金の創設など、複数の提案が行われた。

    今後検討する重点項目には、排出権取引制度や環境税、住宅・建築物の断熱強化なども挙げた。

    一方、この日は、COを吸収する森林整備策について、現在の目標値を達成するには今後6年間で330万ヘクタール(国土面積の約9%)の整備が必要になるとの見通しが示された。森林整備は、日本の排出削減目標(6%減)のうち3・8%分を占める計画だが、現状では2・8%分にとどまる見通し。農林水産省は今年度補正予算530億円、来年度概算要求235億円を投じ、毎年55万ヘクタールの間伐・再森林化を行う計画を報告した。
    (2007年11月22日毎日新聞から)

    参考
    ヨーロッパは既に自然エネルギーに移行しつつある
    「石油が一番安い」というトリック

    環境大臣 鴨下一郎 様

    グリーンピース・ジャパン、WWFジャパン、環境エネルギー政策研究所(ISEP)、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、気候ネットワーク、地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)の6団体は12月3日からインドネシアのバリ島で開かれる国連気候変動枠組条約締約国会議に向け、鴨下環境大臣宛ての要望書を手渡しました。以下、要望書から一部抜粋。

    • 危険な気候変動を防止するための目標値として工業化以前(1850年頃)より「2℃未満」の気温上昇に抑えることを、日本政府の政策の基本として明確にしてください。
    • 日本を含む先進国は、京都議定書の第一約束期間以降の次の枠組においても、法的拘束力のある、さらに大規模な総量削減目標を掲げる必要があることを、明確にしてください。
    • 2050年に1990年レベルに比べて世界全体で半減にいたる確実な道筋として、日本は、他の先進国と共に2020年に1990年レベル比で30%の温室効果ガス削減を目指すこと、また、2050年の日本の総量削減目標について、早急に確認し発表してください。
    • また、現在行われている京都議定書目標達成計画の見直しに際しては、

    ○大規模排出事業所に対しては、自主的取り組みに委ねるのではなく、国内排出量取引を導入する
    ○長期的な低炭素社会の礎となり、フリーライダーを防ぎ、削減努力が不十分な企業・個人も含めもれなく排出削減を促進するため、炭素税/環境税を導入する
    ○排出の伸びている民生部門に対しては、政策不在の“1人1日1kg”をモットーとする「国民運動」ではなく、建築物の断熱・省エネ基準強化やインセンティブの伴う政策を導入する
    ○自然エネルギーの強力な推進策(ドイツ型買取制度)を導入する
    ○当面の対策として石炭火力発電から天然ガスへ転換し、原子力に頼る削減策を抜本的に見直す
    などの着実かつ即効性のある政策を早急に実現し、中長期的国内排出削減の道筋の法制化に着手してください。

    (2007年11月21日グリーンピースホームページから抜粋)

    参考
    個人の努力だけでは限界 強い誘導策がなければ、なにも起こらない
    ノーベル平和賞 ゴア氏 CO2税を強く支持

    温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落

    日本のCO2の約半分は167工場が出している
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    一人ひとりは本気を出さなくなっていく
    温暖化対策 覚悟が感じられない

    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査
    原子力は地球温暖化抑止に貢献しない

    温暖化ガス排出、2050年までに80%削減・英首相が目標引き上げ
    ブラウン英首相は19日、ロンドンの外国特派員協会で環境問題について講演し、政府の温暖化ガス削減目標を引き上げる方針を明らかにした。英政府は地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)などの排出を2050年までに1990年比で60%削減する方針を打ち出したが、首相は「これを80%に引き上げたい」と言明、実現への取り組みを専門家らに指示するとした。

     具体策では、電話やアドバイスセンターを通じて一般家庭でのエネルギー消費の効率化や水の節約を進めると説明した。「英国が世界をリード」し、日本や米国と協力して途上国の環境対策向けに資金援助の枠組みをつくる構想も語った。

     国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が「50年までに温暖化ガス半減」の必要性を指摘した報告をまとめたことを踏まえ、国際社会で本格化する京都議定書の後の枠組み論議を主導する姿勢を示したものとみられる。
    (2007年11月20日日経ネットから)

    参考
    先進国は2050年までに90%削減すべき
    「温暖化ガス 2050年に半減」の高い壁
    2050年までにCO排出6割削減‥‥英法案

    温暖化対策「今後20年の努力重要」IPCC統合報告
    国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は16日夜(日本時間17日午前)、バレンシアでの総会で、地球温暖化についての科学的知識を広くまとめた統合報告書を承認した。報告書は、海面水位の上昇や生物種の絶滅などに関して後戻りのできない大規模な影響が表れる危険性がはっきりしてきたと新たに指摘。「今後20〜30年の努力がリスク回避に大きく影響する」と国際社会に対応を強く迫る内容となっている。

    IPCC統合報告書のポイント

    統合報告書は、今年に入って3度にわたって公表した分野ごとの作業部会報告書を横断的にまとめ直し、長期的展望などを追加した。IPCCが6年ぶりに作成する第4次評価報告書の中核となり、温暖化問題で政策決定をするうえで最も重視される文書として、12月にインドネシア・バリ島で開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)をはじめ、京都議定書後の対策などを話し合う際の論拠になる。

    今回の報告書では、特に温暖化の影響を受ける地域として、サハラ以南のアフリカや小島(とう)嶼(しょ)国などを例示。作業部会段階では、被害をめぐる各国の思惑の違いからこうした記述は見送られていたが、差し迫っている危機を具体的にイメージしやすいよう盛り込んだ。

    途上国側の強い要請から、温暖化に適応していく必要性に力点を置いたのも特徴で、農業や健康、水問題などの分野で対策や資金・技術面などの課題を指摘した。

    新たな知見では、「より少ない気温上昇でも予想以上の被害がもたらされたり、後戻りがきかない変化が突然起こる可能性が見えてきたりした」などと作業部会報告書以上に強い危機感を打ち出した。気温上昇を低くするレベルで温室効果ガスの濃度を安定させるには「今後20〜30年の削減努力と投資が大きな影響を与え、削減が遅れるとリスクが高まる」との踏み込んだメッセージを盛り込んだ。

    総会は12日から始まり、世界各国の科学者や政府関係者らが参加した。全体で約2000ページに達する第4次評価報告書のなかから統合報告書に何を盛り込むか、連日深夜まで議論が続いた。
    (2007年11月17日 朝日ドットコムから)

    参考
    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書統合報告書の公表について(pdf)
    科学者たちの“いらだち”も読み取れる。
    残り時間はもう10年もない!?
    危機を回避するための時間は残り5年
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    ゴアとIPCCのノーベル平和賞、「気候安全保障」の概念が定着

    東京都は「自主的な努力では、削減を達成できない」と判断している
    CO排出対策をめぐる東京都と経済界のバトル

    東京都は2010年から、都内の大規模事業所約1300ヶ所に対して、温室効果ガス排出のキャップ&トレード制度を導入しようとしている。しかし、11月8日付け朝日新聞の記事「迫る都VS.拒む企業 CO削減義務化と排出量取引」に見られるように、ビジネスセクターからの強い反発を受けている。

    例えば不動産協会は、「オフィスビルは今後10年間程度増え続ける。無理な削減義務は不合理で過度な規制。日本経済の中心である東京の役割を十分に認識すべきだ」とコメントしている。これらの意見に対し、朝日新聞は次のようにまとめている。「経済界の最大の懸念は『成長』への影響だ。各事業所がこれまで進めてきた自主努力によるCO削減への評価を求める声も多い」。

    さて、今後2010年に向けて、どのような削減義務化が制定されるのか大いに注目されるのだが、東京都が強行姿勢を続けるには、それなりの理由がある。

    まず、東京都の05年度でのCO排出量は約6180万トンで1990年比で7.4%増。うち、オフィスビルなどの業務部門が34%をしめ、この部門は 90年比で33%も増えている。04年度には、実に46%も増加していた。一方、石原都知事は、独自の温室効果ガス削減目標として、「2020年に 2000年比で25%削減」といった目標を掲げている。このままでは、目標に到達しないことは、誰の目にも明らかである。

    ■東京都のCO排出量ワースト10は

    一般にはあまり知られていないと思うが、東京都は、大規模事業所の二酸化炭素排出量を把握するために、すでに、「東京都環境確保条例」を制定し、100年後の地球と人類の存続をかけたという「地球温暖化対策計画書制度」なるものを平成17年度からすでに運用中である。そして、自主削減努力をAA評価を最高として、A+、A、B、Cの5段階で評価しているが、中間の評価に至らない計画が半数であった。そのため、東京都は「自主的な努力では、削減を達成できない」と判断している。

    要するに、事業者のメンタリティーが問題で、AA評価を取るような極めて前向きの事業者も居るが、まだ、過半数の事業者は、どちらかと言えば後ろ向きだという。(後略)
    (2007年11月14日日経エコロミーから抜粋)

    IEA、2030年までに大気中のCO2量が57%増加すると予測

    IEA(国際エネルギー機関)はこのたび公表した世界のエネルギー使用量に関する年次報告書の中で、大気中の二酸化炭素(CO2)の量が2030年までに現在より57%増えると予測した。エネルギー使用量の増加に伴い、CO2排出量は毎年1.8%増える見込みという。‥‥
    (2007年11月13日 日経BPネットから抜粋)

    「南極は破局寸前」 視察の国連事務総長
    国連は10日、地球温暖化の影響視察のため、国連事務総長として初めて南極を9日訪れた潘基文氏の声明を発表、事務総長は「南極は破局寸前だ」と強調し、温暖化対策を急ぐよう国際社会に訴えた。

    声明は「ラーセンB」と呼ばれる大規模な棚氷の消滅や、ペンギンの生息数減少など温暖化の悪影響を列挙。「氷は私たちが考えているよりもはるかに速く解けている。今すぐ行動しないと、そう遠くない将来に(南極から)氷がなくなってしまうかもしれない」と警告した。

    温暖化対策をめぐっては来月、インドネシア・バリ島で国連気候変動枠組み条約の締約国会議が開かれる。視察は、日米中や欧州連合(EU)各国など温室効果ガスの主要排出国に対し、同会議でのポスト京都議定書の本格交渉入りと、2009年までの枠組み合意を促す狙いがある。
    (2007年11月11日中日新聞から)

    参考
    潘基文国連総長が南極訪問 「地球温暖化は非常状況」
    私たちには時間がない。前例なき行動を。──国連事務総長
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?
    南極の氷河流が加速

    地球温暖化問題懐疑論へのコメント

    米国:地球温暖化は安全保障上の最大の脅威
    ワシントンの2つの有力シンクタンクが11月5日に発表した報告書『影響の時代:地球規模の気候変動が外交政策と国家安全保障に及ぼす影響』は、地球規模の気候変動にこのまま対処しないでいると、米国が現在直面する「どのような問題よりも大きな課題を外交および安全保障に突きつけることになる」と警告している。

    戦略国際研究センター(CSIS)と新アメリカ安全保障センター(CNAS)によるタスクフォースは、設定した最悪のシナリオにおいて、気候変動が世界の安定に及ぼす影響は、「現代の生活の事実上あらゆる側面に関して不安定化を招く」と結論付けている。しかも最新の科学的予測によれば、その最悪のシナリオの妥当性は高い。

    2050年までに発電所、工場および自動車からの地球温暖化ガスの排出を現在の水準の60%削減しようという法案の提議が民主党優位の議会で開始されたさなか発表されたこの報告書は、地球温暖化がもたらす地政学的影響について驚くほど知識が不足している米国の安全保障コミュニティに警鐘を鳴らすことを狙いとしている。

    報告書は今後30年間の地表温度と海面の上昇を3段階のシナリオに分けて影響を推定。いずれのシナリオにおいても、大量移住が国家安全保障の政策立案者にとって最も懸念すべき問題となるだろうと指摘している。南アジア、ナイジェリアと東アフリカ、南北アメリカを中心に危惧される大量の人口移動は地域の緊張を著しく高め、越境移住を回避するため富裕諸国は過酷な努力を迫られるだろうと強調している。

    報告書は、地球温暖化は「緩やかに、段階的に」起こるものであり、工業国への影響は比較的穏やかだろうという地球温暖化に関する2つの「神話」の誤りに政策立案者は気付くべきだと訴えている。
    (2007年11月12日IPSJapanから)

    参考
    「温暖化は安全保障上の脅威」欧州委報告
    地球温暖化が紛争の種にも
    国連事務総長 ダルフール紛争は気候変動が原因
    地球温暖化が暴動と核戦争を招くとペンタゴンがブッシュに警告

    ゴアとIPCCのノーベル平和賞、「気候安全保障」の概念が定着

    地球のCO吸収力低下、温暖化の悪循環
    大気中の二酸化炭素(CO)濃度が2000年以降、急速に上昇しているのは、排出量の増加だけでなく、大地や海洋による、COの吸収能力が低下し始めているためであるという分析結果を、豪欧米の国際研究チームが発表した。米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

    産業革命前に280ppm(ppmは100万分の1)だった大気中の二酸化炭素の濃度は、06年は381ppmに増大。上昇率は、1980年代の毎年1・58ppm、90年代の同1・49ppmから、2000年以降は同1・93ppmへと急増している。

    研究チームはその原因を、排出量の統計や、気候変動のコンピューター実験などのデータを活用して分析。00年以降の増加量のうち、65%は経済発展、17%はエネルギー効率の低下による排出増加だが、残る18%は地球の吸収能力の衰えによるものだとわかった。

    研究チームは、温暖化によって大気の循環が変動、風の吹き方が変わることで、南半球ではCO濃度が高い海水が表面に上がり、海洋がCOを吸収しにくくなっているとみる。さらに、干ばつでCOの吸収源となる植物の成長が遅れたことなど、地球温暖化の現象自体が、吸収能力をますます低下させる悪循環を指摘している。
    (2007年11月10日 読売新聞から)

    参考
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環

    霊長類の約3分の1が絶滅の危機に、IUCN報告発表
    スイスに本部を置く国際自然保護連合(World Conservation Union、IUCN)は26日、ヒトを除く全霊長類の3分の1近くが絶滅の危機にあるとの新たな報告書を発表した。‥‥
    ( 2007年10月27日 AFPから抜粋)

    参考
    「人類は危機に」「地球環境に最大級の警告」国連環境計画
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    野生生物の総個体数 20年間で40%減った
    6度目の大量絶滅が始まった
    1,000倍から1万倍の速さで種が減少している
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か
    地球上の主要な脊椎(せきつい)動物のうち、両生類の30%、哺乳類の23%、鳥類の12%が絶滅の危機にある。(地球環境概況4の要点から)

    地球温暖化が進むと、種は絶滅する。その後地球が冷却を始めると、生物が再び繁栄し始める

    地球温暖化が進むと、種は絶滅する。その後地球が冷却を始めると、生物が再び繁栄し始める――。それがこの5億年の自然の仕組みだという内容の論文が、英国の科学者チームによって『Proceedings of the Royal Society B』誌に掲載された。 もっと悪いことに、同チームでは、今後の気温動向は地球の大量絶滅期の気温に似たものになると予想している。‥‥
    (2007年10月26日WIRED VISIONから抜粋)

    地球はすでに破滅に向けて加速し続けている
    最近の温暖化の影響で、北極海を覆う氷の面積が過去最小を記録し、最新の報告書では海洋や森林のCO吸収量が低下していることが明らかになった。まさに、我々の『列車』(地球)はすでに『転覆』(破滅)に向けて加速し続けているのである。‥‥
    (2007年10月26日IPSJapanから抜粋)

    参考
    地球のCO吸収力低下、温暖化の悪循環
    温暖化そのものがCO濃度を高める
    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性
    アマゾンが砂漠へ
    海が酸性に?100倍速いスピード

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    衰亡論を持った文明の生き方

    「人類は危機に」「地球環境に最大級の警告」国連環境計画

    温暖化や人口増で「人類は危機に」 国連環境計画が警告
    国連環境計画(UNEP)は25日、世界の環境に関する報告書「地球環境概況(GEO)4」を発表した。地球温暖化や種の絶滅、増大する人口への食糧供給の課題など、環境にまつわる多くの問題が未解決のままで、「人類は危険にさらされている」と警告。人口増加や経済成長、資源消費といった、環境に影響を与えるすべての要素を含めた政策の見直しを呼びかけている。‥‥
    (2007年10月26日アサヒドットコム から)

    参考
    国連環境計画が「地球の6度目の絶滅が進行中だ」という内容の環境報告書を発表
    6度目の大量絶滅が始まった
    地球上の主要な脊椎(せきつい)動物のうち、両生類の30%、哺乳類の23%、鳥類の12%が絶滅の危機にある。(地球環境概況4の要点から)

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    衰亡論を持った文明の生き方
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要

    原子力は地球温暖化抑止に貢献しない
    もとより火力発電分の全てを原子力に置き換えるのは不可能ですが、では二酸化炭素の排出削減策として、原子力がある程度の効果を担えるようになるには、今後、どのくらい拡大する必要があるでしょうか。ひとつの試算では、原子力発電による発電電力量が2050年半ばまでに世界全体で700ギガワット(700,000,000キロワット)まで拡大すれば、15パーセントほどの削減効果をもつとされます。これを達成するには、100万キロワット級原発(設備利用率を100パーセントと仮定)が700基必要であり、そのためには今後50年のあいだ、毎4週に 1基が送電を開始しなければなりません。既設分の建て替えを加えると毎2〜3週に1基となり、その達成はおよそ不可能です。(グリーンピースジャパンホームページから抜粋)

    参考
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している

    2005年、サウジアラビアと世界が、同時に原油生産ピークを迎えていたのか
    2004年〜5年、サウジアラビアの原油生産量が天井を打っていたようだ、そして2006年には8%も減少した。

    世界の原油生産も伸びない。2005年の5月が最大、その後は減り2007に年は百万バーレルも下回った。下の2図が根拠とされる。これは公的データである。ブッシュ大統領のエネルギーアドバイザー、M.シモンズの見解で、上図の赤線の先を拡大したのが次図。これに見るとおり2005年の5月、11月が最大となっている。

    ‥‥最近原油価格がバーレル60ドル台で推移する、ひところ100ドルもと懸念されたが、そうはならない。これは生産量が増えているからと楽観視する向きがあるが、間違っている。発展途上国などが、もう高すぎて買えなくなった、みるべきである。しかし国際的に投機資金は流れる、もうひとつの価格変動要素である。徹底して考えることである、安易に論理を短絡してはいけない。

    ‥‥しかし価格は実際に90ドル/バレルを2007年10月には越した。投機資金が石油に向った、がその説明、依然「石油ピークの脅威」は語らない。マネーゲームのためともいうが、これも間違っている。何故なら石油価格の高騰、生産量の推移などは、地球の限界という人類生存の根本に起因するからである。「石油減耗の顕在」は、早いか遅いかの違いでしかないが、人はそれを直視できないようである。それに「今主流の学問」は役に立たない、残念なことである。(2007年10月23日 石井吉徳 東京大学名誉教授ホームページから抜粋)

    参考
    枯渇する石油 ピークオイル
    多くの専門家が「2005年から2020年の間」と言っています。
    最も楽観的な見方でも15年後

    フランス政府は「早ければ石油ピークは2013年まで」という認識
    ニュージーランド首相は「間近か、すでに起こりつつある」という認識

    ピークオイル時代を語ろう
    温暖化の環境制約とピークオイルの資源制約はどちらが早い?
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    「石油が一番安い」というトリック
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    進む地球の温暖化 やがて来る食料不足
    大蔵省の国際金融局長や財務官などを歴任して"ミスター円"ともいわれた榊原教授は、JA全農の加藤専務との対談で、まず利益至上主義や市場原理主義の行き過ぎが、産業、社会の格差拡大につながり、また小泉政権以来、その動きが加速し、弱肉強食の世界が拡大してきたと指摘した。加藤専務は食料輸入にはぼう大なエネルギーを費やし、CO2排出量を増大させるが、地産地消はそれを削減して環境負荷を減少させるといった評価などを紹介した。

    榊原 環境負荷問題だけでなく、日本が穀物を輸入できなくなる日がくる可能性があります。米国のバイオエタノール生産なんかで穀物価格が急騰していますが、この傾向は恐らく変わらないと見られます。
    米国や豪州から大量に穀物を輸入できた時代は終わりつつあります。日本は米を除く穀物を全面的に輸入に頼っていますが、その状況が維持できなくなりそうです。
    日本としては穀物をはじめ食料全体が不足する時代にどのように対応するかを真剣に考えないといけません。遊休農地があるわけだから、それを利用する対応を考えるべきです。
    新しい農業のあり方を展望し検討すれば、それができるはずですが、全体として危機感が足りないような気がします。恐らく2020年になったら相当の食料不足になりそうです。
    例えば米国から大豆を輸入できなくなれば醤油1つにしてもつくれない時がきます。そうした大きな流れの変化を私たちは意識しなければなりません。
    (2007年10月16日 農業協同組合新聞から抜粋)

    参考
    世界がかかえる食糧問題、日本がかかえる食糧問題

    世界飢餓にまつわる12の神話
    人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。

    近い将来、日本は究極の選択を迫られる
    ‥‥日本も苦しい立場にある。1997年の京都議定書で、温室効果ガスの排出量を1990年と比べ、2008〜12年平均で6%(7500万トン)減らす約束をした。ところが05年は逆に90年比7・8%増と目標は遠ざかってしまった。運輸部門や家庭からの排出量が増え、産業部門が効率化、省エネを進めても追いつかない。排出量が約束の上限を超えそうな場合は、外国で余ったCO2排出権(枠)を税金で買うことになる。 ‥‥このままでは近い将来、日本は究極の選択を迫られる。高額の排出権を税金を投入して買い続けるのか、それとも自国開催の国際会議で宣言した義務を不名誉にも放棄するのかだ。どちらも選びたくない。低炭素社会の実現に向けて、今から背水の陣で臨むしかない。
    (2007年10月9日読売新聞から抜粋)

    参考
    CO排出を有料にし、経済的手法の導入を
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している

    「環境税」賛成が上回る 地球温暖化で内閣府調査

    内閣府が6日付で発表した「地球温暖化対策に関する世論調査」で、温室効果ガスの排出量などに応じて課税する「環境税」の導入に「賛成」した人が40・1%となり、「反対」の32・0%を上回った。 ‥‥
    (2007年10月6日 東京新聞から抜粋)

    参考
    環境税とは
    CO排出を有料にし、経済的手法の導入を
    「石油が一番安い」というトリック

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。

    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる

    二酸化炭素排出が、地球温暖化の原因であろうとなかろうと、二酸化炭素は非常に毒性の高い汚染物質だ。このことは、これまでの気候変動の議論では表立っていなかったが。学会誌『Geophysical Research Letters』に掲載された記事のなかで、気象学者のKen Caldeira氏らは、二酸化炭素の排出により、海洋がもうすぐ過飽和状態になると主張している。40年以内に、海洋は危険なほど酸性に傾き、事実上、海洋における食物連鎖の土台となるプランクトンを衰退させると、彼らは記している。 ‥‥生命のなくなった海よりも、温暖化した地球に順応することのほうが、ずっと簡単だ(もちろん、両方が起こる可能性もある。ぞっとすることに)。
    (2007年9月26日WIRED VISION から抜粋)

    参考
    (モナコ宣言) CO2排出による海の酸性化が加速、人類にも影響 海洋科学者ら警告
    海はCO2で飽和状態?
    海中のCO2増加 生態系に深刻な影響が出る恐れ

    温暖化で酸欠海域「デッドゾーン」増える
    温暖化の原因がCO2であろうとなかろうと、気候変動が今後も起こることは確かである。また人類が今後あまり長く石油に頼れないことも確かである。
    海洋の酸性化、予想の10倍以上の速さで進行 海洋の食物網に深刻な影響
    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性
    CO2濃度500ppmを超えると、大部分のさんご礁が消失する
    海中の砂漠化進む危険
    さんご礁育たぬ海ばかり
    太平洋のさんご礁が急減
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている

    私たちには時間がない。気候変動という前例のない挑戦には、前例なき行動が要求される。──国連 パン・ギムン事務総長

    世界各国の首脳らが集まり、地球温暖化問題について話し合う国際会議が24日、ニューヨークの国連本部で始まりました。
    「私たちには時間がないのです。だからこそ、世界中のリーダーである皆さんを気候変動に関するこの会議に招いたのです。気候変動という前例のない挑戦には、前例なき行動が要求されるのです」(国連、パン・ギムン事務総長)‥‥
    (2007年9月25日TBSから抜粋)

    参考
    気候変動会合で国連事務総長

    ロシアがぼろ儲けを企てる、「ホットエア」とは?

    ホットエアは、京都メカニズムの排出権取引や欧州連合(EU)が独自で進めるEU域内排出量取引制度(EU-ETS)での取引が認められている。現時点でロシアが保有するホットエアだけでも、世界の排出権需要を上回ると考えられている。‥‥
    (2007年9月20日日経BPから)

    参考
    ホットエアとグリーン投資スキームについて

    今こそ、効果のある制度の導入を図るとき CO2排出を有料にし、経済的手法の導入を

    このたび公表された「京都議定書目標達成計画の評価・見直しに関する中間報告(案)」において、政府は初めて、現状の計画では京都議定書の削減目標は達成できないことを認め、更なる対策の必要性に言及しました。しかし、その具体策は従来と変わらず、日本経団連の「自主行動計画」に全面的に依存しています。「自主行動計画」は、排出量の削減目標が業界単位で定められていますが、企業単位での目標は設定されていません。しかも、「計画」としての削減目標が達成できなかった場合の責任の所在についても、明らかにされていません。  ‥‥WWFジャパンは9月18日に提出したパブリック・コメントの中で、CO排出を有料にして、削減を経済活動の中に自動的に組み入れるような経済的手法である「国内排出量取引」の導入、原発の高稼働率を温暖化対策の柱にすることを止め、再生可能エネルギーの導入を積極的に増やすべきだと述べています。
    (2007年9月18日WWFジャパンホームページから抜粋)

    参考
    削減量を担保しない自主行動計画の全分野拡大ではなくCO2排出を有料にし、経済的手法を導入せよ
    「石油が一番安い」というトリック
    自主的な努力では削減を達成できない 東京都

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。

    グリーンランドの氷河は10年前の2倍の速さで海に流れ込んでいる。国連の予測は、グリーンランドなどのデータを考慮していない。

    ヤコブスハン氷河は今では、10年前の年間6キロの2倍の同12キロの速さで海に流れ込んでいる。国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は今年発表した4回目の報告書で、今世紀末までに世界の海面が50センチ上昇し、数千万あるいは数億人の人々が危険にさらされる可能性があると指摘した。しかしこの推測は、グリーンランドの氷河や北極地域の氷原の溶解に関する最新のデータを考慮に入れていない。 ‥‥もし、285万立方キロに達するこの氷床全体が解けてしまえば、世界中の海面は7メートル上昇し、海岸地帯にある世界中の主要都市はすべて水没してしまう。 ‥‥海上の氷は太陽光の多くを反射してエネルギーを空中に放出しているが、氷がなくなった青い海面は太陽熱を吸収するため、温度が上昇して氷が解ける速度がさらに速まるという悪循環になるからだ。‥‥
    (2007年9月18日AFP=時事から抜粋)

    参考
    北極の氷冠、予想より30年早く溶ける可能性
    IPCC報告 南極 グリーンランドの影響入らず
    南極の氷河流が加速

    砂漠化対処の国連会議不調に終わる 原因は日本や米国にあるとして両国を非難(NGO報告)
    マドリッドで3日から開催されていた砂漠化対策に関する国連の会議は15日、今後10年間にわたるアクションプランの予算について合意に至らなかった。会議にオブザーバーとして参加していたNGO、「Ecologists in Action」が伝えた。同NGOは、会議が失敗に終わった原因は日本や米国にあるとして両国を非難。もっともこの報告について、主催者側の確認は取れていない。 ‥‥環境専門家によれば、砂漠化により第三世界の人々の生活が危機にひんしており、すでに約2億人に対して影響が生じているという。
    (2007年9月16日AFPから抜粋)

    参考
    砂漠化、地表の3分の1で・国連大調査、10年後に20億人に影響

    温暖化防止のため、肉の消費量抑制を

    英医学誌ランセット(電子版)は13日、地球温暖化を抑制するため、豊かな国の国民は肉類の消費を1人当たり1日にハンバーガー1個分相当量に抑えるべきだとの論文を掲載した。論文は、人口の40%増加が予想される2050年までに、農牧畜部門から発生する温室効果ガスを増加させないためには、世界全体の肉の消費量を10%削減しなければならず、そうすることによって同時に、個々人の健康の改善にも役立つとしている。
    (2007年09月13日時事ドットコムから)

    参考
    P・マッカートニー、地球温暖化防止に菜食主義を呼び掛け
    地球を貪り食う

    ザ・ベストハウス123で紹介された「いのちの食べ方」(この映像をショッキングだと感じたなら、わたしたちの今の暮らしこそが、ショッキングなのだ。監督)

    「地球温暖化」が紛争の種にも‥‥英研究所が警告、対策訴え

    英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は12日発表した「戦略概観2007」で、気候変動を安全保障に直結する課題として重点的に取り上げ、国際社会が今後数年間に本格的な地球温暖化対策に乗り出さなければ、今世紀後半に政情不安や戦争を誘発しかねないと警告した。 ‥‥ 「概観」は、地球温暖化により海面の上昇や自然災害が発生、「食糧、水、エネルギー資源を巡る競争が激化し、貧富の差も拡大する」と指摘。気候変動が人道上の危機を招き、結果的に安全保障に影響を与えるとの論旨を展開、早急な温暖化対策を呼びかけた。
    (2007年09月12日読売新聞から抜粋)

    参考
    「温暖化は安全保障上の脅威」欧州委報告
    温暖化は安全保障上の最大の脅威 ワシントンのシンクタンク
    国連事務総長 ダルフール紛争は気候変動が原因
    地球温暖化が暴動と核戦争を招くとペンタゴンがブッシュに警告

    集団の人数が増えれば増えるほど、一人ひとりは本気を出さなくなっていく

    ‥‥人はその性として「社会的手抜き(social loafing)」を行ってしまう。これは、「集団の人数が増えれば増えるほど、一人ひとりは本気を出さなくなっていく」という現象を言う。例えば学校で体育マットを何人かで運んでいる時、一人二人、こっそり力を抜いている人間がいるという状態。または、運動会の綱引きの時、全員が渾身の力を振り絞っているかというと、実はさほど本気を出さない人間も混じっているというケース。心当たりはないだろうか。

    ‥‥温暖化対策はもはや一刻を争う。しかし、「2050年までに温暖化ガスを半減」のような大きな目標を立てても、そのための仕組みが具体的でなければ、達成は望めない。環境対策では、まだ個人にひたすら我慢や手間を求めるアプローチも目立つ。7月7日に世界7大都市で同時開催された、地球温暖化防止を訴えたコンサート「LIVE EARTH」では、「小さなこと、できることから始めよう」というメッセージが繰り返されていた。異常気象が多発し、環境問題への関心が高まった今年の夏。どうしたら「社会的手抜き」を克服し実際の行動につなげることができるか、マーケティングの視点からも洗い直し、さらにきめ細かく対応していくことが必要だ。
    (2007年9月4日日経ネットから)

    参考
    日本人のほうが「旅の恥はかきすて」的な行動が生まれる
    自主的な努力では削減を達成できない 東京都
    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    太平洋のさんご礁が急減 地球規模で破壊進む、温暖化で加速

    日本を含む太平洋やインド洋の一部で、さんご礁の生息状況が過去4半世紀の間に急激に悪化し、その傾向が近年加速していることが、米ノースカロライナ大のグループによる20日までの調査で分かった。

    2667カ所で調べた6000件を超えるデータを解析した大規模な調査。世界のさんご礁の75%が存在し、カリブ海などに比べ比較的状況が良いとされてきたこの海域のサンゴも、考えられた以上に厳しい状況にあり、さんご礁破壊が地球規模で進んでいることを示した。

    サンゴは年間3000平方キロを超えるペースで減っていると推定され、これは熱帯林の減少率よりはるかに大きい。グループのジョン・ブルーノ准教授は「地球温暖化による水温上昇が生息状況悪化の大きな要因だ」と指摘している。
    (2007年8月20日 共同通信から抜粋)

    参考
    さんご礁育たぬ海ばかり 2050年
    サンゴが死滅危機
    海産食品資源が消滅
    海が酸性に?100倍速いスピード

    温暖化そのものがCO濃度を高める

    ■CO削減はより厳しい目標が必要に

    ‥‥今後温暖化が進行すれば、気候―炭素循環の正のフィードバックにより、陸域・海洋での吸収能力は弱まり、従来考えられていたより多く緩和あるいは削減をしなければいけない。しかも、人為的排出量の年平均は、実際にはこれまで、1980年代は54億炭素トン、1990年代は64億炭素トンと増加の一途をたどっているのである。(2007年8月20日日経エコロミーから抜粋)

    参考
    海のCO吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性
    森林・土壌が、地球温暖化を加速する可能性を指摘
    温暖化が温暖化を呼ぶ "雪だるま"効果出現の新証拠

    バイオ燃料の普及で森林が絶滅?

    バイオ燃料への需要が高まるにつれて、途上国で森林を伐採してバイオ燃料用作物の耕地に転換する動きが進んでいる。こうした森林破壊は、バイオ燃料による環境への貢献よりはるかに大きなダメージを与えることが最近の調査結果でわかった。
    (2007年8月20日 hotwiredから抜粋)

    参考
    熱帯雨林の維持に報酬を

    北極海の海氷、衛星観測史上最小に‥‥予想超す温暖化進行

    海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構は16日、衛星による観測で、今夏の北極海の海氷面積が史上最小を記録したと発表した。 ‥‥これは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が第4次評価報告書の中で予測した約30〜40年後の北極の状態に近く、温暖化の速度が従来の予想をはるかに上回っている可能性があるという。今夏は、海表面の水温も、氷点下0・8〜0・6度と、2000年以降では最高を記録した。 ‥‥IPCCは、今夏の北極の最小海氷面積を約750万平方キロ・メートル、2040年で約550万平方キロ・メートル、2050年で約450万平方キロ・メートルと予測。米国の研究機関などが、実態は予測値よりも30年進んでいると指摘していた。
    (2007年8月16日  読売新聞から

    参考
    海氷の減少は、IPCC第4次報告書で予測されている北極海での海氷の減少を大幅に上回るもの
    北極の氷冠の減少は、地球温暖化を加速させる最も大きな要因

    個人の努力だけでは生き残れない!
    残り時間はもう10年もない!?

    地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか
    田中 優 著/扶桑社新書

    帯コピー 坂本龍一氏
    「省エネルギーやリサイクルなど個人の努力だけでは生き残れない! 残り時間はもう10年もない!?」

    内容から一部抜粋


    人類が生き残るには、楽観的に見てもこの10年が勝負
     さまざまな仮説が飛び交っていますが、いまや世界で最も論議になっているのは、人類はいつ「戻ることができないターニングポイント」を迎えるかということです。「ガイア仮説」(地球を「巨大な生命体」と見なして環境変化を分析する理論大系)を提唱したイギリスのジェームス・ラブロック博士は、「もう過ぎてしまった」と言っています。彼は「もう人類は助からない」と言っているわけです。
      全米科学振興会会長のジョン・ホルドレン教授(ハーバード大学)は、「既に世界は危険な気侯変化の状態に入った」と語っています。彼は「"管理不能なほどの気侯変動"を回避することはもう不可能ではあるが、しかし今こそ行動を起こすべき時である」と警告しました。
      地球温暖化を1980年代から警告してきたアメリカ航空宇宙局(NASA)ゴッダード宇宙研究所のジェームズ・ハンセン所長も、「この10年に大きな変化を起こさなければ、人類は滅亡しかねない」と警告し、温暖化対策を一向に進めないブッシュ政権に対して火力発電所の即時凍結などを訴えています。
      私も、のちに述べる地球温暖化のデータなどから楽観的に見積もったとしても、この10年が勝負だと思っています。
      この10年がどう変えられるか、変えられないか。それによって、我々の未来がなくなるのか、残せるのかが決まる。その瀬戸際のところにいるんだろうと思っています。地球温暖化の問題は、予想のほかとても厳しい状況に置かれていると思うのです。

    参考
    危機を回避するための時間は残り5年
    地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状
    ジェームズ・ラブロック博士殿-- グリーンピース・ジャパン

    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか


    シベリアのメタン噴出は日本の木材諭入が大きな原因
     ‥‥そして、この池の底からプクプクとメタンガスが湧いてきているのです。このメタンガスは、地球温暖化を二酸化炭素の20倍以上も進めてしまうので、それがさらに地球温暖化を起こします。その温暖化によってツンドラがさらに解けるとまた池ができて、またメタンが発生して、また地球温暖化を起こす。
     これがフィードバックです。つまり、今始まったことがもっともっと悪いものを連れて返ってくるという悪循環です。だから、このフィードバックに入ってしまったら、もう人間が何をしても止まりません。そこで慌てて伐採をやめたり植林をしたところで、もう手遅れなのです。人類は、滅びるのを待つだけになってしまいます。
     シベリアは急速に局地的な温暖化が進んでいます。アメリカとロシアの共同研究チームの調査によると、この30年間で年平均気温が2度も上がり、メタンを放出する湖の面積は、2000年には1974年に比べて58%も増えているそうです。

    参考
    シベリアの森林破壊   凍土融解 メタンの脅威
    西シベリアの永久凍土が急速に溶解 メタン放出で温暖化ガス削減努力も無にする恐れ
    気温上昇による海底のメタンガス放出、温暖化をさらに加速
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について


    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している
    「温暖化防止のためには、皆さんのライフスタイルを変えることが大事です。地球に優しい暮らしをしましょう。心がけが大事です。そうすれば解決できます」という話をよく聞くと思います。
     でも、これはウソです。家庭は二酸化炭素排出量全体の約13%しか出していません。ですから、家庭が全部この世からなくなってくれたとしても、8分の1しか減りません。家庭がいくらがんばっても地球温暖化を止めることにはならないのです。
      それでは、本当はどこが出しているのか。
      なんと日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出しているのです。167企業ではありません、たったの167工場ですよ。この167工場で日本の二酸化炭素の半分を出しているのですから、その気になれば一気に減らせます。それはどういうことか。 ‥‥



    ‥‥消費ピークの9割を作り出しているのは、家庭以外の事業系の需要です。そこはきっちり認識しておかなければなりません。では、事業系はなぜこんなピークを作り出すのでしょうか。電力料金の料金設定を見てみれば一目瞭然です。私たちの家庭用電気料金は、一定量までは使うにつれて電気料金の単価が下がっていくのですが、途中から値段が上がるようになっています。家庭の平均消費量の時点では、既に単価が高くなっていますね。それ以上使うと、電気料金がとても高くなってしまいます。だからみんな一生懸命節約するんですね。

     ところが、家庭以外の事業系の電気料金は、基本料金が高くて、使えば使うほど値段が安くなるようになっています。家庭はたくさん使うと単価が上がるのに、事業系は下がるのです。ということは、皆さんが工場をやっていて、製品1個あたりの電気料金を安くしたかったらどうすればいいか。消費の多い月はもっと消費をすればいいんです。そうすれば製品1個あたりの電気料金が安くなるのです。これは人災です。人間が作った仕組みによってどんどんと消費が増えていっているのです。‥‥


    「グローバル経済」が温暖化を加速している
     もう一つのトリックを紹介しましょう。グローバリゼーションのトリックです。皆さんは「神戸から東京に荷物を運んだ場合」の運賃と、「シンガポールから東京に運んだ場合の運賃」と、どっちの値段が安いかわかりますか? 実はシンガポールから運んだほうが安いんですよ。なぜこんな遠いところから運んだほうが運賃が安くなるかというと、国境線を越える輸送の燃料には、税金がかからないからです。国境線を越えるときの燃料は非課税です。航空運賃も、国内線はむちゃくちゃ高いのに、国際線が安いのはなぜか。これも燃料が非課税だからです。このことの結果として、経済のグローバリゼーションは起こっています。
     国内でモノを運ぶと高くつく。ところが、よその国から運んでくると安く上がる。‥‥


    ヨーロッパは既に自然エネルギーに移行しつつある
     ヨーロッパ各国は、既に自然エネルギーにシフトすることを決めています。欧州委員会は、2010年までにEUで総エネルギー消費量の12%を再生可能エネルギーで賄い、2010年までに、電力消費量の22.1%を再生可能エネルギーで賄うことをEU加盟各国に求めています。その先は2050年までには50%以上という方向です。世界はもうとっくに自然エネルギーに移行しようとしています。例えばノルウェーは、2020年には30%の二酸化炭素削減をEU目標として掲げるとともに、2050年には排出量をゼロにしたいと発表しています。
     ところが「先進国」と呼ばれる国のなかでなぜか日本だけが、「自然エネルギーは不安定で、値段が高くて、子供のオモチャだ」と言っていて、国民はそれを信じきっているという何とも不思議な状況なんです。日本政府は「原子力立国計画」なるものを発表して、「自然エネルギーは非現実的、だから原子力が必要」とさかんに宣伝しています。
     日本では原子力発電に反対すると「原始時代の生活に戻っていいのか」と脅されますが、ノルウェーだって原子力発電所を持っていません。ノルウェー人は原始時代のような生活をしてませんよね。世界の常識を日本に当てはめたら、日本が異常なんです。



    革命的発明、半永久的バッテリー「キャパシタ」
     私が考えている未来社会のイメージを紹介してみましょう。皆さん、電卓を使うときにコンセントを探しますか? 探しませんね。なぜ探さないのかといえば、現在使われている電卓は、小さな太陽光発電で動くものが多いからですね。だったら、家もそうしちゃいましょう。家に省エネ家電を並べて、8畳間ーつ分の屋根の広さに太陽光発電を置けば自給可能になります。特に節約しなくても、従来どおり暮らしていてもそうなります。
     しかし電気は貯められない。昼間は発電してくれるけれど、私たちが電気を使うのは主に夜ですね。だからあとバッテリーさえあれば、電力会社に対して永遠に「さよなら」を言うことができます。それを実現してしまいたい。そのとき問題になるのはバッテリーです。バッテリーは寿命が短いうえに、入れた電気の半分程度しか取り出せない。寒くなると充電しないし、中身は有害物質だし‥‥と、問題だらけでした。
     ところが、日本の技術者がすごいものを発明したんです。「ECaSS(R)」という名前の「キャパシタ」です。このキャパシタというものは、そもそも瞬時の電気を貯めるための装置だったんですが、それを長時間貯めてバッテリー化することに成功しました。
     この中身は「木炭とアルミと水」だけ。化学反応を使いません。活性炭の小さな穴に電子を放り込んで、引っ張り出して使うだけです。化学反応を使わないので、なんと物理的限界まで、半永久的にもちます。しかも瞬時に充電して瞬時に出すことも、ゆっくり出すこともできるのです。また、電圧が低くても充電できるので、これまで充電できずに捨てられていた朝夕や曇りの日の太陽光発電でも充電できる。しかも、入れた電気の94%を取り出すことができるのです。
     この製品は、既にホンダ自動車の燃料電池自動車が積んでいます。また、南極越冬隊も使っています。最近では、中国が上海の空港から市街地までのバスを電動バスにして、そこにキャパシタを積みました。瞬時に充電できるので、空港や市街地で一瞬充電すれば、途中に送電線は必要ありません。トロリーバスから、上を走る送電線を取り除いたようなものです。しかし残念ながらそのキャパシタはアメリカ製でした。しかも今度は中国が自主開発するそうです。残念です。日本の技術者が発明したものだというのに‥‥。
     私は、これは革命的な発明だと思っています。先ほど言ったとおり、電気の欠点は「貯められないしということでしたが、これは貯められるんですよ。自然エネルギーで電気を貯めてしまえば、いつでも温暖化を気にすることなくエネルギーを使えますね。ノーベル賞を与えたいほどの革命的な発明なんです。

     ‥‥今後は「電気を貯める」分野の開発競争が始まってくると思います。「電気は貯められない」という理由で、我々はこれまで電力会社の言うがままに従わざるをえなかったわけですが、そこからついに離れることができる時代がくるということです。例えばこのキャパシタを、電灯と太陽光発電パネルに加えたとしたらどうなるでしょう。太陽光で発電した電気をキャパシタに貯めて、この電灯を夜だけ点ける。例えばここにLEDのライトを使ったら、消費電力が低いばかりか、寿命も極めて長いですから、半永久に放っておいても使えますね。

    参考
    太陽電池は何年でペイするのか?

    日本には温暖化対策の世界市場をリードするような新しい産業構造ができてくる


    「石油が一番安い」というトリック
     第7章では、未来のエネルギーは自然エネルギー以外に選択の余地がないということを説明しました。それでも多くの人は、「でも、石油のほうが安いでしょう。現に自然エネルギーはまだ高いじゃない」と言いますね。
     でもね、実はそれはトリックなんですよ。イラクから採れた過去最大の石油産出量×2004年の原油平均価格は284億ドル。つまりイラクが得ることのできる石油価格はこれっぽっちの金額です。ところがアメリカは、石油を奪うために4553億ドルという軍事費を使っています。イラクだけでも年問2500億ドルといわれています。日本も多額の資金援助をしています。これは石油を奪うためのコストですから、石油価格に上乗せしないといけないですね。
     しかも石油を使うと当然、地球温暖化が進んでいきます。アメリカで、リタとカトリーナという2つのハリケーンがやってきて、その被害額だけで1310億ドルあります。これも石油消費に伴って支出した費用ですから、乗せなくてはいけないはずですね。こうした外部コストを上乗せすると、石油の価格は、20倍以上になります。
     それ以外にも、世界全体では化石燃料に対する補助金が毎年2100億ドルも出されています。ですから、そうした外部コストや補助金をきちんとコストに入れていったとしたら、石油は実はめちやくちや高いんです。石油会社は、戦争費用を各国の税金から出させておいて、災害の損失も被害者に負担させておきながら、この利益だけを受け取っているんですよ。我々は石油が安いと"勘違い"させられているんです。


    以上
    (地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか 田中 優 著/扶桑社新書 から抜粋)
    本の目次はこちら

    砂漠化、地表の3分の1で・国連大調査、10年後に20億人に影響

    過剰な家畜の放牧や農地開発が原因で起こる砂漠化が進んでいる地域は地表の33%に達し、農産物の減産などの被害額は少なくとも年間約650億ドル(7兆7000億円余)に上るなどとする調査報告を国連大学(東京)がまとめた。

    国連大は「このままでは地球温暖化の影響も加わって砂漠化がさらに深刻となり、10年後には、世界人口の3分の1近くに当たる20億人が影響を受け、 5000万人が居住地を失うことになる」と警告。「極めて重要な環境問題の1つでありながら、国際条約などに基づく取り組みによっても事態に改善の兆しが見られない」と対策の遅れを指摘し、各国に取り組みの強化を勧告した。
    (2007年8月2日 日経ネットから)

    参考
    砂漠化対処の国連会議不調に終わる。原因は日本や米国にあるとして両国を非難(NGO報告)
    熱帯雨林の維持に報酬を

    中国水害 500万人支援訴え 猛暑ハンガリーは推定死者数500人

    中国水害 500万人支援訴え
    国際赤十字の発表によりますと、中国では、内陸部の安徽省と四川省それに湖北省を中心に深刻な被害が出ており、この2か月間で500人以上が死亡したほか、500万人が避難生活を強いられているということです。(07.7/31NHKから)

    ハンガリーは推定死者数500人
    欧州南東部が猛暑に見舞われている。ハンガリーではこの1週間で約500人(推定)が死亡。(07.7/26産経新聞から)

    温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。

    ‥‥温暖化問題を解決するのは、個人のライフスタイルのあり方ではなく、やはり政府の政策にかかっている。特に日本の経済は自動車に完全に依存している。そこをどう変えていくかが重要だろう。‥‥

    ‥‥排出する炭素に一律に課税すると、発展途上国はやっていけない。そこで1991年に、1人当たりの国民所得に比例させて課税する「比例的炭素税」を提案した。当時、日本や米国は炭素1t当たり150ドルくらいになるが、例えばバングラデシュは2ドル程度で済む計算で、これならどの国でも参加できる。

    ところが炭素税自体は、米国の強い反対があって京都議定書の議論のテーブルには載せられなかった。当時の西ドイツの環境大臣は全面的に賛同してくれたが、東ドイツとの合併があり実現できなかったという経緯がある。

    ただし、都市のつくり方や経済的な仕組みがあまりにも石油に依存し過ぎている現状を変えるには、やはり炭素税、ないしはそれに準ずる税しかないと思う。それが、これからの世界の大きな流れになると考えている。

    (2007年7月27日 ECO JAPAN インタビュー 東京大学名誉教授 宇沢弘文氏 高い志で危機を乗り越えてほしいから抜粋)

    参考
    「お金よりも環境の整備」数学的に証明される事実として

    日本の医療崩壊と後期高齢者医療制度 宇沢 弘文 東大名誉教授(PDF)
    日本は政府の自由になるお金が大きすぎて、志の低い官僚たちが好き勝手に箱物づくりなどをしてしまいます。

    発展途上国が、先進工業国のツケを払わされる皮肉な現実
    ‥‥気候変動の影響によって2000年までに毎年15万人が死亡しており、今後は2020年までに年間30万人もの人々が犠牲になる危険性があるとする試算を、WHO(世界保健機関)が発表した。犠牲者の多くは、激変する気候に適応するための経済力を持たない発展途上国の人々である。

    ‥‥開発が遅れている低所得国の人々は、様々な仕組みに守られている先進国の住人からは想像できないほど、気候の変化に弱いのである。

    ‥‥近代化の恩恵を十分に手にしていない発展途上国が、化石燃料を大量消費した先進工業国のツケを払わされるという、実に皮肉な現実が明らかになってきた。
    (2007年7月27日Nikkei BPから抜粋)

    参考
    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す

    大気汚染が温暖化を加速 オゾン増え、森林吸収減少
    【ワシントン25日共同】今後深刻化が予想されている大気汚染の影響で地上付近のオゾンの濃度が上昇、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO)を吸収する森林が枯れ、温暖化がさらに進む可能性があるとの研究結果を英国気象局などの研究チームが25日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
    (2007年07月26日西日本新聞から抜粋)
    太陽電池は何年でペイするのか?

    日経産業新聞の記事「進化する太陽電池――温暖化抑制くっきり」によると、最近の太陽電池のEPTは最長でも2年間と、かなり短くなっているそうです。(2007年7月27日ITmediaから)

    参考
    「石油が一番安い」というトリック

    クールビズ、効果は今ひとつ?
     軽装習慣は広まったものの、エアコンの温度設定はなかなか上がらない−。小泉純一郎前首相が励行したクールビズの習慣が社会に浸透する一方、節電効果にはつながっていない実態が2日、内閣府がまとめた「クール・ビズに関する特別世論調査」で分かった。

    (2007年8月3日産経新聞から)

    ウォームビズ、効果なし=05年度温室ガス0.6%増

     環境省は17日、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの2005年度排出量の速報値を発表した。総排出量は13億6400万トン(二酸化炭素換算)で、前年度から0.6%増加した。冬の寒さが厳しく、家庭部門やオフィスなどの業務部門の暖房需要が伸びたのが要因。同省は、暖房温度を20度に抑える冬の省エネ運動「ウォームビズ」を国民に呼び掛けたが、有効打とはならなかったようだ。
    (2006.10.27 時事通信)

    参考
    一人ひとりは本気を出さなくなっていく
    日本人のほうが「旅の恥はかきすて」的な行動が生まれる
    「環境税」賛成が上回る 内閣府調査
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している

    海面上昇、氷河の影響大 「グリーンランド以上」

    地球温暖化による海面上昇は、比較的小さな氷河の融解が、大きな影響をもつ可能性があるという。そんな研究結果が、米コロラド大ボルダー校などの国際共同研究で示された。その影響は、巨大な氷床を載せたグリーンランドや南極よりも大きく、氷河だけで2100年までに10〜25センチの海面上昇をもたらすという。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)も、最近の海面上昇の要因は、グリーンランドなどより、こうした氷河などの影響を大きく見積もったが、今後の海面上昇の幅が予測されているより大きくなる可能性がある。米科学誌サイエンス電子版で発表した。‥‥
    (2007年7月20日アサヒドットコムから抜粋)

    温暖化「太陽犯人説」を否定=英・スイス研究チーム

    英国とスイスの研究チームは11日、英学術誌「王立協会紀要A」で、過去20年間に観測された地球の気温上昇は太陽がもたらしたものとはいえないとの研究結果を明らかにした。気候変動に対する懐疑論者は、温暖化は太陽が原因との説を支持している。同チームは地球の寒暖にかかわる太陽の放射線データを調べ、1985年以降の太陽の活動は、地球温暖化が進んでいたにもかかわらず、活発ではなかったと結論付けた。太陽の活動周期が約11年であることも織り込んだ上での結論という。‥‥
    (2007年7月11日AFPから抜粋)

    参考
    地球温暖化問題懐疑論へのコメント
    「反地球温暖化論」の不整合

    先進国は2050年までに温室効果ガス排出量を90%削減すべき アル・ゴア前米副大統領

    ゴア氏は「京都議定書の精神を尊重すべきだ」とした上で「新条約は京都議定書より強力でなければならず、先進国が50年までに二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を90%削減し、世界全体の排出量も半分以下に減らすものとすべきだ」と訴えた。 
    (2007年7月5日西日本新聞から抜粋)

    「温暖化ガス 2050年に半減」の高い壁

    ハイリゲンダムサミットにおいて、EU、カナダ、日本の提案に基づいて「世界の温室効果ガスを2050年までに半減する」という一応の合意がなされた。‥‥もしも、このまま他の温室効果ガスの削減がなかなか進まないとしたら、化石燃料起源の二酸化炭素排出量を現在の5分の1にしなければならない。半減どころではないのである。
    (2007年6月20日 日経エコロミー から抜粋)

    国連事務総長「ダルフール紛争は気候変動が原因」
    国連の潘基文事務総長は16日付け米ワシントン・ポスト紙への寄稿のなかで、ダルフール紛争での殺りくについて、世界的な気候変動が大きな原因となったとの考えを示し、同様の紛争が今後も起こる可能性を指摘した。 ‥‥
    (2007年6月17日 AFPから抜粋)

    参考
    「温暖化は安全保障上の脅威」欧州委報告
    温暖化は安全保障上の最大の脅威 ワシントンのシンクタンク
    地球温暖化が紛争の種にも
    地球温暖化が暴動と核戦争を招くとペンタゴンがブッシュに警告
    ダルフール紛争を知らない日本人


    地球温暖化問題懐疑論へのコメント

    人為起源の二酸化炭素排出を主な原因として地球規模で気候が温暖化するという、いわゆる地球温暖化論に対し、懐疑的あるいは否定的な見解をとる論説が日本国内でも存在している。
    社会からの信頼にその活動基盤を置く科学者コミュニティは、こうした現状を座視すべきではないと考える。したがって、本稿ではこれらの論説から主な論点を拾い上げ、一方的な、あるいは間違った認識に基づく主張に対して具体的な反論を行う。

    (地球温暖化問題懐疑論へのコメントから 抜粋)

    参考
    朝生「激論!地球温暖化」
    地球温暖化の研究に真面目に取り組む科学者たちの日記
    地球温暖化懐疑論へのコメント
    誤解を増長させる丸山式論理
    ウィキペディア掲載の武田邦彦氏の主張等に関する問題点武田邦彦氏「Wikipediaの執筆の方と読者の方へ」
    温暖化懐疑本の論理構造
    温暖化「太陽犯人説」を否定=英・スイス研究チーム
    「反地球温暖化論」の不整合

    米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」
    信じるものは救われない? 〜 「遅れた」温暖化懐疑論を考える
    「地球は冷える」と主張する地質学者
    「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文
    10世紀太陽は熱かった 温暖化人為説を支持
    地球温暖化にとって人為CO2は大関クラスの原因で、他に横綱クラスの原因があるのではないか
    1万年の安定した気候が文明を開花 CO2と気温というのは非常によく一致してます 
    二酸化炭素排出が温暖化の原因であろうとなかろうと毒性の高い汚染物質 海洋を死滅させる
    二酸化炭素は、それが地球温暖化の原因であろうとなかろうと、海を酸性化させている
    懐疑論者の意見を信じて対策を取らず、しかし、実際には科学者の合意どおり、人間の影響によって温暖化が実際に起こっていた場合:大きな被害に苦しむことになります。
    地球の危機管理
    温暖化の原因がCO2であろうとなかろうと、気候変動が今後も起こることは確かである。また人類が今後あまり長く石油に頼れないことも確かである。
    石油生産のピーク、地球規模で
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る

    『絶対あり得ない』と言われていたような現象が、いま現実に起きている

    南極やグリーンランドなど、世界中の氷床や氷河が科学者の予想を上回る速度で解け始めた。‥‥グリーンランドと南極を覆う広大な氷床にしても、解けるペースが突然速まったため、いつまでもつかは専門家にもわからない。グリーンランドの氷床を調べている米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所のエリック・リグノットによると、融解のペースはこの10年ほどで2倍になったという。「5年前なら、『絶対あり得ない』と言われていたような現象が、いま現実に起きています」。‥‥ ‥‥グリーンランドでの異変を間近で感じている研究者の多くは、2100年までに海面が1メートル上昇する可能性があると考えるようになった。氷河の流速を測定するリグノットは、この予想でもまだ甘いかもしれないと考えている。グリーンランドの氷が解ければ、海面は最終的に3メートル上昇するおそれがあるというのだ。「数百年単位でなく、あと100年でそれだけ上昇するという非常事態もあり得ます」‥‥ 
    (2007年6月ナショナルジオグラフィックから抜粋)

    参考
    氷床が加速度的に溶ける
    IPCC第4次報告書で予測されている北極海での海氷の減少を大幅に上回る
    IPCC予測の上限をも超える海面上昇が起きている
    世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇
    ウィルキンス棚氷、南極大陸から分離の危機

    「極地氷解」〜暴走する地球温暖化 "炭鉱のカナリア”はもう虫の息と思われよ

    南極やグリーンランドなど、世界中の氷床や氷河が科学者の予想を上回る速度で解け始めた−−。『ナショナルジオグラフィック日本版』6月号では、暴走する「地球温暖化」の実態に迫る衝撃的なルポを紹介した。炭鉱のカナリアに例えるなら、すでに自らの死をもって危険を知らせる、その直前、という段階だ。
    (2007年6月4日日経BPから抜粋)

    「温暖化ガス、30年までにゼロ」 コスタリカ表明
    中米コスタリカのドブレス環境相は24日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素など温室効果ガスの排出を、2030年までにゼロにする考えを明らかにした。ロイター通信が伝えた。火力発電所の全廃、ハイブリッド車の導入に取り組み、植林を進めて排出分を相殺する。こうした対策で世界初の「排出ゼロ」国家を目指す。コスタリカはもともと積極的な環境保護対策で知られる。温室効果ガスの「排出ゼロ」を掲げた国は、ノルウェーが「50年までに」とする計画を先月発表したのに次ぎ、2カ国目だ。‥‥
    (2007年5月25日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    2030年にゼロ?! ノルウェー
    "乾いた雑巾"は本当か

    ‥‥ 産業のエネルギー効率の経年変化を見ると、70年代以降、どの国も努力をしてきましたが、日本は90年以降、特に製造業において、そのエネルギー効率は停滞あるいはやや悪化しています。そのため、2004年には、イギリスに追い抜かれてしまい、フランス、ドイツにも追いつかれつつあります。次に日本経団連は、同じGDPを創出するために排出するCO?は、日本が一番少ない、と主張しています。しかしこれを部門別(為替レート)に見ると、エネルギーと同様、少ないのは家庭・運輸部門であり、発電・産業部門はフランスに比べても劣ります。同じく購買力平価で見ると、さらに発電・産業部門は悪くなり、産業部門だけだと、アメリカより劣っています。‥‥
    (2007年5月17日NHK視点・論点から抜粋)

    海のCO2吸収量が減少 温暖化の悪循環の可能性

    南極周辺の海が吸収している二酸化炭素(CO2)の量が、1980年代から減り続けているとの計算結果を国際研究チームがまとめ、18日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。人間活動による温暖化が原因で、周囲の気候が変わったことが関連しているとみられ、海の吸収量の減少が温暖化をさらに加速させるという悪循環を招くことが懸念されるという。チームに参加した中沢高清・東北大教授は「CO2を吸収していた海洋が、逆に蓄積しているCO2を放出し始める可能性がある」と話している。研究チームは、南極・昭和基地を含む南極周辺の11カ所などで1981−2004年に測定された大気中のCO2濃度のデータをもとに、南極周辺の海洋が吸収したCO2の量を計算。海洋のCO2吸収能力が、10年間に8000万トンのペースで減少していたことが分かった。
    ( 2007年5月18日共同通信から抜粋)

    6.4度気温が上昇した場合、ほとんどの生命は吹き消されてしまう。

     地球の気温が2.4度上昇した場合、北アメリカでは新しく発生した埃の塊によって、アメリカ中心部、ネブラスカ州を中心とした高原を砂漠化することになる。南はテキサス州から北はモンタナ州まで、北米の5つの州に亘り、砂漠が出現することによって、農業や牧畜が消滅する。グリーンランドの氷床の溶解は止まることをしらず、海面上昇が加速される。環礁国や低地デルタ地帯が海に沈むこととなる。ペルーでは、アンデス山脈の氷河が消滅し、1000万人が水不足に直面することとなる。海水の温暖化は、グレート・バリア・リーフを消滅させ、熱帯からすべての珊瑚礁を消滅させる。世界中で、3分の1の生物種が絶滅する。

     3.4度の気温が上昇した場合、アマゾンの熱帯雨林では壊滅的な森林火災が起こり、南米大陸を灰と煙で覆うことになる。煙が晴れると、ブラジル国内は砂漠と化し、大気中に放出された膨大な余剰炭素が、さらに温暖化を進めることになる。北極の氷冠は夏季には消滅、ここ300年で初めて北極に氷が無い状態となる。北極グマ、セイウチ、ワモンアザラシが絶滅する。カリフォルニアでは、シエラネバダ氷原の溶解で水不足となる。南アフリカを越えてカラハリ砂漠が拡がり、数千万人の人々が立ち退きを余儀なくされることになる。

     4.4度気温が上昇した場合、北極圏の急速な温度上昇で、シベリアの永久凍土が溶解し、膨大な量のメタン、二酸化炭素が放出される。世界の気温はその結果、急速に上昇を続けることになり、氷冠の溶解と海面上昇は、バングラデシュ、ナイル川デルタ地帯や上海などで、1億人の人々が立ち退きを余儀なくされることになる。熱波と旱魃は、生活することの出来ない亜熱帯地域を更に生み出すことになり、スペイン南部、イタリア、ギリシャで砂漠化が進むため、ヨーロッパでも大規模な人々の移動が発生することになる。野生生物の半数は絶滅し、それは恐竜時代以来最悪の大絶滅となってしまうことになる。オーストラリアの農業は完全に崩壊する。

     5.4度気温が上昇した場合、南極大陸西部の氷床が崩壊することによって、更に5メートルの海面上昇が地球規模で起こることになる。もしもこの気温が持続することになれば、地球全体から氷が無くなり、現在よりも海面が70メートル上昇する。ヒマラヤの氷河が消え、インダス川の水が干上がることによって、南アジアの社会は崩壊する。その間、東インドやバングラデシュではモンスーンが何百万人もの人々を襲うのだ。スーパーエルニーニョが発生、世界的な気候混乱を招く。人類のほとんどが高温地帯を避け、極地近くへと避難し始めることになる。何千万人もの難民が、スカンジナビア半島やイギリス諸島へ押しかける。世界の食料供給は完全に尽きる。

     6.4度気温が上昇した場合、海洋の温暖化は、海洋堆積物の下部に閉じ込められているメタン・ハイドレードの放出を招くことになる。メタンの火の玉が空を引き裂き、更なる温暖化を引き起こすのだ。海は酸素を失って停滞し、猛毒の硫化水素ガスを放出してオゾン層を破壊する。砂漠はほとんどすべてが北極圏にまで到達する。想像もつかないほどの凶暴なハリケーンが地球を周回し、射流洪水は土壌を剥ぎ取る。人類は、極地に逃れることの出来た僅かな数に減る。地球はこれまで何億年も経験したことのない高温と化し、ほとんどの生命は吹き消されてしまう。
    (2007年2月3日 インディペンデンス紙)

    参考
    最悪回避、5年から10年で急激に削減する必要
    COP15で政治合意できれば、「摂氏2度以内の気温上昇」という目標を50%の確率で達成できる
    2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報
    2℃を超えると、2050年の時点で世界の人口のうち約30億人が危機にさらされる
    2度以内に抑えるには、先進国は1990年比で2020年までに25〜40%削減することが必要だ。
    先進国の温室効果ガス排出削減時期が2020年より10年遅れると、地球の平均気温が2度以上高くなる確率が15ポイント増の42%になる
    地球の気温が2.4度上昇した場合

    北極の氷冠、従来予想より30年早く溶ける可能性=米専門家

    米国雪氷データセンター(NSIDC)の氷河学者テッド・スカンボス氏は1日、北極の氷冠が当初の予想よりはるかに速いペースで溶けているとの見方を示した。夏に北極海の氷が溶けて全く無くなってしまう、あるいはほぼない状態となる時期について、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2050年と予想しているが、それが30年ほど早い2020年となる可能性があると指摘している。同氏は電話での取材に対し、夏の間に北極海の氷がなくなれば、地球温暖化が大きく進展することになるとしたうえで「現時点では北極が地球を冷やすことに一役買っているが、北極の氷が無くなったり非常に少なくなったりすれば、地球温暖化は加速することになるだろう」と述べた。また「IPCCの報告は非常に慎重かつ綿密で注意深く、それ故に、起こり得る可能性よりも確実に起きることに偏り過ぎた」としている。
    (2007年5月1日ロイターから抜粋)

    参考
    北極の氷冠の減少は、地球温暖化を加速させる最も大きな要因として注目されています。CO2の20倍の温暖化効果を持つメタンを放出させるシベリアの永久凍土の溶解や、文明が成立したここ1万年ほどの地球の気候を安定させた熱塩循環といわれる海洋の大循環が止まることに直接つながることが危惧されているからです。
    北極で追詰められる生物の姿は私達の未来の姿
    気候安定と文明の期間は重なる

    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)議長は6日、ブリュッセルで開催中の第2作業部会において、「気候変動がもたらす社会的・経済的影響に関する報告書」の提出に合意したと発表。この報告書は、気温が1.5-2.5度上昇することにより、動植物の最大30%が絶滅の危機にひんする」と警告する。 ‥‥
    (2007年4月6日AFPから抜粋)
    気温上昇2―3度超すと数十億人が水不足、国連・政府間パネル

    国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第二部会は6日早朝、地球温暖化の進行で平均気温の上昇幅が2―3度を超えれば、数十億人が水不足に直面するなど世界各地で大きな損失が出るとの予測で合意した。‥‥
    (2007年4月6日日経から抜粋)


    危機を回避するための時間はもう5年しか残されていない

    ‥‥昨年11月、イギリスのInstitute For Public Policy Researchというシンクタンクが「危機を回避するための時間はもう5年しか残されていない」という論文を発表し、「全世界から放出される温暖化効果ガスを2012年までに減少させ始めなければ2℃を突破してしまう」と報告した。最近は「暴走する地球温暖化が引き返すことのできなくなる地点まであと10年」という流行語も生まれている。問題は解決できるのだろうか。私は今ならばまだ間に合うと思う。‥‥

    山本良一・東大教授講演会から

    参考
    地球を救うにはあと4年しか猶予期間がない
    すでにプラス1.8℃は覚悟せざるを得ない状況ですから、残念ながら生物の大量絶滅は現実のものになってしまいそうです。 NTT Com
    2016年 生態系の多くが壊滅的打撃
    京都議定書は「焼け石に水」

    世界一受けたい授業 日本テレビ

    地球温暖化問題懐疑論へのコメント
    その結果、もっとも起こる見込みの強い結末は人口と工業力のかなり突然の、制御不可能な減少であろう。
    楽観的に見てもこの10年が勝負
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか
    気候安定と文明の期間は重なる
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    衰亡論を持った文明の生き方
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る

    地球温暖化対策の予算を偽装しているのではないか?!

    温暖化の対策だといえば予算が付く?!
    こういう項目はたくさんありまして、二年か三年前の予算書では法務省は実は刑務所の整備費が温暖化に資する経費に入ってたりしてるんですが、それ言い出すともうほかのもあるんで切りがないんですが、やっぱりこういうことは私は予算の策定上はやめていただきたいなと思っておりまして、これはもう環境省の問題ではありませんが、温暖化の対策だといえば予算が付くみたいな話はやっぱり余り良くないので、そこは本当に温室効果ガス削減のために純粋に効果のあるものをちゃんと吟味してやっぱり予算の項目に入れるように各省庁御努力をいただきたいと思います。
    参議院会議録情報 第166回国会 環境委員会 第2号(2007年3月20日)から

    地球温暖化対策の予算を偽装しているのではないか?!
    看護専門学校の運営費に交付金が五千七百万円。そして、真ん中下にあります敦賀病院の医療機器の整備費に六億一千五百万円。この事業一つ一つまで細かく掘り下げていったとき、病院の医療機器を整備したり、また専門学校の運営をするのがどうして六%削減に直接効果があるのか、私は疑問を感じずにはいられません。これだけ見ると、大変失礼な言い方かもしれませんが、地球温暖化対策の予算を偽装しているのではないかとさえ私は受けとめてしまいました。
    第166回国会 環境委員会 第2号(平成19年2月23日(金曜日))から

    参考
    最近の国会における地球温暖化に関する議論の一部

    世界の最近の海面上昇 IPCC予測を上回っている

    世界の最近の海面上昇は平均で年3.3ミリに達し、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第3次報告書」が01年に予測した「年2ミリ未満」を上回っていることが、欧米豪のグループの解析で分かった。1日付の米科学誌サイエンス(電子版)で発表する。IPCCの第3次報告書は、地球温暖化に伴う21世紀末までの海面上昇を9〜88センチと予測、熱帯低気圧の強まりとあわせ、アジアの沿岸に住む数千万人は移住が必要になるなどと警告した。ただ、海面が大きく上昇する予想でも当初の上昇はゆっくりで、06年時点では年2ミリ未満の上昇と考えられていた。ところが、研究グループが人工衛星による93〜06年の観測データを解析した結果、予測の上限をも超える海面上昇が起きていることが分かった。 ‥‥
    (2007年2月2日アサヒドットコムから抜粋)

    IPCCの報告書には、南極とグリーンランドの海面上昇の影響が入っていない

    IPCCが第4次評価報告書において引用している値には、最近の研究によって明らかにされた南極とグリーンランドの海面上昇の影響が入っていない。そのため、今世紀中に起こる海面上昇を予測することが、より簡単になったかのような誤った印象を与えている。
    グリーンランドと南極の将来を予測するために用いられたIPCCのモデルは、氷河内部の仕組みを無視しており、グリーンランドと南極半島、および南極西部における最近の明らかな氷河の加速度的融解について説明できていない。IPCCの見解では、これらの現象は一時的なものとしているが、現場の科学者は、より深刻に捉えており、現在の未来予測能力には不確実性が大きいと見ている。
    実際、より簡単な方法によって計算された今世紀中の海面上昇は、IPCCの予測値の2倍の1メートル以上を示している。海面上昇の潜在性を過小評価することは、沿岸にすむ何百万人もの人々を危険にさらすこととなる。

    IPCC第1作業部会に関するWWFの見解(07.2.2)から

    参考
    南極の氷、減少速まる
    IPCC第4次評価報告書について(環境省)
    「南極は破局寸前」視察の国連事務総長
    南極の氷河流が加速
    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に?

    科学者からの国民への緊急メッセージ 気候の安定化に向けて直ちに行動を!

    気候が急激に変化している。この気候変化が人為的温室効果ガス排出によるものであることは、科学的に疑う余地がない。このままの排出が続けば、人類の生存基盤である地球環境に多大な影響を与えることも明白である。‥‥
    ‥‥このままのペースで排出を続けると、人類はこれまで経験したことのない温暖化した時代に突入する。限りある自然の吸収力を考えると、温室効果ガスの排出を現在の半分以下にまで削減しないと気候は安定化しない。気候変動による悪影響が危険なレベルを越えないためには、温室効果ガスの削減を直ちに開始せねばならない。
    ‥‥ 科学の結果を直視し、気候の安定化に向けて、国民が一体となって「低炭素社会」の実現に向けて行動し、世界が共に行動を開始することをより強く呼びかけていくべき時が来ている。このことを、気候変化を研究する科学者として再び強く訴えたい。‥‥

    詳細はこちらへ 環境省

    参考
    IPCC第4次評価報告書について(環境省)
    地球温暖化問題懐疑論へのコメント
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか

    温暖化CO2、海の酸性化も招く サンゴが死滅危機

    化石燃料などから出る二酸化炭素(CO2)が温暖化だけでなく、海の「酸性化」も招き、サンゴを死滅させるなど生態系に大きな影響を与える恐れがある ――。世界各国でそんな研究が相次ぎ、注目を集めている。日本でも北海道大と海洋研究開発機構のグループが、影響を評価するための研究を始めた。

    ‥‥水温や水圧などにもよるが、酸性化が進むと、炭酸カルシウムでできたプランクトンの殻やサンゴの骨格が溶け出す恐れがある。ただ、従来は、影響が出るのは遠い将来と考えられていた。

    ‥‥山中康裕・北海道大助教授(地球環境科学)は「酸性化は広範囲で起こり、生態系が大打撃を受ける可能性がある。水産資源への影響を予測したい」と言っている。
    (2007年01月23日朝日ドットコムから抜粋)

    参考
    世界中の海産食品資源が消滅してしまう

    枯渇する石油 ピークオイル
    石油が豊富だという概念は多くの米国産業の中期的財務健全性を支え、人々の不安を和らげ、政府間で繰り広げられる日に日に乏しくなる資源の醜い奪い合いをカムフラージュした。これらが、あらゆる政府にとって重要な政策目標である事実は指摘するまでもない。ただ準備期間なしに分厚い石油の絨毯(じゅうたん)が足元から突然引き抜かれたときに苦しむのは、知らぬが仏と言われんばかりに石油で満たされた一般市民だろう。

    より信頼できる情報が入手不可能だというわけではない。コリン・キャンベル(石油地質学者)は正確な数字を目にしていた。彼はテキサコ、BP、アモコといった主要石油企業のために30年間、トリニダード、コロンビア、バプア、エクアドル、ノルウェーで石油探査に携わっており、政府や大企業のコンサルティングに十年以上を費やしてきた。

    「情報は特別な技術的問題なしに公開できる」と、キャンベルは話す。しかし実際、真の埋蔵量にまつわる内部情報は限定的な機密データである。「ほとんどの国において‥‥『厳密な』数値というのは極秘扱いだ」と述べるのは石油業界アナリストのジャン・ラエール。内輪の数字と、オイル&ガス・ジャーナル誌などの公式媒体がふれ歩く埋蔵量の「政治的」価値との間には、「甚だしい不一致」が見受けられると彼は言う。

    民間企業は、企業や政府関係の顧客向けに現実的で「厳密な」データを購入する。IHSエネルギー・グループと合併したジュネーヴの民間企業ペトロコンサルタンツ社は、世界の石油埋蔵量について最大で正確な非公開データベースを保持していることで知られている。当然のことながら、その数値は業界紙やデータベースに掲載されない。入手権利は高額に設定されており、情報機関や業界内部の者に売られている。

    ペトロコンサルタンツ等の確実なデータを基に、キャンベルやドゥフェイズ(元シェル社の地質学者)らの石油地質学者は、地球に蓄積された石油を私たちがどれほどの勢いで食い潰しているのかを分析した。彼らの計算では、石油業界の生産量は2010年に1日当たり8,000万バレルを切り、2020年までには7,000万バレルにまで落ち込む。ドゥフェィズは、世界の石油生産量は2000年にピークを迎えてしまったと予測した。正否の判断は時間に任せるしかあるまい。キャンベルはそれを2010年と予測する。いずれにせよ、そのときは近づいていると彼らは忠告する。20年、30年先ではなく、ここ10年以内に。
    「石油の呪縛」と人類(集英社新書2007.1.22刊)から

    参考
    2005年、サウジアラビアと世界が、同時に原油生産ピークを迎えていたのか
    多くの専門家が「2005年から2020年の間」と言っています。
    最も楽観的な見方でも15年後

    フランス政府は「早ければ石油ピークは2013年まで」という認識
    ニュージーランド首相は「間近か、すでに起こりつつある」という認識

    ピークオイル時代を語ろう
    温暖化の環境制約とピークオイルの資源制約はどちらが早い?
    ピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すればエネルギー転換を行える
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    日本の二酸化炭素排出量の約半分は、たった167工場が出している

    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    野生生物の総個体数も、20年間で40%減った
      ‥‥白書案によると、1987年に約50億人だった人口は2005年には約65億人に増加。温暖化を招く二酸化炭素の排出量は20年間で30%も増えた。環境悪化による生物の絶滅は急速に進み、絶滅種の数は自然状態で見込まれる数の推計で 100倍に達しているとした。野生生物の総個体数も、20年間で40%減ったとの報告があるという。‥‥
    (2007年1月4日共同通信他)
    アメリカに排出削減を誘発させるための相殺関税
    ‥‥欧州その他の諸国は現在のWTO の体制下で、相殺関税を課して、アメリカの製造業者が間接的に受けとっている補助金を取り戻すことができる。これらのアメリカ企業は、エネルギー集約型の科学技術をつかって、コストを支払いもせず地球環境をそこなっているのだ。例えばアメリカの生産した鋼鉄が1トン500ドルで売られ、鋼鉄1トンの製造工程で2トンの温暖化ガスが排出されると仮定しよう。1トンの温暖化ガスの価格は30ドルとする(2006年初めの欧州の排出権取引での価格)。アメリカは京都議定書に加わらなかったので、その企業は排出削減の義務を負わず、実質的に鋼鉄1トンにつき60ドルという多額の補助金を受け取っていることになる。つまり、欧州その他の諸国は、アメリカの鋼鉄1トンにつき60ドルの税金(10パーセント余り)をかけることができるのだ。エネルギー集約型のアルミニウムのような製品には、もっと高い税金が課されるだろう。こうすれば、アメリカが京都議定書に調印し、排出を削減するための強い動機が生まれる。こういう関税を課す可能性を広く議論するだけでも、アメリカの行動を誘発できるかもしれない。‥‥
    (2006年11月30日刊 「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正すジョセフ・E・スティグリッツ著 から抜粋)
    森林の維持に報酬がなければ、途上国は保全を引き受ける手段も動機も持てない。

    ‥‥熱帯雨林を有する60以上の途上国に住む27億の人々は、その多大な環境への貢献にたいする報酬を受けとってはいない。熱帯雨林は大気中の炭素濃度を減らすだけでなく、生物多様性の保存にも役立っている。第4章で触れたように、多くの医薬品がこの貴重な資源からつくられているのだ。報酬の支払いは公平な措置であり、熱帯雨林をもつ国々の経済を助けるのみならず、森林を維持するための動機を与えることにもなる。それはすべての人々にとって、はかりしれない環境上の利益となるだろう。‥‥
    (2006年11月30日刊 「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正すジョセフ・E・スティグリッツ著 から抜粋)

    参考
    CO2排出削減の鍵は、「森林伐採を不経済にすること」
    森の消滅が温暖化を招く
    世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す
    日本の消費が原因で破壊が続く海外の森林について

    2048年までには世界中の海産食品資源が消滅してしまう

    カナダ・米国・英国・スウェーデン・パナマの研究者からなる国際研究チームが、海洋生態系の破壊が現在のペースで進めば、2048年までには世界中の海産食品資源が消滅してしまうだろうとする新たな研究を発表した。

    ”サヨナラ・スシ・・・”のタイトルでこの研究について伝えるネイチャー・ニュースによると、研究を率いたカナダ・ダルハウジー大学の海洋生物学者・ボリス・ワーム氏は、海産食品をどんなに食べたくても、どこでも食べられなくなるのはほぼ確実と言う。

     研究者は、生物多様性の喪失が海洋生態系にどれほど影響を与えるかを検証するために、世界各地の経験と50年以上の長期にわたる地域と世界の漁獲データを分析した。計算結果は、過去200年、沿岸の生物多様性は、汚染による水質悪化、有害藻・沿岸の洪水・殺魚の急増に伴い、急速に低下していることを示した。海産食品資源についても、1950年に利用できたものの29%が2003年時点で失われており、残ったものも2048年までにはすべて消えてしまうだろうという。(06.11.3農業情報研究所から)

    参考
    40年で天然海産物が無くなる 深刻な魚の激減
    サンゴが死滅危機
    ガックリ 深海まで汚染とは

    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにエネルギー転換を。
    悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る

    米国エネルギー省(DOE)が公表した、通称ハーシュレポートの中からハーシュのクサビの紹介をしておきます。

    クサビ(Wedge)とは、ゴルフのクラブをサンドウェッジとか呼びますけれども、▲の断面をもったものです。
    要はハーシュレポートの中では石油(エネルギー)の需要と供給の間のギャップを埋めるための定量的評価のできる手札の総体を意味しています。

    左上の図の中で想定されている各種の手札となる技術は、EOR(石油増進回収)、Coal Liquids(石炭液化)、Heavy Oil(重質油)、GTL(天然ガス液化油?/ジーティーエル)、Eff.Vehicles(自動車燃料の効率向上)の5種類が上げられています。このうち、自動車燃料の効率向上以外は皆、供給側の対策となっています。

    グラフの横軸にはCrash(緊急)プログラムを開始してからの時間を、縦軸は量的な可能性を、それぞれ示しています。(辞書にはCrash Programmeの訳として、「突貫事業計画」というのもありますね)
    緊急プログラムを開始してからも3,4年間は施設の建設等で時間が掛かるため、成果が全く上がらず、それから累積の効果がぐっと上がってクサビ状に成立するのだ、という趣旨を表しています。
    (以前作成した模式図も見て、クサビの意味を認識して下さい。)
    ハーシュレポートの優れたところは、何時が石油産出のピークとなるか、という衒学的な議論の問題意識ではなく、むしろ、いつこのギャップを埋めるクサビとなる緊急プログラムを実際に開始すべきかという議論に焦点を当てている点です。大雑把にはピークオイル時に開始する場合、10年前、20年前と場合わけをしています。

    その結論として書かれていることは、実際にピークが起る20年ほど前に緊急プログラムを開始すれば、需給ギャップが起ることなしに、ソフトランディング的にエネルギー転換を行えるという論旨になります。
    あと20年先といえば、2030年のピーク説をほぼ射程範囲においていますから、いわゆる楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちにハーシュのクサビを打ち込むべきだ、という結論に収束する主張となっています。
    その他の大外しの説を主張する人たちのことは考慮しなくても、悲観派と楽観派の二派連合で意思決定のための過半数以上を形成することが出来る筈です。

    米ブッシュ政権が、このレポートの公表を何ヶ月間も遅らせたのはいかにもありそうな反応というものです。
    このような認識がひとたび行き渡れば、政治家の臆病さ以外には行動しない理由は付かないでしょう。
    (2006年6月7日 ん!- ピークオイル時代を語ろう - から)

    参考
    ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける
    枯渇する石油 ピークオイル
    原油生産ピークを迎えていたのか
    日本の化石エネルギーの輸入額 10年前には5兆円程度だったのが、昨年は23兆円に

    近年減少が著しい南極大陸の氷
    地球観測衛星グレースの2002〜2005年の観測により、南極大陸の氷床の氷の減少が著しいことが分かった。この事実は、米国とドイツが共同で打ち上げた観測衛星グレースのデータを分析した結果判明した。これによると、観測期間における南極大陸の氷床の氷は、毎年152±80立方キロメートルずつ減少し、この間の地球の海洋の水位を約1.2ミリメートル上昇させた。
    グレース(Grace:NASA/German Aerospace Center Gravity Recovery and Climate Experimentの略語)の観測は、同タイプの2機の衛星が毎分、地球上の地域ごとの質量分布の変化に伴う重力場の変化、地球上の氷、空気及び水の移動、気象パターン、気候の変化及び地震を詳細に観測する衛星である。2機の衛星は、220キロメートルの距離を保ちながら観測を続けている。
    (2006年3月15日 日本惑星協会ホームページから抜粋)
    アマゾンが砂漠へ
    ‥‥イギリス、生態系水文学センターのコックス博士は2100年までのアマゾンの熱帯雨林のシミュレーションを行った。その結果は驚くべきものであった。アマゾンを中心に広がる森の分布の変化である。今世紀半ばから乾燥化の影響でアマゾン川河口付近から上流に向かって森が次々と失われ、砂漠へと変わっていく。そして、2100年には森の2/3が消滅しアラビア半島の面積を上回る広大な砂漠が広がってしまう。

     『口にする事を躊躇うほど衝撃的な結果であった。始めは自分が何か間違ったのでは無いかと思いました。シミュレーションは温暖化の影響だけで森林が無くなっていく事を示している。温暖化は木を切り払う事以上に脅威なのである。』‥‥

    (2006年2月19日 NHK気候大異変 から抜粋)

    「南極巨大氷床の崩壊」が現実に? 英政府が警告

    ‥‥今回のイギリスの報告書では、英国南極観測隊(BAS)の責任者を務めるクリス・ラプレー教授が、西南極大陸の巨大な氷床が崩壊を始める恐れがあると警告している。そうなると、海面を5メートル近く上昇させかねない。 ラプレー教授は、この氷床の安定性に関する懸念を過小評価したIPCCの前回の報告書を改めるべきだとしている。 「IPCCの前回の報告書では、気候変動の点から見た南極大陸を眠れる巨人と表現した。私は、今や南極は目覚めた巨人であると言いたい。これは現実の問題だ」と、ラプレー教授は述べている。‥‥
    (2006年2月1日 WIREDVISION
    から抜粋)

    地球は10万年も続くかもしれない熱病に罹りつつある

    ‥‥気候の専門家は、地球が重態であり、これから10 万年続くかもしれない熱病にかかろうとしていると診断しています。

    ‥‥ガイアは私たちのおかげで熱病にかかり、すぐに、状態が悪化して昏睡状態に陥ることでしょう。

    ‥‥今世紀が終わるまでに10億人以上が死に、かろうじて我慢できる気候の残る北極圏で何組かのカップルがほそぼそと生き残っているだけでしょう。‥‥
    ジェームズ・ラブロック

    (2006年1月6日 英紙 インディペンデント online editionから) 全文訳

    参考
    地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状
    ジェームズ・ラブロック博士殿-- グリーンピース・ジャパン

    ラブロック 深海水の栄養で藻類繁殖、CO吸収‥‥温暖化防止へ新構想

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

    "環境への配慮は、先進国の気楽な金持ちにだけ許される賛沢で、貧苦にあえぐ第三世界の住民にそういうものを押しつけるべきではない"

    こういう意見を、わたしはおもに、第三世界の実情を知らない先進国の気楽な金持ちの口から聞かされてきた。インドネシア、パプアニューギニア、東アフリカ、ペルー、その他、環境問題と人口が増大しつつある第三世界の国々で過ごした経験から、わたしは地元の住民たちが、人口増加や森林破壊、魚介類乱獲などのもたらす害について熟知しているという印象を受けた。彼らは身をもって、家を建てるための木材の不足、多量の土壌浸食などの罰を受け、口を開くたびに、子どもたちに服や本を買ってやったり、学校に行かせたりすることもできないと嘆くのだ。村の裏手にある森が、それでもなお伐採されているのは、腐敗した政府が村人のときに激しい抗議を無視して命令を下したか、あるいは村人たちが泣く泣く、翌年分の子どもたちの養育費を捻出するため伐採契約書に署名したという事情による。四人ないし八人の子どもをかかえるわたしの第三世界の友人たちは、先進国で広く用いられているという安全かつ簡便な避妊法のことを聞いて、自分たちもぜひそれを使いたいと思うが、買うお金はないし、入手するすべもないと訴える。アメリカの対外援助の中に家族計画のための資金が含まれていないことも、状況を悪化させている。

    もうひとつ、先進国の裕福な住民たちのあいだに広く浸透しながらめったに表明されることのない見解として、自分たちが多くの環境問題をかかえながら不自由のない生活を送れているのは、その問題をおもに第三世界の人々に押しつけているからだというものがある。実際には、金持ちも環境問題に対して免疫を持っているわけではない。先進国の大企業のCEO といえども、ほかの人間と同じように、食べ物を食べ、水を飲み、空気を吸い、子どもをもうける。水質汚染の問題はボトル入りの水を飲むことで回避できるとしても、食べ物と空気については、庶民と同じ問題にさらされずにいることはむずかしい。食物連鎖の並はずれた高位にあって、凝縮された有毒物質を口にする機会も多いはずだから、それが不妊率の高さと人工受胎への依存につながる可能性もある。それに、マヤの王たち、ノルウェー領グリーンランドの首長たち、イースター島の首長たちについて述べてきた中から浮かび上がった結論のひとつとして、崩壊しつつある社会を支配する裕福な人々は、自分や自分の子どもたちの権益を確保するのではなく、最後に飢える人間、最後に死ぬ人間となる特権をやみくもに買い走る傾向があるようだ。先進国社会をひとつの総体として見ると、その資源消費量は世界の消費量の大半を占め、本章の冒頭で述べたように、それが環境への侵害を引き起こしている。到底維持不可能なこの消費は、たとえ第三世界が存在しなくても、あるいはわたしたちに追いつこうとする第三世界の意思や努力がなくても、先進国が今の生活水準をそう長く保てるものではないことを意味する。

    "環境問題が絶望的な結末を迎えるとしても、それは遠い将来のことで、自分は死んでいるから、真剣に考える気になれない"

    実際には、現在の速さで進行すると、本章冒頭で分類した12の環境問題の全部もしくは大半が、今の若い世代の人たちが生きているあいだに重篤な状態に陥るだろう。子どもを持つ人間の多くが、わが子の将来の安寧に最大級の関心を払い、時間とお金をそれに注ぎ込む。教育を受けさせるのも、食事と衣服を与えるのも、遺言を書くのも、生命保険に入るのも、すべては50年後にわが子が豊かな生活を送れるようにするためだ。それほどに心を砕きながら、その一方で、50年後の世界が住みにくくなるようなことをするのは、理に合わないというものではないか。

    この矛盾に満ちた行動を、じつはわたし自身もかつてとっていた。わたしは1937年生まれだが、自分の子どもが生まれるまでは、2037年の世界に影響を及ぼしそうな事象──地球温暖化とか、熱帯雨林の消失とか──を他人事のように思っていたのだ。その年まで自分が生きているはずがないから、2037という数字自体が非現実的なものだった。ところが、1987年に双子の息子が生まれて、妻とふたり、世間の親並みに学校のことや生命保険のことや遺言のことで頭を煩わせ始めたとき、はっと気づいた。2037年には、この子どもたちが今(当時)のわたしと同じ50歳になる!

    架空の年ではないのだ! その年までに地球が住むに値しない場所になっているとしたら、せっせと遺産を残してもなんの意味があるだろう?

    ‥‥この検討の初めで、わたしは、大昔の世界と今の世界のあいだには重大な違いがあることを認めた。そのあと述べた具体的な違い──現代のほうが圧倒的に人口が多く、科学技術の破壊力も大きいこと、世界全体がつながり合っているせいで、局地的な崩壊より全地球的な崩壊の危険性が高いこと──が、悲観的な見通しを示しているように見えたかもしれない。イースター島の人々が比較的軽微な、かつ局地的な問題を解決できなかったのに、現代のわたしたちがどうやって、全地球的な大きな問題を解決できるというのか?

    こういう考察に落胆した人たちが、わたしによく「あなたは世界の未来に対して、楽観主義者なのか、悲観主義者なのか?」と質問する。わたしは「慎重な楽観主義者ですよ」と答える。それはつまり、一方では、わたしたちの直面する問題の深刻さを知っているということだ。解決のために腰を据えた努力を払わなかったら、そしてその努力が実らなかったら、世界全体が今後数十年のうちに、生活水準の下降もしくはもっと険悪な状況を迎えるだろう。だからこそ、わたしは人生のこの時期に職業的努力の大半を傾けて、問題を深刻にとらえなければ解決はおぼつかないということを人々に訴えようと決めたのだ。もう一方では、わたしたちにその意思があれば、問題を解決することは可能だとも考えている。だからこそ、つまり希望の兆しが見えたからこそ、妻とわたしは17年前に子どもをもうけることに決めたのだ。

     希望の根拠のひとつは、現実的に考えて、わたしたちの行く手をふさいでいるのが解決不能の問題ではないということだ。潜在的な危険は大きいものの、最も深刻な問題でもまったく手に負えないというわけではない。一億年に一度の確率で地球と衝突する小惑星などと違って、これらの問題はわたしたち自身が生み出したものだ。わたしたちの環境問題の原因を作ったのはわたしたちなのだから、それを制御するのも、発生源を絶つかどうか、解決に向かって踏み出すかどうかを決めるのも、わたしたちだろう。優劣取り混ぜて、おびただしい数の選択肢がわたしたちの手中にある。問題を解決するのに、新しい科学技術は必要ない。新しい技術が活躍する余地はあるだろうが、根幹の部分は、既存の解決策を適用する政治的な意思 "だけ" で事足りる。もちろん、それは大きな "だけ" だ。しかし、過去に多くの社会が、必要な政治的意思を見出してきた。わたしたちの現代社会も、いくつかの問題を解決する意思を、そして、別のいくつかの問題の部分的な解決を果たす意思を、すでに見いだしている。

    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)  ジャレド・ダイアモンド著 草思社刊 から抜粋

    参考
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    その結果、もっとも起こる見込みの強い結末は人口と工業力のかなり突然の、制御不可能な減少であろう。
    楽観的に見てもこの10年が勝負
    残り時間はあと5年
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか
    気候安定と文明の期間は重なる
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちに

    衰亡論を持った文明の生き方
    人類文明を救うために
    資源が枯渇すればどうなるかということは子供でさえも予想できそうなことだが、むしろ人間の意識や行動パターンを改めることこそが困難であり、ここに過去の文明社会が崩壊へと突き進んでいった原因を見出すことができなくはない。

    気侯は過去1万年間、並外れて安定していた。農業と文明が存続してきた期間とぴったり重なる。
    私たちはこう問わずにいられない。最終氷河期の終わりより前に、作物の栽培化が世界中でまったく行なわれなかったのはなぜだろう──。2万年前の人びとは、1万年前の人びとと知性の面でなんら引けを取らなかったし、だれもかれもがありあまるほどの獲物に恵まれていたわけでもなく、また低緯度地方には氷の支配がおよばなかった。

    ありうる答えの一つが、いま私たちを不安に陥れる。樹木の年輪同様、年ごとの記録をとどめる古代のアイスコアを調べることにより、気侯学者たちは25万年にわたる地球の平均気温をたどれるようになった。

    これらの研究によると、世界の気侯は過去1万年間、並外れて安定していたという。農業と文明が存続してきた期間とぴったり重なる。どうやら、私たちが仮に試みたとしても、それ以前に農耕を発達させることはできなかったらしい。研究はまた、地球の気候がたまに激しく変動し、何世紀どころか何十年のうちに氷河期から脱出(あるいは氷河期へ突入)してきたことも示す。

    自然がどんな引き金でそうした現象を引き起こすかについては、はっきり解明されていない。海流が突然反転したり永久凍土が解けてメタンが放出されたりという、ある種の連鎖反応が急激な混乱を誘発するのかもしれない。

    氷河のアイスコアに関する著書の中で、リチャード・アレイは本来ならいわずもがなのことを書いている。「人類は自分たちが身を置く気候に適応した文明を築いた。人類はしだいに、いまある気侯が提供してくれるあらゆるものを使い尽すようになっている。‥‥(そして)ここ数千年の気候は、望みうる最高の条件を備えていたといっていい」

    変化は私たちのためにならない。唯一の合理的な対策は、わざわざ寝た子を起こすような危険を冒さないことだ。ところが私たちに突きつけられている証拠は、化石燃料利用からの排出物その他の攪乱により、文明が育まれた長い静穏状態を文明そのものが狂わせつつあることを示している。

    南北両極の氷床が融解しはじめ、アンデスやヒマラヤの氷河が解け出して、わずか25年で消滅してしまったものもある。早魅と異常熱波により、世界の穀物生産はすでに8年連続で減少ないし停滞している。同じ8年のあいだに、食べさせなくてはいけない口は六億人も増えた。

    継続的な温暖化だけでも悪条件だが、最悪なのは地球の気侯バランスが突然崩れ、昔ながらの発熱と冷え込みのくり返しに戻ることだろう。もしそんなことになったら、いたるところで凶作が発生し、文明という一大実験は破滅的な結末を迎えるだろう。


    ‥‥文明はしばしば突然の没落を迎える。「トランプの家」効果といえよう。これは、生態系への要求が上限に近づくことにより、自然のゆらぎに対する脆弱性が高まるからだ。気侯変動がつきつけるもっとも差し迫った危険は、天気が不安定化して、世界の穀倉地帯で不作が続くことだろう。早魅、洪水、山火事、ハリケーン(台風を含む)の頻度と激しさが増している。こうした災害と戦争が引き起こす汚染の急増は、破壊の火に油を注ぐ。

    ‥‥ものごとがあまりにも速いスピードで進行するため、手を打たないこと自体がもっとも大きな過ちの一つになる。一万年におよぶ定住生活の実験は、私たちがいま何をするか、何をしないかによって存亡を決せられようとしている。必要な改革は、反資本主義でも反米でもないし、とりたてて深遠な環境主義にもとづかなくてもかまわない。必要なのは、たんに短期的な思考から長期的な思考へのシフトであり、無謀と行き過ぎから、節度と予防原則へのシフトなのである。

    私たちの大きな利点、過去のさまざまな社会が陥った悲運を避けられる一番の好材料は、私たちがそうした過去の社会について知っているということだ。私たちはそれらの社会がなぜ、いかにしてつまずいたかを振り返ることができる。ホモ・サピエンスは、自分の正体を知るための情報を手にしている。知性に向かう道のりの半ばまで進化した氷河期の狩人である私たちは、利口だけれどもなかなか賢くなれない。

    私たちはいま、イースター島の人びとがまだ、無分別な森林伐採と石の切り出しをやめられた地点、最後の樹木の種を集めて撒くために、ネズミに食われない場所へ保存できた地点にいる。私たちには、資源を分かち合い、汚染を浄化し、基本的な保健医療や産児制限を実行し、自然の限界に合わせて経済活動を制限するための道具や手段がある。もし、いま繁栄しているあいだにこれらの手を打たなければ、もっと厳しい状況になったとき実行することは不可能だろう。運命は私たちの手からすり抜けてしまう。そして、21世紀があまり年を重ねないうちに、過去のあらゆる暗黒時代をはるかにしのぐ混沌と崩壊の時代が訪れるだろう。

    いまこそ、未来を正す最後のチャンスなのだ。

    (暴走する文明 ロナルド・ライト著 日本放送出版協会刊 から抜粋)

    参考
    1万年の安定した地球の気候のおかげで文明というものを開花することができた
    その結果、もっとも起こる見込みの強い結末は人口と工業力のかなり突然の、制御不可能な減少であろう。
    楽観的に見てもこの10年が勝負
    残り時間はあと5年
    2020年ごろまでには、地球は重大な破局を迎えるのではないか
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    衰亡論を持った文明の生き方
    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    楽観派だろうが悲観派だろうが、ただちに
    人類文明を救うために

    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。

    ‥‥このシミュレーションにおける究極の限界は、実は時間です。現実の世界でも同じではないでしょうか? 時間が十分にあるのだとしたら、人間の問題解決能力は、ほほ無限にあるといえるでしょう。しかし、成長、特に加速度的な成長が恐ろしいのは、効果的な行動をとるための時間があっという間になくなってしまうからです。第1章のスイレンの話を思い出してください。緩やかな変化であれば十分に対応できる対応メカニズムも、加速度的に成長するものに対しては、最後には機能できなくなってしまいます。変化がゆっくりであるなら、技術や市場のメカニズムはうまく機能します。しかし、加速度的な速度で、しかも相互に関連している限界へ向かって突っ走る社会がつくり出す問題を、技術や市場のメカニズムで解決することはできないのです。

    なぜ、市場や技術では、このような問題に対応できないのでしょうか? まず市場や技術は、その社会全体の目標や倫理のために役立つ手段にすぎないからです。もし、ある社会の暗黙の目標が、長期的なことを無視して自然を搾取し、富める者をさらに豊かにするというものなら、その社会がつくり出す技術や市場は環境を破壊し、貧富の差を拡大し、短期的な利益を最大化するようなものになるでしょう。つまり、崩壊を防ぐどころか早めてしまう技術や市場をつくり出すことになるのです。

    市場や技術の調整メカニズムには費用がかかります。資源、エネルギー、お金、労働力、資本などは、限界が近づくにつれ、直線的ではない形で急激に増加する傾向があります。そのため、システムは、予想を超えた行動パターンを示すことになります。

    窒素酸化物の排出を1トン減らすために必要なコストを考えてみましょう。排出量のほぼ50パーセントを取り除くところまでは、比較的費用もかかりません。80パーセント近くまで取り除く場合も、費用は上昇していきますが、まだ払える範囲です。しかし、そこに限界があります。そこを超えると、さらに取り除くための費用が莫大になってしまうのです。100パーセント除去(ゼロ・エミツション)を求めるにつれ、取り除くための費用が急増していきます。煙突や配水管、自動車の数が増えると、必ずこうした費用が上昇していきます。

    たとえば自動車1台当たりの汚染物質を半分にするのは、コスト的にそれほど難しくないかもしれません。しかし、車両数が2倍になったとしたら、同じ大気の質を保つためには、1台当たりの汚染物質をさらに半減しなくてはならなくなります。車両数がさらに2倍になれば75パーセントの削減が必要となり、さらに倍増したら87.5パーセントの削減が必要です。

    したがって、「成長すれば経済は豊かになり、汚染を取り除く技術にお金が回せるようになる」とよく言われますが、これはある時点で真実ではなくなります。実際には、成長する経済は、加速度的な費用曲線をたどることになり、「これ以上の削減にはお金が出せない」という点に達するのです。‥‥

    ‥‥いったん人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。不足が加速し、危機が起きて、意に反して崩壊するか、それとも、社会が意図的に選択することで、エコロジカル・フットプリントを計画的に減らしていくか、のどちらかです。‥‥


     シナリオ1 政策を変えなければ状況は悪くなる

    (2005年7月14日発行「地球のなおし方」著者 ドネラ・Hメドウズ デニス・L・メドウズ 枝廣 淳子  ダイヤモンド社刊 から抜粋)

    参考
    (成長の限界の)デニス・メドウズ氏に日本国際賞 天皇、皇后両陛下が出席
    『成長の限界』という1冊の本で「頭を殴られた」ことが、私が政治を志すきっかけとなった。鳩山由紀夫
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」デニス・メドウズ
    「エコロジカル・フットプリント」は、1980年代の半ばに地球1個分の生物生産力(および二酸化炭素の吸収力)のラインを超え、2005年の時点でおよそ1.3の数値を示しています。
    「自然資源という資本」を経済学者は考慮に
    地球は人類を養い続ける余力を失っている
    環境破壊による損失は年間500兆円

    経済学という学問の重大な欠陥 都合が悪いことはすべて外部不経済
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    外部不経済の問題点と内部化 外部不経済
    市場が犯す大きな失敗
    世界は集団絶滅に向かって急速に突き進んでいる
    拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。

    温室効果ガス排出量の主要因としての人口動向
    「人類は危機に」「地球環境に最大級の警告」国連環境計画

    温暖化対策で重要性増す各国の人口政策
    人類文明を救うために:あなたと私にできること
    成長の限界の標準計算グラフ
     一般の人が気づかない微妙な変化を感じ取り、将来の準備を始める
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題

    こうした成長傾向を修正し、将来長期にわたって持続可能な生態学的・経済的な安定性を確立することは可能である。
    衰亡論を持った文明の生き方
    生存主義者が伝えるメッセージは、実際に危機が起こって初めて人々の耳に届くのかもしれない。そうなれば人々は「どうして今まで誰も話してくれなかったんだ」と非難を始めるだろう。
    環境問題が生じる原因は、環境がタダとして扱われてしまう市場経済にある。このような現象は「市場の失敗」として知られている

    自然環境と人間社会双方を含めた「持続可能な社会システム」の総括的な原則を4つのシステム条件に集約(ナチュラルステップ)
    エコロジカルフットプリント

    温暖化「最大11度上昇」分散コンピューティングで予測

    分散コンピューティングを使った史上最大規模の気候シミュレーションで、温室効果ガスの影響による地球温暖化を予測したところ、世界の平均気温が最大で約11度上昇する可能性があるという結果が出た。従来考えられていた上昇温度の約2倍にあたる。27日付の英科学誌『ネイチャー』に掲載された。‥‥
    (2005年1月27日WIREDVISIONから抜粋)

    南極の氷河流が加速、世界の海面上昇にも影響か
    南極大陸西部にある多数の巨大な氷河が、海へと流れ込む速度を上げており、世界の海面を上昇させているという。  『サイエンス』誌ウェブサイトで23日(米国時間)に発表されたこの論文は、南極大陸西側のアムンゼン海に流れ込む6つの氷河がこの15年間で流れの速度を上げており、しかもそのペースが最近になってさらに速まっているとしている。その中でも最も速いパインアイランド氷河は、1日約5.5メートルのペースで流れており、地球上で最も動きが速い氷河のうちに数えられるまでになっている。この速度は、1970年代と比べると25%も上がっている。‥‥
    (2004年9月29日wiredvisionから抜粋)
    地球温暖化:海面上昇は12メートルに及ぶ?
    ‥‥米国科学振興協会(AAAS)の報告会に参加した科学者の1人、プリンストン大学のマイケル・オッペンハイマー氏は、1979年以降、北極海ではテキサ ス、カリフォルニア、メリーランドの3州を合わせた以上の面積の氷が失われ、海水面は10〜20センチほど上昇していると述べた。
    オッペンハイマー氏はインタビューの中で、『気候変動に関する政府間パネル』(IPCC)の資料を引用し、海水面は2100年までにさらに100センチ 上昇する可能性があり、そうなると高水位線がおよそ90メートル内陸に移動し、フロリダ州やバングラデシュ、マンハッタンの大半でさえ水に浸かることにな ると話した。
    しかし、このシナリオは、グリーンランドや南極の巨大な氷床が今の状態を保つという仮定に基づいている。グリーンランドや南極西部[ウェッデル海から 西、ロス海から東の部分]の氷床がもし融解するようなことになれば、海水面は12メートル以上上昇するとオッペンハイマー氏は語る。「実際にそうなるまで には何百年もかかるだろうが、それに関わるプロセスは加速していくかもしれない」‥‥
    (2004年6月24日wiredvisionから抜粋)

    二酸化炭素で海が酸性に?  100倍速いスピードで事態が進んでいる

    今年5月にパリで行なわれたユネスコ主催の政府間海洋学委員会(IOC)シンポジウムで、濃度の上がった二酸化炭素が海水に溶け込んで、海が酸性に傾いていくと報告されていたことが明らかになりました。米海洋大気局(NOAA)のクリストファー・サバインさんらの研究グループが発表したものです。

    それによると、二酸化炭素が海洋に溶け込んで行くために、今世紀中ごろまでに海洋表層の酸性が強くなり、海の生物が被害を受けたり、食物連鎖が破壊されたりする可能性があります。過去2000万年の間にこのような急激な変化が起きたという事実は知られていません。過去の同じような例と比べて3倍規模が大きく、しかも 100倍速いスピードで事態が進んでいるそうです。どんな影響が出るか予断を許しません。

    続きは世界の環境ホットニュースへ

    参考
    多くの海洋生物の殻を形成する能力が損なわれてしまう
    温暖化CO、海の酸性化も招く サンゴが死滅危機

    地球が6度目の大量絶滅のまっただ中にいることを示す強力な証拠

    『サイエンス』誌の3月19日号に掲載された2本の研究論文によると、イギリスのイングランド、ウェールズ、スコットランド地方で、鳥類、蝶、植物 の数が大幅に減少しているという。今回の調査結果は、地球が6度目の大量絶滅のまっただ中にいることを示す強力な証拠となっている。‥‥
    ‥‥6度目の大量絶滅が進行中だとすれば、その原因はそれほどわかりにくいものではない。人間が地球の生態系を大きく変えてしまったからだ、とデューク大学 の生態学者、スチュアート・ピム教授は語る。‥‥
    (2004年3月20日wiredvisionから抜粋)

    参考
    6度目の大量絶滅が始まった

    過去6000万年間と比較して、実に1000倍から1万倍の速さで種が減少している

    【ワシントン=時事】世界各地の環境調査を行っている民間の地球政策研究所(本部ワシントン)はこのほど、地球上で現在、動植物のさまざまな種の絶滅が急速に進んでおり、地球は6度目の大量絶滅時代に向かって進んでいると警告。特に、人類による自然破壊に歯止めを掛けるべきだと勧告した。

    同研究所の声明によれば、地球では2億4500万年前に全動物の95%近くが絶滅したほか、6500万年前に恐竜が絶滅するなど、過去に5回の大量絶滅時代があった。

    いずれも火山の噴火やいん石の衝突、気候変動などが原因だった可能性が大きく、絶滅の後に生物の多様性が復活するには1000万年以上を要したという。

    現在、地上の種は1000万を超えると科学者らは推定している。しかし、微生物から大型のほ乳類まで、年間に数千種が死滅しており、過去6000万年間と比較して、実に1000倍から1万倍の速さで種が減少している。

    地球の歴史では、大半の期間で種が死滅するよりも新しい種が登場する割合の方が大きく、生物の豊かな多様性が保たれてきた。ところが、今は明らかに死滅のペースの方が速い。

    特に、中南米、中央・西アフリカ、東南アジアで熱帯雨林が急速に失われている結果、世界中の植物の約半分が絶滅の危機にひんしている。また、ほぼ5500種の動物が危険な状態に置かれている。 

    (時事通信 2004/03/06)

    参考
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    野生生物の総個体数 20年間で40%減った
    6度目の大量絶滅が始まった
    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か

    ペンタゴンがブッシュに警告:「温暖化は テロより危険!」 
     地球温暖化で国際紛争多発 米国防総省、対策求める

    【ワシントン23日共同】地球温暖化が進むことで近 い将来、大規模な気象災害が多発、難民の大量発生や食糧・水資源の争奪をめぐる国家間の緊張を招き、米国の安全保障にも影響を与える可能性が高いとの内部 報告書を、米国防総省の研究チームがまとめていたことが23日、明らかになった。(共同通信)

    ================================

    ペンタゴンがブッシュに警告:「温暖化はテロより危険!」 

    ・マル秘レポート、地球温暖化が暴動と核戦争を招くと警告
    2004年2月22日(日)付 英オブザーバー紙 マーク・タウンゼンドとポール・ハリス(ニューヨーク発)
     このたびオブザーバー紙が入手した米国防総省の内部文書によれば、2020年にはヨーロッパの主要都市は海面下に没し、イギリスは“シベリア化”し、世界は核戦争、大規模干ばつ、飢餓、暴動に呑み込まれるという。各国は核の脅威を振りかざして、欠乏する食料・水・エネルギーを確保しようとし、世界は無政 府状態と騒乱に陥る。文書の内容を知らされた専門家たちによれば、世界の安全保障に対する脅威として、温暖化はテロリズムの比ではないという。
     専門家たちはまた、温暖化の存在すら否定してきたブッシュ政権は、このレポートが公表されれば赤恥をかくことになり、政権にとってきわめて不快な読み物 だろうと述べた。ブッシュ政権に痛烈な打撃を与える可能性のあるこのレポートは、ここ30年、米軍に大きな影響を与えてきたペンタゴンの伝説的有力者、防 衛顧問アンドリュー・マーシャル(82才)の委託によってまとめられた。彼はラムズフェルド国防長官のもとで米軍改革を主導し、弾道ミサイル防衛を推進す るとともに、純評価局(Office of Net Assessment)という防衛リスク評価の秘密シンクタンクも率いている。
     執筆者は、ピーター・シュワルツ(CIA顧問、前ロイヤル・ダッチ・シェルの政策トップ)とダグ・ランドール(カリフォルニアに本部をおくグローバル・ ビジネス・ネットワーク)で、「温暖化は学説上の議論ではなくアメリカの国防課題となるべきだ」と論ずる。ランドールとシュワルツによれば、地球上の人口 は、すでに地球の可能扶養人口を上回りつつあり、2020年には水とエネルギーの不足が決定的に解決困難なレベルに達して、地球は戦争に巻き込まれる。‥‥

    米国防総省の研究チーム報告の翻訳から抜粋

    参考
    「温暖化は安全保障上の脅威」欧州委報告
    温暖化は安全保障上の最大の脅威 ワシントンのシンクタンク
    地球温暖化が紛争の種にも 英国のシンクタンク
    国連事務総長 ダルフール紛争は気候変動が原因
    ゴアとIPCCのノーベル平和賞、「気候安全保障」の概念が定着

    温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か 14機関予測

    地球の温暖化が進むと、約50年後には動植物の18〜35%の種が絶滅する恐れがあるという予測を、英国や豪州など14の研究機関が共同でまとめた。8 日付の英科学誌ネイチャーで発表する。
    (2004年1月8日朝日新聞から)

    気候変化と多様性の消滅
    動植物種の多くはどうやら気候変動を生き抜いていけそうもない。新しい解析研究によると、2050年までに予想される気候変動の結果、調査対象とした陸生 動植物1,103種のうち15〜37%が最終的には絶滅してしまうだろうという。これらの生物種の一部にとっては生きるのに適した場所がどこにもなくな り、また生物種によっては生息に適した気候の地域にどうやっても到達できそうもない。温室効果ガスを産生しない技術へと迅速に移行し、かつ炭素隔離策をと ることで、15〜20%の種を絶滅から救うことができるかもしれない。表紙は絶滅しかかっているトカゲの一種Boyd's forestdragon(Hypsilurus boydii)で、オーストラリアのクィーンズランドで見られる。気候温暖化が最大となるシナリオに従えば、その分布域のおよそ90%は2050年までに 生息に適さない気候になる。
    (natureから)

    参考
    1.5-2.5度の気温上昇で動植物の30%が絶滅
    野生生物の総個体数 20年間で40%減った
    6度目の大量絶滅が始まった

    これまで人類が目指してきた方向の先方には巨大な断崖絶壁がある

    ‥‥この薄幸な肉体に悠久な精神が内在しているという矛盾が古来の宗教や哲学の源泉であるが、最近になって、個人の肉体どころか、集団としての人類さえ終焉に直面しそうな状況が出現してきた。その原因は資源問題でもあるし、環境問題でもあるし、精神問題でもあるが、これまで人類が目指してきた方向の先方には巨大な断崖絶壁があり、そのまま直進していけば、レミングが集団自殺するような状況になりかねないのである。

    輪廻転生を信仰すれば、それも人類という生物の宿命と諦観することもできるが、世俗の人間には簡単に納得できることではない。そのために科学も技術も政治も行政も努力しているのが世界の現状であるが、その方向が間違っていれば、必死の努力も水泡となる。現在の転換は持続可能な発展といわれる方向を目指すことであるが、それは短期には意味があるにせよ、長期にはやはり断崖絶壁の方向に進行しているのである。

    これまで歴史に記録されて以来の人類の理念は、拡大、拡張、増大、増加などという言葉で表現できる方向が成功であるというものであった。企業にとっては売上を増大させ、社員を増加させることが成功であり、国家にとっては版図を拡大し、経済を拡大することが発展であった。これは無限の環境では持続可能な発展である。しかし、地球の面積は有限であり、資源も有限であるという条件では、早晩行詰ることは自明である。

    そして現在、化石資源が数十年先には枯渇するとか、森林が数百年先には全滅するとか、大気温度も百年程度で異常な状況になるという予測がなされるようになると、この拡大、拡張、増大、増加こそが進歩であり発展であるという理念は早急に見直さざるをえない。それでは転換する方向は何処かということになるが、それは拡大ではなく縮小、増加ではなく減少、拡張ではなく撤退である。

    このような言葉は、過去には失敗を表現するものであったが、もうしばらく人類が生存するためには必須の言葉であるという哲学や理念を構築することを要求されているのが現在である。日本は若年で隠居するとか、盆栽を育成するとか、俳句という最小の字数で感情を表現するとか、茶室という狭隘な空間を嗜好するなど、縮小や撤退を追求してきた数少ない民族である。その日本の役割が現在以上に重要になることも予測される。‥‥

    ‥‥何千年間にわたり、現実にも増大し、増大することが発展とか成功という基準で生活してきた人類にとって、増大しないこと、安定していること、縮小していくことは、失敗とか、敗退とか、衰退であった。企業は売上げが増大しなければ経営の失敗であり、地域は人口が増大しなければ衰退の兆候であり、個人は収入が減少すれば努力の不足であった。その思想を背景にして、個人や企業や地域が発展の努力をすることは個別には結構なことのようであるが、全体を統合してみると辻棲のあわないことが発生している。どの企業もが売上げの増大を目指して製品を大量生産すれば、世界の需要をはるかに上回る供給になる、どの地域もが人口の増大を目指す目標を設定すれば、人口総数の何倍かの人口が必要になる、どの家庭もが収入の増大を期待すれば、会社の収益では対応できないことになる。

    そのためには縮小も素晴らしいことであるという思想を確立する必要がある。縮小も素晴らしいというためには、量的には減少しても、質的には向上するという構造を成立させることが重要である。‥‥
    (2003年6月4日 縮小文明の展望 月尾嘉男 著 から抜粋)

    参考
    環境問題を解決するためには、増大を前提にした文明を、縮小を目指す文明に転換することが必要
    気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」
    資源の減少と人口増加の曲線の交差が起きて、大変な時代になると予測されるのが、2020年問題です。
    『2020年問題』は、地球規模の人類最大の宿命的問題
    政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない 地球白書
    気候安定と文明の期間は重なる
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    衰亡論を持った文明の生き方
    人類文明を救うために

    日本には温暖化対策の世界市場をリードするような新しい産業構造ができてくる
    そういうようなことをして初めていろいろな削減が実現するのであって、単なる国民運動では、かけ声だけでは、これは実現できないと思います。

    WWFは昨年、システム技術研究所の槌屋治紀先生にお願いしまして「温暖化問題解決のためのWWFシナリオ」を出しました。ここでは、例えばハイブリッド車とか燃料電池、発光ダイオード照明などエネルギー効率の高い技術や、ESCOやエンタル、レンタル、リース産業などのサービス産業への転換、そして太陽光、風力、パッシブソーラーなどの自然エネルギーの導入により12%まで削減が可能であることを示しました。

    つまり、削減という政策的意思があって、こうした技術や構造変化を「削減には欠かせないものだ」というふうに指定して、そして普及実施を図れば、環境対策だけでなくて国内需要も増やし、新しい産業を興し、ひいては低迷している現在の日本の経済不況の打開の道ではないかと考えます。

    さらに私たちは、「京都議定書批准は経済的損失をもたらすか」という研究を室田泰弘先生にお願いして行いました。その中では、日本は炭素削減という規制の中では、これを受け身ではなくて積極的にとらえ、そして技術開発に投資を行い、その結果、付加価値率が上がり、GDPを95年をベースとして 473億ドルも上げるというコンピュータ・シミュレーションの結果が出ています。つまり、日本はそういったエネルギー高価格化に反応して新製品の開発や省エネルギーなどの革新に積極的に取り組み、その結果、温暖化対策の世界市場をリードするような新しい産業構造ができてくる、そういう報告になっています。
    (2002年1月16日中央環境審議会地球環境部会 公聴会議事録から抜粋)

    参考
    京都議定書批准は経済的損失になるか?(PDFファイル)
    人口や経済が地球の物理的限界を行き過ぎてしまったら、引き返す道は二つしかありません。

    衰亡論を持った文明の生き方

    ‥‥人間は一方では没落が不可避であると考えながら、同時に他方では、没落は避けられるのではないかと希望する。その矛盾した態度に注目することが、衰亡論から学ぶときの要諦であろう。ある文明の衰亡の原因を調べて、その点に注意すれば衰亡を避けられるという結論を引き出すのは、衰亡論の正しい読み方ではない。そうではなくて、衰亡に対する態度、あるいは古典的な知恵とも言うべきものを得られるならば、衰亡論から学ぶところは大きいのである。

    後から考察するように、没落の不可避性という感覚は、ここ百年ほどの間、地上からほとんど姿を消していた。人々は進歩を信じていた。しかし、科学と技術のすばらしい進歩にもかかわらず、運命というものはやはり無情なものであることを、われわれは最近再び想起させられるようになった。‥‥

    ‥‥あきらめは答えにならないし、人間はそうしないであろう。運命は無情でかつ急変するものであるが、それに対して堂々と立ち向うというのが、衰亡論の与えてくれる歴史観なのである。冒頭でも述べたように、ローマ史を書いたギリシア人の歴史家ポリピュウスは、ローマがカルタゴを滅ぼしたときに、その司令官スキピオが吐いた言葉を激賞した。スキピオは燃えるカルタゴを見ながら「勝ち誇るローマも、いつかは同じ運命に見舞われるだろう」と語ったが、ポリピュウスは、これ以上に政治家らしい思慮深い態度を見つけることは難かしいであろうと評した。運命は変り易く、また無情である。しかし、だからこそ人間は、いついかなる場合にも最善のことをすべきであるという態度がそこにうかがわれるからである。つまり、幸運に臨んでは慎み深く、他人の不運からは教訓を学んで、つねに最善をつくすという態度が大切なのである。

    たしかに、現在の世界に住む者にとって、ひとつの問題を解決しても、またすぐ厄介な問題が出て来て、われわれはそれに苦しむことになるだろうとか、また、20年先には、全然異質の困難な問題が出て来て、世の中は大混乱に陥るだろうといった悲観的な気持になることは、しばしばあるだろう。しかし、だからと言って投げやりにならず、その都度目の前の問題に全力で立ち向い、解決して行くことは可能である。それが衰亡論を持った文明の生き方であり、われわれが衰亡論から学ぶものであるように思われる。‥‥
    (文明が衰亡するとき 高坂正堯 著/新潮選書から抜粋)

    参考
    文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの
    気候安定と文明の期間は重なる

    人類が目指してきた方向には巨大な断崖絶壁が
    人類文明を救うために

    温暖化が人為かどうか、温暖化か寒冷化かの議論に左右されている場合ではなく、文明を地球のシステムに合わせる早急なチャレンジを。持続可能な文明にシフトできるチャンスは日々少なくなっている‥‥
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